JPH11352371A - 光ファイバケーブルおよびその製造装置 - Google Patents

光ファイバケーブルおよびその製造装置

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JPH11352371A
JPH11352371A JP10155924A JP15592498A JPH11352371A JP H11352371 A JPH11352371 A JP H11352371A JP 10155924 A JP10155924 A JP 10155924A JP 15592498 A JP15592498 A JP 15592498A JP H11352371 A JPH11352371 A JP H11352371A
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optical fiber
shape
cable
cable body
slack
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JP10155924A
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English (en)
Inventor
Tomoyuki Sugitani
知幸 杉谷
Masao Sasagawa
柾男 笹川
Yukihiro Toyoda
幸博 豊田
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Sumitomo Wiring Systems Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持線等の特別な補助部材を外部に必要とす
ることなく、光ファイバを含むケーブル体に所定の周期
的な弛み形状を付与することができる光ファイバケーブ
ルおよびその製造装置を提供する。 【解決手段】 この光ファイバケーブル11は、ケーブ
ルコア13aと、このケーブルコア13aに波形の弛み
形状を付与するための熱可塑性樹脂からなる形状保持用
の被覆部材15と、そのケーブルコア13aおよび被覆
部材15によって構成されるケーブル体19の外周を覆
う外部被覆部材17とによって構成されている。被覆部
材15は、ケーブル体19および内部の光ファイバ21
が波形の弛み形状を有するように、加熱変形されて形状
が固定されている。外部被覆部材17の内部には、高抗
張力性の複数本の補強体17aが挿入されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ファイバあるい
はケーブルコアに、光ファイバケーブル接続作業時等に
おける光ファイバ保護のための長さ余裕、すなわち、所
定の周期的な弛み形状を与えた光ファイバケーブルおよ
びその製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、光ファイバケーブルでは、光フ
ァイバケーブルの配索時および配索された状態等におい
て、光ファイバに無理な張力等が加わり、光ファイバに
歪みが生じるのを防止するため種々の対策が講じられて
いる。その対策の一つとしては、図13に示されるよう
に、光ファイバ1に波形形状の周期的な弛み形状を付し
た状態で、光ファイバケーブルを構成する方法がある。
【0003】このような波形形状を光ファイバ1に付与
するための従来技術としては、光ファイバ1を所定の樹
脂で被覆してなるケーブル体を、そのケーブル体が波形
の弛み形状を有する状態で、一定間隔で間欠的に高抗張
力性の支持線に連結固定した構造のものがある。
【0004】なお、この場合、図13に示されるよう
に、その波形の弛み形状の周期Pと、1周期間における
光ファイバ1の実長Lとによって与えられる弛み率δ
(%)=(L/P−1)×100は、0.2%以上であ
る必要があると言われている。これより、0.2%以上
の撓み率δを確保しようとすれば、例えば、周期Pを5
0mmした場合、波形の波高Wを3mmとすればよい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来技術では、直線状に延びようとするケーブル体を所
定の弛み形状を保持した状態で間欠的に固定するための
剛直な補助的な支持線が外部に必要であるという問題が
ある。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、支持
線等の特別な補助部材を外部に必要とすることなく、光
ファイバを含むケーブル体に所定の周期的な弛み形状を
付与することができる光ファイバケーブルおよびその製
造装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、少なくとも1本の光ファイバと、その
光ファイバを被覆あるいは保持する樹脂部材とを備える
光ファイバケーブルであって、前記樹脂部材を構成する
少なくとも一部の部材が、熱可塑性樹脂によって形成さ
れ、前記一部の部材が、前記光ファイバケーブルの長さ
方向に対して所定の周期的な弛み形状を有するように加
熱変形されて形状が固定されていることにより、前記光
ファイバと前記一部の部材とを含んでなるケーブル体
が、前記長さ方向に対して所定の周期的な弛み形状を有
していることを特徴とする。
【0008】好ましくは、前記光ファイバと前記一部の
部材とを含んでなる前記ケーブル体が、前記弛み形状を
保持した状態で所定の外部被覆部材によって被覆されて
いるのがよい。
【0009】また、好ましくは、前記外部被覆部材に高
抗張力材を複合させるのがよい。
【0010】さらに、好ましくは、前記一部の部材は、
前記光ファイバの外周を直にあるいは間接的に覆う被覆
部材であるのがよい。
【0011】さらに、好ましくは、前記一部の部材は、
前記光ファイバの前記ケーブル体内における配索形状を
所定形状に保持するための前記光ファイバが収容保持さ
れる収容溝が外周部に設けられたスペーサ部材であるの
がよい。
【0012】また、好ましくは、前記周期的な弛み形状
とは、波形形状であるのがよい。
【0013】さらに、前記目的を達成するための技術的
手段は、少なくとも1本の光ファイバを含んでなる光フ
ァイバ部と、その光ファイバ部の外周を被覆する熱可塑
性樹脂からなる被覆部材とを含み、外部から供給される
ケーブル体における前記被覆部材を、前記ケーブル体が
その長さ方向に対して所定の周期的な弛み形状を有する
ように加熱変形させる加熱賦形装置と、前記ケーブル体
が前記所定の周期的な弛み形状を有するように前記加熱
賦形装置により加熱変形された前記被覆部材を、冷却し
その被覆部材の形状を固定する冷却手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は本発明の一実施形態に係る
光ファイバケーブルの構成を示す一部破断斜視図であ
り、図2は図1の光ファイバケーブルの軸直角断面図で
あり、図3は図1の光ファイバケーブルの軸平行断面図
であり、図4ないし図6は図1の光ファイバケーブルを
構成するケーブルコアの具体例をそれぞれ示す一部破断
斜視図である。なお、図1ないし図3は、図4のケーブ
ルコアを用いた場合の光ファイバケーブルを示してい
る。
【0015】本実施形態に係る光ファイバケーブル11
は、種々の変形例が考えられるのであるが、図4ないし
図6に示されるケーブルコア13a,13b,13c
(これらを総称する場合には参照符号を「13」とす
る)と、このケーブルコア13に波形の弛み形状を付与
するための熱可塑性樹脂からなる形状保持用の被覆部材
15と、外部被覆部材17とによって構成されている。
このうち、ケーブルコア13と形状保持用の被覆部材1
5とによってケーブル体19が構成されている。
【0016】図4に示されるケーブルコア13aは、単
一の光ファイバ21を樹脂被覆23によって被覆したも
のである。なお、本実施形態では、樹脂被覆23の上か
ら形状保持用の被覆部材15でさらに被覆してケーブル
体19を形成するようにしたが、樹脂被覆23を熱可塑
性樹脂で形成し、この樹脂被覆23を形状保持用の被覆
部材としても機能させ、専用の被覆部材15を省略する
ようにしてもよい。この場合、ケーブルコア13aとは
光ファイバ21自体をいうものとする。
【0017】図5に示されるケーブルコア(光ファイバ
テープ(リボン))13bは、並列状態で配列された複
数本(ここでは4本)の光ファイバ(光ファイバ群)2
1の周囲を一括に被覆樹脂25で覆ったものである。な
お、本実施形態では、樹脂被覆25の上から形状保持用
の被覆部材15でさらに被覆してケーブル体19を形成
するようにしたが、樹脂被覆25を熱可塑性樹脂で形成
し、この樹脂被覆25を形状保持用の被覆部材としても
機能させ、専用の被覆部材15を省略するようにしても
よい。この場合、ケーブルコア13bとは複数本の光フ
ァイバ21自体をいうものとする。
【0018】図6に示されるケーブルコア13cは、複
数本(ここでは4本)の光ファイバ21と、その各光フ
ァイバ21を個別にあるいは複数本ずつ収容保持する複
数の収容溝27aが外周部に設けられたスペーサ部材
(溝付部材)27と、スペーサ部材27およびそのスペ
ーサ部材27の収容溝27aに挿入保持された光ファイ
バ21の外周を覆う樹脂被覆29とを備えて構成されて
いる。
【0019】スペーサ部材27の各収容溝27aは、各
光ファイバ21への弛み付与等のためのものであり、ケ
ーブルコア13c内における各光ファイバ21の配索形
状を所定の形状に保持するように螺旋形またはSZ形に
形成されている。そして、この収容溝27a内に各光フ
ァイバ21を挿入することにより、ケーブルコア13c
内で各光ファイバ21が、螺旋形またはSZ形に撚り合
わされるようにして配索されるようになっている。ここ
では、各収容溝27aは、SZ形に形成されている。こ
のようなスペーサ部材27は、樹脂製の部材であり、そ
の中心部には、所定の抗張力体27bが挿入されてい
る。
【0020】なお、本実施形態では、樹脂被覆29の上
から形状保持用の被覆部材15でさらに被覆してケーブ
ル体19を形成するようにしたが、樹脂被覆29を熱可
塑性樹脂で形成し、この樹脂被覆29を形状保持用の被
覆部材としても機能させ、専用の被覆部材15を省略す
るようにしてもよい。この場合、ケーブルコア13bと
は、スペーサ部材27とその各収容溝27aに収容保持
された各光ファイバ21とをいうものとする。
【0021】形状保持用の被覆部材15は、後述する所
定の押出装置によりケーブルコア13の外周部を覆うよ
うに押出成形された後、図1ないし図3に示されるよう
に、後述する所定の加熱賦形装置45により長手方向に
沿って波形の弛み形状となるように、すなわち、ケーブ
ル体19が波形の弛み形状を有するように加熱変形され
て、形状が固定されている。
【0022】このため、ケーブルコア13およびそのケ
ーブルコア13を構成する光ファイバ21は、波形形状
に形状が固定された被覆部材15の形状保持力により、
光ファイバケーブル11の長手方向に対して波形の弛み
形状が付与されている。
【0023】ここで、ケーブル体13の弛み形状は、例
えば、ケーブルコア13内の光ファイバ21の弛み率δ
が0.2%以上となるように設定されており、波形の周
期Pと波高Wの可能な組合せとしては、P,W=(10
0m,3mm),(50mm,3mm),(100m
m,4.5mm)等がある。
【0024】また、被覆部材15(あるいは被覆部材1
5としての形状保持機能が付与される各樹脂被覆23,
25,29)は、光ファイバ21およびケーブルコア1
3の常温での曲げ剛性(曲げ反力)に耐え得る肉厚およ
び構造とする必要ある。これによって、常温において、
所定の波形形状を有するケーブル体19を構成すること
ができる。
【0025】外部被覆部材17は、樹脂製の筒状部材で
あり、その内部には、その長手方向に延びる高抗張力性
の補強体(高抗張力材)17aが複数本(ここでは4
本)挿入されている。この補強体17aは、鋼線または
FRP等で形成されている。なお、この補強体17a
は、必須の部材ではなく、この補強体17aがなくても
十分な強度が確保できる場合には、設ける必要はない。
【0026】ケーブル体19は、波形の弛み形状を保持
した状態で外部被覆部材17によって覆われており、ケ
ーブル体19の外周面と、外部被覆部材17の内周面と
の間には、図2および図3に示されるように、周期的に
隙間空間31が形成されている。
【0027】図7は図5のケーブルコア13bを使用し
た場合の光ファイバケーブル11の構成を示す一部破断
斜視図であり、図8は図7の光ファイバケーブル11の
断面図である。図7および図8の図示例では、ケーブル
体19は、複数本の光ファイバ21の配列方向と平行な
方向にウエイブする波形の弛み形状が付されている。な
お、この波形にウエイブをかける方向は、これに限るも
のではなく、図9に示されるように、複数本の光ファイ
バ21の配列方向と垂直な方向にウエイブする波形形状
を付してもよい。なお、図7ないし図9の図示例では、
外部被覆部材17中の補強体17aが省略されている。
【0028】図10は、図6のケーブルコア13cを使
用した場合の光ファイバケーブル11の構成を示す断面
図である。なお、この図10の図示例では、形状保持用
の被覆部材15が省略され、光ファイバ21およびスペ
ーサ部材27を覆う樹脂被覆29に被覆部材15の形状
保持機能が付与されている。また、図10の図示例で
は、外部被覆部材17中の補強体17aが省略されてい
る。
【0029】さらに、図10の図示例では、樹脂被覆2
9に形状保持機能を付与するようにしたが、光ファイバ
21を収容保持するスペーサ部材27に、樹脂被覆29
あるいは被覆部材15と同様な形状保持機能を付与する
ようにしてもよい。すなわち、スペーサ部材27を、熱
可塑性樹脂によって形成し、そのスペーサ部材27を波
形形状に加熱変形させて形状固定することにより、ケー
ブル体19に波形の弛み形状を付与するようにしてもよ
い。なお、この場合には、内部に挿入される抗張力体2
7bは、スペーサ部材27の加熱変形の際の抵抗となら
ないような柔軟な材料および構造のものである必要があ
る。このような抗張力体27bの例としては、鋼撚り線
またはアラミド繊維等がある。
【0030】なお、本実施形態では、図1ないし図3に
示されるように、ケーブル体19と外部被覆部材17と
の間に隙間空間31が生じるようにして、ケーブル体1
9を外部被覆部材17で被覆したが、光ファイバケーブ
ル11の配索の際に、張力や側圧等の外力がケーブル1
1に加わらないような場合には、図11に示されるよう
に、ケーブル体19の外周全体に外部被覆部材17を密
着させるようにして、ケーブル体19を外部被覆部材1
7で被覆してもよい。
【0031】図12は、上述のような光ファイバケーブ
ル11を製造するための製造装置の構成を部分的に示す
図である。製造装置41の図12に示される部分は、第
1供給装置43、加熱賦形装置45、冷却装置(冷却手
段)47、第1押出装置49、外観形状矯正装置51、
冷却槽53、ケーブル引張装置55、および第1巻取装
置57を備えて構成されている。
【0032】この他、この製造装置41は、図示されな
い部分として、ケーブルコア13を供給する第2供給装
置と、第2供給装置によって供給されるケーブルコア1
3の外周に形状保持用の被覆部材15を押出形成する第
2押出装置と、その第2押出装置によってケーブルコア
13の外周に被覆部材15が付与されてなるケーブル体
19を巻取る第2巻取装置とを少なくとも備えている。
【0033】図12に示されるように、第1供給装置4
3のドラム43aには、ケーブル体19が巻回されてお
り、第1供給装置43によって送り出されたケーブル体
19は、加熱賦形装置45に供給される。
【0034】加熱賦形装置45では、ケーブル体19の
被覆部材15が加熱された状態で、ケーブル体19に前
述のような波形形状のウエイブがかけられる。そして、
このように被覆部材15およびケーブル体19に所定の
波形形状が付与された状態で、ケーブル体19が冷却装
置47に送られて冷却され、被覆部材15およびケーブ
ル体19に付与されている波形形状が固定された後、第
1押出装置49に送られる。
【0035】第1押出装置49では、波形形状のケーブ
ル体19の外周に外部被覆部材17が押出成形によって
形成されて光ファイバケーブル11が形成され、その光
ファイバケーブル11は、外観形状矯正装置51に送ら
れる。
【0036】外観形状矯正装置51では、高温状態にあ
り変形し易い光ファイバケーブル11の外部被覆部材1
7の外観形状が、装置51による真空吸引および加圧に
よって矯正される。
【0037】このように外観形状が矯正された光ファイ
バケーブル11は、水冷等を行う冷却槽53を通されて
外部被覆部材17が冷却固化された後、ケーブル引張装
置55で引き取られて第1巻取装置57のドラム57a
に巻き取られる。
【0038】なお、本実施形態では、形状保持用の被覆
部材15の形成のための装置部分と、波形形状付与およ
び外部被覆部材17の形成のための装置部分とを分けて
製造装置41を構成したが、前記第2巻取装置と第1供
給装置43とを省略し、前記第2押出装置を通過したケ
ーブル体19を、そのまま加熱賦形装置45に送り込む
ようにすることによって、これらの2つの装置部分を一
連の構成としてもよい。
【0039】このように一連の構成とすることにより、
加熱賦形装置45において波形変形付与のために被覆部
材15を再加熱する必要がなく、然も、一工程で光ファ
イバケーブル11を製造することができるので、加工エ
ネルギーの節約、製造工数の減少が図られ、製造コスト
を削減することができる。
【0040】以上のように、本実施形態に係る光ファイ
バケーブル11によれば、光ファイバ21を被覆あるい
は保持する樹脂部材を構成する少なくとも一部の部材で
ある被覆部材15(あるいは樹脂被覆23,25,2
9、あるいはスペーサ部材27)が、熱可塑性樹脂によ
って形成され、その被覆部材15が、ケーブル体19が
その長手方向に対して周期的な波形の弛み形状を有する
ように、加熱変形されて形状が固定されているので、従
来にように、ケーブル体19の外部に弛み形状を保持す
るための支持線等の補助部材を設ける必要がなく、光フ
ァイバケーブル11を実質的に1本線の単純な構成とす
ることができるとともに、ケーブル体19に安定した弛
み形状を与えることができる。
【0041】また、波形の弛み形状を付与されたケーブ
ル体19が、外部被覆部材17によって被覆されるの
で、外部被覆部材17によってケーブル体19が張力や
側圧力等の外力から保護され、より信頼性の高い光ファ
イバケーブル11を構成することができる。
【0042】さらに、外部被覆部材17の内部に高抗張
力性の補強体17aが挿入されているので、外部被覆部
材17の抗張力性をより向上させることができ、外部か
らの張力がケーブル体19に加わるのをより確実に防止
することができる。
【0043】また、本実施形態に係る製造装置41によ
れば、加熱賦形装置45によって、ケーブル体19の熱
可塑性樹脂からなる被覆部材15を加熱した状態でケー
ブル体19に波形にウエイブをかけてケーブル体19に
波形形状を付与し、その波形形状が付与されたケーブル
体19を冷却装置47によって冷却して形状を固定する
という簡単な手法によりケーブル体19に波形形状を付
与することができ、簡単な装置構成により製造装置41
を構成することができる。
【0044】なお、本実施形態では、ケーブルコア13
として図4ないし図6に示されるものが使用された光フ
ァイバケーブル11に本発明を適用した場合について説
明したが、単一または複数本の光ファイバ21からなる
光ファイバ群を含んで構成されるケーブルコアを有する
あらゆる光ファイバケーブルについて本発明を適用する
ことができる。
【0045】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、光ファ
イバを被覆あるいは保持する樹脂部材を構成する少なく
とも一部の部材が、熱可塑性樹脂によって形成され、光
ファイバとその一部の部材とを含んでなるケーブル体が
所定の周期的な弛み形状を有するように、加熱変形され
て形状が固定されているので、従来にように、ケーブル
体の外部に弛み形状を保持するための支持線等の補助部
材を設ける必要がなく、光ファイバケーブルを実質的に
1本線の単純な構成とすることができるともに、ケーブ
ル体に安定した弛み形状を与えることができる。
【0046】請求項2に記載の発明によれば、所定の周
期的な弛み形状を付与されたケーブル体が、外部被覆部
材によって被覆されるので、外部被覆部材によってケー
ブル体が張力や側圧等の外力から保護され、より信頼性
の高い光ファイバケーブルを構成することができる。
【0047】請求項3に記載の発明によれば、外部被覆
部材に高抗張力材が複合されているので、外部被覆部材
の抗張力性をより向上させることができ、外部からの張
力がケーブル体に加わるのをより確実に防止することが
できる。
【0048】請求項7に記載の発明によれば、外部から
供給されるケーブル体の熱可塑性樹脂からなる被覆部材
が、ケーブル体がその長さ方向に対して所定の周期的な
弛み形状を有するように加熱賦形装置によって加熱変形
され、その加熱変形されたケーブル体の被覆部材が、冷
却手段によって冷却されて、ケーブル体の弛み形状が固
定されるようになっているので、基本的に加熱変形とい
う簡易な手法によりケーブル体に周期的な弛み形状を付
与することができ、簡単な装置構成により製造装置を構
成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る光ファイバケーブル
の構成を示す一部破断斜視図である。
【図2】図1の光ファイバケーブルの軸直角断面図であ
る。
【図3】図1の光ファイバケーブルの軸平行断面図であ
る。
【図4】図1の光ファイバケーブルを構成するケーブル
コアの具体例を示す一部破断斜視図である。
【図5】図1の光ファイバケーブルを構成するケーブル
コアの具体例を示す一部破断斜視図である。
【図6】図1の光ファイバケーブルを構成するケーブル
コアの具体例を示す一部破断斜視図である。
【図7】図5のケーブルコアを使用した場合の光ファイ
バケーブルの構成を示す一部破断斜視図である。
【図8】図7の光ファイバケーブルの断面図である。
【図9】図7の光ファイバケーブルの変形例をを示す断
面図である。
【図10】図6のケーブルコアを使用した場合の光ファ
イバケーブルの構成を示す断面図である。
【図11】図1の光ファイバケーブルの変形例を示す一
部破断斜視図である。
【図12】図1の光ファイバケーブルを製造するための
製造装置の構成を部分的に示す図である。
【図13】光ファイバケーブル内の光ファイバに付与さ
れる波形形状の説明図である。
【符号の説明】
11 光ファイバケーブル 13,13a,13b,13c ケーブルコア 15 形状保持用の被覆部材 17 外部被覆部材 17a 補強体 19 ケーブル体 21 光ファイバ 23,25,29 樹脂被覆 27 スペーサ部材 41 製造装置 43 第1供給装置 45 加熱賦形装置 47 冷却装置 49 第1押出装置 51 外観形状矯正装置 53 冷却槽 55 ケーブル引張装置 57 第1巻取装置

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1本の光ファイバと、その光
    ファイバを被覆あるいは保持する樹脂部材とを備える光
    ファイバケーブルであって、 前記樹脂部材を構成する少なくとも一部の部材が、熱可
    塑性樹脂によって形成され、 前記一部の部材が、前記光ファイバケーブルの長さ方向
    に対して所定の周期的な弛み形状を有するように加熱変
    形されて形状が固定されていることにより、前記光ファ
    イバと前記一部の部材とを含んでなるケーブル体が、前
    記長さ方向に対して所定の周期的な弛み形状を有してい
    ることを特徴とする光ファイバケーブル。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバと前記一部の部材とを含
    んでなる前記ケーブル体が、前記弛み形状を保持した状
    態で所定の外部被覆部材によって被覆されていることを
    特徴とする請求項1に記載の光ファイバケーブル。
  3. 【請求項3】 前記外部被覆部材に高抗張力材を複合さ
    せたことを特徴とする請求項1または2に記載の光ファ
    イバケーブル。
  4. 【請求項4】 前記一部の部材は、前記光ファイバの外
    周を直にあるいは間接的に覆う被覆部材であることを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の光ファイ
    バケーブル。
  5. 【請求項5】 前記一部の部材は、前記光ファイバの前
    記ケーブル体内における配索形状を所定形状に保持する
    ための前記光ファイバが収容保持される収容溝が外周部
    に設けられたスペーサ部材であることを特徴とする請求
    項1ないし3のいずれかに記載の光ファイバケーブル。
  6. 【請求項6】 前記周期的な弛み形状とは、波形形状で
    あることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記
    載の光ファイバケーブル。
  7. 【請求項7】 少なくとも1本の光ファイバを含んでな
    る光ファイバ部と、その光ファイバ部の外周を被覆する
    熱可塑性樹脂からなる被覆部材とを含み、外部から供給
    されるケーブル体における前記被覆部材を、前記ケーブ
    ル体がその長さ方向に対して所定の周期的な弛み形状を
    有するように加熱変形させる加熱賦形装置と、 前記ケーブル体が前記所定の周期的な弛み形状を有する
    ように前記加熱賦形装置により加熱変形された前記被覆
    部材を、冷却しその被覆部材の形状を固定する冷却手段
    と、を備えることを特徴とする光ファイバケーブルの製
    造装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014228687A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線及び光ケーブル
JP2014240865A (ja) * 2013-06-11 2014-12-25 株式会社フジクラ 光ファイバケーブル

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