JP2007241196A - 自己支持型光ファイバケーブルの製造方法 - Google Patents

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悟 塩原
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Abstract

【課題】最も一般的で簡便な引取装置を用いて自己支持型光ファイバケーブルを効率よく製造する。
【解決手段】 自己支持型光ファイバケーブル1の製造方法は、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコア3をケーブル本体部用外被5で被覆した長尺のケーブル本体部7と、支持線11を支持線用外被13で被覆した長尺のケーブル支持線部15と、を有し、前記ケーブル本体部7とケーブル支持線部15が首部9を介して互いに平行に一体化されている。前記ケーブル本体部7の中心とケーブル支持線部15の中心を結ぶ平面17に対して垂直の厚さ方向で前記ケーブル支持線部15の外形をケーブル本体部7の外形より大きくしてシース押出成形し、このシース押出成形した直後の光ファイバケーブル1をキャタピラ型引取機27で前記ケーブル支持線部15のみに引張張力を印加して引取ることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを小規模ビル或いは一般家庭に引き込む直前の電柱間に架設する自己支持型光ファイバケーブルの製造方法に関する。
従来、FTTH(Fiber to the Home)すなわち家庭またはオフィスでも超高速データ等の高速広帯域情報を送受できるようにするために、電話局から延線されたアクセス系の光ファイバケーブルから、ビルあるいは一般住宅などの加入者宅へ光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバが引き落とされて、これを配線するためにドロップ用の光ファイバケーブルが用いられている。つまり、ドロップ用の光ファイバケーブルは電柱上の幹線ケーブルの分岐クロージャから家庭内へ光ファイバを引き込む際に用いられ、主に、光ファイバドロップケーブル(屋外線)や、より長い布設径間長に適用するために支持線サイズをUPした少心光架空ケーブルが使用されている。これらの光ファイバドロップケーブルや少心光架空ケーブルは、所謂、自己支持型光ファイバケーブルと称する。
図4を参照するに、従来の自己支持型光ファイバケーブル101(以下、単に「光ファイバケーブル」とも呼ぶ)は、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコア103をケーブル本体部用外被105で被覆した長尺のケーブル本体部107と、支持線109を支持線用外被111で被覆した長尺のケーブル支持線部113と、を有しており、前記ケーブル本体部107とケーブル支持線部113が首部115を介して互いに平行に一体化されている。図4の光ファイバケーブル101では、ケーブル支持線部113の外径Dがケーブル本体部107の外径Dより小さい寸法で形成されている。
また、一般的に、自己支持型光ファイバケーブル101は、布設時にかかる張力や風圧等の自然現象による張力がケーブル支持線部113に加わったとき、ケーブル支持線部113がいくらか伸びるとされている。もし、ケーブル本体部107とケーブル支持線部113が同じ長さであると、ケーブル本体部107ないしは内部の光ファイバが伸ばされてロス増することになる。そこで、予めケーブル本体部107がケーブル支持線部113に対して伸ばされる分だけ長く余長部を設けた自己支持型光ファイバケーブル101が開発されている。
ケーブル支持線部113に対してケーブル本体部107に余長部を設けた自己支持型光ファイバケーブル101の製造方法としては、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献4では、光ファイバケーブル101を押出成形するための押出成形機の少なくとも後方に、図5に示されているように、張力付与装置としてのキャプスタン型引取機117が配置されている。支持線109とケーブルコア103の被覆を押出成形機に同時に押出して光ファイバケーブル101を押出成形し、この押出成形後に前記光ファイバケーブル101をキャプスタン型引取機117のキャプスタンプーリ119に巻き付け、冷却するものである。なお、光ファイバケーブル101としては、図4に示されているようにケーブル支持線部113の外径Dがケーブル本体部107の外径Dより小さい寸法(D<D)で形成される。
したがって、ケーブル支持線部113とケーブル本体部107を同時にキャプスタンプーリ119に巻き付けられると、ケーブル本体部107の外径Dがケーブル支持線部113の外径Dより大きい分(巻付差)だけケーブル本体部107が伸ばされて余長部が形成されることになる。
特許文献3では、押出成形機の後方に張力付与装置としての断面台形状のキャプスタン型引取機117が配置されている。キャプスタンプーリ119はケーブル支持線部113側の半径がケーブル本体部107側の半径より小さく配置されることによりケーブル本体部107に余長が形成される構成である。
特許文献5では、特許文献1、特許文献2及び特許文献4で示されているものと同様のキャプスタンプーリ119で引取ってケーブル本体部107に余長部を形成した直後に、図6に示されているように、ケーブル支持線部113とケーブル本体部107にたるみがない状態でキャタピラ引取機121を用いて複数のプーリ123で回転駆動される平形ベルト125で上下から挟み込んで引き取ることにより、光ファイバケーブル101を安定に、かつ一定速度で余長を吸収しながら引き取るものである。
また、他の自己支持型光ファイバケーブル101の製造方法としては、特許文献6に示されているように、支持線109にケーブルコア103より高い張力を印加して、支持線109とケーブルコア103とを一体的にシースで被覆し、その後に前記張力を開放することにより、ケーブル支持線部113に対してケーブル本体部107を長くする製造方法が取られている。
この場合、張力付与装置が押出成形機の前後に配置されて前記支持線109に張力を付与するように構成されており、前記張力付与装置のうちの少なくとも後方の張力付与装置に、前記ケーブル支持線部113を把持する把持部と、前記ケーブル本体部107が余裕を持って収容される溝部が設けられている。したがって、前記ケーブル本体部107を前記溝部に収容して把持せずに、前記ケーブル支持線部113のみを把持してケーブル支持線部113のみに張力を与えて被覆を押出し成形するものがある。
特開平7−230028号公報 特開平8−96944号公報 特開平10−78538号公報 特開平10−125152号公報 特開平10−333004号公報 特許第3463663号公報
ところで、従来の自己支持型光ファイバケーブル101の製造方法においては、特許文献1〜5のいずれにおいても、基本的にはケーブル本体部107に対して張力をかけることにより伸ばされて余長部を設けるので、製造中にケーブル本体部107が破損して光ファイバが断線するという問題点があった。
また、特許文献6の従来の他の自己支持型光ファイバケーブル101の製造方法では、製造する光ファイバケーブル101の寸法に適合したキャプスタン型引取機117を用いる必要があるために、ケーブル支持線部113やケーブル本体部107の外径寸法を変更する場合には、製造装置を改造し、キャプスタンプーリ119を交換する必要があった。その結果、製造設備にコストがかかり、且つ、キャプスタンプーリ119の交換などの余分な作業工数が発生するという問題点があった。
この発明は上述の課題を解決するためになされたものである。
上記発明が解決しようとする課題を達成するために、この発明の自己支持型光ファイバケーブルの製造方法は、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコアをケーブル本体部用外被で被覆した長尺のケーブル本体部と、支持線を支持線用外被で被覆した長尺のケーブル支持線部と、を有し、前記ケーブル本体部とケーブル支持線部が首部を介して互いに平行に一体化されている自己支持型光ファイバケーブルの製造方法において、
前記ケーブル本体部の中心とケーブル支持線部の中心を結ぶ平面に対して垂直の厚さ方向で前記ケーブル支持線部の外形をケーブル本体部の外形より大きくしてシース押出成形し、このシース押出成形した直後の光ファイバケーブルをキャタピラ型引取機で前記ケーブル支持線部のみに引張張力を印加して引取ることを特徴とするものである。
また、この発明の自己支持型光ファイバケーブルの製造方法は、光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコアをケーブル本体部用外被で被覆した長尺のケーブル本体部と、支持線を支持線用外被で被覆した長尺のケーブル支持線部と、を有し、前記ケーブル本体部とケーブル支持線部が首部を介して互いに平行に一体化されている自己支持型光ファイバケーブルの製造方法において、
前記ケーブル本体部の中心とケーブル支持線部の中心を結ぶ平面に対して垂直の厚さ方向で前記ケーブル支持線部の外形をケーブル本体部の外形より大きくしてシース押出成形し、このシース押出成形した直後の光ファイバケーブルをキャプスタン型引取機に巻き付けて前記ケーブル支持線部のみに引張張力を印加して引き取ることを特徴とするものである。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、前記ケーブル支持線部の外形をケーブル本体部の外形より大きくしてシース押出成形したので、最も一般的で簡便な引取装置であるキャタピラ型引取機を用いて自己支持型光ファイバケーブルを効率よく製造できる。また、ケーブル支持線部やケーブル本体部の寸法変更が生じても、製造設備の変更が不要であるので、製造設備を安価にできる。
また、ケーブル本体部に引張荷重を与えることがないため、製造中にケーブル本体部が破損して光ファイバが断線する事態を防止できる。
この発明によれば、前記ケーブル支持線部の外形をケーブル本体部の外形より大きくしてシース押出成形したので、最も一般的で簡便な引取装置であるキャプスタン型引取機を用いて自己支持型光ファイバケーブルを効率よく製造できる。また、ケーブル支持線部やケーブル本体部の寸法変更が生じても、製造設備の変更が不要であるので、製造設備を安価にできる。
また、ケーブル本体部に引張荷重を与えることがないため、製造中にケーブル本体部が破損して光ファイバが断線する事態を防止できる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1(A)を参照するに、この実施の形態に係る自己支持型光ファイバケーブル1(以下、単に「光ファイバケーブル」とも呼ぶ)は、紙面に対して直交した方向へ延伸された光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコア3と、このケーブルコア3の外周上を被覆した断面形状が円形状で樹脂からなるケーブル本体用外被としての例えば外被5と、から長尺のケーブル本体部7を構成している。
この長尺のケーブル本体部7と、このケーブル本体部7における外被5の左側に首部9を介して、支持線11を被覆した樹脂からなる支持線用外被としての例えば外被13で一体化された長尺のケーブル支持線部15と、から構成されている。しかも、ケーブル支持線部15の外径Dがケーブル本体部7の外径Dより大きい寸法(D>D)で形成されている。
なお、この実施の形態では、基本的には、前記ケーブル本体部7の中心とケーブル支持線部15の中心を結ぶ平面17に対して垂直の厚さ方向で前記ケーブル支持線部15の外形Tがケーブル本体部7の外形Tより大きく形成されている。つまり、ケーブル支持線部15やケーブル本体部7の外形形状が図1(A)に示されているような円形でない光ファイバケーブル1にも適用される。例えば、前記ケーブル本体部7の外形が矩形形状で、ケーブル支持線部15の外形が円形形状である場合にも適用される。
次に、この発明の実施の形態の自己支持型光ファイバケーブル1の製造方法について説明する。なお、前述した図1(A)の自己支持型光ファイバケーブル1を製造することを例にとって説明する。
図1(B)、(C)を併せて参照するに、光ファイバケーブル1を成形する製造ラインが図示されており、ケーブルコア3がケーブルコア送出装置19から供給され、支持線11が支持線送出装置21から供給され、それぞれ押出成形機23の押出ヘッド25内の所定位置へ供給される。
より詳しく説明すると、押出ヘッド25の中心部には図示しないニップル部が設けられていると共に、このニップル部の外周には、例えば図1(C)の光ファイバケーブル1の断面の外周形状とほぼ同形状のダイス孔を備えたダイス部が設けられている。このダイス部と前記ニップル部との間には外被5と外被13のシースとしての熱可塑性樹脂Pが押し出される流路が設けられている。
また、前記ニップル部には、ケーブルコア3と支持線11が通る通り穴としてのニップル孔がそれぞれ形成されている。
したがって、図1(B)において左側に設けられたケーブルコア送出装置19のケーブルコア3と支持線送出装置21の支持線11がそれぞれ引き出され、押出ヘッド25内へ送られ、対応する各ニップル孔を通って図1(B)において右方向へ走行すると共にダイス部の流路から溶融した熱可塑性樹脂Pが押し出されることにより、ケーブルコア3と支持線11が共通の熱可塑性樹脂Pで被覆されると共にケーブル本体部7とケーブル支持線部15とを連結する首部9が形成され、図1(A)に示されている形状の光ファイバケーブル1がシース押出成形される。
さらに、前記光ファイバケーブル1は、上記のシース押出成形した直後に、張力付与装置としての例えば、通常のキャタピラ型引取機27で前記ケーブル支持線部15のみに引張張力を印加して引取られる。
より詳しく説明すると、上記のようにキャタピラ型引取機27を構成する複数のプーリ29で回転駆動される平形ベルト31で牽引した場合は、ケーブル支持線部15の外径Dがケーブル本体部7の外径Dより大きい寸法(D>D)であるので、平形ベルト31がケーブル支持線部15のみに接触し、ケーブル本体部7との間には隙間が生じる。従って、ケーブル本体部7に比べてケーブル支持線部15のみに高い張力を印加することができる。
また、ケーブル支持線部15の外径Dやケーブル本体部7の外径D(又は外形寸法T)を変更した場合においても、ケーブル支持線部15の外径Dをケーブル本体部7の外径D(又は外形寸法T)より大きくすることで、キャタピラ型引取機27の変更は不要となる。
さらに、ケーブル支持線部15の外径Dをケーブル本体部7の外径Dより大きくすることで、ケーブル本体部7を破損することなく、また、特殊な牽引装置を用いることなく、ケーブル支持線部15のみに高張力を印加することができる。
その結果、押出成形機23においては支持線11がケーブルコア3より高い張力を印加された状態で、支持線11とケーブルコア3が一体的にシースで被覆されることになるので、その後に前記張力が開放されることにより、ケーブル支持線部15に比べてケーブル本体部7が長くなる。
以上のことから、ケーブル本体部7に余長部を設けた自己支持型光ファイバケーブル1を容易に製造することが可能となり、架線状態で光ファイバ心線に伸び歪がかかることを抑制することができ、光ファイバケーブル1の信頼性が向上する。
また、上記のようにケーブル本体部7に余長部を設けた自己支持型光ファイバケーブル1を容易に製造できるので、前記光ファイバケーブル1の中間部でケーブル支持線部15とケーブル本体部7とを切離した時に、前記ケーブル支持線部15と光アァイバケーブル本体部7との間に隙間が生じるので、クロージャの取り付けが容易となる。
さらに、上記のことから、ケーブル支持線部15のサイズの変更やケーブル本体部7の寸法変更が生じても、製造設備の変更が不要であるので、製造設備を安価にできる。
また、上記のことから、支持線サイズの変更やケーブル本体部7の寸法変更が生じても、設備の変更が不要となり、製造作業工数を低減できる。
次に、この発明の他の実施の形態の自己支持型光ファイバケーブル1の製造方法について説明する。なお、前述した実施の形態の自己支持型光ファイバケーブル1の製造方法と同様の構成は同様の符号を付して詳細な説明は省略する。
ケーブルコア3と支持線11がそれぞれ押出成形機23の押出ヘッド25内の所定位置へ供給され、図1(A)に示されている形状の光ファイバケーブル1がシース押出成形されることは、前述した実施の形態と同様である。
上記の光ファイバケーブル1は、上記のシース押出成形した直後に、図2(A)に示されているように、張力付与装置としての例えば、円筒型のキャプスタン型引取機33のキャプスタンプーリ35に巻き付けて前記ケーブル支持線部15のみに引張張力を印加して引取られる。
より詳しく説明すると、上記のように通常の円筒型のキャプスタン型引取機33のキャプスタンプーリ35に巻き付けて牽引した場合は、図2(B)に示されているように、キャプスタンプーリ35の半径をRとすると、ケーブル支持線部15の外径Dがケーブル本体部7の外径Dより大きい寸法(D>D)であるので、ケーブル支持線部15の巻付径はR+(D/2)となり、一方、ケーブル本体部7の巻付径はR+(D/2)となり、両者の巻付径の差から、ケーブル本体部7に比べてケーブル支持線部15のみに高い張力を印加することができ、ケーブル支持線部15が伸びることになる。
また、ケーブル支持線部15の外径Dやケーブル本体部7の外径D(又は外形寸法T)を変更した場合においても、ケーブル支持線部15の外径Dをケーブル本体部7の外径Dより大きくすることで、上記の円筒型のキャプスタン型引取機33の変更は不要となる。
さらに、ケーブル支持線部15の外径Dをケーブル本体部7の外径Dより大きくすることで、ケーブル本体部7を破損することなく、また、特殊な牽引装置を用いることなく、ケーブル支持線部15のみに高張力を印加することができる。
その結果、押出成形機23においては支持線11がケーブルコア3より高い張力を印加された状態で、支持線11とケーブルコア3が一体的にシースで被覆されることになるので、その後に前記張力が開放されることにより、ケーブル支持線部15に比べてケーブル本体部7が長くなり、ケーブル本体部7に余長部を設けた自己支持型光ファイバケーブル1を容易に製造できる。その他の作用、効果は、前述したキャタピラ型引取機27で牽引した場合とほぼ同様であるので、詳しい説明は省略する。
次に、この発明の実施の形態の自己支持型光ファイバケーブル1の製造方法の効果を詳細に説明する。この実施の形態の自己支持型光ファイバケーブル1としては、図3に示されている形態であり、前述した図1(A)と同様の構成は同符号で説明する。
図3を参照するに、この光ファイバケーブル1は、紙面に対して直交した方向へ延伸された光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバ37と、この光ファイバ37を挟んでその両側に平行に配置された少なくとも一対の抗張力体39と、前記光ファイバ37と一対の抗張力体39との外周上を被覆した断面形状が矩形形状で樹脂からなるケーブル本体部用外被としての例えば外被5と、前記光ファイバ37と一対の抗張力体39の中心軸(X軸)を通る第1平面17と垂直で、かつ前記光ファイバ37の中心軸(Y軸)を通る第2平面41の両側の離れた前記外被5の表面に形成されたノッチ43と、から長尺のケーブル本体部7を構成している。なお、この場合、ケーブルコア3は光ファイバ37と一対の抗張力体39で構成されることになる。
上記の長尺のケーブル本体部7と、このケーブル本体部7における外被5の左側に首部9を介して、支持線11を被覆した樹脂からなる支持線用外被としての例えば外被13で一体化された長尺のケーブル支持線部15と、から構成されるものである。なお、前記支持線11の中心軸(X軸)を通る平面は前記第1平面17と一致している。
また、上記の支持線11にはφ2.3mmの鋼線が用いられ、ケーブル支持線部15の外径Dは3.3mmとしている。ケーブル本体部7は断面矩形の外形Tは2.0mmである。
上記の図3の光ファイバケーブル1が図1(B)、(C)に示す製造工程で製造される際に、支持線11に2500Nの張力を印加するようにキャタピラ型引取機27にて引取りながら、押出成形機23において光ファイバ37、抗張力体39、支持線11を黒色ポリエチレンで共通被覆したところ、首部9やケーブル本体部7に亀裂、扁平等のダメージを与えることなく、押出成形を行うことが可能であった。また、このときのケーブル本体部7は、ケーブル支持線部15に比べて約0.3%程度長い状態となった。
この発明の実施の形態の自己支持型光ファイバケーブル及びその製造方法を示すもので、(A)は自己支持型光ファイバケーブルの断面図で、(B)は製造工程を示す概略説明図で、(C)はキャタピラ型引取機で引き取られる状態を示す斜視図である。 (A)はこの発明の他の実施の形態の自己支持型光ファイバケーブルの製造工程を示す概略説明図で、(B)は円筒型のキャプスタン型引取機で引き取られる状態を示す斜視図である。 この発明の他の実施の形態の自己支持型光ファイバケーブルの断面図である。 従来の製造工程で用いられる自己支持型光ファイバケーブルの断面図である。 従来の製造工程で自己支持型光ファイバケーブルが円筒型のキャプスタン型引取機で引き取られる状態を示す斜視図である。 従来の製造工程で自己支持型光ファイバケーブルがキャタピラ型引取機で引き取られる状態を示す斜視図である。
符号の説明
1 光ファイバケーブル(自己支持型光ファイバケーブル)
3 ケーブルコア
5 外被(ケーブル本体用外被)
7 ケーブル本体部
9 首部
11 支持線
13 外被(支持線用外被)
15 ケーブル支持線部
17 平面(第1平面)
19 ケーブルコア送出装置
21 支持線送出装置
23 押出成形機
25 押出ヘッド
27 キャタピラ型引取機
29 プーリ
31 平形ベルト
33 キャプスタン型引取機
35 キャプスタンプーリ
37 光ファイバ
39 抗張力体
41 第2平面
43 ノッチ

Claims (2)

  1. 光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコアをケーブル本体部用外被で被覆した長尺のケーブル本体部と、支持線を支持線用外被で被覆した長尺のケーブル支持線部と、を有し、前記ケーブル本体部とケーブル支持線部が首部を介して互いに平行に一体化されている自己支持型光ファイバケーブルの製造方法において、
    前記ケーブル本体部の中心とケーブル支持線部の中心を結ぶ平面に対して垂直の厚さ方向で前記ケーブル支持線部の外形をケーブル本体部の外形より大きくしてシース押出成形し、このシース押出成形した直後の光ファイバケーブルをキャタピラ型引取機で前記ケーブル支持線部のみに引張張力を印加して引取ることを特徴とする自己支持型光ファイバケーブルの製造方法。
  2. 光ファイバ素線、光ファイバ心線又は光ファイバテープ心線からなる光ファイバを収容しているケーブルコアをケーブル本体部用外被で被覆した長尺のケーブル本体部と、支持線を支持線用外被で被覆した長尺のケーブル支持線部と、を有し、前記ケーブル本体部とケーブル支持線部が首部を介して互いに平行に一体化されている自己支持型光ファイバケーブルの製造方法において、
    前記ケーブル本体部の中心とケーブル支持線部の中心を結ぶ平面に対して垂直の厚さ方向で前記ケーブル支持線部の外形をケーブル本体部の外形より大きくしてシース押出成形し、このシース押出成形した直後の光ファイバケーブルをキャプスタン型引取機に巻き付けて前記ケーブル支持線部のみに引張張力を印加して引き取ることを特徴とする自己支持型光ファイバケーブルの製造方法。
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