JPH10126932A - 電線引留クランプ - Google Patents

電線引留クランプ

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JPH10126932A
JPH10126932A JP29346296A JP29346296A JPH10126932A JP H10126932 A JPH10126932 A JP H10126932A JP 29346296 A JP29346296 A JP 29346296A JP 29346296 A JP29346296 A JP 29346296A JP H10126932 A JPH10126932 A JP H10126932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clamp
electric wire
clamp body
wedge
wedge member
Prior art date
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Pending
Application number
JP29346296A
Other languages
English (en)
Inventor
Seisuke Hiruko
靖介 蛭子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Electric Works Ltd
Original Assignee
Asahi Electric Works Ltd
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランプ本体とくさび部材との間に把持され
る電線の銅芯線を確実にクランプ本体とくさび部材に拘
束できるくさび式引留クランプを得るにある。 【解決手段】 クランプ溝5が形成されたクランプ本体
1と、前記クランプ溝5との間に電線をクランプするく
さび部8及びハンガーロッド保持体3に連結される引留
部10を有するくさび部材2とからなる引留クランプに
おいて、クランプ溝内壁の電線との接触部に多数の電線
滑り止め用の切起し歯6が形成されている電線引留クラ
ンプ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線を電柱のよう
な支持体に引留めるための配電線用のくさび式引留クラ
ンプに関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電線を電柱のような支持
体に引留めるために用いられる小型のくさび式引留クラ
ンプは、電線挿入溝を形成された断面U形のクランプ本
体と、前記電線挿入溝中に挿入されて電線をクランプす
るくさび部材とを備えるが、前記くさび部材は、ハンガ
ーロッド保持体もつU形のハンガーロッドにより、電柱
の碍子金具等に連結引留される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような配電線の引
留クランプでは、クランプ本体とくさび部材に絶縁被覆
を剥された状態の電線の撚線導体を把持し、ハンガーロ
ッドを介して前記くさび部材を電柱等の碍子に引留める
ことになるが、撚線導体は、撚線であるので、素線が緩
んだり、クランプ本体及びくさび部材に対して撚線導体
が線接触状態になるので、撚線導体はクランプ本体とく
さび部材との間で滑ってしまい、電線の緊張状態が緩ん
でしまうことがあった。このため、従来では、クランプ
本体の前記電線挿入溝の表面に滑り止めゴム層を焼き付
け処理して、同滑り止めゴム層の摩擦力により、クラン
プ本体及びくさび部材に対する撚線導体の滑り運動を防
止す案があったけれども、前述したように、撚線である
から、滑り止めゴム層の表面と撚線導体の表面との間に
滑りを生じてしまい、同撚線導体を効果的にクランプ本
体及びくさび部材に拘束することはできなかった。
【0004】したがって、本発明の目的は、クランプ本
体とくさび部材との間に把持される電線の撚線導体を確
実にクランプ本体とくさび部材に拘束できるくさび式引
留クランプを得るにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明は、クランプ溝が形成されたクランプ本体
と、前記クランプ溝との間に電線をクランプするくさび
部及びハンガーロッド保持体に連結される引留部を有す
るくさび部材とからなる引留クランプにおいて、クラン
プ溝内壁の電線との接触部に多数の電線滑り止め用の切
起し歯が形成されている電線引留クランプを提案するも
のである。
【0006】後述する本発明の好ましい実施例の説明に
おいては、切起し歯は前記クランプ溝の内面に円弧状に
切り立てられる鋸歯状突起である構造、並びに請求項3
の前記鋸歯状突起は前記クランプ本体のクランプ溝内面
に一度にプレス成形されたものが説明される。
【0007】
【実施例】図1は本発明による引留クランプの側面図、
図2は裏面図、図3は図1を左方より見た側面図で、本
発明による引留クランプは、クランプ本体1、くさび部
材2、ハンガーロッド保持体3、及びU形のハンガーロ
ッド4よりなる。
【0008】図3に示すように、クランプ本体1は断面
逆U字形に軽量のアルミニウム合金で鋳造されるもの
で、内側にクランプ溝5が形成されている。このクラン
プ溝5の下部両側には後述のくさび部材2の下面の段部
2aと圧接する肩部5aが形成され、上面5bは電線と
係合するよう半円形になっている。
【0009】図5に示すように、クランプ溝5の上面5
bには電線滑り止め用の多数の切起し歯、即ち鋸歯状突
起6が円弧状に切り立てられる。つまり、これらの切起
し歯、即ち鋸歯状突起6は、先端が鋭利な鏨等の刃物で
クランプ溝5の上面5bに角度をもって切り起こし加工
されるから、これらの鋸歯状突起6は、絶縁被覆を除去
された比較的軟質の電線の撚線導体Wの表面に喰い込む
ことができる。勿論、量産的な見地からすると、同鋸歯
状突起6は、鋳造されるクランプ本体1に対して一度に
プレス加工される場合もある。また、クランプ本体1の
頂部一端にはハンマによるくさび部材への打ち込み用突
起7が形成されている。
【0010】一方、くさび部材2は、くさび部8とこの
くさび部8に連続した引留部10とから構成されるけれ
ども、図3に示すように、くさび部8は、段部2a間の
中央平坦下面2bと、電線の外形に合わせた湾曲上面2
cとよりなり、図1に示すように上面2cは左下方に傾
斜してくさび部材を形成している。
【0011】引留部10はくさび部8の基部より下方に
突出しており、上部に横方向に貫通する孔11が形成さ
れ、そこへクランプ本体抜け止め用せむしピン12が挿
入されるようになっている。
【0012】クランプ本体1はくさび部8の図1におけ
る右端の薄肉部より左方へ向けて嵌め込むことができる
が、やがて、くさび部材の厚肉部の上面がクランプ溝5
の両側内壁に接するから、それ以上左方へは動けなくな
る。一方、右方へは自由に移動できるので、クランプ本
体1はくさび部8との間に電線を介在させた後、せむし
ピン12を抜止め孔11に挿入すれば、クランプ本体1
及びくさぶ部材8は電線から外れなくなる。
【0013】前述したくさび部材2の引留部10内には
連結ピン15の先端部を挿入できる接手孔13が形成さ
れ、その外部は圧縮固定用の円筒部14となっている。
【0014】ハンガーロッド保持体3は横長の部材で、
連結ピン15を回転自在に貫通できる貫通孔が形成され
るが、同連結ピン15は抜け止め用の丸頭15aを有す
るので、連結ピン15がハンガーロッド保持体3から抜
け出すことはない。図4に示すように、連結ピンの先端
部には多数の環状抜け止め歯15bが形成されている
が、各環状抜け止め歯15bは図示のように抜け止め方
向に鋭角となっている。
【0015】この環状抜け止め歯15bが形成された連
結ピン15の先端部は、引留部10の接手孔13に挿入
された後、円筒部14を多角形、例えば断面六角形に圧
縮すして接手孔13の内壁を環状抜け止め歯15bに喰
い込ませると、連結ピン15は強固に引留部10に固定
されることになる。
【0016】ハンガーロッド保持体3は、両側にロッド
孔17を有し、ロッド孔17はそれぞれその側方に薄い
切れ目18を有している。切れ目18の幅はロッド孔1
7の直径より小である。ハンガーロッド4は金属棒をU
形に曲げ、その両端部を残し中央の大部分は例えば塩化
ビニール等で被覆した絶縁部が形成されている。ハンガ
ーロッド4はその両端に頭部21と、この頭部に続く円
形断面部22とを有し、円形断面部22は頭部21の径
より小さい径で、保持体3のロッド孔17と滑嵌合しう
る径を有し、この円形断面部22に続く薄肉部23が切
れ目18を通過するこのによってロッド孔17と嵌合し
ている。
【0017】本発明による引留クランプを用いて電線を
電柱24等に引留る一例としては、クランプ本体1とく
さび部材2とは分離しておき、図6に示すように、ハン
ガーロッド4を電柱24に固定された碍子25に取付
け、くさび部材2を電柱に連結すればよい。次に、絶縁
被覆を除去した電線の撚線導体Wをクランプ本体1のク
ランプ溝5内に係合させ、クランプ本体1を前記のよう
にくさび部8に図1で右方より嵌め込む。この状態で、
せむしピン12を抜止め孔11に挿入できれば、電線か
らのクランプ本体1及びくさび部材2の作業中の不用意
な落下を防止できる。このとき、ハンマでクランプ本体
1の突起7の右面を打ち、撚線導体Wをくさび部8との
間で固定するが、この場合、切起し歯、即ち鋸歯状突起
6は撚線導体Wの抜け止め方向に傾斜した鋭利な先端を
もつから、ハンマでの固定時に、これらの鋸歯状突起6
が比較的軟質な撚線導体Wの表面に食い込む。したがっ
て、クランプ本体1に対する撚線導体Wの関係が完全に
固定されるから、後発的にクランプ本体1やくさび部材
2と撚線導体Wの関係が狂って、張架された電線が後発
的に緩むのを完全に阻止できる。また、せむしピン12
を抜止め孔11に挿入してクランプ本体1の抜け止めを
行うことにより、引留め作業の完了確認できる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、クランプ本体のクラン
プ溝の内面に、電線の撚線導体の表面に食い込む多数の
切起し歯を切り起こすだけの簡単な構造により、張架さ
れた電線が後から緩むことのない引留クランプを提供で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による引留クランプの側面図である。
【図2】図1の引留クランプの裏面図である。
【図3】図1を左方より見た側面図である。
【図4】連結ピンの側面図である。
【図5】クランプ本体上部の一部を示す断面図である。
【図6】電線の引留状態を示す図である。
【符号の説明】
1 クランプ本体 2 くさび部材 2a 段部 2b 中央平坦下面 2c 湾曲上面 3 ハンガーロッド保持体 4 ハンガーロッド 5 クランプ溝 5a 肩部 5b 上面 6 鋸歯状突起 7 打ち込み用突起 8 くさび部 10 引留部 11 孔 12 せむしピン 13 接手孔 14 円筒部 15 連結ピン 15a 丸頭 15b 環状抜け止め歯 17 ロッド受け孔 18 切れ目 21 頭部 22 円形断面部 23 薄肉部 24 電柱 25 碍子 W 撚線導体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランプ溝が形成されたクランプ本体
    と、前記クランプ溝との間に電線をクランプするくさび
    部及びハンガーロッド保持体に連結される引留部を有す
    るくさび部材とからなる引留クランプにおいて、クラン
    プ溝内壁の撚線導体との接触部に多数の電線滑り止め用
    の切起し歯が形成されていることを特徴とする電線引留
    クランプ。
  2. 【請求項2】 切起し歯は前記クランプ溝の内面に円弧
    状に切り立てられる鋸歯状突起であることを特徴とする
    請求項1記載の電線引留クランプ。
  3. 【請求項3】 前記鋸歯状突起は前記クランプ本体のク
    ランプ溝内面に一度にプレス成形されたものであること
    を特徴とする請求項2記載の電線引留クランプ。
JP29346296A 1996-10-15 1996-10-15 電線引留クランプ Pending JPH10126932A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003224922A (ja) * 2002-01-29 2003-08-08 Fujikura Ltd くさび形引留クランプ
JP2005161026A (ja) * 2003-10-06 2005-06-23 Stryker Trauma Sa 外部固定要素
CN100457498C (zh) * 2006-11-15 2009-02-04 舒文琛 接触线及承力索终端锚固线夹
CN117977469A (zh) * 2024-03-29 2024-05-03 卓启建工集团有限公司 一种电力耐张线夹

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040309