JPH08130492A - 無線装置 - Google Patents

無線装置

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JPH08130492A
JPH08130492A JP6267866A JP26786694A JPH08130492A JP H08130492 A JPH08130492 A JP H08130492A JP 6267866 A JP6267866 A JP 6267866A JP 26786694 A JP26786694 A JP 26786694A JP H08130492 A JPH08130492 A JP H08130492A
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pam
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pam signal
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Akitaka Tomabechi
米 地 明 孝 苫
Takeshi Akiyama
山 健 秋
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ヒルベルト変換の精度向上を図るとともに不
要輻射の少ない全搬送波または低減搬送波SSB方式を
用いたTDD方式のアナログ無線装置の実現。 【構成】 送信ベースバンド部2にベースバンド信号を
PAM信号に変換して帯域制限フィルタを介して伝送す
る手段と、受信ベースバンド部9に受信したPAM信号
の符号識別点をサンプリングしてFIRフィルタで波形
補間する手段を備える。音声信号をPAM信号に変換
し、このPAM信号をウインドウ関数を乗算したFIR
フィルタのインパルス応答信号にヒルベルト変換を施し
た信号を直交変調部3でSSB変調波に変換することに
より、ヒルベルト変換の精度を向上させ、不要輻射の少
ないSSB方式かつTDD方式の無線装置を実現するこ
とができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、主にアナログ移動通信
システムに供する複信無線装置に関し、特に変調方式に
全搬送波SSB( Single Side Band :単側帯波通
信)方式または低減搬送波SSB方式を用い、相互通話
のための複信方式にTDD(Time Division Duplex
:時分割複信)方式を用いた無線装置に関する。
【0002】
【従来の技術】全搬送波SSB方式または低減搬送波S
SB方式に用いるSSB波の生成法としては、選択性フ
ィルタ法と位相推移法とがある。選択性フィルタ法は、
帯域通過形フィルタによって1つの側波帯を除去してS
SB波を生成する方法である。位相推移法は、ヒルベル
ト変換器によってベースバンド信号にヒルベルト変換を
施し、ベースバンド信号とベースバンド信号のヒルベル
ト変換との直交変調によってSSB波を生成する方法で
ある。
【0003】一方、TDD方式は、一般に1周波数複信
またはピンポン伝送といわれ、送信周波数と受信周波数
に同一の周波数を割り当て、その同一周波数上で周期的
に送信と受信を繰り返すことにより複信を実現するもの
である。すなわち、送受信を時間軸上で分割する複信方
式である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のSSB方式には、次のような問題があるため、TD
D方式のアナログ複信無線装置を実現することが困難で
あった。第1に、選択性フィルタ法で1つの側波帯を完
全に除去するためには、フィルタの振幅特性が方形に近
い鋭い遮断特性を必要とするが、実現できる鋭さには限
界があり、除去できなかった側波帯成分が不要輻射とし
て存在し、干渉妨害の原因となる。
【0005】第2に、位相推移法はベースバンド信号に
ヒルベルト変換を施した信号を用いるので、ヒルベルト
変換の精度が問題になる。ヒルベルト変換は、(−∞〜
∞)の範囲のベースバンド信号に対して定義されてお
り、TDD方式では、(−∞〜∞)の範囲のベースバン
ド信号のヒルベルト変換は実現できない。したがって、
有限の時間で近似してヒルベルト変換を行なうが、時間
を有限とするためにヒルベルト変換の誤差が生じ、スペ
クトルの広がりの原因となる。
【0006】本発明は、このような従来の問題を解決す
るものであり、ヒルベルト変換の精度向上を図るととも
に不要輻射の少ない全搬送波SSB方式または低減搬送
波SSB方式を用いたTDD方式のアナログ複信無線装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、変調方式として全搬送波SSB方式また
は低減搬送波SSB方式を用い、複信方式としてTDD
方式を用い、送信ベースバンド部に、ベースバンド信号
をPAM( Pulse Amplitude Modulation:パルス
振幅変調)信号に変換して帯域制限フィルタを介して伝
送する手段と、受信ベースバンド部に、受信したPAM
信号の符号識別点をサンプリングしてデジタルフィルタ
で波形補間する手段を備えたものである。
【0008】
【作用】本発明は、上記構成により、音声信号をPAM
信号に変換し、このPAM信号をウィンドウ関数を乗算
した帯域制限フィルタ、例えばFIRフィルタのインパ
ルス応答信号とウィンドウ関数を乗算したFIRフィル
タのインパルス応答信号のヒルペルト変換した信号に変
換することにより、ヒルベルト変換の精度を向上させる
ことができるので、ヒルベルト変換の誤差による隣接チ
ャネル漏洩電力を低減することができ、不要輻射の少な
いSSB方式かつTDD方式の無線装置を実現すること
ができる。
【0009】
【実施例】図1は本発明の一実施例における無線装置の
概略構成を示すものである。図1において、1は入力す
る音声信号、2は入力された音声信号1を帯域制限し、
フレーム毎に分割して時間圧縮し、その先頭に同期シン
ボルを付加し、さらにヒルベルト変換を行なって2系統
のベースバンド信号に変換する送信ベースバンド部、3
は2系統のベースバンド信号により互いに直交する中間
周波数をそれぞれ振幅変調して加算する直交変調部、4
は直交変調された信号を中間周波数から回線周波数に変
換して出力する無線部、5は送受信を切り替えるアンテ
ナスイッチ、6は無線信号を送受信するアンテナ、7は
受信した信号を中間周波数に変換するフロントエンド
部、8は中間周波数の信号をベースバンド信号に復調す
るSSB復調部、9は復調されたベースバンド信号から
同期シンボルを抽出して受信スロットのタイミングを生
成し、変換されたPAN信号の符号識別点をサンプリン
グしてデジタルフィルタで波形補間し、圧縮音声信号を
時間軸上で伸長して帯域制限を施す受信ベースバンド
部、10は復元された音声信号である。11は送信側の
無線部4および受信側のフロントエンド部7で周波数変
換を行なうためにローカル周波数を出力するシンセサイ
ザ回路、12は一定時間毎に送信動作と受信動作を交互
に行なうためのタイミングをとるタイミング制御回路で
あり、送信ベースバンド部2、受信ベースバンド部9、
シンセサイザ回路11、アンテナスイッチ5等の動作タ
イミングを制御する。
【0010】図2は図1の送信ベースバンド部2の詳細
およびタイミング制御回路12との関係を示している。
図2において、21はローパスフィルタ、22はA/D
変換器、23は送信フレームスイッチ、24は同期メモ
り、25、26はバッファメモリ、27は送信フレーム
スイッチ、28は同期シンボル挿入スイッチである。2
9はデジタルフィルタ/ヒルベルト変換器であり、ナイ
キスト第1基準を満足するFIR( Finite Impulse
Response :有限長インパルス応答)フィルタとヒルベ
ルト変換器とからなる。30は直流電源、31は加算
器、32、33は乗算器、34はウインドウ関数発生器
である。タイミング制御回路12からは、A/D変換器
22およびバッファメモリ25、26の入力側に1/T
s[kHz]のクロックCLK1が供給され、同期メモ
リ24およびバッファメモリ25、26の出力側に2/
Ts[kHz]以上のクロックCLK2が供給され、送
信フレームスイッチ23、27および同期シンボル挿入
スイッチ28にスイッチ切り替え信号TIM1が供給さ
れ、ウインドウ関数発生器34にTDDタイミング信号
TIMが供給されている。
【0011】図3は図1の受信ベースバンド部9の詳細
およびタイミング制御回路12との関係を示している。
図3において、35は同期抽出回路、36は受信フレー
ムスイッチ、37、38はバッファメモリ、39は受信
フレームスイッチ、40はFIRフィルタであるデジタ
ルフィルタ、41はD/A変換器、42はローパスフィ
ルタである。タイミング制御回路12からは、バッファ
メモリ37、38の出力側にクロックCLK1が供給さ
れ、バッファメモリ37、38の入力側にクロックCL
K2が供給され、受信フレームスイッチ36、39にス
イッチ切り替え信号TIM1が供給されている。
【0012】図4および図5は、図2に示した送信ベー
スバンド部2におけるタイミングを示している。図4に
おいて、(a)はA/D変換器22から出力されたPA
M信号、(b)は送信フレームスイッチ23のタイミン
グ、(c)は送信フレームスイッチ27のタイミング、
(d)は同期シンボル挿入スイッチ28のタイミング、
(e)はデジタルフィルタ/ヒルベルト変換器29の入
力信号である。図中BM1はバッファメモリ25、BM
2はバッファメモリ26、SMは同期メモリ24を表
す。図5において、(f)はデジタルフィルタ/ヒルベ
ルト変換器29におけるデジタルフィルタの出力信号、
(g)はヒルベルト変換器の出力信号、(h)は直流電
源30の出力信号、(i)はウインドウ関数発生器34
の出力信号、(j)は乗算器32の出力信号、(k)は
乗算器33の出力信号である。
【0013】図6は図3に示した受信ベースバンド部9
におけるタイミングを示している。図6において、
(l)はSSB復調部8からの出力信号、(m)は同期
抽出回路35におけるPAM信号、(n)は受信フレー
ムスイッチ36のタイミング、(o)は受信フレームス
イッチ39のタイミング、(p)はデジタルフィルタ4
0の入力信号、(q)はローパスフィルタ42の出力信
号である。図中BM3はバッファメモリ37、BM4は
バッファメモリ38を表す。
【0014】図7は複数のインパルス応答波形を用いた
場合の同期シンボル例および同期シンボルと第1PAM
信号との間にインパルス応答波形のみが存在する時間を
設けた例である。71は同期シンボル(3シンボル)、
72は零点信号(インパルス応答波形のみが存在する時
間−4シンボル)、73は第1PAM信号、74はイン
パルス応答波形である。
【0015】図8は時間分割中継を行なう場合の中継局
の実施例である。81は同期メモリ、82はバッファメ
モリ、83は同期シンボル挿入スイッチ、84はデジタ
ルフィルタ/ヒルベルト変換器、85は加算器、86は
直流電源、87は乗算器、88は乗算器、89はウィン
ドウ関数発生器、90は直交変調部、91は無線部、9
2はタイミング制御回路、93はシンセサイザ回路、9
4はアンテナスイッチ、95はアンテナ、96はフロン
トエンド部、97はSSB復調部、98は同期抽出回路
である。
【0016】図9は時分割中継を行なう場合の送信局−
中継局−受信局の送受信タイミングであり、送信例の移
動局(1)の送信タイミングと、中継局の送受信タイミ
ングと、受信例の移動局(2)の受信タイミングをそれ
ぞれ示している。
【0017】次に上記実施例における送信および受信の
動作について説明する。ただし、同期方式は、発呼側を
同期源とした着呼側従属同期方式であり、ここでは発呼
側の送受信動作を説明する。まず、送信側の動作につい
て説明する。音声信号1は、ローパスフィルタ21に入
力されて帯域制限を施され、A/D変換器22へ出力さ
れる。A/D変換器22には、タイミング制御回路12
から1/Ts[kHz]のクロックCLK1が供給され
ており、ローパスフィルタ21により帯域制限された音
声信号は、A/D変換器22によりサンプリング間隔T
s[msec]でサンプリングされ、図4の(a)に示
すようなPAM信号に変換される。A/D変換器22か
ら出力されたPAM信号は、タイミング制御回路12か
らのスイッチ切り替え信号TIM1を入力された送信フ
レームスイッチ23により、図4の(b)に示すように
順次バッファメモリ25(BM1)または26(BM
2)に蓄積される。
【0018】ここで、TDDフレーム長をT[mse
c]とすると、PAM信号は、T[msec]区間毎に
デジタル信号としてバッファメモリ25または26に交
互に1/Ts[kHz]のクロックで書き込まれる。ま
た、送信フレームスイッチ27により読み出される場合
も、図4の(c)に示すようにバッファメモリ25(B
M1)または26(BM2)から交互に読み出される。
さらに、図4の(d)に示すように、バッファメモリ2
5(BM1)、26(BM2)から読み出される直前
に、同期シンボル挿入スイッチ28により同期メモリ2
4から同期シンボルおよび零点のデータが読み出され、
これに続きバッファメモリ25、26からPAM信号デ
ータが読み出される。読み出すクロックとして、タイミ
ング制御回路12から2/Ts[kHz]以上のクロッ
クCLK2がバッファメモリ25、26および同期メモ
リ24に供給される。
【0019】同期シンボル例および同期シンボルと第1
PAM信号との間にインパスル応答波形のみが存在する
時間の例を図7に示す。
【0020】同期シンボル挿入スイッチ28から出力さ
れたPAM信号データは、図4の(e)に示すようにデ
ジタルフィルタ/ヒルベルト変換器29に入力される。
デジタルフィルタ/ヒルベルト変換器29は、sinx/x形
のインパルス応答にレイズドコサイン形ウインドウ関数
を乗算したFIRフィルタと、sinx/x形のインパルス応
答のヒルベルト変換にレイズドコサイン形ウインドウ関
数を乗算したヒルベルト変換器とで構成されている。デ
ジタルフィルタ/ヒルベルト変換器29に入力された信
号は、図5の(f)に示すデジタルフィルタのインパル
ス応答信号mg(t)および図5の(g)に示すヒルベ
ルト変換器のヒルベルト変換信号mh(t)に変換さ
れ、信号mg(t)は加算器31へ出力され、信号mh
(t)は乗算器33へ出力される。ここで、信号h
(t)はg(t)のヒルベルト変換であり、mは変調指
数を表し、全搬送波SSB方式の場合は(0<m<
1)、低減搬送波SSB方式の場合は(1<m)を満足
するmを選択する。また、直流電源30により加算器3
1には、図5の(h)に示す直流信号が印加され、ウイ
ンドウ関数発生器34により乗算器32、33には、図
5の(i)に示すレイズドコサイン形ウインドウ関数W
(t)が印加される。
【0021】デジタルフィルタ/ヒルベルト変換器29
で生成された信号mg(t)およびmh(t)は、乗算
器32、33によってウインドウ関数W(t)が乗算さ
れ、図5の(j)、(k)に示すように信号T(t)、
Q(t)に変換される。 I(t)=W(t)・{1+mg(t)} Q(t)=W(t)・m・h(t)
【0022】このようにして得られた信号I(t)、Q
(t)は、図1の直交変調部3で直交変調され、全搬送
波SSB変調波または低減搬送波SSB変調波に変換さ
れた後、無線部4においてシンセサイザ回路11からの
ローカル周波数と混合されて回線周波数に変換され、ア
ンテナスイッチ5を経由してアンテナ6から放射され
る。アンテナスイッチ5は、タイミング制御回路12か
らのTDDタイミング信号TIMにより送受信を切り替
えられる。
【0023】次に受信側の動作について説明する。アン
テナ6から受信された受信信号は、アンテナスイッチ5
を経由してフロントエンド部7に入力される。入力され
た信号は、中間周波数に変換され、SSB復調部8で図
6の(l)に示す圧縮されたままのベースバンド信号に
変換され、同期抽出回路35に入力される。同期抽出回
路35に入力されたベースバンド信号は、同期シンボル
の相関検出が行なわれ、同期が確立した場合は、同期抽
出回路35からタイミング制御回路12へTDD同期タ
イミング信号TIM2が出力される。同期シンボルに続
くPAM信号は、符号識別点のみがサンプリングされ、
図6の(m)に示すようなPAM信号に変換された後、
図6の(n)に示すように、受信フレームスイッチ36
によりスロット毎にデジタル信号としてバッファメモリ
37(BM3)、38(BM4)に交互に書き込まれ
る。書き込みクロックは、タイミング制御回路12から
の2/Ts[kHz]以上のクロックCLK2である。
読み出される場合も、図6の(o)に示すように、受信
フレームスイッチ39によりバッファメモリ37(BM
3)、バッファメモリ38(BM4)から交互に読み出
される。読み出しクロックは、タイミング制御回路12
からの1/Ts[kHz]のクロックCLK1である。
【0024】受信フレームスイッチ39から出力された
PAM信号データは、図6の(p)に示すような信号と
してFIRフィルタを使用したデジタルフィルタ40に
入力される。入力されたPAM信号データは、デジタル
フィルタ40で波形補間されたデータに変換され、D/
A変換器41で階段波形に変換された後、ローパスフィ
ルタ42で高調波成分を抑圧して元の音声信号10が復
元される。
【0025】次に、時分割中継を行なう場合の中継局の
動作について説明する。1周波を使用した時分割中継で
は単信通話の中継が可能となる。図9に移動局(1)−
中継局−移動局(2)と中継した場合の各局の送受信タ
イミングを示す。図9では移動局(1)が送信状態、移
動局(2)が受信状態であり、この時中継局は受信スロ
ットで受信した信号を直後の送信スロットで送信する。
【0026】単信中継モードの同期シンボルパターンは
通常の移動局直接複信時の同期シンボルパターン極性を
反転されたパターンを用いることにより、同期シンボル
で中継(単信)通信と直接(複信)通信の区別が可能と
なる。中継システムにあっては、中継局は移動局に対し
て中継TDDフレームタイミングを報知するものとす
る。中継局は単信中継モードの同期シンボルが挿入され
ているTDDフレームタイミング信号を間欠的に送信す
る。移動局はこのTDDフレームタイミング信号を受信
することにより、TDDフレームタイミング信号に付随
している同期シンボルにより単信中継モードのTDDフ
レームタイミングを正確に捕捉することができる。
【0027】移動局(1)が送信した信号を中継局が受
信する動作について説明する。単信中継通信を行なう移
動局(1)は、予め中継局から間欠的に送信されている
TDDフレームタイミング信号を受信して単信中継モー
ドのTDDフレームタイミングを獲得して、中継局受信
スロットでバースト送信を開始する。これにより中継局
は受信スロットで移動局(1)からの信号の受信を開始
する。中継局において、アンテナ95から受信された受
信信号が同期抽出回路98でPAM信号まで変換される
動作は、前記した複信の場合と同様である。復号された
PAM信号は、デジタル信号のまま送信部のバッファメ
モリ82に順次転送される。この時使用される書き込み
クロックは、タイミング制御回路92からのfs(fs
≧2/Ts)[kHz]のクロックであり、タイミング
制御回路92は同期抽出回路98からTDD同期タイミ
ング信号を入力されることにより、バッファメモリ82
の入力側へのクロック供給を開始する。
【0028】次に、中継局が送信する動作について説明
する。中継局の受信動作時、同期抽出回路98からバッ
ファメモリ82へPAM信号の書き込みが終了した後、
タイミング制御回路92は、バッファメモリ82の入力
側に供給していたクロックを停止し、同期シンボル挿入
スイッチ83にスイッチ切り替え信号TIM1を供給
し、同期メモリ81にfs[kHz]のクロックを供給
する。同期シンボル挿入スイッチ83は、スイッチ切り
替え信号TIM1が入力されることにより、同期メモリ
81側に切り替わり、同期メモリ81から同期シンボル
および零点データが読み込まれる。同期シンボルおよび
零点データの読み込みが終了すると、タイミング制御回
路92は、同期シンボル挿入スイッチ83に供給してい
たスイッチ切り替え信号TIM2を停止し、バッファメ
モリ82の出力側にfs[kHz]のクロックを供給す
る。同期シンボル挿入スイッチ83は、スイッチ切り替
え信号TIM1を停止されることにより、バッファメモ
リ82の出力側に切り替わり、バッファメモリ82から
PAM信号データが読み出される。同期シンボル挿入ス
イッチ83から出力されたPAM信号がSSB波に変換
されてアンテナ85から放射されるまでの動作は、前記
した複信の場合と同様である。
【0029】移動局(2)は中継局から最初に送信され
たバースト信号を受信し、バースト信号に挿入されてい
る同期シンボルにより、単信中継モードのTDDフレー
ムタイミングを正確に捕捉し、中継局送信スロットでバ
ースト受信を開始する。
【0030】本実施例では、中継局を同期源とし、各移
動局が中継局に従属同期する場合について述べている。
これは中継局が同時に2CH以上の中継を行なう場合に
有効な方法である。すなわち、中継局における各チャネ
ルの送受信タイミングが同一であれば、中継局は同時刻
に送信と受信を行なう必要がないため、近接した周波数
割当がなされている場合でも急峻な遮断特性を有するア
ンテナ共用器を具備する必要がない。
【0031】一方、1CHのみの中継動作を行なう中継
局にあっては、元より送信時間、受信時間が分離されて
いるため、逐次、送信局(移動局)に対する従属同期を
行なえばよい。すなわち、実施例中の中継局のTDDフ
レームタイミング信号の間欠受信および各移動局におけ
る事前の同期捕捉動作を割愛できる。
【0032】本実施例では送信ベースバンドをハード部
で構成する例を示しているが、この部分をDSPで構成
することも可能である。
【0033】以上のように、本実施例によれば次のよう
な効果を有する。 (1) PAM信号に対してナイキスト第1基準を満足
するFIRフィルタにより帯域制限を行なっているた
め、FIRフィルタを介したPAM信号は符号間干渉が
ない。 (2) ナイキスト第1基準を満足するFIRフィルタ
のインパルスレスポンス波形を利用した同期シンボルを
用いることにより、FIRフィルタを介した同期シンボ
ルは符号間干渉がなく、正確なTDD同期を確立するこ
とができる。このため、PAM信号の符号識別点の認識
が確実にでき、ベースバンド信号の復元の忠実度が向上
するとともに、一般にTDDバーストで問題となるバー
スト間のアナログ信号の断層も生じない。 (3) 時分割中継動作は、受信信号をベースバンド信
号に復元せず、PAM信号で送信側へ折り返すため、時
分割中継動作に伴う量子化雑音がない。 (4) 時分割中継動作で単信通話を行なう場合、中継
局を同期源とするため、複数のチャネル(呼)を同時に
時分割中継することができる。
【0034】
【発明の効果】本発明は、上記実施例から明らかなよう
に、変調方式として全搬送波SSB方式または低減搬送
波SSB方式を用い、複信方式としてTDD方式を用
い、送信ベースバンド部に、ベースバンド信号をPAM
信号に変換して帯域制限フィルタを介して伝送する手段
と、受信ベースバンド部に、受信したPAM信号の符号
識別点をサンプリングしてデジタルフィルタで波形補間
する手段を備えたものであり、音声信号をPAM信号に
変換し、このPAM信号をウィンドウ関数を乗算した帯
域制限フィルタ、例えばFIRフィルタのインパスル応
答信号とウィンドウ関数を乗算したFIRフィルタのイ
ンパスル応答信号のヒルベルト変換した信号に変換する
ことにより、ヒルベルト変換の精度を向上させることが
できるので、ヒルベルト変換の誤差による隣接チャネル
漏洩電力を低減することができ、不要輻射の少ないSS
B方式かつTDD方式の無線装置を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における無線装置の概略ブロ
ック図
【図2】同無線装置における送信ベースバンド部の詳細
とタイミング制御回路との関係を示すブロック図
【図3】同無線装置における受信ベースバンド部の詳細
とタイミング制御回路との関係を示すブロック図
【図4】同装置における各部のタイミングを示すタイミ
ング図
【図5】同装置における各部のタイミングを示すタイミ
ング図
【図6】同装置における各部のタイミングを示すタイミ
ング図
【図7】同装置における複数のインパルス応答波形を用
いた場合の波形図
【図8】本発明における時分割中継を行なう場合の中継
局の構成を示すブロック図
【図9】本発明における時分割中継を行なう場合の送受
信タイミング図
【符号の説明】
1 音声信号 2 送信ベースバンド部 3 直交変調部 4 無線部 5 アンテナスイッチ 6 アンテナ 7 フロントエンド部 8 SSB復調部 9 受信ベースバンド部 10 音声信号 11 シンセサイザ回路 12 タイミング制御回路 21 ローパスフィルタ 22 A/D変換器 23 送信フレームスイッチ 24 同期メモリ 25、26 バッファメモリ 27 送信フレームスイッチ 28 同期シンボル挿入スイッチ 29 デジタルフィルタ/ヒルベルト変換器 30 直流電源 31 加算器 32、33 乗算器 34 ウインドウ関数発生器 35 同期抽出回路 36 受信フレームスイッチ 37、38 バッファメモリ 39 受信フレームスイッチ 40 デジタルフィルタ 41 D/A変換器 42 ローパスフィルタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年7月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【作用】本発明は、上記構成により、音声信号をPAM
信号に変換し、このPAM信号をウィンドウ関数を乗算
した帯域制限フィルタ、例えばFIRフィルタのインパ
ルス応答信号とウィンドウ関数を乗算したFIRフィル
タのインパルス応答信号のヒルベルト変換した信号に変
換することにより、ヒルベルト変換の精度を向上させる
ことができるので、ヒルベルト変換の誤差による隣接チ
ャネル漏洩電力を低減することができ、不要輻射の少な
いSSB方式かつTDD方式の無線装置を実現すること
ができる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正内容】
【0027】移動局(1)が送信した信号を中継局が受
信する動作について説明する。単信中継通信を行なう移
動局(1)は、予め中継局から間欠的に送信されている
TDDフレームタイミング信号を受信して単信中継モー
ドのTDDフレームタイミングを獲得して、中継局受信
スロットでバースト送信を開始する。これにより中継局
中継局受信スロットで移動局(1)からの信号の受信
を開始する。中継局において、アンテナ95から受信さ
れた受信信号が同期抽出回路98でPAM信号まで変換
される動作は、前記した複信の場合と同様である。復号
されたPAM信号は、デジタル信号のまま送信部のバッ
ファメモリ82に順次転送される。この時使用される書
き込みクロックは、タイミング制御回路92からのfs
(fs≧2/Ts)[kHz]のクロックであり、タイ
ミング制御回路92は同期抽出回路98からTDD同期
タイミング信号を入力されることにより、バッファメモ
リ82の入力側へのクロック供給を開始する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】一方、1CHのみの中継動作を行なう中継
局にあっては、元より送信時間、受信時間が分離されて
いるため、逐次、送信局(移動局)に対する従属同期を
行なえばよい。すなわち、実施例中の中継局のTDDフ
レームタイミング信号の間欠送信および各移動局におけ
る事前の同期捕捉動作を割愛できる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 変調方式として全搬送波SSB方式また
    は低減搬送波SSB方式を用い、複信方式としてTDD
    方式を用い、送信ベースバンド部に、ベースバンド信号
    をPAM信号に変換して帯域制限フィルタを介して伝送
    する手段と、受信ベースバンド部に、受信したPAM信
    号の符号識別点をサンプリングしてデジタルフィルタで
    波形補間する手段を備えた無線装置。
  2. 【請求項2】 帯域制限フィルタにナイキスト第1基準
    を満足するFIRフィルタを使用した請求項1記載の無
    線装置。
  3. 【請求項3】 帯域制限用FIRフィルタにウインドウ
    関数を乗算する手段を備えた請求項2記載の無線装置。
  4. 【請求項4】 TDDのための同期シンボルに、帯域制
    限用FIRフィルタの単一または複数のインパルス応答
    波形を利用する請求項3記載の無線装置。
  5. 【請求項5】 同期シンボルと第1のPAM信号との間
    に、インパルス応答波形のみが存在する時間を設けた請
    求項4記載の無線装置。
  6. 【請求項6】 受信信号をPAM信号に変換してから送
    信部へ折り返すことにより時分割中継動作を行なう請求
    項1から5のいずれかに記載の無線装置。
  7. 【請求項7】 時分割中継動作を行なう場合、中継局を
    同期源とした発着呼局の従属同期方式とした請求項1か
    ら6のいずれかに記載の無線装置。
  8. 【請求項8】 複信、単信の区別を同期シンボルパター
    ンにより行なう請求項1から7のいずれかに記載の無線
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1260026A2 (en) * 2000-02-28 2002-11-27 Thomson Licensing S.A. A novel low cost/low power analog transceiver architecture
JP2003526246A (ja) * 2000-02-28 2003-09-02 トムソン ライセンシング ソシエテ アノニム Fdd/tddトランシーバ向けの変調スキーム

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