JP3657626B2 - 耐張クランプ - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は耐張クランプに係り、特に、線条を掌握したときの線条の変形の度合、いわゆるニッキング率、つまり、掌握される前の初期素線径d(mm)で掌握後の素線径がd′(mm)であるときの初期素線径に対する百分率((d−d′)/×100)(%)を小さくすることのできるものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の耐張クランプ(以下、クランプという)は、クランプ本体に設けられている線溝に線条(電線)を挿入し、その上から同様の線溝を有する押え金具を当てて、その線条をクランプ本体に掌握するようにしている。
【0003】
クランプの正面構造を示した図1及びその図1のA−A線断面である図2を用いて、さらに従来のクランプについて説明する。
【0004】
図示のクランプ1は、クランプ本体2の上部一端側(図1の左側)は、図示しない送電線鉄塔へ間接的に取付けられるように構成されている。そして、線条(図示せず)が載置される面は円弧状に形成されていて、その面上にこのクランプで支持する線条に適合した断面半円状の線溝3が設けられている。
【0005】
押え金具4は、クランプ本体2に所定の間隔を保って複数個(図示の例では4個)設けられていて、下面に上記線溝3と同様な線溝5を有するとともに、両線溝3,5の方向が一致するように対向させて、4本のボルト・ナット6,6…でクランプ本体2に取付けられている。
【0006】
上記両線溝3,5を互いに向い合わせたときに形成される円の径(以下、この径を線溝径という)Dは、クランプ1が支持する線条の断面積によって日本工業規格(「特別高圧架線金具」(JIS C3701−1981(昭和56年11月1日改定))。以下、JISという)によって決められている。
【0007】
表1は、線条として鋼心アルミより線(以下、ACSRという)で、各公称断面積に対する各適合線条の外径の一部を示したものである。
【0008】
【表1】
Figure 0003657626
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のクランプにおいて、線溝径Dは、JISによって決められているが、ニッキング率が大きいという不都合があった。
【0010】
すなわち、線条をクランプ1で支持するためには、押え金具4で線条を押圧して所定の掌握力を得る必要があり、多少のニッキングは避けられないが、ニッキングが必要以上に大きくなると、つまり、線条が大きく変形してしまうと、線条の機械的特性に悪い影響を与えることが懸念される。
【0011】
そこで、本発明は、所定の掌握力が得られ、かつニッキング率の少ないクランプを提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るクランプは、上記目的を達成するために、クランプ本体に設けられた線溝に線条を挿入するとともに、その挿入された線条を線溝を有する押え金具で押えて、その線条をクランプ本体に掌握するクランプにおいて、前記両線溝を互いに合わせたときに形成される円の直径は、前記線条の日本工業規格によって決められる公称断面積に対応した適合線条の外径よりも3〜5%小さくしたことを特徴としている。
【0013】
【作用】
上記構成において、線条がクランプ本体の線溝と押え金具の線溝の中で押圧されると、線条を形成する各素線間の間隙が埋まるようにしてクランプに掌握され、各素線はほぼ元の形状を維持する。したがって、ニッキング率の小さいクランプとなる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の一実施例に係るクランプについて説明する。本実施例に係るクランプは、上記図1及び図2と同一構成を呈していて、従来と異なる点は、線溝径DがJISで規定されているよりも小さく構成されていることである。
【0015】
すなわち、本実施例に係る線溝径Dは、従来よりも3〜5%程度小さく、具体的には、公称断面積120mm2 のACSRでは16.1mmが15mmに形成されている。
【0016】
図3は、ACSRの線条Lを従来のクランプで掌握したときと、本実施例に係るクランプで掌握したときの状態の概略を示す説明図である。
【0017】
図3(a)は、クランプで掌握する前の状態を示し、線条Lは、鋼心Sの周囲に所定間隙を有して配置された複数の素線L′,L′…からなり、つまり鋼心Sの周囲に各素線L′,L′…が緩くよられている状態にある。
【0018】
図3(b)は、従来のクランプで掌握された状態を示し、線溝径が十分に大きいので、各素線L′,L′…は比較的(後述の図3(c)に比べて)自由に動くことができ、一部の間隙は埋まるが、均一でなく、各素線L′,L′…に楕円上に変形したものが存在する。
【0019】
図3(c)は、本実施例に係るクランプで掌握された状態を示し、線溝径が上述の図3(b)に比べて小さいので、各素線L′,L′…の自由移動は阻止され、各素線L′,L′…間の間隙が均等に埋まるように互いに接合し、各素線L′,L′…の元の形状をほぼ保ったままクランプされる。
【0020】
図4は、ACSR120mm2 のニッキング特性を示すグラフで、実線は、従来のD=16.1mmのクランプのニッキング率(%)を示し、鎖線は本実施例に係るD=15mmのクランプのニッキング率(%)を示している。
【0021】
この図から、明らかなように、本実施例に係るクランプの方がニッキング率が小さいことが分かる。なお、この図において横軸の単位長圧縮力(締付け力/押え長さ)は、ボルト・ナット6,6…により押え金具4をセットしたときの締付け力に対応する。
【0022】
【実験例】
線溝径D=15mm,押え長さ60mmのクランプでACSR120mm2 を締付け力90kgf/mm(締付けトルク200kgf・cm)で掌握したときの線条の掌握力は4500kgf以上で、そのときのニッキング率は10.0%であった。
【0023】
これに対し、線溝径D=16.1mm、押え長さ60mmの従来のクランプで同じ線条を締付け力90kgf/mm(締付けトルク2000kgf・cm)で掌握したときの掌握力は、4500kgf以上であるが、ニッキング率は、12.4%であった。
【0024】
以上の実験結果から明らかなように、本発明に係るクランプは、所定以上の掌握力が得られ、しかもニッキング率が小さくて済むということが分かる。
【0025】
【発明の効果】
本発明に係るクランプは、両線溝を互いに合わせたときに形成される円の直径は、線条の日本工業規格によって決められる公称断面積に対応した適合線条の外径よりも3〜5%小さくしたので、ニッキング率を小さくでき、したがって、線条の機械的特性を良好に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプの概略構成を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面である。
【図3】線条の掌握状態を説明するための説明図である。
【図4】本発明に係るクランプと従来のクランプのニッキング特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 耐張クランプ(クランプ)
2 クランプ本体
3 線溝
4 押え金具
5 線溝
L 線条
S 鋼心

Claims (1)

  1. 耐張クランプ本体に設けられた線溝に線条を挿入するとともに、その挿入された線条を線溝を有する押え金具で押えて、その線条を耐張クランプ本体に掌握する耐張クランプにおいて、
    前記両線溝を互いに合わせたときに形成される円の直径は、前記線条の日本工業規格によって決められる公称断面積に対応した適合線条の外径よりも3〜5%小さくしたことを特徴とする耐張クランプ。
JP23872493A 1993-08-31 1993-08-31 耐張クランプ Expired - Lifetime JP3657626B2 (ja)

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