JP2557042Y2 - 樹脂モールドボビン - Google Patents
樹脂モールドボビンInfo
- Publication number
- JP2557042Y2 JP2557042Y2 JP1991009721U JP972191U JP2557042Y2 JP 2557042 Y2 JP2557042 Y2 JP 2557042Y2 JP 1991009721 U JP1991009721 U JP 1991009721U JP 972191 U JP972191 U JP 972191U JP 2557042 Y2 JP2557042 Y2 JP 2557042Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- bobbin
- mold
- resin
- molding
- resin mold
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Insulation, Fastening Of Motor, Generator Windings (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、モールドモータの樹脂
モールドボビンに関するものである。
モールドボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の樹脂モールドボビンについて、モ
ールドモータのステータを例として、図2および図3に
より説明する。
ールドモータのステータを例として、図2および図3に
より説明する。
【0003】図2は樹脂モールドボビンを一体成形する
状態を示す成形金型の断面図、図3は一部を切り欠いて
示した樹脂モールドボビンの断面図である。
状態を示す成形金型の断面図、図3は一部を切り欠いて
示した樹脂モールドボビンの断面図である。
【0004】図3において、従来の樹脂モールドボビン
は、内周部の前後に環状突起1aが形成された、断面コ
字状のボビン1に巻線2を施し、その外周をモールド樹
脂3で包むように一体成形されている。
は、内周部の前後に環状突起1aが形成された、断面コ
字状のボビン1に巻線2を施し、その外周をモールド樹
脂3で包むように一体成形されている。
【0005】図2において、上記のように構成された樹
脂モールドボビンを成形するには、巻線2を施したボビ
ン1を、モールド成形金型の上型4と下型5の間に固定
する。成形時にモールド樹脂3の流出を防止するため、
寸法線Hで示したキャビティの深さは、ボビン1の自由
高さよりも僅かに低めに押えられている。成形後、モー
ルド樹脂3の両面を、上型4および下型5に設けられ
た、ノックアウトピン(Knock-0ut-Pin:型ばらしピン)
6および7で押えて上型4と下型5を開き、その後、ノ
ックアウトピン6および7を開いて、モールド成形され
た樹脂モールドボビンを取り出す。
脂モールドボビンを成形するには、巻線2を施したボビ
ン1を、モールド成形金型の上型4と下型5の間に固定
する。成形時にモールド樹脂3の流出を防止するため、
寸法線Hで示したキャビティの深さは、ボビン1の自由
高さよりも僅かに低めに押えられている。成形後、モー
ルド樹脂3の両面を、上型4および下型5に設けられ
た、ノックアウトピン(Knock-0ut-Pin:型ばらしピン)
6および7で押えて上型4と下型5を開き、その後、ノ
ックアウトピン6および7を開いて、モールド成形され
た樹脂モールドボビンを取り出す。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような構造では、成形後の型開きの際に、上型4および
下型5の間で圧縮されていたボビン1がスプリングバッ
ク(矢印方向)し、一方の上型4に設けられたノックアウ
トピン6がモールド樹脂3を下に押さえるため、モール
ド樹脂3に歪を生じ、図4に示した樹脂モールドボビン
の側面図のように、環状突起1aの角のモールド樹脂3
にクラック3aが発生するという問題があった。尚、図
4中のKはノックアウトピン跡である。
ような構造では、成形後の型開きの際に、上型4および
下型5の間で圧縮されていたボビン1がスプリングバッ
ク(矢印方向)し、一方の上型4に設けられたノックアウ
トピン6がモールド樹脂3を下に押さえるため、モール
ド樹脂3に歪を生じ、図4に示した樹脂モールドボビン
の側面図のように、環状突起1aの角のモールド樹脂3
にクラック3aが発生するという問題があった。尚、図
4中のKはノックアウトピン跡である。
【0007】本考案の目的は、上記の問題を解決し、モ
ールド樹脂にクラックが発生しない樹脂モールドボビン
を提供することにある。
ールド樹脂にクラックが発生しない樹脂モールドボビン
を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本考案は、ボビンの両端面におけるノックアウトピ
ンに対向する部位にモールドの肉厚と略等しい高さの突
起部を設けたものである。
め、本考案は、ボビンの両端面におけるノックアウトピ
ンに対向する部位にモールドの肉厚と略等しい高さの突
起部を設けたものである。
【0009】
【作用】上記の構成によれば、ボビンの突起部をノック
アウトピンで受けるため成形時のボビンのスプリングバ
ックの力は、モールド樹脂に掛らないのでクラックの発
生が防止できる。
アウトピンで受けるため成形時のボビンのスプリングバ
ックの力は、モールド樹脂に掛らないのでクラックの発
生が防止できる。
【0010】
【実施例】本考案の一実施例を図1により説明する。
【0011】同図は、本実施例の樹脂モールドボビンを
一体成形する状態を示す金型の断面図であり、図2に基
づいて説明した部材と対応する部材には同一符号を付し
て詳しい説明を省略した、本実施例が図2に示した従来
例と異なる点は、上型4および下型5のそれぞれのノッ
クアウトピン6および7に対向する、ボビン1の両端面
に、モールド樹脂3の肉厚に略等しい高さの突起部1b
および1cを形成した点である。
一体成形する状態を示す金型の断面図であり、図2に基
づいて説明した部材と対応する部材には同一符号を付し
て詳しい説明を省略した、本実施例が図2に示した従来
例と異なる点は、上型4および下型5のそれぞれのノッ
クアウトピン6および7に対向する、ボビン1の両端面
に、モールド樹脂3の肉厚に略等しい高さの突起部1b
および1cを形成した点である。
【0012】このように構成された樹脂モールドボビン
を一体成形する時の挙動について説明する。成形後に上
型4と下型5を開いた際、ボビン1がスプリングバック
(矢印A方向)しようとする力は、突起部1bおよび1cを
ノックアウトピン6および7で受けているため、モール
ド樹脂3には力が加わらない。その後、ノックアウトピ
ン6および7を開いて、一体成形された樹脂モールドボ
ビンが取り出される。
を一体成形する時の挙動について説明する。成形後に上
型4と下型5を開いた際、ボビン1がスプリングバック
(矢印A方向)しようとする力は、突起部1bおよび1cを
ノックアウトピン6および7で受けているため、モール
ド樹脂3には力が加わらない。その後、ノックアウトピ
ン6および7を開いて、一体成形された樹脂モールドボ
ビンが取り出される。
【0013】以上のように本実施例によれば、成形時の
ボビン1におけるスプリングバックによる力は、モール
ド樹脂3へは加わらないので、図4のようなクラック3
aの発生を抑制できる。
ボビン1におけるスプリングバックによる力は、モール
ド樹脂3へは加わらないので、図4のようなクラック3
aの発生を抑制できる。
【0014】
【考案の効果】以上説明したように、本考案によれば、
ボビンの突起部をノックアウトピンで受けるので、成形
時のスプリングバックに起因するモールド樹脂における
クラックが防止されるので、歩留りのよい樹脂モールド
ボビンを提供できる。
ボビンの突起部をノックアウトピンで受けるので、成形
時のスプリングバックに起因するモールド樹脂における
クラックが防止されるので、歩留りのよい樹脂モールド
ボビンを提供できる。
【図1】本考案による樹脂モールドボビンのモールド成
形時の金型の断面図である。
形時の金型の断面図である。
【図2】従来の樹脂モールドボビンのモールド成形時の
金型の断面図である。
金型の断面図である。
【図3】樹脂モールドボビンの一部を切り欠いて示した
断面図である。
断面図である。
【図4】図3の樹脂モールドボビンの側面図である。
1…ボビン、 1a…環状突起、 1b,1c…突起部、
2…巻線、 3…モールド樹脂、 4…上型、 5…
下型、 6,7…ノックアウトピン。
2…巻線、 3…モールド樹脂、 4…上型、 5…
下型、 6,7…ノックアウトピン。
Claims (1)
- 【請求項1】 巻線を施したボビンを樹脂で一体成形し
た樹指モールドボビンにおいて、前記ボビンの両端面に
おけるノックアウトピンに対向する部位にモールドの肉
厚と略等しい高さの突起部を設けたことを特徴とする樹
脂モールドボビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991009721U JP2557042Y2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 樹脂モールドボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991009721U JP2557042Y2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 樹脂モールドボビン |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0541361U JPH0541361U (ja) | 1993-06-01 |
JP2557042Y2 true JP2557042Y2 (ja) | 1997-12-08 |
Family
ID=11728163
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991009721U Expired - Lifetime JP2557042Y2 (ja) | 1991-02-27 | 1991-02-27 | 樹脂モールドボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2557042Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57113636U (ja) * | 1980-12-29 | 1982-07-14 | ||
JPS61126756U (ja) * | 1985-01-28 | 1986-08-08 |
-
1991
- 1991-02-27 JP JP1991009721U patent/JP2557042Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0541361U (ja) | 1993-06-01 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |