JP6273649B2 - テープ結束機 - Google Patents
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Description
また、特許文献2では、結束用の紐のループを形成し該ループを維持し該ループを引き締める方法が提案されている。具体的には、下方に開いた実質上U字形の紐ガイドは、内上面となるすべり面と、一対の平行な脚とを備える。一対の脚の下端には、空気噴出口を備えた複数のノズルが配置されている。
また、残りのノズルは、斜め上方に向く空気噴出口を備えた送りノズルとして構成され、該送りノズルの空気噴出口から紐の下面に向けて噴出される気流によって、紐がすべり面方向に送られる。
特許文献2では、紐が紐ガイドのすべり面に押し付けられて摩擦を生ずる。このため、紐がすべり面に沿って円滑に搬送されず、ループ形成が不安定になるおそれがある。
そこで、本発明の目的は、簡単な構造で安定してループを形成することができるテープ結束機を提供することである。
請求項3のように、前記テープの一対の縁部にそれぞれ対向する一対の幅方向ガイドを備(15,16)え、前記逃がし路は、各幅方向ガイドと前記案内板の対応する縁部(6c,6d)との間に形成された隙間(S1,S2)を含んでいてもよい。
請求項5のように、前記案内板は、前記テープ搬送方向に延びる1または複数の長尺の板金材で形成されていてもよい。
請求項6のように、前記ノズルスリットは、前記案内面とは面一の風向規制板(21)と、前記案内面から窪む凹部(22)との間に形成されていてもよい。
請求項8のように、前記凹部は、前記一対の直線状部のそれぞれの側方に配置された一対の三角形状部(22a,22b)と、前記湾曲部とは相似状に拡大された扇形状部(22c)と、を含み、各前記三角形状部は、前記テープ搬送方向に向かうにしたがって前記案内面から遠ざかるように傾斜し、前記扇形状部は、前記テープ搬送方向に向かうにしたがって前記案内面に近づくように傾斜していてもよい。
請求項3の発明によれば、案内板の各縁部と対応する幅方向ガイドとの間の隙間を用いる簡単な構造で、逃がし路をコスト安価に形成することができる。
請求項5の発明によれば、案内板を1または複数の長尺の板金材で形成することにより、製造コストを安くすることができる。
請求項7の発明によれば、各直線状部から噴出する空気流と湾曲部から噴出する空気流とが、テープと案内面の間の全体に拡がる均一な空気流を発生させる。
請求項8のように、前記凹部の各三角形状部が空気流をテープの縁部側の促すことにより、テープと案内面の間の全体に拡がる均一な空気流を発生させる。
(第1実施形態)
図1は本発明の第1実施形態としてのテープ結束機1の要部を示している。図1を参照して、テープ結束機1は、結束機本体2を備える。結束機本体2の上面は、被結束物を載置するためのテーブル3で形成されている。図2を参照して、このテーブル3は、テープ通路としての溝4を挟んで前テーブル3Aと後テーブル3Bとに分かれている。
図1に示すように、ループ形成機構5は、セミループ状に形成された案内板6と、案内板6によって一部が区画された送風路7と、送風路7に圧縮空気を送る送風機8とを備える。案内板6は、完全なループを形成している訳ではなく、テープ搬送方向Xに関して、一端61から他端62へと延びるセミループ(不完全なループ)を形成している。一端61と他端62とは、溝4内で、テープ搬送方向Xに離隔して対向している。
具体的には、ダクト9は、セミループ状の案内板6と、案内板6のセミループ外側に離隔して配置された外枠10と、案内板6と外枠10とを接続し前後に離隔する前枠11および後枠12とを備える。案内板6の背面6bによって、送風路7の一部が区画されている。
具体的には、図1および図3に示すように、送風機8は、例えば、遠心ファン81と、遠心ファン81を駆動するモータ82と、遠心ファン81の外周に沿って風路を形成する中空のファンケーシング83とを含む。
各ノズルスリット14から噴出されて案内面6aに沿ってテープ搬送方向Xに流れる空気流は、ベルヌーイ効果による負圧を発生する。このため、テープTは、負圧を発生する空気流の層を介して案内面6aによって非接触で案内されつつ、空気流の粘性によってテープ搬送方向Xに搬送されるようになっている。
ノズルスリット14からテープTと案内面6aとの間に噴出される空気流の一部は、逃がし路RPを介して開放空間SSに逃がされるようになっている。具体的には、逃がし路RPは、各幅方向ガイド15,16と案内板6の対応する縁部6c,6dとの間に形成された隙間S1,S2を含んでいる。
展開図である図6に示すよう、案内板6は、テープ搬送方向Xに延びる長尺の板材で形成されている。本実施形態では、案内板6は、唯一の板材で形成されている。
ノズルスリット14は、テープ搬送方向Xに延びテープ幅方向Wに離隔する一対の直線状部14a,14bと、一対の直線状部14a,14b間を接続する湾曲部14cとを含む。ノズルスリット14は、案内面6aとは直交する方向から見て、湾曲部14cがテープ搬送方向Xに向けて配置されたU字状をなしている。
図8に示すように、扇形状部22cは、テープ搬送方向Xに向かうにしたがって案内面6aに近づくように傾斜している。三角形状部22a(22b)は、テープ搬送方向Xに向かうにしたがって案内面6aから遠ざかるように傾斜している。
まず、図10(a)に示すように、送風機8を駆動することにより、送風路7内に圧縮空気を送って各ノズルスリット14から案内面6aに沿うテープ搬送方向Xへの空気流を噴出させる。各ノズルスリット14から噴出されて案内面6aに沿ってテープ搬送方向Xに流れる空気流は、ベルヌーイ効果による負圧を発生する。この状態で、ローラ21を正転させて、テープTを案内板6の一端61へ送り出すと、送り出されたテープTは、負圧を発生する空気流を介して案内面6aによって非接触で案内されつつ、空気流の粘性によってテープ搬送方向Xに搬送される。
次いで、図10(c)に示すように、送風機8を停止した状態で、ローラ21を逆転させて、ループLを絞り込んでいく。受け板27上に被結束物Aが載置されたことを検知するには、溝4内に光センサ等の検知手段を設けておいても良いし、また、ユーザーが載置後に載置完了のスイッチを押すようにし、このスイッチの押下に伴って、ループLの絞り込みを開始するようにしても良い。
次いで、図10(e)に示すように、図示しないカッタ付の加熱押圧部がテープTの重合部分T1を受け板27の下面に押圧しながら加熱して重合部分を熱融着させると共に、前記カッタによって、テープTを切断し、その後、受け板27が退避して、結束が完了する。
また、各案内板6の縁部6c,6dと対応する幅方向ガイド15,16との間の隙間S1,S2から逃がされる空気流が、テープTの縁部Tc,Tdを隙間S1,S2側へ引き寄せる機能を果たす。これにより、テープTが案内面6aから過度に浮き上がることを抑制することができる。
また、ノズルスリット14は、案内面6aとは面一の風向規制板21と、案内面6aから窪む凹部22との間に形成されている。したがって、案内面6aとは面一の風向規制板21によって空気流の噴出方向を規制しつつ、案内面6aから窪む凹部22に沿ってテープ搬送方向Xへの良好な空気流を発生させることができる。
(第2実施形態)
図11は本発明の第2実施形態のループ形成機構5Mの要部の概略断面図である。図11を参照して、本第2実施形態のループ形成機構5Mが図5の第1実施形態のループ形成機構5と異なるのは、案内板6Mの案内面6aとテープTとの間の空気流を開放空間SSに逃がす逃がし路RPが、案内板6Mに設けられた貫通孔60を含んでいる点である。また、案内板6の縁部6c,6dは対応する幅方向ガイド15,16に当接している。
(第3〜第6実施形態)
ノズルスリットの形状として種々の形状を用いることができる。
また、案内板として、図12(b)の第4実施形態に示すように楕円状や半円状のノズルスリット14Qを形成する案内板6Qを用いてもよい。
また、案内板として、図12(c)の第5実施形態に示すように、V字状のノズルスリット14Rを形成する案内板6Rを用いてもよい。
(第7実施形態)
案内板として、図13の第7実施形態に示すように、面一の案内面6aと、背面6bに取り付けられて背面6bに斜め対向する風向規制板30とを有する案内板6Tを用いてもよい。
Claims (8)
- テープによるループを引き締めることにより被結束物を結束するテープ結束機において、
前記テープをテープ搬送方向に搬送して前記テープによるループを形成するループ形成機構を備え、
前記ループ形成機構は、セミループ状に形成されセミループ内側の案内面とセミループ外側の背面とを含む案内板と、前記案内板の前記背面によって一部が区画されたセミループ状の送風路と、前記送風路に圧縮空気を送る送風機と、を含み、
前記案内板は、前記案内面に開口し、前記テープ搬送方向に離隔して配置され、ベルヌーイ効果による負圧を発生する空気流を前記テープ搬送方向に向けて噴出する複数のノズルスリットを含み、
前記テープは、前記空気流を介して前記案内面によって非接触で案内されつつ、前記空気流の粘性によって前記テープ搬送方向に搬送されるように構成されている、テープ結束機。 - 請求項1において、前記テープと前記案内面との間の空気流を開放空間に逃がす逃がし路を備える、テープ結束機。
- 請求項2において、前記テープの一対の縁部にそれぞれ対向する一対の幅方向ガイドを備え、
前記逃がし路は、各幅方向ガイドと前記案内板の対応する縁部との間に形成された隙間を含む、テープ結束機。 - 請求項3において、前記テープ搬送方向とは直交するテープ幅方向に関して、前記案内板の幅は、前記テープの幅よりも小さくされている、テープ結束機。
- 請求項1から4の何れか1項において、前記案内板は、前記テープ搬送方向に延びる1または複数の長尺の板金材で形成されている、テープ結束機。
- 請求項5において、前記ノズルスリットは、前記案内面とは面一の風向規制板と、前記案内面から窪む凹部との間に形成されている、テープ結束機。
- 請求項6において、前記ノズルスリットは、前記テープ搬送方向に延びテープ幅方向に離隔する一対の直線状部と、前記一対の直線状部間を接続する湾曲部と、を含み、前記湾曲部が前記テープ搬送方向に向けて配置されたU字状をなしている、テープによる結束機。
- 請求項7において、前記凹部は、前記一対の直線状部のそれぞれの側方に配置された一対の三角形状部と、前記湾曲部とは相似状に拡大された扇形状部と、を含み、
各前記三角形状部は、前記テープ搬送方向に向かうにしたがって前記案内面から遠ざかるように傾斜し、
前記扇形状部は、前記テープ搬送方向に向かうにしたがって前記案内面に近づくように傾斜している、テープ結束機。
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