JP2959884B2 - 低風音型撚線導体 - Google Patents
低風音型撚線導体Info
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- JP2959884B2 JP2959884B2 JP21646191A JP21646191A JP2959884B2 JP 2959884 B2 JP2959884 B2 JP 2959884B2 JP 21646191 A JP21646191 A JP 21646191A JP 21646191 A JP21646191 A JP 21646191A JP 2959884 B2 JP2959884 B2 JP 2959884B2
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- Japan
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- wire
- steel wire
- stranded conductor
- wind noise
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、架空送電線または架空
地線として使用される低風音型の撚線導体に関するもの
である。
地線として使用される低風音型の撚線導体に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】架空送電線や架空地線に横方向から風が
吹きつけると、風音が発生し、それが騒音公害として問
題になることがある。この風音を防止するためには、架
空送電線や架空地線の外周面にらせん状の突条を形成す
るとよいことが知られている。この方法は、らせん状の
突条により空気の流れを乱し、カルマン渦の発生を抑え
て、風音を抑制するものである。このような考え方に基
づき従来、図3あるいは図4に示すような撚線導体が提
案されている。
吹きつけると、風音が発生し、それが騒音公害として問
題になることがある。この風音を防止するためには、架
空送電線や架空地線の外周面にらせん状の突条を形成す
るとよいことが知られている。この方法は、らせん状の
突条により空気の流れを乱し、カルマン渦の発生を抑え
て、風音を抑制するものである。このような考え方に基
づき従来、図3あるいは図4に示すような撚線導体が提
案されている。
【0003】図3は架空送電線用の撚線導体で、中心に
亜鉛メッキ鋼線(アルミ被覆鋼線でも可)1の撚線を有
し、その外周に断面円形のアルミ線(アルミ合金線でも
可)2を撚り合わせ、その外周にセグメント形のアルミ
線(アルミ合金線でも可)3を撚り合わせたものである
が、最外層の一部のアルミ線3aを同層の他のアルミ線
3bより撚線導体直径方向のサイズを大きくして外周面
に中心に関して対称に2本のらせん状の突条4を形成し
たものである。
亜鉛メッキ鋼線(アルミ被覆鋼線でも可)1の撚線を有
し、その外周に断面円形のアルミ線(アルミ合金線でも
可)2を撚り合わせ、その外周にセグメント形のアルミ
線(アルミ合金線でも可)3を撚り合わせたものである
が、最外層の一部のアルミ線3aを同層の他のアルミ線
3bより撚線導体直径方向のサイズを大きくして外周面
に中心に関して対称に2本のらせん状の突条4を形成し
たものである。
【0004】図4は光ファイバ入り架空地線として使用
される撚線導体で、中心に光ファイバを収納するパイプ
5を有し、その外周にセグメント形のアルミ被覆鋼線
6、7を2層に撚り合わせたものであるが、最外層の一
部のアルミ被覆鋼線7aを同層の他のアルミ被覆鋼線7
bより撚線導体直径方向のサイズを大きくして、外周面
に中心に関して対称に2本のらせん状に突条4を形成し
たものである。
される撚線導体で、中心に光ファイバを収納するパイプ
5を有し、その外周にセグメント形のアルミ被覆鋼線
6、7を2層に撚り合わせたものであるが、最外層の一
部のアルミ被覆鋼線7aを同層の他のアルミ被覆鋼線7
bより撚線導体直径方向のサイズを大きくして、外周面
に中心に関して対称に2本のらせん状に突条4を形成し
たものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の低
風音型撚線導体は、外周面のらせん状の突条がアルミま
たはアルミ合金で出来ているため、架設工事で金車を通
過するときに、その突条が押しつぶされてしまい、架設
された後の風音防止効果が低下するという問題があっ
た。
風音型撚線導体は、外周面のらせん状の突条がアルミま
たはアルミ合金で出来ているため、架設工事で金車を通
過するときに、その突条が押しつぶされてしまい、架設
された後の風音防止効果が低下するという問題があっ
た。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
課題を解決した低風音型撚線導体を提供するもので、そ
の構成は、最外層の一部の素線を同層の他の素線より撚
線導体直径方向のサイズを大きくして外周面に中心に関
して対称に2本のらせん状の突条を形成してなる低風音
型撚線導体において、前記一部の素線を、突条の部分に
まで鋼線が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と相似
形のアルミ被覆鋼線または亜鉛メッキ鋼線で構成したこ
とを特徴とするものである。
課題を解決した低風音型撚線導体を提供するもので、そ
の構成は、最外層の一部の素線を同層の他の素線より撚
線導体直径方向のサイズを大きくして外周面に中心に関
して対称に2本のらせん状の突条を形成してなる低風音
型撚線導体において、前記一部の素線を、突条の部分に
まで鋼線が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と相似
形のアルミ被覆鋼線または亜鉛メッキ鋼線で構成したこ
とを特徴とするものである。
【0007】
【作用】このような構成にすると、らせん状の突条の中
には、強度の大きい鋼線が存在することになるため、金
車通過時に大きな圧力がかかっても突条が潰れることは
なくなる。
には、強度の大きい鋼線が存在することになるため、金
車通過時に大きな圧力がかかっても突条が潰れることは
なくなる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。この撚線
導体は架空送電線用であり、その特徴とするところは、
突条4を形成する最外層の一部の素線を、突条4の部分
にまで鋼線8が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と
相似形のアルミ被覆鋼線(亜鉛メッキ鋼線でも可)9で
構成し、同層の他の素線を従来と同じアルミ線3bで構
成したことである。突条4の配置及び内部の構成は図3
に示した従来の撚線導体と同じである。なおアルミ被覆
鋼線9の強度は引張強さで40kgf/mm2 以上にすることが
望ましい。
に説明する。図1は本発明の一実施例を示す。この撚線
導体は架空送電線用であり、その特徴とするところは、
突条4を形成する最外層の一部の素線を、突条4の部分
にまで鋼線8が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と
相似形のアルミ被覆鋼線(亜鉛メッキ鋼線でも可)9で
構成し、同層の他の素線を従来と同じアルミ線3bで構
成したことである。突条4の配置及び内部の構成は図3
に示した従来の撚線導体と同じである。なおアルミ被覆
鋼線9の強度は引張強さで40kgf/mm2 以上にすることが
望ましい。
【0009】図2は本発明の他の実施例を示す。この撚
線導体は架空地線用であり、その特徴とするところは、
突条4を形成する最外層の一部の素線を、突条4の部分
にまで鋼線8が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と
相似形のアルミ被覆鋼線(亜鉛メッキ鋼線でも可)9で
構成し、同層の他の素線を従来と同じアルミ被覆鋼線7
bで構成したことである。突条4の配置及び内部の構成
は図4に示した従来の撚線導体と同じである。
線導体は架空地線用であり、その特徴とするところは、
突条4を形成する最外層の一部の素線を、突条4の部分
にまで鋼線8が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と
相似形のアルミ被覆鋼線(亜鉛メッキ鋼線でも可)9で
構成し、同層の他の素線を従来と同じアルミ被覆鋼線7
bで構成したことである。突条4の配置及び内部の構成
は図4に示した従来の撚線導体と同じである。
【0010】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、外
周面の突条を形成する素線の中に断面が当該素線断面と
相似形の鋼線が入っていて、突条を形成する素線全体が
鋼線で補強された構造となるため、架設工事で金車を通
過するときに突条に大きな圧力がかかっても突条が潰れ
ることがなく、架設した後に風音防止効果を確実に発揮
させることができる利点がある。
周面の突条を形成する素線の中に断面が当該素線断面と
相似形の鋼線が入っていて、突条を形成する素線全体が
鋼線で補強された構造となるため、架設工事で金車を通
過するときに突条に大きな圧力がかかっても突条が潰れ
ることがなく、架設した後に風音防止効果を確実に発揮
させることができる利点がある。
【図1】 本発明に係る低風音型撚線導体の一実施例を
示す断面図。
示す断面図。
【図2】 本発明に係る低風音型撚線導体の他の実施例
を示す断面図。
を示す断面図。
【図3】 従来の低風音型撚線導体の一例を示す断面
図。
図。
【図4】 従来の低風音型撚線導体の他の例を示す断面
図。
図。
1:亜鉛メッキ鋼線 2:アルミ線 3b:アルミ
線(最外層の他の素線) 4:突条 5:パイプ 6:アルミ被覆鋼線 7b:アルミ被覆鋼線(最外層の他の素線) 8:鋼
線 9:アルミ被覆鋼線(最外層の一部の素線)
線(最外層の他の素線) 4:突条 5:パイプ 6:アルミ被覆鋼線 7b:アルミ被覆鋼線(最外層の他の素線) 8:鋼
線 9:アルミ被覆鋼線(最外層の一部の素線)
Claims (1)
- 【請求項1】最外層の一部の素線を同層の他の素線より
撚線導体直径方向のサイズを大きくして外周面に中心に
関して対称に2本のらせん状の突条を形成してなる低風
音型撚線導体において、前記一部の素線を、突条の部分
にまで鋼線が入っていて当該鋼線の断面が素線断面と相
似形のアルミ被覆鋼線または亜鉛メッキ鋼線で構成した
ことを特徴とする低風音型撚線導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21646191A JP2959884B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 低風音型撚線導体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21646191A JP2959884B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 低風音型撚線導体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541112A JPH0541112A (ja) | 1993-02-19 |
JP2959884B2 true JP2959884B2 (ja) | 1999-10-06 |
Family
ID=16688849
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21646191A Expired - Fee Related JP2959884B2 (ja) | 1991-08-02 | 1991-08-02 | 低風音型撚線導体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2959884B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5555667B2 (ja) * | 2011-06-07 | 2014-07-23 | 株式会社ジェイ・パワーシステムズ | 架空送電線 |
-
1991
- 1991-08-02 JP JP21646191A patent/JP2959884B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0541112A (ja) | 1993-02-19 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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