JPH11202170A - 光ファイバケーブル - Google Patents
光ファイバケーブルInfo
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- JPH11202170A JPH11202170A JP10006266A JP626698A JPH11202170A JP H11202170 A JPH11202170 A JP H11202170A JP 10006266 A JP10006266 A JP 10006266A JP 626698 A JP626698 A JP 626698A JP H11202170 A JPH11202170 A JP H11202170A
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- optical fiber
- tape
- core
- shaped optical
- cable
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 高密度で、曲げ損失特性、損失温度特性の良
好なスロット型の光ファイバケーブルを提供する。 【解決手段】 スロット部材１の心線溝２に複数枚のテ
ープ状光ファイバ心線が収容されている。最上層のテー
プ状光ファイバ心線３ａを除くテープ状光ファイバ心線
３ｂ〜３ｇの幅は同じであるが、最上層のテープ状光フ
ァイバ心線１ａの幅は、おり、その直下のテープ状光フ
ァイバ心線３ｂより幅が狭い。（Ａ）に示すように正常
状態では、テープ状光ファイバ心線は整列された状態で
積層されている。この光ファイバケーブルが曲げを受け
た場合に、配列に乱れが生じるが、（Ｂ）に示すよう
に、最上層のテープ状光ファイバ心線３ａは、その幅が
狭いために、心線溝２の内壁に接触することを防止でき
る。
好なスロット型の光ファイバケーブルを提供する。 【解決手段】 スロット部材１の心線溝２に複数枚のテ
ープ状光ファイバ心線が収容されている。最上層のテー
プ状光ファイバ心線３ａを除くテープ状光ファイバ心線
３ｂ〜３ｇの幅は同じであるが、最上層のテープ状光フ
ァイバ心線１ａの幅は、おり、その直下のテープ状光フ
ァイバ心線３ｂより幅が狭い。（Ａ）に示すように正常
状態では、テープ状光ファイバ心線は整列された状態で
積層されている。この光ファイバケーブルが曲げを受け
た場合に、配列に乱れが生じるが、（Ｂ）に示すよう
に、最上層のテープ状光ファイバ心線３ａは、その幅が
狭いために、心線溝２の内壁に接触することを防止でき
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バを一列に配列して一括被覆したテープ状光ファイバ心
線を複数枚積層したものをスロット部材の心線溝内に収
容した構造のスロット型の光ファイバケーブルに関する
ものである。
バを一列に配列して一括被覆したテープ状光ファイバ心
線を複数枚積層したものをスロット部材の心線溝内に収
容した構造のスロット型の光ファイバケーブルに関する
ものである。
【０００２】
【従来の技術】多数の光ファイバを細径のケーブルに収
納する技術として、光ファイバを収納する心線溝を有す
るスロット部材を用いた光ファイバケーブルが知られて
いる。図７は、その一例の断面図である。図中、１はス
ロット部材、２は心線溝、３はテープ状光ファイバ心
線、６は光ユニット、７は抗張力体、８はシースであ
る。心線溝２に複数のテープ状光ファイバ心線３を積層
して収納した後、その複数本を撚り合わせてケーブルコ
アを形成し、シース８を施して光ケーブルとしたもので
ある。
納する技術として、光ファイバを収納する心線溝を有す
るスロット部材を用いた光ファイバケーブルが知られて
いる。図７は、その一例の断面図である。図中、１はス
ロット部材、２は心線溝、３はテープ状光ファイバ心
線、６は光ユニット、７は抗張力体、８はシースであ
る。心線溝２に複数のテープ状光ファイバ心線３を積層
して収納した後、その複数本を撚り合わせてケーブルコ
アを形成し、シース８を施して光ケーブルとしたもので
ある。
【０００３】スロット部材１は、図８に示すように、プ
ラスチック材料からなる円柱状のロッドに、ロッドの中
心を含むように、単一の心線溝２を螺旋状に形成したも
のである。心線溝２の側壁を挟んだ位置に１本ずつ抗張
力体９を配置することもできる。この例では、心線溝２
には、８心の光ファイバが一体化されたテープ状光ファ
イバ心線３が５枚収納されている。
ラスチック材料からなる円柱状のロッドに、ロッドの中
心を含むように、単一の心線溝２を螺旋状に形成したも
のである。心線溝２の側壁を挟んだ位置に１本ずつ抗張
力体９を配置することもできる。この例では、心線溝２
には、８心の光ファイバが一体化されたテープ状光ファ
イバ心線３が５枚収納されている。
【０００４】図９は、複数の心線溝を有するスロット部
材を用いた例である。図中、図７と同様な部分には同じ
符号を付して説明を省略する。スロット部材１は、中心
部に抗張力体７を配置した合成樹脂の円柱状のロッドで
あり、その表面に、複数の心線溝２、この例では、４個
の心線溝が形成されたものである。この心線溝２は、長
手方向に螺旋状に設けられており、各心線溝に、複数の
テープ状光ファイバ心線３を積層して収納した後、その
複数本を、第２の抗張力体７の周りに撚り合わせてケー
ブルコアを形成し、シース８を施して光ケーブルとした
ものである。
材を用いた例である。図中、図７と同様な部分には同じ
符号を付して説明を省略する。スロット部材１は、中心
部に抗張力体７を配置した合成樹脂の円柱状のロッドで
あり、その表面に、複数の心線溝２、この例では、４個
の心線溝が形成されたものである。この心線溝２は、長
手方向に螺旋状に設けられており、各心線溝に、複数の
テープ状光ファイバ心線３を積層して収納した後、その
複数本を、第２の抗張力体７の周りに撚り合わせてケー
ブルコアを形成し、シース８を施して光ケーブルとした
ものである。
【０００５】このような光ケーブルにおいては、テープ
心線を積層して収容することからファイバの高密度性に
優れた構造であり、さらに、テープ状光ファイバ心線が
スロット部材の心線溝に収容されていることから、機械
特性の点でも高い信頼性を実現する構造である。
心線を積層して収容することからファイバの高密度性に
優れた構造であり、さらに、テープ状光ファイバ心線が
スロット部材の心線溝に収容されていることから、機械
特性の点でも高い信頼性を実現する構造である。
【０００６】しかしながら、このようなスロット型の光
ファイバケーブルでは、曲げ等の外力を受けた時に、積
層されたテープ状光ファイバ心線の両端部、特に、溝底
からみて最上層に配置されたテープ状光ファイバ心線の
両端に配列された光ファイバが、螺旋状の心線溝の内壁
と接触して伝送損失が増加するという問題がある。
ファイバケーブルでは、曲げ等の外力を受けた時に、積
層されたテープ状光ファイバ心線の両端部、特に、溝底
からみて最上層に配置されたテープ状光ファイバ心線の
両端に配列された光ファイバが、螺旋状の心線溝の内壁
と接触して伝送損失が増加するという問題がある。
【０００７】図１０は、従来のスロット型の光ファイバ
ケーブルの１つの心線溝に収納されたテープ状光ファイ
バ心線を示す断面図であり、図１０（Ａ）は正常状態を
示し、図１０（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示してい
る。図中、１はスロット部材、２は心線溝、３ａ〜３ｇ
はテープ状光ファイバ心線である。テープ状光ファイバ
心線３ａ〜３ｇは、伸び歪が与えられた状態で、スロッ
ト部材１の心線溝２に収容されており、図１０（Ａ）に
示すように正常状態では、整列された状態で積層されて
いる。この光ファイバケーブルに曲げ等の外力が加えら
れると、図１０（Ｂ）に示すように、心線溝２内で積層
されたテープ状光ファイバ心線の複数枚が傾いて整列が
乱れる。傾きの度合いは、心線溝の寸法や受ける外力等
に依存するが、これまでの調査から、テープ状光ファイ
バ心線がタイトに集合されている場合、溝底に近いテー
プ状光ファイバ心線ほど、溝底または下層のテープ状光
ファイバ心線との摩擦力により心線溝内で動きにくいこ
とが知られている。これに対して、溝底から離れて上層
に行くほど動きやすくなり、最上層のテープ状光ファイ
バ心線３ａは心線溝の内壁に接触するほど動いてしま
う。内壁に接触したテープ状光ファイバ心線は、大きい
側圧を受けるため伝送損失の増加が生じる。
ケーブルの１つの心線溝に収納されたテープ状光ファイ
バ心線を示す断面図であり、図１０（Ａ）は正常状態を
示し、図１０（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示してい
る。図中、１はスロット部材、２は心線溝、３ａ〜３ｇ
はテープ状光ファイバ心線である。テープ状光ファイバ
心線３ａ〜３ｇは、伸び歪が与えられた状態で、スロッ
ト部材１の心線溝２に収容されており、図１０（Ａ）に
示すように正常状態では、整列された状態で積層されて
いる。この光ファイバケーブルに曲げ等の外力が加えら
れると、図１０（Ｂ）に示すように、心線溝２内で積層
されたテープ状光ファイバ心線の複数枚が傾いて整列が
乱れる。傾きの度合いは、心線溝の寸法や受ける外力等
に依存するが、これまでの調査から、テープ状光ファイ
バ心線がタイトに集合されている場合、溝底に近いテー
プ状光ファイバ心線ほど、溝底または下層のテープ状光
ファイバ心線との摩擦力により心線溝内で動きにくいこ
とが知られている。これに対して、溝底から離れて上層
に行くほど動きやすくなり、最上層のテープ状光ファイ
バ心線３ａは心線溝の内壁に接触するほど動いてしま
う。内壁に接触したテープ状光ファイバ心線は、大きい
側圧を受けるため伝送損失の増加が生じる。
【０００８】これに対処して、特開平４−６１７４９８
４号公報に記載された光ファイバでは、光ファイバケー
ブルが曲げ等の外力を受けた時に、積層されたテープ状
光ファイバ心線の両端部、特に、溝底からみて最上層に
配置されたテープ状光ファイバ心線の両端に配列された
光ファイバが、螺旋状の心線溝の内壁と接触して伝送損
失が増加しないよう、テープ状光ファイバ心線よりも幅
広のテープ状部材をテープ状光ファイバ心線と共に積層
収容する構造を採用している。
４号公報に記載された光ファイバでは、光ファイバケー
ブルが曲げ等の外力を受けた時に、積層されたテープ状
光ファイバ心線の両端部、特に、溝底からみて最上層に
配置されたテープ状光ファイバ心線の両端に配列された
光ファイバが、螺旋状の心線溝の内壁と接触して伝送損
失が増加しないよう、テープ状光ファイバ心線よりも幅
広のテープ状部材をテープ状光ファイバ心線と共に積層
収容する構造を採用している。
【０００９】この構造の光ファイバケーブルは、テープ
状光ファイバ心線と共に幅広なテープ状部材を収納する
から、光ファイバケーブルの更なる高密度化の妨げとな
るばかりでなく、テープ状光ファイバ心線の線膨張係数
と幅広テープ状部材の線膨張係数との差から、高温およ
び低温時に、両者の間で摩擦力が生じ、マイクロベンド
損失増を引き起こすという、温度特性上の問題があっ
た。
状光ファイバ心線と共に幅広なテープ状部材を収納する
から、光ファイバケーブルの更なる高密度化の妨げとな
るばかりでなく、テープ状光ファイバ心線の線膨張係数
と幅広テープ状部材の線膨張係数との差から、高温およ
び低温時に、両者の間で摩擦力が生じ、マイクロベンド
損失増を引き起こすという、温度特性上の問題があっ
た。
【００１０】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、複数本の光ファイバを一列
に配列して一括被覆したテープ状光ファイバ心線を複数
枚積層したものをスロット部材の心線溝内に収容した構
造のスロット型の光ファイバケーブルににおいて、高密
度で、曲げ等の外力を受けたときに伝送損失の増加が少
なく、温度特性の良好な光ファイバケーブルを提供する
ことを目的とするものである。
情に鑑みてなされたもので、複数本の光ファイバを一列
に配列して一括被覆したテープ状光ファイバ心線を複数
枚積層したものをスロット部材の心線溝内に収容した構
造のスロット型の光ファイバケーブルににおいて、高密
度で、曲げ等の外力を受けたときに伝送損失の増加が少
なく、温度特性の良好な光ファイバケーブルを提供する
ことを目的とするものである。
【００１１】
【課題を解決するための手段】請求項１に記載の発明
は、複数本の光ファイバを一列に配列して一括被覆した
テープ状光ファイバ心線を複数枚積層したものを、伸び
歪を与えた状態で、長手方向に心線溝を有するスロット
部材の心線溝内に収容した構造を有する光ファイバケー
ブルにおいて、溝底からみて最上層に位置するテープ状
光ファイバ心線の幅が、その直下のテープ状光ファイバ
心線の幅よりも狭く、かつ、２層目以下のテープ状光フ
ァイバ心線の幅は、その直下のテープ状光ファイバ心線
幅よりも狭いかまたは等しいことを特徴とするものであ
る。
は、複数本の光ファイバを一列に配列して一括被覆した
テープ状光ファイバ心線を複数枚積層したものを、伸び
歪を与えた状態で、長手方向に心線溝を有するスロット
部材の心線溝内に収容した構造を有する光ファイバケー
ブルにおいて、溝底からみて最上層に位置するテープ状
光ファイバ心線の幅が、その直下のテープ状光ファイバ
心線の幅よりも狭く、かつ、２層目以下のテープ状光フ
ァイバ心線の幅は、その直下のテープ状光ファイバ心線
幅よりも狭いかまたは等しいことを特徴とするものであ
る。
【００１２】請求項２に記載の発明は、請求項１に記載
の光ファイバケーブルにおいて、前記最上層に位置する
テープ状光ファイバ心線の幅が、その直下のテープ状光
ファイバ心線の幅より少なくとも２心分小さいことを特
徴とするものである。
の光ファイバケーブルにおいて、前記最上層に位置する
テープ状光ファイバ心線の幅が、その直下のテープ状光
ファイバ心線の幅より少なくとも２心分小さいことを特
徴とするものである。
【００１３】
【発明の実施の形態】図１は、本発明の光ファイバケー
ブルの第１の実施の形態における１つの心線溝に収納さ
れたテープ状光ファイバ心線を示す断面図であり、図１
（Ａ）は正常状態を示し、図１（Ｂ）は曲げが加えられ
た状態を示している。図中、１はスロット部材、２は心
線溝、３ａ〜３ｇはテープ状光ファイバ心線である。テ
ープ状光ファイバ心線３ａ〜３ｇは、伸び歪が与えられ
た状態で、スロット部材１の心線溝２に収容されてい
る。最上層のテープ状光ファイバ心線３ａを除くテープ
状光ファイバ心線３ｂ〜３ｇの幅は同じであるが、最上
層のテープ状光ファイバ心線１ａの幅は、その直下のテ
ープ状光ファイバ心線３ｂの幅より狭い。例えば、テー
プ状光ファイバ心線３ｂ〜３ｇの心線数に対して、テー
プ状光ファイバ心線３ａの心線数を２心少なくして幅を
狭くしている。図１（Ａ）に示すように正常状態では、
整列された状態で積層されている。
ブルの第１の実施の形態における１つの心線溝に収納さ
れたテープ状光ファイバ心線を示す断面図であり、図１
（Ａ）は正常状態を示し、図１（Ｂ）は曲げが加えられ
た状態を示している。図中、１はスロット部材、２は心
線溝、３ａ〜３ｇはテープ状光ファイバ心線である。テ
ープ状光ファイバ心線３ａ〜３ｇは、伸び歪が与えられ
た状態で、スロット部材１の心線溝２に収容されてい
る。最上層のテープ状光ファイバ心線３ａを除くテープ
状光ファイバ心線３ｂ〜３ｇの幅は同じであるが、最上
層のテープ状光ファイバ心線１ａの幅は、その直下のテ
ープ状光ファイバ心線３ｂの幅より狭い。例えば、テー
プ状光ファイバ心線３ｂ〜３ｇの心線数に対して、テー
プ状光ファイバ心線３ａの心線数を２心少なくして幅を
狭くしている。図１（Ａ）に示すように正常状態では、
整列された状態で積層されている。
【００１４】この光ファイバケーブルが曲げを受けた場
合に、図１０で説明したように、配列に乱れが生じる
が、図１（Ｂ）に示すように、最上層のテープ状光ファ
イバ心線３ａは、その幅が狭いために、心線溝２の内壁
に接触することを防止できる。
合に、図１０で説明したように、配列に乱れが生じる
が、図１（Ｂ）に示すように、最上層のテープ状光ファ
イバ心線３ａは、その幅が狭いために、心線溝２の内壁
に接触することを防止できる。
【００１５】図２は、本発明の光ファイバケーブルの第
２の実施の形態における１つの心線溝に収納されたテー
プ状光ファイバ心線を示す断面図であり、図２（Ａ）は
正常状態を示し、図２（Ｂ）は曲げが加えられた状態を
示している。図中、図１と同様の部分には同じ符号を付
して説明を省略する。この実施の形態では、上から４層
目以下のテープ状光ファイバ心線３ｄ〜３ｇは幅が同じ
であるが、テープ状光ファイバ心線３ｃはその直下のテ
ープ状光ファイバ心線３ｄより幅が狭く、テープ状光フ
ァイバ心線３ｂはその直下のテープ状光ファイバ心線３
ｃより幅が狭く、テープ状光ファイバ心線３ａはその直
下のテープ状光ファイバ心線３ｂより幅が狭い。一例で
は、テープ状光ファイバ心線３ｂの心線数に対して、テ
ープ状光ファイバ心線３ａの心線数を２心少なくして幅
を狭くし、テープ状光ファイバ心線３ｂ，３ｃの心線数
は、その直下のテープ状光ファイバ心線の心線数に対し
て２心または１心少なくして幅を狭くしている。図２
（Ａ）に示すように正常状態では、整列された状態で積
層されている。
２の実施の形態における１つの心線溝に収納されたテー
プ状光ファイバ心線を示す断面図であり、図２（Ａ）は
正常状態を示し、図２（Ｂ）は曲げが加えられた状態を
示している。図中、図１と同様の部分には同じ符号を付
して説明を省略する。この実施の形態では、上から４層
目以下のテープ状光ファイバ心線３ｄ〜３ｇは幅が同じ
であるが、テープ状光ファイバ心線３ｃはその直下のテ
ープ状光ファイバ心線３ｄより幅が狭く、テープ状光フ
ァイバ心線３ｂはその直下のテープ状光ファイバ心線３
ｃより幅が狭く、テープ状光ファイバ心線３ａはその直
下のテープ状光ファイバ心線３ｂより幅が狭い。一例で
は、テープ状光ファイバ心線３ｂの心線数に対して、テ
ープ状光ファイバ心線３ａの心線数を２心少なくして幅
を狭くし、テープ状光ファイバ心線３ｂ，３ｃの心線数
は、その直下のテープ状光ファイバ心線の心線数に対し
て２心または１心少なくして幅を狭くしている。図２
（Ａ）に示すように正常状態では、整列された状態で積
層されている。
【００１６】この光ファイバケーブルが曲げを受けた場
合に、図１（Ｂ）で説明したように、配列に乱れが生じ
るが、図１（Ｂ）では、大きい配列乱れに対しては、２
層目のテープ状光ファイバ心線３ｂが心線溝２の内壁に
接触する可能性がある。この実施の形態では、２層目，
３層目のテープ状光ファイバ心線３ｂ，３ｃも幅を狭く
したから、過大な配列乱れに対しても、テープ状光ファ
イバ心線が心線溝２の内壁に接触するを防止できる。
合に、図１（Ｂ）で説明したように、配列に乱れが生じ
るが、図１（Ｂ）では、大きい配列乱れに対しては、２
層目のテープ状光ファイバ心線３ｂが心線溝２の内壁に
接触する可能性がある。この実施の形態では、２層目，
３層目のテープ状光ファイバ心線３ｂ，３ｃも幅を狭く
したから、過大な配列乱れに対しても、テープ状光ファ
イバ心線が心線溝２の内壁に接触するを防止できる。
【００１７】具体例について説明する。図８に示すよう
な最も単純な構造である心線溝が１つのスロット型光フ
ァイバケーブルを試作し、曲げ損失特性、損失温度特性
を評価した。
な最も単純な構造である心線溝が１つのスロット型光フ
ァイバケーブルを試作し、曲げ損失特性、損失温度特性
を評価した。
【００１８】図３は、本発明による試作ケーブル（ケー
ブルＡ）の断面を示す。スロット部材１は、外径４．６
ｍｍの棒状のロッドにピッチ３００ｍｍ，深さ２．９ｍ
ｍ，幅２．６ｍｍの螺旋状の心線溝２が形成されたもの
である。心線溝２には、厚さ０．３ｍｍ，幅２．１ｍｍ
の８心のテープ状光ファイバ心線３ｂ〜３ｈの７枚が積
層され、その上に厚さ０．３ｍｍ、幅１．１ｍｍの４心
のテープ状光ファイバ心線３ａが積層されている。スロ
ット部材１の周囲には、押さえ巻きとして、幅１５ｍ
ｍ、厚さ１２．５μｍの耐熱性を有するポリイミドテー
プ４が１／２重ねで巻かれている。
ブルＡ）の断面を示す。スロット部材１は、外径４．６
ｍｍの棒状のロッドにピッチ３００ｍｍ，深さ２．９ｍ
ｍ，幅２．６ｍｍの螺旋状の心線溝２が形成されたもの
である。心線溝２には、厚さ０．３ｍｍ，幅２．１ｍｍ
の８心のテープ状光ファイバ心線３ｂ〜３ｈの７枚が積
層され、その上に厚さ０．３ｍｍ、幅１．１ｍｍの４心
のテープ状光ファイバ心線３ａが積層されている。スロ
ット部材１の周囲には、押さえ巻きとして、幅１５ｍ
ｍ、厚さ１２．５μｍの耐熱性を有するポリイミドテー
プ４が１／２重ねで巻かれている。
【００１９】比較例として試作したケーブルＢとケーブ
ルＣを、それぞれ図４と図５に示す。ケーブルＢは、全
て８心のテープ状光ファイバ心線を用いた従来構造の光
ファイバケーブルであり、ケーブルＣは、最上層と最下
層に、厚さ０．３ｍｍ、幅２．５ｍｍのナイロン製テー
プ状部材５を収納した従来の改善構造の光ファイバケー
ブルである。
ルＣを、それぞれ図４と図５に示す。ケーブルＢは、全
て８心のテープ状光ファイバ心線を用いた従来構造の光
ファイバケーブルであり、ケーブルＣは、最上層と最下
層に、厚さ０．３ｍｍ、幅２．５ｍｍのナイロン製テー
プ状部材５を収納した従来の改善構造の光ファイバケー
ブルである。
【００２０】図６に評価結果を示す。最上層のテープ状
光ファイバ心線の両端心をループ接続し、曲げ半径１０
０ｍｍの曲げを与えながら波長１．５５μｍにおける損
失変動を連続モニタしたところ、ケーブルＢは０．１５
ｄＢの損失増加を示したのに対し、本発明による試作ケ
ーブルＡと、ナイロン製テープ部材でテープ状光ファイ
バ心線を挟み込んだケーブルＣは損失増加が見られてい
ない。一方、−４０゜Ｃ〜＋８０゜Ｃのヒートサイクル
試験では、ナイロン製テープ部材でテープ状光ファイバ
心線を挟み込んだケーブルＣが０．１ｄＢ／ｋｍの損失
増加を示したのに対し、本発明による試作ケーブルＡと
ケーブルＢは０．０２ｄＢ／ｋｍ以下の損失変動であ
り、非常に安定していることが分かる。本発明によるケ
ーブルＡが、曲げ損失特性、損失温度特性に優れている
ことが分かる。
光ファイバ心線の両端心をループ接続し、曲げ半径１０
０ｍｍの曲げを与えながら波長１．５５μｍにおける損
失変動を連続モニタしたところ、ケーブルＢは０．１５
ｄＢの損失増加を示したのに対し、本発明による試作ケ
ーブルＡと、ナイロン製テープ部材でテープ状光ファイ
バ心線を挟み込んだケーブルＣは損失増加が見られてい
ない。一方、−４０゜Ｃ〜＋８０゜Ｃのヒートサイクル
試験では、ナイロン製テープ部材でテープ状光ファイバ
心線を挟み込んだケーブルＣが０．１ｄＢ／ｋｍの損失
増加を示したのに対し、本発明による試作ケーブルＡと
ケーブルＢは０．０２ｄＢ／ｋｍ以下の損失変動であ
り、非常に安定していることが分かる。本発明によるケ
ーブルＡが、曲げ損失特性、損失温度特性に優れている
ことが分かる。
【００２１】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、光ファイバケーブルが曲げ等の外力を受けた
時に、最上層のテープ状光ファイバ心線の端心がスロッ
ト部材の心線溝の内壁から受ける側圧を抑止することが
でき、伝送損失が増加するのを防ぐことができる。
によれば、光ファイバケーブルが曲げ等の外力を受けた
時に、最上層のテープ状光ファイバ心線の端心がスロッ
ト部材の心線溝の内壁から受ける側圧を抑止することが
でき、伝送損失が増加するのを防ぐことができる。
【００２２】また、従来から知られていた幅広テープ状
部材を用いた光ファイバケーブルとの対比においても、
テープ状部材を用いないので、より高密度な光ファイバ
ケーブルを実現できるとともに、光ファイバケーブルが
高温または低温状態に曝されたときにも、テープ状部材
とテープ状光ファイバ心線の線膨張係数の違いから生じ
ていた摩擦力が発生しないため、温度特性を良好に保つ
ことができる。さらに、少なくとも最上層のテープ状光
ファイバ心線の幅を直下のテープ状光ファイバ心線の幅
より少なくとも２心分小さくすることで、より効果的に
曲げ損失特性、損失温度特性を良好にできる。
部材を用いた光ファイバケーブルとの対比においても、
テープ状部材を用いないので、より高密度な光ファイバ
ケーブルを実現できるとともに、光ファイバケーブルが
高温または低温状態に曝されたときにも、テープ状部材
とテープ状光ファイバ心線の線膨張係数の違いから生じ
ていた摩擦力が発生しないため、温度特性を良好に保つ
ことができる。さらに、少なくとも最上層のテープ状光
ファイバ心線の幅を直下のテープ状光ファイバ心線の幅
より少なくとも２心分小さくすることで、より効果的に
曲げ損失特性、損失温度特性を良好にできる。
【図１】本発明の光ファイバケーブルの第１の実施の形
態における１つの心線溝に収納されたテープ状光ファイ
バ心線を示す断面図であり、図１（Ａ）は正常状態を示
し、図１（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示す。
態における１つの心線溝に収納されたテープ状光ファイ
バ心線を示す断面図であり、図１（Ａ）は正常状態を示
し、図１（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示す。
【図２】本発明の光ファイバケーブルの第２の実施の形
態における１つの心線溝に収納されたテープ状光ファイ
バ心線を示す断面図であり、図２（Ａ）は正常状態を示
し、図２（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示す。
態における１つの心線溝に収納されたテープ状光ファイ
バ心線を示す断面図であり、図２（Ａ）は正常状態を示
し、図２（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示す。
【図３】本発明による試作ケーブルの断面図である。
【図４】比較例の試作ケーブルの断面図である。
【図５】比較例の試作ケーブルの断面図である。
【図６】評価結果の説明図である。
【図７】従来のスロット型の光ファイバケーブルの一例
の断面図である。
の断面図である。
【図８】図７のスロット部材の説明図である。
【図９】複数の心線溝を有するスロット部材を用いた光
ファイバケーブルの一例の断面図である。
ファイバケーブルの一例の断面図である。
【図１０】従来のスロット型の光ファイバケーブルの１
つの心線溝に収納されたテープ状光ファイバ心線を示す
断面図であり、図９（Ａ）は正常状態を示し、図９
（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示す。
つの心線溝に収納されたテープ状光ファイバ心線を示す
断面図であり、図９（Ａ）は正常状態を示し、図９
（Ｂ）は曲げが加えられた状態を示す。
１…スロット部材、２…心線溝、３ａ〜３ｈ…テープ状
光ファイバ心線、４…押さえ巻き。
光ファイバ心線、４…押さえ巻き。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 末次 義行 神奈川県横浜市栄区田谷町１番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 角田 樹哉 神奈川県横浜市栄区田谷町１番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 真見 優一 神奈川県横浜市栄区田谷町１番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 栗本 勝也 大阪市此花区島屋一丁目１番３号 住友電 気工業株式会社大阪製作所内 (72)発明者 早川 恭二 愛知県名古屋市東区東新町１番地 中部電 力株式会社内
Claims (2)
- 【請求項１】 複数本の光ファイバを一列に配列して一
括被覆したテープ状光ファイバ心線を複数枚積層したも
のを、伸び歪を与えた状態で、長手方向に心線溝を有す
るスロット部材の心線溝内に収容した構造を有する光フ
ァイバケーブルにおいて、溝底からみて最上層に位置す
るテープ状光ファイバ心線の幅が、その直下のテープ状
光ファイバ心線の幅よりも狭く、かつ、２層目以下のテ
ープ状光ファイバ心線の幅は、その直下のテープ状光フ
ァイバ心線幅よりも狭いかまたは等しいことを特徴とす
る光ファイバケーブル。 - 【請求項２】 前記最上層に位置するテープ状光ファイ
バ心線の幅が、その直下のテープ状光ファイバ心線の幅
より少なくとも２心分小さいことを特徴とする請求項１
に記載の光ファイバケーブル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10006266A JPH11202170A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10006266A JPH11202170A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 光ファイバケーブル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11202170A true JPH11202170A (ja) | 1999-07-30 |
Family
ID=11633648
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10006266A Pending JPH11202170A (ja) | 1998-01-16 | 1998-01-16 | 光ファイバケーブル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11202170A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10514517B2 (en) * | 2015-07-31 | 2019-12-24 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical fiber cable |
-
1998
- 1998-01-16 JP JP10006266A patent/JPH11202170A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US10514517B2 (en) * | 2015-07-31 | 2019-12-24 | Sumitomo Electric Industries, Ltd. | Optical fiber cable |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20040223 |
|
| A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20051206 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20051214 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20060412 |