JPH08122592A - 光ケーブル - Google Patents
光ケーブルInfo
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- JPH08122592A JPH08122592A JP6258400A JP25840094A JPH08122592A JP H08122592 A JPH08122592 A JP H08122592A JP 6258400 A JP6258400 A JP 6258400A JP 25840094 A JP25840094 A JP 25840094A JP H08122592 A JPH08122592 A JP H08122592A
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- Japan
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- water
- optical cable
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- wound
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-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02B—OPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
- G02B6/00—Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
- G02B6/44—Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
- G02B6/4401—Optical cables
- G02B6/4429—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
- G02B6/44384—Means specially adapted for strengthening or protecting the cables the means comprising water blocking or hydrophobic materials
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- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 テンションメンバ1の周囲に光ファイバが収
容されたチューブユニット4…を複数集合し、これの周
囲に押え巻き層9を設けるとともに押え巻き層9の内方
の空間に固形ジェリー材11を充填してなる光ケーブル
において、固形ジェリー材11のケーブル内の空間への
充填が不完全で部分的に空隙が残った場合でも、ケーブ
ル内に浸入した水の走水を防止し、かつ押え巻き層9を
つたわる走水をも防止する。 【構成】 テンションメンバ1の表面を吸水性材料で被
覆して吸水層21を形成する吸水手段または押え巻き層
22の一部23を吸水性材料で構成する吸水手段のいず
れか一方もしくは両方を設ける。
容されたチューブユニット4…を複数集合し、これの周
囲に押え巻き層9を設けるとともに押え巻き層9の内方
の空間に固形ジェリー材11を充填してなる光ケーブル
において、固形ジェリー材11のケーブル内の空間への
充填が不完全で部分的に空隙が残った場合でも、ケーブ
ル内に浸入した水の走水を防止し、かつ押え巻き層9を
つたわる走水をも防止する。 【構成】 テンションメンバ1の表面を吸水性材料で被
覆して吸水層21を形成する吸水手段または押え巻き層
22の一部23を吸水性材料で構成する吸水手段のいず
れか一方もしくは両方を設ける。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、光ファイバを用いた
多心型の光ケーブルに関し、その防水性を高めたもので
ある。
多心型の光ケーブルに関し、その防水性を高めたもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図2は、従来の多心型の光ケーブルの例
を示すものである。図中符号1はテンションメンバであ
り、このテンションメンバ1は、鋼線を複数本撚り合せ
た鋼撚線、繊維強化プラスチック(FRP)の長尺棒状
体などの芯材2と、この芯材2を被覆するポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどからなる被覆層3とから構成さ
れている。このテンションメンバ1の周囲には複数本の
チューブユニット4…が撚り合されて集合されている。
このチューブユニット4は、ポリブチレンテレフタレー
ト、ナイロン、ポリエチレンなどの合成樹脂製の長尺の
チューブ5内に複数枚の光ファイバテープ芯線6…を積
層した積層物7を一定のピッチで捻回して収容し、かつ
チューブ5内の空間にパラフィン系などの流動状のジェ
リー混和物8を充填、封入したものである。
を示すものである。図中符号1はテンションメンバであ
り、このテンションメンバ1は、鋼線を複数本撚り合せ
た鋼撚線、繊維強化プラスチック(FRP)の長尺棒状
体などの芯材2と、この芯材2を被覆するポリエチレ
ン、ポリプロピレンなどからなる被覆層3とから構成さ
れている。このテンションメンバ1の周囲には複数本の
チューブユニット4…が撚り合されて集合されている。
このチューブユニット4は、ポリブチレンテレフタレー
ト、ナイロン、ポリエチレンなどの合成樹脂製の長尺の
チューブ5内に複数枚の光ファイバテープ芯線6…を積
層した積層物7を一定のピッチで捻回して収容し、かつ
チューブ5内の空間にパラフィン系などの流動状のジェ
リー混和物8を充填、封入したものである。
【0003】このチューブユニット4…の撚り合せ層の
外側には押え巻き層9が設けられている。この押え巻き
層9は、1層あるいは2層以上からなるもので、ポリエ
チレンテレフタレートなどのプラスチックテープを巻回
したり、あるいは合成繊維、アラミド繊維などの不織布
製テープを巻回したり、さらにはアラミド繊維の細紐を
撚り合せたりして形成されたものである。この押え巻き
層9の周囲にはポリエチレンなどからなるシース10が
押出被覆されて設けられており、押え巻き層9の内方に
生ずる空間には固形のジェリー材11が充填されて、多
心型の光ケーブルとなっている。
外側には押え巻き層9が設けられている。この押え巻き
層9は、1層あるいは2層以上からなるもので、ポリエ
チレンテレフタレートなどのプラスチックテープを巻回
したり、あるいは合成繊維、アラミド繊維などの不織布
製テープを巻回したり、さらにはアラミド繊維の細紐を
撚り合せたりして形成されたものである。この押え巻き
層9の周囲にはポリエチレンなどからなるシース10が
押出被覆されて設けられており、押え巻き層9の内方に
生ずる空間には固形のジェリー材11が充填されて、多
心型の光ケーブルとなっている。
【0004】上記固形のジェリー材11は、常温で固化
する溶融温度が50〜80℃前後のもので、ペトロラク
タム系やポリブテン系などのものが用いられる。この固
形のジェリー材11の充填は、押え巻き層9を形成する
際に外部から溶融状態の液状のものを圧入する方法や、
溶融状態のジェリー材をチューブユニット4…の表面に
塗布した状態でチューブユニット4…をテンションメン
バ1に撚り合せる方法で行われている。
する溶融温度が50〜80℃前後のもので、ペトロラク
タム系やポリブテン系などのものが用いられる。この固
形のジェリー材11の充填は、押え巻き層9を形成する
際に外部から溶融状態の液状のものを圧入する方法や、
溶融状態のジェリー材をチューブユニット4…の表面に
塗布した状態でチューブユニット4…をテンションメン
バ1に撚り合せる方法で行われている。
【0005】しかしながら、このようなジェリー材11
の充填方法では、いずれも押え巻き層9の内方に必然的
に形成された空間をジェリー材11で完全に埋めつくす
ことは不可能であり、部分的に空隙が残ることがある。
特にテンションメンバ1とチューブユニット4…との接
触部付近などの狭い部分にこの空隙が多く残りやすい傾
向にある。このような場合には、万一光ケーブルが損傷
し、内部に水が浸入したときにはその空隙をつたわって
水が光ケーブルの長手方向に流れ(走水と言われてい
る。)、光ケーブルの接続部のクロージャ部分に到り、
これを損傷せしめる危険性がある。
の充填方法では、いずれも押え巻き層9の内方に必然的
に形成された空間をジェリー材11で完全に埋めつくす
ことは不可能であり、部分的に空隙が残ることがある。
特にテンションメンバ1とチューブユニット4…との接
触部付近などの狭い部分にこの空隙が多く残りやすい傾
向にある。このような場合には、万一光ケーブルが損傷
し、内部に水が浸入したときにはその空隙をつたわって
水が光ケーブルの長手方向に流れ(走水と言われてい
る。)、光ケーブルの接続部のクロージャ部分に到り、
これを損傷せしめる危険性がある。
【0006】特に、テンションメンバ1やチューブユニ
ット4の外径が太くなって、押え巻き層9の内方に生じ
る空間の割合が押え巻き層9の内方の全体の体積に比べ
て大きくなると、ジェリー材11に残る空隙が増え、こ
の危険性が増大する可能性がある。一方、この光ケーブ
ルに万一水が浸入した場合には、押え巻き層9の一部ま
たは全部が繊維製のもので形成されている場合には、こ
の部分を水が走り、同様に接続部のクロージャ部分が損
傷を受けることにもなる。
ット4の外径が太くなって、押え巻き層9の内方に生じ
る空間の割合が押え巻き層9の内方の全体の体積に比べ
て大きくなると、ジェリー材11に残る空隙が増え、こ
の危険性が増大する可能性がある。一方、この光ケーブ
ルに万一水が浸入した場合には、押え巻き層9の一部ま
たは全部が繊維製のもので形成されている場合には、こ
の部分を水が走り、同様に接続部のクロージャ部分が損
傷を受けることにもなる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、この発明にお
ける課題は、固形ジェリー材のケーブル内の空間への充
填が不完全で部分的に空隙が残った場合でもケーブル内
に浸入した水の走水を防止し、かつ押え巻き層をつたわ
る走水をも防止することにある。
ける課題は、固形ジェリー材のケーブル内の空間への充
填が不完全で部分的に空隙が残った場合でもケーブル内
に浸入した水の走水を防止し、かつ押え巻き層をつたわ
る走水をも防止することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、テンショ
ンメンバの表面を吸水性材料で被覆することまたは押え
巻き層の一部を吸水性材料で構成することもしくはこれ
ら両方の手段で解決される。これら手段は、特に押え巻
き層の内方の空間の断面積が押え巻き層の内方の全体の
断面積の20%以上である上記空間の割合が大きいケー
ブルに有効である。
ンメンバの表面を吸水性材料で被覆することまたは押え
巻き層の一部を吸水性材料で構成することもしくはこれ
ら両方の手段で解決される。これら手段は、特に押え巻
き層の内方の空間の断面積が押え巻き層の内方の全体の
断面積の20%以上である上記空間の割合が大きいケー
ブルに有効である。
【0009】以下、この発明を詳しく説明する。図1
は、この発明の光ケーブルの一例を示すものであって、
図2に示した従来の光ケーブルと同一構成部分には、同
一符号を付してその説明を省略する。この図1に示した
光ケーブルと従来の光ケーブルとが異なるところは、ま
ず第1にテンションメンバ1の被覆層3上にさらに吸水
層21が設けられている点である。
は、この発明の光ケーブルの一例を示すものであって、
図2に示した従来の光ケーブルと同一構成部分には、同
一符号を付してその説明を省略する。この図1に示した
光ケーブルと従来の光ケーブルとが異なるところは、ま
ず第1にテンションメンバ1の被覆層3上にさらに吸水
層21が設けられている点である。
【0010】この吸水層21は、吸水テープや吸水紐を
テンションメンバ1上に巻回したり、たて添えしたりす
る方法によって形成されたものである。吸水テープとし
ては合成樹脂、不織布などのテープの表面に吸水性樹脂
の粉末を付着させたものや吸水性樹脂をコーティングし
たものあるいは吸水性樹脂そのものからなるフィルムな
どが用いられる。また、吸水紐としては、吸水性樹脂か
らなる繊維を紡糸、製紐したもの、繊維製紐に吸水性樹
脂粉末を付着させたもの、繊維製紐に吸水性樹脂を被覆
したものなどが用いられる。
テンションメンバ1上に巻回したり、たて添えしたりす
る方法によって形成されたものである。吸水テープとし
ては合成樹脂、不織布などのテープの表面に吸水性樹脂
の粉末を付着させたものや吸水性樹脂をコーティングし
たものあるいは吸水性樹脂そのものからなるフィルムな
どが用いられる。また、吸水紐としては、吸水性樹脂か
らなる繊維を紡糸、製紐したもの、繊維製紐に吸水性樹
脂粉末を付着させたもの、繊維製紐に吸水性樹脂を被覆
したものなどが用いられる。
【0011】吸水性樹脂としては、架橋ポリアクリル酸
塩系、デンプングラフト重合物系、カルボキシルメチル
セルロース系などのもので、吸水倍率が500%以上、
好ましくは1000%以上のものが用いられる。また、
吸水層21は、テンションメンバ1の被覆層3全体を完
全に覆うようにしてもよいが、部分的に被覆層3の一部
が露出するものであってもよい。
塩系、デンプングラフト重合物系、カルボキシルメチル
セルロース系などのもので、吸水倍率が500%以上、
好ましくは1000%以上のものが用いられる。また、
吸水層21は、テンションメンバ1の被覆層3全体を完
全に覆うようにしてもよいが、部分的に被覆層3の一部
が露出するものであってもよい。
【0012】この吸水層21を設けることにより、押え
巻き層9の内方に生じる空間に充填されたジェリー材1
1にわずかの空隙が生じ、この空隙に万一水が浸入した
場合においても、この空隙がテンションメンバ1とチュ
ーブユニット4…との接触部分に主に発生することか
ら、この空隙に浸入した水は、吸水層21で完全に吸水
され、走水となることが防止される。
巻き層9の内方に生じる空間に充填されたジェリー材1
1にわずかの空隙が生じ、この空隙に万一水が浸入した
場合においても、この空隙がテンションメンバ1とチュ
ーブユニット4…との接触部分に主に発生することか
ら、この空隙に浸入した水は、吸水層21で完全に吸水
され、走水となることが防止される。
【0013】また、この例の光ケーブルと従来のケーブ
ルとの第2の相違点は、押え巻き層の一部が吸水性材料
で構成されている点である。すなわち、この例では、押
え巻き層22は3層構造となっており、その最内層23
は吸水テープを巻回した層、中間層24はアラミド繊維
からなる細紐を撚り合せた層、最外層25はポリエチレ
ンテレフタレートなどの合成樹脂からなるテープを巻回
した層である。最内層23をなす吸水テープには、先の
吸水層21に用いられたものと同様のものが用いられ
る。
ルとの第2の相違点は、押え巻き層の一部が吸水性材料
で構成されている点である。すなわち、この例では、押
え巻き層22は3層構造となっており、その最内層23
は吸水テープを巻回した層、中間層24はアラミド繊維
からなる細紐を撚り合せた層、最外層25はポリエチレ
ンテレフタレートなどの合成樹脂からなるテープを巻回
した層である。最内層23をなす吸水テープには、先の
吸水層21に用いられたものと同様のものが用いられ
る。
【0014】このような構成の押え巻き層22を採用す
ることにより、ジェリー材11中に生成する空隙のう
ち、チューブユニット4…と押え巻き層23との狭い接
触部分に生じた空隙に浸入した水は、最内層23の吸水
性材料によって完全に吸水される。また、押え巻き層2
2の中間層24のアラミド繊維の撚合層に浸入した水も
最内層23によって吸水されることになる。
ることにより、ジェリー材11中に生成する空隙のう
ち、チューブユニット4…と押え巻き層23との狭い接
触部分に生じた空隙に浸入した水は、最内層23の吸水
性材料によって完全に吸水される。また、押え巻き層2
2の中間層24のアラミド繊維の撚合層に浸入した水も
最内層23によって吸水されることになる。
【0015】この例では、テンションメンバ1上に吸水
層21を設けるとともに押え巻き層22のうちその最内
層23を吸水性材料で構成したものであるのが、このよ
うな二重の吸水手段を設けた構成は、押え巻き層22の
内方の空間の断面積が押え巻き層22の内方の全体の断
面積の20%以上であるもの、すなわち空間の割合が大
きいケーブルに好適である。勿論、上記比率が20%未
満のものに適用してもよいことは勿論である。
層21を設けるとともに押え巻き層22のうちその最内
層23を吸水性材料で構成したものであるのが、このよ
うな二重の吸水手段を設けた構成は、押え巻き層22の
内方の空間の断面積が押え巻き層22の内方の全体の断
面積の20%以上であるもの、すなわち空間の割合が大
きいケーブルに好適である。勿論、上記比率が20%未
満のものに適用してもよいことは勿論である。
【0016】また、この発明ではテンションメンバ1上
に吸水層21を設けるか、あるいは押え巻き層22の1
部を吸水性材料から構成するかのいずれか一方の吸水手
段を設けることもできる。この場合には上記空間の割合
が20%未満である光ケーブルに好適であるが、20%
以上のものであっても、浸水の確率の少ない用途等に用
いられるものであれば十分実用可能である。また、上記
押え巻き層22の構造は、3層構造に限られることはな
く、1層あるいは2層であってもよく、そのうちの1層
に吸水性材料が用いられておればよい。
に吸水層21を設けるか、あるいは押え巻き層22の1
部を吸水性材料から構成するかのいずれか一方の吸水手
段を設けることもできる。この場合には上記空間の割合
が20%未満である光ケーブルに好適であるが、20%
以上のものであっても、浸水の確率の少ない用途等に用
いられるものであれば十分実用可能である。また、上記
押え巻き層22の構造は、3層構造に限られることはな
く、1層あるいは2層であってもよく、そのうちの1層
に吸水性材料が用いられておればよい。
【0017】以下、具体例を示す。 (実施例)図1に示す構造の光ケーブルを作成した。テ
ンションメンバ1にはガラス繊維強化プラスチック(G
FRP)からなる芯材2とポリエチレンからなる被覆層
3を有する外径6mmのものを使用し、この上に厚さ
0.1mmのポリエチレンテレフタレートテープの表面
に吸水倍率1000%の吸水性樹脂を塗布したものを巻
回して吸水層21とした。一方、シングルモード型光フ
ァイバ12本からなる幅3.1mm、厚さ0.3mmの
光ファイバテープ心線を6枚積層した積層物7をピッチ
500mmで捻回しながら稠度350dmmのパラフィ
ン系のジェリー混和物とともに内径5mm、外径6.5
mmのポリブチレンテレフタレート製チューブ5に挿
入、封止してチューブユニット4とした。
ンションメンバ1にはガラス繊維強化プラスチック(G
FRP)からなる芯材2とポリエチレンからなる被覆層
3を有する外径6mmのものを使用し、この上に厚さ
0.1mmのポリエチレンテレフタレートテープの表面
に吸水倍率1000%の吸水性樹脂を塗布したものを巻
回して吸水層21とした。一方、シングルモード型光フ
ァイバ12本からなる幅3.1mm、厚さ0.3mmの
光ファイバテープ心線を6枚積層した積層物7をピッチ
500mmで捻回しながら稠度350dmmのパラフィ
ン系のジェリー混和物とともに内径5mm、外径6.5
mmのポリブチレンテレフタレート製チューブ5に挿
入、封止してチューブユニット4とした。
【0018】このチューブユニット4…を6本、吸水層
21を設けたテンションメンバ1にピッチ500mmで
一方向に撚り合せたのち、この上から厚さ0.1mmの
ポリエチレンテレフタレートテープの表面に吸水倍率1
000%の吸水性樹脂を塗布した吸水テープ23を巻回
し、さらにアラミド繊維の細紐を撚り合せて押え巻き層
とした。この時、押え巻き層の内方の空間内に溶融した
ペトロラクタム系のジェリー材を注入、充填した。この
上に高密度ポリエチレンからなるシース10を押出被覆
して外径24〜25mmの光ファイバケーブルとした。
21を設けたテンションメンバ1にピッチ500mmで
一方向に撚り合せたのち、この上から厚さ0.1mmの
ポリエチレンテレフタレートテープの表面に吸水倍率1
000%の吸水性樹脂を塗布した吸水テープ23を巻回
し、さらにアラミド繊維の細紐を撚り合せて押え巻き層
とした。この時、押え巻き層の内方の空間内に溶融した
ペトロラクタム系のジェリー材を注入、充填した。この
上に高密度ポリエチレンからなるシース10を押出被覆
して外径24〜25mmの光ファイバケーブルとした。
【0019】この光ケーブルと従来の吸水手段を全く有
しない光ケーブルとの各10サンプルについて、防水特
性を調べた。防水特性の評価は、長さ1mの各ケーブル
の一方の切断面にケーブルの外径とほぼ同径のL字形の
パイプを水密的に接続し、このパイプに注水し、水頭高
1mの水圧がケーブル切断面に加わるようにして24時
間放置する。この放置期間中にケーブルの他方の切断面
から水が流出したものを走水ありとし、流出しないもの
を走水なしとする方法で実施した。その結果、本発明の
ケーブルでは走水ありの試料はなく、従来のケーブルで
は走水ありの試料が10サンプル中2サンプル認められ
た。
しない光ケーブルとの各10サンプルについて、防水特
性を調べた。防水特性の評価は、長さ1mの各ケーブル
の一方の切断面にケーブルの外径とほぼ同径のL字形の
パイプを水密的に接続し、このパイプに注水し、水頭高
1mの水圧がケーブル切断面に加わるようにして24時
間放置する。この放置期間中にケーブルの他方の切断面
から水が流出したものを走水ありとし、流出しないもの
を走水なしとする方法で実施した。その結果、本発明の
ケーブルでは走水ありの試料はなく、従来のケーブルで
は走水ありの試料が10サンプル中2サンプル認められ
た。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の光ケー
ブルにあっては、押え巻き層の内方の空間内に充填され
た固形のジェリー材に微かな空隙が残り、ここに万一水
が浸入しても、ケーブル内をこの水が走水することがな
くなる。また、押え巻き層を伝わって生ずる走水も防止
することができる。
ブルにあっては、押え巻き層の内方の空間内に充填され
た固形のジェリー材に微かな空隙が残り、ここに万一水
が浸入しても、ケーブル内をこの水が走水することがな
くなる。また、押え巻き層を伝わって生ずる走水も防止
することができる。
【図1】 この発明の光ケーブルの一例を示す断面図で
ある。
ある。
【図2】 従来の光ケーブルの一例を示す断面図であ
る。
る。
1…テンションメンバ、4…チューブユニット、9…押
え巻き層、11…固形ジェリー材、21…吸水層、22
…押え巻き層、23…最内層
え巻き層、11…固形ジェリー材、21…吸水層、22
…押え巻き層、23…最内層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮本 末広 千葉県佐倉市六崎1440番地 株式会社フジ クラ佐倉工場内
Claims (2)
- 【請求項1】 テンションメンバの周囲に光ファイバが
収容されてなるチューブユニットを複数集合し、これの
周囲に押え巻き層を設けるとともに押え巻き層の内方の
空間に固形ジェリー材を充填してなる光ケーブルにおい
て、 テンションメンバを吸水性材料で被覆することからなる
吸水手段または押え巻き層の一部を吸水性材料で構成す
ることからなる吸水手段のいずれか一方もしくは両方を
具備したことを特徴とする光ケーブル。 - 【請求項2】 請求項1に記載の光ケーブルにおいて、
上記空間の断面積が押え巻き層内方の全体の断面積の2
0%以上であることを特徴とする光ケーブル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258400A JPH08122592A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 光ケーブル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6258400A JPH08122592A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 光ケーブル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08122592A true JPH08122592A (ja) | 1996-05-17 |
Family
ID=17319717
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6258400A Pending JPH08122592A (ja) | 1994-10-24 | 1994-10-24 | 光ケーブル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08122592A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR100442687B1 (ko) * | 2002-04-30 | 2004-08-02 | 삼성전자주식회사 | 루즈튜브 리본 광케이블 |
JP2007140538A (ja) * | 2001-04-26 | 2007-06-07 | Lg Cable Ltd | リボンユニットを含むチューブ密閉型光ケーブル |
JP2008508565A (ja) * | 2004-08-03 | 2008-03-21 | シーシーエス テクノロジー インコーポレイテッド | 光学ケーブルおよび光学ケーブルを製造するための方法 |
JP2013156536A (ja) * | 2012-01-31 | 2013-08-15 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光ファイバテープ及び光ファイバケーブル |
CN108398758A (zh) * | 2018-05-03 | 2018-08-14 | 陕西理工大学 | 一种复合带状光缆 |
-
1994
- 1994-10-24 JP JP6258400A patent/JPH08122592A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007140538A (ja) * | 2001-04-26 | 2007-06-07 | Lg Cable Ltd | リボンユニットを含むチューブ密閉型光ケーブル |
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