JP2014228687A - 光ファイバテープ心線及び光ケーブル - Google Patents

光ファイバテープ心線及び光ケーブル Download PDF

Info

Publication number
JP2014228687A
JP2014228687A JP2013108013A JP2013108013A JP2014228687A JP 2014228687 A JP2014228687 A JP 2014228687A JP 2013108013 A JP2013108013 A JP 2013108013A JP 2013108013 A JP2013108013 A JP 2013108013A JP 2014228687 A JP2014228687 A JP 2014228687A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
optical fiber
cores
optical
slack
cable
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013108013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6139264B2 (ja
Inventor
高見 正和
Masakazu Takami
正和 高見
粟飯原 勝行
Katsuyuki Aihara
勝行 粟飯原
武田 健太郎
Kentaro Takeda
健太郎 武田
久彰 中根
Hisaaki Nakane
久彰 中根
大祐 角田
Daisuke Tsunoda
大祐 角田
山田 裕介
Yusuke Yamada
裕介 山田
真弥 浜口
Masaya Hamaguchi
真弥 浜口
征彦 柴田
Masahiko Shibata
征彦 柴田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Telegraph and Telephone Corp, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Nippon Telegraph and Telephone Corp
Priority to JP2013108013A priority Critical patent/JP6139264B2/ja
Publication of JP2014228687A publication Critical patent/JP2014228687A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6139264B2 publication Critical patent/JP6139264B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】ケーブル本体に弛みを設けることなく、所望の余長を確保し、中間分岐作業性を向上させる。
【解決手段】間欠テープ心線10は、複数本の光ファイバ心線1a〜1dが平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部2と非連結部により間欠的に連結してなる。間欠テープ心線10は、複数本の光ファイバ心線1a〜1dのうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みRが付与されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、隣り合う光ファイバ心線同士を間欠的に連結してなる光ファイバテープ心線及び光ケーブルに関する。
インターネット等の急速な普及により情報通信の高速化、情報量の増大に加え、最近では双方向通信と大容量通信の光ネットワークの構築が進展し、通信事業者と各家庭を直接光ファイバで結び高速通信サービスを提供するFTTH(Fiber To The Home)サービスが開始されている。加入者宅への光ファイバの引き込みや構内ネットワークなどの拡大で、複数の家庭や複数端末に分配する配線工事の需要が増大している。
図6は、光ケーブルの敷設形態を説明するための図である。100はサービス局、101,103は幹線光ケーブル、102,104,106は第1〜第3のクロージャ、105,107は支線光ケーブル、108は加入者宅を示す。データ通信等のサービス局100から第1のクロージャ102までの間に敷設される幹線光ケーブル101としては、例えば、スペーサ型の地下多心線(〜1000心)が用いられる。また、第1のクロージャ102から第2のクロージャ104までの間に敷設される幹線光ケーブル103としては、例えば、支持線を備えたスペーサ型の架空多心線(〜200心)が用いられる。
また、第2のクロージャ104から第3のクロージャ106までの間に敷設される支線光ケーブル105としては、配線用の光ケーブルであって、例えば、複数の光ファイバ心線を収容し、支持線部を一体的に設けた自己支持型の光ケーブル(〜8心)が用いられ、さらに、第3のクロージャ106から加入者宅108までの間に敷設される支線光ケーブル107としては、例えば、支持線部を一体的に設けた1〜4心程度の光ドロップケーブルが用いられる。
上記において、特に、配線用の光ケーブルは、光ファイバ心線を取り出すために、ケーブル中間部で作業余長を確保する必要があり、支持線部付き光ケーブルの場合、ケーブル本体部に例えば+0.1〜+0.3%程度の弛みを付与して余長を確保している(例えば、特許文献1,2を参照)。
図7は、従来の余長付き光ケーブルを示す図である。図7(A)は余長付き光ケーブルの斜視図、図7(B)は図7(A)の余長付き光ケーブルの側面図である。図中、111は支持線、112は支持線被覆、113は支持線部、114はテンションメンバ(抗張力体ともいう)、115は光ファイバ心線、116は本体部被覆、116aはノッチ、117はケーブル本体部、118は連結部、118aは連結片、118bは窓明部を示す。
上記の余長付き光ケーブルは、支持線部113とケーブル本体部117とを連結部118で連結した形状のものである。支持線部113は従来のものと同様に、鋼線又は亜鉛メッキ鋼線等の支持線111の外周を支持線被覆112で被覆して形成される。ケーブル本体部117は、複数本の光ファイバ心線115と、その束の両側にテンションメンバ114を平行に配して、本体部被覆116で一体に被覆して形成される。
テンションメンバ114には、外径が0.3mm〜1.0mm程度の鋼線、亜鉛メッキ鋼線、又はそれらに被覆を施したものが用いられる他に、ガラス繊維強化プラスチック(G−FRP)、アラミド繊維強化プラスチック(K−FRP)などを用いることもできる。光ファイバ心線115には、ガラスファイバ又はプラスチックファイバに樹脂からなる保護被覆を施した光ファイバ心線、或いは光ファイバ素線と言われているものを用いることができる。また、複数本の光ファイバをテープ状に一体化したテープ心線や、ファイバ保護被覆を補強した光ファイバコードと称されているものを用いることもできる。
ケーブル本体部117は、例えば、本体部被覆116を断面矩形状に成形して、複数本の光ファイバ心線115を一対のテンションメンバ114間に列状に並べた形態としている。そして、ケーブル本体部117は、支持線部113に対して横幅方向に蛇行するように弛みを持たせた(余長を持たせるともいう)形態で、連結部118により連結一体化した形状とされる。
ケーブル本体部117と支持線部113との連結一体化は、支持線被覆112と本体部被覆116並びに連結部118を押出し機により同時成形することにより実現される。ケーブル本体部117と支持線部113とを連結する連結部118は、連結片118aと窓明部118bを所定のピッチで設けた窓明け形状で形成される。なお、この被覆用の樹脂としては、例えば、難燃ポリエチレン、塩化ビニル等の成形性のよい樹脂からなり、押出し機により一括して成形される。
特開2007−206419号公報 特開2005−148394号公報
しかしながら、図7に示す光ケーブルの場合、ケーブル本体部に弛みを付与するため、ドラムに整列に巻く作業が弛みのない光ケーブルよりも難しく、巻きが悪くなることで伝送特性に悪影響を及ぼす可能性がある。また、ドラムに出来るだけ長い光ケーブルを巻こうとする場合に、ケーブル本体部に弛みがないほうが実効的な外径が小さくなるため好ましい。
また、支持線のない光ケーブルにおいては、ケーブル本体部に弛みを付与することができないため、ケーブル自体を手繰り寄せて、中間分岐作業時に必要な余長を確保する工法が一般的であるが、光ケーブルを手繰り寄せる作業自体が面倒であり、また、光ケーブルが弛みなく張った状態では、手繰り寄せることができない場合もある。
本発明は、上述のような実情に鑑みてなされたもので、ケーブル本体に弛みを設けることなく、所望の余長を確保し、中間分岐作業性を向上させることができる光ファイバテープ心線及び光ケーブルを提供することを目的とする。
本発明による光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバ心線が平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなる光ファイバテープ心線であって、複数本の光ファイバ心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みが付与されている。
また、上記弛みは、弛みなく張った状態の光ファイバ心線に対して、+0.1〜+1.0%の範囲で付与されていることが好ましい。
また、光ファイバテープ心線の長手方向の所定長の範囲内で、複数本の光ファイバ心線それぞれに弛みが付与されていることが好ましい。
また、本発明による光ケーブルは、上記のいずれかにおける光ファイバテープ心線を外被で被覆したことを特徴とする。
本発明によれば、間欠テープ心線を構成する複数本の光ファイバ心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みを付与することにより、ケーブル本体に弛みを設けることなく、所望の余長を確保し、中間分岐作業性を向上させることができる。
本発明による光ファイバテープ心線の一例を示す図である。 本発明による光ファイバテープ心線の他の例を示す図である。 本発明による光ファイバテープ心線の更に他の例を示す図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の一例を模式的に示した図である。 本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の他の例を模式的に示した図である。 光ケーブルの敷設形態を説明するための図である。 従来の余長付き光ケーブルを示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明による光ファイバテープ心線及び光ケーブルの好適な実施の形態について説明する。
図1は、本発明による光ファイバテープ心線の一例を示す図である。図1(A)は光ファイバテープ心線の長手方向の一部を示す斜視図、図1(B)は図1(A)のBB断面を示し、図1(C)は図1(A)のCC断面を示し、図1(D)は図1(A)のDD断面を示す。図中、10は光ファイバテープ心線、1a〜1dは光ファイバ心線、2は連結部を示す。
この光ファイバテープ心線(以下、間欠テープ心線という)10は、複数本の光ファイバ心線1a〜1dが平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士が連結部2と非連結部により間欠的に連結されている。光ファイバ心線1a〜1dは、ガラス母材を線引きしてその周囲にUV硬化型樹脂を被覆した光ファイバ素線として称されるもの、あるいは、その外面に着色層を施したものである。以下では、4心の間欠テープ心線を例示して説明するが、光ファイバ心線は複数であればよく、その本数は特に限定されないものとする。
連結部2は、並列した複数の単心の光ファイバ心線1a〜1dのうち、隣接する2本の光ファイバ心線同士を連結する。そして、連結部2は、間欠テープ心線10の長手方向に間欠的に形成される。寸法の一例として、連結部2の長手方向の長さL1は30mm、連結部2間の単心部(非連結部)の長手方向の長さL2は100mmとされるが、これらL1、L2の長さは特に限定されないものとする。
ここで、各連結部2において、図1(B)〜図1(D)に示すように、隣接する2本の光ファイバ心線間に連結材が充填され、これにより各連結部2が形成されている。この連結材としては、例えば、紫外線硬化型樹脂を用いることが好適であるが、紫外線硬化型樹脂以外の固定用材料を用いるものであってもよい。
このような構成により、連結部2で連結されている部分と、連結部2のない単心部とが間欠テープ心線10の長手方向に交互に配置される。このため、間欠テープ心線10の中間部で単心分離を行う場合には、連結部2のない単心部で分離作業を行うことができる。
本発明の主たる目的は、ケーブル本体に弛みを設けることなく、所望の余長を確保し、中間分岐作業性を向上させることにある。このための構成として、図1に示すように、間欠テープ心線10は、複数本の光ファイバ心線1a〜1dのうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みが付与されている。本例の場合、両端の光ファイバ心線1a,1dに弛みRが付与されている。
ここで、通常、ケーブル本体部に弛みのない光ケーブルを敷設後に中間部で解体すると、内部の間欠テープ心線は弛みのない張った状態で露出する。このため、所望の単心線を掴み取ることは難しい。これに対して、間欠テープ心線10を構成する少なくとも1本の光ファイバ心線に弛み(余長)を付与することで、この弛みをきっかけに、所望の単心線を簡単に取り出すことができる。
なお、両端の光ファイバ心線1a,1dの弛みは、複数本の光ファイバ心線1a〜1dのうち、弛みなく張った状態の光ファイバ心線1b,1cに対して、+0.1〜+1.0%の範囲で付与されていることが好ましい。例えば、ケーブル外被の剥ぎ取り長を50cm、光ファイバ心線に+1.0%の弛み(余長)を付与した場合、5mm程度の余長を確保することができる。この余長により、光ファイバ心線同士の仕分け作業が容易となる。
図2は、本発明による光ファイバテープ心線の他の例を示す図である。図2(A)は光ファイバテープ心線の長手方向の一部を示す斜視図、図2(B)は図2(A)のBB断面を示し、図2(C)は図2(A)のCC断面を示す。本例の場合も同様に、間欠テープ心線10は、並列した複数本の光ファイバ心線1a〜1dのうち隣接する2本の光ファイバ心線同士を連結する連結部2を有している。そして、その連結部2は、間欠テープ心線10の長手方向に間欠的に設けられている。
図2の例では、図1の例と異なり、間欠テープ心線10の幅方向に、隣接する光ファイバ心線のそれぞれを連結する連結部2が重なるように形成されている。この場合においても、間欠テープ心線10は、複数本の光ファイバ心線1a〜1dのうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みが付与されている。本例の場合、両端の光ファイバ心線1a,1dに弛みRが付与されている。
図3は、本発明による光ファイバテープ心線の更に他の例を示す図である。本例の場合も、図2の例と同様に、間欠テープ心線10は、並列した複数本の光ファイバ心線1a〜1dのうち隣接する2本の光ファイバ心線同士を連結する連結部2を有し、その連結部2が間欠テープ心線10の幅方向に重なるように形成されている。
図3の例では、図2の例と異なり、両端の光ファイバ心線1a,1dのみでなく、光ファイバ心線1a,1dに挟まれた光ファイバ心線1b,1cにも、弛みR′が付与されている。すなわち、間欠テープ心線10の長手方向の所定長の範囲内で、複数本の光ファイバ心線1a〜1dそれぞれに弛みが付与されている。上記の所定長としては、ケーブル外被剥ぎ取り長に合わせて、例えば50cmとすることができる。図3の例の場合、間欠テープ心線10の長手方向の50cmの範囲内で、両端の光ファイバ心線1a,1dの弛みRと、内側の光ファイバ心線1b,1cの弛みR′とが交互に付与されている。
このように、間欠テープ心線の長手方向の所定長の範囲内で、光ファイバ心線それぞれに弛みを付与することで、間欠テープ心線に含まれる全ての光ファイバ心線に作業余長を確保することができる。
上記において、基本的には、複数本の光ファイバ心線のち、隣接する光ファイバ心線の長手方向に紫外線硬化型樹脂を間欠的に塗布しながら、各光ファイバ心線を引っ張るときの張力を調整することで、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みを付与することができる。
次に、間欠テープ心線を構成する複数本の光ファイバ心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みを付与する方法の一例について説明する。具体的には、以下のような製造装置を用いた製造方法を挙げることができるが、この例に限定されるものではない。
図4は、本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の一例を示す図で、製造装置の要部を模式的に示すものである。本例では、隣り合う光ファイバ心線の長手方向に連続的に紫外線硬化型樹脂を塗布し、これにより連結された板状の光ファイバテープ心線を製造した後に、隣り合う光ファイバ心線間の紫外線硬化型樹脂に間欠的にスリットを入れることで、連結部と非連結部とを形成する。これにより、図1あるいは図2の間欠テープ心線10を製造する場合について説明する。まず、光ファイバ心線1a〜1dが巻き取られた複数(ここでは4つ)のサプライボビン21からは、光ファイバ心線1a〜1dが繰り出され、それぞれガイドローラ22〜25によってガイドされて集線ローラ26に向かう。
ここで、光ファイバ心線1a〜1dは一定の張力で引っ張られているが、内側の光ファイバ心線1b,1cの張力のほうが、両端の光ファイバ心線1a,1dの張力よりも大きくなるように予め調整しておく。これにより、後の工程において、光ファイバ心線1a〜1dが一枚の板状に形成されたときに、内側の光ファイバ心線1b,1cに引っ張りによる歪みを内在させることができる。そして、板状の光ファイバ心線1a〜1dの隣接する光ファイバ心線間に間欠的にスリットを入れることにより、内側の光ファイバ心線1b、1cが上記の歪みを開放するため、光ファイバ心線1b,1cが長手方向に縮み、これに伴い両端の光ファイバ心線1a,1dを弛ませることができる。
すなわち、集線ローラ26では、光ファイバ心線1a〜1dが集線され、並列した4本の光ファイバ心線1a〜1dは、塗布装置27へ送られる。塗布装置27では、一平面上に密着して並列された4本の光ファイバ心線1a〜1dのうちの隣接する光ファイバ心線間を連結する材料として紫外線硬化型樹脂が塗布される。なお、この紫外線硬化型樹脂としては、例えば、ウレタンアクリレート系の樹脂を用いることができる。
塗布装置27としては、ディスペンサーやインクジェットヘッドなどを用いることができる。ディスペンサーやインクジェットヘッドから紫外線硬化型樹脂を供給して、走行する光ファイバ心線1a〜1dの所定位置に連続的に紫外線硬化型樹脂が塗布される。そして、ディスペンサーやインクジェットヘッドから紫外線硬化型樹脂の供給を連続的に行うことにより、走行する光ファイバ心線1a〜1dの表面に紫外線硬化型樹脂を連続的に塗布することができる。
塗布装置27にて紫外線硬化型樹脂が塗布された4本の光ファイバ心線1a〜1dは、紫外線照射炉28にて紫外線が照射され、紫外線硬化型樹脂が硬化される。この紫外線照射炉28を経た4本の光ファイバ心線1a〜1dは、紫外線硬化型樹脂により隣接する光ファイバ心線同士が連続的に連結されており、1枚の板状に形成されている。そして、板状にされた光ファイバ心線1a〜1dは、ガイドローラ29を経て、スリット装置30に送られる。
スリット装置30では、上述したように、板状の光ファイバ心線1a〜1dの長手方向に対して、隣接する光ファイバ心線間に連結部と非連結部とを形成するために、カッター等により紫外線硬化型樹脂の連結部分に間欠的にスリットが入れられる(間欠加工)。このように間欠的にスリットを入れることで、内側の光ファイバ心線1b、1cが内在する歪みを開放し、これにより光ファイバ心線1b,1cが長手方向に縮む。両端の光ファイバ心線1a,1dは、内側の光ファイバ心線1b、1cの縮み方向に引っ張られ、弛みができる。このようにして、図1あるいは図2の間欠テープ心線10が製造され、製造された間欠テープ心線10は、巻き取りボビン31に巻き取られる。
図5は、本発明に係る光ファイバテープ心線の製造装置の他の例を示す図で、製造装置の要部を模式的に示すものである。本例では、隣り合う光ファイバ心線の長手方向に所定長の紫外線硬化型樹脂を一定間隔で間欠的に塗布することで、連結部と非連結部とを形成する。これにより、図3の間欠テープ心線10を製造する場合について説明する。まず、図4の例と同様に、光ファイバ心線1a〜1dが巻き取られた複数(ここでは4つ)のサプライボビン21からは、光ファイバ心線1a〜1dが繰り出され、それぞれガイドローラ22〜25によってガイドされて、集線ローラ26に向かう。
集線ローラ26では、光ファイバ心線1a〜1dが集線され、並列した4本の光ファイバ心線1a〜1dは、塗布装置27へ送られる。塗布装置27としては、所望の連結部2の塗布形状に合わせて、ディスペンサーの先端ノズルの形状を設計しておくようにする。あるいは、複数のノズルを持つディスペンサーによって、連結部2の所望の形状を得るようなものであってもよい。また、インクジェットノズルヘッドの場合にも、インクジェットヘッドのノズル形状や、複数のノズルの配列によって連結部2の所望の形状を得るようにしてもよい。
塗布装置27では、ディスペンサーやインクジェットヘッドから紫外線硬化型樹脂を供給し、走行する光ファイバ心線1a〜1dの所定位置に所定長(例えば、30mm)の紫外線硬化型樹脂が一定間隔で間欠的に塗布される。本例の場合、塗布装置27により隣接する光ファイバ心線の長手方向に紫外線硬化型樹脂が塗布されてから、次の紫外線硬化型樹脂が塗布されるまでの間に、偏心カム32により各光ファイバ心線の張力が調整され、弛みが付与される。
すなわち、塗布装置27では、一平面上に密着して並列された4本の光ファイバ心線1a〜1dのうちの隣接する光ファイバ心線間に連結部2の材料として所定長の紫外線硬化型樹脂が塗布される。そして、この所定長の紫外線硬化型樹脂が塗布された4本の光ファイバ心線1a〜1dは、偏心カム32に送られる。
偏心カム32では、各光ファイバ心線1a〜1dそれぞれの張力が調整される。例えば、前述の図3の例の場合、両端の光ファイバ心線1a,1dの偏心カム32と、内側の光ファイバ心線1b,1cの偏心カム32との間で最大変位点がずれるように位相差を持たせておく。具体的には、内側の光ファイバ心線1b,1cが偏心カム32により変位しない状態にあるときに、両端の光ファイバ心線1a,1dが偏心カム32により最大変位し、且つ、両端の光ファイバ心線1a,1dが偏心カム32により変位しない状態にあるときに、内側の光ファイバ心線1b,1cが偏心カム32により最大変位するように位相差を調整しておく。変位なしでは、光ファイバ心線の張力は変化せず弛みのない張った状態とされ、最大変位では、光ファイバ心線の張力の変化により弛みが付与された状態とされる。このように、偏心カム32の位相差により、両端の光ファイバ心線1a,1dに弛みRが、内側の光ファイバ心線1b,1cに弛みR′が長手方向に交互に付与される。
そして、塗布装置27及び偏心カム32では、上記の動作、つまり、塗布装置27により光ファイバ心線1a〜1dの長手方向に所定長の紫外線硬化型樹脂を塗布した後に、偏心カム32により光ファイバ心線1a〜1dの少なくとも1本に弛みを付与していく動作を一定間隔で繰り返す。なお、図3の例では、両端の光ファイバ心線1a,1dと、内側の光ファイバ心線1b、1cとの長手方向に交互に弛みを付与したが、弛みを不要にする場合には、その光ファイバ心線の偏心カムを不要にすればよい。
上記のようにして、塗布装置27により長手方向に間欠的に紫外線硬化型樹脂が塗布され、偏心カム32により長手方向に交互に弛みが付与された4本の光ファイバ心線1a〜1dは、紫外線照射炉28にて紫外線が照射され、紫外線硬化型樹脂が硬化される。そして、硬化された紫外線硬化型樹脂が連結部2となり、図3に示すような間欠テープ心線10が製造される。この間欠テープ心線10は、更に、ガイドローラ29を経て、巻き取りボビン30に巻き取られる。
以上では、本発明による光ファイバテープ心線の実施形態について説明したが、本発明は、この光ファイバテープ心線を外被で被覆した光ケーブルの形態としてもよい。光ケーブルとしては、前述の図6で説明した配線用の光ケーブル(〜8心)として例示することができる。
1a〜1d…光ファイバ心線、2…連結部、10…光ファイバテープ心線(間欠テープ心線)、21…サプライボビン、22〜25,29…ガイドローラ、26…集線ローラ、27…塗布装置、28…紫外線照射炉、30…スリット装置、31…巻き取りボビン、32…偏心カム。

Claims (4)

  1. 複数本の光ファイバ心線が平行一列に配列され、隣り合う光ファイバ心線同士を連結部と非連結部により間欠的に連結してなる光ファイバテープ心線であって、
    前記複数本の光ファイバ心線のうち、少なくとも1本の光ファイバ心線に弛みが付与されていることを特徴とする光ファイバテープ心線。
  2. 前記弛みは、該弛みなく張った状態の光ファイバ心線に対して、+0.1〜+1.0%の範囲で付与されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
  3. 前記光ファイバテープ心線の長手方向の所定長の範囲内で、前記複数本の光ファイバ心線それぞれに弛みが付与されていることを特徴とする請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の光ファイバテープ心線を外被で被覆したことを特徴とする光ケーブル。
JP2013108013A 2013-05-22 2013-05-22 光ファイバテープ心線及び光ケーブル Active JP6139264B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013108013A JP6139264B2 (ja) 2013-05-22 2013-05-22 光ファイバテープ心線及び光ケーブル

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013108013A JP6139264B2 (ja) 2013-05-22 2013-05-22 光ファイバテープ心線及び光ケーブル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014228687A true JP2014228687A (ja) 2014-12-08
JP6139264B2 JP6139264B2 (ja) 2017-05-31

Family

ID=52128584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013108013A Active JP6139264B2 (ja) 2013-05-22 2013-05-22 光ファイバテープ心線及び光ケーブル

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6139264B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015018053A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 住友電気工業株式会社 光ケーブル
JP2017138594A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 オーエフエス ファイテル,エルエルシー 部分結合リボン構造体の高速処理のための方法
WO2018168364A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 株式会社巴川製紙所 光ファイバ配線部材
CN113341519A (zh) * 2021-05-07 2021-09-03 长飞光纤光缆股份有限公司 一种直槽骨架式光缆
CN113341521A (zh) * 2021-05-07 2021-09-03 长飞光纤光缆股份有限公司 一种骨架式混合光缆
WO2022004498A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06 株式会社フジクラ 光ファイバユニット及び光ファイバユニット製造方法
WO2023127421A1 (ja) * 2021-12-27 2023-07-06 株式会社フジクラ 光ファイバ集合体、光ファイバケーブル、および光ファイバ集合体の製造方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5917408U (ja) * 1982-07-23 1984-02-02 住友電気工業株式会社 複合光フアイバテ−プ電線
JPS59228206A (ja) * 1983-06-09 1984-12-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd 車輌用監視装置
JPH10133073A (ja) * 1996-10-28 1998-05-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ケーブル
JPH11352371A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Sumitomo Wiring Syst Ltd 光ファイバケーブルおよびその製造装置
JP2007101955A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバユニット及び光ファイバケーブル
JP2014211526A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 日本電信電話株式会社 間欠接着型光ファイバテープおよびこれを用いた光ケーブル

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5917408U (ja) * 1982-07-23 1984-02-02 住友電気工業株式会社 複合光フアイバテ−プ電線
JPS59228206A (ja) * 1983-06-09 1984-12-21 Mitsubishi Rayon Co Ltd 車輌用監視装置
JPH10133073A (ja) * 1996-10-28 1998-05-22 Sumitomo Electric Ind Ltd 光ケーブル
JPH11352371A (ja) * 1998-06-04 1999-12-24 Sumitomo Wiring Syst Ltd 光ファイバケーブルおよびその製造装置
JP2007101955A (ja) * 2005-10-05 2007-04-19 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> 光ファイバユニット及び光ファイバケーブル
JP2014211526A (ja) * 2013-04-18 2014-11-13 日本電信電話株式会社 間欠接着型光ファイバテープおよびこれを用いた光ケーブル

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015018053A (ja) * 2013-07-10 2015-01-29 住友電気工業株式会社 光ケーブル
JP2017138594A (ja) * 2016-02-02 2017-08-10 オーエフエス ファイテル,エルエルシー 部分結合リボン構造体の高速処理のための方法
WO2018168364A1 (ja) * 2017-03-15 2018-09-20 株式会社巴川製紙所 光ファイバ配線部材
WO2022004498A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06 株式会社フジクラ 光ファイバユニット及び光ファイバユニット製造方法
JPWO2022004498A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06
JP7422230B2 (ja) 2020-07-01 2024-01-25 株式会社フジクラ 光ファイバユニット及び光ファイバユニット製造方法
CN113341519A (zh) * 2021-05-07 2021-09-03 长飞光纤光缆股份有限公司 一种直槽骨架式光缆
CN113341521A (zh) * 2021-05-07 2021-09-03 长飞光纤光缆股份有限公司 一种骨架式混合光缆
CN113341519B (zh) * 2021-05-07 2022-03-01 长飞光纤光缆股份有限公司 一种直槽骨架式光缆
WO2023127421A1 (ja) * 2021-12-27 2023-07-06 株式会社フジクラ 光ファイバ集合体、光ファイバケーブル、および光ファイバ集合体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6139264B2 (ja) 2017-05-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6139264B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ケーブル
JP2015108756A (ja) 光ファイバユニット、光ファイバケーブルおよび光ファイバユニットの製造方法
JP2012027129A (ja) テープ状ユニットおよび該ユニットを有する光ケーブル
US20150192748A1 (en) Optical fiber cable for air blow installation
JP2012027130A (ja) 光ファイバテープ心線および光ケーブル
JP5411784B2 (ja) 光ファイバテープ心線の製造方法
JP2005062427A (ja) 光ファイバケーブル、光ファイバケーブルの製造方法及び光ファイバケーブルの製造装置
JP2011232733A (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、及び光ファイバテープ心線の製造方法
JP6362302B2 (ja) 光ファイバテープ心線及び光ケーブル
JP2014228689A (ja) 光ファイバテープ心線ユニット及び光ファイバケーブル
JP2014106380A (ja) 光ファイバケーブル及びその製造方法並びにその製造装置
JP2007233252A (ja) 光ファイバケーブルの製造方法
JP2019074644A (ja) 光ファイバテープ心線、ダイス、および、光ファイバテープ心線の製造方法
JP2012022061A (ja) 光ファイバユニットの製造方法及び製造装置
JP5200094B2 (ja) 光ファイバユニット、光ファイバユニットの製造方法、光ファイバユニットを用いた光ファイバーケーブル
WO2020208816A1 (ja) 光ファイバテープ心線、ダイス、および、光ファイバテープ心線の製造方法
WO2023127828A1 (ja) 光ファイバテープ心線およびスロットレス型光ケーブル
JP2011186014A (ja) 光ファイバテープ心線の製造装置及び製造方法
JP7479225B2 (ja) 光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル
US6868211B2 (en) Process and apparatus for forming optical shuffles
US20230408786A1 (en) Optical-fiber ribbon, die, and method of manufacturing optical-fiber ribbon
JP2007241196A (ja) 自己支持型光ファイバケーブルの製造方法
JP4134500B2 (ja) 光ファイバケーブルの製造方法および製造装置
JP2980622B2 (ja) 分割型光ファイバテープ心線の製造方法
JP2023017384A (ja) 間欠接着型光ファイバテープ心線、光ファイバケーブル、間欠接着型光ファイバテープ心線の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160713

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160906

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161107

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20161129

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170227

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20170306

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170427

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6139264

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250