JPH0721575B2 - 無金属高抗張力線 - Google Patents
無金属高抗張力線Info
- Publication number
- JPH0721575B2 JPH0721575B2 JP60293045A JP29304585A JPH0721575B2 JP H0721575 B2 JPH0721575 B2 JP H0721575B2 JP 60293045 A JP60293045 A JP 60293045A JP 29304585 A JP29304585 A JP 29304585A JP H0721575 B2 JPH0721575 B2 JP H0721575B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- frp
- kevlar
- tensile strength
- high tensile
- metal
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4429—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
- G02B6/443—Protective covering
- G02B6/4432—Protective covering with fibre reinforcements
Description
【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は光ファイバケーブルの中に組み込まれる高抗張
力補強部材、あるいは自己支持型架空用光ファイバケー
ブルの吊線として用いられる無金属高抗張力線に係わ
る。
力補強部材、あるいは自己支持型架空用光ファイバケー
ブルの吊線として用いられる無金属高抗張力線に係わ
る。
〈従来の技術〉 従来光ファイバケーブルに組み込まれる高抗張力補強部
材としてはFRP（Fiber Reinforced Plastic）が知られ
ている。FRPは高抗張力繊維がポリエスエル樹脂やエポ
キシ樹脂等で含浸一体化されたものでガラスファイバの
FRP（ガラスFRP）あるいはケブラ（芳香族ポリアミド繊
維）のFRP（ケブラFRP）等が用いられる。
材としてはFRP（Fiber Reinforced Plastic）が知られ
ている。FRPは高抗張力繊維がポリエスエル樹脂やエポ
キシ樹脂等で含浸一体化されたものでガラスファイバの
FRP（ガラスFRP）あるいはケブラ（芳香族ポリアミド繊
維）のFRP（ケブラFRP）等が用いられる。
〈発明が解決しようとする問題点〉 ところが、従来の高抗張力補強材料であるガラスFRPは
ケブラFRPに比較して、ヤング率が小さいことにより、
引張特性が悪い。また、ケブラFRPはガラスFRPに比較し
て、曲げ特性が悪い欠点があった。第５図に示すように
半径ｒのロッドの５を半径Ｒで曲げるとき、ロッドの外
側はr/Rの伸び歪が、またロッドの内側はr/Rの縮み歪が
生じる。ケブラFRPのロッドを第５図の如く曲げたと
き、内側が第６図に示すようにケブラ繊維が座屈６によ
ってばらばらになり易い欠点があった。このためケブラ
FRPのロッドにおいて、このような座屈の欠点を改善し
ようとする試みがなされている。しかるに近年光ファイ
バケーブルの長大化あるいは新しい自己支持形架空光ケ
ーブルの開発等に関連して、従来のものより、引張り及
び曲げ強度が共により強い高抗張力線材の要望が急速に
高まって来た。
ケブラFRPに比較して、ヤング率が小さいことにより、
引張特性が悪い。また、ケブラFRPはガラスFRPに比較し
て、曲げ特性が悪い欠点があった。第５図に示すように
半径ｒのロッドの５を半径Ｒで曲げるとき、ロッドの外
側はr/Rの伸び歪が、またロッドの内側はr/Rの縮み歪が
生じる。ケブラFRPのロッドを第５図の如く曲げたと
き、内側が第６図に示すようにケブラ繊維が座屈６によ
ってばらばらになり易い欠点があった。このためケブラ
FRPのロッドにおいて、このような座屈の欠点を改善し
ようとする試みがなされている。しかるに近年光ファイ
バケーブルの長大化あるいは新しい自己支持形架空光ケ
ーブルの開発等に関連して、従来のものより、引張り及
び曲げ強度が共により強い高抗張力線材の要望が急速に
高まって来た。
本発明はかかる従来技術の欠点に鑑みてなされたもの
で、引張り及び曲げに共に強い無金属高抗張力線を提供
することを目的としている。
で、引張り及び曲げに共に強い無金属高抗張力線を提供
することを目的としている。
〈問題点を解決するための手段〉 かかる目的を達成した本発明による無金属高抗張力線の
構成は、内側に配置されたケブラFRP層と、該ケブラFRP
層の外周に配置されたガラスFRP層とからなることを特
徴とするものである。
構成は、内側に配置されたケブラFRP層と、該ケブラFRP
層の外周に配置されたガラスFRP層とからなることを特
徴とするものである。
〈実施例〉 本発明による無金属高抗張力線の一実施例につき図面を
参照しながら説明する。第１図は本発明による２層構造
の無金属高抗張力線の実施例の断面図を示す。第１図に
示す本発明による無金属高抗張力線によれば線材の内側
は抗張力に強い芳香族ポリアミド繊維（ケブラ商品名）
をポリエステルやエポキシ樹脂で含浸一体化したケブラ
FRP層１からなり、ケブラFRP層１の外周には曲げに強い
ガラス繊維をポリエステルやエポキシ樹脂で含浸一体化
したガラスFRPの一様の厚みの層２を設けた、２層構造
の断面形状をした線材である。第２図に示すものは第１
図に示すもののガラスFRP層の代りに、ケブラFRP層１の
周りに撚り合わされた複数本のガラスFRPロッド３から
なる構造の実施例の断面図である。第２図に示す構造の
ものは第１図に示す構造のものより可撓性に富んでい
る。第３図は本発明の他の実施例の断面図であって、第
１図に示すケブラFRP層の代りに、撚り合わされた複数
本のケブラFRPロッド４の周りに、ガラスFRP層２が配置
された構造ものであって曲げ歪に強く、適した用途に広
く用いられる。第４図は本発明の更に他に実施例の断面
図であって、第１図に示すもののケブラFRP層１の代り
に撚り合わされた複数本のケブラFRPロッド４が配置さ
れ、その外周に撚り合わされた複数本のガラスFRPロッ
ド３が配置された構造のもであり、可撓性に著しく富ん
でいる。尚、ケブラFRPロッド４の撚りとガラスFRPロッ
ド３の撚りは同方向、反対方向何れの場合でもよい。
参照しながら説明する。第１図は本発明による２層構造
の無金属高抗張力線の実施例の断面図を示す。第１図に
示す本発明による無金属高抗張力線によれば線材の内側
は抗張力に強い芳香族ポリアミド繊維（ケブラ商品名）
をポリエステルやエポキシ樹脂で含浸一体化したケブラ
FRP層１からなり、ケブラFRP層１の外周には曲げに強い
ガラス繊維をポリエステルやエポキシ樹脂で含浸一体化
したガラスFRPの一様の厚みの層２を設けた、２層構造
の断面形状をした線材である。第２図に示すものは第１
図に示すもののガラスFRP層の代りに、ケブラFRP層１の
周りに撚り合わされた複数本のガラスFRPロッド３から
なる構造の実施例の断面図である。第２図に示す構造の
ものは第１図に示す構造のものより可撓性に富んでい
る。第３図は本発明の他の実施例の断面図であって、第
１図に示すケブラFRP層の代りに、撚り合わされた複数
本のケブラFRPロッド４の周りに、ガラスFRP層２が配置
された構造ものであって曲げ歪に強く、適した用途に広
く用いられる。第４図は本発明の更に他に実施例の断面
図であって、第１図に示すもののケブラFRP層１の代り
に撚り合わされた複数本のケブラFRPロッド４が配置さ
れ、その外周に撚り合わされた複数本のガラスFRPロッ
ド３が配置された構造のもであり、可撓性に著しく富ん
でいる。尚、ケブラFRPロッド４の撚りとガラスFRPロッ
ド３の撚りは同方向、反対方向何れの場合でもよい。
本発明による無金属高抗張力線によれば、棒状物体を曲
げたとき、曲げ歪は棒の外側程大きくなるので、曲げに
強いガラスFRP材が配置され、一方単純引張歪は棒断面
の位置には依存しないのでケブラFRPを内側に配置した
構造を備えており、それぞれのもつ素材の特性が共に協
調し合って、曲げに対しては座屈に強く、引張りに対し
ても伸びにくい理想的な複合特性を備えた高抗張力線材
が得られた。また本発明のものは鋼線等一切使用してい
ないため、電気的に完全に絶縁を必要とする場所での使
用に便利である。
げたとき、曲げ歪は棒の外側程大きくなるので、曲げに
強いガラスFRP材が配置され、一方単純引張歪は棒断面
の位置には依存しないのでケブラFRPを内側に配置した
構造を備えており、それぞれのもつ素材の特性が共に協
調し合って、曲げに対しては座屈に強く、引張りに対し
ても伸びにくい理想的な複合特性を備えた高抗張力線材
が得られた。また本発明のものは鋼線等一切使用してい
ないため、電気的に完全に絶縁を必要とする場所での使
用に便利である。
本発明による無金属高抗張力線は、光ファイバケーブル
の高抗張力補強部材として用いられたり、第１図ないし
第４図に示す高抗張力線の外周に更にプラスチック被覆
を施して、自己支持形架空光ファイバケーブル吊線等に
も広く利用される。
の高抗張力補強部材として用いられたり、第１図ないし
第４図に示す高抗張力線の外周に更にプラスチック被覆
を施して、自己支持形架空光ファイバケーブル吊線等に
も広く利用される。
〈発明の効果〉 本発明による無金属高抗張力線によれば、曲げにもまた
引張りにも高抗張力線であるため、光ファイバケーブル
の高抗張力補強部材として用いた場合、極めて引張り強
度が強く、また曲げ特性も強い長距離光ファイバケーブ
ルの製造を可能とした。あるいは吊線として使用された
場合は、送電線用等に使用されるきわめて長径間の架空
光ファイバケーブルの製造をも可能としたものである。
引張りにも高抗張力線であるため、光ファイバケーブル
の高抗張力補強部材として用いた場合、極めて引張り強
度が強く、また曲げ特性も強い長距離光ファイバケーブ
ルの製造を可能とした。あるいは吊線として使用された
場合は、送電線用等に使用されるきわめて長径間の架空
光ファイバケーブルの製造をも可能としたものである。
第１図は本発明による無金属高抗張力線の一実施例の断
面図、第２図、第３図、第４図は本発明の他の実施例の
断面図を示す。第５図はロッドの曲げ歪を説明する図、
第６図はケブラFRPロッドの座屈を説明する図である。 図面中、 １はケブラFRP層、２はガラスFRP層、 ３はガラスFRPロッド、４はケブラFRPロッドである。
面図、第２図、第３図、第４図は本発明の他の実施例の
断面図を示す。第５図はロッドの曲げ歪を説明する図、
第６図はケブラFRPロッドの座屈を説明する図である。 図面中、 １はケブラFRP層、２はガラスFRP層、 ３はガラスFRPロッド、４はケブラFRPロッドである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高橋 宏顕 愛知県名古屋市東区東新町１番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 奥山 武司 愛知県名古屋市東区東新町１番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 米地 晋一 神奈川県横浜市戸塚区田谷町１番地 住友 電気工業株式会社横浜製作所内 (56)参考文献 特開 昭60−232518（ＪＰ，Ａ) 特開 昭57−77336（ＪＰ，Ａ)
Claims (4)
- 【請求項１】内側にケブラFRP層を配置し、該ケブラFRP
層の外周にガラスFRP層を配置した断面構造を有するこ
とを特徴とする無金属高抗張力線。 - 【請求項２】上記ケブラFRP層が単一のケブラFRPロッド
からなり、上記ガラスFRP層が、前記ケブラFRPロッドの
上に撚り合わされた複数本のガラスFRPロッドからなる
ことを特徴とする特許請求の範囲第１項記載の無金属高
抗張力線。 - 【請求項３】上記ケブラFRP層が撚り合わされた複数本
のケブラFRPロッドからなり、該複数本のケブラロッド
の外周にガラスFRP層を配置したことを特徴とする特許
請求の範囲第１項記載の無金属高抗張力線。 - 【請求項４】上記ケブラFRP層が撚り合わされた複数本
のケブラFRPロッドからなり、上記ガラスFRP層が上記の
撚り合わされた複数本のケブラFRPの上に配置された撚
り合わされた複数本のガラスFRPロッドからなることを
特徴とする特許請求の範囲第１項記載の無金属高抗張力
線。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60293045A JPH0721575B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 無金属高抗張力線 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP60293045A JPH0721575B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 無金属高抗張力線 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS62153808A JPS62153808A (ja) | 1987-07-08 |
| JPH0721575B2 true JPH0721575B2 (ja) | 1995-03-08 |
Family
ID=17789766
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP60293045A Expired - Lifetime JPH0721575B2 (ja) | 1985-12-27 | 1985-12-27 | 無金属高抗張力線 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0721575B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0749450Y2 (ja) * | 1987-09-04 | 1995-11-13 | 日東電工株式会社 | 光ファイバー用テンションメンバー |
| FR2683916A1 (fr) * | 1991-11-14 | 1993-05-21 | Eg1 | Element porteur, notamment pour cable optique. |
| JPH09258075A (ja) * | 1996-03-26 | 1997-10-03 | Toyokuni Densen Kk | 光ファイバケーブルおよび光ファイバケーブル用テン ションメンバー |
| US7210317B2 (en) | 2003-04-05 | 2007-05-01 | Beane Shawn F | Controllably extendible restraint interconnections |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5777336A (en) * | 1980-10-27 | 1982-05-14 | Hitachi Ltd | Composite fiber product |
| JPS60232518A (ja) * | 1984-05-01 | 1985-11-19 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 光フアイバ用スペ−サ及びその製造方法 |
-
1985
- 1985-12-27 JP JP60293045A patent/JPH0721575B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS62153808A (ja) | 1987-07-08 |
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