JP2635626B2 - 引留めクランプ - Google Patents

引留めクランプ

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JP2635626B2 JP62265448A JP26544887A JP2635626B2 JP 2635626 B2 JP2635626 B2 JP 2635626B2 JP 62265448 A JP62265448 A JP 62265448A JP 26544887 A JP26544887 A JP 26544887A JP 2635626 B2 JP2635626 B2 JP 2635626B2
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electric wire
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武男 宗像
隆夫 池谷
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Furukawa Electric Co Ltd
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Furukawa Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は、架空送電線や架空地線などの電線を鉄塔に
引き留めるための引留めクランプに係り、特に電線を切
断せずに引き留める引通しタイプの引留めクランプに関
するものである。
〔従来技術とその問題点〕
例えば光ファイバ入り架空地線を鉄塔に引き留める場
合、引留めクランプ取付け部で架空地線を切断すると、
光ファイバの取扱が面倒になるため、このような場合は
引通しタイプの引留めクランプを用いることが好まし
い。
従来、引通しタイプの引留めクランプとしては、電線
をクランプ片で挟んでボルト・ナットで締め付ける構造
のものがあるが、圧縮型のものに比し、引留め力が弱い
という難点がある。
また最近、電線にらせん状の鋼クランプ片を巻き付け
て圧縮し、その上にらせん状のアルミクランプ片を巻き
付けて圧縮するタイプの引留めクランプも提案されてい
る(特開昭61−109412号公報)。しかしこの引留めクラ
ンプは、電線に巻き付けたらせん状のクランプ片を圧縮
するものであるため圧縮力が有効に作用し難く、圧縮型
引留めクランプと同等の性能を持たせるには極めて長大
なものとなり、取扱性、作業性が悪化する欠点がある。
〔問題点の解決手段とその作用〕
本発明の目的は、上記のような従来技術の問題点を解
決した、圧縮型で引通し型の引留めクランプを提供する
ことにある。
この目的を達成するため本発明は、引留めクランプ
を、外周に電線を装着するらせん溝を有し、後端部に引
留め部を有する心金と、その心金のらせん溝に電線の外
側から装着される充填片と、上記心金の外周に、上記ら
せん溝に電線および充填片を装着した状態で圧着される
スリーブとから構成する。
電線を心金にらせん状に巻き付けた状態で、外周から
スリープを圧着すれば、大きな引留め力が得られる。し
かし心金のらせん溝に装着された電線を単に外側からス
リーブで圧縮するだけでは、電線が偏平に潰れ、電線強
度が低下するだけでなく、電線内部に光ファイバ等が収
納されている場合には、それが損傷する危険性がある。
そこで本発明はさらに、上記心金のらせん溝に、電線の
外側から装着される充填片を設けて、電線の潰れを出来
るだけ小さくしたものである。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明す
る。
第1図(a)〜(e)は本発明の一実施例を示すもの
で、この引留めクランプは、心金1と、充填片2と、ス
リーブ3とから構成される。
心金1は同図(a)に示すように、外周に電線を装着
するためのらせん溝4を形成し、後端部に鉄塔への引留
め部5を形成したもので、鋼またはアルミ合金などの高
強度材料で作られている。らせん溝4の先端および後端
は電線引出しのため直線溝6、7になだらかにつながっ
ている。らせん溝4の深さは、電線外径と同じか、それ
より若干深い程度とすることが好ましい。また、らせん
溝4のピッチは実験によると電線外径の10倍以上、好ま
しくは20倍前後とするとよい。また、らせん溝4のピッ
チは全長等ピッチでもよいが、ピッチを徐々に変化させ
てもよい。また、らせん溝4の内面を粗面化したり、内
面に摩擦部材を張り付けたりすることも引留め力向上に
効果がある。
次に、充填片2は、心金1のらせん溝4に電線の外側
から装着されるもので、同図(b)(c)に示すよう
に、片面が電線の外周面に合う形に湾曲したアルミ帯材
を、その湾曲面を内側にしてらせん状に成形してなるも
のである。
また、スリーブ3はアルミ製の圧縮スリーブで、第1
図(e)に示すような基本3Aに鳩尾形溝を、蓋体3Bに鳩
尾形突条を形成して、両者をスライド結合させるように
なっている。スリーブ3の内径は心金1の外径より若干
大きく形成されている。
第2図(a)(b)は上述した引留めクランプで電線
を引き留める際の圧縮前の状態を示している。電線を引
き留めるには、まず電線8をらせん溝4に沿って心金1
に巻き付けると共に、その上から充填片2を巻き付け
る。その後、心金1にスリーブの基体3Aを装着し、さら
にその基本3Aに蓋体3Bをスライド結合させて、心金1の
外周にスリーブ3を配置する。これにより電線8および
充填片2はらせん溝4内に拘束された状態となる。第2
図(a)(b)はこの状態を示す。最後にスリーブ3を
通常の圧縮ダイスを用いて圧縮し、心金1を締め付ける
と共に、電線8を充填片2を介して締め付ければ、引留
めクランプの取付けが完了する。
この引留めクランプは、従来の圧縮型引留めクランプ
のように鋼クランプの圧縮は必要なく、アルミ製スリー
ブの圧縮だけでよいので取付け作業はきわめて容易であ
る。またスリーブ3が電線8を心金1に押し付ける力の
ほか、電線8の張力で電線8が心金1を締め付ける力が
発生するため、電線8と心金の摩擦力はきわめて大きな
ものとなり、強い引留め力が得られる。さらにスリーブ
3を圧縮すると、電線8の外側の隙間が充填片2によっ
て埋められるため、電線8はほぼ全周から圧縮力を受け
ることになり、偏平に潰れることが殆どなくなる。この
ため引留め部で電線強度が低下することがなく、また電
線内部に光ファイバ等が収納されている場合は、その損
傷を防止することができる。
なお、上記実施例では、充填片として片面が電線の外
周面に合う形に湾曲したアルミ帯材を使用したが、材質
が電線よりかなり軟質である場合は、充填片の断面形状
は単なる長方形あるいは円弧形などであってもよい。ま
た材質が柔らかい場合は、予めらせん状に成形しておか
ずに、電線を心金に巻き付けるときに、それに沿って曲
げ成形するようにしてもよい。もちろんアルミ以外の材
質を使用することもできる。
〔発明の効果〕
以上説明したように本発明に係る引留めクランプは、
心金に電線と充填片をらせん状に巻き付けた状態で、そ
の外周にスリーブを圧着する構造となっているので、電
線と心金、充填片およびスリーブとの摩擦力がきわめて
大きく、引通し型でありながら大きな引留め力を得るこ
とができる。また心金のらせん溝には電線を装着した上
から充填片を装着して、らせん溝の隙間を埋めるように
してあるので、スリーブを圧縮すると、電線にはほぼ全
周から圧縮力が作用するようになり、このため電線が偏
平に大きく潰れることがなくなり、電線の強度低下、あ
るいは電線内部に光ファイバ等が収納されている場合は
その光ファイバ等の損傷を防止できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例に係る引留めクランプを示す
もので、(a)は心金の平面図、(b)は充填片の平面
図、(c)は充填片の横断面図、(d)はスリーブの正
面図、(e)はスリーブの右側面図、第2図(a)は上
記引留めクランプで電線を引き留める際の圧縮前の状態
を示す部分切開正面図、(b)はそのA−A線断面図で
ある。 1〜心金、2〜充填片、3〜スリーブ、4〜らせん溝、
5〜引留め部、8〜電線。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周に電線を装着するらせん溝を有し、後
    端部に引留め部を有する心金と、その心金のらせん溝に
    電線の外側から装着される充填片と、上記心金の外周
    に、上記らせん溝に電線および充填片を装着した状態で
    圧着されるスリーブとからなることを特徴とする引留め
    クランプ。
JP62265448A 1987-10-22 1987-10-22 引留めクランプ Expired - Lifetime JP2635626B2 (ja)

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JPH01110012A JPH01110012A (ja) 1989-04-26
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US8523719B1 (en) * 2006-09-19 2013-09-03 Billy Olson Helical tensioner for tension members
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61109412A (ja) * 1984-11-01 1986-05-27 日立電線株式会社 圧縮型引留クランプの取付け方法
JPS624832U (ja) * 1985-06-24 1987-01-13

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JPH01110012A (ja) 1989-04-26

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