JPH0954232A - 光ケーブルの製造方法及び製造装置 - Google Patents

光ケーブルの製造方法及び製造装置

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JPH0954232A
JPH0954232A JP7226074A JP22607495A JPH0954232A JP H0954232 A JPH0954232 A JP H0954232A JP 7226074 A JP7226074 A JP 7226074A JP 22607495 A JP22607495 A JP 22607495A JP H0954232 A JPH0954232 A JP H0954232A
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JP
Japan
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cable
tension member
optical
optical fiber
fiber cable
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JP7226074A
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English (en)
Inventor
Takuya Osako
卓也 大迫
Hiroshi Ishizaki
宏 石▲ざき▼
Iwao Shimizu
巖 清水
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Original Assignee
OCC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペース化を図りつつ光ファイバケーブル
に弛みを与えながら光ケーブルを製造する。 【解決手段】 光ファイバケーブル2とテンションメン
バ4を送出した後に、テンションメンバ4にブレーキ5
によって張力を、さらにヒータ6によって加熱した状態
で、ポリエチレン押し出し機8によって光ファイバケー
ブル2とテンションメンバ4を一体化して、胴部に光ケ
ーブル10が係合される係合溝を有して構成されている
キャプスタンによって巻き上げた後に巻き取りドラムで
巻き取る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブルの製造
方法及び製造装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図8(a)〜(c)に自己支持型光ケー
ブルの構造を示す。図8(a)(b)(c)は自己支持
型光ケーブルの一部の側面図、斜視図、及びC−C断面
図である。50は自己支持型光ケーブル全体を示し、5
1は吊線、52は内部に複数の光ケーブル心線が配され
ている光ファイバケーブルである。吊線51及び光ファ
イバケーブル52の表面はポリエチレン等からなる樹脂
によるシースによって被覆されている。
【0003】53は連結部を示し、所要の間隔毎にこの
連結部53が設けられ、テンションメンバ51に対して
光ファイバケーブル52が固定されて吊り下げられ、あ
る程度弛みを持たせた状態で支持されている。この自己
支持型光ケーブル50の製造方法としては、例えば特願
昭61−29811号に示されているようにモールド法
が実施されていた。
【0004】このモールド法は、連結部53となる位置
において、図8(d)に示すように金型K内にテンショ
ンメンバ51及び光ファイバケーブル52を位置決めし
て配置し、その金型K内にゲートGから例えばポリエチ
レンなどの樹脂を注入する。そして、樹脂が固着される
ことによってテンションメンバ51及び光ファイバケー
ブル52が固定され、図8(a)〜(c)に示すように
連結部53が形成されることになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
製造方法では、各連結部53,53・・・・を形成する製造
時間が長くかかり能率的な製造を行なうことができない
という問題があった。すなわち、1つの連結部53の製
造工程としては、1.テンションメンバ51及び光ケーブ
ル52の金型K内への位置決め装着、2.樹脂注入、3.成
形、4.冷却、5.金型Kからの脱却、という工程が必要で
あり、特に樹脂注入、成形、冷却という工程は、小型の
連結部であっても数10秒以上の時間が必要となる。さ
らに、モールド用の金型に支持線と光ファイバケーブル
52を供給しながら、かつ、光ファイバケーブル52に
弛みを与えながら連結部53のモールドを行うので、工
場のスペースの問題などから生産性が良いものではなか
った。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明はこのような問題
点を解決するためになされたもので、光ファイバケーブ
ルと、この光ファイバケーブルを支持するテンションメ
ンバを個別に送出した後に一体化して光ケーブルを形成
する光ケーブルの製造方法において、前記光ファイバケ
ーブルと前記テンションメンバをそれぞれドラムから送
出した後に、前記テンションメンバのみに所定の張力及
び熱を与えて前記光ファイバケーブルと所定の間隔をお
いて並置し、この並置された状態で前記光ファイバケー
ブルと前記テンションメンバを樹脂材料によって一体化
して光ケーブルを製造する。
【0007】また、光ケーブルの製造装置としては、テ
ンションメンバの送り出しに対してブレーキを加えるブ
レーキ手段と、 前記テンションメンバを所定の温度で
加熱するヒータ手段と、ドラムから送出された前記光フ
ァイバケーブルと前記ヒータ手段によって加熱された前
記テンションメンバを一体化して光ケーブルを成形する
連結手段と、前記連結手段によって一体化された光ケー
ブルの断面に沿った係合溝が形成されているキャプスタ
ンを備え、前記ブレーキ手段と前記ヒータ手段及び前記
キャプスタンによって前記テンションメンバが熱膨張し
た状態で光ファイバケーブルと一体化して光ケーブルを
製造するように構成する。
【0008】本発明によれば光ファイバケーブルとこの
光ファイバケーブルを支持するテンションメンバを一体
化するときに、テンションメンバに張力及び熱を同時に
加え可逆可能な範囲の伸びを発生させた状態で一体化し
ているので、製造後に熱及び張力が開放されたときにテ
ンションメンバが元の長さに収縮することにより、光ケ
ーブルに弛みを付加することができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の製造方法の概要を
説明する。図1は本実施の形態の光ケーブルの製造ライ
ンを摸式的に示す図である。この図で、1は内部に複数
の光ケーブル心線が配置されている光ファイバケーブル
2を送出する送出ドラム、3は断面積が例えば22mm
2 程度とされているテンションメンバ4を送出する送出
ドラムである。
【0010】5は送出ドラム3から送出されたテンショ
ンメンバ4に張力を与えるブレーキである。このブレー
キ5は図2に示されているように例えば2個のドラム5
a、5bからなり、後述するキャプスタン11より若干
低速で回転するように構成されている。これによってテ
ンションメンバ4の送出を抑制して例えば約4.9kN
(500kgf)程度の張力を与えるように構成されて
いる。
【0011】6はヒータを示し、ブレーキ5によって張
力を与えられたテンションメンバ4を加熱する。つま
り、テンションメンバ4に張力を与えた状態で加熱する
ことにより可逆可能な範囲で若干の伸び(熱膨張)を与
えるようにしている。なお、ここでの加熱は外部被覆の
被覆条件などにより、例えば約100゜以下で行うこと
が好ましく、例えば90゜前後で加熱している。
【0012】7は中継ドラムを示し、送出ドラム1から
送出された光ファイバケーブル2、及びブレーキ5、ヒ
ータ6によって可逆可能な伸びを与えられたテンション
メンバ4を同時に支持するように構成されている。そし
てこの中継ドラム7によってそれぞれが平行にそろった
状態でポリエチレン押し出し部8に導入される。なお、
中継ドラム7の胴部に光ファイバケーブル2及びテンシ
ョンメンバ4を導く溝を形成することにより、より効率
良く平行にそろえることができるようになる。
【0013】ポリエチレン押し出し部8は、後で詳しく
説明するように、中継ドラム7を介して平行に導入され
た光ファイバケーブル2及びテンションメンバ4に、例
えばポリエステル等からなる被覆部9を施して連結し光
ケーブル10を構成する。11はポリエチレン押し出し
部8から導出される光ケーブル10を巻き上げるための
キャプスタンを示し、後で図6で詳しく説明するように
例えば4個のキャプスタン11(a、b、c、d)が配
置されている。そして4個のキャプスタン11(a、
b、c、d)で巻き上げられた光ケーブル10は、巻き
取りドラム15に巻き取られることとなる。
【0014】ここで、ポリエチレン押し出し部8でなさ
れる光ファイバケーブル2とテンションメンバ4の一体
化について説明する。図3はポリエチレン押し出し部8
による一体化の概要、及び光ファイバケーブル2とテン
ションメンバ4の一体化前、一体化後を示す図である。
例えばポリエチレン押し出し部8に導入される前段すな
わちA−A付近では、図3(b)の断面図に示されてい
るように光ファイバケーブル2とテンションメンバ4は
所定の間隔Dをおいて別体であるが、ポリエチレン押し
出し部8を通過すると、例えば図3(c)の断面図に示
されているように、光ファイバケーブル2とテンション
メンバ4が被覆部9に覆われて一体化され連結帯j1
連結されて光ケーブル10が構成される。
【0015】また、図3(a)では光ファイバケーブル
2とテンションメンバ4の長手方向にわたって被覆を施
して一体化しているが、例えば図3(d)に示されてい
るようにポリエチレン押し出し部8によって所定の間隔
毎に連結部j2 を施して一体化するようにしても良い。
【0016】ところでポリエチレン押し出し部8によっ
て一体化されるときのテンションメンバ4の伸びは、 1.ヒータ6の加熱による伸び K×(90−20)=11×10-6×70=0.077
% (但し、K=鋼線線膨張係数) 2.ブレーキ5の張力による伸び 500÷Y÷22=500÷17500÷22=0.1
29% (但し、Y=鋼線ヤング率) となり、これらの合計(0.077+0.129)によ
り、送出ドラム2から送出された時点よりも例えば約
0.206%程度の伸びが発生した状態で一体化される
こととなる。
【0017】このように光ケーブル10は上記した製造
工程によって例えば図4(a)にその一部分が示されて
いるように、光ファイバケーブル2と伸びを与えられた
テンションメンバ4を被覆部9によって連結され一体的
に構成される。そして、製造後に熱及び張力が開放され
テンションメンバ4が矢印方向に収縮して元の長さに戻
った時に、例えば図4(b)に示されているように光フ
ァイバケーブル2の方が長くなるので、光ファイバケー
ブル2に弛みを与えることができるようになる。また、
この場合被覆部9は全長にわたって光ケーブル10を被
覆しているので、連結帯j1 に所定の間隔でスリットS
を打ち抜くか又は切り込むことによって光ケーブル10
の被覆部9の歪みを低下することができるようになる。
なお、スリットSの両端部はAの拡大図に示されている
ように円弧で形成することにより、連結帯j1 が切り裂
けてしまうことを防止することが
【0018】また、先程図3(d)に示したように連結
部j2 によって一体化した場合は、例えば図5(a)に
示されているように構成される。そして、製造後にテン
ションメンバ4の熱及び張力が開放され矢印方向に収縮
して元の長さに戻った時に、例えば図5(b)に示され
ているように連結部j2 、j2 間において光ファイバケ
ーブル2の方が長くなるので、光ファイバケーブル2に
弛みを与えることができるようになる。
【0019】次に図6、図7にしたがい光ケーブル10
を巻き上げるために並置されているキャプスタン11に
ついて説明する。図6はキャプスタン11(a、b、
c、d)に図4で説明した光ケーブル10が巻き付いて
いる状態を上方から示す図である。これらの図で、12
はキャプスタン11の支軸、13はキャプスタン11の
端部を構成するフランジを示す。14は胴部を示し後述
するようにポリエチレン押し出し部8から導出された光
ケーブル10が係合される係合溝が形成されている。こ
のキャプスタン11(a、b、c、d)は前後方向に互
い違いとなるように配置され、光ケーブル10はキャプ
スタン11a、11b、11c、11dの順序で胴部1
4の係合溝に配置されるように巻き付けられる。なお、
必要に応じてキャプスタン11の数を変更して配置する
ようにしても良い。
【0020】図7(a)はキャプスタン11を断面的に
示す図であり、図7(b)は胴部14に光ケーブル10
を巻き付けた状態の断面を示している。図7(a)に示
されているように、胴部14には光ファーバケーブル1
0を構成する光ファイバケーブル2とテンションメンバ
4が例えばほぼ半分程度係合する係合溝14aがケーブ
ルの巻き取り方向に沿って周回するように形成されてい
る。そして先程図6で説明した巻き取り工程において
は、図7(b)に示されているように光ケーブル10は
係合溝14aに嵌入された状態でキャプスタン11に巻
き付けられることとなり、これによって、光ファイバケ
ーブル2とテンションメンバ4が同一周長となり光ケー
ブル10の巻き上げの精度が向上するようになる。さら
に、光ケーブル10を係合溝14aに嵌合することによ
って、光ファイバケーブル2とテンションメバ4の中心
軸が同一周長となるために、通常のキャプスタンを用い
た場合よりも光ファイバケーブル2への歪み付与を少な
くすることができるようになる。
【0021】
【発明の効果】以上、説明したように本発明は光ファイ
バケーブルとこの光ファイバケーブルを支持するテンシ
ョンメンバを一体化する工程において、テンションメン
バに張力及び熱を同時に加え可逆可能な範囲の伸びを発
生させた状態で一体化するものである。これにより、製
造後に熱及び張力が開放したときにテンションメンバが
元の長さに収縮することにより、光ファイバケーブルに
弛みを付加することができるようになる。したがって、
従来のように光ファイバケーブルに弛みを与えるため
に、光ケーブル上の所定の間隔で多数の金型を設置する
必要がなくなり、製造場所の省スペース化を図ることが
できるようになるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の光ケーブルの製造工程を
摸式的に示す図である。
【図2】実施の形態の光ケーブルの製造工程におけるテ
ンションメンバのブレーキを説明する図である。
【図3】光ファイバケーブルとテンションメンバを一体
化する工程を説明する図である。
【図4】製造中及び完成後の光ケーブルを示す図であ
る。
【図5】製造中及び完成後の光ケーブルを示す図であ
る。
【図6】光ケーブルを巻き上げるキャプスタンを説明す
る図である。
【図7】キャプスタンに巻き上げられる光ケーブルを断
面で示す図である。
【図8】従来の光ケーブルの連結部の製造方式の説明図
である。
【符号の説明】
2 光ファイバケーブル 4 テンションメンバ 5 ブレーキ 6 ヒータ 8 ポリエチレン押し出し機 9 被覆部 j1 連結帯 j2 連結部 10 光ケーブル 11 キャプスタン 14 胴部 14a 係合溝

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光ファイバケーブルと、この光ファイバ
    ケーブルを支持するテンションメンバを個別に送出した
    後に一体化して光ケーブルを形成する光ケーブルの製造
    方法において、 前記光ファイバケーブルと前記テンションメンバをそれ
    ぞれドラムから送出した後に、前記テンションメンバの
    みに所定の張力及び熱を与えて前記光ファイバケーブル
    と所定の間隔をおいて並置し、この並置された状態で前
    記光ファイバケーブルと前記テンションメンバを樹脂材
    料によって一体化することを特徴とする光ケーブルの製
    造方法。
  2. 【請求項2】 光ファイバケーブルと、この光ファイバ
    ケーブルを支持するテンションメンバを個別に送出した
    後に一体化して光ケーブルを形成する光ケーブルの製造
    装置において、 前記テンションメンバの送り出しに対してブレーキを加
    えるブレーキ手段と、 前記テンションメンバを所定の温度で加熱するヒータ手
    段と、 ドラムから送出された前記光ファイバケーブルと前記ヒ
    ータ手段によって加熱された前記テンションメンバを一
    体化して光ケーブルを成形する連結手段と、 前記連結手段によって一体化された光ケーブルの断面に
    沿った係合溝が形成されているキャプスタンと、 を備え、前記ブレーキ手段と前記ヒータ手段及び前記キ
    ャプスタンによって前記テンションメンバが熱膨張した
    状態で光ファイバケーブルと一体化して光ケーブルを製
    造することを特徴とする光ケーブルの製造装置。
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Cited By (5)

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