JP2019074644A - 光ファイバテープ心線、ダイス、および、光ファイバテープ心線の製造方法 - Google Patents

光ファイバテープ心線、ダイス、および、光ファイバテープ心線の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】間欠テープ心線の製作に適した光ファイバテープ心線、この光ファイバテープ心線を製造するためのダイス、および、このダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法を提供する。【解決手段】光ファイバテープ心線10は、複数本の光ファイバ心線11が共通被覆層12により一体化され、2以上の所定本数毎の光ファイバ心線間の長手方向に共通被覆層からなる連結部と厚み方向に貫通する切れ込みからなる非連結部とが交互に形成された間欠連結部(凹部16aの箇所)と、2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間の長手方向に共通被覆からなる連結部が連続的に形成された連続連結部(凹部16bの箇所)とを有する。間欠連結部の厚さd1が連続連結部d2の厚さよりも薄い。【選択図】図2

Description

本発明は、光ファイバテープ心線、光ファイバテープ心線を製造するためのダイス、および、このダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法に関する。
近年の映像配信、IP(Internet Protocol)電話、データ通信等のブロードバンドサービスの拡大により、光ファイバによる家庭向けのデータ通信サービス(FTTH:Fiber To The Home)の加入者が増加している。このFTTHでは、幹線光ファイバケーブルからドロップ光ケーブル等を用いて、光ファイバが加入者宅等に引き落とされている。
しかし、光ファイバを加入者宅等に引き落とすには、多心のテープ心線を、例えば、4心のテープ心線に分離し、さらには単心の光ファイバ心線に分離(中間分岐)する必要がある。これに容易に行うため、テープ心線を単心分離しやすいように隣り合う光ファイバ心線の間が交互に接着された間欠テープ心線が知られている。このような間欠テープ心線の製造方法として、例えば、特許文献1には、互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を、共通被覆層により一体化させた光ファイバテープ心線を製造し、隣接する光ファイバ心線間の共通被覆層に長手方向に間欠的な切れ込みを入れる方法が開示されている。
特開2016−206499号公報
ところで、互いに接する状態で並列させた複数本の光ファイバ心線の外面を、共通被覆により一体化する際に使用する光ファイバテープ心線用のダイスは、従来は、光ファイバ心線を通す孔の間の厚さがすべて同じ厚さであった。図8は、従来の光ファイバテープ心線の製造に使用されるダイスの断面を示す図であり、一例として、6心の光ファイバテープ心線用のダイスを示している。ダイス20は、心線数に合わせて6本の光ファイバ心線が通過する径Ddの孔21を有し、それぞれ隣接する孔21どうしは連通している。そして、光ファイバ心線を通す孔21の間には光ファイバ心線の並列面を挟んで対向する凸部形状の対向部22−22が形成され、従来は、対向部22−22間の対向距離D1はすべて同じ大きさであった。なお、ダイスの孔間の形状が凸形状になっているのは、単心分離を容易に行えるような光ファイバテープ心線形状とするためであるが、必ずしも凸形状である必要はなく、平らであっても良い。
光ファイバテープ心線の製造線速が遅い場合は、このようなダイスを用いても、製造した光ファイバテープ心線の心線間の被覆の厚みは、ほぼ同じであったが、線速を速くすると、光ファイバテープ心線の心線間の被覆の厚みがばらつく現象が見られた。これは、光ファイバ心線の周囲の樹脂圧力が線速の上昇に応じて高くなると、樹脂の流れに乱れが生じるため、ランダムにテープ心線間の被覆の厚い箇所と薄い箇所が発生したものと考えられる。また、セルフセンタリングフォース(自己中心力)が働くため、光ファイバテープ心線間の被覆厚が、幅方向の端部よりも中央部の方で厚くなる傾向がみられた。
図9は、図8に示すダイスを用い、線速を従来よりも速くして製造した光ファイバテープ心線の一例を示す断面図である。光ファイバテープ心線10’は、6本の光ファイバ心線11が並列に配置されて樹脂からなる共通被覆層12’により一体化されているが、光ファイバ心線11間の被覆樹脂層の厚さは、幅方向の端部よりも中央部の方が大きくなっている(d3’>d2’>d1’)。このような光ファイバテープ心線10’の光ファイバ心線間の所定個所に切れ込みを入れて間欠テープ心線を作製する際、共通被覆層12’の厚さが薄い箇所は切れ込みを容易に入れることができるが、共通被覆層12’の厚い箇所では安定して切れ込みを入れることが難しかった。
本発明は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、間欠テープ心線の製作に適した光ファイバテープ心線、この光ファイバテープ心線を製造するためのダイス、および、このダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法を提供することを、その目的とする。
本発明の一態様に係る光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバ心線が共通被覆層により一体化され、2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間の長手方向に、前記共通被覆層からなる連結部と前記共通被覆層がない非連結部とが交互に形成された間欠連結部と、前記2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間の長手方向に、前記共通被覆からなる連結部が連続的に形成された連続連結部と、を有する光ファイバテープ心線であって、前記間欠連結部の前記連結部の厚さが前記連続連結部の厚さよりも薄い。
また、本発明の一態様に係るダイスは、並列させた複数本の光ファイバ心線がそれぞれ通過する孔を有する光ファイバテープ心線製造用のダイスであって、隣り合う前記孔は連通し、前記孔間には前記複数本の光ファイバ心線の並列面を挟んで対向する第1の対向部と該第1の対向部よりも広い間隔で対向する第2の対向部を有する。
また、本発明の光ファイバテープ心線の製造方法は、本発明のダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法である。
本発明によれば、間欠テープ心線の製作に適した光ファイバテープ心線、この光ファイバテープ心線を製造するためのダイス、および、このダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る光ファイバテープ心線の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る光ファイバテープ心線の断面図である。 本発明の実施形態に係る光ファイバテープ心線の製造方法を説明するための図である。 本発明の一実施形態に係るダイスの断面図である。 本発明の他の実施形態に係るダイスの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るダイスの断面図である。 本発明のさらに他の実施形態に係るダイスの断面図である。 従来の光ファイバテープ心線の製造に使用されるダイスの断面を示す図である。 図8に示すダイスを用いて製造された光ファイバテープ心線の一例を示す断面図である。
(本願発明の実施形態の説明)
最初に本願発明の実施形態を列記して説明する。
本発明案の一実施形態(1)に係る光ファイバテープ心線は、複数本の光ファイバ心線が共通被覆層により一体化され、2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間の長手方向に、前記共通被覆層からなる連結部と前記共通被覆層がない非連結部とが交互に形成された間欠連結部と、前記2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間の長手方向に、前記共通被覆からなる連結部が連続的に形成された連続連結部と、を有する。
本実施形態によれば、切れ込みを形成する間欠連結部の共通被覆層の厚さが切れ込みを形成しない連続連結部の厚さよりも薄いため、間欠テープ心線を作製する際に、光ファイバ心線間に切れ込みを入れ易くなる。
本実施形態の一実施形態として、上記の光ファイバテープ心線において、(2)前記連続連結部の厚さと前記間欠連結部の前記連結部の厚さとの差が少なくとも20μm以上である。
本実施形態によれば、間欠連結部の連結部の厚さが連続連結部の厚さよりも20μm以上薄く形成されているため、間欠テープ心線を作製する際に、ファイバテープ心線間に確実に切れ込みを入れることが可能となる。
本発明案の一実施形態(3)に係るダイスは、並列させた複数本の光ファイバ心線がそれぞれ通過する孔を有する光ファイバテープ心線製造用のダイスであって、隣り合う前記孔は連通し、前記孔間には前記複数本の光ファイバ心線の並列面を挟んで対向する第1の対向部と該第1の対向部よりも広い間隔で対向する第2の対向部を有する。
本実施形態によれば、第1の対向部と該第1の対向部よりも広い間隔で対向する第2の対向部を有するので、狭い間隔で対向する第1の対向部の個所では、光ファイバ心線間の共通被覆層の厚さを薄く形成することが可能になり、間欠テープ心線を作製する際に、この共通被覆層の薄い個所で光ファイバテープ心線間に確実に切れ込みを入れることが可能となる。
本実施形態の一実施形態として、上記のダイスにおいて、(4)前記第1の対向部が2以上の所定数毎の前記孔間に形成され、前記第2の対向部が前記2以上の所定数毎以外の前記孔間に形成されている。
本実施形態によれば、2以上の所定数以外の孔間の対向部の対向間隔が広間隔に形成されているため、2以上の所定数毎に狭い間隔で対向する第1の対向部の個所では、光ファイバ心線間の共通被覆層の厚さを薄く形成することが可能になり、間欠テープ心線を作製する際に、この共通被覆層の薄い個所で光ファイバテープ心線間に確実に切れ込みを入れることが可能となる。また、対向部の厚みが2種類しかないので、より単純な構造のダイスで、間欠テープ心線を製造することができる。
本実施形態の一実施形態として、上記のダイスにおいて、(5)前記第1の対向部の対向距離と前記第2の対向部との対向距離の差が少なくとも50μm以上である。
本実施形態によれば、狭間隔で対向する第1の対向部の個所では、光ファイバ心線間の共通被覆層の厚さを確実に薄く形成することが可能となる。
本実施形態の一実施形態として、上記のダイスにおいて、(6)前記第1の対向部の対向距離が、前記複数本の光ファイバ心線の並列面の幅方向端部の孔間よりも幅方向中央部の孔間の方で狭い。
線速を速くすると、光ファイバテープ心線間の被覆厚は、幅方向の端部の心線間よりも中央部の心線間の方で厚くなる傾向がみられるが、本実施形態によれば、ダイスの中央部の孔間の対向部の対向距離の方が端部の孔間より狭いので、狭間隔で対向する第1の対向部によって形成される光ファイバ心線間の樹脂被覆層の厚さを確実に薄く形成することが可能となる。
本実施形態の一実施形態として、上記のダイスにおいて、(7)前記第2の対向部が平面状に形成されていてもよい。
本発明案の一実施形態(8)に係る光ファイバテープ心線の製造方法は、上記のダイスを用いている。
本実施形態によれば、2以上の所定数毎に光ファイバ心線間の共通被覆層の厚さを薄く形成することが可能になり、間欠テープ心線を作製する際に、光ファイバテープ心線間に確実に切れ込みを入れることが可能となる。
(本願発明の実施形態の詳細)
本発明の実施形態に係る光ファイバテープ心線、ダイス、および、光ファイバテープ心線の製造方法の具体例を、以下に図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。また、複数の実施形態について組み合わせが可能である限り、本発明は任意の実施形態を組み合わせたものを含む。なお、以下の説明において、異なる図面においても同じ符号を付した構成は同様のものであるとして、その説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態に係る光ファイバテープ心線の斜視図であり、図2は、本発明の一実施形態に係る光ファイバテープ心線の断面図である。
光ファイバテープ心線10は、複数本、例えば6本の光ファイバ心線11(11a〜11f)を互いに接触した状態で平行一列に並べて(並列させて)、上下の並列面を含む外面を共通被覆層12により全長にわたって一体化してテープ状にしたものである。図1、2には、光ファイバ心線11どうしが接触した状態の光ファイバテープ心線を示しているが、光ファイバ心線11どうしが接触せずに離れているものであってもよい。
光ファイバ心線11は、コア13aとクラッド13bからなる外径が125μmのガラスファイバ13と、このガラスファイバ13の外周を例えばアクリレート樹脂からなる保護被覆14で覆い、さらに、保護被覆14の外周を着色層15により被覆したもので、その外径は255μm前後の大きさを有する単心の光ファイバである。なお、ガラスファイバ13の外径、光ファイバ心線11の外径は、各々125μm、255μmに限定されるものではなく、より細径の、例えば各々100μm、200μm前後であってもよい。また、共通被覆層12には紫外線硬化樹脂等を用いることができるが、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂等も使用することができる。さらに、保護被覆14は2層で構成されていてもよい。
本実施形態に係る光ファイバテープ心線10は、2以上の所定本数毎の光ファイバ心線11間の共通被覆層12に、厚み方向に貫通する切れ込み17を周期的に有する、間欠テープ心線として構成されている。すなわち、切れ込み17を設けた光ファイバ心線11間は、光ファイバテープ心線10の長手方向にわたって、共通被覆層12からなる連結部18と、共通被覆層12がない、厚み方向に貫通する切れ込み17からなる非連結部とが交互に形成された間欠連結部31となっており、また、切れ込み17を設けていない光ファイバ心線11間は、光ファイバテープ心線10の長手方向にわたって、共通被覆層12からなる連結部19が連続的に形成された連続連結部32となっている。
図1,2に示す例では、2本毎の光ファイバ心線11間に切れ込み17が設けられている。より具体的には、光ファイバ心線11bと11cの間、および、光ファイバ心線11dと11eの間の共通被覆層12に切れ込み17が設けられている。したがって、光ファイバ心線11bと11cの間、および、光ファイバ心線11dと11eの間の光ファイバ心線間が間欠連結部31として構成されており、それ以外の光ファイバ心線11aと11bの間、光ファイバ心線11cと11dの間、および、光ファイバ心線11eと11fの間の光ファイバ心線間が連続連結部32として構成されている。
また、隣り合う光ファイバ心線11間の共通被覆層12には、共通被覆層12が窪んで形成された凹部16a、16bが形成されている。そして、本実施形態では、光ファイバ心線11bと11cの間、および、光ファイバ心線11dと11eの間の光ファイバ心線間の共通被覆層12の凹部16aが、光ファイバ心線11aと11bの間、光ファイバ心線11cと11dの間、および、光ファイバ心線11eと11fの間の光ファイバ心線間の共通被覆層の凹部16bよりも深く形成されている。このため、間欠連結部の厚さd1が連続連結部の厚さd2よりも薄くなっている。
共通被覆層12が有する凹部16a、16bは、光ファイバテープ心線10から単心の光ファイバ心線11を分岐するときに有用であるが、さらに、間欠連結部31の厚さd1を連続連結部32の厚さd2よりも薄くしているため、間欠テープ心線を作製する際に、光ファイバ心線11間に切れ込みが入れ易くなっている。なお、間欠連結部31の厚さd1と連続連結部22の厚さd2との差が、少なくとも20μm以上であれば、光ファイバ心線11間に確実に切れ込みを入れ易くなる。
次に、本発明の実施形態に係る光ファイバテープ心線の製造方法について説明する。図3は、本発明の実施形態に係る光ファイバテープ心線の製造方法を説明するための図である。また、図4は、本発明の一実施形態に係るダイスの断面図である。さらに、図5は、本発明の他の実施形態に係るダイスの断面図であり、図6は、本発明のさらに他の実施形態に係るダイスの断面図である。なお、図4〜図6のダイスの断面図の点線は、光ファイバ心線の位置を仮想的に示したものである。
光ファイバテープ心線の製造装置はサプライ装置100を有し、サプライ装置100内には、光ファイバテープ心線10の心線数に対応するN個(本実施形態では6個)のリール101〜106、N個のダンサローラ111〜116、および、ガイドローラ120が設けられている。各リール101〜106には光ファイバ心線11がそれぞれ巻かれている。光ファイバ心線11は、各リール101〜106からそれぞれ繰り出されて、ダンサローラ111〜116によりそれぞれ数十gfの張力が与えられ、ガイドローラ120を通過するときに一つの配列面上に並べられる。光ファイバ心線11は、さらに、直上ガイドローラ130で集線されて、塗布装置200へ送られる。
このような塗布装置200に光ファイバ心線11を挿通し、後段で所定の張力で引っ張る。これにより、挿通された光ファイバ心線11はニップル210でガイドされて所望の配列となり、ダイス220に送られ、図1に示す共通被覆層12としての紫外線硬化型樹脂が、並列した光ファイバ心線11の周りに塗布される。この紫外線硬化型樹脂は、加圧式の樹脂タンク230より供給される。そして、紫外線硬化型樹脂が塗布された6本の光ファイバ心線11は、紫外線照射装置240において紫外線が照射されて、硬化される。硬化した紫外線硬化型樹脂は、共通被覆層12となって、6心の光ファイバテープ心線10が形成される。
紫外線照射装置240により紫外線を照射されて硬化した光ファイバテープ心線10は、ガイドローラ250、送り出しキャプスタン310、および、巻き取り張力制御ダンサローラ320、さらに、間欠加工装置400を経て、リールを有する巻き取り装置330へ送られる。間欠加工装置400は、例えば、図示しない切断ローラによって、光ファイバテープ心線10の間欠連結部31を形成するために、光ファイバテープ心線10の所定の光ファイバ心線11間の共通被覆層12に、厚さ方向に貫通する周期的な切れ込みを入れる。そして、巻き取り装置330において、間欠テープ心線となった光ファイバテープ心線10は、ガイドを経てリールに巻取られる。このときの光ファイバテープ心線全体の巻き取り張力は例えば数十gf〜数百gfに設定しておく。
このようにして、図1で例示した光ファイバテープ心線10を製造するが、塗布装置200は、共通被覆層12を形成するためのテープ化樹脂として、紫外線硬化型樹脂ではなく熱可塑性樹脂を被覆するものであってもよい。この場合、塗布装置200は、熱可塑性樹脂を押出す押出機と、押出された樹脂を冷却する冷却装置とを備えて構成される。いずれの場合も、ダイス220を通過後、なるべく早く樹脂を硬化させることが、光ファイバテープ心線10の形状を保持するうえで有効である。
次に、ダイス220について説明する。本実施形態で使用するダイス220は、図4に示すように、例えば6本の光ファイバ心線11がそれぞれ通過する径Ddの6個の孔221を有しており、隣り合う孔221は連通している。なお、点線はダイス220に挿通される光ファイバ心線11を仮想的に示している。孔221間には複数本の光ファイバ心線の並列面を挟んで狭間隔で対向する第1の対向部222a−222aと、この狭間隔よりも広い広間隔で対向する第2の対向部222b−222bを有している。そして、第1の対向部222a−222aが2以上の所定数毎、本実施形態では2つ毎の孔221間に形成され、第2の対向部222b−222bがそれ以外、すなわち2以上の所定数毎以外の孔221間に形成されている。
より具体的には、本実施形態では、2以上の所定数毎として2つ毎の孔間、すなわち孔221bと孔221c間の対向部222a−222a、および、孔221dと孔221e間の対向部222a−222aは、対向距離D1が狭い第1の対向部として形成され、それ以外の、孔221aと孔221b間の対向部222b−222b、孔221cと孔221d間の対向部222b−222b、および、孔221eと孔221f間の対向部222b−222bは、対向距離D2が第1の対向部の対向距離D1よりも広い第2の対向部として形成されている。
ダイス220を通過し、紫外線を照射されて硬化した光ファイバテープ心線10は、第1の対向部に対応する2本毎の光ファイバ心線11間の共通被覆層12の厚みがそれ以外の光ファイバ心線11間の厚みよりも薄く形成される。これにより、間欠連結部を形成する工程では、間欠加工装置400によって、光ファイバ心線11間の共通被覆層12の厚みが薄い個所に、長手方向にわたって厚み方向に貫通する切れ込みを容易に入れることができる。
なお、本実施形態では、第2の対向部222b−222bが平面状に形成されているが、図5に示す実施形態のように、対向距離D2で対向する第2の対向部222c−222cが曲面状に形成されていてもよい。さらに、図6に示す実施形態のように、孔221の径Ddにほぼ等しい対向距離D3で対向する第2の対向部222d−222dが、D3の距離のまま平面状に形成されていてもよい。いずれにしても、ダイス220の形状を上記のようにして、第1の対向部と第1の対向部よりも広い間隔で対向する第2の対向部を設けているため、切れ込みを入れる第1の対向部に対応する箇所の光ファイバ心線11間の共通被覆層12を薄く形成することができる。なお、第1の対向部の対向距離D1と第2の対向部の対向距離D2との差は、少なくとも50μm以上であることが望ましい。
図7は、本発明のさらに他の実施形態に係るダイスの断面図であり、図7(A)は、4心の光ファイバテープ心線を製造するためのダイス、図7(B)は、8心の光ファイバテープ心線を製造するためのダイス、および、図7(C)は、12心の光ファイバテープ心線を製造するためのダイスを示している。いずれも、2本毎の光ファイバ心線間に間欠連結部を形成した光ファイバテープ心線を製造するためのものである。
N心の光ファイバテープ心線を製造するためダイス220は、光ファイバ心線間の数に相当するN−1個の対向部を有している。図7(A)に示す4心用の光ファイバテープ心線を製造するためのダイス220では、4個の連通した孔221と3個の対向部を有している。そして、狭い対向距離D1を有する第1の対向部は図の左から2番目の対向部に相当し、広い対向距離D2を有する第2の対向部は、図の左から1番目と3番目の対向部に相当する。
図7(B)に示す8心用の光ファイバテープ心線を製造するためのダイス220では、8個の連通した孔221と7個の対向部を有している。狭い対向距離を有する第1の対向部は図の左から2番目、4番目、6番目の3個の対向部に相当し、広い対向距離D2を有する第2の対向部は、図の左から1番目、3番目、5番目、7番目の4個の対向部に相当する。なお、第1の対向部は光ファイバの並列面の幅方向端部よりも幅方向中央部のほうが狭く形成されていてもよく、この例では、左から2番目、6番目の対向部の対向距離D1よりも、4番目の対向部の対向距離D1’が小さく形成されている。
同様に、図7(C)に示す12心用の光ファイバテープ心線を製造するためのダイス220では、12個の連通した孔221と11個の対向部を有している。狭い対向距離を有する第1の対向部は図の左から偶数番目の5個の対向部に相当し、広い対向距離D2を有する第2の対向部は、図の左から奇数番目の6個の対向部に相当する。なお、第1の対向部は光ファイバの並列面の幅方向端部よりも幅方向中央部のほうが狭く形成されていてもよく、左から2番目、10番目の対向部の対向距離D1よりも、4番目、8番目の対向部の対向距離D1’が狭く形成されており、さらに、6番目の対向部の対向距離D1”が対向距離D1’よりさらに狭く形成されている。
線速を速くすると、光ファイバテープ心線間の被覆厚は、幅方向の端部の心線間よりも中央部の心線間の方で厚くなる傾向がみられるが、このように、第1の対向部を光ファイバの並列面の幅方向端部よりも幅方向中央部のほうが狭くなるように形成することによって、幅方向中央部においても、狭い対向距離を有する対向部によって形成される共通被覆層の厚さを薄く保つことができる。
以上、本発明の実施形態に係る光ファイバテープ心線として、2以上の所定本数として2本の場合について説明したが、2以上の整数であればこれ以外の数であっても構わない。同じく、ダイスについても、2以上の所定数として2の場合について説明したが、2以上の整数であればこれ以外の数であっても構わない。
10,10'…光ファイバテープ心線、11,11a〜11e…光ファイバ心線、12,12'…共通被覆層、13…ガラスファイバ、13a…コア、13b…クラッド、14…保護被覆、15…着色層、16a,16b…凹部、17…切れ込み、18,19…連結部、20…ダイス、21…孔、22…対向部、31…間欠連結部、32…連続連結部、100…サプライ装置、101〜106…リール、111〜116…ダンサローラ、120…ガイドローラ、130…直上ガイドローラ、200…塗布装置、210…ニップル、211…出線穴、220…ダイス、221,221a〜221f…孔、222a,222b,222c,222d…対向部、230…樹脂タンク、240…紫外線照射装置、250…ガイドローラ、310…送り出しキャプスタン、320…巻き取り張力制御ダンサローラ、330…巻き取り装置、400…間欠加工装置。

Claims (8)

  1. 複数本の光ファイバ心線が共通被覆層により一体化され、
    2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間の長手方向に、前記共通被覆層からなる連結部と前記共通被覆層がない非連結部とが交互に形成された間欠連結部と、
    前記2以上の所定本数毎の前記光ファイバ心線間以外の光ファイバ心線間の長手方向に、前記共通被覆からなる連結部が連続的に形成された連続連結部と、
    を有する光ファイバテープ心線であって、
    前記間欠連結部の前記連結部の厚さが前記連続連結部の厚さよりも薄い、光ファイバテープ心線。
  2. 前記連続連結部の厚さと前記間欠連結部の前記連結部の厚さとの差が少なくとも20μm以上である、請求項1に記載の光ファイバテープ心線。
  3. 並列させた複数本の光ファイバ心線がそれぞれ通過する孔を有する光ファイバテープ心線製造用のダイスであって、
    隣り合う前記孔は連通し、前記孔間には前記複数本の光ファイバ心線の並列面を挟んで対向する第1の対向部と該第1の対向部よりも広い間隔で対向する第2の対向部を有する、ダイス。
  4. 前記第1の対向部が2以上の所定数毎の前記孔間に形成され、前記第2の対向部が前記2以上の所定数毎以外の前記孔間に形成されている、請求項3に記載のダイス。
  5. 前記第1の対向部の対向距離と前記第2の対向部の対向距離との差が少なくとも50μm以上である、請求項3または4に記載のダイス。
  6. 前記第1の対向部の対向距離が、前記複数本の光ファイバ心線の並列面の幅方向端部の孔間よりも幅方向中央部の孔間の方で狭い、請求項3から5のいずれか1に記載のダイス。
  7. 前記第2の対向部が平面状に形成されている、請求項3から6のいずれか1に記載のダイス。
  8. 請求項3から7のいずれか1に記載のダイスを用いた光ファイバテープ心線の製造方法。
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