JPH05203852A - 防水型光ファイバケーブル - Google Patents

防水型光ファイバケーブル

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JPH05203852A
JPH05203852A JP4011279A JP1127992A JPH05203852A JP H05203852 A JPH05203852 A JP H05203852A JP 4011279 A JP4011279 A JP 4011279A JP 1127992 A JP1127992 A JP 1127992A JP H05203852 A JPH05203852 A JP H05203852A
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JP
Japan
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winding layer
winding
optical fiber
rough
water
Prior art date
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Pending
Application number
JP4011279A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Nakamura
宏 中村
Toshiro Mitsui
俊郎 三井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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Filing date
Publication date
Application filed by Showa Electric Wire and Cable Co filed Critical Showa Electric Wire and Cable Co
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Publication of JPH05203852A publication Critical patent/JPH05203852A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【構成】 スペーサの外周に内側粗巻巻回層、吸水押さ
え巻き層、外側粗巻巻回層を設け、内側粗巻巻回層と外
側粗巻巻回層の巻回方向を互いに逆方向にし、これらの
巻回層の粗巻ピッチをスペーサの溝の撚りピッチの0.
05〜0.15倍とした防水型光ファイバケーブル。 【効果】 上記のような構成を取ることにより、高い防
水効果が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は高い防水効果を有する光
ファイバケーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から防水を目的としたケーブルとし
て、ケーブル内部にガスを流すガス保守型ケーブルやケ
ーブル内部にジェリーを充填したジェリー充填型ケーブ
ルが知られている。このうちガス保守型ケーブルはガス
供給設備やガス圧管理設備などが必要となりメンテナン
スが困難で費用もかかるという欠点がある。一方ジェリ
ー充填型ケーブルはメンテナンスフリーであるという長
所を持つが、接続作業時にべたつきのあるジェリーを除
去する必要があり、作業性が悪いという欠点がある。上
記のような状況に鑑み、最近メンテナンスフリーでしか
も作業性も良好なケーブルとして吸水テープを押さえ巻
き層に用いた防水型光ファイバケーブルが提案されてい
る。このケーブルは、ケーブル内に水が侵入すると吸水
テープが膨潤し、止水ダムとなり走水を防止するもので
ある。このような防水型光ファイバケーブルは、吸水押
さえ巻き層を巻回したケーブルコア直上に外被を施すこ
とになるので、外被側面からの浸水に対しては、数cm
〜10数cmの極めて短距離の走水長で止水する。しか
し、ケーブル断面からの浸水に対しては数m程度の走水
が生じてしまう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の防水型光ファイ
バケーブルでは、ケーブル断面からの浸水に対する対策
として、吸水押さえ巻き層に含まれる吸水ポリマの量を
増加させたり、スペーサの溝に吸水ヤーンを挿入するな
どして走水長を短くする工夫が成されていた。しかし、
吸水ポリマの量を増加させると吸水押さえ巻き層の厚さ
が厚くなり、結果的にケーブル外径が太くなるという問
題が生じ、また吸水ヤーンの挿入はケーブル製造速度の
低下につながるという問題が生じた。さらに吸水ヤーン
の量が多すぎる場合には、吸水ヤーンにテープ心線が押
さえ付けられ、伝送損失の増加が生じることもあった。
本発明は上記の欠点を解消するものであり、ケーブル断
面からの浸水に対しても極めて短距離の走水長で済む防
水型光ファイバケーブルの提供を目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の防水型光ファイバケーブルはすなわち、スペ
ーサ表面に設けられた螺旋状の溝内に光ファイバテープ
心線を配置し、前記スペーサの外周に内側粗巻巻回層、
吸水機能を有する押さえ巻き層、外側粗巻巻回層、外被
を順に設けたものであり、前記内側粗巻巻回層と外側粗
巻巻回層の巻回方向が互いに逆方向であり、また内側粗
巻巻回層と外側粗巻巻回層の粗巻ピッチがスペーサ溝の
撚りピッチの0.05〜0.15倍であることを特徴と
するものである。
【0005】
【作用】本発明の防水型光ファイバケーブルにおいて
は、吸水押さえ巻き層を介して、内側粗巻巻回層と外側
粗巻巻回層を設け、これらの巻回層の巻回方向を互いに
逆方向にし、それら粗巻ピッチをスペーサの撚りピッチ
の0.05〜0.15倍としたことにより、外径が均一
化でき、防水特性が向上する。
【0006】
【実施例】次に本発明による実施例を図面を用いて説明
する。図1は本発明による防水型光ファイバケーブルの
一実施例を表す断面図である。 図1において、防水型
光ファイバケーブル(1)は、鋼線あるいはケブラーF
RP等からなるテンションメンバ(2)の周囲に被覆さ
れたプラスチックスペーサ(3)の表面に設けられた溝
(4)、(4)、・・・内に光ファイバテープ心線
(5)、(5)、・・・が配置されており、その周囲に
内側粗巻巻回層(6)、吸水押さえ巻き層(7)、外側
粗巻巻回層(8)が巻回され、さらに外被(9)が施さ
れている。内側粗巻巻回層と外側粗巻巻回層はその巻回
方向が互いに逆方向になっている。ここで内側粗巻巻回
層と外側粗巻巻回層を設けた理由は高い防水効果を得ら
れるようにするためであり、それらの巻回方向を互いに
逆方向にしたのは、逆方向に巻回することにより外被下
の外径を均一化し、より防水性能を高めるためである。
本実施例における吸水押さえ巻き層としては、例えば
図2に示すように、ポリエステルフィルムからなる基材
(21)上にポリプロピレンからなる発泡層(22)を
塗布し、その上にポリアクリル酸ナトリウム架橋体から
なる吸水剤(23)を格子状に塗布したものが用いられ
る。押さえ巻き層の材質としては特に限定されるもので
はないが、腐食により水素ガスが発生すると伝送損失が
増加するため、耐腐食性のものが望ましい。また、吸水
剤を格子状に塗布すると、少量でも効率よく走水を防止
することができる。
【0007】また、粗巻巻回層の材質は、やはり耐腐食
性のものが望ましく、例えばナイロンヤーン、ポリプロ
ピレンヤーンあるいはテトロンヤーン等の合成繊維から
なるものが用いられる。これらの粗巻材は、巻回した後
ケーブル外径が均一化するように、無撚りのものより撚
り合せたものを用いるほうがより好ましい。
【0008】粗巻巻回層の粗巻ピッチは、スペーサ溝の
撚りピッチの0.05〜0.15倍であるのが好まし
い。粗巻ピッチがスペーサ溝の撚りピッチの0.05倍
未満になると巻回層が密になり過ぎて、スペーサと吸水
押さえ巻き層あるいは吸水押さえ巻き層と外被との間の
空隙が多くなりかえって走水長が長くなる。また粗巻ピ
ッチが0.15倍を越えると巻回層が粗になり過ぎて目
的とする効果が得られない。この粗巻ピッチは0.07
〜0.13倍の範囲でより好ましい効果が得られる。
【0009】次に本発明の効果を確認するために、L字
型防水試験及びT字型防水試験を行った。以下にこれら
の試験の概要を説明する。 L字型防水試験 L字型防水試験は、ケーブルの接続部あるいはケーブル
切断面からの走水を想定したものであり、図3に示すよ
うに、10mの長さのケーブル(31)の一方の断面
(32)から水頭長1mで常温にて人工海水(33)を
注水し、24時間後の走水長を測定するものである。
【0010】T字型防水試験 T字型防水試験は、外被の破損等によりケーブル側面か
ら水が侵入する場合を想定したものであり、図4に示す
ように、ケーブル(41)の中間部分の外被を2.5c
mほど除去し、外側粗巻巻回層(42)を露出させ、そ
の部分に水頭長1mで常温にて人工海水(43)を注水
し、片側1.5mのケーブルに24時間後どの程度走水
するかを測定するものである。
【0011】以上の試験に関して、本発明による実施例
の他に、比較例について測定した結果を表1に示す。な
お、実施例は1〜5まで、比較例は1〜6までであり、
比較例6は粗巻巻回層を設けず吸水押さえ巻き層だけと
したものである。
【0012】
【表1】 表1に示す結果から明らかなように、本発明によるケー
ブルは比較例と比べて高い防水性能を有していることが
わかる。
【0013】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のケーブル
は、吸水押さえ巻き層を介して内側粗巻巻回層および外
側粗巻巻回層を設け、これらの巻回層の巻回方向を互い
に逆方向にし、さらにこれらの粗巻ピッチをスペーサ溝
の撚りピッチの0.05〜0.15倍としたので、効果
的に走水を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における光ファイバケーブルの一実施例
を示す断面図。
【図2】吸水押さえ巻き層の構造を示す説明図。
【図3】L字型防水試験の概要を示す説明図。
【図4】T字型防水試験の概要を示す説明図。
【符号の説明】
3−−−−−スペーサ 4−−−−−溝 5−−−−−光ファイバテープ心線 6−−−−−内側粗巻巻回層 7−−−−−押さえ巻き層 8−−−−−外側粗巻巻回層 9−−−−−外被

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペーサ表面に設けられた螺旋状の溝内に
    光ファイバテープ心線を配置し、前記スペーサの外周に
    内側粗巻巻回層、吸水機能を有する押さえ巻き層、外側
    粗巻巻回層、外被を順に設けたことを特徴とする防水型
    光ファイバケーブル。
  2. 【請求項2】内側粗巻巻回層と外側粗巻巻回層の巻回方
    向が互いに逆方向であることを特徴とする請求項1記載
    の防水型光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】内側粗巻巻回層と外側粗巻巻回層の粗巻ピ
    ッチがスペーサ溝の撚りピッチの0.05〜0.15倍
    であることを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    防水型光ファイバケーブル。
JP4011279A 1992-01-24 1992-01-24 防水型光ファイバケーブル Pending JPH05203852A (ja)

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