JP2585927Y2 - 低風音低an電線 - Google Patents

低風音低an電線

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JP2585927Y2
JP2585927Y2 JP1991017208U JP1720891U JP2585927Y2 JP 2585927 Y2 JP2585927 Y2 JP 2585927Y2 JP 1991017208 U JP1991017208 U JP 1991017208U JP 1720891 U JP1720891 U JP 1720891U JP 2585927 Y2 JP2585927 Y2 JP 2585927Y2
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は,架空送電線の風音や
AN(オーディブルノイズ)を低減させる低風音低AN
電線に関する。
【0002】
【従来の技術】架空送電線では,強風時の電線の周囲に
できるカルマン渦によって発生する風音や超高圧下でコ
ロナ放電により発生するAN(オーディブルノイズ)が
騒音として問題になる。前者の風音を低減させるため
に,一般的には電線の外周にスパイラルロッドを巻き付
けることが行われているが,その他,図3に示すよう
に,電線最外周撚線層として截頭扇形断面を持ついわゆ
るセグメント素線1を用いるとともに,最外周撚線層の
一部に半径方向に背の高いセグメント素線2を用いて高
さH1 のスパイラル状の突条3を形成した低風音低AN
電線4が知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上記従来の電線4は,
突条3の存在により風音低減の効果はあるが,一方で
は,突条3の存在がその近傍の電位傾度を大とさせるた
め,コロナ放電が発生し易くなり,ANが増大するとい
う欠点がある。
【0004】本考案は上記従来の欠点を解消するために
なされたもので,風音の低減とともに,電位傾度の増大
を抑制して,AN音の発生も少ない低風音低AN電線を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決する手段】上記課題を解決する本考案は,
最外周撚線層がセグメント素線で構成された平滑な外周
面を持つ低風音低AN電線において,最外周撚線層を形
成するセグメント素線群の一部に半径方向に背の高い1
または2以上のセグメント素線を用いて,電線表面に前
記背の高いセグメント素線によるスパイラル状の突状を
形成するとともに,前記背の高いセグメント素線の両側
のセグメント素線として背の低いセグメント素線を用い
ることにより,前記突状の両側に,溝側壁上縁が,突状
基部と溝底面との境界Aを通り突状高さ方向と直交する
面Sよりも下方に位置するような溝幅の溝を形成し,か
つ前記突状の溝底面から突状上端までの高さH 2 を1.
5mm〜7mmとしたことを特徴とする。なお,前記の
背の高いまたは背の低いセグメント素線とは,平滑な外
周面を形成するセグメント素線の高さより高いまたは低
いことを意味する。
【0006】
【作用】上記構成において,背の高い素線で形成される
突条の存在によりカルマン渦の発生が阻止され,風音の
低減が図られる。この場合,溝の側壁上縁が突条基部と
溝底面との境界Aを通り突条高さ方向と直交する面Sよ
りも下方にあるから,実質的に風音低減の作用にあずか
る突条高さ寸法は,前記溝底面から突条上端までの高さ
2 である。
【0007】一方,突条の存在はその近傍の電位傾度を
高くするが,突条の両側に溝があるので,電線外径面
(平滑部の外周面)を基準とする突条高さH1 は溝がな
い場合と比べて実質的に溝の深さ分だけ低くなり,その
低くなった分だけ電位傾度が低減緩和されて,コロナ放
電の抑制が図られ,ANが低減する。このように,風音
低減の効果を損なうことなく,ANを低減することがで
きる。ここで,H 2 =1.5mm〜7mmであり,この
寸法は,最外周撚線層がセグメント素線で構成された平
滑な外周面を持つ低風音低AN電線において,風音低減
の効果を損なうことなくAN低減を実現する,という本
発明の目的が実現される寸法である。
【0008】
【実施例】以下,本考案の実施例を図1,図2を参照し
て説明する。図1,図2はそれぞれ異なる実施例の低風
音低AN電線10の断面を示すもので,この低風音低A
N電線10は,例えば鋼心アルミニューム撚線であり,
最外周撚線層が截頭扇形断面のセグメント素線11で構
成されて,平滑な外周面10aを持つ。本考案は,最外
周撚線層を形成するセグメント素線群の一部に半径方向
に背の高い1または2以上のセグメント素線12を用い
電線表面にこの背の高いセグメント素線12による
スパイラル状の突状13を形成するとともに,前記背の
高いセグメント素線12の両側のセグメント素線として
背の低いセグメント素線20を用いることにより,前記
突状13の両側に,溝側壁上縁14aが,突状基部と溝
底面との境界Aを通り突状高さ方向と直交する面Sより
も下方に位置するような溝幅の溝14を形成し,かつ前
記突状の溝底面から突状上端までの高さH 2 を1.5m
m〜7mmとしたものである。なお,セグメント素線と
は,概ね扇形断面の成形素線を指す。
【0009】前記突条13は,図1の実施例では1本の
セグメント素線12で形成し,図2の実施例では2本の
セグメント素線12で形成している。また,この突条1
3は,電線外面の1箇所または複数箇所に設けるが,図
1および図2に示すように円周方向に180°対向する
2箇所に設けるのが適当である。
【0010】上記の各低風音低AN電線10において,
今,溝底面からの突条上端までの高さH2 を図3に示し
た溝のない従来の電線4における突条高さH1 と同寸法
にしたとする。この突条13の存在によりカルマン渦の
発生が阻止され,風音の低減が図られるが,この場合,
溝14の側壁上縁14aが突条基部と溝底面との境界A
を通り突条高さ方向と直交する面Sよりも下方にあるか
ら,実質的に風音低減の作用にあずかる突条高さ寸法
は,溝底面から突条上端までの高さH2 である。したが
って,この電線10は従来の電線4とほぼ同等の風音低
減の効果を持つ。
【0011】一方,本考案の電線10は,突条13の両
側にやや幅の広い溝14があるので,電線外周面10a
を基準とする突条高さH3 は,溝がない従来の低風音電
線4の突条高さH1 と比べて溝の深さ分だけ低くなり,
その低くなった分だけ電位傾度が従来と比べて低減緩和
され,これによりコロナ放電の抑制が図られ,ANが低
減する。このように,風音低減の効果を損なうことな
く,ANを低減することができる。
【0012】なお,実施例では,電線最外周のみセグメ
ント素線としたが,内側の撚線層もセグメント素線とす
ることも当然可能である。
【0013】また,溝14の幅については,実施例では
最外周の2本のセグメント素線11の幅と同寸法とした
が,必ずしもこれに限定されない。要するに,溝側壁上
縁14aが,突条基部と溝底面との境界Aを通り突条高
さ方向と直交する面Sよりも下方に位置するような溝幅
を持つものであればよい。ただし,あまり広げ過ぎると
電位傾度に関係する実質的な突条高さを低くする,とい
う作用を果たし得なくなるので,電位傾度を低減させる
効果を失わないことを例えば実験的に確認して溝幅を決
定するのがよい。
【0014】
【考案の効果】本考案によれば,最外周撚線層がセグメ
ント素線で構成された平滑な外周面を持つ低風音低AN
電線において,最外周撚線層を形成するセグメント素線
群の一部に半径方向に背の高い1または2以上のセグメ
ント素線を用いて,電線表面に前記背の高いセグメント
素線によるスパイラル状の突状を形成するとともに,前
記背の高いセグメント素線の両側のセグメント素線とし
て背の低いセグメント素線を用いることにより,前記突
状の両側に,溝側壁上縁が,突状基部と溝底面との境界
Aを通り突状高さ方向と直交する面Sよりも下方に位置
するような溝幅の溝を形成し,かつ前記突状の溝底面か
ら突状上端までの高さH 2 を1.5mm〜7mmとした
ので,風音低減の効果を損なうことなく,AN(オーデ
ィブルノイズ)を低減することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す低風音低AN電線の横
断面図である。
【図2】本考案の他の実施例を示す低風音低AN電線の
横断面図である。
【図3】従来の低風音電線の横断面図である。
【符号の説明】
10 低風音低AN電線 11 セグメント素線 12 セグメント素線(背の高い素線) 13 突条 14 溝 14a 溝側壁上縁 20 背の低いセグメント素線 A 突条基部と溝底面との境界 S 突条基部と溝底面との境界を通り突条高さ方向と
直交する面 H2 溝底面から突条上端までの高さ H3 電線外径面を基準とする突条高さ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01B 5/08 - 5/10

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最外周撚線層がセグメント素線(11)
    で構成された平滑な外周面を持つ低風音低AN電線にお
    いて,最外周撚線層を形成するセグメント素線群の一部
    に半径方向に背の高い1または2以上のセグメント素線
    (12)を用いて,電線表面に前記背の高いセグメント
    素線によるスパイラル状の突状(13)を形成するとと
    もに,前記背の高いセグメント素線の両側のセグメント
    素線として背の低いセグメント素線を用いることによ
    り,前記突状(13)の両側に,溝側壁上縁(14a)
    が,突状基部と溝底面との境界Aを通り突状高さ方向と
    直交する面Sよりも下方に位置するような溝幅の溝(1
    4)を形成し,かつ前記突状の溝底面から突状上端まで
    の高さH 2 を1.5mm〜7mmとしたことを特徴とす
    る低風音低AN電線。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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