JP5615854B2 - 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル - Google Patents

光ファイバテープ及び光ファイバケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP5615854B2
JP5615854B2 JP2012018420A JP2012018420A JP5615854B2 JP 5615854 B2 JP5615854 B2 JP 5615854B2 JP 2012018420 A JP2012018420 A JP 2012018420A JP 2012018420 A JP2012018420 A JP 2012018420A JP 5615854 B2 JP5615854 B2 JP 5615854B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
core
core coated
tape
fiber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012018420A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013156536A (ja
Inventor
山田 裕介
裕介 山田
大祐 角田
大祐 角田
久彰 中根
久彰 中根
真弥 浜口
真弥 浜口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2012018420A priority Critical patent/JP5615854B2/ja
Publication of JP2013156536A publication Critical patent/JP2013156536A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5615854B2 publication Critical patent/JP5615854B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)

Description

本発明は、光ファイバテープ及び光ファイバケーブルに関する。さらに詳しくは、光ファイバに生じる光損失増加を抑制して単心分離作業を行うことが可能な光ファイバテープ及び光ファイバケーブルに関する。
アクセスネットワークを構築する際には、数種類の光ファイバケーブルを複数本接続して、各ユーザへ光ファイバを配線する。また、この構築の際、通信事業者設備ビルに近い領域では、主に複数心の光ファイバにより構成される光ファイバテープ単位での一括接続を行うことがある一方で、各ユーザに配線する領域では、光ファイバテープを単心に分離(単心分離)して、1心単位での接続を行うことがある。ここで、一般的な光ファイバテープは、光ファイバの外周に被覆を施した単心被覆光ファイバの複数本を平面状に並べ、その外周全体を樹脂により一括して被覆を施した構造(以下、「一括被覆型光ファイバテープ」とする場合もある。)となっている。
また、光ファイバテープを単心分離するにあたっては、光ファイバテープを構成する光ファイバが通信に使用されている場合に、光ファイバに一定以上の曲げやねじれなどが加わると、光損失の増加や断線による通信障害を引き起こすおそれがあるため、光損失増加が生じないようにして単心分離を行うことが非常に重要となる。このため、従来は、光ファイバテープを長手方向にほぼ直線状態に保持し、当該保持した光ファイバテープの単心被覆光ファイバ同士の中間に単心分離工具の鋭利な刃を挿入し、この鋭利な刃を単心被覆光ファイバの長手方向に移動させて単心分離していた。(例えば、特許文献1を参照。)
また、光ファイバケーブルの細径高密度化を目的として、単心被覆光ファイバを複数本平面状に並べ、隣接する2心の光ファイバのみを接着する接着部を光ファイバの長手方向に対して間欠的に設けた光ファイバテープ(以下、「間欠接着型光ファイバテープ」という。)を実装した光ファイバケーブルが提案されている(例えば、特許文献2を参照。)。光ファイバケーブルをこのような構造とすることで、細径高密度かつ光損失特性や長期信頼性を確保し、複数本の光ファイバを一括で接続することが実現される。
しかしながら、このような光ファイバケーブルで用いられている間欠接着型光ファイバテープは、前記した一括被覆型光ファイバテープのように複数本の光ファイバが平面状に並べられて一括被覆が施されるような構造ではないため、単心被覆光ファイバ同士が連結されていない部分では、単心被覆光ファイバそれぞれが独立に動くことが可能となり、間欠接着型光ファイバテープを取り扱う場合には、単心被覆光ファイバ同士の間隔が一定ではないことがあった。このため、従来用いられてきた単心分離工具を用いると、その刃によって単心被覆光ファイバに過度な曲げや損傷が生じ、場合によっては断線を引き起こしてしまうという問題があった。
かかる間欠接着型光ファイバテープを単心分離するための技術として、線状材を束ねたブラシ状の部材(以下、「ブラシ状工具」とする場合がある。)を用いる分離方法がある。この分離方法は、ブラシ状工具を間欠接着型光ファイバテープの上面から押し付けることで、かかる線状材が単心被覆光ファイバ同士の間に存在する接着部の隙間に入り込み、さらにブラシ状工具を光ファイバテープの長手方向にスライドさせることで、接着部を破断または単心被覆光ファイバから剥離させて個々の単心被覆光ファイバに分離する方法である。そして、かかるブラシ状工具を用いることによって、間欠接着型光ファイバテープを単心に分離することが可能となっていた。
特許第3802828号公報 特許第4619424号公報
しかしながら、ブラシ状工具を用いて間欠接着型光ファイバテープを単心に分離する場合には、以下のような種々の問題があった。
まず、第1の問題として、ブラシ状工具を用いて間欠接着型光ファイバテープを単心に分離する際には、接着部と単心被覆光ファイバとの密着力や接着部の強度が大きいために、ブラシ状工具を光ファイバテープの長手方向にスライドさせても接着部が破断あるいは単心被覆光ファイバから剥離せず、光ファイバテープに曲げが加わって内部の光ファイバに光損失の増加を引き起こすおそれがあった。これは、間欠接着型光ファイバテープの隣り合う単心被覆光ファイバ同士を間欠的に配置される接着部で一体化する必要があるため、接着部は一定以上の密着力と強度を確保する必要があるためである。
次に、第2の問題として、特許文献2に記載されるような細径高密度光ファイバケーブルに実装されている光ファイバテープを単心分離する作業では、光ファイバケーブルに高密度に実装されている光ファイバテープの中から、単心分離をする対象となる光ファイバテープをあらかじめ取り出す作業が必要となるが、その取り出しの際に、光ファイバテープ同士または光ファイバユニット同士が絡まるなどして、光損失増加を引き起こしてしまうという問題があった。
かかる問題は、光ファイバケーブルの構造に起因するものであり、曲げやひずみを軽減すること等を目的として、光ファイバテープ、または複数本の光ファイバテープを束ねた光ファイバユニット(以下、「光ファイバユニット」とする場合がある。)は一定の長さで撚られて光ファイバケーブルの内部に実装されるため、かかる撚りを入れることにより、光ファイバテープ同士または光ファイバユニット同士が絡まることによるものである。ここで、光ファイバテープ同士、または光ファイバユニット同士の撚り合わせの1周期の長さは「撚りピッチ」といわれるが、この撚りピッチは、短ければ短いほど曲げによるひずみ等を抑制する効果があるため、例えば、光ファイバケーブルの長さ約300mmに対して1回転程度の撚り(この例の場合は、「撚りピッチ約300mm」となる。)が施されている。
このような光ファイバケーブルに実装された光ファイバテープに対して、単心分離作業を行う際には、あらかじめ、光ファイバテープ同士や光ファイバユニット同士の撚りを除去する必要があるが、作業にあたっては、ブラシ状工具をスライドさせる範囲の外まで、手などで撚りを片側に寄せて取り除いておくこととなる。一方、ブラシ状工具をスライドさせる範囲の長さよりも撚りピッチが短い場合には、撚りを片端に寄せると、その部分で1回転以上の撚りが集中してしまい、撚りがきつくなるため、前記したような問題が生じることになっていた。
そして、第3の問題として、間欠接着型光ファイバテープを単心に分離する作業において、ブラシ状工具を光ファイバテープに押し付けた状態で長手方向にスライドさせるにつれて、光ファイバテープの単位長さ当たりのねじれ量が多くなり、光損失増加を引き起こすという問題があった。かかる問題は前記した第2の問題と同様、光ファイバケーブルの構造に起因するものであり、光ファイバテープまたは、複数本の光ファイバテープを束ねた光ファイバの単位(光ファイバユニット)が一定の長さで撚られて光ファイバケーブル内に実装されるためである。光ファイバテープ同士、または光ファイバユニット同士が撚り合わされている場合、光ケーブルの構造によっては、光ファイバテープ単体としてもねじれが加わる。この光ファイバテープ単体としてのねじれの一周期の長さを、「ねじれピッチ」とする。
例えば、前記したように撚りピッチが約300mmの場合、光ファイバテープ同士が単純に撚り合わされていれば、光ファイバテープのねじれピッチも約300mmとなる。このような光ファイバケーブルに実装された光ファイバテープに対して単心分離作業を行う際には、あらかじめ、光ファイバテープのねじれを除去する必要が生じる。ねじれの除去の方法としては、例えば、ブラシ状工具をスライドさせる範囲の外まで、手等でねじれを片側に寄せて取り除いておくこととなる。しかし、ブラシ状工具をスライドさせる範囲の長さよりもねじれピッチが短い場合には、ねじれを片端に寄せると、その部分で1回転以上のねじれが集中してしまい、ねじれがきつくなり、前記したような問題が生じることになっていた。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたもので、ブラシ状工具を用いた単心分離作業を行った場合でも、光ファイバに生じる光損失増加を抑制でき、安定な光損失特性が得られ、また、光ファイバに加わるひずみを低減して十分な長期信頼性を備え、接続作業が容易な光ファイバテープ及び光ファイバケーブルを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の光ファイバテープは、接着部の単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLを、隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における接着部の長手方向の長さLよりも長くした。
具体的には、本発明は、光ファイバの外周に被覆を施した3心以上の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバの長手方向及び幅方向の二次元的に互いに離れて配置され、隣り合う2心の前記単心被覆光ファイバを一体化する接着部と、を備える光ファイバテープであって、前記接着部の前記単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLが、前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLよりも長いことを特徴とする光ファイバテープである。
本発明の光ファイバテープは、前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLが、前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の略中間において最も短くなることを特徴とする。
本発明の光ファイバテープは、前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の間の接着部が配置されていない部分に線状材を挿入し、前記線状材を前記光ファイバテープの長手方向に移動させて、前記接着部を前記単心被覆光ファイバから剥離あるいは前記接着部を破断させる場合に、前記線状材を移動させるために必要な力が1N以下であることを特徴とする。
上記目的を達成するために、本発明の光ファイバケーブルは、前述した光ファイバテープを含む光ファイバケーブルとした。
具体的には、本発明は、前記いずれかに記載の光ファイバテープを複数本撚り合わせて集合させ、当該集合させた光ファイバテープの外周に外被を被覆したことを特徴とする光ファイバケーブルである。
本発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバテープの撚りピッチが500mm以上であることを特徴とする。
本発明の光ファイバケーブルは、前記いずれかに記載の光ファイバテープを複数本撚り合わせて集合させた光ファイバユニットを形成し、前記光ファイバユニットを複数本撚り合わせて集合させ、当該集合させた光ファイバユニットの外周に外被を被覆したことを特徴とする。
本発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバユニットの撚りピッチが500mm以上であることを特徴とする。
本発明の光ファイバケーブルは、前記光ファイバテープのねじりピッチが500mm以上であることを特徴とする。
本発明の光ファイバケーブルは、前記いずれかに記載の光ファイバテープを複数本ストレートに集合させ、当該集合させた光ファイバテープの外周に外被を被覆し、前記光ファイバケーブルの中心に対して長さ方向に沿って互いに対称の位置になるように、2本の抗張力体を前記外被に配設した光ファイバケーブルであって、光ファイバケーブルを曲げ半径Rで曲げた時に、前記光ファイバに加わる引張ひずみεが、下記式(1)で示されることを特徴とする。
ε≧{D+(d/2)}/R …… (1)
ε:光ファイバケーブルを曲げた時に、光ファイバに加わる引張ひずみ
D:光ファイバケーブル断面において、2本の抗張力体の中心同士を結ぶ面から、直交する方向へ最も離れた位置に実装される光ファイバの中心までの距離(mm)
d:光ファイバテープに用いられている単心被覆光ファイバの外径(mm)
R:光ファイバケーブルに加わる曲げ半径(mm)
なお、上記各発明は、可能な限り組み合わせることができる。
本発明の光ファイバテープは、単心分離作業における光損失増加を抑制し、安定な光特性が得られる光ファイバテープとなる。
また、本発明の光ファイバケーブルは、前記した本発明の光ファイバテープを内部に実装し、単心分離作業においても光ファイバの光損失増加を抑制することができる光ファイバケーブルとなる。
本発明の光ファイバテープの一態様を示した概略図である。 図1のA−A断面図である。 図2のB−B断面図である。 とLの関係を示した説明図であって、LがLより長い構成を示した図である。 とLの関係を示した説明図であって、LがLより長い構成を示した図である。 図6は、図3において、接着部の形状の他の態様を示した概略図である。 本発明の光ファイバテープの一態様を示した正面図である。 線状材による単心分離作業の一例を示した説明図である。 光ファイバケーブルの構造例を示した概略図である。 光ファイバケーブルの外被の一部を除去した状態を示した概略図である。 図10において、光ファイバテープ同士の撚りを一方に寄せた状態を示した概略図である。 光ファイバケーブルの単心分離作業におけるはぎ取り長さと撚りピッチとの関係を示した概略図である。 ねじれた状態の光ファイバテープを示した概略図である。 図13において、光ファイバテープのねじれを一方に寄せた状態を示した概略図である。 本発明の光ファイバケーブルの他の態様であって、抗張力体を備えた光ファイバケーブルを示した概略図である。 本発明の光ファイバテープを実装可能な光ファイバケーブルの断面構造の一例を示した概略図である。 本発明の光ファイバテープを実装可能な光ファイバケーブルの断面構造の一例を示した概略図である。 本発明の光ファイバテープを実装可能な光ファイバケーブルの断面構造の一例を示した概略図である。 本発明の光ファイバテープを実装可能な光ファイバケーブルの断面構造の一例を示した概略図である。 本発明の光ファイバテープを実装可能な光ファイバケーブルの断面構造の一例を示した概略図である。 本発明の光ファイバテープの断面構造の一例を示した概略図である。 単心分離作業時の光損失増加特性と、光ファイバテープ1の長手方向に移動させる力の関係を説明する図である。
添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下に説明する実施形態は本発明の実施の例であり、本発明は、以下の実施形態に制限されるものではない。なお、本明細書及び図面において符号が同じ構成要素は、相互に同一のものを示すものとする。各実施形態は可能な限り組み合わせることができる。
(光ファイバテープ)
本発明の光ファイバテープは、光ファイバの外周に被覆を施した3心以上の単心被覆光ファイバと、単心被覆光ファイバの長手方向及び幅方向の二次元的に互いに離れて配置され、隣り合う2心の単心被覆光ファイバを一体化する接着部と、を備える光ファイバテープであって、接着部の単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLが、隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における接着部の長手方向の長さLよりも長い。
図1は、本発明の光ファイバテープの一態様を示した概略図、図2は、図1のA−A断面図、図3は、図2のB−B断面図、をそれぞれ示す。
図1に示す本発明の光ファイバテープ1は、3心以上の単心被覆光ファイバ11(図1では、平面状に並べられた4心の態様を示している。)と、隣り合う2心の単心被覆光ファイバ11のみを一体化する接着部12を具備し、接着部12は長手方向及び幅方向の二次元的に配置されている。このように、接着部12により隣り合う2心の単心被覆光ファイバ11のみを接着している。
単心被覆光ファイバ11は、図示しない光ファイバの外周に長手方向に、例えば紫外線硬化樹脂被覆等により被覆を施すことにより得られる。また、樹脂等からなる接着部12は、単心被覆光ファイバ11同士を一体化する紫外線硬化樹脂や熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等の各種樹脂材料から形成することができる。なお、光ファイバテープ1に識別性を付与するために、かかる接着部12は着色等を施すようにしてもよい。
光ファイバテープ1を構成する接着部12は、図1及び図2に示すように、平面状に並べられた隣り合う2心の単心被覆光ファイバ11を一体化させて、かかる接着部12同士は、光ファイバテープ1の長手方向及び幅方向に互いに離れて配置されている。なお、図1等では、光ファイバテープ1における接着部12が形成されていない部分の一部を、非接着部13として示している。
本発明の光ファイバテープ1は、図3に示すように、接着部12の光ファイバ長手方向の長さをLとし、接着部12における単心被覆光ファイバ11の表面と接している部分の長手方向の長さLは、隣り合う単心被覆光ファイバ11の間の任意の位置における接着部12の長手方向の長さLより長いように形成されている。
かかるLとLの長さの関係を図4及び図5を用いて説明する。図4及び図5は、LとLの関係を示した説明図であって、図4はLがLより長い構成を示した図、図5はLがLより長い構成を示した図である。
図4に示すように、本発明のような接着部12のLがLより長い構成とすることで、単心被覆光ファイバ11の間にブラシ状工具(図示しない)の線状材2を光ファイバテープ1の長手方向にスライドさせて単心分離した場合、Lより短いLのうち一番短い部分に応力が集中するため、接着部12が破断、あるいは接着部12が単心被覆光ファイバ11から剥離することとなり(以下、「破断等」とする場合がある。)、光ファイバテープ1に曲げが加わって内部の単心被覆光ファイバ11に光損失の増加を引き起こすことを防止することができる。
一方、図5に示すように、接着部12のLがLより長いと、ブラシ状工具(図示しない)の線状材2が単心被覆光ファイバ11と接着部12の境界面に入り込もうとして、単心被覆光ファイバ11に曲げ応力が加わりやすくなるため、光損失増加を引き起こす場合がある。LはかかるLの長さより短くするようにすればよい。接着部12は、LをLに対して十分に長くすることで、単心被覆光ファイバ11と接着部12の間に線状材2が入り込みにくくすることが可能となる。
なお、本発明の光ファイバテープ1を構成する接着部12にあっては、隣り合う単心被覆光ファイバ11の間の任意の位置における接着部12の長手方向の長さLのうち最も短くLminとなる部分が、隣り合う単心被覆光ファイバ11同士の略中間の位置に形成されていることが好ましい。これにより、単心に分離した場合、応力がLminの部分により集中しやすくなり、接着部12が破断等が確実になされることになる。
図6は、図3において、接着部12の形状の他の態様を示した概略図である。図6に示すように、接着部12のLminとなる長手方向両端の部分を鋭角状に形成しておくことで、ブラシ状工具(図示しない)の線状材2を光ファイバテープ1の長手方向にスライドさせて単心に分離した場合、応力がLminの部分に効率よく集中して、接着部12を容易に破断等することができるため好ましい。
また、図7は、本発明の光ファイバテープ1の一態様を示した正面図である。図7に示すように、本発明の光ファイバテープ1にあっては、接着部12と単心被覆光ファイバ11が接している面が、長手方向に離れて配置された接着部12のかかる面とつながっていることで、単心被覆光ファイバ11と接着部12の間に線状材2(本図では図示せず)が入り込むことを無くすことができ、単心分離時の光損失増加を抑制できる。
図8(A)、図8(B)は、線状材2による単心分離作業の一例を示した説明図である。図8(A)は実施前の状態、図8(B)は実施中の状態を示している。本発明の光ファイバテープ1を構成する接着部12において、接着部12の強度や、接着部12と単心被覆光ファイバ11との密着力が高すぎると、図8(B)に示すように、ブラシ状工具(図示しない)の線状材2を光ファイバテープ1の長手方向にスライドさせて単心に分離した場合において、接着部12を線状材2が通過する際に、光ファイバテープ1に曲げ応力が加わってしまって光損失増加を引き起こすことがある。よって、接着部12の強度を一定値以下として、光ファイバテープ1に曲げ応力が加わる前に、接着部12を破断等させる必要がある。
ここで、線状材2を用いた単心分離作業時の光損失増加特性と、光ファイバテープ1の長手方向に移動させる力の関係について確認した結果を図22に示す。
具体的には、外径がφ90μmの線状材2を、隣り合う2心の単心被覆光ファイバ11同士の間の接着部12が配置されていない部分に挿入し、線状材2を光ファイバテープ1の長手方向に、速度を500mm/minとして移動させて、接着部12を単心被覆光ファイバ11から剥離あるいは接着部12を破断させるための力(線状材2を移動させるための力)と、その際の光損失増加量を確認し、評価した結果である。
なお、許容される光損失増加量の基準に関しては、Y.Yamada,et al.,“Ultra−High−Density Optical Fiber Cable with More Than 3 Fiber/mm”,55th IWCS,pp.410−414 (2006).の記載に従い、波長1.55μmにおいて、1.0dB以下として、光損失増加量が1.0dB以下の場合には、「無(許容範囲内)」とする一方、1.0dBを超える場合は「有(許容範囲外)」として評価した。結果を図22に示す。
(応力と光損失増加量)
図22に示す結果より、線状材2が通過するときの力が1N以下の光ファイバテープでは、光損失の増加を1.0dB以下に抑制することが可能であることが確認できる。よって、線状材2が通過するときの力が1N以下となるように接着部12を形成することが好ましい。
(光ファイバケーブル)
次に、本発明の光ファイバケーブル3の一態様について説明する。
図9は、光ファイバケーブルの構造例を示した概略図である。図9に示すように、光ファイバケーブル3は、光ファイバテープ1を複数本集合させた集合体14の外周に、ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂等の熱可塑性樹脂等を押出被覆してなる外被31を被覆してなる。なお、光ファイバテープの集合体14の周囲には、吸水性等を備えた図示しないコア押さえ巻テープで巻かれた状態で、外周に外被を施すようにしてもよい。光ファイバケーブル3の内部に実装されている光ファイバテープ1は、光ファイバケーブル3を曲げた時に光ファイバに加わるひずみ等を抑制するため、一般に、撚り合わされて光ファイバテープの集合体14とされている。光ファイバケーブル3の内部に実装される光ファイバテープ1は、複数本の光ファイバテープ1を撚り合わせて集合体14とされる場合と、複数本の光ファイバテープ1をストレート、あるいは、撚り合わせて集合してなる光ファイバユニット4を複数本撚り合わせて集合体14とされる場合がある。いずれにしても、内部に実装される光ファイバテープ1には撚りがなされることになる。
一方、現場で単心分離作業を行う場合、光ファイバケーブル3の内部に高密度に実装されている光ファイバテープ1の中から、作業対象となる任意の1本の光ファイバテープ1を取り出すことになる。図10は、光ファイバケーブル3の外被31の一部を除去した状態を示した概略図であり、図11は、図10において、光ファイバテープ1同士の撚りを一方に寄せた状態を示した概略図である。
光ファイバケーブル3から任意の1本の光ファイバテープ1を取り出して単心分離作業を行う場合には、一般に、図10の状態から図11の状態へ、光ファイバテープ1同士の撚りを一方(図11の矢印方向)に寄せる必要がある。この場合にあっては、撚りが寄せられた部分では、光ファイバテープ1同士の撚り合わせがきつくなり、光ファイバテープ1ないしは光ファイバテープ1を構成する単心被覆光ファイバ11に過剰な曲げがかかるため、単心被覆光ファイバ11の光損失の増加を引き起こしてしまう可能性がある。
このため、本発明の光ファイバケーブル3にあっては、内部に実装される光ファイバテープ1について、図12に示すように、複数本の光ファイバテープ1、あるいは複数本の光ファイバユニット4を撚り合わせる場合の撚りピッチの長さを外被31のはぎ取り長さ以上とすることが好ましい。図12は、光ファイバケーブル3の単心分離作業におけるはぎ取り長さと撚りピッチとの関係を示した概略図であるが、複数本の光ファイバテープ1、あるいは複数本の光ファイバユニット4を撚り合わせる場合の撚りピッチの長さをはぎ取り長さ以上としておくことで、光ファイバテープ1同士の撚りを一方に寄せた場合であっても、寄せられる撚りが十分に少なくなるため、光損失増加を抑制して光ファイバテープ1を取り出すことが可能となる。かかる撚りピッチは、単心分離作業における外被31のはぎ取り長さより長くすればよいが、一般に、単心分離作業における外被31のはぎ取り長さは500mm程度であるので、かかる長さより長くすることが特に好ましい。
また、図13は、ねじれた状態の光ファイバテープ1を示した概略図であり、図14は、図13において、光ファイバテープ1のねじれを一方に寄せた状態を示した概略図である。前記したように、光ファイバケーブル3の構造上、光ファイバテープ1は撚り合わされて実装されていることから、図13に示すように、光ファイバテープ1にはねじれが加わった状態で実装されていることになる。このようなねじれた状態の光ファイバテープ1を単心分離する場合にあっては、図14に示すように、単心分離工具21(ブラシ状工具等)を光ファイバテープ1の長手方向に移動させていくと、ねじれが寄せられた部分ではねじれがきつくなり、数回転のねじれとなり、光損失増加が発生したり、正常に単心分離できない場合がある。
このため、本発明の光ファイバケーブル3にあっては、内部に実装される光ファイバテープ1について、光ファイバテープ1(あるいは光ファイバユニット4)のねじりピッチの長さを外被31のはぎ取り長さ以上とすることが好ましい。ねじりピッチの長さを外被31のはぎ取り長さ以上としておくことで、取り出した光ファイバテープ1のねじれを1回転以下に抑えることができるため、単心分離作業を行ってもねじれがきつくなりにくく、光損失の増加を抑制して光ファイバテープ1を取り出すことができ、かつ正常な単心分離作業が可能となる。かかるねじりピッチは、単心分離作業における外被31のはぎ取り長さより短くすればよいが、前記したように、一般に、単心分離作業における外被31のはぎ取り長さは500mm程度であるので、かかる長さより短くすることが特に好ましい。
以上説明した本態様の光ファイバケーブル3は、複数本の光ファイバテープ1、あるいは複数本の光ファイバユニット4を撚り合わせる場合の撚りピッチを、単心分離作業における外被31のはぎ取り長さより長くし、あるいは光ファイバテープ1のねじれピッチを、単心分離作業における外被31のはぎ取り長さより長くすることにより、単心分離作業を行っても光損失の増加を抑制して光ファイバテープ1を取り出すことができ、かつ正常な単心分離作業が可能な光ファイバケーブル3となる。
次に、本発明の光ファイバケーブル3の他の態様について説明する。
前記したような光ファイバテープ1同士の撚りやねじれだけを考慮した場合、光ファイバケーブル3の内部に実装する光ファイバテープ1は、一切ねじれが生じないようにストレートに実装することが好ましい。一方、この場合であっても、光ファイバケーブル3に曲げ応力が加わった場合には、曲げられる光ファイバケーブル3における曲げの外側(後記する図15参照)に実装されている単心被覆光ファイバ11には引張ひずみが加わり、曲げの内側(後記する図15参照)に実装される単心被覆光ファイバ11には圧縮ひずみが加わることになる。また、かかる引張ひずみεは、幾何学的に以下の式(2)で求められることになる。
ε={D+(d/2)}/R ……(2)
ここで、式(2)中、Dは光ファイバケーブル3の曲げの中立面から当該単心被覆光ファイバ11中心までの距離(mm)、dは単心被覆光ファイバ11の外径(mm)、Rは光ファイバケーブル3の曲げ半径(mm)、をそれぞれ示す。
前記のD、Rについて、図面を用いて説明する。図15は、抗張力体32を備えた光ファイバケーブルを示した概略図である。図には、断面構造図のほか、断面構造図におけるA−A断面図及びB方向から見た図も示している。図15に示すような、光ファイバテープ1を複数本集合し、その外周に外被31を施して光ファイバケーブル3とするに際して、外被31に、2本の抗張力体32が光ファイバケーブル3の中心に対して長さ方向に沿って互いに対称の位置になるように配設した光ファイバケーブル3では、2本の抗張力体32の中心同士を結ぶ面が、曲げの中立面となる。そして、かかる曲げの中立面から直交する方向へ最も離れた位置に実装される単心被覆光ファイバ11aの中心までの距離が、距離Dとなる(図15参照。)。
また、許容曲げ半径Rは、図15に示すように、光ファイバケーブル1を曲げた際の内接する円Sの半径Rの長さで決定される。
前記した式(2)や図15から、光ファイバケーブル3の曲げの中立面からの距離が短い位置に実装される単心被覆光ファイバ11ほど、ひずみ(ε)が小さくなることがわかる。よって、実用上、光ファイバケーブル3に加わる曲げ半径をRとした場合、光ファイバケーブル3を曲げた時に単心被覆光ファイバ11に加わる引張ひずみεは、式(2)の関係となるため、下記式(1)に従い、長期信頼性を設計する上で許容できる引張ひずみがε以下となるように、距離Dを決定するようにすればよい。
ε≧{D+(d/2)}/R …… (1)
以上説明したように、本発明の光ファイバケーブル3は、前記した構造とすることで、光ファイバケーブル3の引張ひずみ特性を確保し、単心分離作業によっても光ファイバの光損失増加を抑制して単心分離作業を行うことができる光ファイバケーブル3となる。
なお、以上に説明した実施形態は本発明の実施の一例であり、本発明はかかる実施形態に制限されるものではない。
例えば、本発明の光ファイバテープ1は、隣り合う2心の単心被覆光ファイバを一体化するために、間欠的に接着部12を形成させた光ファイバテープ1であることから、従来の光ファイバテープ1と比較して、光ファイバケーブル3に高密度に実装することが可能と考えられる。また、本発明の光ファイバテープ1は、任意の構造の光ファイバケーブル3においても実装することが可能であり、光ファイバケーブル3の構造の詳細部分を最適化することで、伝送特性や機械特性、作業性や製造性など光ファイバケーブル3に求められる一般的な特性を満たすことが可能となる。
従って、例えば、図16〜図20に記載のような断面構造の光ファイバケーブル3に実装することで、より細径高密度な光ファイバケーブルを実現することができ、また、本発明の光ファイバテープ1の奏する効果も発揮することができる。本発明の他の態様の光ファイバケーブル3としても使用することができる。また、以下、集合された光ファイバテープ1が実装されることとして説明するが、集合された光ファイバテープ1をさらに集合させた光ファイバユニット4を実装するようにしてもよい。
図16〜図20は、本発明の光ファイバテープ1を実装可能な光ファイバケーブル3の断面構造の一例を示した概略図である。図16〜図20において、3は光ファイバケーブル、35は本発明の光ファイバテープを実装するスペース、31は外被、を基本構成として備える。
図16に示した光ファイバケーブル3は、本発明の光ファイバテープ1を実装するスペース35(以下、「実装スペース35」とする場合がある。)を光ファイバケーブル3の中央に配置し、外被31に配設される2本の抗張力体32を、光ファイバケーブル3の中心に対して長さ方向に沿って互いに対称の位置になるように配設している。
図17に示した光ファイバケーブル3は、図16と同様、実装スペース35を光ファイバケーブル3の中央に配置し、外被31に配設される2本の抗張力体32を、光ファイバケーブル3の中心に対して長さ方向に沿って互いに対称の位置になるように配設しており、実装スペース35と外被31との間に緩衝材等36を介在させている。かかる緩衝材等36は、押さえ巻きテープとして介在させるようにしてもよい。
図18に示した光ファイバケーブル3は、スペーサ(スロットロッド)37を用いて、1本の抗張力体32を光ファイバケーブル3ないしスペーサ37の中央に配置し、スペーサ37の周囲に、複数本のスロット38を長手方向に形成して実装スペース35とした構造である。
図19に示した光ファイバケーブル3は、光ファイバケーブル3の中央に1本の抗張力体32を配置し、その周囲に実装スペース35として光ファイバテープ1を長手方向に挿入可能な複数本(図19では6本)のチューブ39を抗張力体2の周囲に長手方向に並べた構造である、
図20に示した光ファイバケーブル3は、断面形状が略矩形状であり、実装スペース35を光ファイバケーブル3の中央に矩形状に配置し、外被31に配設される2本の抗張力体32を、光ファイバケーブル3の中心に対して長さ方向に沿って互いに対称の位置になるように配設している。
なお、前記した図16〜図20に示した光ファイバケーブル3の断面構造は、光ファイバテープ1を実装するにおける基本構造であり、光ファイバケーブル3の使用方法や環境に応じた機能を付加することができる。
具体的には、例えば、光ファイバケーブル3の内部に止水材を実装することで防水性能を付与できる。また、光ファイバケーブル3と並列させた鋼線等の支持体と一体化することにより、電柱間に単独で架渉できるように自己支持機能を付与できる。さらに、光ファイバテープ1が実装されるスペース(実装スペース)35よりも外側に、金属材料やナイロン等の高強度材料から形成されるパイプ状の部材や隔壁等を設けることで、飛翔物や生物からの攻撃等に対する耐性を向上させることができる。
また、光ファイバテープ1の断面構造や断面形状は、より一層、単心分離時の光損失増加を少なくするために、あるいは高密度実装性、接続作業性、心線の整列性等の光ファイバテープ1に求められる他の諸特性、光ファイバケーブル3に求められる諸特性、製造性等を考慮して適宜変更することで、各諸特性を向上させることも可能である。以下、図21に、光ファイバテープ1の断面構造の一例を示す。
図21は、本発明の光ファイバテープ1の断面構造の一例を示した概略図である。接着部12は、図21(a)〜図21(d)に示すように、隣り合う2本の単心被覆光ファイバ11の境界部付近に形成されるようにしてもよく、図21(e)及び図21(f)に示すように、隣り合う2本の単心被覆光ファイバ11の境界面付近を含め周囲全体を取り囲むように接着部12が形成されるようにしてもよい。
なお、図21(a)〜図21(d)にあっては、図21(a)から図21(b)へ、さらに図21(c)に行くにつれて、また、図21(d)から図21(e)へ、さらに図21(f)に行くにつれて、接着部12の断面積が大きくなるように接着部が形成されており、図21(a)及び図21(b)では、接着部12が断面視で単心被覆光ファイバ11の外面より低く、図21(c)では接着部12が単心被覆光ファイバ11の外面を超え、盛り上げるように形成されている。また、図21(d)では接着部12が単心被覆光ファイバ11の外面とほぼ同じ高さとなるように形成されている。
図21(e)及び図21(f)では、図21(e)は、断面視で単心被覆光ファイバ11の輪郭が現れるように接着部12が形成され、図21(f)は、境界部分の接着部12と外面の部分の接着部12が平坦とされ、単心被覆光ファイバ11と境界部の段差が現れないように形成されている。
なお、接着部12は、図21(a)〜図21(f)のそれぞれ左側の図に示すように、隣り合う2本の単心被覆光ファイバ11が接する(隣接する)状態で形成されていてもよく、また、図21(a)〜図21(f)のそれぞれ右側の図に示すように、隣り合う2本の単心被覆光ファイバ11が離れて間隔が形成され、その間隔に接着部12が介在する状態で形成されていてもよい。
なお、光ファイバケーブル3の断面構造として示した前記した図16〜図21、光ファイバテープ1の断面構造として示した前記した図21の態様はあくまでも例示であり、これらに示した態様に限定されず、任意の断面構造を採用することができる。
本発明は光ケーブルの敷設工事に適用することができる。
1 光ファイバテープ
11 単心被覆光ファイバ
11a 曲げの中立面から直交する方向へ最も離れた位置に実装される単心被覆光ファイバ
12 接着部
13 非接着部
14 光ファイバテープの集合体
2 線状材
21 単心分離工具
3 光ファイバケーブル
31 外被
32 抗張力体
35 光ファイバテープを実装するスペース(実装スペース)
36 緩衝材等
37 スペーサ(スロットロッド)
38 スロット
39 チューブ
4 光ファイバユニット
L 接着部の光ファイバ長手方向の長さ
S 内接する円
D 光ファイバケーブルの曲げの中立面から単心被覆光ファイバ中心までの距離

Claims (9)

  1. 光ファイバの外周に被覆を施した3心以上の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバの長手方向及び幅方向の二次元的に互いに離れて配置され、隣り合う2心の前記単心被覆光ファイバを一体化する接着部と、を備え、前記接着部の前記単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLが、前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLよりも長い光ファイバテープを複数本撚り合わせて集合させ、当該集合させた光ファイバテープの外周に外被を被覆した光ファイバケーブルに対して、
    前記外被のはぎ取り長さが前記光ファイバテープの撚りピッチ以下となるように、前記外被をはぎ取る外被はぎ取りステップと、
    前記外被はぎ取りステップで前記外被がはぎ取られた箇所において、前記光ファイバテープ同士の撚りが一方に寄せられた状態で、単心分離対象の前記光ファイバテープを取り出して、前記単心分離対象の前記光ファイバテープの前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の間の接着部が配置されていない部分に線状材を挿入し、前記線状材を前記単心分離対象の前記光ファイバテープの長手方向に移動させて、前記接着部を前記単心被覆光ファイバから剥離あるいは前記接着部を破断させることにより、単心分離された前記光ファイバケーブルを作製する単心分離ステップと、
    を順に備えることを特徴とする単心分離された光ファイバケーブルの作製方法。
  2. 前記光ファイバテープの撚りピッチが500mm以上であることを特徴とする請求項に記載の単心分離された光ファイバケーブルの作製方法
  3. 光ファイバの外周に被覆を施した3心以上の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバの長手方向及び幅方向の二次元的に互いに離れて配置され、隣り合う2心の前記単心被覆光ファイバを一体化する接着部と、を備え、前記接着部の前記単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLが、前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLよりも長い光ファイバテープを複数本撚り合わせて集合させた光ファイバユニットを形成し、前記光ファイバユニットを複数本撚り合わせて集合させ、当該集合させた光ファイバユニットの外周に外被を被覆した光ファイバケーブルに対して、
    前記外被のはぎ取り長さが前記光ファイバユニットの撚りピッチ以下となるように、前記外被をはぎ取る外被はぎ取りステップと、
    前記外被はぎ取りステップで前記外被がはぎ取られた箇所において、前記光ファイバテープ同士の撚りが一方に寄せられた状態で、単心分離対象の前記光ファイバテープを取り出して、前記単心分離対象の前記光ファイバテープの前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の間の接着部が配置されていない部分に線状材を挿入し、前記線状材を前記単心分離対象の前記光ファイバテープの長手方向に移動させて、前記接着部を前記単心被覆光ファイバから剥離あるいは前記接着部を破断させることにより、単心分離された前記光ファイバケーブルを作製する単心分離ステップと、
    を順に備えることを特徴とする単心分離された光ファイバケーブルの作製方法。
  4. 前記光ファイバユニットの撚りピッチが500mm以上であることを特徴とする請求項に記載の単心分離された光ファイバケーブルの作製方法
  5. 光ファイバの外周に被覆を施した3心以上の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバの長手方向及び幅方向の二次元的に互いに離れて配置され、隣り合う2心の前記単心被覆光ファイバを一体化する接着部と、を備え、前記接着部の前記単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLが、前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLよりも長い光ファイバテープを複数本撚り合わせて集合させ、当該集合させた光ファイバテープの外周に外被を被覆した光ファイバケーブルに対して、
    前記外被のはぎ取り長さが前記光ファイバテープのねじりピッチ以下となるように、前記外被をはぎ取る外被はぎ取りステップと、
    前記外被はぎ取りステップで前記外被がはぎ取られた箇所において、前記光ファイバテープ単体のねじれが一方に寄せられた状態で、単心分離対象の前記光ファイバテープを取り出して、前記単心分離対象の前記光ファイバテープの前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の間の接着部が配置されていない部分に線状材を挿入し、前記線状材を前記単心分離対象の前記光ファイバテープの長手方向に移動させて、前記接着部を前記単心被覆光ファイバから剥離あるいは前記接着部を破断させることにより、単心分離された前記光ファイバケーブルを作製する単心分離ステップと、
    を順に備えることを特徴とする単心分離された光ファイバケーブルの作製方法。
  6. 光ファイバの外周に被覆を施した3心以上の単心被覆光ファイバと、前記単心被覆光ファイバの長手方向及び幅方向の二次元的に互いに離れて配置され、隣り合う2心の前記単心被覆光ファイバを一体化する接着部と、を備え、前記接着部の前記単心被覆光ファイバの表面と接している部分の長手方向の長さLが、前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLよりも長い光ファイバテープを複数本撚り合わせて集合させた光ファイバユニットを形成し、前記光ファイバユニットを複数本撚り合わせて集合させ、当該集合させた光ファイバユニットの外周に外被を被覆した光ファイバケーブルに対して、
    前記外被のはぎ取り長さが前記光ファイバテープのねじりピッチ以下となるように、前記外被をはぎ取る外被はぎ取りステップと、
    前記外被はぎ取りステップで前記外被がはぎ取られた箇所において、前記光ファイバテープ単体のねじれが一方に寄せられた状態で、単心分離対象の前記光ファイバテープを取り出して、前記単心分離対象の前記光ファイバテープの前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の間の接着部が配置されていない部分に線状材を挿入し、前記線状材を前記単心分離対象の前記光ファイバテープの長手方向に移動させて、前記接着部を前記単心被覆光ファイバから剥離あるいは前記接着部を破断させることにより、単心分離された前記光ファイバケーブルを作製する単心分離ステップと、
    を順に備えることを特徴とする単心分離された光ファイバケーブルの作製方法。
  7. 前記光ファイバテープのねじりピッチが500mm以上であることを特徴とする請求項からののいずれかに記載の単心分離された光ファイバケーブルの作製方法
  8. 前記隣り合う単心被覆光ファイバの間の任意の位置における前記接着部の長手方向の長さLが、前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の略中間において最も短くなることを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の単心分離された光ファイバケーブルの作製方法
  9. 前記隣り合う2心の単心被覆光ファイバ同士の間の接着部が配置されていない部分に線状材を挿入し、前記線状材を前記光ファイバテープの長手方向に移動させて、前記接着部を前記単心被覆光ファイバから剥離あるいは前記接着部を破断させる場合に、前記線状材を移動させるために必要な力が1N以下であることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載の単心分離された光ファイバケーブルの作製方法
JP2012018420A 2012-01-31 2012-01-31 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル Active JP5615854B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012018420A JP5615854B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012018420A JP5615854B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013156536A JP2013156536A (ja) 2013-08-15
JP5615854B2 true JP5615854B2 (ja) 2014-10-29

Family

ID=49051744

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012018420A Active JP5615854B2 (ja) 2012-01-31 2012-01-31 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5615854B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015125397A (ja) * 2013-12-27 2015-07-06 日本電産コパル株式会社 レンズ駆動装置
JP6373196B2 (ja) * 2015-01-19 2018-08-15 古河電気工業株式会社 光ファイバケーブル
JP6462472B2 (ja) * 2015-04-20 2019-01-30 古河電気工業株式会社 光ファイバユニット、光ファイバケーブルおよび光ファイバユニットの製造方法
JP6609577B2 (ja) * 2017-01-10 2019-11-20 株式会社フジクラ 光ファイバコードの製造方法
JP7426873B2 (ja) 2020-03-27 2024-02-02 古河電気工業株式会社 光ファイバケーブル

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06331866A (ja) * 1993-05-20 1994-12-02 Fujikura Ltd グルーブ型光ケーブル
JPH06331865A (ja) * 1993-05-20 1994-12-02 Fujikura Ltd グルーブ型光ケーブル
JP3247537B2 (ja) * 1994-02-22 2002-01-15 住友電気工業株式会社 光ケーブル
JPH08122592A (ja) * 1994-10-24 1996-05-17 Fujikura Ltd 光ケーブル
JP2001228373A (ja) * 2000-02-15 2001-08-24 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル
JP2001350069A (ja) * 2000-06-07 2001-12-21 Furukawa Electric Co Ltd:The 光ファイバケーブル
JP4980841B2 (ja) * 2007-10-11 2012-07-18 株式会社フジクラ 光ファイバテープ心線およびその分割方法
JP2009163045A (ja) * 2008-01-08 2009-07-23 Fujikura Ltd 光ファイバテープ心線およびその分割方法
JP4619424B2 (ja) * 2008-06-30 2011-01-26 日本電信電話株式会社 光ファイバケーブル
JP5162631B2 (ja) * 2010-08-19 2013-03-13 株式会社フジクラ 光ファイバテープ心線の製造方法及びこの製造方法により製造された光ファイバテープ心線

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013156536A (ja) 2013-08-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106932870B (zh) 光纤带芯线及收纳该光纤带芯线的光纤线缆
JP4055000B2 (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置
JP4376257B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP5615854B2 (ja) 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル
JP5802309B2 (ja) 光ファイバテープ心線及びその光ファイバテープ心線を収納した光ファイバケーブル
WO2010106858A1 (ja) 光ファイバケーブル
JP2014016530A (ja) 光ファイバテープ心線ユニットおよび光ファイバケーブル
JP4774337B2 (ja) 多心光ファイバケーブル
JP7050716B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
JP2020024257A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、および光ファイバテープ心線の融着接続方法
JP2011232733A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバテープ心線の製造方法
WO2021045201A1 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよびコネクタ付光ファイバコード
JP5158893B2 (ja) 光ファイバユニット及び光ファイバケーブル
JP2013109172A (ja) 光ファイバユニット及び光ケーブル
JP5015083B2 (ja) 光ケーブル接続用クロージャ
JP2010026196A (ja) 光ファイバユニット
JP2015018053A (ja) 光ケーブル
JP6365459B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブルおよび光ファイバコード
JP2007025233A (ja) 多心光ファイバケーブル
JP4395389B2 (ja) 光ファイバテープ心線保護部材及び光ファイバコネクタフェルールの接続方法
JP2016080749A (ja) 光ファイバケーブル
JP4624279B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP4059825B2 (ja) 光ドロップケーブル
JP4252588B2 (ja) 光ファイバケーブル
JP5224393B2 (ja) 光配線方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131119

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131120

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140304

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140327

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140909

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140910

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5615854

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150