JP3247537B2 - 光ケーブル - Google Patents

光ケーブル

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JP3247537B2
JP3247537B2 JP04972694A JP4972694A JP3247537B2 JP 3247537 B2 JP3247537 B2 JP 3247537B2 JP 04972694 A JP04972694 A JP 04972694A JP 4972694 A JP4972694 A JP 4972694A JP 3247537 B2 JP3247537 B2 JP 3247537B2
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佳延 北山
茂 田中
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、多心光ケーブルを高収
納密度で実現する高密度光ケーブルの構造にに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】現在実用化されている多心光ケーブルの
中で最も実装心数が多い1000心の光ファイバが収納
された光ケーブルの構造は、例えば、M.Kawase
et. al.”Loop Network Con
figuration ForSubscriver
Loops and Single−Mode Opt
ical Fiber Ribbon Cable T
echnologies Suitable For
Mid−Span Access”,37thIWC
S,pp.141−149,’88の第8図(b)に示
されている。
【0003】さらに、高密度高実装の光ケーブルを実現
する光ケーブルの例として、特開平4−355418号
公報が挙げられ、安定な伝送特性が得られるよう、開発
が進んでいる。
【0004】しかし、特開平4−355418号公報に
記載されたような1つの溝を持つユニット(以下、一溝
ユニットと呼ぶ。)から構成される光ケーブル(以下、
一溝型光ケーブルと呼ぶ。)では、テープ心線を収納す
るスペーサがカタカナの「コ」の字に近い形状であり、
断面2次モーメントを考えると、図2のスペーサ2にお
けるA軸およびB軸の2軸のうちA軸を中心とする曲げ
が発生しやすい。
【0005】そのため、一溝ユニットの一部を曲げた際
に、均一な状態で曲がることができず、スペーサの開口
部が曲げの外か内を向いた状態で安定になって、三角関
数的に規則正しく螺旋を描いていた一溝ユニットの捻り
が乱れてしまう。
【0006】このような現象は、例えば、前述の100
0心ケーブルのようにほぼ左右対称なスペーサでは起こ
りにくく、一溝ユニットに特徴的な欠点である。また、
この現象は、一溝ユニット単体のみでなく、中心体の周
囲に一溝ユニットを撚り合わせ、一溝型ケーブルのコア
を形成する場合にも発生し、正常な螺旋を描くことによ
り保たれる筈のユニットの機械的、伝送的特性に影響を
与える。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、中心体の周囲に一溝ユニッ
トが撚り合わせされた光ケーブルにおいて、安定した捻
りを維持することができる光ケーブルを提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、捻られた溝を有する抗張力体を有しない棒状体の溝
に積層されたテープ心線が溝と同期するよう同一方向に
捻られて収納された一溝ユニットを中心体の周囲に螺旋
状に撚り合わせて形成した光ケーブルにおいて、前記一
溝ユニットの撚り合わせ方向は撚り合わされる一溝ユニ
ットにおける棒状体の溝の捻り方向と逆であることを特
徴とするものである。
【0009】前記一溝ユニットが複数層に撚り合わさ
れ、隣接する層が逆方向に撚られていることも特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】一溝ユニットの溝は、捻られて形成され、その
溝に積層されたテープ心線が溝の捻れと同期するよう同
一方向に捻られて収納されている。棒状体の溝は中心よ
り深くただ1つである。一溝ユニットユニットの複数本
が中心体の周囲に撚り合わされており、一溝ユニット
は、中心体の中心の向きを曲げの内側として曲げられる
ことになる。
【0011】図3は、一溝ユニットの捻り方向と撚り合
わせ方向との関係を示す説明図である。図中、1はテー
プ心線、2はスペーサ、3は一溝ユニット、6は中心体
である。図3(A)は、一溝ユニット3の捻り方向と撚
り合わせ方向とが同じ場合である。この例では、一溝ユ
ニット3が左に捻られ、一溝ユニット3が左撚りに撚ら
れている。この場合は、曲げの内側となる中心体6の周
りに一溝ユニット3が回転する周期が長くなってしま
う。例えば、一溝ユニット3の捻りピッチが500m
m、撚り合わせピッチが800mmである場合、一溝ユ
ニット3は中心体6の周りを1333mmで一周するこ
とになる。このように長い区間にわたってスペーサ2の
開口部が中心体6の外側、あるいは、内側に向いている
ことになると、スペーサ2が曲がりやすい方向に曲がっ
て撚り合わされようとすることにより、一溝ユニット3
の規則正しい螺旋が乱されてしまう。
【0012】図3(B)は、一溝ユニット3の捻り方向
と撚り合わせ方向とが逆の場合である。この例では、一
溝ユニット3が左に捻られ、一溝ユニット3が右撚りに
撚られている。この場合は、一溝ユニット3は、中心体
6の周りを短い周期で一周することになる。前例と同じ
仮定で、一溝ユニット3の捻りピッチが500mm、撚
り合わせピッチが800mmとしても、撚り合わせ方向
を逆にすることにより、一溝ユニット3は、中心体6の
周りを約307mmで一周する。このように、半ピッチ
154mmもの短周期でスロット2の曲がりやすさが変
わる場合は、本来の一溝ユニット3の規則正しい螺旋が
撚り戻されることなく安定した捻りを維持することがで
きる。
【0013】なお、光ケーブルがドラムに巻かれた状態
や、工事区間で曲げが必要となる区間がある場合を考慮
すると、曲げの内外でテープ心線がユニット内でスムー
スに移動して線長差が緩和されるよう、撚り合わせのピ
ッチも不用意に大きくするとはできず、実験的に確かめ
る必要がある。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の光ケーブルの第1の実施例
を説明するためのもので、図1(A)は断面図、図1
(B)は一溝ユニットの斜視図である。図中、1はテー
プ心線、2はスペーサ、3は一溝ユニット、4は抗張力
体、5はシースである。棒状体のスペーサ2には、溝が
中心より深い位置まで形成され、溝の捻り方向は、例え
ば、左方向である。この溝には、紫外線硬化型樹脂(U
V樹脂)を被覆したシングルモード型光ファイバが横一
列に配された帯状のテープ心線複数枚が積層されたもの
が、溝の捻れと同期するよう同一方向に捻られて収納さ
れている。この上に、ポリエステルテープで押さえ巻き
を施して一溝ユニット3が作成されている。光ケーブル
の中心には、抗張力体4が位置されている。抗張力体4
は、複数本の鋼線を撚り合わせ、その周囲に樹脂被覆、
例えば、低密度ポリエステルを被覆して形成されてい
る。この抗張力体4の周囲に一溝ユニット3を撚り合わ
せた。撚り合わせに際し、撚り合わせ方向を一溝ユニッ
ト3の溝の捻り方向と逆の方向、例えば、右撚りであ
る。もちろん、溝の捻り方向と一溝ユニットの撚り方向
とが、上述した例とそれぞれ逆方向であってもよい。
【0015】図1の実施例についての試作例を説明す
る。UV樹脂を被覆したシングルモード型光ファイバを
横一列に配し、幅3mm、厚み0.22mmの帯状テー
プ心線10枚を、直径6.2mmのプラスチック製スペ
ーサ中に捻りながら、収納し、ポリエステルテープで押
さえ巻きを施して一溝ユニットを作成した。捻り方向は
左でピッチ500mmとした。抗張力体は、2mm径の
鋼線7本を撚った鋼撚線の周囲に低密度ポリエステルを
被覆して直径13.6mmの抗張力体とし、この周囲に
一溝ユニットを撚り合わせた。撚り合わせに際し、撚り
合わせ方向をユニットの捻り方向と同じ左撚りのもの
と、逆の右撚りのものとを試作した。試作長は各々70
0mである。
【0016】試作の結果を図4に示す。波長1.55μ
mの光に対するロスを測定し、また、一溝ユニットの捻
りが不良となった箇所を数えた。一溝ユニットの捻り方
向に対して、撚り合わせ方向が同方向の撚りの光ケーブ
ルでは、一溝ユニットの螺旋が撚り戻されたりすること
により部分的に不良区間が生じ、伝送特性に著しい劣化
を生じたが、撚り合わせ方向が一溝ユニットの捻り方向
に対して逆方向撚りでは、不良箇所の発生もなく、伝送
特性も良好な結果が得られたことが分かる。
【0017】しかし、このように逆方向に撚り合わせた
光ケーブルでも、撚り合わせピッチ1500mmのもの
は、ドラム巻き状態で最大ロスが0.1dB/kmを超
えており、撚り合わせピッチが長すぎることが分かる。
このピッチは、テープ心線とスペーサとの摩擦に依存す
るもので、実験的に確かめるのがよい。試作例からは、
撚り合わせピッチを1500mm未満とすることという
結果であったが、安全率を2倍とし、摩擦力が2倍にな
った場合、摩擦は摩擦係数に比例し、ピッチ(対象長)
の長さに指数的に比例するから、 1500×ln2=1040mm より、安全な設計値はピッチ1000mm以下となる。
【0018】図5は、本発明の光ケーブルの第2の実施
例を説明するための断面図である。図中、図1と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実施例
では、一溝ユニット3を抗張力体4を中心にして、2層
に撚り合わせ、その上にシース5を設けた。抗張力体4
に接する第1層は、第1の実施例と同様に、一溝ユニッ
ト3の捻り方向を左方向とし、撚り合わせの方向を右方
向とした。第2層の捻り方向と撚り合わせ方向が第1層
と同じでもよいが、この実施例では、第2層の一溝ユニ
ット3の捻り方向を右方向とし、撚り合わせの方向を左
方向とした。この方が、製造に際して撚りやすく、ま
た、撚りが安定する。
【0019】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、一溝ユニットの捻り方向と逆方向に撚り合わ
せるということにより、良好なユニット特性を維持した
まま一溝ユニットをケーブルできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光ケーブルの第1の実施例を説明する
ためのもので、図1(A)は断面図、図1(B)は一溝
ユニットの斜視図である。
【図2】スペーサの説明図である。
【図3】一溝ユニットの捻り方向と撚り合わせ方向との
関係を示す説明図である。
【図4】試作例の実験結果の説明図である。
【図5】本発明の光ケーブルの第2の実施例を説明する
ための断面図である。
【符号の説明】
1 テープ心線 2 スペーサ 3 一溝ユニット 4 抗張力体 5 シース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田中 茂 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友 電気工業株式会社 横浜製作所内 (72)発明者 冨田 茂 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日本電信電話株式会社内 審査官 吉田 英一 (56)参考文献 特開 平4−345110(JP,A) 実開 平4−77108(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 6/44

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 捻られた溝を有する抗張力体を有しない
    棒状体の溝に積層されたテープ心線が溝と同期するよう
    同一方向に捻られて収納された一溝ユニットを中心体の
    周囲に螺旋状に撚り合わせて形成した光ケーブルにおい
    て、前記一溝ユニットの撚り合わせ方向は撚り合わされ
    る一溝ユニットにおける棒状体の溝の捻り方向と逆であ
    ることを特徴とする光ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記一溝ユニットが複数層に撚り合わさ
    れ、隣接する層が逆方向に撚られていることを特徴とす
    る請求項1に記載の光ケーブル。
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