JPS60232518A - 光フアイバ用スペ−サ及びその製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （発明の技術分野） 本発明は、光ファイバを外力から保護するためのスペー
サ及びその製造方法に関する。

（発明の技術的背景とその問題点） 近年、光ファイバをアルミパイプ内に配した構造の光フ
ァイバ複合架空地線が実用化されている。

このような光ファイバ複合架空地線においては、前記ア
ルミパイプ内に光ファイバを配し、かつ保護するために
スペーサが用いられることがある。

即ち、例えば、第３図に示すように、アルミパイブｌ内
に周面に複数の螺線状の溝２ａが設けられているスペー
サ２を配設し、このスペーサ２の各溝２ａ内に複数本の
光ファイバ（素線）３を収容することが行われており、
これにより光ファイバ３を外力から保護している。尚、
図中、４は架空地線を示す。

また、上記スペーサは、最近では、液化天然ガス等の各
種低温流体中若しくはその近傍で使用するための極低温
用光フアイバケーブルにおいても光フアイバ素線の外力
保護中のスペーサとして利用されている。

ところで、このスペーサ材としては、従来、アルミニウ
ムが用いられ、特に螺旋状の溝２ａの成形を容易にする
ために軟質アルミニウムが用いられることもある。しか
し、このようにスペーサをアルミニウムから作成すると
、アルミニウムが機械的張力により簡単に伸びる上に屈
曲により塑性変形を起こし易いことから光ファイバ複合
架空地線若しくは極低温用光フアイバケーブルの布設時
にスペーサが伸び若しくは変形し、その螺旋状溝２ａの
ピッチが不規則に変化してしまうことがある。そして、
スペーサの溝のピッチが変化すると、溝２ａ内に収容さ
れている光ファイバに余分な張力が加わったり大きな曲
げが加わることになるので、該光ファイバの光伝送損失
が著しく増大してしまう、また、このように溝ピッチが
不規則に変化した状態で周囲温度が変化すると、スペー
サの線膨張係数（２、４Ｘ　１　ｏ−’ｙ℃）が大きい
ことから、該スペーサが大きく伸縮し、光ファイバが断
線してしまう虞れもある。

また、かかる構造のスペーサにおいては切削加工により
螺旋状の清を設ける必要があるので、その製作に多大な
時間を要するだけでなく作業に困難性が伴い、従って、
量産化の点で問題を有する。

（発明の目的） 本発明の目的は、耐屈曲性を含む機械的強度に優れ、か
つ熱による伸縮が少なく、しかも量産化が可能な構造を
有する光フアイバ用スペーサ及びその製造方法を提供す
ることにある。

（発明の概要） 本発明は、ガラス繊維強化プラスチック（以下、ＦＲＰ
と略記する）から成る線状体の周面に、ガラス系若しく
はＦＲＰから成る複数本の細径の線材を螺旋状に巻き付
け、かつこれらを樹脂を介して固着し、細径線材間に光
ファイバを収容するようにしたことを特徴とする。

（発明の実施例） 以下１本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する
。

本発明に係るスペーサ５は、第１図に示すように、径の
大きな線状体６を備える。この線状体６はＦＲＰから成
り、その周面に等間隔で複数本の細径線材７が配されて
いる。これら細径線材７はＦＲＰから成り、線状体６周
面に螺旋状に巻き付けられ、かつ不飽和ポリエステル樹
脂８を介して該周面に固着されている。

この構造のスペーサ５は１例えば、複合架空地線のアル
ミパイプ内に配され、若しくは極低温用光フアイバケー
ブル内にテンションメンバー１ｉねて配され、細径線材
７間に光ファイバ（素線）が収容される。

このように、スペーサ５の線状体６及び細径線材７をＦ
ＲＰから作成すると、ＦＲＰの引張（破断）強度が１．
６ｍｓ径で１６５〜１７ｏＫｇであり、かつ耐屈曲性に
優れている上に線膨張係数が約０　、８Ｘ　１０−シ”
Ｃｉと極めて小さいことから、複合架空地線や極低温用
光フアイバケーブルの布設時にこれらに大きな張力が加
わったり又屈曲したりしてもスペーサ５が伸びたり又塑
性変形することが殆どなく、しかも布設後にスペーサ５
が温度変化により大きく伸縮するのを防止することもで
きる。従って、光ファイバが断線し若しくはその光伝送
損失が増大する虞れがない。

上記実施例において、ＦＲＰ細径線材７に代えてガラス
紐の如きガラス系の細径線材を用いても同様の効果が得
られる。

また、細径線材７固着用の樹脂としては不飽和ポリエス
テル樹脂の外にエポキシ樹脂を用いるようにしてもよい
。

次に、上記スペーサ５の製造方法について説明する。

即ち、先ず、第２図に示すように、サプライドラム９か
ら直径１．６ａｎのＦＲＰ製線状体６を繰り出し、この
線状体６を不飽和ポリエステル樹脂を塗布するための塗
布ローラ１０に通してその周面に前記不飽和ポリエステ
ル樹脂を塗布しつつ走行させる。

次に、この線状体６をより線機のより合せ（回転）ゲー
ジ１１に案内し、複数のより線機ポビン１２から繰り出
した各ＦＲＰ製細径線材７を所定のピッチで走行してい
る線状体６周面に巻き付ける。

次いで、細径線材７を巻き付けた線状体６を回転絞りダ
イス１３に通して不要な樹脂を除去すると共に乾燥炉１
４にて乾燥することにより線状体６周面上に各細径線材
７を固着し、引取ドラム１５により引き取り、これによ
り第１図に示すスペーサ５を作成する。

このように、本発明方法によれば、線状体６を走行させ
つつその局面に連続的に細径線材７を巻き付け、樹脂を
介してこれらを固着するだけで本発明のスペーサが得ら
れるので、該スペーサを容易に量産化することができる
。

上記製造方法において、線状体６ではなく、細径線材７
に不飽和ポリエステル樹脂を塗布してもよく、又両者に
塗布してもよい。

尚、ＦＲＰ細径線材７に代えてガラス紐を又不飽和ポリ
エステル樹脂に代えてエポキシ樹脂を用いてもよいのは
勿論である。

また、この製造方法において、乾燥炉１４の前段に不飽
和ポリエステル樹脂（又はエポキシ樹脂）を充填した樹
脂槽を配し、線状体６上に細径線材７を巻き付けた後こ
れらを樹脂槽に通して樹脂を付着させ、更に回転溝付ダ
イスに送り込んで不用な樹脂を除去しつつ細径線材７の
巻き付はピッチを補正し、然る後乾燥炉１４に案内する
ようにしてもよい。この方法によれば、正確なピー２チ
で細径線材７を線状体６に巻き付け、固着したスペーサ
が得られる。

（発明の効果） 本発明によれば、ＦＲＰ線状体周面に複数本のＦＲＰ若
しくはガラス系の細径線材を螺旋状に巻き付け、かつ樹
脂を介して固着して光フアイバ用のスペーサを形成した
ことで、複合架空地線や極低温用光フアイバケーブルの
布設時の張力でスペーサが伸びたり屈曲により塑性変形
するのを有効に賭止することができる上に温度変化にて
スペーサが大きな伸縮を繰り返すことも有効に防止する
ことができる。従って、布設により若しくは布設後に光
ファイバの光伝送損失が増大し又は光ファイバが断線す
ることが著しく少なくなる。また、ＦＲＰ線状体周面に
ＦＲＰ等の細径線材を単に螺旋状に巻き付けて樹脂によ
り固着するだけであることから、その製作が極めて容易
であり、従って、量産化が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明に係るスペーサの断面図、第２図は本発
明の製造方法に係る各製造工程を全体的に示す概略図、
第３図は従来のスペーサを備える複合架空地線の断面図
である。 １−−−−−−一一一アルミパイプ、 ２．５−−−−−ｍ−スペーサ、 ２ａ−−−−−−一一溝、 ３−−−−−−一一一光ファイバ、 ６−−−−−、−−−一線状体、 ７−−−−−−−−−細径線材、 ８−−−−−一一一一不飽和ポリエステル樹脂、１０−
−−一−−−−塗布ローラ、 １ｔ−−一−−−−−より合せゲージ、１２−−−−ｍ
−−−より線機ポビン、１３−−−−−一一一回転絞り
ダイス、１４−−−−−−−一乾燥炉、 １５−−−−−−ｍ−引取ドラム。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ガラス繊維強化プラスチックから成る線状体と、該
   線状体周面に等間隔でかつ長さ方向に沿って螺旋状に巻
   き付けられて固着され、光ファイバを配設するための間
   隙を形成しているガラス系若しくはガラス繊維強化プラ
   スチックから成る複数本の細径線材とを含むことを特徴
   とする光フアイバ用スペーサ。 ２、ガラス繊維強化プラスチックから成る線状体を走行
   させ、該線状体周面に、ガラス系若しくはガラス繊維強
   化プラスチックから成る複数本の細径線材を螺旋状に連
   続的に巻き付けると共に前記線状体に前記複数本の細径
   線材を樹脂を介して接着することを特徴とする光フアイ
   バ用スペーサの製造方法。 ３、前記線状体と複数本の細径線材の少なくとも一方に
   予め前記樹脂を塗布しておくことを特徴とする特許請求
   の範囲第２項に記載の光フアイバ用スペーサの製造方法
   。 ４、前記線状体周面に複数本の細径線材を巻き付けた後
   にこれらを一体的に樹脂槽に通し、その後不要な樹脂を
   除去することを特徴とする特許請求の範囲第２項に記載
   の光フアイバ用スペーサの製造方法。