JPH1138284A - 光ファイバケーブル - Google Patents
光ファイバケーブルInfo
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- JPH1138284A JPH1138284A JP9197384A JP19738497A JPH1138284A JP H1138284 A JPH1138284 A JP H1138284A JP 9197384 A JP9197384 A JP 9197384A JP 19738497 A JP19738497 A JP 19738497A JP H1138284 A JPH1138284 A JP H1138284A
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- Japan
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- optical fiber
- unit
- fiber cable
- outer periphery
- twisted
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 ユニットをSZ状に撚り合わせた際の伝送特
性の悪化の防止。 【解決手段】 高密度ポリエチレン製のSZ螺旋スペー
サ(SZ反転角300°,反転ピッチ360mm)に対
し、8芯の光ファイバテープ3を積層挿入して、押え巻
きテープ(不織布)を隙間なく巻き付けた。この外周
に、一溝ユニット本体10(曲げ弾性係数が160kg
/mm2のPBT樹脂製)に、8芯の光ファイバテープ
を10枚ずつ実装しながら、15本をSZ状(SZ反転
角300°,反転ピッチ360mm)に撚り合わせた後
に、その外周に押え巻きテープ(不織布)を隙間なく巻
き付け、さらにその外周にポリエチレンシースを施し、
光ファイバケーブルを得た。この光ファイバケーブルに
用いたユニット本体10の底部表面は、適度な梨地状態
とし、その表面粗さは、ラフネスアベレージで2.6μ
mであった。
性の悪化の防止。 【解決手段】 高密度ポリエチレン製のSZ螺旋スペー
サ(SZ反転角300°,反転ピッチ360mm)に対
し、8芯の光ファイバテープ3を積層挿入して、押え巻
きテープ(不織布)を隙間なく巻き付けた。この外周
に、一溝ユニット本体10(曲げ弾性係数が160kg
/mm2のPBT樹脂製)に、8芯の光ファイバテープ
を10枚ずつ実装しながら、15本をSZ状(SZ反転
角300°,反転ピッチ360mm)に撚り合わせた後
に、その外周に押え巻きテープ(不織布)を隙間なく巻
き付け、さらにその外周にポリエチレンシースを施し、
光ファイバケーブルを得た。この光ファイバケーブルに
用いたユニット本体10の底部表面は、適度な梨地状態
とし、その表面粗さは、ラフネスアベレージで2.6μ
mであった。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高密度に光ファイ
バを実装した光ファイバケーブルに関し、特に、複数本
の光ファイバユニットをSZ状に撚り合わせて使用され
る光ファイバケーブルに関するものである。
バを実装した光ファイバケーブルに関し、特に、複数本
の光ファイバユニットをSZ状に撚り合わせて使用され
る光ファイバケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】光ファイバを高密度に実装した光ファイ
バケーブルとして、例えば、特開平5−241055号
には、図6に示すような構造が提案されている。同図に
示した光ファイバケーブルは、中央に配置される螺旋ス
ペーサ1と、この螺旋スペーサ1の外周に配置される複
数の光ファイバユニット2とを有している。
バケーブルとして、例えば、特開平5−241055号
には、図6に示すような構造が提案されている。同図に
示した光ファイバケーブルは、中央に配置される螺旋ス
ペーサ1と、この螺旋スペーサ1の外周に配置される複
数の光ファイバユニット2とを有している。
【0003】螺旋スペーサ1の外周には、光ファイバ3
を収納する複数の螺旋溝4が形成され、各螺旋溝4内に
は、光ファイバ3が段状に収納され、その外周に押え巻
きテープ5が捲回されている。
を収納する複数の螺旋溝4が形成され、各螺旋溝4内に
は、光ファイバ3が段状に収納され、その外周に押え巻
きテープ5が捲回されている。
【0004】光ファイバユニット2は、螺旋状に形成さ
れたU字形状のユニット本体6と、このユニット本体6
内に段状に積層収納された光ファイバ7とから構成され
ていて、押え巻きテープ5の外周面に沿って、光ファイ
バユニット2を相互に隣接するように撚り合わせて、光
ファイバユニット2の外周に押え巻きテープ8を捲回し
て、テープ8の外周をシース9で被覆した階層構造にな
っている。
れたU字形状のユニット本体6と、このユニット本体6
内に段状に積層収納された光ファイバ7とから構成され
ていて、押え巻きテープ5の外周面に沿って、光ファイ
バユニット2を相互に隣接するように撚り合わせて、光
ファイバユニット2の外周に押え巻きテープ8を捲回し
て、テープ8の外周をシース9で被覆した階層構造にな
っている。
【0005】このような構造の光ファイバケーブルは、
最近加入者系光ケーブルとしての採用が検討されてい
て、光ファイバ自体(すなわち、螺旋スペーサ,ユニッ
ト,光ファイバ)を切り詰めることなく、分岐が行える
ように螺旋スペーサ1,光ファイバユニット2を交互撚
りで集合させるSZ形の光ファイバケーブルが実用化さ
れている。
最近加入者系光ケーブルとしての採用が検討されてい
て、光ファイバ自体(すなわち、螺旋スペーサ,ユニッ
ト,光ファイバ)を切り詰めることなく、分岐が行える
ように螺旋スペーサ1,光ファイバユニット2を交互撚
りで集合させるSZ形の光ファイバケーブルが実用化さ
れている。
【0006】光ファイバユニット2をSZ状に撚り合わ
せる場合、ユニット本体6や光ファイバ7の剛性などに
起因する、螺旋溝のSZ反転部における浮き上がりや、
撚り戻りを防止するために、押え巻きテープ8やシース
9を設けているが、このような構造の光ファイバケーブ
ルには、以下に説明する技術的な課題があった。
せる場合、ユニット本体6や光ファイバ7の剛性などに
起因する、螺旋溝のSZ反転部における浮き上がりや、
撚り戻りを防止するために、押え巻きテープ8やシース
9を設けているが、このような構造の光ファイバケーブ
ルには、以下に説明する技術的な課題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、上述した構
造の光ファイバケーブルにおいては、押え巻きテープ5
の外周に複数の光ファイバユニット2を撚り合わせる際
に、ユニット本体6の底面が平坦になっているので、光
ファイバユニット2に位置ズレが発生する。
造の光ファイバケーブルにおいては、押え巻きテープ5
の外周に複数の光ファイバユニット2を撚り合わせる際
に、ユニット本体6の底面が平坦になっているので、光
ファイバユニット2に位置ズレが発生する。
【0008】この位置ズレの発生を防止するために、例
えば、特開平4−182611号公報には、光ファイバ
ユニット2のヤング率を5〜40kg/mm2の範囲に
設定し、ユニットを柔らかくして、曲げ易くする技術が
提案されている。
えば、特開平4−182611号公報には、光ファイバ
ユニット2のヤング率を5〜40kg/mm2の範囲に
設定し、ユニットを柔らかくして、曲げ易くする技術が
提案されている。
【0009】しかし、単に、ユニット2を柔軟にしただ
けでは、光ファイバユニット2を撚り合わせる際の、浮
き上がりを押えることができても、光ファイバの曲がり
や、ユニット2自体の長手方向の収縮に起因したユニッ
ト2の位置ズレ(例えば、ユニット2の撚り戻りによる
反転角の減少など)を防ぐことができない。
けでは、光ファイバユニット2を撚り合わせる際の、浮
き上がりを押えることができても、光ファイバの曲がり
や、ユニット2自体の長手方向の収縮に起因したユニッ
ト2の位置ズレ(例えば、ユニット2の撚り戻りによる
反転角の減少など)を防ぐことができない。
【0010】一方、位置ズレを防ぐためには、押え巻き
テープ8をきつく巻き付ける手段も有効であるが、この
手段を採用すると、ユニット2に変形が生じ易く、か
つ、ユニット2にこの変形を見込んだ大き目の溝寸法を
形成しなければならないので、ケーブルの細径化に逆行
するという問題がある。
テープ8をきつく巻き付ける手段も有効であるが、この
手段を採用すると、ユニット2に変形が生じ易く、か
つ、ユニット2にこの変形を見込んだ大き目の溝寸法を
形成しなければならないので、ケーブルの細径化に逆行
するという問題がある。
【0011】なお、SZ状に撚り合わせた光ファイバユ
ニット2に位置ズレが発生すると、例えば、設計時より
もSZ反転角度が変動していれば、光ファイバの屈曲に
よって生じる歪みを吸収することができず、光ファイバ
ケーブルに引張応力がかかったり、また、それがユニッ
ト2の収縮に起因するものであれば、ユニット2内に収
納されている光ファイバ7に余長が生じて、マイクロベ
ンドが発生して、光伝送性能を悪化させる要因となる。
ニット2に位置ズレが発生すると、例えば、設計時より
もSZ反転角度が変動していれば、光ファイバの屈曲に
よって生じる歪みを吸収することができず、光ファイバ
ケーブルに引張応力がかかったり、また、それがユニッ
ト2の収縮に起因するものであれば、ユニット2内に収
納されている光ファイバ7に余長が生じて、マイクロベ
ンドが発生して、光伝送性能を悪化させる要因となる。
【0012】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたものであって、その目的とするところは、ユ
ニットの位置ズレを防止することで、曲げや温度変化な
どの外乱に対しても安定した伝送特性を確保することが
できる光ファイバケーブルを提供することにある。
てなされたものであって、その目的とするところは、ユ
ニットの位置ズレを防止することで、曲げや温度変化な
どの外乱に対しても安定した伝送特性を確保することが
できる光ファイバケーブルを提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、前記光ファイバユニットの底部表面の粗さを
ラフネスアベレージで2μm以上にした。また、本発明
は、中央に配置された螺旋スペーサないしは抗張力線の
外周に、光ファイバないしは光ファイバテープ芯線が収
納された光ファイバユニットを複数本周方向に隣接し
て、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブルにおい
て、前記光ファイバユニットの底部表面に、長手方向に
沿って延びる少なくとも1本以上の凸状突起を形成し
た。さらに、本発明は、中央に配置された螺旋スペーサ
ないしは抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファ
イバテープ芯線が収納された光ファイバユニットを複数
本周方向に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバ
ケーブルにおいて、前記光ファイバユニットの底部表面
に、格子状突起を形成した。さらにまた、本発明は、中
央に配置された螺旋スペーサないしは抗張力線の外周
に、光ファイバないしは光ファイバテープ芯線が収納さ
れた光ファイバユニットを複数本周方向に隣接して、S
Z状に撚り合わせた光ファイバケーブルにおいて、前記
光ファイバユニットの底部表面に、当該底部表面が接触
する部材と滑動しにくい不織布,粘着剤などの難滑動部
材を接着ないしは塗布した。また、本発明は、中央に配
置された螺旋スペーサないしは抗張力線の外周に、光フ
ァイバないしは光ファイバテープ芯線が収納された光フ
ァイバユニットを複数本周方向に隣接して、SZ状に撚
り合わせた光ファイバケーブルにおいて、前記光ファイ
バユニットの底部表面に、当該底部表面が接触する部材
と滑動しにくいプラスチック部材を共押出もしくは嵌着
した。以上のように構成された光ファイバケーブルによ
れば、いずれも光ファイバユニットをSZ状に撚り合わ
せる際の位置ズレが防止される。
め、本発明は、中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、前記光ファイバユニットの底部表面の粗さを
ラフネスアベレージで2μm以上にした。また、本発明
は、中央に配置された螺旋スペーサないしは抗張力線の
外周に、光ファイバないしは光ファイバテープ芯線が収
納された光ファイバユニットを複数本周方向に隣接し
て、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブルにおい
て、前記光ファイバユニットの底部表面に、長手方向に
沿って延びる少なくとも1本以上の凸状突起を形成し
た。さらに、本発明は、中央に配置された螺旋スペーサ
ないしは抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファ
イバテープ芯線が収納された光ファイバユニットを複数
本周方向に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバ
ケーブルにおいて、前記光ファイバユニットの底部表面
に、格子状突起を形成した。さらにまた、本発明は、中
央に配置された螺旋スペーサないしは抗張力線の外周
に、光ファイバないしは光ファイバテープ芯線が収納さ
れた光ファイバユニットを複数本周方向に隣接して、S
Z状に撚り合わせた光ファイバケーブルにおいて、前記
光ファイバユニットの底部表面に、当該底部表面が接触
する部材と滑動しにくい不織布,粘着剤などの難滑動部
材を接着ないしは塗布した。また、本発明は、中央に配
置された螺旋スペーサないしは抗張力線の外周に、光フ
ァイバないしは光ファイバテープ芯線が収納された光フ
ァイバユニットを複数本周方向に隣接して、SZ状に撚
り合わせた光ファイバケーブルにおいて、前記光ファイ
バユニットの底部表面に、当該底部表面が接触する部材
と滑動しにくいプラスチック部材を共押出もしくは嵌着
した。以上のように構成された光ファイバケーブルによ
れば、いずれも光ファイバユニットをSZ状に撚り合わ
せる際の位置ズレが防止される。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態について添付図面を参照して詳細に説明する。実施例1 外径2mmΦの鋼線を7本撚り合わせたテンションメン
バを中心として、幅4.6mm,深さ4.6mmの螺旋
溝4を10個備えた、外径が24.5mmΦの高密度ポ
リエチレン製のSZ螺旋スペーサ1(SZ反転角300
°,反転ピッチ360mm)に対し、8芯の光ファイバ
テープ3を一溝に10枚ずつ積層挿入して、押え巻きテ
ープ(不織布)5を隙間なく巻き付けた。
態について添付図面を参照して詳細に説明する。実施例1 外径2mmΦの鋼線を7本撚り合わせたテンションメン
バを中心として、幅4.6mm,深さ4.6mmの螺旋
溝4を10個備えた、外径が24.5mmΦの高密度ポ
リエチレン製のSZ螺旋スペーサ1(SZ反転角300
°,反転ピッチ360mm)に対し、8芯の光ファイバ
テープ3を一溝に10枚ずつ積層挿入して、押え巻きテ
ープ(不織布)5を隙間なく巻き付けた。
【0015】次に、外寸として、外幅7.0mm,底幅
5.3mm,高さ5.2mm、内寸として、内幅4.6
mm,底幅3.8mm,深さ4.7mmである図1に示
した断面形状の一溝ユニット本体10(曲げ弾性係数が
160kg/mm2のPBT樹脂製)に、厚み0.3m
m、幅2.1mmの8芯光ファイバテープ7を10枚ず
つ実装しながら、押え巻きテープ5の外周に15本をS
Z状(SZ反転角300°,反転ピッチ360mm)に
撚り合わせた後に、その外周に押え巻きテープ(不織
布)8を隙間なく巻き付け、さらにその外周にポリエチ
レンシース9を施し、図6に示した構造とほぼ同じ構造
で、長さ200m,外径45mmΦの2000芯光ファ
イバケーブルを得た。
5.3mm,高さ5.2mm、内寸として、内幅4.6
mm,底幅3.8mm,深さ4.7mmである図1に示
した断面形状の一溝ユニット本体10(曲げ弾性係数が
160kg/mm2のPBT樹脂製)に、厚み0.3m
m、幅2.1mmの8芯光ファイバテープ7を10枚ず
つ実装しながら、押え巻きテープ5の外周に15本をS
Z状(SZ反転角300°,反転ピッチ360mm)に
撚り合わせた後に、その外周に押え巻きテープ(不織
布)8を隙間なく巻き付け、さらにその外周にポリエチ
レンシース9を施し、図6に示した構造とほぼ同じ構造
で、長さ200m,外径45mmΦの2000芯光ファ
イバケーブルを得た。
【0016】この光ファイバケーブルをドラムに巻き付
けた状態で、光ファイバユニット2の伝送損失を波長
1.55μmで測定したところ、15本の全てが0.2
1〜0.25dB/kmの範囲に納まっていた。
けた状態で、光ファイバユニット2の伝送損失を波長
1.55μmで測定したところ、15本の全てが0.2
1〜0.25dB/kmの範囲に納まっていた。
【0017】なお、この光ファイバケーブルに用いたユ
ニット本体10の底部表面は、ノズルおよびサイジング
の接触部分を凹凸加工することで、適度な梨地状態と
し、JISB0601に規定される表面粗さは、ラフネ
スアベレージで2.6μmであった。
ニット本体10の底部表面は、ノズルおよびサイジング
の接触部分を凹凸加工することで、適度な梨地状態と
し、JISB0601に規定される表面粗さは、ラフネ
スアベレージで2.6μmであった。
【0018】ここで、ラフネスアベレージ[Ra]につ
いて説明すると、ラフネスアベレージ[Ra]は、以下
のように定義される。 x:サンプル(この場合はユニット本体10)の長さ方
向距離、 f(x):サンプル表面の凹凸状態を記述する関数 L:表面粗さを測定するときの被測定長 r1:被測定長の区間内でf(X)の平均を取った値とする
と、 で示される。
いて説明すると、ラフネスアベレージ[Ra]は、以下
のように定義される。 x:サンプル(この場合はユニット本体10)の長さ方
向距離、 f(x):サンプル表面の凹凸状態を記述する関数 L:表面粗さを測定するときの被測定長 r1:被測定長の区間内でf(X)の平均を取った値とする
と、 で示される。
【0019】ラフネスアベレージ[Ra]は「中心線平
均粗さ」とも言い、その物理的意味は中心線、すなわち
r1からの平均距離である。したがってスペーサのラフ
ネスアベレージ[Ra]は次式で示される。
均粗さ」とも言い、その物理的意味は中心線、すなわち
r1からの平均距離である。したがってスペーサのラフ
ネスアベレージ[Ra]は次式で示される。
【0020】次に、得られた光ファイバケーブルに対し
て、R500のローラーガイドで90°に曲げるしごき
工程を2個所設けた系列にて、テンション30kg,引
取速度30m/minでの巻返しを行った後に、伝送性
能を測定したところ、伝送損失値は、0.21〜0.2
6dB/kmであって、殆ど変化していなかった。
て、R500のローラーガイドで90°に曲げるしごき
工程を2個所設けた系列にて、テンション30kg,引
取速度30m/minでの巻返しを行った後に、伝送性
能を測定したところ、伝送損失値は、0.21〜0.2
6dB/kmであって、殆ど変化していなかった。
【0021】その後、光ファイバケーブルをドラム巻き
の状態でヒートサイクル試験室に入れ、−30℃から+
70℃の温度でのヒートサイクルを5サイクル繰返した
後に、伝送性能を測定したところ、伝送損失値は、0.
22〜0.28dB/kmであって、大きな変化は、認
められなかった。
の状態でヒートサイクル試験室に入れ、−30℃から+
70℃の温度でのヒートサイクルを5サイクル繰返した
後に、伝送性能を測定したところ、伝送損失値は、0.
22〜0.28dB/kmであって、大きな変化は、認
められなかった。
【0022】実施例2 図2に示すように、ユニット本体10aの底部表面に、
中央と左右の縁部とに3本の高さ0.15mmの凸状突
起12を長手方向に沿ってその全長に設けた以外は、実
施例1と同一の条件で200m長さの光ファイバケーブ
ルを得た。以下の表にしごきを加えながらの巻返し試験
後とヒートサイクル試験後の光伝送性能の測定値をまと
めて示している。
中央と左右の縁部とに3本の高さ0.15mmの凸状突
起12を長手方向に沿ってその全長に設けた以外は、実
施例1と同一の条件で200m長さの光ファイバケーブ
ルを得た。以下の表にしごきを加えながらの巻返し試験
後とヒートサイクル試験後の光伝送性能の測定値をまと
めて示している。
【0023】実施例3 図3に示すように、ユニット本体10bの底部表面に、
エンボスローラにて、5個所/cm2の割合で、長手方
向と斜交する格子状の突起14を設けた以外は、実施例
1と同一の条件で200m長さの光ファイバケーブルを
得た。以下の表にしごきを加えながらの巻返し試験後と
ヒートサイクル試験後の光伝送性能の測定値をまとめて
示している。
エンボスローラにて、5個所/cm2の割合で、長手方
向と斜交する格子状の突起14を設けた以外は、実施例
1と同一の条件で200m長さの光ファイバケーブルを
得た。以下の表にしごきを加えながらの巻返し試験後と
ヒートサイクル試験後の光伝送性能の測定値をまとめて
示している。
【0024】実施例4 図4に示すように、ユニット本体10cの底部表面に、
ポリエチレン/ポリプロピレン系複合繊維からなる不織
布テープ14を熱融着させたこと以外は、実施例1と同
一の条件で200m長さの光ファイバケーブルを得た。
以下の表にしごきを加えながらの巻返し試験後とヒート
サイクル試験後の光伝送性能の測定値をまとめて示して
いる。
ポリエチレン/ポリプロピレン系複合繊維からなる不織
布テープ14を熱融着させたこと以外は、実施例1と同
一の条件で200m長さの光ファイバケーブルを得た。
以下の表にしごきを加えながらの巻返し試験後とヒート
サイクル試験後の光伝送性能の測定値をまとめて示して
いる。
【0025】実施例5 ユニット本体10cの材質を曲げ弾性率が30kg/m
m2の低密度ポリエチレンとし、その底部表面に、図5
に示すように、ポリエチレンエラストマー16を共押出
して成形したこと以外は、実施例1と同一の条件で20
0m長さの光ファイバケーブルを得た。以下の表にしご
きを加えながらの巻返し試験後とヒートサイクル試験後
の光伝送性能の測定値をまとめて示している。
m2の低密度ポリエチレンとし、その底部表面に、図5
に示すように、ポリエチレンエラストマー16を共押出
して成形したこと以外は、実施例1と同一の条件で20
0m長さの光ファイバケーブルを得た。以下の表にしご
きを加えながらの巻返し試験後とヒートサイクル試験後
の光伝送性能の測定値をまとめて示している。
【0026】比較例1 ユニット本体を成形する際に特別の処理を行わなかった
こと以外は、実施例1と同一の条件で200m長さの光
ファイバケーブルを得た。以下の表にしごきを加えなが
らの巻返し試験後とヒートサイクル試験後の光伝送性能
の測定値をまとめて示している。なお、用いたユニット
本体の底部表面は、フラットであり、その表面粗さは、
ラフネスアベレージで0.6μmであった。
こと以外は、実施例1と同一の条件で200m長さの光
ファイバケーブルを得た。以下の表にしごきを加えなが
らの巻返し試験後とヒートサイクル試験後の光伝送性能
の測定値をまとめて示している。なお、用いたユニット
本体の底部表面は、フラットであり、その表面粗さは、
ラフネスアベレージで0.6μmであった。
【0027】比較例2 ユニット本体の材質として曲げ弾性率が30kg/mm
2の低密度ポリエチレンを用いたこと以外は、比較例1
と同様な同一の条件で200m長さの光ファイバケーブ
ルを得た。この場合のユニット本体の底部表面の表面粗
さは、1.6μmであった。以下の表にしごきを加えな
がらの巻返し試験後とヒートサイクル試験後の光伝送性
能の測定値をまとめて示している。
2の低密度ポリエチレンを用いたこと以外は、比較例1
と同様な同一の条件で200m長さの光ファイバケーブ
ルを得た。この場合のユニット本体の底部表面の表面粗
さは、1.6μmであった。以下の表にしごきを加えな
がらの巻返し試験後とヒートサイクル試験後の光伝送性
能の測定値をまとめて示している。
【0028】比較例3 比較例2において、ユニットの押え巻きテープ8のテン
ションを2倍にしたこと以外は、比較例2と同様な同一
の条件で200m長さの光ファイバケーブルを得た。以
下の表にしごきを加えながらの巻返し試験後とヒートサ
イクル試験後の光伝送性能の測定値をまとめて示してい
る。
ションを2倍にしたこと以外は、比較例2と同様な同一
の条件で200m長さの光ファイバケーブルを得た。以
下の表にしごきを加えながらの巻返し試験後とヒートサ
イクル試験後の光伝送性能の測定値をまとめて示してい
る。
【0029】
【表1】 表に示した結果から明らかなように、各実施例の場合に
は、光伝送特性が0.23−0.29dB/kmの範囲
内に納まっているの対して、比較例の場合には、しごき
を加えた後やヒートサイクル試験後の特性が悪化してい
ることが判る。
は、光伝送特性が0.23−0.29dB/kmの範囲
内に納まっているの対して、比較例の場合には、しごき
を加えた後やヒートサイクル試験後の特性が悪化してい
ることが判る。
【0030】なお、上記実施例では、光ファイバユニッ
ト2を螺旋スペーサ1の外周にSZ状に撚合せ集合させ
る場合を例示したが、本発明の実施は、この構成に限定
されることはなく、光ファイバユニット2をテンション
メンバの外周に直接撚合せ集合させる構成にも適用する
ことができる。
ト2を螺旋スペーサ1の外周にSZ状に撚合せ集合させ
る場合を例示したが、本発明の実施は、この構成に限定
されることはなく、光ファイバユニット2をテンション
メンバの外周に直接撚合せ集合させる構成にも適用する
ことができる。
【0031】
【発明の効果】以上実施例で詳細に説明したように、本
発明にかかる光ファイバケーブルによれば、特に、光フ
ァイバユニットを螺旋スペーサやテンションメンバ部材
の外周に、SZ状に撚り合わせ集合させる構造におい
て、ケーブルを曲げたり、温度変化を与えても、位置ズ
レが防止され、安定した長期信頼性の高い光伝送特性を
得ることができる。
発明にかかる光ファイバケーブルによれば、特に、光フ
ァイバユニットを螺旋スペーサやテンションメンバ部材
の外周に、SZ状に撚り合わせ集合させる構造におい
て、ケーブルを曲げたり、温度変化を与えても、位置ズ
レが防止され、安定した長期信頼性の高い光伝送特性を
得ることができる。
【図1】本発明にかかる光ファィバケーブルの実施例1
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
【図2】本発明にかかる光ファィバケーブルの実施例2
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
【図3】本発明にかかる光ファィバケーブルの実施例3
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の底部側の
斜視図である。
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の底部側の
斜視図である。
【図4】本発明にかかる光ファィバケーブルの実施例4
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
【図5】本発明にかかる光ファィバケーブルの実施例5
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
に用いる光ファイバユニットのユニット本体の断面図で
ある。
【図6】本発明および従来の光ファイバケーブルの一例
を示す断面図である。
を示す断面図である。
10,10a,10b,10c,10d ユニット
本体 12 突起 14 格子状突
起 16 不織布 18 ポリエチ
レンエラストマー
本体 12 突起 14 格子状突
起 16 不織布 18 ポリエチ
レンエラストマー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 和憲 岐阜県岐阜市薮田西2丁目1番1号 宇部 日東化成株式会社岐阜研究所内 (72)発明者 岩田 秀行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 石川 弘樹 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 (72)発明者 末次 義行 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内
Claims (5)
- 【請求項1】 中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、 前記光ファイバユニットの底部表面の粗さをラフネスア
ベレージで2μm以上にしたことを特徴とする光ファイ
バケーブル。 - 【請求項2】 中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、 前記光ファイバユニットの底部表面に、長手方向に沿っ
て延びる少なくとも1本以上の凸状突起を形成したこと
を特徴とする光ファイバケーブル。 - 【請求項3】 中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、 前記光ファイバユニットの底部表面に、格子状突起を形
成したことを特徴とする光ファイバケーブル。 - 【請求項4】 中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、 前記光ファイバユニットの底部表面に、当該底部表面が
接触する部材と滑動しにくい不織布,粘着剤などの難滑
動部材を接着ないしは塗布したことを特徴とする光ファ
イバケーブル。 - 【請求項5】 中央に配置された螺旋スペーサないしは
抗張力線の外周に、光ファイバないしは光ファイバテー
プ芯線が収納された光ファイバユニットを複数本周方向
に隣接して、SZ状に撚り合わせた光ファイバケーブル
において、 前記光ファイバユニットの底部表面に、当該底部表面が
接触する部材と滑動しにくいプラスチック部材を共押出
もしくは嵌着したことを特徴とする光ファイバケーブ
ル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9197384A JPH1138284A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 光ファイバケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9197384A JPH1138284A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 光ファイバケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1138284A true JPH1138284A (ja) | 1999-02-12 |
Family
ID=16373624
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9197384A Pending JPH1138284A (ja) | 1997-07-23 | 1997-07-23 | 光ファイバケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1138284A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100320396B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2002-02-19 | 김진찬 | 접이식 그루브를 갖는 초다심 광케이블_ |
JP2020042175A (ja) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
WO2020054493A1 (ja) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
JP2020064098A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
JP2020076915A (ja) * | 2018-11-09 | 2020-05-21 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
-
1997
- 1997-07-23 JP JP9197384A patent/JPH1138284A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100320396B1 (ko) * | 1998-12-31 | 2002-02-19 | 김진찬 | 접이식 그루브를 갖는 초다심 광케이블_ |
JP2020042175A (ja) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
WO2020054493A1 (ja) * | 2018-09-11 | 2020-03-19 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
US11592634B2 (en) | 2018-09-11 | 2023-02-28 | Fujikura Ltd. | Optical fiber cable |
JP2020064098A (ja) * | 2018-10-15 | 2020-04-23 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
JP2020076915A (ja) * | 2018-11-09 | 2020-05-21 | 株式会社フジクラ | 光ファイバケーブル |
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