JPH0455803A - 光ファイバケーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は光ファイバケーブルの布設、架渉後に、ケーブ
ルの中間で後分岐を行なうに適した光ファイバケーブル
に関するものである。

（従来の技術及び解決しようとする課題）光ファイバケ
ーブルの布設、架渉後に、ケーブルの途中で外部の保護
シースを除去して必要な光ファイバ心線を選択し、分岐
接続を行なうことは加入者網での必須技術である。

第３図はこのような中間後分岐を考慮した従来の光ファ
イバケーブルの一例の説明図で、同図（イ）はケーブル
の横断面図、同図（ロ）はそれに用いる多心（４心）テ
ープ心線の横断図面である。

図面に示すように、中心に抗張力体（３）を存し、外周
に一方向撚りのテープ心線収納溝（２１’）を形成した
溝付芯体（２）の上記溝（２１″）内に、複数のテープ
心線（１′）を収納し、上記溝付芯体（２）の外周上に
はプラスチックテープ等の押え巻テープ（４）を施し、
さらにその上にプラスチック材料による保護シース（５
）を設けて構成されている。

そして、前記溝（２１’）内に収納するテープ心線（１
′）は、同図（０）に示すように、コアとクララドより
成る光ファイバ（１１）上に被覆層（１３）及び着色層
（１４）を設けた単心線の複数本（図では４本）を並列
に配置し、これらに共通に外部被覆層（１５）を設けた
ものである。

このような光ファイバケーブル構造では、溝内にテープ
心線の複数が積層して収納されていること、及び溝が一
方向撚りであるため、中間後分岐において、溝底部に位
置するテープ心線の取出しが困難である。実際の作業で
は、ケーブルを手許に引き寄せて、多少のたるみを作っ
て実施している。

第４図は中間後分岐を考慮した従来の光ファイバケーブ
ルの他の例の説明図で、同図（イ）はケーブルの横断面
図、同図（ロ）はそれに用いる２心テープ心線の横断面
図である。

このケーブルは、左右交互撚りの溝（２１）（第２図参
照）を形成した溝付芯体（２）の上記溝（２１）内に、
同図（ロ）に示すような２心テープ心線（１’）を、配
列を気にしないで収納し、溝（２１）内にジェＩＪ−（
［ｉ）を充填し、溝付芯体（２）の外周上には押え巻テ
ープ（４）を施し、さらに保護シース（５）を設けて構
成されている。

このような光ファイバケーブル構造では、テープ心線の
収納溝が左右交互撚りであるため、中間後分岐の作業性
は第３図のケーブルに比してすぐれている。しかし、溝
内の収納されているテープ心線の数が多くなった場合に
必要なテープ心線を捜 ４−４１し難いという問題がある。このため４心以上の
多心テープ心線をこの構造に適用しようとする場合、溝
内の配列を保つことが困難で光ファイバに異常な歪が加
わる可能性がある。

（課題を解決するための手段） 本発明は上述の問題点を解消した特に４心以上の多心テ
ープ心線から成る光ファイバケーブルを提供するもので
、その特徴は、外周に複数のテープ心線収納溝を形成し
た溝付芯体の上記溝内にテープ心線を収納した光ファイ
バケーブルにおいて、前記溝の撚方向が左右交互撚であ
り、テープ心線を構成する光ファイバがカーボンコート
光ファイバであり、かつ溝内にテープ心線を縦方向に配
列収納したことにある。

（作用） 本発明において使用するカーボンコート光ファイバは、
例えば電子情報通信学会春季全国大会（１９８９年）Ｃ
−５８２に示されるように、疲労係数ｎ値が従来の光フ
ァイバ（ｎ’＝２０）に比較して非常に大きい（ｎ　＝
　ｔｏｏ以上）という特長がある。

脆性材料である光ファイバの寿命は、 であられされる。

（注）ｔｓ：使用期間、Ｆ：破断確率、Ｌ：光ファイバ
長、εｐ；スクリーニング歪Ｎ　ｊｐニスクリーニング
時間、Ｎｐニスクリーニング試験時の単位長当りの破断
回数、！ａ使用時歪、ｍ：ワイブル係数、ｎ：疲労係数
、 上記式において、ｔｓ＝２０年、Ｆ＝θ、ｏ＋、Ｌ＝１
０００ｋｍ、　ｔｐ＝　１秒、Ｎｐ＝　０．１回／ｋｌ
ｆｉ１ｍ　＝　１０として、ｎ＝２０及び１００のとき
のｔｇ／＃を求めると、それぞれ０．２４及び０．７６
となる。つまり０．５％スクリーニング（εｐ）を行な
った通常の光ファイバの使用時歪は０．１２％以下とす
る必要があり、カーボンコート光ファイバでは使用時歪
を０．３８％まで許容出来るということである。４心テ
ープ心線のテープ幅を２．１ｍ＋ａとすると、通常の光
ファイバを縦方向に配列収納するための許容ピッチは数
ｍ以上となり実用的ではなく、縦方向の配列収納はカー
ボンコート光ファイバとすることで実現可能となるもの
である。

又製造性においても、テープ心線が縦方向の配列収納で
あるため、左撚、右撚の反転部においても配列の乱れが
なく反転することが可能で、配列乱れから発生する異常
な歪を光ファイバに加えることがない。

このように、本発明の光ファイバケーブルの特色は、 ■光ファイバをカーボンプート光ファイバとするとで、
４心以上の多心テープ心線を溝内に縦方向に配列収納す
ることを可能とし、縦方向収納であることから溝を左右
交互撚としても、溝内テープの配列の乱れを抑えること
が可能となった。

■溝内にテープ心線を縦方向に配列収納していること、
及び配列の乱れがないことから、心線の選択が容易であ
り、又溝を左右交互撚にしていることから、テープ心線
をつまみ出すと撚りがほぐれて心線にたるみが出来、分
岐接続作業を容易にしている。

（実施例） 第１図（イ）は本発明の光ファイバケーブルの具体例の
横断面図、同図（ロ）はそれに用いるテープ心線の具体
例の横断面図である。

図面に示すように、中心に抗張力体（３）を有し、外周
に左右交互撚（第２図参照）のテープ心線収納溝（２１
）を形成した溝付芯体（２）の上記溝（２１）内に、第
１図（ロ）に示すようなテープ心線（１）の複数を縦方
向に配列収納し、上記溝付芯体（２）の外周上には従来
同様にプラスチックテープ等による押え巻テープ（４）
を施し、さらにその上にプラスチック材料による保護シ
ース（５）を設けて構成されている。

そして、前記溝付芯体（２）の溝（２Ｉ）内に収納する
テープ心線（１）は、同図（ロ）に示すように、コアと
クラッドより成る光ファイバ（ＩＩ）上にカーボンコー
ト（１２）を施してあり、その上に被覆層（１３）及び
着色層（１４）を設けた単心線の複数本（図では４本）
を並列に配置し、これらに共通に外部被覆層（１５）を
設けたものである。

本発明の光ファイバケーブルを試作し、製造性及び中間
後分岐の作業性を確認した。試作ケーブルは第１図の構
造で、１つの溝のみに４心テープ心線の５枚を縦方向に
配列収納し、他の溝は空溝とした。ケーブルの外径は１
５１１ｍ−である。

製造性は、期待通り撚りの反転部で配列の乱れもなく良
好であった。試作ケーブルの溝の撚りピッチは、中間後
分岐の際の保護シースの除去長を５００■−と想定し、
約５００ｍｍ（左２ｓｏｍｍ１右２５０＋ａｍ）とした
。

中間後分岐の作業性を確認するために、保護シース５０
０ｚ■を除去してテープ心線を取り出した。テープ心線
には製造時の残留歪が加わっており、溝から取り出し時
若干苦労するものの、ケーブルを引き寄せることなくテ
ープ心線の取り出しは可能であり、取り出し後は撚りが
ほぐれることにより、たるみが生じ、分岐接続が容易で
あった。

なお、本発明の光ファイバケーブル構造で、吸水材を用
いた防水型ケーブル、溝内にシェリーを充填した防水型
ケーブルも容易に実現できるのはいうまでもない。

（発明の効果） 以上本発明の光ファイバケーブルによれば、光ファイバ
をカーボンコート光ファイバとすることで、４心以上の
多心テープ心線を溝内に縦方向に配列収納することを可
能とし、溝を左右交互撚としてもテープ心線の配列乱れ
が生じない。

又溝内にテープ心線を縦方向に配列収納すること及びテ
ープ心線の配列の乱れがないことから、心線の選択が容
易であり、左右交互撚していることから、テープ心線の
取り出し時に撚りがほぐれて心線にたるみが生じ、分岐
接続作業が容易となる。

従って、ケーブルの布設、架渉後に中間後分岐が必要な
加入者網のケーブルとして利用するとき、極めて効果的
である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の光ファイバケーブルの具体例の説明図
で、同図（イ）はケーブルの横断面図、同図（ロ）はそ
れに用いるテープ心線の具体例の横断面図である。 第２図は溝付芯体における溝の左右交互撚りの説明図で
ある。 第３図及び第４図はいずれも従来の光ファイバケーブル
の説明図で、それぞれ（イ）図はケーブルの横断面図、
（ｌｆｆ）図はそれに用いるテープ心線の横断面図であ
る。 １・・・テープ心線、１１・・・光ファイバ、１２・・
・カーボンコート、１３・・・被覆層、１４・・・着色
層、＋５・・・外部被覆層、２・・・溝付芯体、２１・
・・テープ心線収納溝、３・・・抗張力体、４・・・押
え巻テープ、５・・・保護シース。 ２Ｊ　４　： （イ） （ロ）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）外周に複数のテープ状光ファイバ心線収納溝を形
   成した溝付芯体の上記溝内にテープ状光ファイバ心線（
   以下テープ心線と呼ぶ）を収納した光ファイバケーブル
   において、前記溝の撚方向が左右交互撚りであり、テー
   プ心線を構成する光ファイバがカーボンコート光ファイ
   バであり、かつ溝内にテープ心線を縦方向に配列収納し
   たことを特徴とする光ファイバケーブル。