JP2015018053A - 光ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】3本以上の光ファイバ心線が並列に配置された間欠テープ心線をスロットロッドに収納した光ケーブルにおいて、間欠テープ心線に含まれる光ファイバ心線の融着作業性を良好に保つと共に、間欠テープ心線の端心がスロットロッドのスロット溝の側壁と干渉しないようにする。
【解決手段】本発明に係る光ケーブル1は、3本以上の光ファイバ心線が並列に配列された間欠テープ心線20を積層して収納したスロットロッド11と、スロットロッド11を被覆する外被14とを備える。そして、間欠テープ心線20の両端に位置する光ファイバ心線の長さに比べ、他の光ファイバ心線の長さを0.005%〜0.05%だけ長くしている。
【選択図】図1

Description

本発明は、3本以上の光ファイバ心線が並列に配置された間欠テープ心線をスロットロッドに収納した光ケーブルに関する。
近年の映像配信、IP(Internet Protocol)電話、データ通信等のブロードバンドサービスの拡大により、光ファイバによる家庭向けのデータ通信サービス(FTTH:Fiber To The Home)の加入者が増加している。このFTTHでは、幹線光ケーブルからドロップ光ケーブルを用いて加入者宅等に引き落とされる。
このドロップ光ケーブル等の光ケーブルには、多量のデータを高速で伝送するために、また光ケーブルへの収納や作業の簡易化のために、複数本の光ファイバ心線(光ファイバ素線と呼ばれるものも含む)が並列に配置されて接着された光ファイバテープ心線(以下、テープ心線ともいう)が用いられている。テープ心線としては、同じ長さの並列した光ファイバ心線を全長に亘って一括して樹脂で固着したものが用いられている。
しかし、光ファイバを加入者宅等に引き落とすには、複数本の光ファイバ心線が並列に配置された光ファイバテープ心線を、最終的に単心の光ファイバ心線に分離(分岐)する必要がある。これに対応するために、テープ心線として、光ファイバ心線同士が間欠的に接着されたものも用いられている。光ファイバ心線同士の間欠的な接着は、集線密度の向上や曲げによる伝送ロスの低減、単心化をし易くするなどの特徴を持ち、ファイバの高密度実装に優れている。
例えば、特許文献1には、隣り合う光ファイバ心線同士を長手方向に間欠的に連結することにより光ファイバ心線の単心分離を容易にしたテープ心線(以下、間欠テープ心線という)、その間欠テープ心線をスロットロッドに収納した光ケーブル、並びにその間欠テープ心線の製造方法が開示されている。また、特許文献2,3にも、間欠テープ心線の製造方法が開示されている。
なお、特許文献4には、低コストで各光ファイバ心線の線長差を低減するために、テープ被覆部の厚さに特徴をもたせた非間欠型のテープ心線が開示されている。
特開2011−232733号公報 特開2013−3516号公報 特開2012−208310号公報 特開2005−43719号公報
しかしながら、特許文献1〜3に記載のような光ケーブルでは、後にスロット溝から間欠テープ心線を取り出すことを考慮して、スロットロッドに対して余長を持たせた状態で間欠テープ心線を収納しておく必要がある。
そのため、特許文献1〜3に記載のような光ケーブルでは、余長のある間欠テープ心線がスロット内で余り、余った間欠テープ心線の光ファイバ心線(ファイバ単心部)がスロット溝の側壁と干渉し、伝送特性が悪化してしまう。特に、間欠テープ心線の端心が他の光ファイバ心線(非端の光ファイバ心線)に比べてスロット溝と干渉し易く、端心の伝送特性が特に悪化し易い。
なお、スロット溝を大きくすれば伝送特性は改善されるが、その分、光ケーブルが太くなってしまうか、或いはスロットロッドにおいてスロット溝を形成し他のスロット溝との区分を行うためのリブ(スロットリブ)の厚みが細くなり光ケーブルの機械強度が低下してしまうため、好ましくない。
本発明は、上述のような実状に鑑みてなされたものであり、その目的は、3本以上の光ファイバ心線が並列に配置された間欠テープ心線をスロットロッドに収納した光ケーブルにおいて、間欠テープ心線に含まれる光ファイバ心線の融着作業性を良好に保つと共に、間欠テープ心線の端心がスロットロッドのスロット溝の側壁と干渉しないようにすることにある。
本発明に係る光ケーブルは、3本以上の光ファイバ心線が並列に配列された間欠テープ心線を積層して収納したスロットロッドと、上記スロットロッドを被覆する外被とを備えた光ケーブルであって、上記間欠テープ心線の両端に位置する上記光ファイバ心線の長さに比べ、他の上記光ファイバ心線の長さを0.005%〜0.05%だけ長くしている。
本発明によれば、3本以上の光ファイバ心線が並列に配置された間欠テープ心線をスロットロッドに収納した光ケーブルにおいて、間欠テープ心線の両端に位置する光ファイバ心線を他の光ファイバ心線より短くすることで、間欠テープ心線の端心がスロットロッドのスロット溝の側壁と干渉しないようにでき、もって端心も他の光ファイバ心線と同様の伝送特性を確保することができる。また、本発明によれば、光ファイバ心線の長さの差を大きくしすぎていないため、テープ心線に含まれる光ファイバ心線を融着する際の融着作業性が悪化することもない。
本発明の一実施形態に係る光ケーブルの一構成例を示す断面図である。 図1の光ケーブルのスロット溝に収納する間欠テープ心線の一例を示す図である。 図2AのB−Bラインにおける断面図である。 図2AのC−Cラインにおける断面図である。 図2AのD−Dラインにおける断面図である。 図1の光ケーブルのスロット溝に収納する間欠テープ心線の他の例を示す図である。 図3AのB−Bラインにおける断面図である。 図3AのC−Cラインにおける断面図である。 図3AのD−Dラインにおける断面図である。 本発明の一実施形態に係る4心間欠テープ心線が収納された光ケーブルについて、伝送特性及び融着作業性を試験した結果を示す図である。 本発明の一実施形態に係る8心間欠テープ心線が収納された光ケーブルについて、伝送特性及び融着作業性を試験した結果を示す図である。
[本発明の実施形態の説明]
まず、本発明の実施形態を列記して説明する。
(1)本発明に係る光ケーブルは、3本以上の光ファイバ心線が並列に配列された間欠テープ心線を積層して収納したスロットロッドと、上記スロットロッドを被覆する外被とを備えた光ケーブルであって、上記間欠テープ心線の両端に位置する上記光ファイバ心線の長さに比べ、他の上記光ファイバ心線の長さを0.005%〜0.05%だけ長くしている。これにより、間欠テープ心線の端心がスロットロッドのスロット溝の側壁と干渉しないようにでき、もって端心も他の光ファイバ心線と同様の伝送特性を確保することができる。光ファイバ心線の長さの差を大きくしすぎていないため、テープ心線に含まれる光ファイバ心線を融着する際の融着作業性が悪化することもない。
(2)上記スロットロッドはSZ状に形成された複数条のスロット溝を有することが好ましい。実際、SZ撚TS(テープスロット)型光ケーブルのスロット溝内のテープ心線は、スロット溝の長手方向の軌跡がSZ方向にカーブしているため、カーブ毎にスタック状のまま左右に回転しながら収納されることになる。よって、SZ撚TS型光ケーブルでは、一方向に(螺旋状に)撚られたスロット溝を有する光ケーブルに比べてスロット溝と間欠テープ心線の端心との接触(干渉)の可能性が多くなり、本発明の干渉防止効果がより有益となる。
[本発明の実施形態の詳細]
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る光ケーブルの具体例について説明する。
図1で例示する光ケーブル1は、間欠テープ心線20を積層して収納したスロットロッド11に、外被14を被覆した光ケーブルである。光ケーブル1は、SZ撚TS型光ケーブルであっても、一方向撚りのTS型光ケーブルであってもよい。
さらに、図1で例示する光ケーブル1には、スロットロッド11の周囲に縦添え又は横巻きで巻き付けた上巻テープ(押さえ巻きテープともいう)13が設けられており、外被14は上巻テープ13で覆ったスロットロッド11の外側を被覆している。この光ケーブル1は、例えばその面形状が直径5〜25mm程度の円形となる。なお、上巻テープ13は一般的に設けられるが、設けなくてもよい。
スロットロッド11は、鋼線、鋼撚線等からなるテンションメンバ12が中心部に埋設され、外面側にSZ状又は螺旋状に形成された複数条のスロット溝11aを有するプラスチック等の樹脂製のロッドであり、スペーサとも呼ばれる。スロット溝11aは、1又は複数枚の間欠テープ心線20を積層して収納するため溝であり、図1では、5条のスロット溝11aを有する例を挙げている。
スロットロッド11は、スロット溝11aを形成して他のスロット溝11aとの区分を行うためにスロットリブ11bを有する。つまり、スロット溝11aは、隣り合うスロットリブ11b間の溝である。また、スロット溝11aの形状としては、断面矩形状のものを挙げているが、これに限ったものではなく、間欠テープ心線20が積層できる形状であればよい。
なお、図示しないが、複数設けられた中で所定のスロット溝11aの位置を識別するために、そのスロット溝11aを区分している所定のスロットリブ11bにV字状、矩形状、U字状など種々の断面形状の着色樹脂を付着させておいてもよい。
テープ心線20の収納状態(収容形態)としては、スロット溝11a毎に1又は複数枚が積層して収納されていればよい。特に一層につき一枚ずつ積層しておくことが効果の点で好ましく、このような例として、図1では間欠テープ心線20が一枚ずつ5層に積層されて各スロット溝11aに収納されている例を挙げている。
その他、例えばM(Mは2以上の整数)枚ずつを積層すること、つまり一層にN枚の間欠テープ心線を並べ、N枚ずつ積層することもできる。その場合も、層内で隣り合う端心同士が接触することがあるため、本実施形態は有益である。
また、テープ心線20を幅方向に折り曲げて1又は複数枚収納するようにしてもよい。特に、本実施形態ではテープ心線20として間欠型のテープ心線を用いるため、十分に折り曲げは可能である。但し、後述する本実施形態の特徴から、スロット溝11aの側壁には折り曲げる前の両端側が接するように収納しておく。
また、上巻テープ13は、一般に不織布をテープ状に形成したものが用いられるか、或いはPET等の基材と不織布とを貼り合わせたもの等が用いられる。なお、スロットロッド11の外周に図示しない粗巻き紐を巻き付けた後に上巻テープ13を巻き付けてもよい。
外被14は、ポリエチレン等の樹脂でなり、押出し成形で形成される。
次に、図2A〜図2Dを参照しながら、間欠テープ心線20の一例を説明する。図2Aは、スロット溝11aに収納する間欠テープ心線20の一例を示す図で、4心間欠テープ心線を幅方向に開いた状態を示す図である。また、図2B、図2C、図2Dはそれぞれ、図2AのB−Bライン、C−Cライン、D−Dラインにおける間欠テープ心線の断面図(間欠テープ心線の長手方向に垂直な断面図)である。
スロット溝11aに収納する間欠テープ心線は、3本以上の光ファイバ心線が並列に配列された間欠型の光ファイバテープ心線である。図2Aで例示する間欠テープ心線20は、間欠構造を持つ4本の光ファイバ心線21からなる間欠テープ心線(つまり4心間欠テープ心線)である。すなわち、4心間欠テープ心線20は、4本の光ファイバ心線21が並列に配置され(つまり平行一列に配列され)、隣り合う光ファイバ心線21の間の長手方向に連結部22と非連結部23が間欠的に形成されている。
また、光ファイバ心線21は、ガラスファイバにファイバ被覆を施した光ファイバ素線とも呼ばれているもの、或いは、そのファイバ被覆の外面に着色層を施したものを含めた単心の光ファイバ(光ファイバ単心線)である。
光ファイバ心線21は、そのガラス径が略125μm、間欠テープ心線20におけるテープ被覆層を除く光ファイバ心線の被覆(ファイバ被覆)の外径が190μm以上220μm以下であることが好ましい。これにより、心線間のピッチを250μm程度とした間欠テープ心線20が製造でき、光ケーブルの細径化も図れる。但し、光ファイバ心線21の外径は200μm程度に限らず、他の外径サイズを採用してもよく、例えば光ファイバ心線21の被覆径が250μm前後であってもよい。また、心線の識別性を持たせるために着色層を施した光ファイバ心線の外径は、例えば、光ファイバ心線の被覆径を約200μmとすると約205μmとなる。
そして、図2Bに示したように、光ファイバ心線21の周囲には、紫外線硬化樹脂等によるテープ被覆24が形成されている。図2B〜図2Dに示すように、連結部22では、隣り合う光ファイバ心線21のテープ被覆24が連なっており、非連結部23では、隣り合う光ファイバ心線21のテープ被覆24が連結されておらず、分離された状態となっている。なお、図2B〜図2Dでは、各光ファイバ心線21の全周がテープ被覆24で覆われた例を挙げているが、隣接する光ファイバ心線21間が直接に接し、テープ被覆で覆われていない形態のものを採用することもできる。
また、テープ幅方向で見ると、連結部22と非連結部23とが交互に配される部分と、非連結部23だけが配される部分とが、長手方向に所定のピッチで交互に現れるような例を挙げている。但し、連結部22と非連結部23の配置のパターンはこの例に限ったものではない。例えば、連結部と非連結部とは、特許文献1に記載のように長さ方向に共通に設けてもよい。また、図2Aでは、より好ましい例として、幅方向に中央に位置する2番線と3番線との境界に対して線対称となるような間欠パターンを挙げて説明するが、これに限ったものではない。無論、連結部22の断面形状やその連結方法は問わない。
そして、本実施形態の主たる特徴として、光ケーブル1は、間欠テープ心線20の端心(スロットと干渉し易い心)のファイバ長を他に比べて短くして、スロット溝11aとの干渉を防ぐようにしている。
実際、間欠テープ心線20は、単心部(非連結部)と接着部(連結部)があり、端心は余った単心部がスロット溝11aと干渉することで伝送特性が悪化する。そこで、本実施形態では、端心の光ファイバ心線の長さを他の光ファイバ心線の長さ(中心の光ファイバ心線も含む非端心の光ファイバ心線)よりも短くし、スロット溝との干渉をしないようにし、伝送特性の悪化を防いでいる。但し、光ファイバ心線の長さの差を大きくしすぎると、テープ心線同士(テープ心線に含まれる光ファイバ心線同士)を融着する際の融着作業性が悪化してしまうため、好ましくない。
これらの点を考慮して、本実施形態の主たる特徴として、光ケーブル1は、間欠テープ心線20の両端に位置する光ファイバ心線21の長さ(つまり端心ファイバ長)に比べ、他の光ファイバ心線21(この例では中央の2本の光ファイバ心線21)の長さを0.005%〜0.05%だけ長くしている。
このように、間欠テープ心線の両端に位置する光ファイバ心線を他の光ファイバ心線より短くすることで、間欠テープ心線の端心がスロットロッドのスロット溝の側壁と干渉しないようにでき、もって端心も他の光ファイバ心線と同様の伝送特性を確保することができる。また、光ファイバ心線の長さの差を大きくしすぎていないため、テープ心線に含まれる光ファイバ心線を融着する際の融着作業性が悪化することもない。
図2A〜図2Dでは、4心間欠テープ心線(4心の間欠接着テープ)で例示しているがスロット溝11aに収納する間欠テープ心線の心線数Nは4本に限ったものではなく、3本以上であればよい。なお、テープ心線の心数Nとしては、一般的に偶数が採用されるが、奇数であってもよい。
図3A〜図3Dを参照しながら間欠テープ心線の他の例を説明する。図3Aは、スロット溝11aに収納する間欠テープ心線の他の例を示す図で、4心間欠テープ心線を幅方向に開いた状態を示す図である。また、図3B、図3C、図3Dはそれぞれ、図3AのB−Bライン、C−Cライン、D−Dラインにおける間欠テープ心線の断面図である。
図3Aで例示する間欠テープ心線30は、間欠構造を持つ8本の光ファイバ心線31からなる間欠テープ心線(以下、8心間欠テープ心線ともいう)である。すなわち、4心間欠テープ心線30は、8本の光ファイバ心線31が並列に配置され、隣り合う光ファイバ心線31の間の長手方向に連結部32と非連結部33が間欠的に形成されている。
光ファイバ心線31は図2Aの光ファイバ心線21と同じであり、また図3Bに示したように、光ファイバ心線31の周囲には、紫外線硬化樹脂等によるテープ被覆34が形成されている。図2A等で例示した4心間欠テープ心線20の他の応用例については、8心間欠テープ心線30にも同様に適用できる。
また、4心間欠テープ心線20や8心間欠テープ心線30のような間欠テープ心線については、これまで種々の形状と製造方法が提案されている。例えば、第1の方法は、隣り合う光ファイバ心線間の長手方向に所定長だけ接着性樹脂又は被覆樹脂が付与された連結部と、所定長だけ接着性樹脂又は被覆樹脂が付与されていない非連結部とを交互に形成する方法である。また、第2の方法は、複数本の光ファイバ心線の全長に紫外線硬化樹脂を塗布した後、長手方向に間欠的に紫外線(UV)照射を行い、紫外線硬化樹脂の硬化部分(連結部)と未硬化部分(非連結部)とを交互に形成する方法である。また、第3の方法は、まずテープ心線を形成し、そのテープ心線の共通被覆の長手方向にカッター刃で切り込みを形成し、連結部と非連結部とを交互に形成する方法である。
本実施形態で用いる間欠テープ心線の製造方法としては、上記の第1〜第3のいずれの方法を用いてもよい。但し、本実施形態では、光ファイバ心線の長さを両端と他で異ならせる必要がある。そのためには、例えば間欠テープ製造時に光ファイバ心線にかかる張力を調整することで、光ファイバ心線の長さを振り分ければよい。
次に、図4及び図5を参照しながら、本実施形態に係る光ケーブルの伝送特性及び機械特性の試験結果について説明し、比較のために従来の光ケーブルの伝送特性及び機械特性の試験結果について説明する。
図4は、本実施形態に係る4心間欠テープ心線が収納された光ケーブルと従来の4心間欠テープ心線が収納された光ケーブルとについて、伝送特性及び融着作業性を試験した結果を示す図である。また、図5は、図4の4心間欠テープ心線に代えて8心間欠テープ心線を採用した場合の試験結果を示す図である。
また、光ケーブルの伝送特性及び融着作業性の評価は、間欠テープ製造時に光ファイバ心線にかかる張力を調整することで、光ファイバ心線の長さを振り、その間欠テープ心線をスロット溝に収納して、上巻テープ及び外被を施したSZ撚TS型光ケーブルで実施した。図4及び図5では、いずれの特性の評価結果も、悪い場合(NGの場合)に「poor」と表記し、良好である場合に「good」と表記している。
また、そのようにして評価した後に光ファイバ心線の長さを測定した。より具体的には、光ファイバ心線の長さは、間欠テープ心線を10m分だけ用い、連結部の樹脂を剥がし、それぞれの光ファイバ心線に分けて、長さを比較した。なお、図4及び図5では、間欠テープ心線において、一方の端の光ファイバ心線から数えてk番目の光ファイバ心線(k番心)を「kC」と表記する。
まず、図1で示したような光ケーブルにおける5つのスロット溝のそれぞれに、図2Aで示したような4心間欠テープ心線を一枚ずつ5層に積層して収納し、100心の光ケーブルを製造した。図4には、その光ケーブルの試験結果を示している。
本実施形態に係る特徴を有する4心間欠テープ心線20として、以下の試料No.A−1〜A−5について、常温での伝送特性及び融着作業性を確認した。試料No.A−1は、端心である1C及びもう一方の端心である4Cに対し、2C及び3Cがいずれも0.020%だけ長い4心間欠テープ心線を収納している。試料No.A−2は、1C及び4Cに対し、2C及び3Cがいずれも0.010%だけ長い4心間欠テープ心線を収納している。
試料No.A−3は、1C及び4Cに対し、2C、3Cがそれぞれ0.040%、0.030だけ長い4心間欠テープ心線を収納している。試料No.A−4は、1C及び4Cに対し、2C及び3Cがいずれも0.050%だけ長い4心間欠テープ心線を収納している。試料No.A−5は、1C及び4Cに対し、2C、3Cがそれぞれ0.005%、0.010だけ長い4心間欠テープ心線を収納している。
その結果、試料No.A−1〜A−5ではいずれも伝送特性及び融着作業性が良好であった。
また、従来の4心間欠テープ心線として、以下の試料No.P−1〜P−4について、常温での伝送特性及び融着作業性を確認した。試料No.P−1は、1C及び4Cに対し、2C及び3Cがいずれも0.010%だけ短い4心間欠テープ心線を収納している。試料No.P−2は、1C及び4Cに対し、2C、3Cがそれぞれ0.040%、0.050%だけ短い4心間欠テープ心線を収納している。
試料No.P−3は、1C及び4Cに対し、2C、3Cがそれぞれ0.100%、0.110だけ長い4心間欠テープ心線を収納している。試料No.P−4は、1C及び4Cに対し、2C、3Cがそれぞれ0.080%、0.095だけ短い4心間欠テープ心線を収納している。
その結果、試料No.P−1、P−2、P−4ではいずれも伝送特性が悪く、試料No.P−3、P−4ではいずれも融着作業性が悪かった。
次に、図1に示したような光ケーブルにおける5つのスロット溝のそれぞれに、図3Aで示したような8心間欠テープ心線を一枚ずつ10層に積層(合計10枚)して収納し、400心の光ケーブルを製造した。図5には、その光ケーブルの試験結果を示している。
本実施形態に係る特徴を有する8心間欠テープ心線30として、図5に示す試料のうち試料No.a−1〜a−4について、常温での伝送特性及び融着作業性を確認した。試料No.a−1は、端心である1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.040%、0.045%、0.050%、0.035%、0.050%、0.020%だけ長い8心間欠テープ心線を収納している。試料No.a−2は、1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.010%、0.020%、0.015%、0.010%、0.025%、0.010%だけ長い8心間欠テープ心線を収納している。
試料No.a−3は、1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.005%、0.005%、0.010%、0.010%、0.015%、0.015%だけ長い8心間欠テープ心線を収納している。試料No.a−4は、1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.005%、0.045%、0.035%、0.035%、0.025%、0.030%だけ長い8心間欠テープ心線を収納している。
その結果、試料No.a−1〜a−4ではいずれも伝送特性及び融着作業性が良好であった。
また、従来の8心間欠テープ心線として、図5に示す試料のうち以下の試料No.p−1〜p−3について、常温での伝送特性及び融着作業性を確認した。試料No.p−1は、1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.010%、0.020%、0.015%、0.025%、0.020%、0.015%だけ短い8心間欠テープ心線を収納している。試料No.p−2は、1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.080%、0.095%、0.090%、0.080%、0.105%、0.085%だけ長い8心間欠テープ心線を収納している。試料No.p−3は、1C及び8Cに対し、2C、3C、4C、5C、6C、7Cがそれぞれ0.080%、0.080%、0.090%、0.060%、0.075%、0.090%だけ短い8心間欠テープ心線を収納している。
その結果、試料No.p−1、p−2ではいずれも伝送特性が悪く、試料No.p−2、p−3ではいずれも融着作業性が悪かった。
以上のことから、本実施形態のように間欠テープ心線の両端に位置する光ファイバ心線の長さに比べ、他の光ファイバ心線の長さが0.005%〜0.05%だけ長くなるように構成した場合には、伝送特性及び融着作業性が共に良好になることが分かる。また、SZ撚TS型光ケーブルで示したが、一方向撚りのTS型光ケーブルであっても同様の結果が得られた。
以上、今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではない。本発明の範囲は、上述した例に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図されている。
1…光ケーブル、11…スロットロッド、11a…スロット溝、11b…スロットリブ、12…テンションメンバ、13…上巻テープ、14…外被、20,30…間欠テープ心線、21,31…光ファイバ心線、22,32…連結部、23,33…非連結部、24,34…テープ被覆。

Claims (2)

  1. 3本以上の光ファイバ心線が並列に配列された間欠テープ心線を積層して収納したスロットロッドと、該スロットロッドを被覆する外被とを備えた光ケーブルであって、
    前記間欠テープ心線の両端に位置する前記光ファイバ心線の長さに比べ、他の前記光ファイバ心線の長さを0.005%〜0.05%だけ長くしている、光ケーブル。
  2. 前記スロットロッドはSZ状に形成された複数条のスロット溝を有する、請求項1に記載の光ケーブル。
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