JP2543151Y2 - 樹脂板の成形型 - Google Patents

樹脂板の成形型

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JP2543151Y2
JP2543151Y2 JP1991020175U JP2017591U JP2543151Y2 JP 2543151 Y2 JP2543151 Y2 JP 2543151Y2 JP 1991020175 U JP1991020175 U JP 1991020175U JP 2017591 U JP2017591 U JP 2017591U JP 2543151 Y2 JP2543151 Y2 JP 2543151Y2
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JP
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mold
core
molding
boss
nest
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JP1991020175U
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政廣 笹本
豊和 竹内
則彦 八木
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日産車体株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、樹脂板の成形型に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本願出願人は、二段階成形が必要な樹脂
板を成形するための成形型として、一次成形用の第1キ
ャビ型および二次成形用の第2キャビ型と、一次成形と
二次成形の共用のコア型とを備えたものを提案してい
る。すなわち、この成形型は、第1キャビ型とコア型と
を型合わせして一次成形を行なった後、一次成形品をコ
ア型に残したまま第1キャビ型とコア型とを型開きし、
その後、第2キャビ型とコア型とを型合わせして二次成
形を行ない、一次成形品と一体に二次成形品を成形する
といったものである。なお、このような二段階成形が必
要な樹脂板として一般に知られているものには、色の異
なる樹脂を一体成形した樹脂板がある。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、一般に
コア型は成形品が容易に突き出しできる形状に形成され
ているため、そのままコア型を一次成形と二次成形とに
共用すると、一次成形と二次成形との間、つまり、コア
型に残された一次成形品が固化する間に、この固化に伴
う収縮によって一次成形品がコア型から浮き上がる方向
に反る。そして、この一次成形品の反りが原因で、次の
二次成形を行なう場合に樹脂が必要でない部分にまで流
れ込む等の結果を招き、最終的に完成する製品の品質が
低下するという問題が生じる。
【0004】ちなみに、成形品である樹脂板が固化する
間に反ってしまうということは、上述のように2段階に
成形するものに限らず、1段階で成形するものであって
も、成形品の品質の点で問題となるものである。
【0005】本考案の樹脂板の成形型は、上記従来の問
題に着目し、成形品がそれ自身の収縮を原因としてコア
型から浮き上がる方向に反らないようにすることを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の考案では、キャビ型,コア型を型締
めし樹脂を型内に射出して樹脂板を成形する樹脂板の成
形型において、前記コア型に入れ子が設けられ、この入
れ子にボス成形用の凹部が設けられ、この凹部は、深さ
方向を、型締め,型開き方向に対して成形品の収縮方向
に鋭角となるように傾斜させて形成されている手段とし
た。また、請求項2記載の考案では、入れ子に設けたボ
ス成形用凹部に、ボスのネジ用下穴を形成するためのピ
ンが、ボスと同軸になるよう埋込まれた手段とした。
【0007】
【作用】キャビ型とコア型とを型締めして成形した成形
品には、ボス成形用の凹部に対応した形状のボスが一体
成形される。つまり、このボスは、深さ方向を、型締め
型開き方向に対して成形品の収縮方向に鋭角となるよう
に傾斜させて形成された凹部の形状に対応しているの
で、成形品の収縮方向の力は、このボスを凹部の深さ方
向へ押し付ける力として作用する。したがって、樹脂が
固化する間に成形品に収縮が生じても、その収縮が原因
で成形品がコア型から浮き上がる方向に反るのを抑制す
ることができる。
【0008】また、凹部が、コア型に設けた入れ子に形
成されているので、キャビ型とコア型とを型開きして成
形品を入れ子と一体にコア型から脱型させ、その後に入
れ子を凹部の深さ方向に抜き取るようにすると、ボスを
変形させたりせずに無理なく成形品を脱型させることが
できる。
【0009】請求項2記載の成形型では、入れ子に設け
たボス形成用凹部にギスのネジ用下穴を形成するピンを
埋込んだことにより、コア型からの成形品の浮き上がり
の抑制が一層確実に行える。
【0010】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述
する。まず、図1に基づいて樹脂板1の構成を説明す
る。上記樹脂板Jは、一次成形で板部材1を成形した
後、二次成形で前記板部材1の縁部に縁部材2が一体成
形されたものである。前記板部材1は、縦方向に湾曲し
て形成されており、この板部材1の裏面には、ネジ用下
穴111を有する固定用ボス11が4隅に一体成形され
ていると共に、円柱状の補強用ボス12が下2つの固定
用ボス11,11間の3箇所に一体成形されている。ま
た、前記縁部材2は、板部材1の縁部を表面と裏面と端
面の3方向から包み込む形状に形成されている。
【0011】次に、前記樹脂板Jの成形型Kについて説
明する。最初に、図2に基づいて、成形型の概略を説明
する。なお、固定用ボス及び補強用ボスを成形する部分
の構造について後に詳述することにし、ここでは省略す
る。図2は成形型の全体図であって、図中5は一次成形
と二次成形に共用するコア型、6は一次成形用の第1キ
ャビ型、7は2次成形用の第2キャビ型である。
【0012】前記コア型5は、前記第1キャビ型6と第
2キャビ型7との間に配設されている。そして、このコ
ア型5には、板部材1の裏面を形成する裏彫り込み部5
1aと、縁部材2の裏面を形成する裏彫り込み部51b
が設けられている。また、第1キャビ型6には、前記コ
ア型5と対向する側に板部材1の表面を形成する表彫り
込み部61が設けられ、第2キャビ型7には、前記コア
型5と対向する側に縁部材2の表面を形成する表彫り込
み部71が設けられている。更に、前記コア型5は、裏
彫り込み部51aが前記第1キャビ型6の表彫り込み部
61に対向する向きと、裏彫り込み部51bが前記第2
キャビ型7の表彫り込み部71に対向する向きとの間で
回動可能なように軸支持されている。また、前記第1キ
ャビ型6と第2キャビ型7は、コア型5に対して前進お
よび後退可能に支持されている。なお、第1キャビ型6
と第2キャビ型7のそれぞれには、図3に示すようにス
ライダー60,70が設けられており、前記スライダー
60は、表彫り込み部61の延在方向(スライダー70
の場合は表彫り込み部71の延在方向)にスライド可能
に支持されている。尚、射出装置8は、前記第1キャビ
型6と第2キャビ型7のそれぞれに設置されている。
【0013】樹脂板Jの成形方法について説明すると、
まず、第1キャビ型6側に裏彫り込み部51aを向けた
状態のコア型5を第1キャビ型6に対して前進させ、コ
ア型5と第1キャビ型6を型締めする。そして、図3の
(イ)に示すようにコア型5の裏彫り込み部51aと第
1キャビ型6の表彫り込み部61との間に形成された空
隙S1 に樹脂を充填し、板部材1を成形する(一次成
形)。
【0014】次に、コア型5を後退させてコア型5と第
1キャビ型6を型開きし、板部材1をコア型5側に残し
たままコア型5を180度回動させる。なお、コア型5
を後退させる場合、図3の(ロ)に示すように、最初に
第1キャビ型6側のスライダー60を板部材1から離れ
る方向にスライドさせ、板部材1の縁部の裏側を開放さ
せた後、コア型5を後退させて、板部材1の表側を開放
させる。その後、第2キャビ型7側に裏彫り込み部51
bを向けた状態のコア型5を第2キャビ型7に対し前進
させ、コア型5と第2キャビ型7を型締めする。そし
て、図3の(ハ)に示すように、コア型5の裏彫り込み
部51bと第2キャビ型7の表彫り込み部71との間
に、板部材1の縁部を表面と裏面と端面の3方向から包
み込むように形成された空隙S2 に樹脂を充填し、縁部
材2を成形する(二次成形)。上述のようにして一次成
形と二次成形の2段階成形を行なうことにより上記樹脂
板が完成する。
【0015】次に、図4〜図6に基づいて固定用ボス1
1及び補強用ボス12を成形するコア型5の部分の構造
について詳述する。図4は、上側の2つの固定用ボス1
1を成形するコア型の部分構造を示している。図中3a
は入れ子で、この入れ子3aは、突き出しピン4aによ
って突き出し可能に設けられている。また、この入れ子
3aには、ボス成形用の凹部31が設けられており、こ
の凹部31は、深さ方向Z1 が、型締め方向Y(型開き
方向はY方向と逆方向となる)に対して板部材1の収縮
方向Pに鋭角の角度θ1 だけ傾斜するように形成されて
いる。更に、この入れ子3aには、ネジの下穴111を
固定用ボス11内に成形するためのピン32が設けられ
ている。
【0016】図5は下側の2つの固定用ボス11を成形
する部分の構造を示している。図中3bは入れ子で、こ
の入れ子3bは、突き出しピン4bによって突き出し可
能に設けられている。また、この入れ子3bにも前記入
れ子3aと同様にボス成形用の凹部33が設けられてお
り、この凹部33は、深さ方向Z2 が、型締め方向Yに
対して板部材1の収縮方向Pに鋭角の角度θ2 だけ傾斜
するように形成されている。更に、この入れ子3bに
も、ネジの下穴111を固定用ボス11内に成形するた
めのピン34が設けられている。以上、本考案の実施例
を図面により詳述してきたが、具体的な構成はこの実施
例に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない
範囲における設計の変更等があっても本考案に含まれ
る。例えば、実施例では、成形品を第1キャビ型と第2
キャビ型とコア型により2段階に成形する例を示した
が、1段階で成形する成形型にももちろん適用すること
ができる。また、第1キャビ型と第2キャビ型とのそれ
ぞれを本体とスライダーとで構成したが、縁部材の形状
によっては、スライダーを用いない構成にすることがで
きる。
【0017】
【考案の効果】本考案の成形型にあっては、コア型にボ
ス成形用の凹部が設けられ、この凹部が、深さ方向を、
型締め,型開き方向に対して成形品の収縮方向に鋭角に
傾斜させて形成されている手段としたために、成形品が
それ自身の収縮を原因としてコア型から浮き上がらない
ようにすることができ、品質の高い成形品を成形するこ
とができる。また、凹部が、コア型に設けた入れ子に形
成されているので、ボスを変形させたりせずに完成した
成形品を無理なく脱型させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂板を示す斜視図である。
【図2】前記樹脂板の成形型を示す断面図である。
【図3】前記樹脂板の成形方法を示す断面図で、(イ)
はコア型と第1キャビ型の型締め状態、(ロ)はコア型
と第1キャビ型の型開き状態、(ハ)はコア型と第2キ
ャビ型の型締め状態を示している。
【図4】前記成形型の部分構造を示した断面図である。
【図5】前記成形型の部分構造を示した断面図である。
【符号の説明】
J 樹脂板(成形品) 1 板部材 11 固定用ボス 12 補強用ボス 2 縁部材 3 入れ子 S 成形型 31 凹部 32 ピン 4 突き出しピン 5 コア型 6 第1キャビ型 7 第2キャビ型 P 板部材の収縮方向 Y 型締め方向 Z1 凹部の深さ方向

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャビ型,コア型を型締めし樹脂を型内
    に射出して樹脂板を成形する樹脂板の成形型において、 前記コア型に入れ子が設けられ、 この入れ子にボス成形用の凹部が設けられ、 この凹部は、深さ方向を、型締め,型開き方向に対して
    成形品の収縮方向に鋭角となるように傾斜させて形成さ
    れていることを特徴とする樹脂板の成形型。
  2. 【請求項2】 入れ子に設けたボス成形用凹部に、ボス
    のネジ用下穴を形成するためのピンが、ボスと同軸にな
    るよう埋込まれている請求項1記載の樹脂板の成形型。
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JPS5857063A (ja) * 1981-09-30 1983-04-05 Hino Motors Ltd 過給機付きエンジンの排ガス環流装置

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