JP2543342B2 - Rf加入者電話システム用モデム - Google Patents

Rf加入者電話システム用モデム

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JP2543342B2
JP2543342B2 JP61039330A JP3933086A JP2543342B2 JP 2543342 B2 JP2543342 B2 JP 2543342B2 JP 61039330 A JP61039330 A JP 61039330A JP 3933086 A JP3933086 A JP 3933086A JP 2543342 B2 JP2543342 B2 JP 2543342B2
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イエフシユア モシエ
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    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
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    • H04L27/227Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation
    • H04L27/2271Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses only the demodulated signals
    • H04L27/2273Demodulator circuits; Receiver circuits using coherent demodulation wherein the carrier recovery circuit uses only the demodulated signals associated with quadrature demodulation, e.g. Costas loop
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L27/00Modulated-carrier systems
    • H04L27/18Phase-modulated carrier systems, i.e. using phase-shift keying
    • H04L27/20Modulator circuits; Transmitter circuits
    • H04L27/2032Modulator circuits; Transmitter circuits for discrete phase modulation, e.g. in which the phase of the carrier is modulated in a nominally instantaneous manner

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  • Signal Processing (AREA)
  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Communication Control (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の背景] 本発明は総括的には通信システムに関し、とくにビッ
ト・ストリームをRF加入者電話システム用の位相変調さ
れた中間周波数(IF)信号に変換するモデムに関する。
[発明の概要] 本発明のモデムは、変調部と復調部とを有する。変調
部は、互いに連続した所定数のビットの組の各々で一つ
のシンボルを定義するビット・ストリームを所定の中間
周波数(IF)の位相変調されたIF信号に変換するシステ
ムである。変調部は、1)各シンボルを位相変調し、
2)位相変調された各シンボルをディジタル的に濾波し
て濾波出力信号、すなわちアナログ信号への変換時に所
定の周波数を中心としその中心から前記位相変調シンボ
ルの値にしたがって偏移する変調周波数を有する被変調
信号を生ずる濾波出力信号を生じ、3)前記濾波出力信
号をアナログ信号に変換して前記被変調信号を生じ、
4)前記被変調信号を所定の周波数の定常信号と混合し
て位相変調IF信号、すなわち前記変調周波数と前記所定
の周波数との変調結果であるIF周波数を有する周波数変
調(FM)信号である位相変調IF信号を生ずる。
モデムの復調部は、受信した位相変調IF信号を、この
位相変調IF信号の基になったビット・ストリームに変換
する復調システムを有する。
本発明のモデムは、送信モード、受信モード、時分割
多重化送信/受信モード、または調整(training)モー
ドで動作することができる。
送信モードで動作する場合は、モデムの変調部は1シ
ンボルにつき最大4ビットのディジタル2進ビット・ス
トリームを受け、これらシンボルを所定のIF周波数20.2
MHzの位相変調されたIF信号に変換する。この被変調IF
信号はRFユニットに送られて適当なUHF周波数にアップ
コンバートされ送信される。
受信モードで動作する場合は、モデムの復調部はRF受
信ユニットからの位相変調IF信号を受ける。モデムはこ
の受信IF信号を濾波しベースハンド周波数にダウンコン
バートし、さらに同信号を所定のシンボル速度16Kspsで
複素(I,Q)コードワードにディジタル化する。このデ
ィジタル化した複素コードワードをFIRフィルタでさら
に濾波処理し、ディジタル2進ビット・ストリームに変
換する。この2進ビット・ストリームはベースバンド装
置に出力される。
このモデムはさらにシンボル同期、リンク品質の測定
および種々の制御および状態報告機能を提供するための
機能を有する。
このモデムは一定の時間間隔、例えば数時間ごとに調
整モードに設定することができる。この調整モードにお
いては、このモデムの上記変調部と復調部とは、温度変
化もしくは経時変化、隣接チャンネルの減衰、または他
の環境変動に伴って変化するシステム(主としてRFユニ
ットの諸フィルタ)内の諸変化に適応する目的で復調部
のFIRフィルタを調整するため、RFユニット経由でルー
プバックされる。復調部のFIRフィルタはその係数を調
整し、最良の入力信号状態を達成するように全てのフィ
ルタ調整不良を相殺する。このループバックの期間中、
モデムの送信部はモデムの復調部に既知の固定の調整パ
ターンを出力する。この復調部のFIRフィルタは、信号
それ自体、遅れ信号および進み信号、および隣接帯域か
らの信号にしたがって、その係数を調整する。
本発明のモデムは、本出願と同日付の本出願出願人に
よる特願昭61−39331(特開昭61−218197)「多重音声
及び/又はデータ信号通信を単一又は複数チャンネルに
より同時に行うための加入者RF電話システム」に記載の
無線電話システムにおいてとくに有用である。ここに記
載のモデムの好ましい実施の態様は前記特許出願に記載
のチャンネル制御ユニットと(CCU)とRFユニットとの
間に挿入され、本明細書に関連のある前記特許出願の記
載をここに参照してこの明細書に組み入れる。
本発明の上記以外の特徴につき好ましい実施例に関連
して次に説明する。
本明細書に使用する符号の意味は次のとおりである。
A/D アナログ・ディジタル変換器 AGC 自動利得調整 AM 振幅変調 BPSK 2相PSK(位相シフト・キーイング変調) BS 基地局 CCU チャンネル制御ユニット D/A ディジタル・アナログ変換器 DPSK 差動PSK ECL エミッタ結合形論理 FCC 米国連邦通信委員会 FIFO 先入れ先出し記憶装置 FIR 有限時間インパルス・レスポンス I 同相 Ksps キロ・シンボル/秒 LSB 最下位ビット OCXO 恒温槽制御クリスタル発振器 Q 直交位相 QPSK 4層PSK RAM ランダムアクセス記憶装置 RCC 無線制御チャンネル RELP 残留励起直線予測 RF 無線周波数 RFU 無線周波数ユニット(無線通信装置) ROM 固定記憶装置 RX 受信 STIMU システム・タイミング・ユニット SUB 加入者局 TDMA 時分割多重アクセス TX 送信 VCXO 電圧制御クリスタル発信器 本発明のモデムの好ましい実施例は第1A図および第1B
図に示してある。このモデムの変調部は、差動PSK(DPS
K)変調変換用固定記憶装置(ROM)10、調整モード切換
ユニット11、FIRディジタルフィルタ12、ディジタル・
アナログ変換器(D/A)13、中心周波数200KHzの帯域フ
ィルタ14、ミキサ15、および中心周波数20.2MHzのRF増
幅器16を主要構成要素として備える。
このモデムの復調部は、TMS32010型マイクロプロセッ
サ17、FIFOスタックメモリ18、A/D19、増幅器20、およ
びミキサ21を備える。
このモデムはさらに、上記変調部および復調部がそれ
ぞれ行う変調機能および復調機能に絶対的に必要な数種
のタイミングおよび制御ユニットを有する。それらユニ
ットには、状態レジスタ24、リンクQレジスタ25、AGC
レジスタ26、RX周波数レジスタ27、加入者微小遅延レジ
スタ(SUB)28、同相(I)レジスタ29、直交位相
(Q)レジスタ30、制御ユニット31、および第2の微小
遅延レジスタ(BS)32を含むインタフェース・レジスタ
/バス制御装置23がまず含まれる。上記タイミングおよ
び制御ユニットにはさらに、バッファ制御ユニット34、
読取り/書込みデコーダ35、調整パターンFIFOスタック
36、データ・ラッチ37、内部タイミング信号および制御
信号発生器38、送信クロック遅延ユニット39、微小遅延
発生器40、VCXOインタフェースユニット41、サンプル・
タイム発生器42、COS/SIN IF信号発生器43、2Kランダム
アクセス記憶装置(RAM)44、2K ROM45、4K ROM46、バ
ッファ・減衰器ユニット47、およびバッファユニット48
が含まれる。
このモデムはさらにシステム・タイミングユニット
(STIMU)49にも接続されている。
モデムのインタフェースは第1A図、1B図に示してあ
る。このモデムへの入力の大部分はCCUからの入力であ
る。RFユニットおよびタイミング装置からの入力もあ
る。モデムへの入力は下記のとおりである。
チャンネル制御ユニット(CCU)からモデムへ TX DATA(ライン50):モデムが送信すべき4ビット
シンボルのシンボル系列(16−ary PSKの場合は4ビッ
ト、QPSKの場合は2ビット、BPSKの場合は1ビット)。
MOD BUS(51):モデムへの/からの制御/状態情報を
供給する双方向マイクロプロセッサバス。
MOD WR(ライン52):MOD BUSをモデムにラッチする制御
信号。
MOD RD(ライン53):モデム状態ほかの情報をCCUに転
送するためにMOD BUSに送出させる制御信号。
MOD RESET(ライン54):このCCU制御ラインはモデムを
リセットする。
MOD ADD(ライン55):モデム内の種々のアドレス位置
およびラッチされた値を定義する制御信号。
TX SOS(ライン56):TXスロットの送信を開始させるCCU
からモデムへの信号。
RX SOS(ライン57):RXスロットの受信を開始させるCCU
からモデムへの信号。
RFユニット(RFU)からモデムへ IF RX(ライン58):RFUからの受信IF周波数入力。
システム・タイミングユニット(STIMU)からモデムへ 80 MHz(ライン59):基地局または加入者STIMUからの8
0MHz ECLクロック。これは基地局におけるXOの出力であ
り、加入者局においてはVCXOである。
16KHz(ライン60):STIMUから供給される基地局用マス
タTX CLK。
SOMF(ライン61):STIMUから供給される基地局用マスタ
・フレーム開始信号。
これはモデムでは使用されることなくCCUに送られ
る。
モデムからチャンネル制御ユニット(CCU)へ TX CLK(ライン62):CCUにシンボル送信タイミングを付
与する16KHzの信号。シンボルはこの信号の前縁でモデ
ム内クロックと同期する。基地局においては、全てのス
ロットは同一のマスタTX CLKを有する。これによって、
基地局からの信号は全て同時に送出される。加入者局に
おいては、TX CLKはCCUからの情報に基づきモデムが微
小距離遅延分だけオフセットされる。
RX CLK(ライン63):16KHzクロックは、受信信号から抽
出される(加入者局においては常時、基地局においては
制御スロット捕捉時のみ)。このクロックは受信シンボ
ルをCCUにクロック・アウトし、CCUにシンボル・タイミ
ングを付与する。
RX DATA(ライン64):RX CLKによってクロックされた4
ビット受信シンボル。
MOD BUS(51):モデムからの状態およびデータ情報。
MOD SOMF(ライン61):STIMUから基地局内のCCUへの被
転送SOMF。
AM STROBE(ライン65):このラインで高レベルから低
レベルへの変化が起こると、加入者装置における無線制
御チャンネル(RCC)捕捉時CCUへの粗フレーム・マーカ
となる。これは、RX TMS 320がAM HOLEのおよその位置
を判定したときに起動されるワンショット・ラインであ
る(なお、AM HOLEとは、後述のとおり基地局からのRCC
送信の初めの16シンボル分の長さの出力零の期間をい
う)。
モデムから各RFユニット(RFU)へ RF RX BUS(66):モデムとRF RXユニットとの間の8ビ
ットのバス。このバスは、AGCおよび周波数選択情報をR
FU受信部に伝達する。モデムは送出すべきAGC値を制御
し、CCU周波数選択情報を転送する。周波数選択情報はM
OD BUS 51を通ってモデムに供給される。調整モードの
期間中は、モデムはRF RX周波数の選択を制御する。
RF TX BUS(67):モデムとRFU送信部との間の8ビット
のバス。このバスは、TX電力レベルおび周波数選択情報
を変調部に伝達する。モデムはこれらの情報とは関係が
なく、これらの情報は単にRFU送信部に伝達される。
RX 80MHz REF(ライン59a):RFU受信部へのECL 80MHz基
準クロック。
RX 80MHz REF(ライン59b):RFU送信部へのECL 80MHz基
準クロック。
TX EN(ライン68):RF送信をイネーブルするためのRFU
送信部へのライン。
RX EN(ライン69):RF受信をイネーブルするためのRFU
受信部へのライン。
AGC WR(ライン70):AGCデータをRFU受信部にラッチす
るための書込みストローブ。
RXFREQ WR(ライン71):RFU受信部への周波数書込みの
ための書込みストローブ。
RXFREQ RD(ライン71a):RFU受信部から受信周波数を読
み出すための読取りストローブ。
PWR WR(ライン72):電力情報をRFU送信部にラッチす
るための書込みストローブ。
PWR RD(ライン73):RFU送信部から電力情報を読み出す
ための読取りストローブ。
TXFREQ RD(ライン74):RFU送信部から送信周波数を読
み出すための読取りストローブ。
TXFREQ WR(ライン75):RFU送信部への周波数書込みの
ための書込みストローブ。
IF TX(ライン76):周波数がIF周波数であるRFUへの送
信信号。
AGC RD(ライン77):RFU受信部からのAGCデータを読み
出すための読取りストローブ。
モデムからシステム・タイミングユニット(STIMU)へ VCXO FDBK(ライン78):周波数トラッキングのための
制御情報を含むVCXOへの10ビットのデータ・バス。
VCXO WR(ライン79):VCXO BUSをVCXOにラッチするVCXO
回路への書込みパルス。
モデムの変調部は、16レベルPSK変調でCCUからTX DAT
Aライン50経由で供給されてきたシンボル系列を送信す
る。この送信において、モデムは、前記シンボル系列の
変調レベル、すなわちPSK相数を感知しない。
上記入力制御ラインはモデムとCCUとの間の8ビットM
OD BUS 51をどのレジスタで駆動するかを選択するよう
にモデム内で復号される。モデムがCCUからのライン57
上のRX SOS信号を受信すると、スロット受信に関する制
御信号が有効化される。このラインは入来スロットの復
調を開始するために、マイクロプロセッサ17に割込みを
かける。この時点でRFU受信部はライン69からのRX EN信
号によりイネーブルされる。
各スロットの終了ごとに、状態情報はレジスタ23で更
新されCCUの読取りに備える。
加入者局においては、CCUはモデムに指令を発して基
地局からのRCC信号を捕捉させることができる。RCC信号
の主たる捕捉用特徴は8シンボル分の長さのAM HOLEで
ある。ソフトウェアにより、モデムはCCUの選択した周
波数を走査してAM HOLEをサーチする。すなわち、マイ
クロプロセッサ17がCCUの選択した周波数を走査してAM
HOLEをサーチする。AM HOLEがその周波数に存在する場
合は、マイクロプロセッサ17はそれにキーイン(key i
n)する。マイクロプロセッサ17がAM HOLEの存在を確認
した後、CCUに対して、()RCC信号を捕捉したこと、お
よび(2)AM STOROBEはおよそフレーム・マーカ開始点
にあることを表す。この時点から、加入者局のCCUは0
〜3シンボル長のウィンドウでRXデータ・ストリーム内
のユニーク・ワードが検出されると、そのフレーム・カ
ウンタとスロット・カウンタとを調整してそれらを基地
局のシステム・フレームに合わせることができる。
モデムとRFU受信部との間のインタフェースは、RFUに
おける周波数選択およびAGCレベルの制御を可能にす
る。CCUは周波数選択を制御しCCUのコマンドをモデムに
送る。モデムはこの情報をRX RF BUS 66によりRFUに送
る。このバス66はさらにRFU受信部におけるAGCレベルの
制御にも使用される。これらのAGC値は各シンボル周期
ごとに更新されRFU受信部に伝達される。
CCUモデム・インタフェースを第1A図および第1B図に
示してある。送信インタフェースのタイミング図を第6
図に示す。これらのインタフェースは低速であるので標
準TTLハードウェア・インタフェースで十分である。モ
デムからCCUに16KHzシンボル・クロックを供給する。制
御情報/状態情報の授受のために8ビットバスが設けて
ある。制御情報はCCUから非同期インタフェース・レジ
スタ23経由でモデムに供給される。これらのレジスタの
内容は、ライン56のストローブTX SOS信号がモデム受信
された時点で有効化され、スロットの転送開始を示す。
CCUはモデムに下記の制御情報、すなわち(1)休止モ
ード、(2)送信音声チャンネル、(3)送信制御チャ
ンネル、(4)調整モード・ループバック、(5)TX C
LK微小シンボル遅延、(6)RF/TX電力レベル、および
(7)RF/TX周波数選択を供給する。RF周波数選択はRX
周波数レジスタ27に記憶される。
CCUはMOD BUS 51からバッファ制御装置34を経てRF TX
BUS 67に至るRF TX装置との直接インタフェースを有す
る。復号されたアドレスは、TX電力およびTX周波数情報
をラッチするための書込みストローブとしてRFUに供給
される。モデムは、RFUへのAGC更新のためRF RXバス66
を制御できなければならない。したがって、モデムは各
RXスロットの開始時点においてRF周波数情報をレジスタ
27からRFユニットに伝達する。この値はCCUによってレ
ジスタ27にラッチされる。また、モデムはCCUの介入な
しに調整モード期間中にRF周波数そのものを変えること
ができる。
モデムの変調部は全部ハードウェアで構成されていて
何ら調整を要しない。並列4ビットのPSKシンボルの系
列は毎秒16Kシンボルの速度でTX DATAライン50にCCUか
ら供給される。これらシンボルはDPSK変換ROM10によりG
ray符号化を伴ってDPSK変換され、その結果生じた波形
は、有害な振幅歪または群遅延歪のない優れた干渉特性
の波形を得るためにFIRフィルタ12によって整形され
る。使用帯域に近接する近傍周波数帯(50〜100KHzの範
囲内)には強度の干渉信号(電力密度が信号の30〜40dB
以上)がないとの前提のもとにFIRフィルタ12による波
形成形を行う(耐干渉性、振幅/群遅延歪耐性の確
保)。中心周波数200KHzの帯域フィルタ14は送信信号が
振幅歪または群遅延歪を受けないように広帯域IF濾波処
理(100KHz)を行い、ディジタル濾波処理およびベース
・バンドでのD/A変換に伴う全ての高調波を除去する。
上記ディジタル濾波処理はベースバンドで固定係数FI
Rディジタルフィルタ12で行う。FIRフィルタは正確な直
線位相特性を有するフィルタの設計を容易にする点にお
いて有利である。とくに、音声データ処理および音声デ
ータ伝送では非直線位相に起因する有害な周波数分散を
抑止するために直線位相フィルタが必要であり、この用
途にはFIRフィルタが最適である。このFIRフィルタ12
は、上記4ビットシンボルのシンボル系列の中の互いに
連続した6個のシンボルの各々を後述のとおりシンボル
期間T(1/16KHz=62.5マイクロ秒)につき50回の割合
でサンプルしてシンボルサンプル値の列を生じ、それら
シンボルサンプル値とそれらサンプル値対応のフィルタ
係数との乗算でそれぞれ得られた積を互いに加算してフ
ィルタ出力を生ずる6シンボル長のオーバーサンプリン
グ利用FIRフィルタである。
周知の通り、6シンボル長のディジタルフィルタの出
力Yは現時点の一つのシンボルとそれに先行する五つの
シンボルとに基づいて得られる。すなわち、互いに相異
なるフィルタ係数をhi-g、それらフィルタ係数に対応す
る6個のシンボルサンプル値をXiでそれぞれ表すと、各
シンボルサンプル値対応のフィルタ出力サンプル値Yiは Yi=Xiho+Xi-1h1+…+Xi-5h5 ……(式a) で与えられる。したがって上記フィルタ出力サンプル値
Yi1個の算出には六つの個別の乗算とそれら乗算の結果
の加算とを行わなければならない。しかも、上記オーバ
ーサンプリング利用のために各シンボルあたりのシンボ
ルサンプル値の数を大きく設定する必要があるので、こ
の演算の演算量は著しく大きくなり、FIRディジタルフ
ィルタの小型化および製造コスト削減を妨げる。とく
に、この発明のモデムを採用する基地局および加入者局
の小型化および低廉化の阻害要因となる。したがって、
この発明におけるFIRフィルタ12は上記演算をごく単純
な回路で等価的に達成できるように構成してある。すな
わち、有限シンボル長演算に基づくFIRフィルタの近似
的線型性を利用し、上記6シンボル長を前半分と後半分
の二つの部分に分けて演算 Xihj+Xi-3hk ……(式b) を繰り返すことによって等価的に前記式(a)の出力を
得るように構成してある。
第3図を参照すると、このFIRフィルタ12は互いに直
列に配置した第1および第2の3段並列4ビットシフト
レジスタ82および83と、並列4ビットでシンボル長Tの
シンボルの系列をライン80経由で一対の並列4個固定接
点の一方に受け並列4個組可動接点を第1のシフトレジ
スタ82の第1段に接続した第1のスイッチ87と、シフト
レジスタ82の最終段すなわち第3段の出力を並列4個組
固定接点の一方に受け並列4個組可動接点を第2のシフ
トレジスタ83の第1段に接続した第2のスイッチ88と、
上記固定フィルタ係数を予め格納し後述のシンボルサン
プル値とそれらフィルタ係数との乗算結果を出力するRO
M81と、シフトレジスタ82および83の各々の三つのレジ
スタ段の各々の四つの並列出力を二つは直接に残りの二
つは後述のI/Q成分切換スイッチ経由でROM81の入力に導
く並列出力線組と、タイミング信号および制御信号発生
装置38(第1A図)からのタイミング信号をライン84経由
で受けてROM81に予め格納ずみの前記フィルタ係数を後
述のタイミングで読み出しシフトレジスタ82および83か
らのシンボル値との乗算を可能にするアドレスカウンタ
85とを備える。第1および第2のスイッチ87および88の
可動接点はライン86経由で供給される周期Tのシフトレ
ジスタ駆動パルスにより周期Tごとに図の上側固定接点
に連動式に駆動され、それによって周期および時間幅T
の入力シンボルを1シンボルずつシフトレジスタ82に格
納するとともに、既格納シンボルを第3図に向かって右
に(ただし、シフトレジスタ82の最終段からはシフトレ
ジスタ83の第1段へ)シフトさせる。このようにしてシ
フトレジスタ82および83のレジスタ段にそれぞれ格納さ
れた6個のシンボルはそれらレジスタ段に期間Tにわた
りそれぞれ留まり、次の入来シンボルにより図面に向か
って右に1段それぞれシフトし1シンボルずつ更新され
ていく。
一方、シフトレジスタ82の三つのレジスタ段の各々の
上記並列出力線組は、上述のとおり、ROM81の入力側の
三つの入力端子組にそれぞれ接続されており、ROM81は
これら入力端子組を組単位で走査(すなわちサンプリン
グ)して、ROM81内部にシンボルサンプル値を次々に取
り込むことができる。同様に、シフトレジスタ83の三つ
のレジスタ段の各々の並列出力線組もROM81の入力側の
上記とは別の三つの入力端子組にそれぞれ接続されてお
り、ROM81はこれら入力端子組を組単位で走査してROM81
内部にシンボルサンプル値を順次取り込むことができ
る。第3図は図示の簡略化のためにシフトレジスタ82お
よび83の各々の最終段とROM81との間の並列出力線組の
みを示している。
ライン80から上述のとおりシフトレジスタ82に取り込
まれるシンボル系列のシンボルの各々はDPSK変換ROM10
においてGray符号化されている。すなわち、DPSK変換RO
M10の出力シンボル系列は隣接コード間のHamming距離を
1ビットに保ってあり、これによって、周知の通り、シ
ンボル伝送に誤りがあった場合でもその誤りを1ビット
に抑えることができる。
第2図を参照すると、上記Gray符号化における16レベ
ルDPSKの位相角度と4ビットコードワードとの対応関係
が、同相(I)成分軸Iと直交位相(Q)成分軸Qとの
区画するIQ平面に示してある。このIQ平面において、Q
で示した位相角度はQPSKでDPSKシンボルがとりうる位
相、Bで示した位相角度はBPSKシンボルがとりうる位相
である。Gray符号化においては、Q軸を対称軸としてこ
の軸の両側の互いに対称の位置にある一対の点(1)お
よび(1′)は同じQ座標値Q1を有する。同様に、I軸
を対称軸としてその軸の両側の互いに対称の位置にある
一対の点(1′)および(2′)は同じI座標値I2を有
する。上記の点(1)および(1′)にそれぞれ対応す
るコード値0001および0101は最上位から2番目の第2位
ビット以外は互いに等しい。したがって、点(1)また
は(1′)のQ座標値だけを演算の対象とする場合は上
記第2位ビットを無視してほかの3ビットを取り出せば
よい。同様に、点(1′)および(2′)にそれぞれ対
応するコード値0101および1101は最上位ビット以外は互
いに等しい。したがって点(1′)または(2′)のI
座標値だけを演算の対象にする場合は最上位ビットを無
視してほかの3ビットを取り出せばよい。
Gray符号のこの性質を利用してこの実施例は上記演算
を簡略化するとともに、I成分/Q成分の同一チャンネル
演算を達成する。すなわち、シフトレジスタ82および83
の各々の三つのレジスタ段の出力をROM81に導く上記並
列出力線組の各々は、第3図においてシフトレジスタ82
および83の各々とROM81との間の並列出力線組に示すと
おり、上記第2位ビットおよび最上位ビット対応の出力
線を選択するI/Q切換スイッチを含み、可動接点が第3
図に図示の位置にあるときQ座標値をROM81に取り込
み、可動接点が図の下側の固定接点に切り換えられた状
態でI座標値をROM81に取り込む(なお、下位2ビット
対応の二つの出力線は直接にROM81に接続されてい
る)。これらI/Q切換スイッチは後述のカウンタ85の6
本の出力線の図に向かって右端の出力線IQからのタイミ
ングパルスに応答して切り換えられる。
ROM81の読出しおよびそれと同期した上記シフトレジ
スタ82および83の出力線組の走査によるシンボルサンプ
ル値取込みはアドレスカウンタ85の5ビット出力、すな
わちROM81内の25(<32)の互いに異なるアドレスを定
義できるアドレス出力による制御の下に行われる。すな
わち、第4図に示すとおり、第1のシフトレジスタ82に
格納中の3個のシンボルと第2のシフトレジスタ83に格
納中の3個のシンボルとが期間Tにわたり6個のレジス
タ段にそれぞれ留まっている間に、ROM81によるこれら
シフトレジスタ出力線組の上記走査はパルス幅1/25Tの
サンプリングパルスで、第4図のh0(シフトレジスタ83
についてはh25、以下同じ)、h17(h42)、h9(h34)、
h1(h26)、h18(h43)、h10(h35)、…h24(h49)、h
16(h41)、h8(h33)、…のタイミングと順序で行わ
れ、その走査、すなわちサンプリングと同期してROM81
から予め格納済みの対応フィルタ係数(第4図のh0
h1、…h49はそれらフィルタ係数のアナログ対応値の概
略的表示である)を読み出す。すなわち、シフトレジス
タ82および83の各々の第1段、第2段および最終段に期
間Tにわたりそれぞれ格納されている三つのシンボル
は、第4図に示すとおり、これら二つのレジスタ82およ
び83の間で同期関係を保ってROM81にサンプリングさ
れ、このサンプリングと同期して、ROM81に予め格納済
みのフィルタ係数の読み出しが行われ両者の乗算が行わ
れる。
ROM81による上記3個ずつのシフトレジスタ格納シン
ボル値のサンプリング(上述のとおりサンプリングパル
ス幅は1/25T)は実際には前半(幅1/50T)と後半(幅1/
50T)からなり、前半にはI成分値、後半にはQ成分値
対応のフィルタ係数がROM81内で読み出されそれぞれ対
応の時間幅のシンボルサンプル値と乗算される。上記前
半および後半対応のI/Q切換は上記アドレスカウンタ85
の右端の出力パルスIQによって行う。すなわち、シフト
レジスタ82および83の出力の上記I/Q切換スイッチの切
換動作と同期して上記サンプリングのI/Q切換を行う。
上述のとおり、シフトレジスタ82および83の6個のレ
ジスタ段からROM81へのシンボルサンプル値のROM81への
取り込みおよびこれと同期したROM81内の対応フィルタ
係数の読み出し並びに乗算は、シンボル6個ずつを二つ
のシフトレジスタ82および83に分割した形でこれらシフ
トレジスタ間の同期関係を保って周期1/50Tで行う。す
なわち、シフトレジスタ82の一つのレジスタ段からの並
列3ビットシンボルサンプル値と読み出された対応フィ
ルタ係数との乗算、およびシフトレジスタ83の対応レジ
スタ段からの並列3ビットシンボルサンプル値と読み出
された対応フィルタ係数との上記乗算と同期した乗算は
1/50T周期で平行して行われ、したがって、上記式
(b)の二つの乗算をシフトレジスタ82および83の一対
の対応レジスタ段とROM81との組合せにより達成でき
る。式(b)の二つの乗算が同時に行われ、それら乗算
結果の和、すなわち式(b)の演算結果を表す出力が並
列10ビットのディジタルデータの形でROM81から出力さ
れる。この演算結果は式(b)の乗算2項を含むにすぎ
ないが、シフトレジスタ82および83は3対のレジスタ段
を備えるのでこれら3対のレジスタ段中のシンボル値の
上記サンプリングの一巡ごとに乗算6項が式(b)によ
り得られ、FIRフィルタの有限シンボル長演算に基づく
近似的線型性により、等価的に式(a)の演算が達成で
きる。なお、上述のとおり、この演算結果、すなわちRO
M81の出力である並列10ビットディジタルデータの繰り
返し周波数は800KHz(16KHz x 50)である。
第3図の実施例においてROM81の記憶容量が十分に大
きく動作速度が十分に高い場合は、シフトレジスタ82お
よび83の各々から供給される並列3ビットシンボルサン
プル値の可能性ある全ての値と対応のフィルタ係数との
積を表すディジタルデータをROM81に予め格納してお
き、上記一対の並列3ビットシンボルサンプル値をROM8
1の読み出しアドレスとして対応の格納済みディジタル
データを読み出して上記並列10ビットディジタルデータ
とすることもできる。
このFIRフィルタ12からのディジタル出力、すなわちR
OM81からの上記ディジタルデータ列はD/A13においてア
ナログ信号に変換される。上記ディジタルデータ列はRO
M81における上記演算、すなわちI成分およびQ成分と
各対応フィルタ係数との幅1/50Tごとの乗算およびそれ
らの乗算結果の加算によりI成分データおよびQ成分デ
ータを等長時間ずつ含む。ベースバンドでのアナログ濾
波処理は上述のとおり行われないのでI成分およびQ成
分の処理に個別の信号経路を設ける必要はない、すなわ
ち、I成分およびQ成分ともFIRフィルタ12からミキサ
ー15に至る単一の信号経路、すなわち同一の信号利得で
処理される。上記D/A13からの出力信号はその中心周波
数が200KHzにありその帯域幅は約32KHzである。この信
号は混合処理前にnx133KHzの混合成分を除去するため
に、帯域フィルタ14、すなわち200KHzのスペクトルを極
度に小さい通過帯域減衰(減衰リップルは0.1dB以下)
および群遅延変化(1.5マイクロ秒以下)で通過させる
帯域フィルタ14によって帯域濾波される。上記D/A13か
らの200KHzの出力とIF周波数20MHzとを乗算することに
より、ミキサ15は上記交互に含まれるI成分およびQ成
分をIF周波数20MHzの変調出力に含める。このようにし
て、20MHz IF信号に対してI成分およびQ成分を互いに
共通の経路経由で変調信号成分とする。したがって後述
の復調部にあるようなD/AからのI/Qサンプルに乗算する
ための個別のSIN(IF)/COS(IF)発生回路を必要とし
ない。これはさらにベースバンドからミキサ15の出力へ
かけてのミキサ15内におけるアイソレーションを不要に
する。
なお、送信電力を伴わないシンボルを表すためにNULL
シンボルをFIRフィルタ12に注入することができる。こ
れらのシンボルは調整モードにおいて「インパルス」を
FIRフィルタ12に入力するのに使用される。これらのNUL
Lは無線制御チャンネル(RCC)で必要なAM HOLESおよび
ガードバンドを出力するためにも用いられる。
バッファ減衰装置47は、タイミング信号および制御信
号発生器38からのライン94の20.00MHzの中間周波数にお
いて差動的にECLレベル信号を受け取り、この信号をミ
キサ15へのライン95に供給される局部発振信号としての
350mVピーク・ピーク値信号に変換する。別の電圧分圧
器(図示せず)がミキサ15に対する+7.5VDCバイアスを
供給する。
ミキサ15はMC 1496アクティブ・ミキサである。この
ミキサはライン91からのI成分およびQ成分波形を20.2
0MHzのIF信号、すなわち他の全てのミキサ出力とともに
ライン92に供給されるIF信号に周波数変換する。3次相
互変調積は40dB以上の減衰を受ける。ミキサ15は搬送波
入力ポートに関してはハイ・レベルで動作し、変調信号
入力ポートに関してはロウ・レベルで動作する。これに
より搬送波二重差動増幅器の飽和スイッチング動作およ
び変調差動増幅器の線型動作をもたらす。20.00MHzの搬
送波はRFU内の20.20MHzのクリスタル・フィルタによっ
て除去されるので、搬送波無電力出力NULLは生じない。
電流源は2mAの電流を供給するように設定されている。4
70オームのエミッタ縮退抵抗器(図示せず)が変調信号
入力を1ボルト・ピークの線型動作範囲に維持するため
設けられている。
RF増幅器16は、ミキサ同調回路とRFユニットとの干渉
を避けるとともに50オームの出力インピーダンスをもた
らすためにエミッタ・フォロワ・バッファを有する。浮
遊静電容量、装置出力静電容量、およびミキサ入力を弱
めるエミッタ・フォロワの静電容量の悪影響を除去する
ため、最大利得に同調可能な並列同調回路をミキサ出力
に使用してある。モデムの出力において50オームで−10
dBが必要であるので、ミキサの総合利得は10dBでなけれ
ばならない。ミキサ出力タンク回路には可変インダクタ
ではなく固定インダクタを使用することができる。RF増
幅器16はミキサ15の出力からのライン92の信号を増幅
し、増幅された信号をIF−TXライン76を通してRFUに供
給する。
休止モードの間は、基地局モデムの変調部は、CCUに
よって与えられる休止パターンを転送する。加入者局に
おいては、モデムは半二重伝送を行うので、加入者局自
身が送信中であるスロット期間を除き全てのスロット期
間中、CCUはモデムを受信モードに設定する。これによ
って、加入者局モデムの復調部はAGCの監視が可能にな
り、基地局からのバースト信号による不意打ちを受けな
いようにする。休止モードは、全てのスロットでなく少
なくとも1つのスロットが使用されている周波数が存在
する場合に使用される。空きスロットは休止パターンで
充填される。周波数が全然変換されない場合は、変調部
は不使用応対となる。
モデムの復調部を参照すると、ミキサ21はIF−RXライ
ン58にRFUから受信された20.00MHz−30dBの信号に対し
て50オームの入力インピーダンスを呈する。ミキサ21の
基本的機能はRFUからのIF信号をベースバンドにダウン
コンバートするとともに30〜35dBだけ増幅することであ
る。定常信号が20.00MHzでライン22に供給されている。
ライン22のこの定常信号は、COS/SIN IF発生器43からの
時間多重化されたSIN/COS/−SIN/−COS信号である。モ
デルMC 1496アクティブ・ミキサ21は、ライン22への局
部発信器入力信号をハイ・レベルにし、ライン58への被
変調信号をロウ・レベルにして使用している。ベースバ
ンドのライン97のミキサ出力は、差動増幅器である増幅
器20に差動的にAC結合されている。ミキサ21からの容量
結合と差動増幅器20の入力抵抗器とによって高域フィル
タが形成され、この高域フィルタの遮断周波数は約1Hz
である。
バッファ装置48はECLレベル20.00MHz発生器43とミキ
サ21との間のインターフェースを形成する。バッファ装
置48は搬送波入力を飽和スイッチングに引き込むための
350mVピーク・ピーク値信号をもたらすとともにこの入
力に対し+7.5VDCのバイアスを付与する。
IF SIN/COS発生器43は第5図に示してある。この発生
器43は、タイミング信号および制御信号発生器38からの
ライン98の4IFタイミング信号に応答して被追跡IF周波
数の4倍で動作するECL部品を有している。第5図を参
照すると、2つのフリップ・フロップ99、100は4分周
カウンタとして作用し、その出力の各々は互いに90度位
相がずれている。4X1マルチプレクサ(MUX)101はSIN、
COS、−SIN、−COS出力の切換を行う。MUX101の出力は
もう一つのDフリップフロップ102によって再クロック
されミキサ21へのライン103に出力される。この回路は
前記4つの成分間に正確に90度の位相シフトをもたら
す。この単一の時間多重化したチャンネルはIおよびQ
成分を正確に等しい利得で入力することを確実にしてい
る。
復調部のタイミング図は第6図に示してある。モデム
はCCUにシンボル当たり4個のデータ・ビットと16KHzシ
ンボル・クロックとを送る。アドレス・ラインおよび8
ビットバスは前記二つの装置間の状態/制御入替えを行
う。
増幅器20はミキサからの差動出力を受け入れ、これを
約25dB増幅する。増幅器20はAC結合の±10ボルト・ピー
ク・ピーク値信号をほとんど歪の無い状態でA/Dコンバ
ータ19に供給する。
TRW12ビットA/DコンバータであるA/D19は差動増幅器2
0からのベースバンド・スペクトルをマイクロプロセッ
サ17による処理のためディジタル・データに変換する。
サンプル速度は1シンボルにつき4回である(64KH
z)。
通常動作中は、ディジタル処理はTMS 320マイクロプ
ロセッサ17によって行われる。マイクロプロセッサ17
は、4K ROM46の構成する4Kバイト・メモリを用いて20MH
zで作動する。ポート・アドレス・ピンは、復調部とCCU
または特殊ダイバシティ・コンバイナ回路との間のI/O
レジスタにアドレスするために使われる。
マイクロプロセッサ17は、64KHzのサンプリング速度
でミキサ21からのI/Qデータを受ける。このI/Qデータ
は、変調部における処理と同様に一つの周波数チャンネ
ルに時間多重化されている。マイクロプロセッサ17は波
形の濾波処理および復調処理を行う。マイクロプロセッ
サ17は次に、受信したシンボルをバス104によりデータ
・ラッチ37に出力し、このデータ・ラッチ37は16KHzの
速度でライン63のRX CLK信号のパルスとともにRX DATA
ライン64経由でCCUに対してこのシンボルを送る。
受信機の状態は状態レジスタ24に格納され、I/Qサン
プルはIレジスタ29およびQレジスタ30に格納される。
CCUは、I/Qサンプルが外部ダイバシティ・コンバイナ回
路に必要な場合は状態を読み取ることになる。制御/状
態インタフェースおよびその機能について次に述べる。
基地局モデムの操作は固定RF周波数に割り当てられて
いる。基地局における通信は全二重化伝送である。した
がってモデムの変調部および復調部は同時に動作してい
る。モデムも制御周波数チャンネルに割り当てられてい
る場合は、そのモデムは、割当て制御スロット期間中に
RCC形式の情報の送受信を行うのみである。基地局にお
いては、STIMU 49にあるOCXOは固定されてシステムのマ
スタ・クロックとして作動する。したがって、受信に際
しての周波数のずれは発生しない。
基地局モデムからの全ての送信はライン60および62の
マスタTX CLK(16KHz)信号によってタイミングがとら
れている。基地局モデム内の微小遅延発生器40は、基地
局CCUに、ライン60のマスタTX CLKとの間のシンボル時
間端数部分を生ずる。この情報は次に、加入者局の信号
が基地局で全ての他のスロットに同期して受信されるよ
うに加入者局からの送信に遅れを与えるために、無線制
御チャンネル経由で加入者装置に送出される。
加入者局モデムにおけるすべての動作は、受信した伝
送内容からタイミング信号および制御信号発生器38によ
って回復された受信クロック(RX CLK)信号から抽出さ
れる。この信号は加入者局のマスタ・クロックとして作
用する。送信クロック遅延回路39からCCUへのライン62
のTX CLK信号は、基地局におけるようなマスタ・クロッ
クではない。この信号はライン63のRX CLK信号から抽出
される送信クロック遅延回路39により遅延を受ける。こ
のような遅延の持続時間は、加入者局のCCU、微小遅延
(SUB)レジスタ28によって供給され、このレジスタ28
から送信クロック遅延回路39によって読み出される。加
入者局のCCUはこの遅延を無線制御チャンネルを経て基
地局のCCUから受ける。この遅延は基地局と加入者局と
の間の距離によって定まる。加入者局のCCUはこの微小
時間情報をMOD BUS50を通してモデム内の微小遅延(SU
B)レジスタ28に供給する。モデム自体はこの微小遅延
を送信クロック遅延回路39経由で取り込む。CCUは正確
なシンボル数だけ遅延を受けているモデムにライン56の
TX SOS信号を挿入することによって整数シンボル遅延の
処理を行う。この処理によって、互いに異なる距離にあ
るすべての加入者局から基地局への着信信号を同期整合
させる。
モデム・システム内には多くの遅延源が存在し、シス
テムのタイミングに著しい影響を及ぼす。これらの遅延
源としては、アナログ・フィルタ遅延、伝搬遅延、FIR
フィルタ12の処理遅延等が含まれる。これらの遅延はTX
とRXのフレームを相互にスキューさせるもので、綿密な
考慮を払わなければならない。
変調部から復調部への遅延経路をその推定遅延値を付
して次に示す。
Tta:TXアナログ遅延。約0.55T Ttr:RFユニット内のTXとRXとの間の伝送遅延。約1.9T Td:伝搬遅延。最大1.2T(片道) Tra:RXアナログ遅延。約5.77T Th:A/D変換前のRXアナログ濾波出力のサンプリング中の
時間。約0.03T Tc:A/D変換時間。約0.22T Tf1、Tf2:RX FIR“ウィンドウ”。時刻t=0における
ピークを受信するため、フィルタはt=−Tf1において
サンプリング処理を開始し、Tf1(約3.5T)、Tf2(約3.
25T)まで持続しなければならない。
To:“ピーク”とTMS出力との間の処理遅延。約4.5T Tw:TX波形の長さ6T Tcrt:RXとTX(加入者)との間の補償遅延、最遠加入者
局に対して最小、最近接加入者局に対して最大。
SBn:最近接加入者局。
SBf:最遠加入者局。
基地局内のTX SOSと基地局における最初の受信アナロ
グ・シンボル・“ピーク”との間の遅延時間は+7.4シ
ンボルである。したがってTXスロットとRXスロットとの
間にはスキューが存在する。入来位相を正しく復号する
ためには、モデムは“ピーク”の到着よりも約3.5シン
ボル長だけ前にサンプリング処理を開始しなければなら
ない。したがって、TX SOSとRXサンプリングの開始点と
の間のスキューは約4シンボルの長さになる。
基地局においては、RXスロットの開始はTXスロットの
開始後約4Tの時点で起こる。受信される最初の“ピー
ク”を検出するための最初のアナログ・サンプルの取込
み時点をRXスロットの開始点と定義している。
最遠加入者局のモデムは、基地局のモデムのRXスロッ
トの開始4T前にそのTXスロットを開始する。他の加入者
局はそのTXスロットの開始を遅延させることができる。
加入者RF電話システム全体についてみると、距離に起
因する往復送信遅延は0〜3シンボル長の範囲のいろい
ろの値で発生する。したがって、基地局における受信通
話を同期状態にするため、加入者局はその送信クロック
を抽出受信クロック(RX CLK)に対して0〜3シンボル
時間シフトすることが可能でなければならない。時間遅
延は基地局において計算され、制御チャンネルによって
送出され、CCUによって解読される。CCUはTX CLKを遅延
させるため微小遅延定数を加入者局のモデムに付与す
る。微小遅延は微小遅延(SUB)レジスタ28に書き込ま
れる8ビットの値である。整数シンボル遅延はCCUによ
って制御される。ライン56のストローブTXSOS信号は、
基地局から受信された距離値にしたがって0、1、また
は2シンボル長だけ遅延して発生する。
どのスロットを受信するときも、モデムはスロットの
捕捉によって周波数同期化を実施し、追跡を続ける。加
入者局においては、VCXOはVCXOインタフェース41内のD/
A経由でマイクロプロセッサ17の直接制御下にある。マ
イクロプロセッサ17の周波数捕捉および追跡アルゴリズ
ムは、同期を維持するために必要なVCXOの変更を計算す
る。
どのスロットを受信するときも、マイクロプロセッサ
17は被受信データ・ストリームのビット同期パターンに
ついてビット同期化を実施する。アルゴリズムはビット
追跡ループを成す。マイクロプロセッサ17は80MHz VCXO
またはOCXOの可変周波数分周器に対して制御力を有する
(制御スロット復調時のみ)。ビット追跡ループ内部に
おいて、マイクロプロセッサ17はビット同期化を達成す
るために周波数分周を変更する。音声チャンネルの受信
時は分周値は16KHzの0.1%のステップ・サイズを有する
が、制御スロット時は分周値は+/−50%ほどまで大き
く変化させることができる。
フレーム同期化は、基地局と加入者局とでは互いに完
全に異なる方法で処理される。基地局においては、マス
タSOMF(モデム・フレームの開始)信号がモデムを経由
してCCUへのライン61に転送される。これは基地局から
のすべての送信に使用されるマスタSOMF信号である。こ
の信号およびライン60のマスタ・システム・シンボル・
クロック信号(16KHz)から、CCUはすべてのスロットお
よびフレーム・タイミングを導き出すことができる。
初期捕捉の間、加入者局においては、マイクロプロセ
ッサ17はRCC中のAM HOLEを探索する。AM HOLEが検出さ
れると、マイクロプロセッサ17は2、3のフレームにつ
いてAM HOLEをカウントし、タイミング信号および制御
信号発生器38にAM STROBE/マーカをAM HOLEのフレーム
位置でCCUへのライン65に供給させる。CCUはこのストロ
ーブ・マーカを使用し、正確なフレーム同期を得るため
にCCUソフトウェアによって変更可能な初期フレーム・
マーカ・カウンタをセット・アップする(ウィンドウイ
ング)。これはまた、AM HOLEが検出されかつRCCが捕捉
されたことを表す。
スロット同期化はCCUの制御下にある。ライン56の信
号TX SOSおよびライン57の信号RX SOSは、スロットの送
信または受信を開始するためのタイミング信号および制
御信号発生器38へのコマンドである。これらの信号は、
ライン62のTX CLK信号にそれぞれ同期している。
モデムの復調部は、制御ワード・レジスタ31のRX制御
ワードのビット7にしたがってオフライン・モードまた
はオンライン・モードのいずれかで動作する。復調部を
一方のモードから他方のモードに切り換えるには、CCU
はMOD RESETを送出し、MOD BUS 50を経由してRXワード
・レジスタ31に所要コマンドを書込み、次にMOD RESET
信号を無効化する。
オフライン・モードにおいては、マイクロプロセッサ
の外部メモリはROM45からの2Kワード、RAM44からの2Kワ
ードで構成される。CCUは、モデムが自己試験および調
整ルーチンを実行するように、モデムの非送信または非
受信時に、モデムにこの信号を立上げ後および各所定時
間数ごとに入力するようにコマンドを発する。
自己試験ルーチンは、ROM45、46、内部RAMおよび外部
RAM44、およびCCUへのインタフェースを試験する。この
ルーチンは、試験結果を状態レジスタ24を通してCCUに
送出する。
調整ルーチンは、復調部に調整信号を送出することと
マイクロプロセッサ17に包含されているFIRフィルタの
係数を計算することとを含む。このルーチンは、モデム
の非データ送信時または非データ受信時に、各所定の長
さの時間ごとにオフラインで実施される。
オンライン・モードにおいては、モデムは制御ワード
・レジスタ31のRX部制御ワードにしたがって、制御チャ
ンネルまたは音声スロットのいずれかから信号を受信す
る。オンライン・ソフトウェアは以下のルーチンを実行
する。
初期化ルーチンは、立上げ時またはリセット信号の受
信後、マイクロプロセッサ17によって実施される。この
ルーチンはレジスタ31の制御ワードを読取り、この制御
ワードにしたがって他のルーチンの呼出しを行う。
このルーチンは、CCUがモデムに対しライン54にMOD R
ESET信号を、かつオンライン・モード入力のため制御レ
ジスタ31に対してMOD BUS 50によりコマンドを送出した
ときに起動される。このルーチンは、オンラインPROMに
ついてのチェックサム試験を実行し、パラメータを初期
化し、制御ワード・レジスタ31を読取り、そして適切な
ルーチンに分岐する。
周波数捕捉ルーチンは、加入者局VCXO周波数を基地局
のクリスタル周波数に同期させるように、制御チャンネ
ル受信時に、加入者局のモデムのみで実行される。送
信、受信、およびIF周波数は加入者局のVCXOまたは基地
局のOCXOから抽出されるので、このルーチンはすべての
周波数を同期状態する。
このルーチンは加入者局のモデムにおいてのみ使用さ
れる。このルーチンは復調部が制御チャンネル周波数に
設定されている場合にCCUからのコマンドにより起動さ
れる。このルーチンの機能は、VCXO周波数を基地局のOC
XOの周波数に同期させることにある。この同期処理は、
基地局からの送信が行われていない短時間のAM HOLEを
先ず探索することに始まる。この探索後、基地局は未変
調搬送波信号を送信する。この波形を受信すると、IFミ
クサの出力はVCXOと基地局のクリスタル発振器の周波数
との差に比例する周波数を有する別の正弦波波形とな
る。モデム・ソフトウェアある時間間隔でIおよびQチ
ャンネルをサンプルし、フェーズ・ロック・ループ機能
を行う、すなわち、各時間間隔に対する位相の変化を判
定し、この位相変化を低減フィルタに導き、これを修正
ワードとしてVCXOに送出する。モデムは、この位相変化
があるレベル以下になったとき、周波数の捕捉が達成さ
れたと判断する。AM HOLEがある時間内に検出されない
場合は、モデムはCCUにエラー・メッセージを送出し受
信機が制御チャンネルに同調していないことを示す。
このルーチンは初期化ルーチンによって呼出され、状
態レジスタ24からCCUへ状態ワード、すなわち周波数捕
捉が達成されたか否かを示す状態ワードを送出する。
初期化ルーチンによって呼出しを受けた場合、周波数
捕捉ルーチンはAM HOLE探索のためIおよびQチャンネ
ルをサンプルし、同時にAGCループの形成を行う。所定
のサンプル数の期間内にAM HOLEが検出されない場合
は、このルーチンはこの情報を状態レジスタ24経由でCC
Uに伝達する。CCUは別の可能性のあるRCC周波数に切り
換え、周波数捕捉ルーチンを再起動する。
AM HOLEの検出後、このルーチンは未変調搬送波の送
信期間中フェーズ・ロック・ループを提供する。このル
ープにおいて、IサンプルおよびQサンプルが抽出さ
れ、サンプル出力信号の位相角が計算される。
計算された位相角は直前の位相角から減算され、減算
結果は低減濾波され、制御ワードとしてVCXOに送出され
る。信号の振幅を使用してループ期間中にAGCも計算さ
れる。指定された持続時間の終わりに位相のずれが所定
の量以下である場合はモデムは状態レジスタ24に“1"を
設定し、位相のずれがこの量より依然として大である場
合は状態レジスタ24に“2"を設定する。後者の場合、周
波数捕捉ルーチンは1スロット以上にわたり再起動可能
である。
ビット同期化ルーチンは、RCCの受信時および周波数
捕捉ルーチンの完了後、加入者局モデムと基地局モデム
の両者で実行できる。加入者局モデムでは、その出力は
16KHzシンボル・クロッくを基地局の送信への同期のた
めに使用する。基地局のモデムにおいては、上記出力は
基地局のモデム・クロックとの同期性を得るために加入
者局送信に組み入れられるべき微小遅延を決定するため
に使用される。
スロット受信ルーチンは、モデムがデータ受信可能状
態になったとき、すなわち周波数同期およびビット同期
が達成された後に呼出される。このルーチンの主要機能
は、(a)シンボル受信ルーチン(後述)のためのパラ
メータの初期化、(b)最初のシンボルがサンプルされ
たときのシンボル受信ルーチンの起動、および(c)ス
ロットのすべてのシンボルの受信後のリンク品質その他
の情報の判定、である。
このルーチンは、各受信スロットの開始時に初期化ル
ーチンによって呼出される。このルーチンの主要機能
は、シンボル受信ルーチンのためのパラメータを初期化
することである。このタスクの完了後、このルーチンは
スロット中の最初のシンボルのすべてのサンプルがFIFO
スタック18に記録されるまで待ち、その後シンボル受信
ルーチンに分岐する。
このルーチンの処理タスクは下記のとおりである。
1.制御ワード・レジスタ31から変調レベルMLを読取るこ
と、ここにMLの値は2、4、または16であり得る。
2.下記の式で与えられる半シンボル値を計算すること。
3.復調された位相からLSBを切り捨てるために使用するM
ASKを計算すること。MASKはMLおよび復調された位相を
表すために使用されるビット数に依存する、すなわち 2nが22.5度の位相角を表すとすると、 MASK=8X2n(ML=2の場合) =12X2n(ML=4の場合) =15X2n(ML=16の場合) 4.AGCレジスタ26からこのスロットに対する直前のAGCを
読取り、これを送出すること(基地局の場合のみ)。
5.最初のシンボルに対するサンプリングの終了まで待
ち、その後シンボル受信ルーチンに分岐すること。およ
び 6.前記スロットのすべてのシンボル受信後、リンク品質
レジスタ25からCCUに送出すること。
シンボル受信ルーチンは、データ受信時にシンボル周
期ごとに一度起動され、その機能は、(a)シンボルに
ついてIおよびQサンプルを読取ること、(b)このI
およびQサンプルを濾波すること、(c)送信シンボル
を判定しこれをCCUに送出すること、(d)VCXOを入来
信号に同期させるためフェーズ・ロック・ループを実行
すること、(e)ビット追跡アルゴリズムを実行するこ
と、(f)AGCを計算すること、および(g)リンク品
質計算のための情報を累算することである。
このルーチンは、1つのシンボルからの4つのサンプ
ル値がすべて外部FIFOスタック18に記憶されたときにシ
ンボルごとに一度起動される。このルーチンはこのサン
プル値をメモリに読込み、これを処理して送信シンボル
を判定する。また、信号振幅からAGCを計算する。受信
シンボルと送信シンボルとの間のずれはAGC、リンク品
質、および追跡アルゴリズムに使用される。このモジュ
ールの実行時間は1シンボル幅すなわち65.5マイクロ秒
より短い。
ある特定のシンボルに対するIおよびQサンプルの受
信およびメモリ格納の後、このルーチンは以下のタスク
を実行する。
1.受信されたサンプルのFIR濾波処理(FIRフィルタ係数
は以下に説明する調整ルーチンによって決定される)。
2.信号レベルを判定し、それをAGCに使用すること。
3.受信された位相角を判定し、直前の位相角を減算し、
減算結果を丸め、丸められた結果をGray符号化し、符号
化結果をCCUに送出すること。
4.ビット追跡アルゴリズムを実行すること。(この出力
はすべてのシンボルに関して累算され、スロットの終了
時に送出される。これは、加入者RXクロックを基地局の
送信に同期させるために使用される。) 5.VCXOを基地局の発振器に同期させるためにフェーズ・
ロック・ループを実行すること。(この出力はスロット
の終了時にVCXOに送出される、これは加入者局のみで使
用。)および、リンク品質のためのデータ累算とスロッ
トの終了時におけるリンク品質レジスタ25経由のCCUへ
の情報送出。
モデムが必要とする内部クロック信号は、ライン59の
マスタ80MHzクロック信号からタイミング信号および制
御信号発生器38により発生する。モデムはライン60のマ
スタ16KHzクロック信号を送信のためのTX CLKとして使
用する。このため、基地局からの転送はすべて相互に同
期している。
加入者局のクロック信号は、加入者局タイミング装置
のマスタ80MHz VCXOから抽出される。このVCXOはモデム
からのライン78のVCXO FDBK信号によって制御されてい
る。ライン78のVCXO FDBK信号から、すべての受信およ
び送信クロックは計算されている。タイミング信号およ
び制御信号発生器38はつぎに入力データ・ストリームか
ら抽出されたライン63の16KHz RX CLK信号をCCUに供給
する。CCUはそれ自体で制御チャンネル内のユニーク・
ワードを検出し、ユニーク・ワードおよびライン63のRX
CLK信号からフレームおよびスロット・マーカを決定す
ることができる。ライン65のAM STROBE信号は、マイク
ロプロセッサ17によって復調された信号からタイミング
信号および制御信号発生器38によって導き出され、ユニ
ーク・ワードを得るために探索すべき所をCCUに知らせ
る。
加入者局においては、マイクロプロセッサ17がビット
および周波数追跡パラメータを計算し、VCXO FDBX信号
およびVCXO WR信号をSTIMU49に出力することによってタ
イミングを調整する。周波数を調整するために、マイク
ロプロセッサ17はVCXOに電圧を供給するVCXOインタフェ
ース41内のD/Aコンバータに出力する。このVCXO周波数
は5で分周され16MHzになる。この16MHzクロックは再び
5で分周され3.2MHzクロックを発生させる。タイミング
信号および制御信号発生器38は、これを4で分周しTX F
IRフィルタ12に必要な800KHzクロック信号を生ずる。サ
ンプル・タイム発生器42は、3.2MHzクロック信号を50で
分周し64KHzサンプル・クロック信号を発生させる。サ
ンプル・タイム発生器42はマイクロプロセッサ17の制御
下にあり制御チャンネル捕捉時に遅延を発生させる。こ
れにより高速捕捉のための±16KHzクロック幅の大幅な
飛越しを可能にする。
自己適応調整モードは、経時変化または温度変化によ
るすべてのアナログ・フィルタの劣化の修正のために、
マイクロプロセッサ17に格納ずみの復調部ディジタルFI
Rフィルタのフィルタ係数の調整にモデムが入るループ
バック状態である。この解析は、送信部データをRFユニ
ット経由でループバックさせかつモデムの復調部に既知
の符号パターンを受信することによって行われる。前記
係数は5制約ラグランジュ方式によって最適化される。
五つの制約項とは、(1)受信されたデータ・ストリー
ム、(2)0.05Tだけ遅延を受けたデータ・ストリー
ム、(3)0.05Tだけ進められたデータ・ストリーム、
(4)隣接上位チャンネルからのデータ・ストリーム、
(5)隣接下位チャンネルからのデータ・ストリームで
ある。
調整モードの間、マイクロプロセッサ17は、その調整
モードの期間だけイネーブルされるFIFOスタック36から
のライン106の一連の32シンボル長の調整パターンを変
調部のFIRフィルタ12に供給する。時間進みおよび時間
遅れは2つのストリームを0.05Tだけスキューさせる。
CCUは、制御ワード・レジスタ31からのライン107の制
御信号に応答して調整モード切換装置11を作動させるこ
とによって、モデムを調整モードに設定しモデムの変調
部にFIFOスタック36からの特殊調整パターンを読み取ら
せる。復調部も試験の所要に応じて進みないし遅れを受
ける。処理を完了すると、モデムは係数が計算されたと
いう状態メッセージをCCUに送出する。この時点で、CCU
はRFUにループバックを確立し、戻りデータを読み取
り、そのデータの有効性を試験することを命じつつ、モ
デムを正常動作に設定しかつ設定パターンを書き込むこ
とによってモデムを試験する。
調整モードは、CCUが適切な制御レジスタ・ビットを
設定しかつライン54のMOD RESET信号をモデムに送出す
ることによって始動する。これによりマイクロプロセッ
サ17をROMの4K使用およびRAMのO−K使用からROM 45の
2K使用およびRAM 44の2K使用に再構成する。この2K ROM
45は調整モード・アルゴリズムを保持し、2K RAM 44は
フィルタ係数の計算時にスクラッチパッドメモリとして
作用する。
一つのアルゴリズムは隣接チャンネル特性を計算す
る。隣接チャンネル干渉を判定するため、モデムの変調
部は受信周波数から25KHz離れた周波数で送信可能でな
ければならない。このことはCCUがモデムの状態レジス
タを読み取ることによって達成される。状態レジスタ24
内の情報は、CCUにモデムの指示どおりRFU受信部内の周
波数を変更するように指令する。
マイクロプロセッサ17は調整ルーチンを実行する。調
整ルーチンの機能は、マイクロプロセッサ17内のFIRフ
ィルタ係数を計算することである。変調部はループバッ
ク・モードにおいて起動し、あるシンボル系列を送出す
る。このシンボル系列は、以下の5種類の異なるモード
でRFU経由で復調部に転送される。(1)正常モード、
(2)進みタイミング・モード、(3)遅れタイミング
・モード、および(4および5)隣接上位および下位チ
ャンネルモード。最後の二つのモードにおいては、AGC
の設定は23dBだけ増大させる。
復調部は入力波形のサンプルを使用して位数28の正の
定眼対称マトリックスAを生成する。さらに、28ワード
のベクトルVが入力サンプルから生成される。係数ベク
トルCは次式によって与えられる。
C=A-1・V ……(式2) B=A-1(given A)の計算にあるアルゴリズムを使用
する。丸めの誤差によりBの値は正確でないので、反復
方法を用いて一層正確なCを計算する。
この計算は28位数の複素FIRフィルタ係数を生じる。
変調部は調整モードにおいて起動し、5つの同様な系
列対を転送する。これらの対の各々は以下の2つの系列
で構成されている。(a)9個のNULLシンボル、1個の
“1"シンボル、および22個のNULLシンボルから成るI系
列、(b)9個のNULLシンボル、1個の“j"シンボル、
および22個のNULLシンボルから成るQ系列。上記“1"は
いかなるシンボルでも差し支えない。また、“J"は"1"
と90度異なるシンボルである。
復調部の処理タスクは、 (1)正常モードにおける信号ピークが最大値の50〜70
%になるようにAGCを調節すること(第4および第5の
モードに関しては、AGCを23dBだけ増大させる)、 (2)入力サンプルを読み込み記憶すること(各系列と
も最初の32個のサンプルを捨て次の64個のサンプルを記
憶する)、(3)マトリックスA(28、28)を構築する
ことである。正常モード(第1のモード)においては下
記の処理が行われる。
A(I,J)=A(I,J)+ΣX(4N−1)・(4N−J)…
…(式3) この加算は次式を満足するすべてのNについて行われ
る。
0≦4N−I<64および0≦4N−J<64 ……(式4) 上記進みモードおよび遅れモード(上記第2および第
3のモード)に関しては、N=8から得られた項が加算
されないことを除き上記と同一処理が行われる。第4お
よび第5のモードにおいては(上位および下位の隣接チ
ャンネルに関する伝送)、下記の処理が行われる。
A(I,J)=A(I,J)+ΣX(2N−1)・(2N−J)…
…(式5) この加算は次式を満足するすべてのNについて行われ
る。
0≦2N−I<64および0≦2N−J<64 ……(式6) 調整モードにおける復調部のその他の処理タスクは下
記のとおりである。
(4)最初の系列対のサンプルからベクトルV(1:28)
を生成すること。
a.I{V(I)}=X(32−I) ……(式7) ここにXは第1の(I)系列のサンプルである、およ
び b.Q{V(I)}=V(32−I) ……(式8) ここにXは第2の(Q)系列のサンプルである、およ
び (5)AxC−V=0を解くことにより係数ベクトルCを
求めること。これは先ずAの逆元であるBを求めること
によって行われる。丸めの誤差により、Bは正確でない
公算がある。正確なCを求める解法に下記の反復法を使
用する。
Co=BxV ……(式9) Cn+1=Cn-bxB(AxCn−V) ……(式10) ここにbは1より小である所定値。
【図面の簡単な説明】
第1A図および第1B図は互いに継ぎ合わせた状態で本発明
のモデムの好ましい実施態様のブロック図を示し、 第2図はビット・ストリームのシンボルをGray符号化す
る際の一連の信号を示す図であり、 第3図は前記モデムの変調部のFIRディジタル・フィル
タのブロック図であり、 第4図は前記モデムの変調部のFIRディジタル・フィル
タの内部におけるシンボルとそれらシンボルの各々に乗
算されるべきフィルタ係数読出し値との時間関係を示す
図であり、 第5図は前記モデムの復調部のSIN/COS IF発生器のブロ
ック図であり、 第6図は前記モデムの動作に関する制御信号、タイミン
グ信号およびデータ信号の時間関係を示す図である。 主要部分の符号の説明 10……差動PSK変換用固定記憶装置 11……調整モード切換装置 12……FIRディジタル・フィルタ 13……D/A変換器 14……帯域フィルタ、15……ミキサ 16……RF増幅器 17……マイクロプロセッサ 18……FIFOスタック 19……A/D変換器 20……増幅器、21……ミキサ 22……ライン、23……インタフェースレジスタおよびバ
ス制御装置 24……状態レジスタ 25……リンクQレジスタ 26……AGCレジスタ 27……RX周波数レジスタ 28……微小遅延レジスタ、29……同相Iレジスタ 30……直角位相Qレジスタ 31……制御ワードレジスタ、32……微小遅延(BS)レジ
スタ 34……バッファ制御装置 35……読取り/書込みデコーダ 36……FIFOスタック、37……データ・ラッチ 38……内部タイミング信号および制御信号発生器 39……送信クロック遅延装置 40……微小遅延発生器 41……VCXOインタフェース装置 42……サンプル・タイム発生器 43……COS/SIN IF信号発生器 44……RAM、45……ROM 46……ROM 47……バッファ/減衰器 48……バッファ装置 49……システム・タイミング装置
フロントページの続き (72)発明者 デイヴイツド エヌ.クリツチロウ アメリカ合衆国 カリフオルニア州 92126 サン デイエゴ メサ スプリ ングス ウエイ 9739 (72)発明者 モシエ イエフシユア イスラエル共和国 キリアツト ヤム 29000 ピー.オウ.ボツクス 1046 (56)参考文献 特開 昭57−141165(JP,A) 特開 昭57−91058(JP,A)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データビットストリームを所定数のビット
    ごとにシンボル期間Tで符号化したデータシンボルの系
    列を伝送チャンネル経由で伝送するために、前記データ
    シンボルを単一の信号経路から成るディジタルフイルタ
    で位相偏移変調信号に変換する多相位相偏移変調器を含
    むモデムにおいて、 前記変調器における前記ディジタルフイルタが、 前記データシンボルを所定数ごとに一時的に格納し、格
    納された前記所定数のデータシンボルの各々を前記シン
    ボル期間Tよりも短いサンプリング周期でサンプリング
    するとともに、そのサンプリング周期よりも短い周期で
    前記データシンボルの同相(I)成分および直交位相
    (Q)成分を時間的にずれたディジタルコードとして取
    り出すサンプリング手段と、前記ディジタルコードと前
    記デイジタルコードの各々に対応したフィルタ係数とを
    乗算したディジタル信号を生ずる手段とを含み、 前記変調器が、 前記ディジタルフイルタの出力を位相変調アナログ信号
    に変換するディジタル・アナログ変換器と、 前記位相変調アナログ信号の周波数を交信相手のモデム
    への伝送のために所望の周波数に周波数変換する周波数
    変換手段と をさらに含むモデム。
  2. 【請求項2】前記伝送チャンネル経由で伝送するための
    チャンネルおよび前記所望の周波数を定めるチャンネル
    制御手段と、 前記チャンネル制御手段に接続され、前記シンボル期間
    Tの所定整数倍の長さの振幅変調成分の現れない期間の
    有無を探索し、その期間の検出に応答したのち前記周波
    数を捕捉し前記伝送チャンネルを設定するマイクロプロ
    セッサと をさらに含む特許請求の範囲第1項記載のモデム。
  3. 【請求項3】前記変調器が、前記ディジタル・アナログ
    変換器の出力に接続されその出力の非所望の成分を除去
    する帯域フィルタをさらに含む特許請求の範囲第1項記
    載のモデム。
  4. 【請求項4】前記変調器における前記データビットスト
    リームの前記データシンボルへの符号化がグレイ符号化
    である特許請求の範囲第1項記載のモデム。
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