JP2002006186A - フレックスチューブユニットのソリッド撚り方法および装置 - Google Patents

フレックスチューブユニットのソリッド撚り方法および装置

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JP2002006186A JP2001139480A JP2001139480A JP2002006186A JP 2002006186 A JP2002006186 A JP 2002006186A JP 2001139480 A JP2001139480 A JP 2001139480A JP 2001139480 A JP2001139480 A JP 2001139480A JP 2002006186 A JP2002006186 A JP 2002006186A
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パスカル・アルドウアン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フレックスチューブユニットをソリッド撚り
するための方法および装置を提供する。 【解決手段】 ソリッド撚りは、緩衝工程と撚り工程を
組み合わせたものであり、さらに、フレックスチューブ
が熱いうちに撚り工程が実施されるため、フレックスチ
ューブが、余計なバインダなしでまとめて付着される。
光ファイバおよび/またはワイヤが押出し機に供給さ
れ、個々の、あるいはグループの光ファイバおよび/ま
たはワイヤの周囲にフレックスチューブが形成される。
中心構成要素を押出し機の中央部に供給し、通過させる
ことができる。フレックスチューブを冷却しつつ、キャ
タピラなどの回転引張り装置により、中心構成要素の周
囲に螺旋状に、あるいはSZ方式でソリッド撚りにさ
れ、あるいは、中心構成要素がない場合は、フレックス
チューブ自体にソリッド撚りにされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ケーブル、特
に、光ファイバをその中に有するフレックスチューブを
含む光ケーブルを製造するための方法および装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ローカルエリアネットワークおよび比較
的広帯域の能力を有する光ファイバリンクの出現によ
り、光ファイバ機能を含むことは、新規通信システムに
とって当たり前のことになっている。光ファイバ、すな
わち光ケーブルを用いた通信ケーブルは、通信産業にお
いて広く使用されている。特に、長距離電話通信、相互
交換電話用途、および、その他の電話およびデータ伝送
用途には、マルチファイバ光ケーブルが広く使用されて
いる。また、光ケーブルは、旧来の同軸ケーブルに代わ
って、ケーブルテレビ網に組み込まれている。光ケーブ
ルを用いることにより、信号中継器間の距離を長くする
ことができ、あるいは、このような中継器の必要性を完
全に取り除くことができる。光ファイバはさらに、極め
て広い帯域幅と低雑音動作を提供している。
【0003】光ファイバを使用する場合、ガラス光ファ
イバの壊れ易い性質から、光ケーブルには、ファイバの
物理的な保護が付与される。光ケーブルには、その光ケ
ーブル内で他の光ファイバにさまだげられることなく、
識別し処理しなければならない、多数の光ファイバが含
まれている。したがって、光ケーブルは、様々な内部構
造を有している。現在使用されている構造群には、タイ
トチューブ、モノチューブ、溝形ルース、およびルース
チューブなどがある。
【0004】タイト緩衝管構造では、保護層が、直接各
光ファイバに接触して加えられるため、ファイバの長さ
が超過することはない。このようなタイト緩衝構造で
は、機械的保護を付与するために、各光ファイバは、単
層または複数層の完全なカプセル化層を有している。保
護層は、熱可塑性材料または他の適切な材料で形成する
ことができる。通常、保護層の材料は、緩衝ファイバに
良好な機械的および熱的性能を付与する特性を有してい
る。通常、緩衝ファイバのケーブル引張り伸長値の程度
は、0.15%未満であり、低温で増加する減衰を小さ
くしている。
【0005】モノチューブ構造では、光ファイバは全
て、中心に位置付けられた1つのオーバサイズの、ゲル
が充填された熱可塑性緩衝管内に納められている。光フ
ァイバは、バインダに包まれた束にグループ化された、
あるいは、リボンマトリックスに保持された、ルース構
成にすることができる。通常、中空緩衝管には、水の進
入を遮断する揺変性ゲルが充填されているが、ケーブル
の膨張および収縮時におけるファイバの移動を可能にし
ている。ファイバが、ケーブル膨張時に実質的に応力の
掛からない状態を維持するためには、緩衝管内における
ファイバの正確な長さ超過量が必要である。通常、長さ
超過量は、ケーブル引張り伸長量の値の0.1〜0.2
%以内である。
【0006】溝形ルース構造は、ゲルが充填されたチャ
ンネル、すなわちスロット内に正確に配置された光ファ
イバを有している。チャンネルは対称になっており、ケ
ーブルの長手方向の軸に沿って、螺旋状の経路を形成し
ている。テンションメンバは、溝形ルースケーブル構造
の中心に設けられている。つまり、光ケーブルの溝形ル
ース構造では、金属製または誘電材料製の中心テンショ
ンメンバの周囲に、輪郭部材が押出されている。螺旋状
経路あるいは反転螺旋状経路をたどる複数のスロット、
すなわち溝が、熱可塑性輪郭部材の外面上に設けられて
いる。1つまたは複数本の光ファイバが、実質的に応力
の掛からない状態でスロット中に納められている。光フ
ァイバは、バインダに包まれた束にグループ化された、
あるいは、リボンマトリックス中に保持された、ルース
構成にすることができる。
【0007】最後に、ルースチューブ構造すなわちフレ
ックスチューブ構造では、光ファイバを含んだ複数の緩
衝管が、中心テンションメンバの周囲に撚られている。
この緩衝管は、通常、個別バインダでまとめて束ねられ
た後、共通シース内に封入される。ケーブル内の他の光
ファイバを妨げることなくまたは損傷することなく光フ
ァイバを識別し、処理する点に関しては、ルースチュー
ブ構造すなわちフレックスチューブ構造の方が、モノチ
ューブ構造よりも有利である。単一緩衝管は、ルースチ
ューブ構造すなわちフレックスチューブ構造内でアクセ
スすることができ、一方、他の緩衝管内の残りのファイ
バは妨げられない。対照的に、1つの中央モノチューブ
へのエントリは、全てのファイバが1つのモノチューブ
内に含まれているため、隣接ファイバを損傷する危険が
大きいと思われる。
【0008】ルースチューブは、光ファイバをケーブル
中に封入する、緩衝管と呼ばれる、押出し円筒管を含ん
でいる。ルースチューブ内に封入される光ファイバは、
単一光ファイバ、光ファイバリボン、あるいはその他任
意の光ファイバ構成の形を取ることができる。これらの
光ファイバを、以下、便宜上、単に光ファイバという。
緩衝管は、例えば、光ファイバを物理的に保護し、ある
いは、光ファイバを汚染から保護し、また、水を遮断す
る材料を含み、光ファイバをグループに分離し、破砕力
に耐えるようケーブルを強化し、ケーブル屈曲時あるい
はケーブルへの張力印加時における、光ファイバの移動
のための空間を提供する等、様々な目的を果たしてい
る。
【0009】従来の方法では、先ず、緩衝(buffe
ring)プロセスで個々のルースチューブが形成さ
れ、中間製品として、例えばプレート上またはドラム上
に保管される。次に、複数本のルースチューブが、しば
しば別の場所で実施される、個別撚りプロセスでまとめ
て撚られ、光ファイバケーブルすなわちルースチューブ
ユニットが形成されている。この種の方法の一例が、米
国特許第5,938,987号および第4,171,6
09号に開示されている。前者は、個別のルースチュー
ブを形成する方法、すなわち緩衝ステップを開示してお
り、後者は、個別のプリフォームルースチューブをまと
めて撚る方法、すなわち個別の撚りステップを開示して
いる。しかし、ルースチューブをドラムに巻き取り、あ
るいはルースチューブを保管するために、余計な労力お
よび費用を必要としている。さらなる費用は、個別のル
ースチューブの保管および撚りステップを実施する場所
への輸送に関連している。
【0010】米国特許第5,283,014号は、最初
に個別ルースチューブ(緩衝管)を形成し、次にそれら
をまとめて撚る、個別プロセスラインおよび/または場
所を使用する場合の問題の解決を試みている。この特許
によれば、緩衝ラインおよび撚りラインが連続して配置
され、1つのプロセスラインに沿って個別ルースチュー
ブが形成され、凝結のために冷却された後、まとめて撚
られており、それにより、他の従来方法が必要としてい
る保管費および輸送費を不要にしている。しかしなが
ら、それでも尚、緩衝プロセスと撚りプロセスが分離さ
れており、まとめて撚る前に、ルースチューブを完全に
冷却させるために高い冷却費、および低いライン速度な
ど、緩衝プロセスと撚りプロセスとが分離していること
に関連する欠点を有している。さらに、個別バインダで
ルースチューブをまとめて束ねた後、共通シース内に封
入しているため、プロセス時間および費用を追加してい
る。
【0011】フレックスチューブは、ケーブル内の光フ
ァイバを覆う支持シースを含んでいる点において、ルー
スチューブと類似している。フレックスチューブ内に封
入される光ファイバは、単一光ファイバ、光ファイバリ
ボン、あるいはその他任意の光ファイバ構成の形を取る
ことができる。これらの光ファイバを、以下、便宜上、
単に光ファイバという。フレックスチューブの支持シー
スは、例えば、光ファイバを物理的に保護し、光ファイ
バを汚染から保護し、水を遮断する材料を含み、光ファ
イバをグループに分離し、破砕力に耐えるようケーブル
を強化する等、様々な目的を果たしている。
【0012】ルースチューブに類似してはいるが、フレ
ックスチューブには幾つかの相違がある。特に、所定本
数の光ファイバに対するフレックスチューブの外径は、
同数の光ファイバを有するルースチューブの外径より小
さい。つまり、フレックスチューブの支持シースは、ル
ースチューブの緩衝管に比べ、より緊密に光ファイバの
周囲を覆っているということである。支持シースは、光
ファイバに接触して配置され、光ファイバ間に機械的な
結合が得られるように、光ファイバを覆っている。別法
としては、支持シースと幾つかの光ファイバとの間に、
極めて狭い空間を設けることもできる。その上、支持シ
ースは緩衝管よりフレキシブルであり、また、緩衝管の
ように円筒形である必要がない。つまり、支持シース
は、支持シースが覆っている光ファイバに適合し、一
方、緩衝管は、その中に光ファイバを有する堅い円筒で
ある。フレックスチューブが形成される方法により、フ
レックスチューブは、その相対するルースチューブより
小型かつ軽量である。また、支持シースが緩衝管よりフ
レキシブルであるため、内部の光ファイバへのアクセス
は、ルースチューブよりフレックスチューブの方が容易
であり、専用工具も不要である。つまり、支持シース
は、素手あるいは簡易なチューブアクセス工具で容易に
除去することができる。
【0013】フレックスチューブとルースチューブの相
違にもかかわらず、フレックスチューブは、ルースチュ
ーブに関して上で説明した方法と類似の方法で、光ファ
イバケーブル内に形成されている。したがって、従来、
フレックスチューブユニットすなわち光ケーブル内にフ
レックスチューブを製造する方法には、既に指摘した、
光ケーブル内へのルースチューブの製造と同じ欠点があ
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、関連
技術の欠点を解決することである。特に、本発明の目的
は、フレックスチューブユニットすなわち光ケーブルの
製造におけるライン速度を速くし、かつ、その製造およ
び使用に係わる費用を低減することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明の上記の目的、そ
の他の目的、および利点は、光ケーブル製造における、
ソリッド撚り(solid−stranding)と呼
ばれる新しい方法を提供することによって実現される。
該ソリッド撚り方法は、マルチルースチューブすなわち
フレックスチューブ(以下、便宜上、簡単にフレックス
チューブという)を押し出し、かつ、巻取リールで光ケ
ーブルを巻き取る前に、上記押し出されたフレックスチ
ューブを、螺旋状またはSZ撚り構成に撚り加工する、
ワンステッププロセスである。本発明によるソリッド撚
りのための方法および装置は、緩衝工程と撚り工程とを
まとめて組み合わせたものであり、さらに、追加のバイ
ンダを必要とすることなくともに付着させるために、フ
レックスチューブの支持シースがまだ熱いうちに、撚り
工程が実施される。特に、光ファイバおよび/またはワ
イヤが押出し機に供給され、押出し機で、個々の、また
はグループの光ファイバおよび/またはワイヤの周囲に
支持シースが形成される。中心構成要素は、押出し機の
中心部を通して供給される。キャタピラなどの回転引張
り装置が、シースの冷却に応じて、フレックスチューブ
を、中心構成要素の周囲に螺旋状に撚っている。つま
り、本発明による新しいソリッド撚り方法においては、
緩衝工程と撚り工程が、その間に冷却ステージを設ける
ことなく一体として実施され、それにより、フレックス
チューブ同士、および中心構成要素が、プロセス温度
と、フレックスチューブを作っている材料の融点との間
の温度で、互いに接触する。プロセス温度は、押出しダ
イ内の材料の温度であり、通常、その材料の融点より2
0〜50℃高い。融点とは、通常、その材料が溶融する
温度範囲のことである。融点とは、材料が実際に溶融す
る温度範囲のことであるが、ここでは、用語「融点」
を、便宜上使用している。このように、プロセス温度と
融点との間の温度に、フレックスチューブがまとめても
たらされるため、フレックスチューブが一体として付着
し、合成コアが形成される。合成コアは、別の押出し機
を通過させることによって被覆を施すこともでき、ある
いはそのまま被覆なしで使用することができる。このよ
うにして、個別フレックスチューブに容易に分割するこ
とができるフレックスチューブユニットが形成される。
【0016】撚る前に、フレックスチューブを完全に冷
却する必要がなく、また、フレックスチューブの支持シ
ース壁が比較的薄いため、水冷による個別フレックスチ
ューブの冷却を、空冷による合成コアの冷却に置き換え
ることができる。つまり、押出し直後における冷却水が
不要になり、したがって、フレックスチューブユニット
に使用されている水膨張性要素が、損傷されることがな
い。さらに、水冷と異なり、フレックスチューブを空冷
することにより、必要が生じた場合における、支持シー
スの破壊可能性および分割性の向上を促進することがで
きる。つまり、水冷は、ポリプロピレン(PP)をベー
スにした重合体など、ある種の重合体の機械的性能に対
する好ましくない変化の原因になっている。機械的性能
におけるこのような好ましくない変化は、フレックスチ
ューブをまとめて撚った後、空冷することによって排除
することができる。
【0017】また、緩衝および撚りが同一プロセスで実
施される、ソリッド撚りにより、製造時間が短縮され
る。つまり、個別フレックスチューブが形成される、撚
り段階と組み合わせなければならない冷却ステージが省
略されるため、製造速度が速くなる。
【0018】さらに、ソリッド撚りにより合成コアが形
成され、フレックスチューブをまとめて保持する個別バ
インダを不要にしている。個別の緩衝プロセスおよび撚
りプロセスによって製造される従来のケーブル構成で
は、チューブ撚り工程時に、全てのルースチューブ、す
なわちフレックスチューブを確保するために、少なくと
も1つの、通常、ポリエステルヤーンのバインダを使用
しなければならない。このバインダにより、チューブを
所望の位置、例えば、螺旋形またはSZ撚り構成の位置
に維持することができる。しかしながら、バインダは、
製造材料費および設備費を増加させ、また、チューブに
アクセスする前にバインダを除去しなければならないた
め、現場での労力負担を増加させている。本発明による
ソリッド撚り方法では、個別バインダが不要のため、製
造速度がさらに速くなり、かつ、製造費が削減される。
さらに、このように光ケーブルが低コストになり、光ケ
ーブルのチューブおよび光ファイバは、現場でのアクセ
スがさらに容易であり、そのため、光ケーブルの使用お
よび修理に必要な労働費が削減される。
【0019】ソリッド撚りフレックスチューブは、一方
向に連続的に螺旋状に撚ることができ、あるいは、撚り
方向を変えることにより、SZ撚り合成コアを形成する
こともできる。また、中心構成要素には、水膨張性ヤー
ンまたはリップコードを使用することができ、あるい
は、中心構成要素自体が、その中に光ファイバを有する
フレックスチューブであっても良い。別法としては、中
心構成要素として、金属または他の熱伝導部材を使用す
ることができる。この場合、中心構成要素を加熱し、中
心構成要素の周囲に撚られるフレックスチューブ間の付
着をさらに強化し、また、中心構成要素へのフレックス
チューブの付着を促進することができる。
【0020】単一の中心構成要素について記述したが、
これは必ずしも必要ではない。その代わりに、中心構成
要素なしに、複数のフレックスチューブをまとめて撚る
こともできる。また、フレックスチューブを、ヤーンあ
るいは粉末など、水を遮断する要素と共にまとめて撚る
こともできる。次に、フレックスチューブユニットは、
水を遮断するテープで覆われ、外装が施され、最後に、
テンションメンバを有するシース中に入れられる。
【0021】ソリッド撚りフレックスチューブユニット
を作っている個々のフレックスチューブは、例えば、ポ
リエチレン(PE)、ポリブチレンテレフタレート(P
BT)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(P
VC)、ポリアミド(PA)、および/またはエチレン
酢酸ビニル(EVA)を始めとするプラスチック材料、
および上記材料の共重合体、および/または混合物な
ど、従来の材料製のシースを有している。
【0022】本発明の上記の目的、その他の目的、およ
び利点は、添付の図面に照らして行なう好ましい実施形
態についての詳細説明により、さらに明らかになるであ
ろう。添付の図面を通して、同一の参照符号は、同一あ
るいは対応する部品を表している。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の方法および装置は、新規
なソリッド撚り方法を対象としたものである。本発明に
よるソリッド撚り方法は、緩衝工程と撚り工程を組み合
わせたものであり、さらに、追加のバインダを必要とす
ることなく付着させるために、フレックスチューブ13
〜13がまだ熱いうちに撚り加工を実施するもので
あり、それにより、ソリッド撚りフレックスチューブユ
ニットを作り出している。フレックスチューブ13
13は、押出し機20に供給される光ファイバ12
〜12によって形成され、支持シース(フレックスチ
ューブ壁とも呼ばれる)16〜16は、個々の、あ
るいはグループの光ファイバ12〜12の周囲に、
押出し機20によって形成される。中心構成要素14
は、押出し機のヘッド21の中心を通して供給される。
キャタピラ30などの回転引張り装置によって、フレッ
クスチューブ13〜13が、フレックスチューブ1
〜13の冷却に応じて、中心構成要素14の周囲
に螺旋状に撚られる。つまり、本発明によるソリッド撚
り方法においては、緩衝工程と撚り工程が、その間に冷
却ステージを設けることなく一体として実施され、それ
により、フレックスチューブ壁16〜16の温度が
プロセス温度と支持シースを作っている材料の融点との
間の温度にある間に、フレックスチューブ13〜13
が1つにまとめられる。プロセス温度は、押出しダイ
内の材料の温度であり、通常、材料が溶融する温度範囲
である融点より20〜50℃高い。したがって、フレッ
クスチューブ壁16〜16がプロセス温度と融点と
の間の温度にある間に、フレックスチューブ13〜1
が1つにまとめられるため、フレックスチューブが
互いに付着し、また、中心構成要素と付着し、それによ
りソリッド撚りフレックスチューブユニット1が形成さ
れ、フレックスチューブ壁16〜16が、フレック
スチューブユニット1の合成コアを形成する。ソリッド
撚りフレックスチューブユニット1は、別の押出し機を
通過させることによって被覆を施すこともでき、あるい
はそのまま被覆なしで使用することができる。このよう
にして、個別フレックスチューブ13〜13に容易
に分割することができる、ソリッド撚りフレックスチュ
ーブユニットが形成される。
【0024】ソリッド撚りフレックスチューブユニット
1を形成するための方法および装置について、図1およ
び図2に関連して説明する。装置は、中心構成要素14
を有する供給ドラム4、光ファイバ12〜12を有
する供給ドラム2〜2、ノズル23〜23を備
えた押出し機ヘッド21を有する押出し機20、および
回転キャタピラ30を含んでいる。
【0025】供給ドラム4および供給ドラム2〜2
は、それぞれ中心構成要素14および光ファイバ12
〜12を、押出し機ヘッド21に供給している。説明
の便宜上および図解を分かり易くするために、各フレッ
クスチューブに対して、それぞれ供給ドラムが1個、光
ファイバが1つだけ示されている。しかしながら、任意
の適切な本数の光ファイバを、1つのフレックスチュー
ブに使用することができ、したがって、その本数分の光
ファイバを、押出し機ヘッド21の所望ノズルに供給す
るために、対応する数の供給ドラムを使用することがで
きる。別法としては、光ファイバのグループを1個の供
給ドラムに供給し、1個のノズルに給送することもでき
る。つまり、図解を分かり易くするために、各ノズル開
口部に対して、供給ドラムが1個、光ファイバが1つだ
けしか示されていないが、各ノズル開口部に対して複数
の供給ドラムが可能であり、各供給ドラムは、単一光フ
ァイバ、複数のルース光ファイバまたは光ファイバ束、
光ファイバリボン、リボンスタック、その他任意の適切
な光ファイバ構成を含むことができる。
【0026】中心構成要素は、ソリッド撚りフレックス
チューブユニット1を、引張り荷重および圧縮荷重から
保護するための、耐引張り荷重性および耐圧縮荷重性を
有する、例えば、金属ワイヤ、プラスチックロッドまた
はガラス強化プラスチックロッド、ガラスヤーンまたは
ガラスロッド、あるいはその他の、適切な強化材料製の
中心テンションメンバである。また、中心構成要素が熱
を伝導する場合、フレックスチューブを中心構成要素の
周りに撚り合わせながら加熱し、中心構成要素とフレッ
クスチューブ間のより良い付着を促進することができ
る。別法としては、中心構成要素を省略することも可能
であり、あるいは、その中に光ファイバを有する別のフ
レックスチューブまたはフレックスチューブのグループ
に置き換えることができる。
【0027】押出し機ヘッドは、中心構成要素14を受
け取るための中央ボア24を含んでおり、さらに、光フ
ァイバ12〜12の周囲にフレックスチューブ壁1
〜16を形成するためのノズル23〜23
含んでおり、それによりフレックスチューブ13〜1
が形成される。別法としては、中心構成要素として
フレックスチューブ、あるいはフレックスチューブのグ
ループを持たせることが望ましい場合、ボア24は、ノ
ズル23〜23と類似のノズルであっても良い。ノ
ズル23〜23は、中央ボア24の周囲に、同心状
に構成されている。ノズル23〜23の6個のノズ
ルしか示されていないが、ソリッド撚りフレックスチュ
ーブユニット1に持たせるべき所望の本数のフレックス
チューブ13〜13に応じて、任意の数のノズルに
することができる。また、ノズル23〜23は押出
し機ヘッド21を貫通しており、光ファイバ12〜1
の周囲にフレックスチューブ壁16〜16が形
成され、フレックスチューブ13〜13が作り出さ
れるように、光ファイバを導いている。ノズル23
23は、少なくとも1つの光ファイバ、例えば12
のエントリを可能にしている。光ファイバ12は、対
応する供給ドラム2から引張り取られる。当然、複数
の光ファイバ、リボン、導線、あるいはコードを、対応
するノズルを通して引き出すことも可能である。ソリッ
ド撚りフレックスチューブユニット1として合計n本の
フレックスチューブの製造が要求される場合、例えば、
図1の概略図に従って、対応する数の供給ドラム2
を設けることができる。別法としては、供給ドラム
〜2の各々は、実際には、複数の供給ドラムであ
り、したがって、任意の適切な本数および構成の光ファ
イバを、ノズル23〜23の各々に給送することが
できる。また、供給ドラム2〜2の全てを同じ構成
にする必要はない。つまり、例えば、供給ドラム2
複数の供給ドラムを持たせ、供給ドラム2を単一供給
ドラムにすることができる。
【0028】押出し機ヘッド21によって、ホース形状
のフレックスチューブ壁が、ノズル23〜23の各
々の吐出口領域に作り出される。これらのフレックスチ
ューブ壁16〜16は、その内部に少なくとも1つ
の光ファイバ12〜12を含んでおり、したがって
全体の構成が、ソリッド撚りフレックスチューブ13
〜13のグループを形成している。フレックスチュー
ブ壁16〜16は、例えば、ポリエチレン(P
E)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、ポリプ
ロピレン(PP)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリア
ミド(PA)、および/またはエチレン酢酸ビニル(E
VA)を始めとするプラスチック材料、および上記材料
の共重合体、および/または混合物などの、従来の材料
から作ることができる。
【0029】図3は、押出し機ヘッド21を出た直後
の、1つにまとめられた2つの隣接するフレックスチュ
ーブ13および13を示したものである。押出し機
を出た直後、フレックスチューブ13は、フレックス
チューブ壁16および複数の光ファイバ12を、そ
の中に含んでいる。フレックスチューブ壁16および
16は、光ファイバ間に機械的結合が実現されるよう
な方法で、光ファイバ12および12をそれぞれ覆
っている。つまり、フレックスチューブ壁16が複数
の光ファイバ12を覆い、フレックスチューブ13
内に、複数の光ファイバ12間の機械的結合を形成し
ている。同様に、フレックスチューブ壁16が複数の
光ファイバ12を覆い、フレックスチューブ13
に、複数の光ファイバ12間の機械的結合を形成して
いる。図3は、スケールを極めて大きく拡大して画かれ
ており、したがって、比較的広く見えるフレックスチュ
ーブ13内の光ファイバ12間、あるいはフレック
スチューブ13内の光ファイバ12間の空間5は、
実際には極めて狭く、あるいは全く空間がないことを指
摘しておく。また、フレックスチューブ壁16は、光
ファイバ12間の機械的結合を付与するように、互い
に近接して維持することを意図しているが、それでも十
分に薄く、現場で光ファイバにアクセスするために、素
手で容易に引き裂くことができる。簡易チューブアクセ
ス工具を使用することもできる。フレックスチューブ1
内には3つの光ファイバ12しか示されていない
が、任意の本数の光ファイバを含むことができ、その構
成も、例えばリボンまたはルース光ファイバ等、所望の
構成にすることができる。さらに、光ファイバの他に、
あるいは光ファイバの代わりに、1つまたは複数本のフ
レックスチューブ13〜13に、電線、その他の導
線、あるいはコードを持たせることができる。2つのフ
レックスチューブ13および13についてのみ、詳
細が示されているが、残りのフレックスチューブ13
〜13の構造も同様であり、したがって、図解を分か
り易くするために、それらについては省略されている。
フレックスチューブ13〜13の構造は同様である
が、各フレックスチューブは異なる本数の光ファイバ、
リボン、導線、あるいはコードを含むことができる。つ
まり、フレックスチューブ13〜13の各々は、同
一の内部構造を含む必要はない。
【0030】押出し機ヘッド21を出た後、フレックス
チューブ13〜13は、徐々に接近しながら中心構
成要素14の外面上にくる。図解を簡潔にするために、
図1には、フレックスチューブ13〜13の中心構
成要素14からの距離が拡大して示されているが、実際
には、少なくとも図1の右側端の領域では、図4および
図5に示すように、中心構成要素14の少なくとも一部
に、少なくとも1ヶ所で接触している。
【0031】回転キャタピラまたは他の引張り装置30
は、押出し機ヘッドからフレックスチューブ13〜1
を引っ張り、かつ、フレックスチューブを引っ張り
ながら撚り合わせる。回転キャタピラ30は、図1に示
す矢印の方向に回転し、フレックスチューブ13〜1
を螺旋状に撚り合わせて、ソリッド撚りフレックス
チューブユニット1にしている。別法としては、回転キ
ャタピラの回転方向を変更して、SZ撚りフレックスチ
ューブユニットにすることもできる。また、フレックス
チューブ壁が撚り合わされる前に、フレックスチューブ
壁16〜16 が完全には冷却されないため、フレッ
クスチューブ壁が互いに付着し、さらに中心構成要素1
4の少なくとも一部と付着し、それによりソリッド撚り
フレックスチューブユニット1を形成している。つま
り、フレックスチューブ13〜13が、まだ熱く、
柔軟なうちに1つにまとめられるため、フレックスチュ
ーブが互いに付着し、さらに中心構成要素14と付着す
る。フレックスチューブ壁16〜16は、薄いた
め、フレックスチューブ13〜13がまとめて撚り
合わされた後、空冷される。回転キャタピラ30は、押
出し機ヘッドから離れて配置されているため、中心構成
要素上に位置させるためにフレックスチューブ壁16
〜16が1つにまとめられた後、回転キャタピラ30
に入るまでの間に、フレックスチューブ壁は十分に空冷
される。また、押出し機20および回転キャタピラ30
は、フレックスチューブ壁16〜16が、回転キャ
タピラ30によって撚り合わされながら互いに付着し、
さらに中心構成要素14に付着するように構成され、か
つ、互いに位置付けられている。つまり、フレックスチ
ューブ壁16〜16は、押出し機20を出てから中
心構成要素14と接触するまでの間、完全には冷却され
ない。さらに説明すると、上で考察したように、フレッ
クスチューブ13〜13は、フレックスチューブ壁
16〜16が、プロセス温度とフレックスチューブ
壁16〜16を作っている材料の融点との間の温度
にある間に、互いに接触し、かつ、中心構成要素14と
接触し、それにより、バインダを用いることなく、壁1
〜16が互いに付着している。
【0032】フレックスチューブ13〜13を上述
の方法で緩衝し、撚ることにより、すなわち、フレック
スチューブ13〜13をソリッド撚りすることによ
り、熱がフレックスチューブ13〜13を互いに付
着させ、さらに中心構成要素14の少なくとも一部に付
着させるために使用されるため、押出し直後における冷
却水が不要になる。冷却水の必要性をなくすことによ
り、本発明によるソリッド撚り方法においては、水膨張
性要素を損傷する危険性が著しく減少されている。
【0033】図4は、フレックスチューブ13〜13
が1つにまとめられ、中心構成要素14の少なくとも
一部上にきた後の、ソリッド撚りフレックスチューブユ
ニット1の略断面図を示したものである。フレックスチ
ューブ13〜13の断面は円で示されているが、フ
レックスチューブは実際には、図3に大きく拡大して示
されているような形状のフレックスチューブ壁16
16を有している。この断面は、ソリッド撚りフレッ
クスチューブユニット1がキャタピラ30を出た後にお
いても同じであり、また、巻取リール(図示せず)に巻
き取られた後においても同じである。ソリッド撚りフレ
ックスチューブユニット1を、この構成で使用すること
ができ、その場合、接続等を施すために、個々のフレッ
クスチューブ13〜13を容易に分割することがで
きるフレックスチューブユニットが提供される。また、
例えば、フレックスチューブの何本かを長距離用途用と
して使用し、残りのフレックスチューブを短距離接続用
として使用する場合に好都合である。したがって、接続
および分岐のために、短距離接続用フレックスチューブ
を分割し、一方、長距離用途用のフレックスチューブに
ついては、分岐場所を通過してフレックスチューブユニ
ットの末端まで継続させなければならない状況において
は、この構成を容易に使用することができる。したがっ
て、ソリッド撚りフレックスチューブユニットの一部
を、例えばローカルエリア用として、容易に転換するこ
とができる。
【0034】別法としては、ソリッド撚りフレックスチ
ューブユニット1が、キャタピラ30をでた後、巻取リ
ールに保管する前に、フレックスチューブユニットに被
覆18を施す別の押出し機(図示せず)を通して給送す
ることができる。図5を参照されたい。この場合も、図
5の略断面において、フレックスチューブ13〜13
の断面は円で示されているが、フレックスチューブは
実際には、図3に大きく拡大して示されているような形
状のフレックスチューブ壁16〜16を有してい
る。この構成の場合、ソリッド撚りフレックスチューブ
ユニット1はさらに丈夫であり、したがって、例えば、
中心構成要素を持たない場合、あるいはフレックスチュ
ーブに置き換えられている場合に、より適している。さ
らに、この構成の場合、知られている種類の水膨張性ヤ
ーン、リップコード、あるいは他の任意の部材などの、
水を遮断する材料を、被覆18内およびフレックスチュ
ーブ13〜13間の隙間に施すことができる。しか
し、必要が生じた場合に、フレックスチューブ13
13を、ソリッド撚りフレックスチューブユニットか
ら容易に取り外すことはできない。
【0035】図6および図7は、本発明の方法によって
製作されるソリッド撚りフレックスチューブユニットを
含む光ケーブルの他の実施形態の断面の概略を示したも
のである。ここでも、図6および図7の略断面図におい
て、フレックスチューブ13 〜13の断面は円で示
されているが、フレックスチューブユニットは実際に
は、図3に大きく拡大して示されているような形状のフ
レックスチューブ壁16 〜16を有している。ま
た、ソリッド撚りフレックスチューブ間の空間、すなわ
ち隙間は、分かり易くするために誇張されている。
【0036】図6に示す光ケーブルは、それぞれ複数の
光ファイバ12〜12を有する、8つのフレックス
チューブ13〜13からなるソリッド撚りフレック
スチューブユニット1’を含んでいる。つまり、各フレ
ックスチューブには、1つまたは複数本の光ファイバを
持たせることができる。フレックスチューブ13〜1
が、中心フレックスチューブ13を囲んでいる。
中心フレックスチューブ13は、上述実施形態の中心
構成要素14が置き換わったものである。フレックスチ
ューブ13〜13は、それらの間に隙間を形成し、
そのフレックスチューブ壁は互いに付着しているため、
バインダなしで互いを保持している。さらに、ヤーンま
たは粉末など、水を遮断する要素41が、フレックスチ
ューブ13〜13間の隙間に含まれている。ソリッ
ド撚りフレックスチューブユニット1’は、水を遮断す
るテープ40、被覆17、およびシース18’で覆われ
ている。シース18’はその中に、例えば鋼線製のテン
ションメンバ19を有している。さらに、シース18’
およびテンションメンバ19は、そのような目的で使用
されている従来の任意の材料で作ることができる。
【0037】図7に示す光ケーブルは、それぞれ複数の
光ファイバ12〜12を、例えばフレックスチュー
ブ壁1618内に有する、18つのフレックスチューブ
ユニット13〜1318からなるソリッド撚りフレッ
クスチューブユニット1”を含んでおり、この場合、単
一中心構成要素は含まれていない。代わりに、フレック
スチューブユニット13〜1318は、束ねて、まと
めて撚り合わされ、それらの間に隙間を形成しており、
フレックスチューブ壁は、バインダなしに、互いに付着
している。この場合においても、各フレックスチューブ
は、1つまたは複数本の光ファイバをその中に持つこと
ができ、分かり易くするために、その隙間が誇張されて
示されている。さらに、ヤーンまたは粉末など、水を遮
断する要素41’が、フレックスチューブ13〜13
間の隙間に設けられており、束ねて、まとめて撚り合
わされている。ソリッド撚りフレックスチューブユニッ
ト1”は、水を遮断するテープ40’、およびテンショ
ンメンバ19’をその中に有するシース18”で覆われ
ている。シース18”およびテンションメンバ19’
は、そのような目的で使用されている従来の任意の材料
で作ることができる。さらに、図7に示す光ケーブル
は、水を遮断するテープ40’層の下、または層の中に
リップコード42を含んでおり、フレックスチューブ1
〜1318へのアクセスを容易にしている。
【0038】特許請求の範囲で規定されている発明の精
神および範囲を逸脱することなく、多数の改変を、本発
明によるフレックスチューブユニットをソリッド撚りす
るための方法および装置に加えることができることが予
測される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるソリッド撚り方法を実施する装置
の概略側面図である。
【図2】本発明によるソリッド撚り方法に使用するため
の押出し機ヘッドの端面図である。
【図3】図2の押出し機ヘッドによって形成される、2
つの隣接するソリッド撚りフレックスチューブの構造を
示す拡大横断面図である。
【図4】本発明の方法および装置によって作り出される
ソリッド撚りフレックスチューブユニットの概略横断面
図である。
【図5】本発明による、周囲に被覆を有するソリッド撚
りフレックスチューブユニットの概略横断面図である。
【図6】本発明による、被覆が施されたソリッド撚りフ
レックスチューブケーブルの概略横断面図である。
【図7】本発明によるソリッド撚りフレックスチューブ
ケーブルの他の実施形態の概略横断面図である。
【符号の説明】
1、1’ ソリッド撚りフレックスチューブユニット 2、2、4 供給ドラム 5 空間 1212 光ファイバ 13、13 フレックスチューブ(フレックスチュ
ーブユニット) 14 中心構成要素 16、16 支持シース(フレックスチューブ壁) 17、18 被覆 18’、18” シース 19、19’ テンションメンバ 20 押出し機 21 押出し機ヘッド 23、23 ノズル 24 中央ボア 30 回転キャタピラ(引張り装置) 40、40’ 水を遮断するテープ 41 水を遮断する要素 42 リップコード

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 押出し機を用いて複数のフレックスチュ
    ーブを形成するフレックスチューブ形成ステップであっ
    て、前記フレックスチューブが、押出し機から出る際に
    完全には冷却されない壁を含む、フレックスチューブ形
    成ステップと、 前記フレックスチューブ壁の少なくとも2つが、冷却時
    に互いに付着するように、完全には冷却されていない
    間、前記フレックスチューブをまとめて撚り合わせるフ
    レックスチューブ撚合せステップとを含む、フレックス
    チューブユニットを製作するためのソリッド撚り方法。
  2. 【請求項2】 前記フレックスチューブ形成ステップと
    前記フレックスチューブ撚合せステップとの間で水冷が
    実施されない、請求項1に記載のソリッド撚り方法。
  3. 【請求項3】 前記撚合せステップが、一方向に連続的
    に撚り合わせを行い、螺旋撚りフレックスチューブユニ
    ットを得ることを含む、請求項1に記載のソリッド撚り
    方法。
  4. 【請求項4】 前記撚合せステップが、一回転方向に撚
    り合わせを行った後、逆回転方向に撚り合わせを行い、
    SZ撚りフレックスチューブユニットを得ることを含
    む、請求項1に記載のソリッド撚り方法。
  5. 【請求項5】 前記フレックスチューブが、中心構成要
    素の周囲に同心状に形成されるように、前記押出し機に
    中心構成要素を供給するステップをさらに含む、請求項
    1に記載のソリッド撚り方法。
  6. 【請求項6】 前記撚合せステップは、前記フレックス
    チューブ壁が完全には冷却されていないときに、前記フ
    レックスチューブ壁が前記中心構成要素上に位置して、
    それにより前記中心構成要素に付着するように、前記フ
    レックスチューブを撚り合わせることを含む、請求項5
    に記載のソリッド撚り方法。
  7. 【請求項7】 前記中心構成要素を加熱するステップを
    さらに含む、請求項5に記載のソリッド撚り方法。
  8. 【請求項8】 前記押出し機の中央部分を用いて、前記
    複数のフレックスチューブの第1のフレックスチューブ
    を形成し、前記複数のフレックスチューブの前記第1の
    フレックスチューブの周囲に、前記複数のフレックスチ
    ューブの残りのフレックスチューブを、同心状に形成す
    るステップと、 前記複数のフレックスチューブの周囲に被覆を施すステ
    ップとをさらに含む、請求項1に記載のソリッド撚り方
    法。
  9. 【請求項9】 前記フレックスチューブ壁が、プロセス
    温度と前記フレックスチューブ壁を作っている材料の融
    点との間の温度で、前記撚合せステップが実施される、
    請求項1に記載のソリッド撚り方法。
  10. 【請求項10】 少なくとも2つの光ファイバを、個別
    経路に沿って押出し機に供給するステップと、 前記押出し機に供給される前記少なくとも2つの光ファ
    イバの各々の周囲にフレックスチューブ壁を押し出し
    て、押出し機から出る少なくとも2つの個別フレックス
    チューブを形成し、前記フレックスチューブ壁が、押出
    し機を出る際に完全には冷却されない、前記押出し機を
    利用するステップと、 前記フレックスチューブ壁が互いに付着するように、前
    記フレックスチューブ壁が、プロセス温度と前記フレッ
    クスチューブ壁を作っている材料の融点との間の温度に
    ある間に、前記少なくとも2つのフレックスチューブを
    まとめて撚り加工するステップとを含む、フレックスチ
    ューブユニットを製作するためのソリッド撚り方法。
  11. 【請求項11】 フレックスチューブ壁を形成するため
    の複数のノズルを有する押出し機と、 前記押出し機に隣接して配置されており、前記押出し機
    によって作り出されるフレックスチューブを引っ張り、
    かつ撚り合わせるための回転/引張り装置とを備えた、
    ソリッド撚りフレックスチューブユニットを形成するた
    めの装置であって、 前記押出し機および前記回転/引張り装置は、前記フレ
    ックスチューブ壁が、前記回転/引張り装置によって撚
    り合わされながら互いに付着するように構成され、かつ
    互いに位置付けられている、ソリッド撚りフレックスチ
    ューブユニットを形成するための装置。
  12. 【請求項12】 前記押出し機が、中央ボアを含み、前
    記ノズルが、前記中央ボアの周囲に同心状に配置され
    る、請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 前記押出し機によって作り出されるフ
    レックスチューブ壁が、前記回転/引張り装置によっ
    て、前記中央ボアを通して供給される中心構成要素の周
    囲に撚り合わされながら、前記中心構成要素に付着する
    ように、前記押出し機および前記回転/引張り装置が構
    成され、かつ互いに位置付けられている、請求項12に
    記載の装置。
  14. 【請求項14】 複数のフレックスチューブを有し、前
    記複数のフレックスチューブ間に隙間があり、前記複数
    のフレックスチューブの各々がフレックスチューブ壁を
    有する、ソリッド撚りフレックスチューブユニットを備
    え、前記フレックスチューブ壁の少なくとも2つが、バ
    インダなしに互いに付着する光ケーブル。
  15. 【請求項15】 前記ソリッド撚りフレックスチューブ
    ユニットを覆うシースをさらに備える、請求項14に記
    載の光ケーブル。
  16. 【請求項16】 前記隙間の少なくとも1つに、少なく
    とも1つの水を遮断する要素をさらに備える、請求項1
    5に記載の光ケーブル。
  17. 【請求項17】 前記複数のフレックスチューブと前記
    シースとの間に、水を遮断するテープをさらに備える、
    請求項15に記載の光ケーブル。
  18. 【請求項18】 前記複数のフレックスチューブと前記
    シースとの間に被覆をさらに備える、請求項15に記載
    の光ケーブル。
  19. 【請求項19】 前記複数のフレックスチューブと前記
    シースとの間に、少なくとも1つのリップコードをさら
    に備える、請求項15に記載の光ケーブル。
  20. 【請求項20】 前記シース中にテンションメンバをさ
    らに備える、請求項15に記載の光ケーブル。
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