JPH05314825A - 防水ケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

防水ケーブルおよびその製造方法

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JPH05314825A
JPH05314825A JP4115766A JP11576692A JPH05314825A JP H05314825 A JPH05314825 A JP H05314825A JP 4115766 A JP4115766 A JP 4115766A JP 11576692 A JP11576692 A JP 11576692A JP H05314825 A JPH05314825 A JP H05314825A
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JP
Japan
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tape
water
cable
laminated
metal tape
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JP4115766A
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English (en)
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Hiroshi Nakamura
宏 中村
Isamu Tanno
勇 丹野
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SWCC Corp
Original Assignee
Showa Electric Wire and Cable Co
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
    • Y02A30/00Adapting or protecting infrastructure or their operation
    • Y02A30/14Extreme weather resilient electric power supply systems, e.g. strengthening power lines or underground power cables

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  • Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ラミネートシースを構成する金属テープが万
一侵入した水によって腐食されることのない防水ケーブ
ルおよびその製造方法を提供する。 【構成】 ケーブルコア上の水水性テープ層上に、金属
テープ5aの両面に接着性樹脂層5bが積層した両面ラ
ミネート金属テープをその両端縁に押出機により接着性
樹脂が押し出しつつ縦添被覆し、次いで、この上に加熱
溶融したプラスチックを押し出してプラスチックシース
を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブルコア上に吸水
性テープ層およびラミネートシースを順に設けてなる防
水ケーブルおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、押え巻や介在に吸水性テープや吸
水性紐を用いた吸水形防水光ファイバケーブルが開発さ
れ(たとえば、特開昭 63-244006号公報、特開昭 63-15
8513号公報など)、従来の防水仕様であるガス保守ケー
ブルやジェリーケーブルに比べて保守点検を必要とせず
取扱いも容易なことから多用されつつある。
【0003】この防水光ファイバケーブルは、一般に、
光ファイバ心線を有するケーブルコア上に、吸水性テー
プを巻回または縦添えし、その上にラミネートシースを
設けて構成され、万ー、外部から水が侵入した場合に吸
水性テープ中の吸水性ポリマーがこれを吸収し膨潤して
ゲル状の堰を形成する結果、ケーブルの長手方向の走水
を防止し、止水効果を発揮するようになっている。
【0004】しかしながら、このような吸水性テープを
用いたケーブルでは、走水は防止されるものの、水はそ
のまま保持されるため、次のような問題があった。
【0005】すなわち、従来、ラミネートシースは、Al
テープの片面もしくは両面にプラスチック層を積層して
なるラミネートテープを吸水性テープ上に縦添被覆し、
その上に加熱溶融したプラスチックを押出被覆して一体
に融着した構成とされ、ラミネートテープを構成するAl
テープは、プラスチック層が片面にのみ積層された片面
タイプの場合にはその片面が、また図5に示すようなプ
ラスチック層1aがAlテープ1b両面に積層された両面
タイプのラミネートテープ1の場合にも、図6に示すよ
うに、少くとも内側端面が、吸水性テープ2に吸収され
た水と接触する構造となっているため、水が吸水性テー
プ4に保持されたまま長時間に亘ってケーブル内に残存
すると、Alテープ1bが水で除々に腐食されて、穴が開
いたり、水素の発生により光ファイバの伝送損失が大き
く増大する恐れがあった。なお、図5において、Cはケ
ーブルコアを示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このように従来の、ケ
ーブルコア上に吸水性テープ層、ラミネートシースを順
に設けてなる防水ケーブルでは、吸収した水によってラ
ミネートテープの金属テープが腐食され、シース機能が
損なわれたり、光ファイバケーブルの場合、光伝送損失
が大きく損なわれる恐れがあった。
【0007】本発明はこのような点に対処してなされた
もので、ケーブルコア上に吸水性テープ層、ラミネート
シースを順に設けてなる防水ケーブルにおいて、ラミネ
ートシースを構成する金属テープが、浸水により吸水性
テープに吸収された水によって腐食されることのない防
水ケーブルおよびその製造方法を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の防水ケーブル
は、ケーブルコア上に吸水性テープ層を介して、金属テ
ープの両面にプラスチック層を積層してなるラミネート
テープを縦添被覆して重ね合せ部を形成し、前記ラミネ
ートテープの上にプラスチックを押出被覆してなる防水
ケーブルにおいて、前記重ね合せ部の内側ラミネートテ
ープの金属テープの端面が耐食性の薄層で被覆されてい
ることを特徴とし、また、その製造方法は、ケーブルコ
ア上に設けられた吸水性テープ層上に、金属テープの両
面にプラスチック層を積層してなるラミネートテープを
縦添被覆して重ね合せ部を形成するに際し、前記重ね合
せ部の内側ラミネートテープの端面に耐食性の薄層を形
成して金属テープの端面を覆うとともに、縦添被覆した
前記ラミネートテープ上に加熱溶融したプラスチックを
押出被覆することを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の防水ケーブルでは、吸水性テープ層上
に被覆するラミネートテープとして、金属テープの両面
がプラスチックで被覆され、重ね合せ部の内側端面も耐
食性の薄層を被覆された構成のものを使用しているの
で、金属テープが吸水性テープに吸収された水と接触す
ることがなく、腐食などによる特性の低下が防止され
る。
【0010】そして、本発明方法によって、このような
信頼性の高い防止ケーブルを容易に得ることができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を用いて説明す
る。
【0012】図1および図2は、本発明のー実施例の防
水通信ケーブルの構造を示す斜視図およびその要部拡大
横断面図である。
【0013】図1および図2において、3は、導体上に
ポリエチレンなどのプラスチック絶縁体を被覆した絶縁
線心を複数本撚合わせてなる多心のケーブルコアを示し
ている。このケーブルコア3上には、直接もしくはポリ
エステルテープのような他の押え巻きテープ層(図示な
し)を介して、吸水性テープの巻回もしくは縦添えによ
り吸水性テープ層4が形成されている。そして、この吸
水性テープ層4上には、図3に示すような、Alテープな
どの金属テープ5aの全周面に接着性樹脂層5bが被覆
されたラミネート金属テープ5が縦添被覆され、さらに
この上に、ポリエチレンなどの押出しによりプラスチッ
クシース6が設けられている。ラミネート金属テープ5
とプラスチックシース6は、プラスチックシース6押出
し時の熱で一体に融着されている。
【0014】上記吸水性テープとしては、従来から押え
巻用テープとして使用されているポリエステルフィル
ム、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルムな
どのプラスチックフィルムやこれらの複合材、あるい
は、スパンボンド不織布として知られる引張張力の強い
ポリエステルなどの長繊維からなる不織布などからなる
基材に、吸水性ポリマーとして知られる、カルボキシル
メチルセルロース、架橋ポリアクリル酸ソーダ、デンプ
ン・アクリル酸共重合体などの、吸水によって膨潤しゲ
ル化するポリマーを含有する塗料を塗布し乾燥させてな
るものや、これらの吸水性ポリマーを練り込んだゴム・
プラスチックをテープ状に成形したものなどが使用でき
る。本発明においては、なかでも、基材にポリエステル
スパンボンド不織布を、吸水性ポリマーに架橋ポリアク
リル酸ソーダもしくはこれを変成したものを用い、その
バインダーとしてブチルゴム系のものを用いたものが、
止水性、耐熱性、耐バクテリア性などの点から好まし
い。このようなものとしては、たとえば福岡クロス工業
社製のS-XTN-10、S-ATN-1 、旭化成工業社製のQS-2(以
上、商品名)などがある。
【0015】なお、吸水性テープ層4は、重ね巻き、突
き合せ巻き、縦添えなど任意の方法で形成されてよい
が、また、その巻回もしくは縦添え数も 1回に限らず複
数回重ねて巻き付けもしくは縦添えするようにしてもよ
い。
【0016】また、接着性樹脂としては、プラスチック
シース6と融着性の良好なものが望ましく、たとえばプ
ラスチックシース6にポリエチレンを使用するもので
は、三井石油化学社製のアドマー、住友化学社製のボン
ドファースト(以上、商品名)などが具体的に例示され
る。
【0017】このように構成された防水通信ケーブルで
は、万一、プラスチックシース6、ラミネート金属テー
プ5を通って内部に水が浸入することがあっても、その
水が吸水性テープ層4に吸収されてケーブルの長手方向
の走水および内部への浸水が防止される。しかも、ラミ
ネート金属テープ5の金属テープ5aは接着性樹脂で全
周面が被覆されているので、吸水性テープ層4に吸収さ
れた水、さらには外側に存する水と直接接触して、これ
を腐食させることもない。したがって、良好なケーブル
特性が長期に亘って保持され、高い信頼性を得ることが
できる。
【0018】上記ケーブルは、図4に示すような製造ラ
インにおいて、たとえば次のようにして製造される。送
出し機7により連続的に送り出される、吸水性テープ層
4が形成されたケーブルコア3上に、テープ縦添成形装
置8により、金属テープ5aの両面に接着性樹脂層5b
が積層された通常の両面ラミネート金属テープ5´がそ
の両端縁に押出機9により接着性樹脂が押し出されて縦
添被覆され、次いで、この上に押出機10により加熱溶
融したプラスチックが押し出されてプラスチックシース
6が形成される。
【0019】このような方法においては、金属テープ5
aの両面だけでなく両端面にも接着性樹脂層5bを被覆
したラミネート金属テープ5を、必要な幅ごとに作成す
る必要がなく、幅広の両面ラミネート金属テープを所用
の幅に裁断することで対応できるので、工業生産上極め
て有利である。
【0020】以下、本発明の実施例をさらに具体的に記
載する。
【0021】実施例1 0.4mmφの軟銅線からなる導体上にポリエチレン絶縁体
を被覆した外径0.71mmの絶縁線心 2本を対撚りし、この
絶縁線心対をさらに2000対撚合わせてなる外径58mmのケ
ーブルコア上に、吸水性テープの福岡クロス工業社製の
S-XTN-10(厚さ0.30mm)および同 S-XTN-10 (厚さ0.19
mm)をそれぞれラップ幅 1/2で順に重ね巻きした後、こ
の上に、厚さ 0.2mmのAlテープの全周面に三井石油化学
社製の接着性樹脂アドマーを被覆した厚さ0.25mm、幅 2
11mmのラミネートAlテープを重なり幅 5mmで縦添被覆
し、さらにこの上に、ポリエチレンを厚さ 2.9mmに押出
して外径67mmの防水通信ケーブルを得た。なお、ラミネ
ートAlテープは、その縦添え被覆に先立って、厚さ 0.2
mmのAlテープの両面に三井石油化学社製の接着性樹脂ア
ドマーを積層してなるラミネートAlテープの両端面に、
接着性樹脂アドマーを押出したものである。
【0022】実施例2 0.4mmφの軟銅線からなる導体上にポリエチレン絶縁体
を被覆した外径0.71mmの絶縁線心 2本を対撚りし、この
絶縁線心対をさらに1200対撚合わせてなる外径46mmのケ
ーブルコア上に、ポリエステルテープ(厚さ25μm)お
よび吸水性テープの旭化成工業社製の QS-2 (厚さ0.30
mm)をそれぞれラップ幅 1/2で順に重ね巻きした後、こ
の上に、厚さ 0.2mmのAlテープの全周面に住友化学社製
の接着性樹脂ボンドファーストを被覆した厚さ0.25mm、
幅 170mmのラミネートAlテープを重なり幅 7mmで縦添被
覆し、さらにこの上に、ポリエチレンを厚さ 2.8mmに押
出して外径54mmの防水通信ケーブルを得た。なお、ラミ
ネートAlテープは、実施例1の場合と同様に、その縦添
被覆に先立って、厚さ0.2mm のAlテープの両面に三井石
油化学社製の接着性樹脂アドマーを積層してなるラミネ
ートAlテープの両端面に、接着性樹脂ボンドファースト
を押出したものである。
【0023】このようにして得られた各ケーブルから長
さ50cmの試料を切り出し、内部に水を充填した後、両端
を封止して、60℃の恒温槽中に放置した。 1ケ月後、試
料を分解してラミネートAlテープを観察したが何ら変化
は認められなかった。これに対し、ラミネートAlテープ
の両端面に被覆処理を行わなかった点を除いて同様に作
成したケーブルについて同様の試験を行ったところ、表
面が露出している両端部でAlテープの腐食が観察され
た。
【0024】なお、以上説明した実施例は、本発明を一
般的なメタル線心を用いた通信ケーブルに適用した例で
あるが、本発明はこのような実施例に限定されるもので
はなく、光ファイバを用いた光ファイバケーブル、光フ
ァイバとメタル線心を複合化した光ファイバ複合ケーブ
ル、さらに光ファイバに電力線を複合化した光ファイバ
電力線複合ケーブルなどにも適用することができ、同様
の効果を得ることができる。特にこれらに適用した場合
には、金属テープ、特にAlテープと水との反応による水
素の発生が防止され、水素による伝送損失の増加を防止
する効果も有する。
【0025】また、上記実施例では、ラミネート金属テ
ープの両端面も両主面と同じ接着性樹脂層で被覆してい
るが、特にこれに限定されるものではなく、防錆塗料や
耐食性のメッキなど、耐食性薄層で被覆されていればよ
い。
【0026】さらに、このような耐食性の薄層は、本発
明においては、必ずしもラミネート金属テープの両端面
に施されている必要はなく、少なくともラミネート金属
テープの重ね合せ部の内側端面に施されていればよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の防水ケー
ブルによれば、ラミネートテープの重ね合せぶの内側端
面を耐食性の薄層で被覆するようにしたので、浸水によ
り水が長期間に亘って内部に残存しても、ラミネートテ
ープを構成する金属テープが吸水テープに吸収された水
と接触する恐れがなく、金属テープの水による腐食など
を防止して、長期信頼性を向上させることができる。特
に、内部端面だけでなく、ラミネートテープの重ね合せ
部の外側端面にも耐食性の薄層を施した場合には、外側
の水との接触も防止することができるので、より高い信
頼性を得ることができる。また、本発明方法によれば、
このような長期信頼性に優れた防水ケーブルを容易に得
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のー実施例の防水ケーブルのー例を示す
斜視図。
【図2】図1に示す防止ケーブルの要部拡大横断面図。
【図3】図1(図2)の実施例に使用されているラミネ
ート金属テープの構成を示す横断面図。
【図4】本発明にかかる製造方法を説明する図。
【図5】従来の防水光ファイバケーブルに使用されてい
る両面ラミネート金属テープの構成を示す斜視図。
【図6】従来の防水光ファイバケーブルにおける両面ラ
ミネート金属テープの被覆状態を示す横断面図。
【符号の説明】
3………ケーブルコア 4………吸水性テープ層 5………ラミネート金属テープ 5a……金属テープ 5b……接着性樹脂層 6………プラスチックシース 8………テープ縦添成形装置 9、10…押出機

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ケーブルコア上に吸水性テープ層を介し
    て、金属テープの両面にプラスチック層を積層してなる
    ラミネートテープを縦添被覆して重ね合せ部を形成し、
    前記ラミネートテープの上にプラスチックを押出被覆し
    てなる防水ケーブルにおいて、 前記重ね合せ部の内側ラミネートテープの金属テープの
    端面が耐食性の薄層で被覆されていることを特徴とする
    防水ケーブル。
  2. 【請求項2】 ケーブルコア上に設けられた吸水性テー
    プ層上に、金属テープの両面にプラスチック層を積層し
    てなるラミネートテープを縦添被覆して重ね合せ部を形
    成するに際し、前記重ね合せ部の内側ラミネートテープ
    の端面に耐食性の薄層を形成して金属テープの端面を覆
    うとともに、縦添被覆した前記ラミネートテープ上に加
    熱溶融したプラスチックを押出被覆することを特徴とす
    る防水ケーブルの製造方法。
JP4115766A 1992-05-08 1992-05-08 防水ケーブルおよびその製造方法 Withdrawn JPH05314825A (ja)

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