JP3540521B2 - 余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法 - Google Patents
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【発明の属する技術分野】
本発明は、余長入り自己支持型ケーブルのケーブル本体部にケーブルの種類や製造会社名などを印刷する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
余長入り自己支持型ケーブルは、図5に示すように、ケーブルコア1にシース3aが施されたケーブル本体部5と、鋼撚線などの支持線7にシース3bが施された支持線部9と、前記両シース3a、3bを連結するシース連結部3cとを有していて、ケーブル本体部5が支持線部9に対し蛇行しているものである。
【0003】
光ファイバケーブルを自己支持型ケーブルの形態にする場合、光ファイバを含むケーブルコアが支持線と同じ長さであると、架設したときに張力によって支持線とケーブルコアに同じ量の伸びが発生するため、ケーブルコア内の光ファイバに伝送損失の増加や破断などが発生するおそれがある。自己支持型ケーブルを図5のような「余長入り」の形態にしておけば、架設したときに支持線7に張力がかかっても、ケーブルコア1には張力がほとんどかからないため、上記の問題を解消できる。
【0004】
余長入り自己支持型ケーブルは次のような方法で製造される。まず、ケーブルコアと支持線を平行にして押出機に導入し、それらの外周に断面ひょうたん形のシースを押出被覆する。その後、ケーブルコアにシースが施されたケーブル本体部と、支持線にシースが施された支持線部とを、後者より前者の方が走行速度が高くなるようにロールに巻きつけて引き取る。このときシースを固化させるため冷却を行う。その後、支持線部が直線状になるように引き取る。こうすると、ケーブル本体部が支持線部より長い分だけ支持線部に対して蛇行した余長入り自己支持型ケーブルを製造することができる(特開平8−75969号公報、特開平8−86944号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ケーブルにはその種類や製造会社名などを印刷する必要がある。自己支持型ケーブルの場合、この印刷はケーブル本体部の側面に施されるのが一般的である。ところが余長入り自己支持型ケーブルの場合は、ケーブル本体部が蛇行しているため、その表面に印刷を施すことが困難である。
【0006】
本発明の目的は、このような問題点に鑑み、ケーブル本体部に確実に印刷を施すことができる余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明による一つの解決手段は、ケーブルコアにシースが施されたケーブル本体部と、支持線にシースが施された支持線部と、前記両シースを連結するシース連結部とを有し、ケーブル本体部が支持線部に対し蛇行している余長入り自己支持型ケーブルを製造し、この余長入り自己支持型ケーブルのケーブル本体部に印刷を施す場合に、余長入り自己支持型ケーブルの走行路上に、ケーブル本体部をその余長分だけ支持線部より大きい曲率半径で湾曲させるガイドを設け、余長入り自己支持型ケーブルを前記ガイドにより湾曲させながら走行させ、前記ガイドにより支持線部よりも大きい曲率半径で湾曲させられているケーブル本体部に印刷を施すことを特徴とするものである。
【0008】
本発明によるもう一つの解決手段は、ケーブルコアと支持線を平行に送り出し、それらの外周に断面ひょうたん形のシースを押出被覆した後、ケーブルコアにシースが施されたケーブル本体部と、支持線にシースが施された支持線部とを、後者より前者の方が走行速度が高くなるようにロールに巻き付けて引き取り、その後、支持線部を直線状にして引き取ることにより、ケーブル本体部が支持線部に対し蛇行する余長入り自己支持型ケーブルを製造する過程で、ケーブル本体部がロールを通過しているときにケーブル本体部に印刷を施すことを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1および図2は本発明の第1の実施形態を示す。この実施形態は、余長入り自己支持型ケーブルが完成してから、つまり製造ラインの最終段階で印刷を施す方法である。
【0010】
この方法では、まずケーブル本体部5が支持線部9に対し蛇行している余長入り自己支持型ケーブル11を製造する。この余長入り自己支持型ケーブル11のケーブル本体部5に印刷を施すため、余長入り自己支持型ケーブル11の走行路上に、余長入り自己支持型ケーブル11を湾曲させるガイドプーリー13を設ける。
【0011】
ガイドプーリー13は、図2に示すように外周面にケーブル本体部5が入る第1の溝15と支持線部9が入る第2の溝17を有するものである。第1の溝15と第2の溝17は、ガイドプーリー13の中心から第1の溝15に入ったケーブル本体部5の中心までの距離(ケーブル本体部5の曲率半径)の方が、ガイドプーリー13の中心から第2の溝17に入った支持線部9の中心までの距離(支持線9の曲率半径)より大きくなるように、つまりケーブル本体部5をその余長分だけ支持線部9より大きい曲率半径で湾曲させるように、形成されている。またガイドプーリー13の入口側と出口側には支持線部9を第2の溝17に押しつける押さえロール19、21が設置されている。また押さえロール19、21と共に、ケーブル本体部5を第1の溝15に押しつける押さえロールを設けることもできる。
【0012】
これにより余長入り自己支持型ケーブル11がガイドプーリー13を通過するときは、ケーブル本体部5がその余長分だけ支持線部9より大きい曲率半径で湾曲させられる。その結果、ケーブル本体部5の蛇行が取り除かれて、ケーブル本体部5はガイドプーリー13の中心から一定の距離の所を通過することになる。したがってガイドプーリー13を通過するケーブル本体部5に向けてインクジェット式印刷機23を設置しておけば、印刷機23とケーブル本体部5との距離は変わらないので、ケーブル本体部5に確実に鮮明な印刷を施すことができる。なお印刷機としては、インクジェット式ではなく転写式のものを使用することもできる。
【0013】
図3は本発明の第2の実施形態を示す。この実施形態が第1の実施形態と異なる点は、ガイドプーリーの代わりに多数の小さなガイドロール25を用いたことと、インクジェット印刷機の代わりにロール転写式の印刷機27を用いたことである。それ以外は第1の実施形態と同じであるので同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0014】
図4は本発明の第3の実施形態を示す。この実施形態は、余長入り自己支持型ケーブルを製造する過程で印刷を施すものである。余長入り自己支持型ケーブル11は次のようにして製造される。まずケーブルコア1と支持線7を平行にして押出機29のクロスヘッド29aに送り込み、それらの外周に断面ひょうたん形のシースを押出被覆する。ケーブルコア1はシース3aが施されてケーブル本体部5となり、支持線7はシース3bが施されて支持線部9となる。シース3aと3bは図7のようにシース連結部3cで連結されている。
【0015】
ケーブル本体部5と支持線部9はシースが固まらないうちにロール31に巻き付けられ、ロール31を通過する間に水などで冷却される。ロール31の外周面には、ケーブル本体部5の巻きつけ半径の方が、支持線部9の巻きつけ半径より大きくなるような溝が形成されている。したがってロール31が回転してケーブル本体部5および支持線部9を引き取ると、ケーブル本体部5の方が引き取り速度が高くなる。つまりクロスヘッド29aから出てくるケーブル本体部5および支持線部9の速度はケーブル本体部5の方が高くなる。
【0016】
ケーブル本体部5と支持線部9はロール31と共にほぼ1周したあと、支持線9が直線状になるように引き取られる。ロール31に巻き付いているときの長さはケーブル本体部5の方が支持線部9より長いので、支持線部9が直線状になるとケーブル本体部5はその余長分だけ蛇行することになる。
【0017】
この実施形態は、以上のようにして余長入り自己支持型ケーブル11が製造される過程で、ロール31を通過するケーブル本体部5に向けてインクジェット式印刷機23を設置し、これによってケーブル本体部5への印刷を行うものである。ケーブル本体部5がロール31を通過するときはまだ蛇行していないので、このようにすればケーブル本体部5に確実に鮮明な印刷を施すことができる。
【0018】
なお印刷機としては、インクジェット式ではなく転写式のものを使用することもできる。
また印刷を施す位置は、押出機クロスヘッド29aとロール31の間、例えば矢印Pの位置であってもよい。この位置でもケーブル本体部5が蛇行していないので、鮮明な印刷を施すことができる。
また余長入り自己支持型ケーブルのシース連結部(図5の3c)には所定の間隔でスリットを設けることもある。
【0019】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、余長入り自己支持型ケーブルのケーブル本体部に確実に印刷を施すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示す平面図。
【図2】図1のA−A線における断面図。
【図3】本発明の第2の実施形態を示す平面図。
【図4】本発明の第3の実施形態を示す平面図。
【図5】余長入り自己支持型ケーブルの平面図。
【符号の説明】
1:ケーブルコア
3a、3b:シース
3c:シース連結部
5:ケーブル本体部
7:支持線
9:支持線部
11:余長入り自己支持型ケーブル
13:ガイドプーリー
23:インクジェット式印刷機
25:ガイドロール
27:転写式印刷機
31:ロール
Claims (2)
- ケーブルコアにシースが施されたケーブル本体部と、支持線にシースが施された支持線部と、前記両シースを連結するシース連結部とを有し、ケーブル本体部が支持線部に対し蛇行している余長入り自己支持型ケーブルを製造し、この余長入り自己支持型ケーブルのケーブル本体部に印刷を施す場合に、余長入り自己支持型ケーブルの走行路上に、ケーブル本体部をその余長分だけ支持線部より大きい曲率半径で湾曲させるガイドを設け、余長入り自己支持型ケーブルを前記ガイドにより湾曲させながら走行させ、余長入り自己支持型ケーブルが前記ガイドにより湾曲させられている位置でケーブル本体部に印刷を施すことを特徴とする余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法。
- ケーブルコアと支持線を平行に送り出し、それらの外周に断面ひょうたん形のシースを押出被覆した後、ケーブルコアにシースが施されたケーブル本体部と、支持線にシースが施された支持線部とを、後者より前者の方が走行速度が高くなるようにロールに巻き付けて引き取り、その後、支持線部を直線状にして引き取ることにより、ケーブル本体部が支持線部に対し蛇行する余長入り自己支持型ケーブルを製造する過程で、ケーブル本体部がロールを通過しているときにケーブル本体部に印刷を施すことを特徴とする余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法。
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JP27060896A JP3540521B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP27060896A JP3540521B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH10115740A JPH10115740A (ja) | 1998-05-06 |
JP3540521B2 true JP3540521B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=17488468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP27060896A Expired - Lifetime JP3540521B2 (ja) | 1996-10-14 | 1996-10-14 | 余長入り自己支持型ケーブルの印刷方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3540521B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5918726B2 (ja) * | 2013-07-25 | 2016-05-18 | 昭和電線ケーブルシステム株式会社 | 光ドロップケーブルの製造方法 |
-
1996
- 1996-10-14 JP JP27060896A patent/JP3540521B2/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Publication date |
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JPH10115740A (ja) | 1998-05-06 |
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