JP2001078341A - 繊維強化電線用くさび型クランプ - Google Patents

繊維強化電線用くさび型クランプ

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JP2001078341A
JP2001078341A JP25320099A JP25320099A JP2001078341A JP 2001078341 A JP2001078341 A JP 2001078341A JP 25320099 A JP25320099 A JP 25320099A JP 25320099 A JP25320099 A JP 25320099A JP 2001078341 A JP2001078341 A JP 2001078341A
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wedge
fiber
electric wire
clamp
type clamp
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JP25320099A
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English (en)
Inventor
Koji Nagano
宏治 長野
Hiromitsu Kuroda
洋光 黒田
Hiroshi Yamanobe
寛 山野辺
Jun Sawada
純 澤田
Kazutomo Iwai
一智 岩井
Katsuhiro Nakamura
佳津宏 中村
Nagao Kando
長雄 漢人
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
Tokyo Electric Power Company Holdings Inc
Original Assignee
Tokyo Electric Power Co Inc
Asahi Tec Corp
Chubu Electric Power Co Inc
Hitachi Cable Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 応力分担の均一化を図り、線条掌握力を向上
させることができる繊維強化電線用くさび型クランプを
提供する。 【解決手段】 筒状体からなりその内周面12bに繊維
強化電線11が挿通され外周面12aがテーパ状に形成
されたくさび体12と、該くさび体12が挿入されるテ
ーパ状の穴13aを有し当該くさび体12にくさび効果
を与えるクランプ体13と、上記くさび体12にその軸
方向に沿って形成されたスリット14とを備えて構成さ
れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、繊維強化電線を引
留固定するくさび型クランプに係り、特に、電線を周方
向に沿って均一に把持できるようにした繊維強化電線用
くさび型クランプに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ACSR等の線条(送電線)を引
留固定するくさび型クランプは、図4および図5に示す
ように、線条1をくさび止めするためのくさび体2と、
そのくさび体2が挿入されくさび体2にくさび効果を与
えるクランプ体3とから構成されている。
【0003】上記くさび体2は、線条1を挟持すべく上
下に分割された一対のくさび片2a,2bからなり、上
記クランプ体3は、くさび片2a,2bを挟み込むべく
左右に分割された一対のクランプ片3a,3bからなっ
ている。くさび片2a,2bの外側面の左右には長手方
向に沿ってテーパ状の突条4が形成され、クランプ片3
a,3bの内側面の上下には上記突条4が係合するテー
パ状の凹状溝5が形成されている。
【0004】この構成によれば、線条1は、上記上下の
くさび片2a,2bの内側面に挟持され、それら各くさ
び片2a,2bが左右のクランプ片3a,3bに係合さ
れることにより、くさび片2a,2bとクランプ片3
a,3bとのテーパ形状によって線条1の張力でくさび
止めされる。なお、各クランプ片3a,3bには取付金
具6が取り付けられ、下側くさび片2bにはジャンパ金
具7が取り付けられ、ジャンパ金具7にはUボルト8に
よって線条1が固定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の如き
くさび型クランプは、図5に示すように上下方向から線
条1を押え付ける構造であるため、図6に示すように線
条1を構成する素線1xの1本が上下のくさび片2a,
2bの間から零れて極端に潰れたりして、素線1xの応
力分担の不均一が生じやすい。
【0006】ここで、ACSR等の電線では多少の応力
分担不均一が生じても線条掌握力に問題は無かったが、
繊維強化電線のように伸びが約1%の電線では、応力分
担の不均一が線条掌握力の低下に繋がる。そこで、この
問題点を解決できるくさび型クランプの出現が待たれて
いた。
【0007】本発明は、上記要望に応えるためになされ
たものであって、その目的は、応力分担の均一化を図
り、線条掌握力を向上させることができる繊維強化電線
用くさび型クランプを提供することにある。
【0008】なお、関連技術として、実公昭60-31380号
公報、実公平34-1309 号公報等が知られている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、筒状体からなりその内周面に繊維強化電線
が挿通され外周面がテーパ状に形成されたくさび体と、
該くさび体が挿入されるテーパ状の穴を有し当該くさび
体にくさび効果を与えるクランプ体と、上記くさび体に
その軸方向に沿って形成されたスリットとを備えたもの
である。
【0010】上記構成によれば、くさび体をその内周面
に挿通された繊維強化電線と共にクランプ体の穴に挿入
すると、くさび体に形成されたスリットが狭まって、繊
維強化電線が周方向に沿って均一に把持される。これに
より、電線の応力分担が均一化し、伸びの小さい繊維強
化電線の線条掌握力が向上する。
【0011】また、上記スリットが、くさび体の周方向
に略等間隔を隔てて複数形成されていてもよい。こうす
れば、電線の周方向に沿った把持力が一層均一化する。
なお、スリットは均一把持のためには4個以上が望まし
い。
【0012】また、上記クランプ体の穴のテーパ角度
が、上記くさび体の外周面のテーパ角度よりも急に形成
されていてもよい。こうすれば、クランプ体の穴にくさ
び体を挿入したときに、くさび体に形成されたスリット
が確実に狭まるため、確実に繊維強化電線を把持でき
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を添付
図面に基づいて説明する。
【0014】図1(a) は繊維強化電線用くさび型クラン
プの模式図、図2はその正面図、図3は図1の III-III
線断面図である。図示するようにこのくさび型クランプ
は、筒状体からなりその内周面12bに繊維強化電線1
1が挿通され外周面12aがテーパ状に形成されたくさ
び体12と、そのくさび体12が挿入されるテーパ状の
穴13aを有し当該くさび体12にくさび効果を与える
クランプ体13と、くさび体12にその軸方向に沿って
形成されたスリット14とから構成されている。
【0015】繊維強化電線11は、例えばアルミまたは
アルミ合金と炭化ケイ素繊維とを複合し、そのアルミ炭
化ケイ素複合線を導体の一部あるいは全部とした送電線
であり、前述のように伸びが約1%と通常のACSR等
の電線より小さいという特徴を有し、図3に示すように
複数の素線11aが集合されて構成されている。
【0016】上記くさび体12は、アルミ合金製の筒状
体からなっており、その内周面12bに繊維強化電線1
が挿通される直径の電線挿通穴を有し、外周面12aに
は長手方向に沿ってテーパ面が形成されている。このテ
ーパ面(外周面12a)のテーパ角度は、クランプ体1
3に形成された穴13aのテーパ角度よりも若干緩やか
になっている。
【0017】上記クランプ体13は、アルミ合金製のブ
ロック体からなっており、上記くさび体12のテーパ面
(外周面12a)の先細側が挿入されるテーパ状の穴1
3aを有している。クランプ体13は、図1および図3
に示すようにブロック状のものに限らず、図2に示すよ
うに筒状体のものでもよい。
【0018】くさび体12には、その周方向に略等間隔
を隔てて、軸方向に沿って複数(図1のものでは3本、
図3のものでは4本)のスリット14が形成されてい
る。これらスリット14により、くさび体12の先端側
は軸方向に複数の押圧片12cに分割されている。スリ
ット14の幅は、くさび体12をブロック体13の穴1
3aに押し込んだとき、各押圧片12cが電線11を押
えるのに十分な量だけ径方向内方に撓む幅となってい
る。
【0019】なお、電線11を全周に亘って均一に把持
するためには、電線11の直径にもよるが上記スリット
14を4本以上設けることが望ましい。また、スリット
14の長さは、図2に示すように挿入時にブロック体1
3の穴13a内に隠れる長さのみならず、ブロック体1
3の穴13aから食み出る長さでもよい。
【0020】クランプ体13の外側面の左右の取付座1
5には、当該くさび型クランプを支持固定するための取
付金具16が取り付けられている(図4参照)。また、
くさび体12の挿入側と反対端部には、ジャンパ金具1
7がボルト18で取り付けられている。ジャンパ金具1
7には、上記くさび体12に挿通される繊維強化電線1
1(送電線)がUボルト18によって取り付けられてい
る。
【0021】以上の構成からなる本実施形態の作用につ
いて述べる。
【0022】このくさび型クランプによって繊維強化電
線11を引き留めるときには、くさび体12をその内周
面12bに挿通された繊維強化電線11と共にクランプ
体13の穴13aに挿入して押し込む。
【0023】すると、電線11の張力と相俟ってくさび
体12に形成された各スリット14が狭まり、各押圧片
12cが同量だけ径方向内方に押し付けられるため、繊
維強化電線11が周方向に沿って均一に把持される。こ
れにより、電線11の応力分担が均一化し、伸びの小さ
い繊維強化電線11の線条掌握力が向上する。
【0024】すなわち、図6に示す従来のもののように
上下方向からの押え付けによる素線1xの潰れや引張試
験時の応力分担の不均一は生じず、線条を均一に把持す
ることが可能となる。よって、伸びの小さい繊維強化電
線11であっても規定の線条掌握力が得られる。
【0025】また、上記スリット14が、くさび体12
の周方向に略等間隔を隔てて複数形成されているので、
電線11の周方向に沿った把持力が一層均一化する。な
お、スリット14は均一把持のためには4個以上が望ま
しい。また、スリット14の数の増加に従って線条掌握
力は向上する。
【0026】また、上記クランプ体13の穴13aのテ
ーパ角度が、上記くさび体12の外周面12aのテーパ
角度よりも僅かに急に形成されているので、クランプ体
13の穴13aにくさび体12を挿入したときに、くさ
び体12に形成されたスリット14が確実に狭まり、繊
維強化電線11を万全に把持できる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る繊維強
化電線用くさび型クランプによれば、次のような優れた
効果を発揮できる。
【0028】(1)請求項1記載の発明によれば、伸びの
小さい繊維強化電線であっても規定の線条掌握力が得ら
れる。
【0029】(2)請求項2記載の発明によれば、電線の
周方向に沿った把持力を一層均一化できる。
【0030】(3)請求項3記載の発明によれば、くさび
体に形成されたスリットが確実に狭まるため、確実に繊
維強化電線を把持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す繊維強化電線用くさ
び型クランプの模式図である。
【図2】上記繊維強化電線用くさび型クランプの本発明
の正面図である。
【図3】図1の III-III線断面図である。
【図4】従来例を示すくさび型クランプの説明図であ
り、(a) は平面図、(b) は正面図である。
【図5】図4(a) のV-V 線断面図である。
【図6】図5のVI部分の拡大図である。
【符号の説明】
11 繊維強化電線 12 くさび体 12a 外周面 12b 内周面 13 クランプ体 13a 穴 14 スリット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 000116873 旭テック株式会社 静岡県小笠郡菊川町堀之内547番地の1 (72)発明者 長野 宏治 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 黒田 洋光 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 山野辺 寛 茨城県日立市日高町5丁目1番1号 日立 電線株式会社パワーシステム研究所内 (72)発明者 澤田 純 神奈川県横浜市鶴見区江ケ崎町4番1号 東京電力株式会社電力技術研究所内 (72)発明者 岩井 一智 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 中村 佳津宏 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部電 力株式会社内 (72)発明者 漢人 長雄 静岡県小笠郡菊川町堀之内547番地の1 旭テック株式会社内 Fターム(参考) 5G367 EA02 ED04 EF02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状体からなりその内周面に繊維強化電
    線が挿通され外周面がテーパ状に形成されたくさび体
    と、該くさび体が挿入されるテーパ状の穴を有し当該く
    さび体にくさび効果を与えるクランプ体と、上記くさび
    体にその軸方向に沿って形成されたスリットとを備えた
    ことを特徴とする繊維強化電線用くさび型クランプ。
  2. 【請求項2】 上記スリットが、くさび体の周方向に略
    等間隔を隔てて複数形成された請求項1記載の繊維強化
    電線用くさび型クランプ。
  3. 【請求項3】 上記クランプ体の穴のテーパ角度が、上
    記くさび体の外周面のテーパ角度よりも急に形成されて
    いる請求項1記載の繊維強化電線用くさび型クランプ。
JP25320099A 1999-09-07 1999-09-07 繊維強化電線用くさび型クランプ Pending JP2001078341A (ja)

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