JP2007304348A - 光ファイバケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】光ファイバ心線をスロットの溝に収納し、その外周を押え巻テープとシースで被覆する構造を有する光ファイバケーブルについて、スロットに巻かれる縦添えの押え巻テープを容易に解体すること。
【解決手段】溝2を外周面に有するスロット3と、溝2内に収納される光ファイバ1と、スロット3及び光ファイバ4を覆う縦添えの押え巻テープ4と、押え巻テープ4の上からスロット3及び光ファイバ4を被覆するシース7とを備え、押え巻テープ4における一方の側部は、縦添えの合わせ目で他方の側部に密着されるとともにシース3にも密着される。
【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバケーブルに関し、より詳しくは、光ファイバ心線をスロットの溝に収納し、その外周を押え巻テープとシースで被覆する構造を有する光ファイバケーブルに関する。
スロットタイプの光ファイバケーブルは、例えば図10に示すように、長手方向に沿って延びる複数の溝102を外周に設けたスロット103と、溝102内に収納される光ファイバ心線101と、光ファイバ心線101及びスロット103の上に巻かれる押え巻テープ104と、押え巻テープ104の上からスロット103を被覆するシース105とを有している。そのような構造の光ファイバケーブルについては、例えば下記の特許文献1に記載がある。
押え巻テープ104は、光ファイバ心線101が溝102から飛び出すことを防止するためと、シース105を押し出し被覆する際に熱を光ファイバ心線103に伝えないために、スロット103の全面を覆う構成となっている。
そのようなスロットタイプの光ファイバケーブルでは、溝102をスロット103の長さ方向に沿って同方向に螺旋させた構造や、交互に捻れたSZ撚り構造などがあり、また、スロットの外周に巻回する押え巻テープ104も1層で巻回される場合だけでなく複数層で巻回される構成もある。
例えば、図11に示すように、SZ撚りスロット106を使用する光ファイバケーブルでは、溝102に収納した光ファイバ心線101の飛び出しを防止するために紐又は幅の狭いテープからなる下側の押え巻107がSZ撚りスロット106外周で螺旋状に巻回され、その上に、幅広のテープからなる上側の押え巻テープ104が少しずつ重なるように螺旋状に巻回され、さらに上側の押え巻テープ104の全体をシース105で覆う構造となっている。
また、図12に示すように、SZ撚りスロット106及び下側の押え巻107の外周上に、縦添えで上側の押え巻テープ104を巻いた構造を有する光ファイバケーブルがある。縦添えは、螺旋状に巻回されるのではなく、押え巻テープ104の両側部をスロット103の長手方向に沿ってほぼ直線状に重ね合わせて巻かれる構造である。
さらに、特許文献2に記載の縦添えの押え巻テープ104は、図12に示すように、その外周に押え用糸108を粗巻きした状態でシース105により覆われる構造となっている。また、特許文献3に記載の縦添えの押え巻テープ104は、押え巻用糸108を使用せずに、その重ね合わせた両側部を熱融着性樹脂等で接着する構造となっている。
特開2002−243999号公報 特開2000−98200号公報 特開2004−12914号公報
ところで、上記の従来構造の光ファイバケーブルは、解体の観点から以下のような問題がある。
光ファイバケーブルを解体する状況として、光伝送路の分岐、接続などの施工時にシースと押え巻テープを除去して光ファイバ心線を取り出す場合や、光伝送路からの撤去作業により回収した光ファイバケーブルをリサイクルするために構成材料を分別する場合などがある。
光伝送路の分岐作業などの施工時に光ファイバケーブルからシースを除去すると、その下には押え巻テープが現れる。螺旋状に巻回された幅広の押え巻テープを除去するためには、その一部を切断してそこから製造時とは逆向きに巻きを解いて外すしか方法はない。
また、特許文献2に記載の縦添えの押え巻テープ上に巻回された押え巻用糸を除去する場合には、その途中を何カ所か切断して引っ張ってスロットから外す方法もあるが、縦添えの押え巻テープにシワがあるとするとその部分が抵抗となって押さえ糸を引っ張ったときに過張力が加わって溝内の光ファイバ心線にダメージを与える可能性がある。
それを回避するには、結局、製作時とは逆向きに押え巻用糸を解いて外すしか方法がなく、これらの作業は非常に負荷が大きくて時間がかかる。特に、敷設済みの光ファイバケーブルの途中から光ファイバを取り出す中間後分岐作業では、狭いスペースで解体等の作業を行わなければならず、さらに負荷は増す。
一方、解体分別作業の場合には、光ファイバ心線にダメージを与えても問題がないので、シースを除去する際にカッターなどの刃をスロットに深く入れて長手方向に切断することによりシースと押え巻の双方を同時に切断する方法が採用できる。
しかし、押え巻テープ上に巻回された押え糸を長手方向に切断すると、押え糸は多数の短い糸に分割されて、その一部は異種材料からなる筒状のシース内とスロットの溝内に残ってしまい、非常に分別しにくい状況となる。
一方、特許文献3に記載のように、縦添えの押え巻テープの両側部を全長にわたって熱融着性樹脂等により接着する構造を採用すれば、特許文献2のような押え巻用糸を設ける必要はなく、リサイクル時に押さ糸の取り外し作業が不要となる。
熱融着等により両側部が接着された縦添えの押え巻テープを除去する場合には、巻回された押え巻テープのように巻回時とは逆向きに巻きを解くようなことはできないが、リサイクル用の解体作業ではシースとともにカッターで切断して取り出すことができる。
しかし、光伝送路の分岐作業などで光ファイバ心線の一部を取り出す際には、カッターの歯を深く入れすぎて光ファイバ心線を傷つけるおそれがある。したがって、光ファイバ心線の取り出しには縦添えの押え巻テープをカッターにより切断する以外に方法はなく、この場合、光ファイバ心線の保護の観点からカッターで浅く慎重にカッターの歯を入れて作業を行う必要があり、作業性が低下してしまう。
本発明の目的は、スロットに巻かれる縦添えの押え巻テープを容易に解体することができる光ファイバケーブルを提供することにある。
上記の課題を解決するための本発明の第1の態様は、溝を外周面に有するスロットと、前記溝内に収納される光ファイバと、前記スロット及び前記光ファイバを覆う縦添えの押え巻テープと、前記押え巻テープを被覆するシースとを備え、前記押え巻テープにおける一方の側部は、前記押え巻テープの縦添えの合わせ目で他方の側部に密着するとともに前記シースの内面にも密着することを特徴とする光ファイバケーブルである。
本発明の第2の態様は、前記第1の態様の光ファイバケーブルにおいて、前記押え巻テープにおける前記一方の側部は前記縦添えの合わせ目での下側層であって、該下側層は、前記縦添えの合わせ目の上側層と該上側層からはみ出した領域で重なる前記シースとにそれぞれ密着層を介して密着していることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、前記第2の態様の光ファイバケーブルにおいて、前記押え巻テープにおける前記縦添えの合わせ目の前記密着力F1と前記シースに対する前記密着層の密着力F2の関係がF1<F2となることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、前記第1の態様の光ファイバケーブルにおいて、前記密着層における前記一方の側部は前記縦添えの合わせ目での上側層であって、該上側層は、前記縦添えの合わせ目の下側層と前記シースのそれぞれに密着層を介して密着していることを特徴とする。
本発明の第5の態様は、前記第4の態様の光ファイバケーブルにおいて、前記縦添えの合わせ目の密着力F1と、前記シースと前記上側層の密着力F2との関係が、F1<F2となることを特徴とする。
本発明の第6の態様は、前記第4又は第5の態様の光ファイバケーブルにおいて、前記密着層はフィルム状であって、前記縦添えの合わせ目における前記上側層の下面から上面に折り返されることを特徴とする。
本発明の第7の態様は、前記第2乃至第5の態様のいずれかの光ファイバケーブルにおいて、前記密着層は、前記シースと同じ材料系から構成されていることを特徴とする。
本発明の第1の態様に係る光ファイバケーブルによれば、光ファイバを収納する溝を有するスロット外周に縦添えで巻かれる押え巻テープと、押え巻テープの上からスロットを被覆するシースとを備え、さらに、押え巻テープにおける一方の側部は、縦添えの合わせ目で他方の側部に密着するとともに前記シースにも密着するようにしている。
押え巻テープのうち縦添えの合わせ目部分に密着力を付与することにより、シースの形成時に縦添えの合わせ目の剥がれを防止することができる。これにより、特許文献2のように縦添えの押え巻テープの外周にテープや紐を巻回する必要はなくなる。
しかも、押え巻テープのうち縦添えの合わせ目での上側の層とシースとの密着力を、合わせ目内での密着力よりも大きくすれば、シースの一部に切れ目を入れることにより現れる押え巻テープのうち、縦添えの合わせ目にある上側層をシースに密着したままで下側層を開いて縦添えの合わせ目を開くことが容易になり、そこから光ファイバを取り出すことが容易になる。
縦添えの合わせ目の上側層とシースとの密着は、密着層を介して行われる。
カッターを用いてシースを開いた後に露出するのは縦添えの押え巻テープだけであり、しかも、特許文献3とは異なり、人の手で押え巻テープを剥ぎ取って光ファイバ心線を損傷させずに取り出すことができる。従って、光伝送路の施工時やリサイクルの解体分別時に押え巻を除去する作業時間を大幅に削減することが可能になり、作業の効率化が図れる。
本発明の第2の態様によれば、第1の態様における押え巻テープにおける一方の側部は、縦添えの合わせ目での下側層であって、縦添えの合わせ目の上側層とそこからはみ出した領域に重なるシースに対してそれぞれ密着層を介して密着している。
この場合、シースに切れ目を入れて押え巻テープの一部を露出させ、合わせ目の他側部である上側層とシースとを密着層を介して実質的に固定させた状態で、押え巻テープを開く方向にスロット及び押え巻テープを少し回動すると、合わせ目の一側部である下側層を上側層から剥がして容易に縦添えの合わせ目を解くことができる。
本発明の第3の態様によれば、第2の態様における縦添えの合わせ目の密着力F1とシース・密着層の密着力F2との関係をF1<F2としたので、上側層とシースを密着層により実質的に固定した状態で容易に縦添えの合わせ目の上側層と下側層を開くことができる。
本発明の第4の態様によれば、第1の態様に係る押え巻テープにおける一方の側部は、縦添えの合わせ目の上側層であって、密着層を介してその下側層と上側層を密着させるとともに密着層を介して上側層をシースに密着させている。
この場合には、シースに切れ目を入れることにより押え巻テープの一部を露出させ、押え巻テープの合わせ目の上側層とシースを密着層で実質的に固定した状態で、押え巻テープを開く方向でスロットを回動させると、上側層と下側層の間が容易に剥がれ、その縦添えの合わせ目を容易に解くことができる
本発明の第5の態様によれば、第4の態様における密着層を介した押え巻テープの縦添えの合わせ目内の密着力F1と、密着層を介した押え巻テープの上側層とシースの密着力F2の関係を、F1<F2とすることにより、上側層とシースを接着層により密着させたままで縦添えの合わせ目を開くことが容易になる。
本発明の第6の態様によれば、第4、第5の態様における密着層を縦添えの合わせ目における上側層から下側層又はその逆に折り返した形状を有するので、上側層は密着層によって挟まれた状態となり、シースから上側層を剥離しにくくして一時的に固定部分にして合わせ目を開き易くすることができる。
本発明の第7の態様によれば、第1乃至第5の態様のいずれかにおける接着性フィルムは、前記シースと同じ材料系から構成されているので、シースに強く接着させることによりそのままで分別してもよくなる。
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(第1の実施の形態)
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルにおいてシースを形成する前の状態を示す側面図、同図(b)は、シースを形成した後の状態を示す側面図、図2は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。
図1(a)において、光ファイバ1を収納する溝2が交互に捻れて形成された外径9.0mmのSZ撚りスロット3の上には、PETを貼り合わせた不織布からなる幅40mm、厚さ0.2mmの押え巻テープ4が縦添えで巻かれている。なお、図1(a)における光ファイバ1は、光ファイバテープであるが、これに限られるものではない。
縦添えの押え巻テープ4の両側部は、互いにスロット3の上でその長手方向のほぼ直線上に沿って重ね合わせられていて、これにより合わせ目5が形成される。
押え巻テープ4のうち合わせ目5における一方の側部である下側層4aと他方の側部である上側層4bの間には第1の密着領域が設けられ、ここには接着性フィルム6を介して下側層4aと上側層4bが密着されている。
接着性フィルム6は、厚さ0.05mm、幅20mmの大きさを有し、下側層4aのうち上側層4bからはみ出した第2の密着領域に至る範囲にも貼り付けられている。第2の密着領域にはみ出して貼り付けられた接着性フィルム6の上面は、縦添えの押え巻テープ4が筒状のシース7に覆われることにより、シース7の内面に貼り付けられる。接着性フィルム6として、例えば、ポリエチレンフィルム又はこれをベースにした構造を有している。
接着性フィルム6の密着力は、図1(b)、図2に示すように、シース7により押え巻テープ4が覆われる処理がなされるまでに、押え巻テープ4の合わせ目5における下側層4aと上側層4bが開かない程度の強度であって、且つ密着後に人の手によって上側層4bと下側層4aを容易に開けることが可能な強さとなっている。
また、接着性フィルム6は、押え巻テープ4の下側層4aとの密着力F1よりもシース7との密着力F2の方が強くなるように構成されている。
図1(b)、図2に示すシース7は、スロット3を覆う押え巻テープ4の外周に例えば押出被覆成形法により成形される厚さ2.0mmのポリエチレンから構成されている。シース7の押し出し温度は例えば190℃である。
上記の光ファイバケーブルの作製工程は、まず、溝2内に光ファイバ1を入れた状態で、押え巻テープ4の両側部を縦添えでスロット3上に重ね、その合わせ目5の間に密着層として接着性フィルム6を介在させるとともにその密着層を下側層4a上にはみ出させる。
接着性フィルム6は、合わせ目5内に挿入した状態で加熱機で加熱することにより、合わせ目5で下側層6a、上側層6bの密着性を保たせ、さらに、押え巻テープ4の外周にシース7を形成する際に、シース7を形成する熱によってシース7と押え巻テープ6の双方に密着する。この場合、接着性フィルム6をシース7と同じポリエチレンから構成することにより、シース7と接着性フィルム6は一体化するか或いは高い密着力で密着することになる。
以上のような構成を有する光ファイバケーブルから光ファイバの一部を取り出す作業を行ったり或いは解体分別したりする際には、まず、シース7の一部をカッターにより長手方向に切れ込みを入れる。その切れ込みを入れる位置は、押え巻テープ4の合わせ目5の反対側の位置にあることが好ましく、その位置に対応するシース7の外周面にマークを付けておいてもよい。
切れ込みからシース7を開くと、そこには押え巻テープ4が現れる。そこで、図3に示すように、光ファイバケーブル作成時の押え巻テープ4の巻き方向とは逆向きに押え巻テープ4を力を入れて回すと、接着性フィルム6は、シース7との密着力よりも押え巻テープ4との密着力が小さいので、押え巻テープ4の合わせ目5からはみ出した接着性フィルム6は押え巻テープ4の下側層4aから剥がれ、その剥がれは合わせ目5内にも広がり、ついには押え巻テープ4の合わせ目5が開かれることになる。
この場合、押え巻テープ4の上側層4bは、接着性フィルム6とシース7によって挟まれた状態となるので、摩擦によって接着性フィルム6から剥がれにくい状態となっている。
そして、開かれた押え巻テープ4からはスロット3が現れるので、スロット3の溝2から露出した光ファイバ1の取り出しが容易になる。これにより、光ファイバケーブルから光ファイバ1を取り出す作用が従来よりも軽減されることになる。
また、光ファイバケーブルを光伝送路から取り去った後に分別解体する作業の際には、接着性フィルム6は押え巻テープ4よりもシース7との密着力が高いので、押え巻テープ4と接着性フィルム6の密着力よりも大きな力を押え巻テープ4に加えてシース7から引き出せば、押え巻テープ4は光ファイバケーブルから分離される。
なお、シース7と接着性フィルム6を同じ材料、例えばポリエチレンから構成することにより、シースと接着性フィルム6はシース形成時に一体化するので、押え巻テープ4が分離された接着性フィルム6はシース7に接着したままで分別作業を行っても問題はなく、分別作業が容易になる。
なお、密着層としてエチレン-酢ビ共重合樹脂(EVA)をベースとして構成した接着性フィルム6を用いてもよく、シース形成時の加熱により押え巻テープ4とシース6の双方に密着する。
この場合、ポリエチレン製のシース6との密着力が、PETを貼り合わせた不織布からなる押え巻テープ4との密着力よりも大きいため、シース6に長手方向の切れ込みを入れることにより、押え巻テープ4の解体と分離の作業が容易になる。
EVAからなる密着層を使用する場合には、最後に、密着層をシース7から剥がすことになる。
(第2の実施の形態)
図4(a)は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバケーブルにおいてシースを形成する前の状態を示す側面図、同図(b)は、シースを形成した後の状態を示す側面図、図5は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。図4、図5において、図1、図2と同じ符号は同じ要素を示している。
図4(a)において、光ファイバ1を収納する溝2が交互に捻れて形成されたSZ撚りスロット3の上には、PETを貼り合わせた不織布からなる押え巻テープ4が縦添えで巻かれている。
縦添えの押え巻テープ4の両側部は、互いにスロット3の上でその長手方向のほぼ直線上に沿って重ね合わせられていて、これにより合わせ目5が形成される。
押え巻テープ4のうち合わせ目5における一方の側部である下側層4aと他方の側部である上側層4bの間には第1の密着領域が設けられ、ここには接着性フィルム6を介して下側層4aと上側層4bが密着されている。さらに、合わせ目5における上側層4bの上には、第2の密着領域が設けられている。
接着性フィルム6は、厚さ0.05mm、幅20mmの大きさを有し、下側層4aと上側層4bの間に貼り付けられ、さらにそこからはみ出した部分は折り返されて上側層4b上の第2の密着領域に貼り付けられている。
第2の密着領域にはみ出して貼り付けられた接着性フィルム6は、縦添えの押え巻テープ4がシース7に覆われることにより、その上面がシース7に貼り付けられる。接着性フィルム6として、例えば、ポリエチレンフィルムまたはこれをベースにした構造を有している。
接着性フィルム6の密着力は、図4(b)、図5に示すようなシース7により押え巻テープ4が覆われる処理がなされるまでに、押え巻テープ4の合わせ目5における下側層4aと上側層4bが開かない程度の強度であって、且つ密着後に人の手によって上側層4aと下側層4bを容易に開けることができる強さとなっている。
また、接着性フィルム6は、押え巻テープ4の下側層4a面との密着力F1よりもシース7との密着力F2の方が強くなるように構成されている。
図4(b)、図5に示すシース7は、スロット3を覆っている押え巻テープ4の外周に成形される厚さ2.0mmのポリエチレンから構成されている。
上記の光ファイバケーブルの作製する工程では、まず、溝2内に光ファイバ1を入れた状態で、押え巻テープ4を縦添えでスロット3上に巻き、その後に密着層として接着性フィルム6をその合わせ目5の間に介在させるとともに上側層4b上に折り返すようにする。
接着性フィルム6は、合わせ目5内に挿入する際に、上側に折り返され、さらに加熱機で加熱することにより合わせ目5での押え巻テープ4の下側層4aと上側層4bの密着性を保たせるとともに、押え巻テープ4の合わせ目5の上面に密着される。
縦添えの押え巻テープ4によりスロット3を覆った後に、押え巻テープ4の外周に例えば押出被覆成形法によりポリエチレンかなるシース7を形成する。シース形成の押し出し温度は例えば190℃である。
この際、押え巻テープ4上で露出している接着性フィルム6は、シース7を形成するための熱によってシース7に密着する。この場合、接着性フィルム6をシース7と同じポリエチレンから構成することにより、シース7と接着性フィルム6は一体化するか或いは高い密着力で密着することになる。
以上のような構成を有する光ファイバケーブルから光ファイバ1を除去する作業、或いは解体する際には、まず、シース7の一部をカッターにより長手方向に切れ込みを入れる。その切れ込みを入れる位置は、押え巻テープ4の合わせ目5の反対側の位置にあることが好ましく、その位置に対応するシース7の外周面にマークを付けておいてもよい。
シース7の切れ込みからシース7を開くと、そこには押え巻テープ4が現れる。そこで、図6に示すように押え巻テープ4を開く向きに力を入れて回すと、接着性フィルム6は、シース7との密着力よりも押え巻テープ4との密着力が小さいので、押え巻テープ4の合わせ目5の上側層6bと下側層6aが剥がれる。
この場合、合わせ目5の上側層4bは接着性フィルム6の折り返し部分の間に挟まれた状態となるので、シース6からは剥がれ難い状態となっている。これにより、押え巻テープ4の合わせ目5が下側層4aから解かれることになる。
そして、開かれた押え巻テープ4からはスロット3が現れるので、スロット3の溝2から露出した光ファイバ1の取り出しが容易になる。これにより、光ファイバケーブルから光ファイバ1を取り出す作用が従来よりも軽減されることになる。
また、光ファイバケーブルを光伝送路から取り去った後に分別解体する作用の際には、接着性フィルム6は押え巻テープ4よりもシースとの密着力が高いので、押え巻テープ4と接着性フィルム6の密着力よりも大きな力を押え巻テープ4に加えてシース7から引き出せば、押え巻テープ4は接着性フィルム6から剥がれて光ファイバケーブルから分離される。なお、シース5と接着性フィルム6を同じ材料、例えばポリエチレンから構成することにより、接着性フィルムはシースに接着したままで分別作業を行うことが可能になり、分別作業が従来よりも増えることはない。
なお、密着層としてエチレン-酢ビ共重合樹脂(EVA)をベースとして構成した接着性フィルム6を用いてもよく、第1実施形態と同様に、シース形成時の加熱により押え巻テープ4とシース6の双方に密着する。
(第3の実施の形態)
図7は、本発明の第3実施形態を示す側面図であり、図1、図2と同じ符号は同じ要素を示している。
図7に示す光ファイバケーブルは、外径9.0mmのSZ撚りスロット3の溝2内に光ファイバ1が収納された状態で、紐又は幅の狭いテープからなる下側の押え巻9が間隔をおいて螺旋状に巻回される構造を採用してもよい。これにより光ファイバ1が溝2から外側に飛び出すことが防止されている。
下側の押え巻9は、例えば破断強度40〜100Nのナイロン製の紐やPET製のテープが使用され、3本で等間隔でスロット3外周を螺旋状に巻回され、これにより光ファイバ1をスロット3側に押さている。
なお、螺旋状に巻回された下側の押え巻9を解体することはある程度煩雑ではあるが、下側の押え巻9とスロット3の間に隙間が存在する程度に下側の押え巻9とスロット3の接触面積を少なくすれば、下側の押え巻9とスロット3との摩擦が少なくなって下側の押え巻9をスロット3の長手方向に沿って移動させて除去することが比較的容易となる。
下側の押え巻9を切断して除去する場合に、下側の押え巻9の隙間から光ファイバ1に傷が至らないように目視しながら刃物を使用できるので、光ファイバ1の損傷の可能性は減少する。目視しながら刃物の使用を実効あらしめるためには、スロット3上での下側の押え巻9の間隔を5mm以上とすることが好ましい。
なお、図7に示す光ファイバケーブルは、押え巻テープ4の縦添えの合わせ目5とそのはみ出し領域における密着層を第1実施形態に対応させて示しているが、第2実施形態のように密着層6を合わせ目5の中とその上側層4aの上にも設けるようにしてもよい。
(その他の実施の形態)
スロット3に設けられた溝2に収納される光ファイバ1は、図2に示すような光ファイバテープに限られものではなく、図8(a)に示すように光ファイバ単線1aを収納したり、又は図8(b)に示すように、複数束ねられた光ファイバ単線1bを収納したりする構造であってもよい。また、光ファイバテープ、光ファイバ単線等を収納するスロットとして、図9に示すように、光ファイバ収納用の溝2aが一方に捻れたS撚りスロット3aであってもよい。
なお、図8、図9に示す光ファイバケーブルは、押え巻テープの縦添えの合わせ目5とそのはみ出した領域における密着層を第1実施形態に対応させて示しているが、第2実施形態のように密着層を折り返して合わせ目5の中と上側層4aの上に設けるようにしてもよい。
縦添えの押え巻テープ4の材料は、PETを貼り合わせた不織布に限られるものではなく、一般的なプラスチック製であってもよい。
また、押え巻テープ4の合わせ目5での下側層4aと上側層4bの間の密着層と、押え巻テープ4とシース5の間の密着層とは、第1、第2実施形態のように1枚の接着性フィルムによって密着させてもよいし、分離させた2つの接着性フィルムによって密着させてもよい。この場合、分離させた2つの接着性フィルムに異なる密着力を持たせてもよい。
また、上記の接着性フィルムの代わりに粘着剤、接着剤等を用いてもよい。
図1は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルを示す側面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 図3は、本発明の第1実施形態に係る光ファイバケーブルを分解する際のシース及び押え巻テープを開いた状態を示す線断面図である。 図4は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバケーブルを示す側面図である。 図5は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバケーブルの断面図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る光ファイバケーブルを分解する際のシース及び押え巻テープを開いた状態を示す線断面図である。 図7は、本発明の第3実施形態に係る光ファイバケーブルを示す側面図である。 図8は、本発明の実施形態に係る光ファイバケーブル内に収納される光ファイバの他の例を示す断面図である。 図9は、本発明の実施形態に係る光ファイバケーブルを構成するスロットの他の例を示す側面図である。 図10は、従来技術に係る光ファイバケーブルの第1例を示す断面図である。 図11は、従来技術に係る光ファイバケーブルの第2例を示す側面図である。 図12は、従来技術に係る光ファイバケーブルの第3例を示す側面図である。
符号の説明
1:光ファイバ
2:溝
3:スロット
4:押え巻テープ
5:合わせ目
6:接着性フィルム6
7:シース
4a:下側層
4b:上側層

Claims (7)

  1. 溝を外周面に有するスロットと、
    前記溝内に収納される光ファイバと、
    前記スロット及び前記光ファイバを覆う縦添えの押え巻テープと、
    前記押え巻テープを被覆するシースとを備え、
    前記押え巻テープにおける一方の側部は、前記押え巻テープの縦添えの合わせ目で他方の側部に密着するとともに前記シースの内面にも密着することを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 前記押え巻テープにおける前記一方の側部は前記縦添えの合わせ目での下側層であって、該下側層は、前記縦添えの合わせ目の上側層と該上側層からはみ出した領域で重なる前記シースとにそれぞれ密着層を介して密着していることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 前記押え巻テープにおける前記縦添えの合わせ目の前記密着力F1と前記シースに対する前記密着層の密着力F2の関係がF1<F2となることを特徴とする請求項2に記載の光ファイバケーブル。
  4. 前記密着層における前記一方の側部は前記縦添えの合わせ目での上側層であって、該上側層は、前記縦添えの合わせ目の下側層と前記シースのそれぞれに密着層を介して密着していることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  5. 前記縦添えの合わせ目の密着力F1と、前記シースと前記上側層の密着力F2との関係が、F1<F2となることを特徴とする請求項4に記載の光ファイバケーブル。
  6. 前記密着層はフィルム状であって、前記縦添えの合わせ目における前記上側層の下面から上面に折り返されることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光ファイバケーブル。
  7. 前記密着層は、前記シースと同じ材料系から構成されていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1つに記載の光ファイバケーブル。
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