JPH0775241A - 耐張クランプ - Google Patents

耐張クランプ

Info

Publication number
JPH0775241A
JPH0775241A JP5238724A JP23872493A JPH0775241A JP H0775241 A JPH0775241 A JP H0775241A JP 5238724 A JP5238724 A JP 5238724A JP 23872493 A JP23872493 A JP 23872493A JP H0775241 A JPH0775241 A JP H0775241A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wire
clamp
groove
diameter
nominal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5238724A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3657626B2 (ja
Inventor
Susumu Kato
享 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Tec Corp
Original Assignee
Asahi Tec Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Tec Corp filed Critical Asahi Tec Corp
Priority to JP23872493A priority Critical patent/JP3657626B2/ja
Publication of JPH0775241A publication Critical patent/JPH0775241A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3657626B2 publication Critical patent/JP3657626B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Suspension Of Electric Lines Or Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ニッキング率の小さい、耐張クランプを提供
する。 【構成】 耐張クランプ本体に設けられた線溝に線条を
挿入するとともに、その挿入された線条を線溝を有する
押え金具で押えて、その線条を耐張クランプ本体に掌握
する耐張クランプであって、前記両線溝を互いに合わせ
たときに形成される円の直径は、前記線条の日本工業規
格によって決められる公称断面積に対応した公称線溝径
よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は耐張クランプに係り、特
に、線条を掌握したときの線条の変形の度合、いわゆる
ニッキング率、つまり、掌握される前の初期素線径d
(mm)で掌握後の素線径がd′(mm)であるときの
初期素線径Dに対する百分率((d−d′)/100×
100)(%)を小さくすることのできるものに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の耐張クランプ(以下、ク
ランプという)は、クランプ本体に設けられている線溝
に線条(電線)を挿入し、その上から同様の線溝を有す
る押え金具を当てて、その線条をクランプ本体に掌握す
るようにしている。
【0003】クランプの正面構造を示した図1及びその
図1のA−A線断面である図2を用いて、さらに従来の
クランプについて説明する。
【0004】図示のクランプ1は、クランプ本体2の上
部一端側(図1の左側)は、図示しない送電線鉄塔へ間
接的に取付けられるように構成されている。そして、線
条(図示せず)が載置される面は円弧状に形成されてい
て、その面上にこのクランプで支持する線条に適合した
断面半円状の線溝3が設けられている。
【0005】押え金具4は、クランプ本体2に所定の間
隔を保って複数個(図示の例では4個)設けられてい
て、下面に上記線溝3と同様な線溝5を有するととも
に、両線溝3,5の方向が一致するように対向させて、
4本のボルト・ナット6,6…でクランプ本体2に取付
けられている。
【0006】上記両線溝3,5を互いに向い合わせたと
きに形成される円の径(以下、この径を線溝径という)
Dは、クランプ1が支持する線条の断面積によって日本
工業規格(以下、JISという)によって決められてい
る。
【0007】表1は、線条として鋼心アルミより線(以
下、ACSRという)で、各公称断面積に対する各公称
線溝径の一部を示したものである。
【0008】[表1]
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のクランプにおいて、線溝径Dは、JISによって決
められているが、ニッキング率が大きいという不都合が
あった。
【0010】すなわち、線条をクランプ1で支持するた
めには、押え金具4で線条を押圧して所定の掌握力を得
る必要があり、多少のニッキングは避けられないが、ニ
ッキングが必要以上に大きくなると、つまり、線条が大
きく変形してしまうと、線条の機械的特性に悪い影響を
与えることが懸念される。
【0011】そこで、本発明は、所定の掌握力が得ら
れ、かつニッキング率の少ないクランプを提供すること
を目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るクランプ
は、上記目的を達成するために、クランプ本体に設けら
れた線溝に線条を挿入するとともに、その挿入された線
条を線溝を有する押え金具で押えて、その線条をクラン
プ本体に掌握するクランプにおいて、前記両線溝を互い
に合わせたときに形成される円の直径は、前記線条の日
本工業規格によって決められる公称断面積に対応した公
称線溝径よりも小さくしたことを特徴としている。
【0013】
【作用】上記構成において、線条がクランプ本体の線溝
と押え金具の線溝の中で押圧されると、線条を形成する
各素線間の間隙が埋まるようにしてクランプに掌握さ
れ、各素線はほぼ元の形状を維持する。したがって、ニ
ッキング率の小さいクランプとなる。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係るクランプにつ
いて説明する。本実施例に係るクランプは、上記図1及
び図2と同一構成を呈していて、従来と異なる点は、線
溝径DがJISで規定されているよりも小さく構成され
ていることである。
【0015】すなわち、本実施例に係る線溝径Dは、従
来よりも3〜5%程度小さく、具体的には、公称断面積
120mm2 のACSRでは16mmが15mmに形成
されている。
【0016】図3は、ACSRの線条Lを従来のクラン
プで掌握したときと、本実施例に係るクランプで掌握し
たときの状態の概略を示す説明図である。
【0017】図3(a)は、クランプで掌握する前の状
態を示し、線条Lは、鋼心Sの周囲に所定間隙を有して
配置された複数の素線L′,L′…からなり、つまり鋼
心Sの周囲に各素線L′,L′…が緩くよられている状
態にある。
【0018】図3(b)は、従来のクランプで掌握され
た状態を示し、線溝径が十分に大きいので、各素線
L′,L′…は比較的(後述の図3(c)に比べて)自
由に動くことができ、一部の間隙は埋まるが、均一でな
く、各素線L′,L′…に楕円上に変形したものが存在
する。
【0019】図3(c)は、本実施例に係るクランプで
掌握された状態を示し、線溝径が上述の図3(b)に比
べて小さいので、各素線L′,L′…の自由移動は阻止
され、各素線L′,L′…間の間隙が均等に埋まるよう
に互いに接合し、各素線L′,L′…の元の形状をほぼ
保ったままクランプされる。
【0020】図4は、ACSR120mm2 のニッキン
グ特性を示すグラフで、実線は、従来のD=16mmの
クランプのニッキング率(%)を示し、鎖線は本実施例
に係るD=15mmのクランプのニッキング率(%)を
示している。
【0021】この図から、明らかなように、本実施例に
係るクランプの方がニッキング率が小さいことが分か
る。なお、この図において横軸の単位長圧縮力(締付け
力/押え長さ)は、ボルト・ナット6,6…により押え
金具4をセットしたときの締付け力に対応する。
【0022】
【実験例】線溝径D=15mm,押え長さ60mmのク
ランプでACSR120mm2 を締付け力90kgf/
mm(締付けトルク200kgf・cm)で掌握したと
きの線条の掌握力は4500kgf以上で、そのときの
ニッキング率は10.0%であった。
【0023】これに対し、線溝径D=16mm、押え長
さ60mmの従来のクランプで同じ線条を締付け力90
kgf/mm(締付けトルク2000kgf・cm)で
掌握したときの掌握力は、4500kgf以上である
が、ニッキング率は、12.4%であった。
【0024】以上の実験結果から明らかなように、本発
明に係るクランプは、所定以上の掌握力が得られ、しか
もニッキング率が小さくて済むということが分かる。
【0025】
【発明の効果】本発明に係るクランプは、両線溝を互い
に合わせたときに形成される円の直径は、線条の日本工
業規格によって決められる公称断面積に対応した公称線
溝径よりも小さくしたので、ニッキング率を小さくで
き、したがって、線条の機械的特性を良好に保つことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプの概略構成を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面である。
【図3】線条の掌握状態を説明するための説明図であ
る。
【符号の説明】
1 耐張クランプ(クランプ) 2 クランプ本体 3 線溝 4 押え金具 5 線溝 L 線条 S 鋼心
【表1】
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月7日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】クランプの概略構成を示す正面図である。
【図2】図1のA−A線断面である。
【図3】線条の掌握状態を説明するための説明図であ
る。
【図4】本発明に係るクランプと従来のクランプのニッ
キング特性を示すグラフである。
【符号の説明】 1 耐張クランプ(クランプ) 2 クランプ本体 3 線溝 4 押え金具 5 線溝 L 線条 S 鋼心

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 耐張クランプ本体に設けられた線溝に線
    条を挿入するとともに、その挿入された線条を線溝を有
    する押え金具で押えて、その線条を耐張クランプ本体に
    掌握する耐張クランプにおいて、 前記両線溝を互いに合わせたときに形成される円の直径
    は、前記線条の日本工業規格によって決められる公称断
    面積に対応した公称線溝径よりも小さくしたことを特徴
    とする耐張クランプ。
JP23872493A 1993-08-31 1993-08-31 耐張クランプ Expired - Lifetime JP3657626B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23872493A JP3657626B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 耐張クランプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP23872493A JP3657626B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 耐張クランプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0775241A true JPH0775241A (ja) 1995-03-17
JP3657626B2 JP3657626B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=17034322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP23872493A Expired - Lifetime JP3657626B2 (ja) 1993-08-31 1993-08-31 耐張クランプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3657626B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3657626B2 (ja) 2005-06-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US3996417A (en) Cable core grip, electrical cable and connector assembly, and electrical connector kit
US4309033A (en) Clamping apparatus
JPH04115531U (ja) ワイヤーソー用ジヨイントパイプ
JPH0775241A (ja) 耐張クランプ
JPH0767233A (ja) 懸垂クランプ
JP4582284B2 (ja) Pc鋼より線接続構造及び接続具
JP2545514Y2 (ja) ファイバ補強アルミ撚線用圧縮型引留クランプ
JP2805270B2 (ja) 高強度低伸度材料からなる複合ケーブルの端末定着方法
JPH0547423A (ja) 撚合せ電線の圧縮接続部
JP2590207B2 (ja) 多芯複合材の製造方法
WO2023095903A1 (ja) 端子、端子付き電線、ワイヤハーネス、端子の製造方法及び端子付き電線の製造方法
JP2797677B2 (ja) 軽量型電線のクランプ方法
CA2431350A1 (en) Wire rope installation connector
JPS58112620A (ja) Pc鋼より線類の定着部構造
JPH0685954B2 (ja) Pc鋼撚り線端部のねじ加工方法
JPH07317721A (ja) 索道ケーブルの端末固定方法並びにその固定具
JPS5847774Y2 (ja) 金車通過型笑い防止引止クランプ
JPH0347398Y2 (ja)
JPS6354461B2 (ja)
JP2772358B2 (ja) 繊維複合材の端末定着方法及び端末定着装置
JP2001254479A (ja) Pc鋼より線接続構造及び接続具並びにその施工方法
JPH07317846A (ja) 索道ワイヤーの固定具
JP2002233040A (ja) くさび形電線引留クランプ
JPH10295032A (ja) 楕円電線の接続把持方法
JPH05292635A (ja) 電線の鉄塔への取付装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040520

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041124

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050310

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110318

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120318

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130318

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140318

Year of fee payment: 9