JPH10153714A - 光ファイバケ−ブル - Google Patents

光ファイバケ−ブル

Info

Publication number
JPH10153714A
JPH10153714A JP8313169A JP31316996A JPH10153714A JP H10153714 A JPH10153714 A JP H10153714A JP 8313169 A JP8313169 A JP 8313169A JP 31316996 A JP31316996 A JP 31316996A JP H10153714 A JPH10153714 A JP H10153714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
optical fiber
water
cable core
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8313169A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichiro Hanai
純一郎 花井
Yoshinobu Kitayama
佳延 北山
Koji Niikura
耕治 新倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority to JP8313169A priority Critical patent/JPH10153714A/ja
Publication of JPH10153714A publication Critical patent/JPH10153714A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Light Guides In General And Applications Therefor (AREA)
  • Communication Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度変化の大きい環境に適した光ファイバケ
−ブルを提供する。 【解決手段】 中心に位置するテンションメンバの周囲
に光ファイバを撚り合わせ、かつケ−ブルコア(1)の
内部の間隙及びそのケ−ブルコア(1)とシ−ス(5)
との間の円環上の間隙に油性の防水混和物を充填して防
水特性を付与した光ファイバケ−ブルにおいて、前記ケ
−ブルコア(1)の表面に、前記ケ−ブルコア(1)の
内部の間隙に充填した油性の防水混和物が前記ケ−ブル
コア(1)の外側にしみ出さないように遮断する機能を
有する防水混和物遮断層(2)を形成し、かつ前記円環
上の間隙に、前記防水混和物の代りに前記シ−ス(5)
との摩擦力が大きくかつ吸水膨潤機能を有する吸水膨潤
層(3)を形成することを特徴とする光ファイバケ−ブ
ル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバケ−ブ
ルの構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光ファイバケ−ブルは、その内部
に水が侵入すると、侵入した水がケ−ブル中を移動する
いわゆる走水現象を生じ、やがてケ−ブルに接続されて
いる各種の装置にいたり、それらの装置を劣化するとい
う問題がある。また光ファイバケ−ブル中に収納されて
いる光ファイバが浸水中の水素含むOH基を吸収すると
水素に起因する伝送損失が顕著に増加するという問題が
ある。そこで、光ファイバケ−ブルでは、従来水分を避
けるために、図6にその断面を示すように油性のジェリ
−等の防水混和物11を光ファイバケ−ブルのケ−ブル
コア1の内部の間隙やケ−ブルコア1とケ−ブルシ−ス
5との間の円環状の間隙に充填している。
【0003】ケ−ブルコア1の内部に充填した防水混和
物ついて具体的に説明すると、図6(b)に示すル−ス
チュ−ブ型のケ−ブルコア1に関しては、押さえ巻きテ
−プ2aにより形成されている円筒の内側で、テンショ
ンメンバ1cとル−スチュ−ブ1aを除く部分で構成さ
れる間隙、及びル−スチュ−ブ1aの内側で、収納され
ている光ファイバ1b以外の部分で構成される間隙に、
防水混和物11が充填されている。図6(c)に示すス
ロット型のケ−ブルコア1については、ケ−ブルコア1
の外周の長さ方向に螺旋状に研削して形成された溝に光
ファイバ1bが収納され、外周に押さ巻きテ−プ2aを
重ね巻きして収納した光ファイバを保持しているが、こ
の溝の内部の光ファイバ1b以外の空隙部分に防水混和
物11が充填されている。
【0004】一方、光ファイバケ−ブルの中心には、ル
−スチュ−ブ型については図6(b)に、スロット型に
ついては図6(c)に示すように鋼製のテンションメン
バ1cが挿入され、ケ−ブルコア1やシ−ス5の構成材
料の熱膨張率の相違による長さ方向の熱膨張及び熱収縮
を阻止している。また、ケ−ブルコア1やシ−ス5は製
造時に加えられた長さ方向の応力による残留歪みに起因
して、光ファイバケ−ブルの布設後等に熱収縮しようと
する傾向があるが、テンションメンバ1cは、このケ−
ブルを構成する各層間の摩擦力を介してこれを阻止する
機能を有する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の光ファ
イバケ−ブルでは、前記のようにケ−ブルコア1の内部
だけでなく、ケ−ブルコア1とシ−ス5との間の円環上
の部分にも油性の防水混和物が充填されているので、こ
れが潤滑剤として機能してケ−ブルコア1とシ−ス5と
の間の摩擦力が減殺され、光ファイバケ−ブルを布設
後、シ−ス5の収縮をテンションメンバ1cが阻止する
ことができず、ケ−ブルの端末の接続部でケ−ブルコア
1が剥出しになるという問題がある。特に、高温環境下
に光ファイバケ−ブルが布設されているときや熱収縮性
の大きい材料がシ−ス5に用いられているときに、この
問題が生じやすい。
【0006】なお、ケ−ブルコア1の内部にも防水混和
物11が充填されているが、図6(b)に示すル−スチ
ュ−ブ型ではテンションメンバ1cにル−スチュ−ブ1
aが直接接触しており、又図6(c)に示すスロット型
ではスロットを構成する部材がテンションメンバ1cに
固定されているので、この部分では上記のような問題は
生じない。
【0007】なお、一般技術水準を示す文献として特開
昭59−10905号公報があるが、この文献は光ファ
イバケ−ブルのケ−ブルコアとシ−ス間の摩擦力を扱っ
ているが、本発明の対象とするケ−ブルとは異なる、防
水混和物混和物を含まないタイプの光ファイバケ−ブル
を対象とするものであり、上記本願発明の課題の解決を
図るものではない。また特開昭60−90314号公報
は、ケ−ブルコアとシ−スとの間に走水防止用充填物や
吸水性物質の層を設けることを特徴とするが、走水の防
止のみを目的とするものであり、またテンションメンバ
については開示されておらず、同様に本願発明の課題の
解決を図るものではない。
【0008】
【課題を解決するための手段】本願発明は、中心に位置
するテンションメンバの周囲に光ファイバを撚り合わ
せ、かつケ−ブルコアの内部の間隙及びケ−ブルコアと
シ−スとの間の円環上の間隙に油性の防水混和物を充填
して防水特性を付与した光ファイバケ−ブルにおいて、
ケ−ブルコアの表面に、その内部の間隙に充填した防水
混和物がケ−ブルコアの外側にしみ出さないように遮断
する機能を有する防水混和物遮断層を形成し、かつ前記
円環上の間隙に、防水混和物の代りにシ−スとの摩擦力
が大きくかつ吸水膨潤機能を有する吸水膨潤層を形成す
ることを特徴とする光ファイバケ−ブルである。
【0009】すなわち、本願発明は図1に示すように、
光ファイバケ−ブルのケ−ブルコア1とシ−ス5との間
に、従来より充填しているジェリ−などの油性の防水混
和物の代わりに固体状の摩擦力の大きな吸水膨潤層3を
設けることにより、ケ−ブルコア1とシ−ス5との間の
摩擦力を顕著に増加して、テンションメンバ1cによる
シ−ス5の収縮を阻止する機能を確保するものである。
【0010】また同時に、防水混和物が果たしていた防
水機能については、この吸水膨潤層3の中の吸水膨潤剤
が、従来の防水混和物とは防水作用が異なるものの、ケ
−ブル全体として、従来の防水混和物を用いる光ファイ
バケ−ブルと同等以上に維持するものである。
【0011】即ち、従来の光ファイバケ−ブルの防水混
和物の防水機能は、ジェリ−などの油性の材料の発水作
用のよるものであるが、本願発明で用いる吸水膨潤層3
は、浸水によりこの層を構成する吸水膨潤剤が膨潤して
ケ−ブル内の空隙を遮断し、浸水の拡散を防止する作用
による。 防水作用は異なるが、ケ−ブルコア部分に充
填されている油性の防水混和物とともに、ケ−ブル全体
の防水機能を、従来の光ファイバケ−ブル以上のレベル
に維持する。
【0012】更に、ケ−ブルコア1に充填されている防
水混和物が、ケ−ブルコア1とシ−ス5との間にしみ出
して、上記効果が減殺されることのないように、ケ−ブ
ルコア1の表面に、従来の押え巻きテ−プ層2aの代わ
りに、特に防水混和物の漏出を阻止する非吸湿性の防水
混和物遮断層2を設ける。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照しながら本
発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明お
いて同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を
省略する。
【0014】
【実施形態1】図1は、本実施形態1の光ファイバケ−
ブルの断面図で外径が14mmである。まずケ−ブルコ
ア1は、前記のように図6(b)、(c)に示す、従来
の光ファイバケ−ブルのケ−ブルコア1と同じもので、
直径は12.6mmであり、その中心に直径2mmのテ
ンションメンバ1cが挿入され、また防水混和物11と
して油性のジェリが全ての間隙に充填されている。
【0015】防水混和物遮断層2はケ−ブルコア1の表
面にポリエステルテ−プを重ね巻きして厚さ0.2mm
の層に形成したもので、油性の防水混和物11がケ−ブ
ルコア1からシ−ス5の側にしみださないようにする機
能を有する。
【0016】吸水膨潤層3は、固体状のポリアクリル酸
ポリマの結晶から得た粒度100メッシュのパウダを基
材であるポリエステル不織布上にコ−テイングして製造
したテ−プを、防水混和物遮断層2の表面に重ね巻きし
て厚さ0.2mmの層に形成したものである。このポリ
アクリル酸ポリマの不織布上のパウダ層は固体の状態で
あるので、従来の液状の、常温でちょう度120%/1
0mm程度の油性のジェリなどの防水混和物が充填され
ていた場合と比較して、シ−ス5の内壁との摩擦力が大
きくなり、かつ防水混和物11に代替する防水機能を有
する。
【0017】シ−ス5は吸水膨潤層3の上にポリエチレ
ンを押出成形して約1mmの厚さの層で、外径が14m
mとなるように被覆したものである。本実施形態1の光
ファイバケ−ブルのシ−ス5の内壁とケ−ブルコア1上
に重ね巻きした吸水膨潤層3との間の摩擦力を測定した
ところ、表1のNO1に示すように、従来の光ファイバ
ケ−ブルと比較して50%大きな値が得られた。
【0018】すなわち、本実施形態1の光ファイバケ−
ブルを30cmに切断し、ケ−ブルコア1を引き抜くの
に要する力を、ショッパ−型引っ張り試験機により引っ
張り速度1cm/分で、10回測定して平均したとこ
ろ、従来の光ファイバケ−ブルでは20Kgにすぎなか
ったのに対し、本発明の光ファイバケ−ブルでは30K
gと50%大きな値が得られた。
【0019】
【表1】
【0020】なお、本実施形態では、防水混和物遮断層
2としてポリエステルテ−プを用いたがこれに限られる
ものではなく、ポリエチレンテ−プ、ポリ塩化ビニルテ
−プなど各種熱可塑性又は熱硬化性の樹脂からなる非吸
湿性のテ−プを用いることができる。
【0021】また吸水膨潤層3の吸水膨潤材料としてア
クリル酸ポリマのパウダを基材であるポリエステル不織
布上にコ−テイングしたものを用いたが、これに限られ
るものではなく、吸水膨潤材料としてマレイン酸重合
体、セルロ−スグラフト重合体等のパウダを用いること
ができる。基材としてはポリエステル不織布に限定され
るものでなく、各種熱可塑性樹脂又は熱硬化性樹脂の多
孔質テ−プを用いることができる。
【0022】またアクリル酸ポリマ、ポリビニルアルコ
−ル等の吸水膨潤性を有する材料そのものを不織布など
の多孔性のテ−プとし、これを防水混和物遮断層2の表
面に重ね巻きして吸水膨潤層3を形成することも可能で
ある。また、防水混和物遮断層2の表面に直接アクリル
酸ポリマ等の吸水膨潤性を有する材料をコ−テイングし
て、吸水膨潤層3を形成することも可能である。
【0023】
【実施形態2】本実施形態2は、図2に示すように前記
防水混和物遮断層2及び前記吸水膨潤層3の各材料を一
体化して積層したテ−プを、前記ケ−ブルコア1の上に
重ね巻きして、前記実施形態1と同等の機能及び寸法の
光ファイバケ−ブルを製造する例である。本実施形態2
により、予めこの積層テ−プを別の工程で作ったものを
使用して光ファイバケ−ブルを製造することができるよ
うになるので、前記実施形態1の場合よりもテ−プ巻き
工程の信頼性の向上と効率化が可能となり、コストが削
減される。
【0024】まず、防水混和物遮断層2の材料としてポ
リ塩化ビニルテ−プを用い、この表面に吸水膨潤層3の
材料としてアクリル酸ポリマの結晶から得た粒度100
メッシュのパウダをコ−テイングしたポリ塩化ビニル不
織布のテ−プを接着して、防水混和物遮断層2及び吸水
膨潤層3となるべき各材料を積層した積層テ−プを製造
した。この積層テ−プを、吸水膨潤層3の側をシ−ス5
の側に向けてケ−ブルコア1の表面に重ね巻きして、防
水混和物遮断層2及び吸水膨潤層3を形成した。 更に
その上にポリエチレンシ−ス5を被覆して、外径14m
mの光ファイバケ−ブルを製造した。
【0025】この光ファイバケ−ブルを30cmに切断
して、ケ−ブルコア1の引抜きに要する力を実施形態1
と同様にして測定したところ、表1のNO2のような値
が得られた。即ち、従来の光ファイバケ−ブルでは20
Kgにすぎなかったのに対し、本発明の光ファイバケ−
ブルでは30Kgと50%大きな値が得られた。
【0026】防水混和物遮断層2、吸水膨潤層3の各材
料としては、本実施形態に記載した材料の他にも、実施
形態1に記載した他の材料を用いることも可能である。
また、防水混和物遮断層2の材料であるテ−プの表面に
直接アクリル酸ポリマ等の吸水膨潤性を有する材料をコ
−テイングして、防水混和物遮断層2及び吸水膨潤層3
用の積層テ−プを製造することも可能である。
【0027】
【実施形態3】本実施形態3の光ファイバケ−ブルは、
吸水膨潤層3の上に、吸水膨潤層3の基材上にコ−テイ
ングされている吸水膨潤剤が基材から剥離、脱落などを
防止するとともに、シ−スとの摩擦力を増大させるため
の多孔性保護層4を設けるケ−スである。すなわち図4
に示すように、前記防水混和物遮断層2、前記吸水膨潤
層3及び多孔性保護層4となるべき各材料を予め一体化
して積層した3層積層テ−プを、前記ケ−ブルコア1の
上に重ね巻きして、実施形態1と同等の機能及び寸法の
光ファイバケ−ブルを製造する例である。
【0028】まず、防水混和物遮断層2及び前記吸水膨
潤層3の各材料としては、まず実施形態2と同じくポリ
塩化ビニルテ−プの表面に、アクリル酸ポリマのパウダ
をコ−テイングしたポリ塩化ビニル不織布のテ−プを接
着した積層テ−プを製造した。この積層テ−プの上に更
に、多孔性保護層4の材料としてアクリル不織布を接着
して積層した、図4に示す3層積層テ−プを製造した。
この積層テ−プをケ−ブルコア1に重ね巻きして、防水
混和物遮断層2、前記吸水膨潤層3及びこの吸水膨潤層
の多孔性保護層4を形成した。更にこの上にポリエチレ
ンシ−ス5を外径14mmとなるように被覆して、光フ
ァイバケ−ブルを製造した。
【0029】この多孔性保護層4の機能は、主に光ファ
イバケ−ブルの製造工程において吸水膨潤層3を構成す
るアクリル酸ポリマのパウダが基材であるポリ塩化ビニ
ル不織布から脱落、剥離するのを防止し、かつシ−ス5
の内壁との摩擦係数を一層大きくする機能を有するもの
である。また浸水時には、吸水膨潤層3が浸水を吸収し
て膨潤し光ファイバケ−ブルのケ−ブルコア1とシ−ス
5の内壁との間隙を密閉することにより浸水の拡散を抑
止する機能を妨げないように、多孔性の材料からなる。
【0030】図4に示す3層積層テ−プをケ−ブルコア
1上に重ね巻きした状態の光ファイバケ−ブルの横断面
を図3に、縦断面を図5に示す。なお、図3では、3層
積層テ−プの重ね巻きにより生じた空隙(図5参照)は
省略して記載してある。
【0031】図5よりわかるように、この3層積層テ−
プをケ−ブルコア1の表面に重ね巻きした状態のテ−プ
同志の重なり部分12に注目すると、内側に巻いた積層
テ−プの多孔性保護層4aの上に、外側に巻いた積層テ
−プの防水混和物遮断層2aが部分的に接触した状態と
なっている。
【0032】この場合、多孔性保護層4aは多孔性の不
織布などであるが、その上に重ねて巻かれた防水混和物
遮断層2aにより圧縮され孔が塞がれた状態となるの
で、防水混和物11がケ−ブルコア1の外側にしみ出し
て来るのを阻止することができる。
【0033】また、本実施形態3により、予めこの3層
積層テ−プを別工程で作ったものを使用して光ファイバ
ケ−ブルを製造することができるようになるので、前記
実施形態2の場合と同様に、テ−プ巻き工程の信頼性の
向上と効率化が可能となり、コストが削減される。
【0034】この光ファイバケ−ブルを30cmに切断
して、実施形態1と同様にしてコアの引抜きに要する力
を測定したところ、表1のNO3のような値が得られ
た。即ち、従来の光ファイバケ−ブルでは20Kgにす
ぎなかったのに対し、本発明の光ファイバケ−ブルでは
40Kgと100%大きな値が得られた。
【0035】なお、本実施形態3では、多孔性保護層4
としてポリ塩化ビニル不織布を用いたがこれに限定され
るものではなく、その他、ポリエステル不織布、ポリプ
ロピレン不織布、アクリル不織布など、吸水膨潤材の脱
落、剥離を防止し、かつシ−スとの摩擦係数をを大きく
する材料であれば用いることができる。
【0036】防水混和物遮断層2、吸水膨潤層3の各材
料としては、本実施形態に記載した材料以外にも前記実
施形態1、2に記載した他の材料も用いることができ
る。
【0037】なお、本実施形態3では、前記防水混和物
遮断層2、前記吸水膨潤層3及び多孔性保護層4となる
べき各材料を予め一体化して積層した3層積層テ−プを
もちいて、防水混和物遮断層2、前記吸水膨潤層3及び
多孔性保護層4の各層を形成したが、勿論これら各層を
別々に、実施形態1に準じた方法で形成してもよい。ま
た隣接するいづれか2層を選択し、これら各材料を積層
した2層積層テ−プを用いてその2層を形成し、他の1
層は別個に形成する方法を採用することもできる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明によれ
ば、光ファイバケ−ブルのケ−ブルコアとシ−スの間の
摩擦力が著しく増大するので、布設後のシ−スの収縮を
効果的に防止することができる。このため、温度変化が
大きい環境に適した光ファイバケ−ブルを製造可能とな
る。また、熱収縮率の比較的高いシ−ス材料も使用可能
となり、材料選択の自由度が高くなる。また、光ファイ
バケ−ブルの接続施工時や、シ−スの被覆時に液状のジ
ェリなどの防水混和物の取扱を回避できるので、製造、
施工が迅速、容易となりコストを削減できる。
【0039】
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の光ファイバケ−ブルを示す図であ
る。
【図2】防水混和物遮断層と吸水膨潤層を一体化した2
層積層テ−プを示す図である。
【図3】吸水膨潤層とシ−スの間に、多孔性保護層を設
けたことを特徴とする、本願発明の光ファイバケ−ブル
の横断面を示す図である。
【図4】防水混和物遮断層と吸水膨潤層と多孔性保護層
とを一体化した3層積層テ−プを示す図である。
【図5】図4に示す3層積層テ−プをケ−ブルコアの上
に重ね巻きした状態の縦断面を示す図である。
【図6】従来の光ファイバケ−ブルを示す図である。図
6(a)は光ファイバケ−ブル全体の断面を、図6
(b)はル−スチュ−ブ型のケ−ブルコア、図6(c)
はスロット型のケ−ブルコアの各断面を示す。
【符号の説明】
1:ケ−ブルコア 1a:ル−スチュ−ブ 1b:光ファイバ 1c:テンションメンバ 2:防水混和物遮断層 2a:3層積層テ−プをケ−ブルコアに重ね巻きした状
態において、外側に巻かれたテ−プの防水混和物遮断層 3:吸水膨潤層 3a:3層積層テ−プをケ−ブルコアに重ね巻きした状
態において、内側に巻かれたテ−プの吸水膨潤層 4:多孔性保護層 4a:3層積層テ−プをケ−ブルコアに重ね巻きした状
態において、内側に巻かれたテ−プの多孔性保護層 5:シ−ス 11:防水混和物 12:3層積層テ−プの重なり部分

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心に位置するテンションメンバの周囲
    に光ファイバを撚り合わせ、かつケ−ブルコアの内部の
    間隙に油性の防水混和物を充填して防水特性を付与した
    光ファイバケ−ブルにおいて、前記ケ−ブルコアの表面
    に、前記ケ−ブルコアの内部の間隙に充填した防水混和
    物が前記ケ−ブルコアの外側にしみ出さないように遮断
    する機能を有する防水混和物遮断層を形成し、かつ前記
    防水混和物遮断層とシ−スとの間の円環上の間隙に、固
    体状の吸水膨潤機能を有する吸水膨潤層を形成したこと
    を特徴とする光ファイバケ−ブル。
  2. 【請求項2】 前記吸水膨潤層と前記シ−スとの間に、
    多孔性保護層を形成したことを特徴とする請求項1に記
    載の光ファイバケ−ブル。
  3. 【請求項3】 前記防水混和物遮断層、前記吸水膨潤層
    及び前記多孔性保護層の各材料を積層した3層積層テ−
    プ又は、前記防水混和物遮断層と前記吸水膨潤層若しく
    は前記吸水膨潤層と前記多孔性保護層の各材料を積層し
    た2層積層テ−プを、前記ケ−ブルコアの外周に重ね巻
    きしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の光ファ
    イバケ−ブル。
JP8313169A 1996-11-25 1996-11-25 光ファイバケ−ブル Pending JPH10153714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8313169A JPH10153714A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 光ファイバケ−ブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8313169A JPH10153714A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 光ファイバケ−ブル

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10153714A true JPH10153714A (ja) 1998-06-09

Family

ID=18037945

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8313169A Pending JPH10153714A (ja) 1996-11-25 1996-11-25 光ファイバケ−ブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10153714A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101067865B1 (ko) * 2009-10-20 2011-09-27 한국전력공사 절연 전선 및 송배전용 케이블
CN107464616A (zh) * 2017-09-05 2017-12-12 福建通宇电缆有限公司 一种防水阻燃复合电缆
WO2018221142A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
JP2019152825A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101067865B1 (ko) * 2009-10-20 2011-09-27 한국전력공사 절연 전선 및 송배전용 케이블
WO2018221142A1 (ja) * 2017-06-02 2018-12-06 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法
US11048054B2 (en) 2017-06-02 2021-06-29 Fujikura Ltd. Optical fiber cable and method of manufacturing optical fiber cable
CN107464616A (zh) * 2017-09-05 2017-12-12 福建通宇电缆有限公司 一种防水阻燃复合电缆
JP2019152825A (ja) * 2018-03-06 2019-09-12 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル及び光ファイバケーブルの製造方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2726714B2 (ja) 通信ケーブル
CN1145177C (zh) 防水通讯电缆
US5930431A (en) Fiber optic cable
WO2007050117A2 (en) Ulti-layered water blocking cable armor laminate
US20050180704A1 (en) Open type tape for buffer tube and other uses
US5247599A (en) Steam resistant optical fiber cable
JPH0684412A (ja) 通信ケーブル
CA2267024A1 (en) Dry fiber optic cable
CN1954247A (zh) 具有干式嵌入物的光管组件
JPH10153714A (ja) 光ファイバケ−ブル
JPS59157913A (ja) 遠距離通信ケ−ブルの製造方法及び装置
JPS61163510A (ja) 吸水膨潤テ−プ
JPS61166506A (ja) 光フアイバ−ケ−ブル
KR20100112291A (ko) 전력선 케이블 및 광통신 케이블용 차수 내심재 및 그 제조방법
JPS587712A (ja) 走水防止型通信ケ−ブル
CN214956125U (zh) 一种全阻水型耐火电缆
JPH08122592A (ja) 光ケーブル
JPH08329755A (ja) ケーブル用止水テープ及び止水機能付ケーブル並びにその製造方法
JPH05314825A (ja) 防水ケーブルおよびその製造方法
JPS6090314A (ja) 遮水形光フアイバケ−ブル
JP2519711B2 (ja) 防水型光ケ−ブル
JPH0143768Y2 (ja)
JP3516997B2 (ja) 光ファイバケーブルのスロットユニット
JPS6375714A (ja) 防水形光ケ−ブル
JPS6396611A (ja) 防水形光ケ−ブル