JP2519711B2 - 防水型光ケ−ブル - Google Patents

防水型光ケ−ブル

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JP2519711B2
JP2519711B2 JP62056382A JP5638287A JP2519711B2 JP 2519711 B2 JP2519711 B2 JP 2519711B2 JP 62056382 A JP62056382 A JP 62056382A JP 5638287 A JP5638287 A JP 5638287A JP 2519711 B2 JP2519711 B2 JP 2519711B2
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陽 西村
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
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    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02BOPTICAL ELEMENTS, SYSTEMS OR APPARATUS
    • G02B6/00Light guides; Structural details of arrangements comprising light guides and other optical elements, e.g. couplings
    • G02B6/44Mechanical structures for providing tensile strength and external protection for fibres, e.g. optical transmission cables
    • G02B6/4401Optical cables
    • G02B6/4429Means specially adapted for strengthening or protecting the cables
    • G02B6/44384Means specially adapted for strengthening or protecting the cables the means comprising water blocking or hydrophobic materials

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は光通信網に用いられ、布設後の事故などでケ
ーブル内に水が浸入しても、水がケーブルの長手方向に
走水するのを防止する機能を有する防水型高密度光フア
イバケーブルに関し、とくに芯体の外周に設けたらせん
状の溝中に複数のテープ状光フアイバ心線を収納した光
フアイバユニツトで構成した(以下スロツト型とい
う。)防水型光ケーブルにおいて、特性が良好で、かつ
布設・接続時の作業性に優れた防水型光ケーブルの構造
に関するものである。
〔従来の技術〕
従来の光フアイバケーブルは、浸水した水がケーブル
長手方向に走水するのを防止する機能を付与する手段と
して、光フアイバケーブル内に防湿混和物、たとえばペ
トロラタム系ジエリ、オイル系ジエリ、ポリブテン系ジ
エリなどを連続的または間欠的に装填する方法がとられ
ている。またこれとは別に、光フアイバケーブル内に吸
水膨潤性物質、たとえば吸水性の紐、ジユート、パウ
ダ、テープなどを連続的または間欠的に充填する構造の
ものも提案されている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
従来提案されていた防水構造の光フアイバケーブルを
スロツト型ケーブルに適用する場合、以下のような問題
がある。
まず、芯体のらせん溝に複数の光フアイバ、またはテ
ープ状光フアイバ心線を収納した光フアイバユニツトを
抗張力体の周囲に撚り合せた構造体に防湿混和物を充填
した光フアイバケーブルでは、光フアイバユニツト相互
間、あるいは光フアイバユニツトと抗張力体の間の隙間
が大きいため、大量の防湿混和物を充填しなければなら
ない。したがつて第1に大量の防湿混和物により光フア
イバケーブルの重量が増加し、布設に際し大きな張力が
必要となり、設備が大規模になること、第2にケーブル
内の走水を短くおさえるためには、防水混和物を光フア
イバケーブルを構成するそれぞれの素子間の隅隅にまで
充填しなければならず、大掛かりな防湿混和物の圧入装
置を必要とすること、第3に光フアイバケーブルの接続
作業などでケーブルの端末処理を行う際に、防湿混和物
が手や衣服に付着し、作業性の低下、接続部の特性劣化
を招くことといつた問題がある。
次に、吸水膨潤性物質を充填する構造の光フアイバケ
ーブルでは、伝送特性・防水特性ともに良好なものは得
られないという問題がある。すなわち、光フアイバを吸
水膨潤性物質とともに溝中に収納する場合、吸水膨潤性
物質の量が多いと、吸水膨潤性物質が光フアイバを圧迫
し、光フアイバに不均一な側圧が加わり伝送特性が劣化
する。一方吸水膨潤性物質の量が少いと、走水を抑止す
ることができないという問題があり、伝送特性および防
水特性ともに最適状態に安定に保持することが難かし
い。さらに溝内にテープ状光フアイバ心線を収納する場
合、溝内のテープ状光フアイバ心線の配列乱れの対策の
ため、通常溝内空隙は非常に小さく、したがつてテープ
状光フアイバ心線との間に吸水膨潤性物質を挿入するこ
とが極めて困難であるという製造上の問題もある。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は従来の問題点を解決するため、芯体外周に設
けたらせん状の溝の中に複数のテープ状光フアイバ心線
を収納した光フアイバユニツトを抗張力体の周囲に撚り
合わせた構造を備えた光フアイバケーブル内の構成素子
相互の隙間にケーブル長手方向への走水防止材料を配置
してなる防水型光ケーブルにおいて、前記走水防止材料
の配置は、前記芯体の溝中に防湿混和物を充填し、その
他の前記光フアイバケーブル内構成素子相互の隙間に吸
水膨潤性材料を充填してなり、前記光フアイバユニツト
は、一方の面が前記芯体の溝中に充填した防湿混和物不
透過性で、他方の面が吸水膨潤性を備えたテープを、前
記防湿混和物不透過性の一方の面を内側にして、前記芯
体に横巻きまたは縦添した構造を備えてなることを特徴
とする防水型光ケーブルである。すなわちスロツト型の
防水構造光フアイバケーブルにおいて、走水防止材料の
配置は、光フアイバユニツトを形成する芯体の溝中に防
湿混和物を充填し、それ以外の空隙、すなわち光フアイ
バケーブルを構成する素子、すなわち光フアイバユニツ
ト相互および抗張力体との間の隙間に吸水膨潤性材料を
充填した構造を特徴としている。とくに、光フアイバユ
ニツトの芯体の溝内に充填した防湿混和物が、光フアイ
バユニツトの外部へ滲出するのを避け、かつ光フアイバ
ユニツト外側の走水に対しては、押え巻が膨潤して走水
防止する機能を有せしめるため、光フアイバユニツトの
ユニツト押え巻として、一方の面が防湿混和物不透過性
で、他方の面が吸水膨潤性を備えたテープを用い、防湿
混和物不透過性の面を内側にして光フアイバユニツトの
芯体に横巻または縦添えとした構造を特徴としている。
なお防湿混和物の例としては、ペトロラタム系ジエ
リ、ポリブテン系ジエリ、金属系グリース、シリコンゲ
ルなどを適用し、吸水膨潤性材料の例としては、架橋ポ
リアクリル酸塩、澱粉・アクリル酸グラフト重合体、澱
粉・アクリロニトリルグラフト重合体、酢酸ビニル・ア
クリル酸塩共重合体、イソブチレン・無水マレイン酸共
重合体、カルボキシメチルセルローズ架橋物などの、所
謂高吸水ポリマがあり、とくに吸水倍率50〜1000倍程度
のものが好ましい。
またユニツト押え巻としての一方の面が防湿混和物不
透過性で、他方の面が吸水膨潤性のテープの例として
は、PETテープ、PEテープなどのプラスチツクテープの
片面にポリビニルアルコール樹脂や部分鹸化エチレン・
酢酸ビニル樹脂を接着したテープが適用される。
〔作 用〕
本発明の構造による防水型光ケーブルは、光フアイバ
ユニツト内への水の浸入は抑止され、また光フアイバユ
ニツト相互間、光フアイバユニツトと抗張力体間では、
吸水膨潤性材料が膨潤し水の走水を抑止する。したがつ
て本発明は次のような作用効果が得られる。
i 防湿混和物は吸水膨潤性材料と異り、充填時に液状
にできるので、溝内への充填が容易であり、また光フア
イバへの過度の外力も加えず伝送特性への影響がない。
ii 光フアイバユニツト相互および光フアイバユニツト
と抗張力体の間の隙間には吸水膨潤性材料を充填するの
で、充填によるケーブル重量の増加が小さく、またケー
ブル端末処理の際にも作業が容易である。
iii 吸水膨潤性材料は、紐状またはヤーン状にするこ
とができるので、紐状またはヤーン状にした吸水膨潤性
材料を充填する工程には、通常のケーブル集合機を適用
でき、特別な注入装置を用意する必要がない。
iv 従来の吸水膨潤性材料のみを充填した防水型光ケー
ブルでは、水を塞き止めることにより走水を防止するの
で、塞き止めた部分では、水が光フアイバに直接触れる
ことになる。この場合、水または水の中に含まれる物質
により光フアイバ被覆が劣化する恐れがあるが、本発明
の構造では光フアイバユニツト内への水の浸入は抑止さ
れ、光フアイバ被覆劣化の現象は防止される。
以下図面にもとづき実施例について説明する。
〔実施例〕
第1図aは本発明に係る防水型光ケーブルの一実施例
の断面構造図で、1は5心テープ状フアイバ心線、2は
PEスペーサ、3は抗張力体、4はLAPシース、5は防湿
混和物、6は片面が吸収水テープからなるユニツト押え
巻、7および8は吸水膨潤性材料からなる吸水ヤーン、
9および10は吸水膨潤性材料からなる吸水テープを示
す。第1図bは5心テープ状光フアイバ心線1の構造例
で、11は裸光フアイバ、12および13は被覆樹脂である。
本実施例は、5心テープ状光フアイバ心線1を、外径
9.0mmφの芯体外周に5条のらせん溝を設けたPEスペー
サ2の各らせん溝に4枚積層して収納した100心光フア
イバユニツト6本を抗張力体3の集合体の外周に撚り合
せた構造のものである。らせん溝の断面寸法は、〔幅〕
2.0mm×〔深さ〕2.2mm、らせんピツチは500mmである。
ケーブル外径は36mmφ、重量は1.0kg/mであつた。本実
施例のらせん溝内充填の防湿混和物はシリコンゲルで、
その他の隙間に充填した吸水膨潤性材料はカルボキシメ
チルセルロース架橋物である。本実施例の防水型ケーブ
ルについて伝送特性、機械特性および防水特性を測定し
た結果は次表のとおりで、極めて良好だつた。
さらに比較のため、外径9mmφの、100心の光フアイバ
ユニツトを10個撚り合せた構造の1000心防水型光ケーブ
ルを試作し、従来構造例の防湿混和物として、たとえば
シリコンゲルのみを充填したものでは、該シリコンゲル
の重量が0.7Kg/mで、そのうち光フアイバユニツト相互
間、および光フアイバユニツトと抗張力体間が0.62Kg/m
を要した。これに対し、本発明の構造のものは、溝内充
填の防湿混和物のシリコンゲルは0.08Kg/m、その他の隙
間に充填した吸水膨潤性材料のカルボキシメチルセルロ
ーズ架橋物は0.08Kg/mで、走水防止材料の計は0.16Kg/m
で済み、とくに防湿混和物の量が少ないことから、光フ
アイバの拭き取りが容易で、接続特性の悪化を招くよう
な残存物が少ない。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明によるスロツト型の防水型
ケーブルは、溝内に防湿混和物を充填し、それ以外のケ
ーブル構成素子間の隙間に吸水膨潤性材料を充填した構
造、すなわち2種の材料、すなわち防湿混和物を芯体の
溝中に、又吸水膨潤性材料をケーブル内構成素子相互間
に配し、それらが混ざり合わないようにセパレーターの
役目をする特別なテープを芯体上に巻いた構造であるこ
とから、溝内およびそれ以外の部分における滲水の走水
防止が容易であり、さらに溝内収納の光フアイバへの充
填物による加圧もないことから伝送特性の劣化もなく、
軽量で接続特性も優れ、耐浸水性の防水型光ケーブルと
して高信頼性が確保され、経済性にも富み、効果が大き
い。
【図面の簡単な説明】
第1図a,bは本発明に係る防水型光ケーブルの実施例の
断面構造図である。 1……5心テープ状光フアイバ線、2……PEスペーサ、
3……抗張力体、4……LAPシース、5……防湿混和
物、6……ユニツト押え巻、7,8……吸水ヤーン、9,10
……吸水テープ、11……裸光フアイバ、12,13……被覆
樹脂

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】芯体外周に設けたらせん状の溝の中に複数
    のテープ状光フアイバ心線を収納した光フアイバユニツ
    トを抗張力体の周囲に撚り合わせた構造を備えた光フア
    イバケーブル内の構成素子相互の隙間にケーブル長手方
    向への走水防止材料を配置してなる防水型光ケーブルに
    おいて、 前記走水防止材料の配置は、 前記芯体の溝中に防湿混和物を充填し、 その他の前記光フアイバケーブル内構成素子相互の隙間
    に吸水膨潤性材料を充填してなり、 前記光フアイバユニツトは、 一方の面が前記芯体の溝中に充填した防湿混和物不透過
    性で、他方の面が吸水膨潤性を備えたテープを、 前記防湿混和物不透過性の一方の面を内側にして、 前記芯体に横巻きまたは縦添した構造を備えてなる ことを特徴とする防水型光ケーブル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60145410U (ja) * 1984-03-06 1985-09-27 住友電気工業株式会社 防水型光フアイバケ−ブル
JPS60169607U (ja) * 1984-06-28 1985-11-11 岡野電線株式会社 光フアイバケ−ブル
JPH0690348B2 (ja) * 1985-04-17 1994-11-14 日本電信電話株式会社 樹脂充填形光フアイバケ−ブル

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