JP2016126231A - 光ケーブルおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】外被の収縮を抑えることで外被内の光ファイバが過余長となることのない光ケーブルおよびその製造方法を提供する。【解決手段】光ケーブル10は、光ファイバ11と、抗張力繊維12と、光ファイバ11および抗張力繊維12の周囲を被覆する外被13と、を備えている。光ファイバ11と外被13とは、密着していない。外被13は、光ケーブル10を製造した後に85℃で4時間置いたときの収縮率が1%以下である。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、光ファイバと抗張力繊維とを備えた光ケーブルおよびその製造方法に関する。
例えば、特許文献1は、1本の光ファイバ心線と、光ファイバ心線に沿って配置された抗張力体と、光ファイバ心線および抗張力体を被覆するシースとを備えた光ケーブルを開示している。特許文献1に記載の光ケーブルにおいては、押出成型時の材料歪みによるシースの収縮に対処するため、例えばアラミド繊維からなる抗張力体の引張伸び特性を所定値以下とすることで光ケーブルの抗張力(引張伸び特性)を確保している。
特開2008−15414号公報
しかしながら、特許文献1に記載のようなアラミド繊維等の抗張力体の引張伸び特性を調整しただけでは、光ケーブルの外被の収縮を抑えきれないことがある。図1(b)に示すように、光ケーブル10Aの製造後に外被13Aが収縮すると、外被13A内に収容されている光ファイバ心線11Aが過余長となって、外被13A内で光ファイバ心線11Aの曲げが生じる。この光ファイバ心線の外被内における曲げが、伝送損失の増加の一因となる。
本発明は、外被の収縮を抑えることで外被内の光ファイバが過余長となることのない光ケーブルおよびその製造方法の提供を目的とする。
本発明による光ケーブルは、
光ファイバと、抗張力繊維と、前記光ファイバおよび前記抗張力繊維の周囲を被覆する外被と、を備えた光ケーブルであって、
前記光ファイバと前記外被とは、密着しておらず、
前記外被は、前記光ケーブルを製造した後に85℃で4時間置いたときの収縮率が1%以下である。
また、本発明による光ケーブルの製造方法は、
光ファイバおよび抗張力繊維の周囲にチューブ状の外被を押出被覆する光ケーブルの製造方法であって、
前記外被を押し出す押出装置と、前記光ケーブルの引き取り装置との間に、前記光ケーブルに接触しながら前記光ケーブルを送り出す送り出し装置を配置し、前記引き取り装置が前記光ケーブルを引き取る速度よりも、前記送り出し装置が前記光ケーブルを送り出す速度を速くすることで前記外被に圧縮力を与える。
本発明によれば、外被の収縮を抑えることで外被内の光ファイバが過余長となることのない光ケーブルおよびその製造方法を提供することができる。
(a)は、本実施形態の光ケーブルの一例を示す断面図である、(b)は、光ケーブルの外被が収縮し外被内の光ファイバが過余長となった場合を示す概略図である。 図1(a)に示す光ケーブルの製造装置を示す図である。 図2の光ケーブル製造装置における押出被覆工程を示すダイスの要部の断面図である。 光ケーブルの外被の収縮率の評価方法を説明する図である。 光ケーブルのファイバ余長率と伝送損失との関係を示すグラフである。
[本願発明の実施形態の説明]
最初に本願発明の実施形態の内容を列記して説明する。
本願発明の実施形態に係る光ケーブルは、
(1)光ファイバと、抗張力繊維と、前記光ファイバおよび前記抗張力繊維の周囲を被覆する外被と、を備えた光ケーブルであって、
前記光ファイバと前記外被とは、密着しておらず、
前記外被は、前記光ケーブルを製造した後に85℃で4時間置いたときの収縮率が1%以下である。
この構成によれば、外被の収縮を抑えることで外被内の光ファイバが過余長となることのない光ケーブルを提供することができる。
(2)前記光ケーブルを製造した後に常温で30日置いたときに、前記外被に対する前記光ファイバの余長率が0.0%以上0.5%以下であることが好ましい。
この構成によれば、光ファイバの余長率を上記範囲に抑えることで、伝送損失の増加を十分に防止することができる。
(3)前記外被は、結晶性樹脂を20%以上含むことが好ましい。
結晶性樹脂を一定量含んだ材料で外被を製造することで、外被の収縮防止の効果が十分に得られる。
本願発明の実施形態に係る光ケーブルの製造方法は、
(4)光ファイバおよび抗張力繊維の周囲にチューブ状の外被を押出被覆する光ケーブルの製造方法であって、
前記外被を押し出す押出装置と、前記光ケーブルの引き取り装置との間に、前記光ケーブルに接触しながら前記光ケーブルを送り出す送り出し装置を配置し、前記引き取り装置が前記光ケーブルを引き取る速度よりも、前記送り出し装置が前記光ケーブルを送り出す速度を速くすることで前記外被に圧縮力を与える。
この構成によれば、外被の収縮を抑えることで外被内の光ファイバが過余長となることのない光ケーブルの製造方法を提供することができる。
(5)前記送り出し装置の前記外被と接触する部分の温度は、当該温度における前記外被を構成する材料の貯蔵弾性率が20℃における前記貯蔵弾性率よりも一桁以上小さい値となる温度であることが好ましい。
(6)前記送り出し装置の前記温度が、前記材料のガラス転移温度以上であることが好ましい。
(7)前記送り出し装置の前記外被と接触する部分の温度が60℃以上であることが好ましい。
これらの構成によれば、外被の収縮率を1%以下に抑えることができ、光ファイバの伝送損失の増加を十分に抑えることができる。
[本願発明の実施形態の詳細]
以下、本発明に係る光ケーブル及びその製造方法の例を、図面を参照して説明する。
図1(a)に示すように、光ケーブル10は、複数本の光ファイバ心線11(光ファイバの一例)と、複数本の光ファイバ心線11に沿って配置された抗張力繊維12と、光ファイバ心線11および抗張力繊維12の周囲を被覆する外被13と、を備えている。
複数本の光ファイバ心線11は、たとえば、ガラスファイバ11aを被覆層11bで被覆したものである。ガラスファイバ11aは、コアとその周囲のクラッドとを有し、クラッドの外径が例えば125μmである。また、被覆層11bの外径が例えば250μmである。
抗張力繊維12は、多数本のアラミド繊維等から構成されている。
外被13の内部には、抗張力繊維12とともに複数本の光ファイバ心線11が収容されている。外被13は、管状に形成される。外被13と光ファイバ心線11との間には抗張力繊維12が介在しており、光ファイバ心線11が外被13と密着していない。なお、光ファイバ心線11と外被13が一部分において接触していることはあってもよい。
本実施形態に係る光ケーブル10においては、後述の通り、外被13が、光ケーブル10の製造後に当該光ケーブル10を85℃で4時間置いたときの外被13の収縮率が1%以下である材料から構成されている。外被13は、例えば、外径が2.5〜3.0mm、内径が1.5〜2.0mmである。外被13は、ポリ塩化ビニル(PVC)、あるいはポリブチレンテレフタレート(PBT)等から構成されている。外被13の樹脂材料としては、PVCやPBTのほか、ポリプロピレン(PP)、低密度ポリエチレン(LDPE)、またはエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)を用いることもできる。
外被13がPBTから構成されている場合、PBTの結晶化度は20%〜45%である。これにより、後述の製造方法により外被13に圧縮応力を加えて光ケーブル10を作製した場合に、PBTからなる外被13の収縮率を1%以下に抑えることが可能となる。
次に、上記光ケーブルの製造方法について説明する。図2は、光ケーブル10の製造装置20の概略構成を示している。
図2に示すように、光ケーブル製造装置20は、光ケーブル10の走行ラインにおける上流側(図2の左側)に、光ファイバ心線11が巻き取られたボビン21および抗張力繊維12が巻き取られたボビン22を備えている。
ボビン21およびボビン22の下流側(図2におけるボビン21,22の右側)には、光ファイバ心線11および抗張力繊維12の周囲に外被13を被覆するための押出装置30が設けられている。ボビン21およびボビン22からそれぞれ引き出された光ファイバ心線11および抗張力繊維12は、押出装置30に導入され、その周囲に外被13が押出被覆されて光ケーブル10となる。
押出装置30の下流側には、光ケーブル10を引き取るためのキャプスタン23(引き取り装置の一例)が設けられている。キャプスタン23によって引き取られた光ケーブル10は、ガイドローラ24を介して、大型ボビン25に巻き取られる。
キャプスタン23は、光ケーブル10を引き取り速度Vで引き取り、下流のガイドローラ24側へ送り出す。ガイドローラ24はキャプスタン23での引き取り速度Vと同じ速度で大型ボビン25へ光ケーブル10を送り出す。
押出装置30とキャプスタン23との間には、ベルトキャプスタンあるいはホイールキャプスタンと呼ばれる圧縮ローラ26(送り出し装置の一例)が配置されている。圧縮ローラ26は、押出装置30から引き出された光ケーブル10に接触しながら光ケーブル10を速度Vで送り出す。圧縮ローラ26が光ケーブル10を送り出す速度Vは、キャプスタン23が光ケーブル10を引き取る速度Vよりも速い。具体的には、圧縮ローラ26の送り出し速度Vはキャプスタン23の引き取り速度Vよりも2〜3%高く設定されている(V=V×1.02〜1.03)ことが好ましい。これにより、圧縮ローラ26とキャプスタン23との間で外被13に圧縮応力が加えられる。
上記の圧縮ローラ26およびその下流側のキャプスタン23は、温水槽27内に配置され、温水により一定温度以上に保たれている。圧縮ローラ26の温度は、外被13を構成する材料のガラス転移温度以上となるように設定される。例えば、外被13がPBT(ガラス転移温度:20〜60℃)から構成されている場合は、圧縮ローラ26が浸されている温水槽27内の温水の温度は60℃以上である。これにより、圧縮ローラ26の光ケーブル10と接触する部分の温度が60℃以上になるように保たれている。
なお、外被13がPVC(ガラス転移温度:80℃)から構成されている場合は、圧縮ローラ26の光ケーブル10と接触する部分の温度がPVCのガラス転移温度である80℃以上になるように、温水槽27内の温水の温度が設定される。圧縮ローラ26の光ケーブル10と接触する部分の温度が80℃である場合、外被13を構成するPVCの貯蔵弾性率は、当該温度が20℃の場合よりも一桁以上小さい値となる。具体的には、圧縮ローラ26の光ケーブル10と接触する部分の温度が20℃である場合のPVCの貯蔵弾性率は600Mpa程度であり、当該温度が80℃である場合のPVCの貯蔵弾性率は15Mpa程度である。
図3に示すように、外被13の押出被覆に用いられる押出装置30は、ダイス31とポイント41とを備えている。
ダイス31は、内周面が円錐台形状の円錐台部32を有している。円錐台部32の中心には、円錐台に円筒を継いだ形状の押出孔33が形成されている。
ポイント41は、外周面が円錐台形状の円錐台部42に円筒を継いだ形状をしている。円錐台部42は、円錐状に形成されて先端部に向けて徐々に小径になっている。円錐台部42の中心には、挿通孔43が形成されている。この挿通孔43に、光ファイバ心線11および抗張力繊維12が挿通されて前方へ向かって引き出される。
ポイント41の円錐台部42は、ダイス31の円錐台部32と所定の環状の隙間を形成するように配設されている。この隙間が、押出流路51とされている。そして、押出流路51に、外被13を形成する溶融樹脂Rが後方側から導入され、押出孔33から押し出される。
上記の押出装置30を用いて光ファイバ心線11および抗張力繊維12の周囲に外被13を被覆させる場合、図3に示すように、光ファイバ心線11および抗張力繊維12をポイント41の挿通孔43に挿通させる。
そして、光ファイバ心線11および抗張力繊維12を押出装置30から引き出しながら、押出流路51へ、その後方側から溶融樹脂Rを押し出す。樹脂Rは、押出流路51を通って押出孔33から押し出される。樹脂Rは、押出孔33から出る時に管状に形成されている。その管の中に光ファイバ心線11および抗張力繊維12が収められる。
以上説明したように、本実施形態に係る光ケーブル10の製造方法は、外被13を押し出す押出装置30と、キャプスタン23との間に、光ケーブル10に接触しながら光ケーブル10を送り出す圧縮ローラ26を配置し、キャプスタン23が光ケーブル10を引き取る速度Vよりも、圧縮ローラ26が光ケーブル10を送り出す速度Vを速くしている。これにより、押出装置30から押出被覆された直後の外被13に圧縮力が与えられるため、外被13の収縮を抑えることができる。光ケーブル10の製造後に当該光ケーブル10を85℃で4時間置いたときの外被13の収縮率が1%以下とすることができる。そして、光ケーブル10をコネクタ等へ取り付ける際のアニール処理が不要となる。さらには、光ケーブル10を長期間使用したとしても外被13内に収容された光ファイバ心線11が過余長となることがなく、伝送損失の増加を防止することができる。
なお、外被13として、PVCやPBTのほか、PP、LDPE、またはEVAを用いた場合であっても、上記のように圧縮ローラ26とキャプスタン23との間で外被13に圧縮応力を加えることで、外被13の収縮を十分に抑えることができる。
また、本実施形態においては、圧縮ローラ26の外被13と接触する部分の温度は、当該温度が20℃の場合よりも外被13を構成する材料の貯蔵弾性率が一桁以上小さい値となるように設定している。特に、外被13がPVCから構成される場合は、圧縮ローラ26の光ケーブル10と接触する部分の温度を、当該温度が20℃の場合よりもPVCの貯蔵弾性率が一桁以上小さい値となる温度(例えば、60℃以上)に設定することで、外被13の収縮率を1%以下に抑えることができる。
さらに、本実施形態においては、圧縮ローラ26の温度が、外被13を構成する材料のガラス転移温度以上であるように設定している。例えば、外被13がPBTの場合は、圧縮ローラ26の外被13と接触する部分の温度を60℃以上に保ち、外被13がPVCの場合は、圧縮ローラ26の外被13と接触する部分の温度を80℃以上に保っている。圧縮ローラ26の温度を、外被13を構成する材料のガラス転移温度以上にすることにより、様々な材料を外被13に用いても外被13に容易に圧縮力をかけることができる。
上記のように、本実施形態に係る光ケーブル10は、複数本の光ファイバ心線11および光ファイバ心線11に沿って配置された抗張力繊維12の周囲を被覆する外被13が、光ケーブル10の製造後に当該光ケーブル10を85℃で4時間置いたときの外被13の収縮率が1%以下である。このような光ケーブル10においては、外被13の収縮率が十分に低いため、光ケーブル10を長期間使用したとしても外被13内の光ファイバ心線11が過余長となることがなく、伝送損失を抑えることができる。
〔評価〕
次に、例1〜例4について、外被の収縮率についての評価を行った。具体的には、例1として外被材料にPBTを用い、例2および例3として外被材料にPVCを用い、例4として外被材料にPE(ポリエチレン)を用いた光ケーブルを製造した。例1および例2では温水槽の温度を60℃とし、例3および例4では温水槽の温度を80℃とした。例1〜例4において、それぞれ、押出装置とキャプスタンとの間に圧縮ローラを設けて光ケーブルに圧縮力を与えた場合と、圧縮ローラを設けることなく圧縮力を与えなかった場合について、光ケーブルの製造後に当該光ケーブルを所定時間置いたときの外被の収縮率を測定した。その結果を表1に示す。
なお、外被の収縮率の評価方法については、以下に示す通りである。
〔収縮率の評価方法〕
まず、光ケーブルの外被から光ファイバ心線および抗張力繊維を抜きとり、外被を長さ170mmに切断した。切断した外被の一端から150mmで標点となる印を付け、図4に示すように、その外被をSUS管に入れる。そして、光ケーブル製造装置の圧縮ローラによる圧縮力の付与を模擬して、外被が入れられたSUS管を温水槽内に浸し、温水下で外被の圧縮を行った。続いて、SUS管内の外被を、タルクベッドにおいて85℃で4時間加熱した。最後に、外被をSUS管から取り出して25℃の環境下で1時間放置し、その後、外被の収縮率を測定した。
Figure 2016126231
表1に示すように、例1(外被:PBT)において、従来のように圧縮ローラによって外被に圧縮力を加えない場合は外被の収縮率は3%であった。一方、押出装置の下流に圧縮ローラを設けて外被が固化されるまでに外被に圧縮応力をかけると、外被の収縮率が0.2%にまで改善した。
特に、PBTから構成される外被13は、表1のように結晶性樹脂を20%以上含むことで、外被13の収縮防止の効果が十分に得られることが確認された。
例2(外被:PVC)において、外被に圧縮力を加えない場合は外被の収縮率は2.6%であったが、圧縮ローラにより外被に圧縮応力をかけると、収縮率が1.0%に改善した。
さらに、例3(外被:PVC)においては、温水槽の温度をPVCのガラス転移点以上である80℃に上げて、圧縮ローラにより外被に圧縮応力をかけると、収縮率が0.5%にまで改善した。
例4(外被:PE)において、外被に圧縮力を加えない場合は外被の収縮率は2.0%であったが、圧縮ローラにより外被に圧縮応力をかけると、収縮率が0.1%に改善した。
図5は、光ケーブル10のファイバ余長率と伝送損失との関係を示すグラフである。図5に示すように、ファイバ余長率が増えるにつれて、伝送損失が増加する。ここで、ファイバ余長率は、[(光ファイバ長さ−外被長さ)/外被長さ]から求められる。図5から、伝送損失が許容値の0.2dB/km以下であるためには、ファイバ余長率が0.5%以下であることが求められることがわかる。
本実施形態に係る製造方法にて製造された光ケーブル10は、当該光ケーブル10を製造後に常温で30日置いたときに、光ファイバ心線11の外被13に対するファイバ余長率が0.0%以上0.5%以下となった。このように本実施形態の光ケーブル10は、一定期間使用した場合でも外被13内の光ファイバ心線11が過余長となることがなく、耐用性が非常に優れている。
以上、本発明を詳細にまた特定の実施態様を参照して説明したが、本発明の精神と範囲を逸脱することなく様々な変更や修正を加えることができることは当業者にとって明らかである。また、上記説明した構成部材の数、位置、形状等は上記実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等に変更することができる。
10:光ケーブル
11:光ファイバ心線(光ファイバの一例)
12:抗張力繊維
13:外被
20:光ケーブル製造装置
21,22:ボビン
23:キャプスタン(引き取り装置の一例)
24:ガイドローラ
25:大型ボビン
26:圧縮ローラ(送り出し装置の一例)
27:温水槽
30:押出装置
31:ダイス
33:押出孔
41:ポイント
51:押出流路

Claims (7)

  1. 光ファイバと、抗張力繊維と、前記光ファイバおよび前記抗張力繊維の周囲を被覆する外被と、を備えた光ケーブルであって、
    前記光ファイバと前記外被とは、密着しておらず、
    前記外被は、前記光ケーブルを製造した後に85℃で4時間置いたときの収縮率が1%以下である、光ケーブル。
  2. 前記光ケーブルを製造した後に常温で30日置いたときに、前記外被に対する前記光ファイバの余長率が0.0%以上0.5%以下である、請求項1に記載の光ケーブル。
  3. 前記外被は、結晶性樹脂を20%以上含む、請求項1または請求項2に記載の光ケーブル。
  4. 光ファイバおよび抗張力繊維の周囲にチューブ状の外被を押出被覆する光ケーブルの製造方法であって、
    前記外被を押し出す押出装置と、前記光ケーブルの引き取り装置との間に、前記光ケーブルに接触しながら前記光ケーブルを送り出す送り出し装置を配置し、前記引き取り装置が前記光ケーブルを引き取る速度よりも、前記送り出し装置が前記光ケーブルを送り出す速度を速くすることで前記外被に圧縮力を与える、光ケーブルの製造方法。
  5. 前記送り出し装置の前記外被と接触する部分の温度は、当該温度における前記外被を構成する材料の貯蔵弾性率が20℃における前記貯蔵弾性率よりも一桁以上小さい値となる温度である、請求項4に記載の光ケーブルの製造方法。
  6. 前記送り出し装置の前記温度が、前記材料のガラス転移温度以上である、請求項5に記載の光ケーブルの製造方法。
  7. 前記送り出し装置の前記外被と接触する部分の温度が60℃以上である、請求項4から請求項6のいずれか一項に記載の光ケーブルの製造方法。
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