JPH10133073A - 光ケーブル - Google Patents

光ケーブル

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JPH10133073A
JPH10133073A JP8284787A JP28478796A JPH10133073A JP H10133073 A JPH10133073 A JP H10133073A JP 8284787 A JP8284787 A JP 8284787A JP 28478796 A JP28478796 A JP 28478796A JP H10133073 A JPH10133073 A JP H10133073A
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JP
Japan
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optical fiber
fiber core
optical
groove
cores
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Application number
JP8284787A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Suzuki
叙之 鈴木
Masaaki Kaino
賢明 戒能
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ファイバ心線の移動を防止することにより
光ケーブルの接続点における伝送特性の劣化を防止する
光ケーブルを提供する。 【解決手段】 スロット型の光ケーブルであって、スペ
ーサ3の中心に抗張力体3aが設けられ、外周に螺旋状
の溝3bが4本設けられている。スペーサ3の溝3bの
少なくとも1つの中には、単心の第1,第2の光ファイ
バ心線1,2からなる光ファイバ心線束が収納され、相
互に周期的に結合された結束部を有する。第1,第2の
光ファイバ心線1,2は、溝3bに収納される前に、結
束糸4を用いて相互に周期的に結束され、かつ、その内
の1心の光ファイバ心線、例えば、第1の光ファイバ心
線1が長くなるように結束されている。スペーサ3の外
周に押え巻きをした上でシースが施される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数本の光ファイ
バ心線が収納された光ケーブルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数本の光ファイバが収納された光ケー
ブルとしてスロット型光ケーブルが知られている。
【0003】図6は、従来のスロット型光ケーブルの第
1の例の断面構造図である。図中、21はシース、22
は押え卷き、23はスペーサ、24は抗張力体、25は
光ファイバ心線である。この従来技術は、12心の光ケ
ーブルである。スペーサ23の中心に鋼撚線からなる抗
張力体24が埋め込まれ、スペーサ23の外周には12
本の溝を有する。各溝には1心の光ファイバ心線25が
収納されるが、既に分岐されるなどして、光ファイバ心
線25が収納されていない溝もある。スペーサ23の外
周に、溝を覆うように押え卷き22が施され、その上に
シース21が施されている。
【0004】図7は、従来のスロット型光ケーブルの第
2の例の断面構造図である。図中、図6と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。31,32は抗張
力体、33は光ファイバユニットである。この従来技術
は、36心の光ケーブルである。スペーサ23の中心に
抗張力体31が埋め込まれ、外周に6本の溝を有する。
各溝には光ファイバユニット33が1ユニット収納され
ているが、この光ファイバユニット33は、抗張力体3
2の周囲に6心の光ファイバ心線25が撚り合わされた
ものである。スペーサ23の外周には、押え卷き22と
シース21が施されている。
【0005】図8は、従来のスロット型光ケーブルの第
3の例の断面構造図である。図中、図6と同様な部分に
は同じ符号を付して説明を省略する。41はテープ状光
ファイバ心線である。この従来技術は、48心の光ケー
ブルである。スペーサ23の中心に鋼撚線からなる抗張
力体24が埋め込まれ、スペーサ23の外周には6本の
溝を有する。各溝には2心のテープ状光ファイバ心線4
1が4枚適度な余長を持たせて収納されている。スペー
サ23の外周には、押え卷き22とシース21が施され
ている。
【0006】上述した第1ないし第3の従来技術のよう
に、単に光ファイバ心線25,光ファイバユニット3
3,テープ状光ファイバ心線41(以下、光ファイバ心
線25等という)をスペーサ23の溝内に収納しただけ
では、光ケーブルの敷設環境の温度変動による伸縮、振
動等により上述した光ファイバ心線25等が溝内を長手
方向に移動しやすい。
【0007】一方、布設された光ケーブルの途中の中間
分岐接続点、あるいは他の光ケーブルの光ファイバ心線
との中間接続点にクロージャが設けられ、このクロージ
ャ内においては、シース21および押え卷き22が除去
されスペーサ23の溝が露出している。光ファイバ心線
25等は一般に固定されていない。また、収納トレイ等
に光ファイバ心線25等の余長が巻き取られて収納され
ている。
【0008】したがって、光ケーブル内で光ファイバ心
線25等が移動すると、クロージャ内部に光ファイバ心
線25等が突き出したり、逆に、光ファイバ心線25等
が光ケーブル内に引き込まれる場合がある。特に、光フ
ァイバ心線25等を適度な余長を持たせてルースに収納
した光ケーブル、例えば、図8を参照して説明した光ケ
ーブルでは、余長が上述した接続点に向かって開放され
ることにより、接続点での光ファイバ心線25等の突き
出しが生じやすい。
【0009】光ファイバ心線が突き出す場合には、クロ
ージャの内部で引っかかって局所的に曲率半径の小さな
曲げが生じるおそれがある。逆に、光ファイバ心線が光
ケーブル内に引き込まれる場合には、収納トレイ等に卷
き取られた余長の曲率半径が過度に小さくなるおそれが
ある。このように、クロージャ内部で光ファイバ心線2
5等が極端に曲げられるおそれがあり、伝送特性を劣化
させるおそれがある。しかし、上述した第1ないし第3
の従来技術では、光ファイバ心線25等が溝の長手方向
に移動することを積極的に防止する対策は施されていな
い。
【0010】実開昭60−60713号公報等に記載さ
れているように、スロット型光ケーブルであって、溝に
光ファイバ心線の外径よりも大きい断面積の部分と小さ
い断面積の部分とを設け、これが溝の長手方向に交互に
繰り返されるようにしたものが知られている。このよう
な溝にナイロン被覆の単心光ファイバ心線を収納するこ
とにより、光ファイバ心線を部分的に挟み込み光ファイ
バ心線の移動を防止している。
【0011】しかし、スペーサの溝幅を長手方向に高精
度で変化させるという特殊な加工が必要であり、製造が
困難である。また、光ファイバ心線をスペーサで挟み込
んでいるため、光ファイバ心線に過剰な外力を与えてし
まい伝送特性を劣化させるおそれがある。直径900μ
mφのナイロン被覆単心光ファイバ心線のように、比較
的耐側圧特性に優れた心線を使用した場合は問題が生じ
にくい。しかし、紫外線硬化型樹脂で被覆された直径2
50μmφの光ファイバ心線およびこの光ファイバ心線
を使用したテープ状光ファイバ心線では危険性が高い。
【0012】特開平4−182614号公報等に記載さ
れているように、溝にテープ状光ファイバ心線を積層し
た上にシース被覆時などの加熱により発泡するクッショ
ン部を設け、これでテープ状光ファイバ心線を押圧する
ことによりテープ状光ファイバ心線の移動を防止する光
ケーブルが知られている。しかし、テープ状光ファイバ
心線を押さえ付けて移動を防止する方法も、光ファイバ
心線に過剰な外力を与えて伝送特性を劣化させるおそれ
がある。
【0013】「住友電気」,135,(1989−
9),pp11〜pp15等には、上述した図8のスロ
ット型光ケーブルにおいて、スペーサ23の溝内に防水
混和物としてのジェリーを充填したものが知られてい
る。防水混和物は、テープ状光ファイバ心線41の移動
防止を目的として充填されたものではないが、結果的に
は、移動防止の効果が高い。しかし、テープ状光ファイ
バ心線41の接続時に防水混和物を除去する必要がある
のでケーブルの接続作業性が劣るという問題がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した事
情に鑑みてなされたもので、光ケーブルに収納された光
ファイバ心線の移動を防止することにより光ケーブルの
接続点での光ファイバ心線の曲げによる伝送特性の劣化
を防止する光ケーブルを提供することを目的とするもの
である。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光ケーブルにおいて、1または複数の収納部を有
し、該収納部の少なくとも1つの中に光ファイバ心線を
複数心有する光ファイバ心線束が収納された光ケーブル
において、前記光ファイバ心線束は内部に前記光ファイ
バ心線の少なくとも1心が移動できる空間を有している
ことを特徴とするものである。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の光ケーブルにおいて、前記光ファイバ心線束は前記光
ファイバ心線の少なくとも2心が相互に交差する位置に
配置されていることを特徴とするものである。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の光ケーブルにおいて、前記光ファイバ心線束
は前記光ファイバ心線の少なくとも1心が周期的に他の
前記光ファイバ心線より長いことを特徴とするものであ
る。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1または
3に記載の光ケーブルにおいて、前記光ファイバ心線が
周期的に拘束されていることを特徴とするものである。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1ないし
4のいずれか1項に記載の光ケーブルにおいて、前記収
納部の断面形状は、前記空間を有しないときの光ファイ
バ心線束の外接円以上の大きさであることを特徴とする
ものである。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1ないし
5のいずれか1項に記載の光ケーブルにおいて、1また
は複数の溝を有するスペーサを有し、前記収納部として
前記溝を用いることを特徴とするものである。
【0021】請求項7に記載の発明は、請求項1ないし
6のいずれか1項に記載の光ケーブルにおいて、前記光
ファイバ心線に代えて、光ファイバ心線の複数心を有す
る光ファイバユニットを用いることを特徴とするもので
ある。
【0022】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の光ケーブルにおいて、前記光ファイバユニットは、テ
ープ状光ファイバ心線であることを特徴とするものであ
る。
【0023】請求項9に記載の発明は、請求項7に記載
の光ケーブルにおいて、前記光ファイバユニットは、光
ファイバ心線の複数心が撚り合わされて一体化されたも
のであることを特徴とするものである。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形
態における溝の内部の模式的説明図である。図1(A)
は斜視図、図1(B)は図1(A)における矢印Bにお
ける横断面図、図1(C)は矢印Cにおける横断面図で
ある。図2は、本発明の第1の実施の形態におけるスペ
ーサの斜視図である。図中、1は第1の光ファイバ心
線、2は第2の光ファイバ心線、3はスペーサ、3aは
抗張力体、3bは溝、4は結束糸、5,6は外接円であ
る。
【0025】この実施の形態の光ケーブルは、スロット
型の光ケーブルであって、図2に示すようにスペーサ3
の中心に抗張力体3aが設けられ、外周に螺旋状の溝3
bが4本設けられている。螺旋の方向は一方向である。
図1(A)に示すように、スペーサ3の溝3bの少なく
とも1つの中には、単心の第1,第2の光ファイバ心線
1,2からなる光ファイバ心線束が収納され、相互に周
期的に結合された結束部を有する。図示の例では、溝3
bが丸底になっているが平底でもよい。
【0026】図1(A)ないし図1(C)に示すよう
に、第1,第2の光ファイバ心線1,2は、溝3bに収
納される前に、結束糸4を用いて相互に周期的に結束さ
れ、かつ、その内の1心の光ファイバ心線、例えば、第
1の光ファイバ心線1が長くなるように結束されてい
る。したがって、溝3bの横断面において第1,第2の
光ファイバ心線1,2によって構成される光ファイバ心
線束は、その内部に第1の光ファイバ心線1が移動でき
る空間を有し、かつ、光ファイバ心線1,2は相互に周
期的に拘束されている。なお、図示を省略したが、図6
ないし図8に示した従来のスロット型光ケーブルと同様
に、スペーサ3の外周に押え巻きをした上でシースが施
される。
【0027】第1の光ファイバ心線1は、第2の光ファ
イバ心線2よりも長くなるため、弛みを持つ。この弛み
は、図1(B)に示した結束部で周期的に固定されてい
ることから、開放されない弛みである。図1(B)にお
ける第1,第2の光ファイバ心線1,2の外径(外接円
5の直径)は、単なる撚合わせ,引き揃え(縦添え)の
場合の外径、すなわち、単心の光ファイバ心線の外径の
2倍に等しいが、図1(C)における第1,第2の光フ
ァイバ心線1,2の外径(外接円6の直径)は、これよ
りも大きい。
【0028】したがって、弛みは、単なる撚合わせ,引
き揃えの場合に比べ、第1の光ファイバ心線1の剛性に
より光ファイバ心線束の実効的な外径を大きくし、光フ
ァイバ心線束と溝3bの内面および図示しない押え卷き
との間の摩擦力を増大させる。その結果、第1,第2の
光ファイバ心線1,2の移動を防止することができ、光
ケーブルの接続点における光ファイバ心線の曲げによる
伝送特性の劣化を防止することができる。
【0029】隣接する結束部の間隔は、一定周期である
ことが望ましいが、必ずしも一定周期でなくてもよい。
隣接する結束部の間隔の長さは任意であるが、余りにも
短くしすぎると第1の光ファイバ心線1の曲がりが大き
くなり伝送損失の劣化を招いてしまう。図1では結束を
わかりやすくするために、隣接する結束部の間隔を短く
して記載している。結束糸4は、合成繊維の糸を用いる
が、ゴムなど他の材質の糸を用いてもよく、その形状も
結合部を設けることができるものであれば、紐状、テー
プ状などでもよい。また、結束糸4に代え、接着剤など
を用いて第1,第2の光ファイバ心線1,2に周期的に
結合することにより結合部を設けてもよい。
【0030】スペーサ3の溝3bの断面形状の大きさ、
すなわち、スペーサ3bの幅および深さを、図1(B)
に示した光ファイバ心線束の外径(外接円5の直径)以
上に大きくすれば、溝3b内に無理に押し込まれること
がなく、第1,第2の光ファイバ心線1,2に過剰な外
力が加わることによる光ファイバ心線の伝送特性劣化の
おそれがない。図示の例では、溝3bの形状が大きく、
溝3bに収納される前と収納された後とでは、光ファイ
バ心線束の外接円6の大きさは変わらないが、溝3bの
形状が比較的小さく、溝3bに収納される前よりも収納
された後の光ファイバ心線束の外接円が小さくなって
も、光ファイバ心線が適度な弾性を持つため、外接円の
大きさが図1(B)に示した光ファイバ心線束の外径
(外接円5の直径)より大きければ、光ファイバ心線の
伝送特性への影響は少ない。
【0031】また、螺旋状の溝3bは、溝形状が溝の長
手方向に実効的に均一でよいため、ごく一般的なスペー
サ3を用いることができる。したがって、溝3bの幅を
長手方向に高精度で変化させる必要がある従来技術のよ
うに加工性を悪化させることがない。溝3bの幅および
深さは、具体例をあげると、収納する第1,第2の光フ
ァイバ心線1,2の直径の約2.2倍とし、第1,第2
の光ファイバ心線1,2を引き揃えた場合の光ファイバ
心線束の外径(外接円の直径に結束糸による外径の増加
分を加えたもの)である1心の光ファイバ心線の外径の
約2倍よりも大きくしている。
【0032】上述した説明では、スペーサ3の1つの溝
3b内に収納する光ファイバ心線束として、2心を用い
たが、3心以上でもよい。例えば、中心の1心の外周に
6心が点対称に隣接した7心の光ファイバ心線とした場
合、7心の光ファイバ心線は、溝3bに収容される前に
相互に結束糸により周期的に結束されており、かつ、そ
の内の6心の長さが長くされている。必ずしも6心の長
さが長くなっている必要はなく、少なくとも1心が長く
なっていればよい。この場合の具体例をあげると、溝3
bの幅および深さは、収納する光ファイバ心線の直径の
約3.3倍とし、引き揃えた場合の光ファイバ心線束の
外径(外接円の直径に結束糸による外径の増加分を加え
たもの)である1心の光ファイバ心線の径の約3倍より
も大きくしている。
【0033】図3は、本発明の第2の実施の形態におけ
る溝の内部の模式的説明図である。図3(A)は斜視
図、図3(B)ないし図3(G)は、図3(A)におけ
る矢印BないしGにおける横断面図である。図中、図1
と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略する。1
1は第1の光ファイバ心線、12は第2の光ファイバ心
線、13は第3の光ファイバ心線である。
【0034】この実施の形態の光ケーブルは、図1,図
2に示した第1の実施の形態に比べて、スペーサ3の溝
3bの少なくとも1つの中に、単心の第1,第2,第3
の光ファイバ心線11,12,13からなる光ファイバ
心線束を収納したスロット型光ケーブルである。第1,
第2,第3光ファイバ心線11,12,13からなる3
心は、編み込まれて集合された後、溝3b内に収納され
る。そのため、図3(B)ないし図3(G)に示すよう
に、光ファイバ心線束内に溝3b内の横断面における第
1,第2,第3の光ファイバ心線11,12,13がそ
れぞれ移動できる空間を有し、光ファイバ心線11,1
2,13の相互の相対的位置は、溝3bの長手方向に沿
って連続的に入れ替わって変化するので、入れ替わり時
に相互に当接して、相互の相対的位置が周期的に拘束さ
れている。
【0035】図3(B)に示す横断面においては、時計
回りに第1の光ファイバ心線11、第2の光ファイバ心
線12、第3の光ファイバ心線13の順に配置されてい
る。図3(C)に示す横断面においては、第3の光ファ
イバ心線13が第1,第2の光ファイバ心線11,12
の間に入り込み、時計回りに第1の光ファイバ心線1
1、第3の光ファイバ心線13、第2の光ファイバ心線
12の順に配置されている。図3(D)に示す横断面に
おいては、第2の光ファイバ心線12が第1,第3の光
ファイバ心線11,13の間に入り込み、時計回りに第
1の光ファイバ心線11、第2の光ファイバ心線12、
第3の光ファイバ心線13の順に配置されている。
【0036】図3(E)に示す横断面においては、第1
の光ファイバ心線11が第2,第3の光ファイバ心線1
2,13の間に入り込み、時計回りに第1の光ファイバ
心線11、第3の光ファイバ心線13、第2の光ファイ
バ心線12の順に配置されている。図3(F)に示す横
断面においては、第3の光ファイバ心線13が第2,第
1の光ファイバ心線12,11の間に入り込み、時計回
りに第1の光ファイバ心線11、第2の光ファイバ心線
12、第3の光ファイバ心線13の順に配置されてい
る。
【0037】図3(G)に示す横断面においては、第2
の光ファイバ心線12が第3,第1の光ファイバ心線1
3,11の間に入り込み、時計回りに第1の光ファイバ
心線11、第3の光ファイバ心線13、第2の光ファイ
バ心線12の順に配置されている。次に、第1の光ファ
イバ心線11が第3,第2の光ファイバ心線13,12
の間に入り込むと、再び、図3(B)に示した状態に戻
り、以降同様の配置を繰り返す。
【0038】上述したように、第1,第2,第3の光フ
ァイバ心線11,12,13の位置関係が長手方向にわ
たり連続的に入れ替わって変化するとともに、相互に当
接して編み込まれているために相対的位置の入れ替わり
によって、光ファイバ心線が移動できる空間を有し、か
つ、光ファイバ心線は周期的に拘束されている。
【0039】その結果、第1,第2,第3の光ファイバ
心線11,12,13からなる光ファイバ心線束の実効
的な外径、すなわち、図3(B)に示した外接円6の外
径が、単なる撚合わせまたは引き揃えの場合の外径、す
なわち、第1,第2,第3の光ファイバ心線11,1
2,13が相互に点対称で隣接しているときの外接円の
外径(1心の光ファイバ心線の外径の約2.15倍)に
比べて大きくなり、光ファイバ心線束と溝3bの内面お
よび図示を省略した押え卷きとの間の摩擦力を増大さ
せ、第1,第2,第3の光ファイバ心線11,12,1
3の移動を防止することができる。したがって、光ケー
ブルの接続点における光ファイバ心線の曲げによる伝送
特性の劣化を防止することができる。
【0040】図1,図2に示した第1の実施の形態と同
様に、スペーサ3bの幅および深さを、図3(B)に示
した光ファイバ心線束の外径(外接円6の外径)以上に
大きくすれば、溝3b内に無理に押し込まれることがな
く、第1,第2の光ファイバ心線1,2に過剰な外力が
加わることによる光ファイバ心線の伝送特性劣化のおそ
れがなく、また、光ファイバ心線が適度な弾性を持つた
め、編み込みによる光ファイバ心線の伝送特性への影響
は少ない。なお、編み込みの周期は任意でよいが、余り
にも短くしすぎると光ファイバ心線の曲がりが大きくな
り伝送損失の劣化を招いてしまう。図3では、編み込み
をわかりやすくするために編み込みの周期を短くして記
載している。
【0041】図示の例では、溝3bの形状が大きく、溝
3bに収納される前と収納された後とでは、光ファイバ
心線束の外接円6の大きさは変わらないが、溝3bの形
状が比較的小さく、溝3bに収納される以前よりも収納
された後の光ファイバ心線束の外接円が小さくなって
も、光ファイバ心線が適度な弾性を持つため、外接円の
大きさが光ファイバ心線を単に引き揃えた場合の外径よ
りも大きければ光ファイバ心線の伝送特性への影響は小
さい。第1,第2,第3の光ファイバ心線11,12,
13の相対的位置が入れ替わるため、光ファイバ心線束
の外径(外接円6の直径)は、単に引き揃えた場合の光
ファイバ心線束の外径よりも大きくなり、少なくとも光
ファイバ心線の外径の3倍になる。したがって、溝3b
の幅および深さは、具体例をあげると、光ファイバ心線
の外径の約3倍にしている。
【0042】図4は、本発明の第3の実施の形態におけ
る溝の内部の模式的説明図である。図4(A)は斜視
図、図4(B)ないし図4(G)は、図4(A)におけ
る矢印BないしGにおける横断面図である。図中、図
1,図3と同様な部分には同じ符号を付して説明を省略
する。
【0043】この実施の形態の光ケーブルは、図3に示
した第2の実施の形態に比べて、溝3b内に収納された
第1,第2,第3光ファイバ心線11,12,13から
なる3心が、相互に編み込まれるのではなく、相互に挟
み込まれて、はみ出すことによりそれぞれの心線が移動
できる空間を有し、光ファイバ心線11,12,13の
相対的位置が入れ替わるとともに、入れ替わり時に相互
に当接することにより相互の相対的位置が周期的に拘束
されているスロット型光ケーブルである。
【0044】図4(A)では、はみ出し状態を強調して
表わしている。溝3b内の第1,第2,第3の光ファイ
バ心線11,12,13が引き揃えられる際に、ある1
心が他の2心の間にはみ出すように構成され、これに近
接して、先にはみ出した光ファイバ心線とは別のある1
心が他の2心の間にはみ出すように構成されている。矢
印Cにおいては、第3の光ファイバ心線13、矢印Eに
おいては、第2の光ファイバ心線、矢印Gにおいては、
第1の光ファイバ心線11がはみ出している。これを繰
り返すことで、溝3b内の横断面における第1,第2,
第3の光ファイバ心線11,12,13の相互の相対的
位置関係は、溝3bの長手方向に沿って連続的に変化し
ている。
【0045】図4(B)に示す横断面においては、時計
回りに第1の光ファイバ心線11、第2の光ファイバ心
線12、第3の光ファイバ心線13の順に配置されてい
る。図4(C)に示す横断面においては、第3の光ファ
イバ心線13が第1,第2の光ファイバ心線11,12
の間に挟み込まれ、時計回りに第1の光ファイバ心線1
1、第3の光ファイバ心線13、第2の光ファイバ心線
12の順に配置されている。図4(D)に示す横断面に
おいては、第3の光ファイバ心線13が第1,第2の光
ファイバ心線11,12の間に入り込み、図4(B)と
同様な配置に戻る。したがって、図4(C)に示す横断
面においては、第3の光ファイバ心線13が、第1,第
2の光ファイバ心線11,12の間に挟み込まれ、はみ
出した配置になっている。
【0046】図4(E)に示す横断面においては、第2
の光ファイバ心線12が第3,第1の光ファイバ心線1
3,11の間に入り込み、時計回りに第1の光ファイバ
心線11、第3の光ファイバ心線13、第2の光ファイ
バ心線12の順に配置されている。図4(F)に示す横
断面においては、第2の光ファイバ心線12が第3,第
1の光ファイバ心線13,11の間に入り込み、図4
(B)と同様な配置に戻る。したがって、図4(E)に
示す横断面においては、第2の光ファイバ心線12が、
第3,第1の光ファイバ心線13,11の間に挟み込ま
れ、はみ出した配置になっている。
【0047】図4(G)に示す横断面においては、第1
の光ファイバ心線11が第3,第2の光ファイバ心線1
3,12の間に入り込み、時計回りに第1の光ファイバ
心線11、第3の光ファイバ心線13、第2の光ファイ
バ心線12の順に配置されている。次に、第1の光ファ
イバ心線11が第3,第2の光ファイバ心線13,12
の間に入り込むと、再び、図4(B)に示した状態に戻
る。したがって、図4(G)に示す横断面においては、
第1の光ファイバ心線11が、第3,第2の光ファイバ
心線13,12の間に挟み込まれ、はみ出した配置にな
り、以降同様の配置を繰り返す。
【0048】上述したように、第1,第2,第3の光フ
ァイバ心線11,12,13の位置関係が長手方向にわ
たり連続的に入れ替わって変化するとともに、相互に挟
み込まれ、はみ出しているために相対的位置の入れ替わ
りによって光ファイバ心線が移動できる空間を有し、か
つ、光ファイバ心線は周期的に拘束されている。その結
果、図3に示した第2の実施の形態と同様に、第1,第
2,第3の光ファイバ心線11,12,13からなる光
ファイバ心線束の実効的な外径、すなわち、図4(B)
に示した外接円6の外径が、単なる撚合わせまたは引き
揃えの場合に比べて大きくなり、光ファイバ心線束とス
ペーサ3bの内面および図示を省略した押え卷きとの間
の摩擦力を増大させる。なお、入れ替わり時に第1,第
2,第3の光ファイバ心線11,12,13同士が相互
に当接する箇所を接着剤を用いて固定してもよい。
【0049】この第3の実施の形態でも、図3を参照し
て説明した第2の実施の形態と同様に、スペーサ3bの
幅および深さを、図4(B)に示した光ファイバ心線束
の外径(外接円6の外径)以上に大きくすれば、溝3b
内に無理に押し込まれることがなく光ファイバ心線の伝
送特性劣化のおそれがない。光ファイバ心線が適度な弾
性を持つため、挟み込まれてはみ出すことによる光ファ
イバ心線の伝送特性への影響は少ない。なお、挟み込み
とはみ出しの繰り返し間隔は任意でよいが、余りにも短
くしすぎると光ファイバ心線の曲がりが大きくなり伝送
損失の劣化を招いてしまう。図4では、挟み込みとはみ
出しをわかりやすくするために繰り返し間隔を短くして
記載している。
【0050】図示の例では、溝3bの形状が大きく、溝
3bに収納される前後で光ファイバ心線束の外接円6の
大きさは変わらないが、第2の実施の形態と同様に溝3
bに収納された後の光ファイバ心線束の外接円の大きさ
が、光ファイバ心線を単に引き揃えた場合の外径より大
きければよい。図3を参照して説明した第2の実施の形
態と同様に、光ファイバ心線束の外径(外接円6の直
径)は、光ファイバ心線の外径の3倍以上になる。した
がって、溝3bの幅および深さは、具体例をあげると、
光ファイバ心線の外径の約3倍にしている。
【0051】図5は、本発明の第4の実施の形態におけ
る溝の内部の模式的説明図である。図1,図3と同様な
部分には同じ符号を付して説明を省略する。この実施の
形態の光ケーブルは、図3に示した第2の実施の形態に
比べて、1つの溝内に収容されている第1,第2,第3
光ファイバ心線11,12,13のうちの1心、例え
ば、第1の光ファイバ心線11の長さが他の光ファイバ
心線の長さよりも長くされたものである。
【0052】このようにすることにより、第1の光ファ
イバ心線11は大きな弛みを有し、この弛みは他の光フ
ァイバ心線との相対的位置の入れ替わりがあるので開放
されない。この弛みは、光ファイバ心線の剛性によって
光ファイバ心線束の実効的な外径を一層大きくしてスペ
ーサ3や押さえ卷きとの間の摩擦力を増大させ、その結
果、第1,第2の光ファイバ心線1,2の移動を防止す
ることができ、光ケーブルの接続点における光ファイバ
心線の曲げによる伝送特性の劣化を防止することができ
る。
【0053】他の光ファイバ心線よりも長くされている
部分は、全長にわたって均一に設けられていても、図5
に示した一例のように、局所的に長い部分を有していて
もよく、また1心のみでなく複数心の光ファイバ心線が
他の光ファイバ心線よりも長くなるようにしてもよい。
【0054】上述した第4の実施の形態の説明では、図
3に示した編み込みによる第3の実施の形態を前提に説
明したが、図4に示した挟み込まれてはみ出す第4の実
施の形態を前提構成としても同様に、1心または複数心
の光ファイバ心線が他の光ファイバ心線よりも長くする
ことができ、同様の作用効果を奏する。
【0055】図2ないし図4を参照して説明した第2な
いし第4の実施の形態の説明では、スペーサの1つの溝
内に収納する光ファイバ心線束として、3心を用いた
が、4心以上でもよい。例えば、中心の1心の外周に6
心が点対称に隣接した7心の光ファイバ心線とした場
合、溝3b内の7心の光ファイバ心線は、編み込み、ま
たは、挟み込みとはみ出しによって集合された後に溝3
b内に収納されることにより、光ファイバ心線束の内部
に空間を有し、かつ、光ファイバ心線は周期的に結束さ
れる。この編み込み、または、挟み込みとはみ出しは、
必ずしも全心について行なう必要はなく、少なくとも3
心が編み込まれているか、挟み込まれ、はみ出していれ
ばよい。
【0056】しかし、全心について均等に編み込み、ま
たは挟み込みとはみ出しを行なえば、1つの光ファイバ
心線束内の各光ファイバ心線の長さが一致する。その結
果、各光ファイバ心線の伝送遅延時間をほぼ一致させる
ことができ、並列伝送など伝送遅延が問題となる用途に
おいても使用することが可能である。
【0057】スペーサ3bの幅および深さは、単に光フ
ァイバ心線を引き揃えた場合の光ファイバ心線束の外径
(外接円の外径)以上に大きくする。光ファイバ心線の
入れ替えを可能とするため光ファイバ心線束の外径(外
接円の直径)は、光ファイバ心線の外径の4倍以上にな
る。したがって、溝3bの幅および深さは、一具体例を
あげると、光ファイバ心線の外径の約4倍にしている。
【0058】上述した各実施の形態においては、溝3b
の螺旋方向をS撚りまたはZ撚りの一方向としたが、螺
旋方向がスペーサ3の長手方向に周期的に反転するよう
にしたものでもよい。この場合のスペーサ3は、SZス
ロットとも呼ばれている。溝3bの本数は特に制約がな
く1本の場合もある。抗張力体3aは必ずしも必要では
ない。この抗張力体3aの有無にかかわらず、スペーサ
と抗張力体を首部を介して共通のシースで覆った自己支
持型の光ケーブルでもよい。また、光ファイバ心線束を
収納する光ケーブルとして、上述したようなスロット型
の光ケーブルに限らず、中空部を有するパイプに光ファ
イバ心線束を収納するパイプ型(チューブ型)の光ケー
ブルでもよい。
【0059】なお、光ケーブル内に収容された光ファイ
バ心線に適度な余長を与える場合には、上述した第1,
第2の光ファイバ心線1,2を有する光ファイバ心線
束、あるいは、第1,第2,第3の光ファイバ心線1
1,12,13を有する光ファイバ心線束の全体に対し
て余長を与える。溝3bの断面形状を大きくすれば、上
述した各実施の形態の光ファイバ心線束の複数ユニット
を溝3b内に収納することも可能である。
【0060】また、上述した各実施の形態において、単
心の光ファイバ心線に代えて、これを多心の光ファイバ
ユニットに置き換えることも可能である。多心の光ファ
イバユニットとしては、例えば、単心の光ファイバ心線
を共通被覆により一体化したテープ状光ファイバ心線
や、単心の光ファイバ心線を複数心あらかじめ撚合わせ
て共通被覆により一体化したものや、単心の光ファイバ
心線の複数心をバンドル紐で粗巻して一体化したものな
どがある。
【0061】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、光ファイバ心線束は内部に光
ファイバ心線の少なくとも1心が移動できる空間を有し
ていることから、光ファイバ心線の少なくとも1心は、
収納部の長手方向に対して開放されない弛みを持つこと
になる。
【0062】この弛みは、光ファイバ心線の剛性によっ
て光ファイバ心線束の実効的な外径を、単なる撚り合わ
せ,引き揃えの場合に比べて大きくし、スペーサ等との
間の摩擦力を増大させる。したがって、光ファイバ心線
の移動を防止することができるため、光ファイバ心線の
伝送特性の劣化を防ぐという効果がある。
【0063】請求項2に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線束は前記光ファイバ心線の少なくとも2心が相互
に交差する位置に配置されていることから、少なくとも
2心により、開放されない弛みを容易に実現することが
できるという効果がある。
【0064】請求項3に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線束は光ファイバ心線の少なくとも1心が周期的に
他の前記光ファイバ心線より長いことから、請求項2に
記載の発明に比べて、光ファイバ心線束の実効的な外径
を一層大きくすることができるという効果がある。
【0065】請求項4に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線が周期的に拘束されていることから、開放されな
い弛みを容易に実現することができるという効果があ
る。
【0066】請求項5に記載の発明によれば、収納部の
断面形状は、空間を有しないときの光ファイバ心線束の
外接円以上の大きさであり、収納部に収納される前の光
ファイバ心線束の単なる引き揃え時の外接円以上の大き
さであることから、光ファイバ心線の適度な弾性によっ
て、光ファイバ心線が収納部の内面に常時押さえつけら
れることがないため、光ファイバ心線に過度な外力が加
わることがなく、光ファイバ心線の伝送特性の劣化を防
ぐという効果がある。
【0067】請求項6に記載の発明によれば、1または
複数の溝を有するスペーサを有し、収納部としてこの溝
を用いることから、光ケーブルの外部から受ける側圧が
光ファイバ心線に与える影響が少なくなるという効果が
ある。溝の数が複数であれば、光ケーブルに収納された
複数の光ファイバ心線を、光ファイバ心線が収納された
溝の位置によって識別することができる。また、溝の断
面形状が均一な通常のスペーサを用いることができ、こ
の場合、溝の特殊加工を必要とせずスペーサの加工性を
悪化させることがない。
【0068】請求項7に記載の発明によれば、光ファイ
バ心線に代えて、光ファイバ心線の複数心を有する光フ
ァイバユニットを用いることから、光ファイバユニット
を使用しても、この移動を防止することができ、光ファ
イバ心線の伝送特性の劣化を防ぐという効果がある。
【0069】請求項8に記載の発明によれば、光ファイ
バユニットは、テープ状光ファイバ心線であることか
ら、テープ状光ファイバ心線を使用しても、この移動を
防止することができ、光ファイバ心線の伝送特性の劣化
を防ぐという効果がある。
【0070】請求項9に記載の発明によれば、光ファイ
バユニットは、光ファイバ心線の複数心が撚り合わされ
て一体化されたものであることから、光ファイバ心線の
複数心が撚り合わされて一体化されたものを使用して
も、この移動を防止することができ、光ファイバ心線の
伝送特性の劣化を防ぐという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における溝の内部の
模式的説明図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるスペーサの
斜視図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態における溝の内部の
模式的説明図である。
【図4】本発明の第3の実施の形態における溝の内部の
模式的説明図である。
【図5】本発明の第4の実施の形態における溝の内部の
模式的説明図である。
【図6】従来のスロット型光ケーブルの第1の例の断面
構造図である。
【図7】従来のスロット型光ケーブルの第2の例の断面
構造図である。
【図8】従来のスロット型光ケーブルの第3の例の断面
構造図である。
【符号の説明】
1,11…第1の光ファイバ心線、2,12…第2の光
ファイバ心線、3,23…スペーサ、3a…抗張力体、
3b…溝、4…結束糸、5,6…外接円、13…第3の
光ファイバ心線、21…シース、22…押え卷き、2
4,31,32…抗張力体、25…光ファイバ心線、3
3…光ファイバユニット、41…テープ状光ファイバ心
線。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1または複数の収納部を有し、該収納部
    の少なくとも1つの中に光ファイバ心線を複数心有する
    光ファイバ心線束が収納された光ケーブルにおいて、前
    記光ファイバ心線束は内部に前記光ファイバ心線の少な
    くとも1心が移動できる空間を有していることを特徴と
    する光ケーブル。
  2. 【請求項2】 前記光ファイバ心線束は前記光ファイバ
    心線の少なくとも2心が相互に交差する位置に配置され
    ていることを特徴とする請求項1に記載の光ケーブル。
  3. 【請求項3】 前記光ファイバ心線束は前記光ファイバ
    心線の少なくとも1心が周期的に他の前記光ファイバ心
    線より長いことを特徴とする請求項1または2に記載の
    光ケーブル。
  4. 【請求項4】 前記光ファイバ心線が周期的に拘束され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1
    項に記載の光ケーブル。
  5. 【請求項5】 前記収納部の断面形状は、前記空間を有
    しないときの光ファイバ心線束の外接円以上の大きさで
    あることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか1項
    に記載の光ケーブル。
  6. 【請求項6】 1または複数の溝を有するスペーサを有
    し、前記収納部として前記溝を用いることを特徴とする
    請求項1ないし5のいずれか1項に記載の光ケーブル。
  7. 【請求項7】 前記光ファイバ心線に代えて、光ファイ
    バ心線の複数心を有する光ファイバユニットを用いるこ
    とを特徴とする請求項1ないし6のいずれか1項に記載
    の光ケーブル。
  8. 【請求項8】 前記光ファイバユニットは、テープ状光
    ファイバ心線であることを特徴とする請求項7に記載の
    光ケーブル。
  9. 【請求項9】 前記光ファイバユニットは、光ファイバ
    心線の複数心が撚り合わされて一体化されたものである
    ことを特徴とする請求項7に記載の光ケーブル。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014228687A (ja) * 2013-05-22 2014-12-08 住友電気工業株式会社 光ファイバテープ心線及び光ケーブル
JP2015052692A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 住友電気工業株式会社 光ケーブル
JP2018017774A (ja) * 2016-07-25 2018-02-01 住友電気工業株式会社 光ファイバケーブル

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JP2015052692A (ja) * 2013-09-06 2015-03-19 住友電気工業株式会社 光ケーブル
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