JP3134695B2 - Sz撚スペーサ型光ファイバケーブル - Google Patents
Sz撚スペーサ型光ファイバケーブルInfo
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Description
特にスペーサの溝がS方向、Z方向に交互に撚られてい
るSZ撚スペーサ型光ファイバケーブルに関するもので
ある。
ブルに用いられる、SZ撚スペーサを図4に示した。
1の周りに、熱可塑性樹脂で構成したスペ−サ2を備
え、その外周には長手方向に沿ってS方向とZ方向に交
互に反転する溝3が形成されている。すなわち溝3は、
S方向(S撚)すなわち右撚へ360度回転したS撚の
溝3Sから反転部61で、Z方向へ360度回転(Z
撚)すなわち左撚したZ撚の溝3Zに反転するように形
成されている。なお、溝の撚ピッチは隣り合った反転部
間の全域で均一になっている。すなわち溝3は、隣り合
った反転部間の距離Lの撚ピッチで均一に形成されてい
る。
イバを配し、押え巻きで光ファイバを溝内に保持させ、
シースで被覆したものが、SZ撚スペーサ型光ファイバ
ケーブルである。
徴は、布設もしくは架設後、ケーブルの途中でシース及
び押え巻きを剥ぎ取り、スペーサの溝内のS撚、Z撚の
反転部の光ファイバを取り出し、必要な光ファイバのみ
分岐ケーブルと接続できることである。このような、S
Z撚スペーサ型光ファイバケーブルの優れた後分岐性
は、将来実現される加入系光ケーブルとして期待されて
いる。
線として単心線や2心テープ心線が用いられているが、
これからの光ファイバ多心化の傾向を考えると、優れた
後分岐性を持つSZ撚スペーサ型光ファイバケーブルに
おける4心テープ心線や8心テープ心線の利用が望まれ
る。
スペーサの溝に、4本あるいは8本の光ファイバを一括
被覆した4心テープ心線や8心テープ心線を配すると、
図5に示すようにS撚からZ撚や、Z撚からS撚に反転
する反転部6では、テープ心線4はその幅方向に大きく
曲げられ、テープ心線4内の光ファイバは大きな歪みを
受けてしまうため、従来の撚ピッチの溝を有するSZ撚
スペーサ型光ファイバケーブルに4心テープ心線や8心
テープ心線を使用することは不可能であった。
mmで溝ピッチが250mmの角溝を備えた外径11.
5mmのスペーサに、図6に示すような直径D=0.1
25mmの光ファイバ10に被膜を施して外径Y=0.
25mmとした光ファイバ心線11を4本並置して一括
被覆した、幅H=1.1mm、厚さJ=0.4mmの4
心テープ心線4を配した場合の光ファイバに生じる歪み
を求めると、以下のようになる。
率半径を求める。光ファイバ10が撚ピッチPでよられ
た時の曲率半径ρは次の(1)式で与えられる。
距離)(mm) P 撚ピッチ(mm) 上記構造のスペーサの場合、層心半径は 11.5/2−(0.9−0.4+0.4/2)=5.
05 a=5.05mmとなり,溝ピッチP=250mmであ
るから曲率半径は、上記の(1)式に代入してρ=31
8mmとなる。
向に曲げられるため、図3に示すように4心テープ心線
4の幅方向の中心を中性軸5としてR=318mmで曲
げたことと等価になる。つまり、4心テープの最も外側
に位置する光ファイバは中性軸5からw=0.4375
mm離れているため、受ける歪みは、 0.4375/318×100=0.138% 0.138%の歪みを生じている。
方向に曲げられるので、この場合光ファイバの表面が最
も歪みを受けることになる。4心テープの厚さの中心を
中性軸とすれば、4心テープの光ファイバの表面は中性
軸からX=0.0625mm離れているため、 0.0625/318×100=0.02% 0.02%の歪みを生じている。
向の曲げにより特に大きな歪みが生じていることがわか
る。
くする方法が挙げられるが、溝ピッチを長くするとケー
ブル布設後、後分岐する場合、テ−プ心線の取り出し性
が悪くなってしまう。つまり、現在、テ−プ心線の取り
出し用に使われている接続用クロージャの内部における
有効長は500mmから600mmであり、その長さに
少なくともS撚、Z撚の反転部が少なくとも1個入るよ
うにするためには、反転部間の溝の平均撚ピッチはクロ
ージャの有効長の半分である250mmから300mm
以下にする必要がある。このため平均撚ピッチは容易に
長くすることができない。
挙げられるが、この方法は構造上限界があるため採用で
きない。
し、反転部間の平均撚ピッチを長くすることなく、4心
テープ心線や8心テープ心線を用いても、反転部に大き
な歪みを生じないSZ撚スペーサ型光ファイバケーブル
を提供することにある。
に請求項1の発明は、テンションメンバの周りに設けた
スペーサの外周に長手方向に沿ってS方向とZ方向に交
互に反転する溝を設け、該溝に光ファイバをSZ撚に配
して収容してなる光ファイバケーブルにおいて、上記溝
がS方向からZ方向及び、Z方向からS方向へ反転する
反転部近傍の撚ピッチを、他の部分よりも長くすること
を特徴とするSZ撚スペーサ型光ファイバケーブルであ
る。
チを長くした区間が、反転部からスペーサの円周方向に
90°以下の範囲にあることを特徴とする請求項1記載
のSZ撚スペーサ型光ファイバケーブルである。
平均撚ピッチが300mm以下である請求項1記載のS
Z撚スペーサ型光ファイバケーブルである。
の部分の撚ピッチより長くすることで、反転部の溝に収
容されるテープ心線に生ずる歪みを小さくすることがで
きる。
て詳述する。
テンションメンバ1の周りに、外径11.5mmのポリ
エチレン等の熱可塑性樹脂から構成したスペ−サ2を備
え、その外周に長手方向に向かいながらS方向へ360
度回転し、反転後、Z方向へ360度に交互に反転する
溝3を設けた。この溝3の溝ピッチは、反転部61、6
2からスペーサ2の円周方向±90°の区間は350m
m,その他の区間は150mmであり、溝3の形状は深
さ0.9mm、幅1.4mmである角溝である。
は図面裏側の溝3を示した。
式図である。
る毎に現れ、S撚からZ撚になる反転部61ないしZ撚
からS撚になる反転部62からスペーサの円周方向に9
0°以下にある点aから点b及び点cから点dまでの区
間Nにおける撚ピッチは350mmであり、点bから点
cまでの区間Kにおける溝ピッチは150mmである。
均撚ピッチを求める。反転部61から点b間及び点cか
ら反転部62間の距離は、撚ピッチが350mmで、1
80度回転しているので175mmであり、点bc間の
距離は、撚ピッチが150mmで、180度回転してい
るので75mmであるから、360度をなす反転部6
1,62間の距離Mは175+75=250mmであ
り、よって平均撚ピッチは250mmとなり、従来の溝
ピッチと同じになる。
長く、区間Kの溝ピッチは平均より短くなるよう設けら
れている。
0.125mmの光ファイバ10に被膜を施して外径Y
=0.25mmとした光ファイバ心線11を4本並置し
て一括被覆した、幅H=1.1mm、厚さJ=0.4m
mの4心テープ心線4を配した際の光ファイバに生じる
歪みを求める。
の曲率半径は前述した(1)式より619mm,118
mmとなる。
曲げられるため、4心テープの幅方向の中心を中性軸と
してR=619mmで曲げたことと等価になり、4心テ
ープの最も外側に位置する光ファイバは 0.4375/619×100=0.0706% の歪みを生じている。
は厚さ方向に曲げられるので、4心テープの厚さ方向の
中心を中性軸としてR=118mmで曲げたことと等価
になり、4心テープの光ファイバの表面が最も歪みを受
け、その値は 0.0625/118×100=0.0529% である。
することにより、4心テープが受ける歪みを約0.07
%と、溝ピッチを均一としたときにおける歪み(0.1
38%)の約半分に減少できる。
ので、溝ピッチを均一としたときにおける歪み(0.0
2%)と比較すると受ける歪みは大きくなったが、約
0.05%の歪みであり、反転部の歪みより若干小さ
い。つまり、光ファイバ全域を通じて受ける歪みを均一
化し、絶対値を抑えることができる。
実際SZ撚スペーサ型光ファイバケーブルとして本発明
のスペーサを用いる場合は、複数本の溝を設け、各溝に
多心テープ心線等の光ファイバを配し、押え巻きを施
し、ポリエチレンシースを被覆し、ケーブルコアの間隙
には防湿用のジェリーを圧入する。
て、スペーサーの中心から60度毎に溝を6本設け、4
心テープ心線を各溝に配すこともできる。
し8心テープ等の多心テープを用いた場合でも、反転部
近傍に生ずる歪みを小さく抑え、光ファイバが受ける歪
みを全体的に均一化することができるため、光ファイバ
の破断を防ぎ、光ファイバの寿命を延ばすことができ
る。
318mmで曲げた状態を示す図である。
を示す図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 テンションメンバの周りに設けたスペー
サの外周に長手方向に沿ってS方向とZ方向に交互に反
転する溝を設け、該溝に光ファイバをSZ撚に配して収
容してなる光ファイバケーブルにおいて、上記溝がS方
向からZ方向及び、Z方向からS方向へ反転する反転部
近傍の撚ピッチを、他の部分よりも長くすることを特徴
とするSZ撚スペーサ型光ファイバケーブル。 - 【請求項2】 スペーサの溝の撚ピッチを長くした区間
が、反転部からスペーサの円周方向に90°以下の範囲
にあることを特徴とする請求項1記載のSZ撚スペーサ
型光ファイバケーブル。 - 【請求項3】 隣り合った反転部間の平均撚ピッチが3
00mm以下である請求項1記載のSZ撚スペーサ型光
ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07009997A JP3134695B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | Sz撚スペーサ型光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07009997A JP3134695B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | Sz撚スペーサ型光ファイバケーブル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08201668A JPH08201668A (ja) | 1996-08-09 |
JP3134695B2 true JP3134695B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=11735494
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07009997A Expired - Fee Related JP3134695B2 (ja) | 1995-01-25 | 1995-01-25 | Sz撚スペーサ型光ファイバケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3134695B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7123228B2 (en) | 2000-12-22 | 2006-10-17 | Hunet Display Technology Inc. | Liquid crystal drive apparatus and gradation display method |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002243998A (ja) * | 2001-02-19 | 2002-08-28 | Fujikura Ltd | 光ケーブル用szスロットおよびその製造方法 |
-
1995
- 1995-01-25 JP JP07009997A patent/JP3134695B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7123228B2 (en) | 2000-12-22 | 2006-10-17 | Hunet Display Technology Inc. | Liquid crystal drive apparatus and gradation display method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08201668A (ja) | 1996-08-09 |
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