JP5832790B2 - ガゼット状シート開口装置およびこれを有する袋敷設装置 - Google Patents

ガゼット状シート開口装置およびこれを有する袋敷設装置 Download PDF

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この発明は、筒状プラスティックフィルムによりなる袋体形成用シートから袋体を製造し、梱包箱の中に敷き込むための技術に関し、特に両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートを開口するための技術に関するものである。
商品等の箱詰めに先駆けて、梱包箱の中にポリ袋などを敷き詰めることが多い。図6は、ポリ袋が装着された梱包箱を示す斜視図である。このような袋体の装着作業を自動的に行う装置も既に普及している。筒状プラスティックフィルムよりなる袋体形成用シートを原反ローラから引き出し、所定の長さごとに切断するとともに下端を溶着して袋体を形成する。
袋体形成用シートとして筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだガゼット折りと呼ばれるものを使用することがある。図7はガゼット状シートを示す断面図である。このシートxは筒状であり、断面においては閉曲線となる。原反ローラに巻きとられている時は、図7(a)に示すように両側部を内側に折り込んでシート状にたたまれている。この状態において折り込み部の面x1を内側折り込み面または内面と呼ぶことにする。一方、それ以外の面x2を内側折り込み面でない面または外面と呼ぶことにする。このシート幅L1と折り込み幅L2は、装着すべき箱体の形状と対応する。箱体の底面の辺の長さをL3,L4とすると、L1はL3と概ね同じか若干大きめであり、2×L2はL4と概ね同じか若干大きめである。したがって、図7(b)に示すように開いた状態では、袋体の口部は箱体の底面と同じかやや大きめ(たとえば、縦・横とも15%増し)の形状となる。
このようなガゼット状シートを使用する袋敷設装置が、特許文献1に記載されている。この袋敷設装置は本来の開口手段の前段に袋体の開口側周縁部を挾持して該開口手段により保持可能な状態に開口する予備開口手段を備えており、この予備開口手段を、袋体の両側縁部と対向して該縁部の折込み部分に対して挿入される一対の挿入体と、折込み部分の両側縁部と対向して該縁部を挿入体に対して押圧する一対の押圧体とを設けると共に、折込み部分の両側縁部を保持する前後の挿入体及び押圧体を、袋体の口部が開口される方向に対して相対移動可能に設けて構成している。
特許公報第4136290号
特許文献1の記載の袋敷設装置は、予備開口機構を駆動して開口ユニットを構成する一対の挿入体をフィルム原反の両側縁部に形成した折込み部分(谷間部分)に垂直挿入し、フィルム原反の四隅縁部を挿入体と押圧体とで挾持した後、前後の開口ユニットを所定の前後間隔に離間して、フィルム原反の開口側縁部を予備開口するものである(同文献0035段落)。このように予備開口手段を駆動してシート状に折り畳まれた袋体の開口側周縁部を挾持して開口することにより、袋体を開口する作業及び容器内部に敷設する作業が何等支障なく行えるとのことである(同文献0006段落)。しかし、予備開口する前のフィルム原反はシート状に折りたたまれた状態であり、折込み部分は閉じた状態であって、「谷間部分」にはなっていない。どのようにして、この閉じられた折込み部分に外側から一対の挿入体を「垂直挿入」するかについて説明はない。
挿入体や押圧体を様々に駆動して折込み部分を開いたり端部を挟持・開放するのは複雑な作用であり、装置や制御が複雑になる上、作用時間が長くなって高速化が困難である。また、予備開口手段の挿入体や押圧体および引上げユニットの挿入体や押圧体を全てフィルム原反の筒状の断面を構成する閉曲線の外側から作用させるためにはフィルム原反の位置を正確に制御する必要がある。しかし、原反ロールから引き出されたフィルム原反は不規則に蛇行しようとする。ローラにより移送しても、ローラの軸方向に沿った動きを完全に規制することはできない。フィルム原反の位置が正確に規制できなければ、挿入体や押圧体による挟持に失敗するおそれがあり、また挟持できてもその位置にバラツキがあれば、それ以降の工程を正確に実施することができない。
この発明は、袋体形成用シートの位置を正確に制御することができ、確実に開口することができる袋体形成用ガゼット状シート開口装置および袋敷設装置を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、この発明のガゼット状シート開口装置は、筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートを開口するガゼット状シート開口装置であり、ガゼット状シートの内側折り込み面に対し筒の内側から接する内面ガイド部材と、ガゼット状シートの内側折り込み面でない面に対し筒の内側から接する外面ガイド部材を有し、内面ガイド部材と外面ガイド部材を所定の間隔で設けた対を4組有するガイド群を備えており、ガゼット状シートの筒の内部に設置される。袋体形成用ガゼット状シートの進路にそって前記ガイド群が2組設けられており、下流側のガイド群において外面ガイド部材が内面ガイド部材に対して間隔を変えられるように支持されており、外面ガイド部材を内面ガイド部材から遠ざける方向に付勢する付勢部材を有することが好ましい。下流側のガイド群において内面ガイド部材には口部拡張ガイドが設けられており、袋体形成用ガゼット状シートを開口する方向に口部拡張ガイドを付勢する付勢部材を有することが好ましい。
この発明の袋敷設装置は上述のガゼット状シート開口装置を有し、筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートのロールを支持し袋体形成用ガゼット状シートをガゼット状シート開口装置に供給するシート供給部材と、ガゼット状シート開口装置の出口近くに設けられるシート切断部材と、シート切断部材の下流に設けられるシート溶着部材と、開口された袋体形成用ガゼット状シートの口部を把持するチャックと、チャックをガゼット状シート開口装置に対して接近・離脱させるチャック移動部材を有する。
この発明のガゼット状シート開口装置は、ガゼット状シートの内側折り込み面に対し筒の内側から接する内面ガイド部材と、ガゼット状シートの内側折り込み面でない面に対し筒の内側から接する外面ガイド部材により、ガゼット状シートを内部から外へ向けて開口するので、簡易な構成で確実にガゼット状シートを開口することができる。ガゼット状シートの開口部の位置および形状はこの開口装置によって確実に規制されるので、正確で失敗のない袋敷設作業が実施できる。
ガゼット状シート開口装置を示す正面図である。 同平面図である。 同A−A断面図である。 同B−B断面図である。 袋敷設装置の概要を模式的に示す断面図である。 ポリ袋が敷設された梱包箱を示す斜視図である。 ガゼット状シートを示す断面図である。 下部におけるガイド部材の配置とガゼット状シートの断面の状態を示す断面図である。 上部におけるガイド部材の配置とガゼット状シートの断面の状態を示す断面図である。 袋敷設装置の動きを模式的に示す斜視図である。 第1チャックの配置例を示す平面図である。
この発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。図1はガゼット状シート開口装置を示す正面図、図2は同平面図、図3は同A−A断面図、図4は同B−B断面図である。
ガゼット状シート開口装置1は、図7に示すようなガゼット状シートの筒の内部に設置して使用されるものである。正面図および断面図において概ね左右対称の形状になっている。このガゼット状シート開口装置1をガゼット状シートの中に置いたとき、図1および図3で下側がガゼット状シートの進路における上流となり、上側が下流となる。ガゼット状シート開口装置1の幅は、ガゼット状シートの幅L1とほぼ同じか若干狭い。
ガゼット状シート開口装置1の下部にはガイド群が設けられている。図3(a)において左右両側にはそれぞれガゼット状シートの内側折り込み面でない面に対し筒の内側から接する板状の外面ガイド部材2が設けられている。そして、この外面ガイド部材2に対向して、ガゼット状シートの内側折り込み面に対し筒の内側から接する板状の内面ガイド部材3が設けられている。外面ガイド部材2と内面ガイド部材3の間隔は下端部で最も狭くなっていて、上に進むほど広くなっている。
外面ガイド部材2と内面ガイド部材3は、図1に示すようにガゼット状シートの幅方向においてそれぞれ左右両側に設けられている。したがって、長方形の4隅に当たる位置に外面ガイド部材2と内面ガイド部材3の対が4組設けられている。この下流側のガイド群においては外面ガイド部材2と内面ガイド部材3はガゼット状シート開口装置1の本体部に固定されており、相互の位置関係は変わらない。
ガゼット状シート開口装置1の上部にもガイド群が設けられていて、板状の外面ガイド部材4と内面ガイド部材5の対が長方形の4隅に当たる位置に対置されている。内面ガイド部材5はガゼット状シートの進行面に平行に設けられている。外面ガイド部材4は回転軸6を中心に回転可能になっていて、その上端部が内面ガイド部材5に接近・離脱する。図3(a)に示すように外面ガイド部材4が内面ガイド部材5からもっとも離れたときにはほぼ垂直となり、ストッパ(図示省力)によりこれ以上は開かないようになっている。一方、外面ガイド部材4が閉じたときには、図3(b)に示すように、内面ガイド部材5を挟んで向かい合った外面ガイド部材4の先端同士が当接する。
外面ガイド部材4には付勢部材7が設けられていて、外面ガイド部材4を内面ガイド部材5から遠ざけるように力がかかっている。したがって、外力がかからないときは図3(a)に示すように外面ガイド部材4は開いた状態になっている。
内面ガイド部材5には口部拡張ガイド8が設けられている。内面ガイド部材5に回転軸9が設けられ、羽根状の口部拡張ガイド8の下端部が回転自在に取り付けられている。この口部拡張ガイド8は内面ガイド部材5の表面に沿って回転することができる。この回転によって口部拡張ガイド8の上端部は内面ガイド部材5の上辺部付近を移動する。羽根状の口部拡張ガイド8は付勢部材10を有し、口部拡張ガイド8の上端部がガゼット状シートの側部を押し広げる方向に付勢されている。
また、外面ガイド部材4の上端の側部付近には切り欠き部11が形成されている。この切り欠き部11の形状は後述の第1チャックの形状に対応しており、この切り欠き部11に第1チャックが進入することができるようになっている。
ガゼット状シート開口装置1の幅方向における中央部には、支持ローラが設けられている。平行な1対の支持ローラ12がガゼット状シート開口装置1の下端部付近に設けられており、さらにこれより高い位置にも別の対の支持ローラ13が設けられている。
次に、このガゼット状シート開口装置1を使用した袋敷設装置について説明する。図5は袋敷設装置の概要を模式的に示す断面図である。袋敷設装置100は、筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートのロールを支持し袋体形成用ガゼット状シートをガゼット状シート開口装置に供給するシート供給部材20と、ガゼット状シート開口装置1の出口近くに設けられるシート切断部材21と、シート切断部材21の下流に設けられるシート溶着部材22と、開口された袋体形成用ガゼット状シートの口部を把持する第1チャック23と、第1チャック23をガゼット状シート開口装置1に対して接近・離脱させるチャック移動部材(図示省略)と、ガゼット状シート開口装置1の左右外側部に設けられ内面ガイド部材5と内面ガイド部材5の間に進入してガゼット状シートxを内側に押しこむ折り込みガイド24を有する。
シート供給部材20に取り付けられるロールには、袋体の原反となるガゼット状シートが図7(a)に示すような形状に折りたたまれて巻き付けられている。ガゼット状シート開口装置1の直下にはローラ25が設けられ、シート供給部材20から引き出されるガゼット状シートをガゼット状シート開口装置1へ導くようになっている。
図1に示すように、折り込みガイド24はガゼット状シート開口装置1の両側に設けられている。この例では折り込みガイド24は板状の部材であり、その上部は内面ガイド部材5同士の間に挿入される。エアシリンダなどによってガゼット状シートの幅の中心に向けて押し出される。
シート溶着部材22はガゼット状シートの幅よりも長い2本の棒状の部材を平行に備えており、少なくとも一方は加熱バーになっている。たとえば、内部に電熱ヒータを備えていたり、外部のボイラーで加熱された温水を導入するなどしてその表面をガゼット状シートの溶着温度以上に加熱できるようにする。他方の棒状部材も加熱バーにしてもよいが、ここでは特にヒータなどを備えていないものを使用しており、加熱バーに対向する面には、ゴムなどの柔軟な素材が設けられている。この2本の棒状部材はシートの進行面を隔てて対向して設けられている。そして、移動部材(図示省略)によって相互に接近・離脱するような移動ができるようになっている。また、外面ガイド部材4の外側には、押圧ローラ28が設けられている。この押圧ローラ28はシート溶着部材22の動きに連動して相互に接近・離脱する。溶着時または溶着に先だって押圧ローラ28は接近し、外面ガイド部材4の上端部付近に接触する。それ以外のときは、押圧ローラ28は外面ガイド部材4から離れた位置で待機している。
シート切断部材21は、ガゼット状シートの進行面に沿って水平に移動しながらガゼット状シートを切断するものである。通常はガゼット状シートの幅の外側に待機し、切断時には移動部材(図示省略)によって移動しながらガゼット状シートを切断する。
第1チャック23はガゼット状シート開口装置1の上部に4基設けられている。外面ガイド部材4の切り欠き部11のほぼ真上に配置されている。各チャック23はそれぞれ開閉可能なチャック爪を備え、シート上端を把持・解放できる。また、第1チャック23には移動部材(図示省略)が設けられており、上下動可能になっている。
ここで、シート供給部材20、シート切断部材21、シート溶着部材22、込みガイド24、ローラ25などは袋敷設装置100の本体部に取り付けられる。一方、ガゼット状シート開口装置1は袋敷設装置100の本体部に固定されていない。袋敷設装置100の本体部には本体側支持ローラ27が設けられ、この本体側支持ローラ27に ガゼット状シート開口装置1の支持ローラ12を載せることによってガゼット状シート開口装置1が設置される。この本体側支持ローラ27の上方にも図示しない本体側支持ローラがあり、支持ローラ13を載せることができるようになっている。すなわち、本体側支持ローラ27によって下方向への動きは規制されるので、ガゼット状シート開口装置1は落下することなく安定に支持される。また、ガゼット状シート開口装置1はある程度の重量を有するので本体側支持ローラ27の軸方向に沿った移動も起こりにくいのであるが、さらにシート進行面の両側に軸方向への移動を規制するストッパーを設けることも可能である。この場合、ストッパーを強く押し当てる必要はなく、この装置の動作に支障をきたすことなく移動が許容できる長さ程度の隙間を設け、それを超える移動のみを規制するようにしてもよい。
ガゼット状シート開口装置1の上方向への移動は規制されていないので、上方向からのガゼット状シート開口装置1の抜き差しは自由に行うことができる。
なお、袋敷設装置100には第1チャック23以外にも複数のチャック部材が設けられているが、その構成及び作用は、袋敷設装置の作用の説明において後述する。
つぎに、袋敷設装置の作用および袋敷設装置を使用した袋敷設方法について説明する。シート供給部材20に袋体形成用ガゼット状シートの原反ロールを取り付け、ガゼット状シートxを引き出し、ローラ25に運ぶとともに、先端部をガゼット状シート開口装置1の設置位置まで取出す。
そして、ガゼット状シートの先端口部を開き、ガゼット状シート開口装置1を挿入する。ガゼット状シート開口装置1の下端付近において外面ガイド部材2と内面ガイド部材3の間隔は下方に向けて狭くなっているので、ガゼット状シートの中にスムーズに挿入することができる。この時、ガゼット状シートの内側の折り込み部を内面ガイド部材3同士の間に導き、折り込み面x1が内面ガイド部材3に接するようにする。ガゼット状シートの上部側(シートの進行の下流側)においても同様にガゼット状シートの折り込み部を内面ガイド部材5同士の間に導き、折り込み面x1が内面ガイド部材5に接するようにする。このようにガゼット状シート開口装置1をガゼット状シートの中にセットしたら、支持ローラ12を本体側支持ローラ27の上にのせる。支持ローラ12と本体側支持ローラ27はガゼット状シートxの外面x2を介して当接し、ガゼット状シート開口装置1が袋敷設装置100に取り付けられる。ガゼット状シートxの上端をガゼット状シート開口装置1の上端まで引き上げておく。
図3におけるC−C断面図を図8に、D−D断面図を図9に示す。それぞれ、ガゼット状シート開口装置1の下部および上部におけるガイド部材の配置とガゼット状シートの断面の状態を示している。図8に示す通り、筒状のガゼット状シートxはその断面において閉曲線を形成しており、外面ガイド部材2と内面ガイド部材3は全てこの閉曲線内にある。内面ガイド部材3は内側折り込み面(内面)x1に対し筒の内側から接し、外面ガイド部材2は内側折り込み面でない面(外面)x2に対し筒の内側から接するので、内面x1と外面x2が離れていく。そして、上へ進むほど内面x1と外面x2の間隔が広がる。
ガゼット状シート開口装置1の上部においても、図9(a)のように外面ガイド部材4と内面ガイド部材5が開いているときは内面x1と外面x2が離れ、開口された状態になる。そして、ガゼット状シートxの上端では外面x2が第1チャック23の真下に位置する。また、口部拡張ガイド8が外向きに開くので、内面ガイド部材5に沿ってガゼット状シートxは外向きに押し広げられる。一方、側方より折り込みガイド24の上部が内面ガイド部材5同士の間に進入し、ガゼット状シートxの厚さ中心部を内向きに押しつける。
第1チャック23および移動装置を作動させ、袋敷設作業を開始する。第1チャック23はチャック爪を開いた状態で下降し、外面ガイド部材4の切り欠き部11に進入する。そして、チャック爪を閉じることによって第1チャック23はガゼット状シートxの上端を把持する。ついで、移動部材を作動させて第1チャック23を所定の距離だけ上昇させて、ガゼット状シートxの上端を引き上げる。この上昇距離が、袋体の長さに対応する。
つぎに、シート溶着部材22の2本の棒状部材が互いに接近し、ガゼット状シートxを挟みつける。これにより、開いていたガゼット状シートxは、シート状に閉じられる。溶着時または溶着に先だって押圧ローラ28が下流側の外面ガイド部材4に接近し、その上端部付近に接触する。外面ガイド部材4が回転軸6を中心に回転してその上端が内面ガイド部材5に接近し、図9(b)に示すように閉じた状態になる。このときも、口部拡張ガイド8の外向きの力と折り込みガイド24の内向きの力が作用しており、シート溶着部材22の位置においてガゼット状シートxは図7(a)に示すような断面形状に保持されながら溶着され、袋体の下辺部が形成される。そして、シート切断部材により溶着部のすぐ下で切断され、袋体が形成される。
なお、第1チャック23での引き上げによってシート供給部材20からガゼット状シートxが引き出され、ガゼット状シート開口装置1に運ばれている。次の袋体分のシートはガゼット状シート開口装置1を通りながら開口される。
第1チャック23により保持されている袋体は口部が開かれた状態であるので、その後の工程には特に困難はなく、梱包箱の待機場所への移動、および梱包箱への装着のための口部の開口を行うことができる。この作業は、第1チャックによって行ってもよいが、ここでは、複数の種類のチャックに袋体を受け渡すような工程を用いている。図10は袋敷設工程を模式的に示す概念図である。
上述の通り、第1チャック23が下降し(2)、シート上端部を把持してシートを引き上げる(3)。袋体下部がシート溶着部材で熱溶着され(4)、シート切断部材により切断される(5)。このとき、第2チャック31が袋体の口部に向かい、口部を把持する。袋体の両側部付近を第1チャック23が把持しているので、第2チャック31はそれよりも内側(中心部側)を把持することになる。
第1チャック23はさらに上方に退避し、第2チャック31は袋体を把持しながら梱包箱待機位置に向けて水平移動を開始する(6)。シートxの厚さ中心を挟んで対向している第2チャック31が相互に遠ざかるように移動し、袋体xの口部が開き、梱包箱待機位置の上方で待機する(7)。一方、第1チャック23はガゼット状シート開口装置へ向かって降り始める(7)。
2基の第3チャック32が袋体xに接近し(7)、口部を把持する(8)。第2チャック31a,31a同士、第2チャック31b,31b同士がそれぞれ対向しているが、第3チャック32はその間に進入する。したがって、第3チャック32は袋体xの左右両端部をそれぞれ把持することになる。
第2チャック31は袋体xを放し、上方へ退避する(9)。第3チャック32は相互に遠ざかるように移動し(10)、袋体xの幅方向に沿って口部を広げる(11)。
一方、ガゼット状シート開口装置1の上端部へ降りた第1チャック23は、ガゼット状シートの上端部を把持し、引き上げ始める(9)。第2チャック31はガゼット状シート開口装置1の上方へ向けて水平移動する(11)。このようにして、ある袋体xの敷設作業中に次回分の袋体の作成が進行する(12)。
第3チャック32により保持されている袋体に4基の第4チャック33が接近し(13)、袋体xの口部の各隅部を把持する(14)。第3チャック32は袋体xを解放して退避し始め(15,16,17)、4基の第4チャック33は相互に遠ざかりながら袋体の口部を広げ、挿入ユニット36が袋体に入ることができるように保持する(18)。
ここで、第4チャック33は鉛直な回転軸を有するローラ34とこれに当接する当接部材35の組合せで構成されている。ローラ34を内側に、当接部材35を外側に配置しているので、ローラ34は袋体の内側に接触し、当接部材35は袋体の外に接触する。こうして、ローラ34と当接部材35で袋体の口部を把持しているとき、回転軸に沿った方向への移動に対しては大きな抵抗が生じる。従って、袋体を落下しないように確実に保持できる。一方、ローラ34が自由に回転できることから、水平方向の移動に対しては、袋体に対してほとんど抵抗が生じない。したがって、袋体表面上をスムーズに移動しながら口部を開くことができる。
袋体xの上方で待機していた挿入ユニット36と袋広げ羽根37が下降し始める(19)。挿入ユニット36は直方体状の部材であり、その底面は梱包箱yの底面よりも若干小さい。袋広げ羽根37は挿入ユニット36の上部高さ付近の外部に設けられ、挿入ユニット36の外部を囲周する長方形の四隅に配置されている。そして、梱包箱yの上口部よりも外側に広がっている。袋広げ羽根37は鉛直方向に伸びた部材であり、L字の断面を有する。
挿入ユニット36と袋広げ羽根37は袋体xの中に進入する。袋体xの中に入った袋広げ羽根37はその側面で袋体xの内側を外向きに押し広げるように接し、袋体xの口部を保持する。第4チャック33から袋体xを受け継いだ袋広げ羽根37は挿入ユニット36とともに下降していく(20)。
挿入ユニット36の底面は袋体xの底を押しながら梱包箱yの中に進入し、袋体xを梱包箱yの中に挿入する(22)。一方、袋広げ羽根37は袋体xの口部を保持しながら梱包箱yの外側を下降する(23)。袋体xの下部は梱包箱yの中に挿入され、袋体xの上部は梱包箱yの上端部で外側に折り返されてかぶせられる。このようにして、図6に示すように袋体xが敷設され、その梱包箱は排出される。次の梱包箱が待機位置に導入され、挿入ユニット36と袋広げ羽根37は上方に退避する(24)。以下、同様に袋敷設作業が繰り返される。
この例では、シートの引き上げから挿入ユニット36への受け渡しまでを4種類のチャックによって行った。シートの引き上げを第1チャック23が行い、梱包箱待機位置への袋体の移送を第2チャック31が行い、袋体の幅方向への拡張を第3チャック32が行い、挿入ユニット36が挿入できる形状への袋体の変形を第4チャック33が行った。これにより、それぞれのチャックの作用は単純となり、構成や制御が簡易化された。また、各チャックは、一つの袋体に対する作業を終了した後、すぐに次の袋体に対する作業に取り掛かることができる。したがって、装置全体でみると、ある梱包箱に対する敷設作業が完了する前に次の梱包箱に対する作業を開始することができる。したがって、運転速度を向上させることができる。
さらに、第1チャックの別の構成例について説明する。図11は第1チャックの配置例を示す平面図である。この例においては、ガゼット状シートxの外面x2を把持する4基の外面用チャック23aに加えて、ガゼット状シートxの内面x1を把持する内面用チャック23bが設けられている。この内面用チャック23bはガゼット状シートxの内面x1を把持し、外面用チャック23aとともに上昇する。上昇したときシート上端部は折り込みガイド24から離れるが、内面用チャック23bが内面x1を把持しているので、シート上端部は図11に示すような開口形状を保持する。ついで第2チャック31がシート上端部に進入してくるが(図10(4))、内面x1が内面用チャック23bに保持されているので、第2チャック31が内面x1までつかんでしまうことが防止される。したがって、第1チャック23から第2チャック31への受け渡しが正確に行われ、それ以降の工程が確実に実施される。
この発明によれば、ガゼット状シート開口装置1により袋体形成用ガゼット状シートは確実に開口される。そのガゼット状シートの口部の開口形状および位置もガゼット状シート開口装置1により正確に規制されている。したがって、第1チャック23は毎回同じ位置を正確に把持することができ、袋敷設作業が確実に実施できる。
1.ガゼット状シート開口装置
2.外面ガイド
3.内面ガイド
4.外面ガイド
5.内面ガイド
6.外面ガイドの回転軸
7.外面ガイドの付勢部材
8.口部拡張ガイド
12,13 支持ローラ
20.シート供給部材
21.シート切断部材
22.シート溶着部材
23.第1チャック
24.折り込みガイド
100.袋敷設装置
x.袋体形成用ガゼット状シート(袋体)
x1.内側折り込み面(内面)
x2.内側折り込み面でない面(外面)
y.梱包箱

Claims (4)

  1. 筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートを開口するガゼット状シート開口装置であり、
    ガゼット状シートの内側折り込み面に対し筒の内側から接する内面ガイド部材と、ガゼット状シートの内側折り込み面でない面に対し筒の内側から接する外面ガイド部材を有し、
    内面ガイド部材と外面ガイド部材を所定の間隔で設けた対を4組有するガイド群を備えており、
    袋体形成用ガゼット状シートの進路に沿って前記ガイド群が2組設けられており、下流側のガイド群において外面ガイド部材が内面ガイド部材に対して間隔を変えられるように支持されており、外面ガイド部材を内面ガイド部材から遠ざける方向に付勢する付勢部材を有し、
    ガゼット状シートの筒の内部に設置されるガゼット状シート開口装置。
  2. 下流側のガイド群において内面ガイド部材には口部拡張ガイドが設けられており、袋体形成用ガゼット状シートを開口する方向に口部拡張ガイドを付勢する付勢部材を有する請求項1に記載のガゼット状シート開口装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のガゼット状シート開口装置を有する袋敷設装置であり、
    筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートのロールを支持し袋体形成用ガゼット状シートをガゼット状シート開口装置に供給するシート供給部材と、ガゼット状シート開口装置の出口近くに設けられるシート切断部材と、シート切断部材の下流に設けられるシート溶着部材と、開口された袋体形成用ガゼット状シートの口部を把持するチャックと、チャックをガゼット状シート開口装置に対して接近・離脱させるチャック移動部材を有する袋敷設装置。
  4. 請求項2に記載のガゼット状シート開口装置を有する袋敷設装置であり、
    筒状プラスティックフィルムの両側部を内側に折り込んで帯状に折りたたんだ袋体形成用ガゼット状シートのロールを支持し袋体形成用ガゼット状シートをガゼット状シート開口装置に供給するシート供給部材と、ガゼット状シート開口装置の出口近くに設けられるシート切断部材と、シート切断部材の下流に設けられるシート溶着部材と、開口された袋体形成用ガゼット状シートの口部を把持するチャックと、チャックをガゼット状シート開口装置に対して接近・離脱させるチャック移動部材と、ガゼット状シート開口装置の左右外側部に設けられ内面ガイド部材と内面ガイドの間に進入してガゼット状シートを内側に付勢する折り込みガイドを有する袋敷設装置。
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