JP2542960Y2 - 部品連結構造 - Google Patents

部品連結構造

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JP2542960Y2
JP2542960Y2 JP5657791U JP5657791U JP2542960Y2 JP 2542960 Y2 JP2542960 Y2 JP 2542960Y2 JP 5657791 U JP5657791 U JP 5657791U JP 5657791 U JP5657791 U JP 5657791U JP 2542960 Y2 JP2542960 Y2 JP 2542960Y2
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武雄 田口
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、当接状態で連結を要す
る部品、特に擁壁ブロックや水路ブロック等のコンクリ
−ト部品の連結に有用な部品連結構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の部品連結構造として図8
に示すものがある。図において、101はコンクリ−ト製
の擁壁ブロック、102 は各擁壁ブロック101 に埋設され
たナット、103 は一方が長穴に形成された一対のボルト
挿通孔を有する継手金具、104はボルトである。
【0003】上記の擁壁ブロック101 は互いの上下面を
当接した状態で積み重ねられた後、両擁壁ブロック101
のナット部分に継手金具103 を当てがい、ボルト104 を
継手金具103 の挿通孔を通じて各ナット102 にねじ込む
ことで連結される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】しかし、従来の部品連
結構造では、連結時に擁壁ブロック101 を引き寄せる手
段を何等有していないため、ボルト締めの初期段階で擁
壁ブロック101 に傾きや隙間があると、該状態のままで
連結が完了してしまう欠点がある。また、現場でのボル
ト締めが容易に行えるように継手金具103 の一方の挿通
孔が長穴に形成されているため、連結後の状態で擁壁ブ
ロック101 に外力が加わると、長穴側のボルト104 が該
長穴との隙間分だけ移動して擁壁ブロック101 に隙間を
生じる欠点がある。
【0005】本考案は上記問題点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、部品相互を当接状態で確
実に連結できる部品連結構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1では、当接状態で連結を要する部品夫々に
間隔をおいて同軸上に対向して突設され、少なくとも頭
部にねじ溝を有する連結杆と、連結杆の対向間隔よりも
長尺の平坦面と該平坦面の両端から直角に延設された屈
曲面とから断面略コ字形に形成され、対向する連結杆を
受容可能な挿通孔を平坦面から両屈曲面にかけて有する
継手板と、連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとか
ら部品連結構造を構成し、対向する連結杆と挿通孔が平
行な状態で継手板を連結杆に向かって移動させ、連結杆
を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分に挿入した後、継
手板の屈曲面内側に突出する連結杆のねじ溝部分にナッ
トを夫々取り付けて締結している。
【0007】請求項2では、当接状態で連結を要する部
品夫々に間隔をおいて同軸上に対向して突設され、少な
くとも頭部にねじ溝を有する連結杆と、連結杆の対向間
隔よりも長尺の平坦面と該平坦面の両端から直角に延設
された屈曲面とから断面略コ字形に形成され、対向する
連結杆を受容可能な挿通孔を平坦面から両屈曲面にかけ
て有し、挿通孔の平坦面部分に連結杆の頭部に仮止めさ
れたナットを受容可能な大幅部を備えた継手板と、連結
杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとから部品連結構造
を構成し、連結杆の頭部にナットを仮止めしてから、対
向する連結杆と挿通孔が平行な状態で継手板を連結杆に
向かって移動させ、ナットを挿通孔の大幅部に、また連
結杆を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分に挿入した
後、継手板の屈曲面内側に突出するナットを夫々締結し
ている。
【0008】請求項3では、当接状態で連結を要する部
品夫々に間隔をおいて同軸上に対向して突設され、一方
の少なくとも頭部にねじ溝を他方の頭部に拡大係合部を
有する連結杆と、連結杆の対向間隔よりも長尺の平坦面
と該平坦面の両端から直角に延設された屈曲面とから断
面略コ字形に形成され、対向する連結杆を受容可能な挿
通孔を平坦面から両屈曲面にかけて有し、挿通孔の平坦
面部分に連結杆の拡大係合部を受容可能な大幅部を備え
た継手板と、連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットと
から部品連結構造を構成し、対向する連結杆と挿通孔が
平行な状態で継手板を連結杆に向かって移動させ、拡大
係合部を挿通孔の大幅部に、また連結杆を挿通孔の平坦
面部分から屈曲面部分に挿入した後、継手板の屈曲面内
側に突出する連結杆のねじ溝部分にナットを取り付けて
締結している。
【0009】請求項4では、当接状態で連結を要する部
品夫々に間隔をおいて同軸上に対向して突設され、一方
の少なくとも頭部にねじ溝を他方の頭部に拡大係合部を
有する連結杆と、連結杆の対向間隔よりも長尺の平坦面
と該平坦面の両端から直角に延設された屈曲面とから断
面略コ字形に形成され、対向する連結杆を受容可能な挿
通孔を平坦面から両屈曲面にかけて有し、挿通孔の平坦
面部分に一方の連結杆の頭部に仮止めされたナットと他
方の連結杆の拡大係合部を受容可能な大幅部を備えた継
手板と、連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとから
部品連結構造を構成し、一方の連結杆の頭部にナットを
仮止めしてから、対向する連結杆と挿通孔が平行な状態
で継手板を連結杆に向かって移動させ、ナット及び拡大
係合部を挿通孔の大幅部に、また連結杆を挿通孔の平坦
面部分から屈曲面部分に挿入した後、継手板の屈曲面内
側に突出するナットを締結している。
【0010】請求項5では、請求項1乃至4何れか1項
記載の部品連結構造において、ナット締結後の連結杆,
継手板及びナットを硬化材料で被覆している。
【0011】
【作用】請求項1記載の部品連結構造では、対向する連
結杆と挿通孔が平行な状態で継手板を連結杆に向かって
移動させ、連結杆を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分
に挿入した後、継手板の屈曲面内側に突出する連結杆の
ねじ溝部分にナットを夫々取り付けて締結すると、連結
杆夫々が継手板の内側に引き込まれ、部品が相互に引き
寄せられて圧接する。
【0012】請求項2記載の部品連結構造では、連結杆
の頭部にナットを仮止めしてから、対向する連結杆と平
坦面が平行な状態で継手板を連結杆に向かって移動さ
せ、ナットを挿通孔の大幅部に、また連結杆を挿通孔の
平坦面部分から屈曲面部分に挿入した後、継手板の屈曲
面内側に突出するナットを夫々締結すると、連結杆夫々
が継手板の内側に引き込まれ、部品が相互に引き寄せら
れて圧接する。また、連結作業の前段階で連結杆の頭部
にナットを仮止めしておくことができるので、ナット取
り付けに係る作業負担を軽減できる。
【0013】請求項3記載の部品連結構造では、対向す
る連結杆と平坦面が平行な状態で継手板を連結杆に向か
って移動させ、拡大係合部を挿通孔の大幅部に、また連
結杆を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分に挿入した
後、継手板の屈曲面の内側に突出する連結杆のねじ溝部
分にナットを取り付けて締結すると、ねじ溝側の連結杆
が継手板の内側に引き込まれ、部品が相互に引き寄せら
れて圧接する。連結時には連結杆の一方にのみにナット
を締結すればよいので、ナットの締結数が少なくて済
む。
【0014】請求項4記載の部品連結構造では、一方の
連結杆の頭部にナットを仮止めしてから、対向する連結
杆と平坦面が平行な状態で継手板を連結杆に向かって移
動させ、ナット及び拡大係合部を挿通孔の大幅部に、ま
た連結杆を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分に挿入し
た後、継手板の屈曲面の内側に突出するナットを締結す
ると、ねじ溝側の連結杆が継手板の内側に引き込まれ、
部品が相互に引き寄せられて圧接する。連結時には連結
杆の一方にのみにナットを締結すればよいので、ナット
の締結数が少なくて済む。また、連結作業の前段階で連
結杆の頭部にナットを仮止めしておくことができるの
で、ナット取り付けに係る作業負担を軽減できる。
【0015】請求項5記載の部品連結構造では、ナット
締結後の連結杆,継手板及びナットが同状態のまま硬化
材料によって固定される。また、連結杆,継手板及びナ
ットへの雨水,外気等の接触が硬化材料によって阻止さ
れる。
【0016】
【実施例】図1乃至図7は本考案の第1実施例を示すも
ので、図1は本考案を適用した擁壁の側面図、図2は部
品連結構造の構成斜視図、図3乃至図7は連結作業の説
明図である。
【0017】まず、図1及び図2を参照して第1実施例
に示した部品連結構造の全体構成について説明する。同
図において、Kは基礎、1はコンクリ−ト製の擁壁ブロ
ック、2は各擁壁ブロック1に設けられた連結杆、3は
継手板、4はナット、5は硬化材料である。
【0018】擁壁ブロック1は表面壁1aと該表面壁1
aの背面側に突設された一対の補強壁1bとを具備して
おり、互いの上下面を当接した状態で積み重ねられ、下
端部を基礎Kで固定されて擁壁を構築している。また、
補強壁1bの当接面の角部には断面四角形の空隙部1c
が対称に形成されている。
【0019】連結杆2は断面円形の棒鋼または異形棒鋼
から成り、一端部にねじ溝2aを有している。この連結
杆2は、ねじ溝2aとは反対側の端部を上記空隙部1c
の対向壁夫々に間隔をおいて2本宛埋設され、突出部分
を夫々同軸上で上下に対向している。また、連結杆2の
突出長さは空隙部1cの高さよりも短く、擁壁ブロック
1を当接した状態では、対向する連結杆2の間には所定
の間隔が形成されている。
【0020】継手板3は連結杆2の対向間隔よりも長尺
の平坦面3aと該平坦面3aの上下端から同一長で直角
に延設された屈曲面3bとからコ字形に形成されてい
る。この継手板3には、連結杆2の左右間隔に対応し
て、連結杆2の直径よりも僅かに大きな幅を有する挿通
孔3cが平坦面3aから両屈曲面3bの中央にかけて縦
長に2本形成されている。この継手板3は両挿通孔3c
に連結杆2を挿入し、擁壁ブロック1の空隙部1c内に
配置されている。
【0021】ナット4は連結杆2のねじ溝2aに螺合可
能な内径を有する周知の6角ナットで、各連結杆2のね
じ溝部分に締結されている。
【0022】硬化材料5はモルタル,コンクリ−ト等の
時間経過で自然硬化可能な材料から成り、擁壁ブロック
1の空隙部1c内にある連結杆2,継手板3及びナット
4を被覆している。
【0023】次に、図3乃至図7を参照して擁壁ブロッ
ク1の連結作業について説明する。まず、図3に示すよ
うに擁壁ブロック1を互いの上下面を当接した状態で積
み重ねる。この状態では両擁壁ブロック1の連結杆2が
同軸上で上下に間隔をおいて対向する。次いで、図4に
示すように、対向する連結杆2と挿通孔3cが平行な状
態で継手板3を空隙部1c内の連結杆2に向かって移動
させ、連結杆2を挿通孔3cの平坦面部分から屈曲面部
分に挿入し、挿通孔3cの終端が連結杆2に当接するま
で押し込む。この状態では継手板3の屈曲面3bの内側
に各連結杆2のねじ溝部分が突出する。次いで、図5及
び図6に示すように、各連結杆2のねじ溝部分にナット
4を夫々取り付けて締結する。このナット4の締結によ
って上下の連結杆2が継手板3の内側に引き込まれ、擁
壁ブロック1が相互に引き寄せられて圧接する。次い
で、図7に示すように、両擁壁ブロック1の空隙部1c
内に硬化材料5を該ブロック1の外形に合わせて充填
し、ナット締結後の連結杆2,継手板3及びナット4を
被覆する。
【0024】上述の部品連結構造では、ナット4の締結
によって上下の連結杆2を継手板3の内側に引き込み、
擁壁ブロック1を相互に引き寄せて圧接できるので、ナ
ット締めの初期段階で擁壁ブロック1に傾きや隙間があ
る場合でも、締結と同時にこれを矯正して擁壁ブロック
1を隙間なく当接状態で確実に連結でき、擁壁構築を不
良なく行なえる利点がある。また、ナット締結後の連結
杆2,継手板3及びナット4を硬化材料5で被覆するこ
とで、これら部品を同状態のままで固定して継手板3の
がたつきやナット4の緩みを防止できると共に、同部品
への雨水,外気等の接触を絶って錆付きや腐蝕を防止で
きる。尚、ナットの締結のみで十分な連結強度が得られ
る場合には硬化材料による被覆は必ずしも必要なもので
はなく、ナット締結後に錆止め剤等を塗布すれば錆付き
や腐蝕を同様に防止できる。
【0025】図9及び図10は本考案の第2実施例を示
すもので、図9は部品連結構造の構成斜視図、図10は
連結作業の説明図である。本第2実施例は継手板の挿通
孔の形状を第1実施例と異にしている。
【0026】継手板13は平坦面13aと2つの屈曲面
13bとからコ字形に形成され、連結杆2の直径よりも
僅かに大きな幅を有する2本の挿通孔13cを平坦面1
3aから両屈曲面13bの中央にかけて縦長に有してい
る。また、挿通孔13cの平坦面部分には、ナット4の
外径よりも僅かに大きな大幅部13dが形成されてい
る。
【0027】上記の継手板13を用いて擁壁ブロック1
の連結を行なう場合には、まず擁壁ブロック1を積み重
ねる前段階、或いは擁壁ブロック1を積み重ねた後に、
図9に示すように各連結杆2の頭部に先にナット4を夫
々仮止めしておく。次いで、図10に示すように、対向
する連結杆2と挿通孔13cが平行な状態で継手板13
を空隙部1c内の連結杆2に向かって移動させ、ナット
4を挿通孔13cの大幅部13dに、また連結杆2を挿
通孔13cの平坦面部分から屈曲面部分に挿入し、挿通
孔13cの終端が連結杆2に当接するまで押し込む。次
いで、継手板13の屈曲面内側に突出するナット4を夫
々締結する。このナット4の締結によって上下の連結杆
2が継手板3の内側に引き込まれ、擁壁ブロック1が相
互に引き寄せられて圧接する。硬化材料による被覆は第
1実施例と同様に選択的に行なわれる。
【0028】本第2実施例では、連結作業の前段階で各
連結杆2の頭部にナット4を仮止めしておくことができ
るので、ナット4の取り付けを単独作業として効率的に
行なえることは勿論、擁壁ブロック1の製造時に各連結
杆2にナット4を先に取り付けておくことも可能であ
り、ナット取り付けに係る作業負担を軽減できる利点が
ある。他の効果は第1実施例と同様である。
【0029】図11は本考案の第3実施例を示す部品連
結構造の構成側面図である。本第3実施例は連結杆の形
状と継手板の挿通孔の形状を第1実施例と異にしてい
る。
【0030】上側の擁壁ブロック1に埋設された連結杆
22の一端部にはナット4と同径程度の円形の拡大係合
部22aが形成され、また下側の擁壁ブロック1に埋設
された連結杆22の一端部にはねじ溝22bが形成され
ている。上下の連結杆22は突出部分を夫々同軸上で間
隔をおいて対向している。
【0031】継手板33は平坦面33aと2つの屈曲面
33bとからコ字形に形成され、連結杆22の直径より
も僅かに大きな幅を有する2本の挿通孔33cを平坦面
33aから両屈曲面33bの中央にかけて縦長に有して
いる。また、挿通孔33cの平坦面部分の上部には、拡
大係合部22aの外径よりも僅かに大きな大幅部33d
が形成されている。
【0032】上記の連結杆22及び継手板33を用いて
擁壁ブロック1の連結を行なう場合には、まず擁壁ブロ
ック1を積み重ねた後に、対向する連結杆22と挿通孔
33cが平行な状態で継手板33を空隙部1c内の連結
杆22に向かって移動させ、拡大係合部22aを挿通孔
33cの大幅部33dに、また連結杆22を挿通孔33
cの平坦面部分から屈曲面部分に挿入し、挿通孔33c
の終端が連結杆22に当接するまで押し込む。次いで、
継手板13の屈曲面内側に突出する下側の連結杆22の
ねじ溝部分にナット4を取り付けて締結する。このナッ
ト4の締結によって拡大係合部22aが継手板33の屈
曲面内側に係合すると共に下側の連結杆22が内側に引
き込まれ、擁壁ブロック1が相互に引き寄せられて圧接
する。硬化材料による被覆は第1実施例と同様に選択的
に行なわれる。
【0033】本第3実施例では、連結時には下側の連結
杆22のみにナット4を取り付けて締結するだけでよい
ので、ナット4の締結数が少なくて済み、現場での作業
時間を短縮できる利点がある。他の効果は第1実施例と
同様である。
【0034】図12は本考案の第4実施例を示す部品連
結構造の構成側面図である。本第4実施例は連結杆の形
状と継手板の挿通孔の形状を第1実施例と異にしてい
る。
【0035】上側の擁壁ブロック1に埋設された連結杆
22の一端部にはナット4と同径程度の円形の拡大係合
部42aが形成され、また下側の擁壁ブロック1に埋設
された連結杆42の一端部にはねじ溝42bが形成され
ている。上下の連結杆42は突出部分を夫々同軸上で間
隔をおいて対向している。
【0036】継手板53は平坦面53aと2つの屈曲面
53bとからコ字形に形成され、連結杆42の直径より
も僅かに大きな幅を有する2本の挿通孔53cを平坦面
53aから両屈曲面53bの中央にかけて縦長に有して
いる。また、挿通孔53cの平坦面部分には、拡大係合
部42a及びナット4の外径よりも僅かに大きな大幅部
53dが形成されている。
【0037】上記の連結杆42及び継手板53を用いて
擁壁ブロック1の連結を行なう場合には、まず擁壁ブロ
ック1を積み重ねる前段階、或いは擁壁ブロック1を積
み重ねた後に、下側の連結杆42の頭部に先にナット4
を夫々仮止めしておく。次いで、対向する連結杆42と
挿通孔53cが平行な状態で継手板53を空隙部1c内
の連結杆42に向かって移動させ、拡大係合部42a及
びナット4を挿通孔53cの大幅部53dに、また連結
杆42を挿通孔53cの平坦面部分から屈曲面部分に挿
入し、挿通孔53cの終端が連結杆42に当接するまで
押し込む。次いで、継手板53の屈曲面内側に突出する
ナット4を締結する。このナット4の締結によって拡大
係合部42aが継手板33の屈曲面内側に係合すると共
に下側の連結杆42が内側に引き込まれ、擁壁ブロック
1が相互に引き寄せられて圧接する。硬化材料による被
覆は第1実施例と同様に選択的に行なわれる。
【0038】本第4実施例では、連結作業の前段階で下
側の連結杆42の頭部にナット4を仮止めしておくこと
ができ、しかも連結時には下側の連結杆42のナットを
締結するだけでよいので、現場での作業負担をより一層
軽減して作業コストの削減を図ることができる。他の効
果は第1実施例と同様である。
【0039】図13は連結杆の他の実施例を示す側面図
である。同図に示した連結杆62は上下ともL字形に形
成され、一端部をねじ溝62aを有している。この連結
杆62はねじ溝62aとは反対側の端部を擁壁ブロック
71の側面に埋設され、ねじ溝部分を該側面と平行に夫
々同軸上で間隔をおいて対向している。この連結杆62
の場合でも第1,第2実施例の継手板3,13の使用が
可能であり、上下一方の連結杆62の頭部に拡大係合部
を形成すれば、第3,第4実施例の継手板3,13の使
用が可能となる。
【0040】図14は継手板の他の実施例を示す側面図
である。同図に示した継手板83は平坦面83aと2つ
の屈曲面83bとからコ字形に形成され、連結杆の直径
よりも僅かに大きな幅を有する1本の挿通孔83cを平
坦面83aから両屈曲面83bの中央にかけて縦長に有
している。この継手板83は擁壁ブロックに上下1本宛
連結杆が設けられている場合に有用であり、大幅部を形
成すれば第3,第4実施例に示した連結構造にも利用で
きる。
【0041】尚、上記の各実施例では、上下に積み重ね
られる擁壁ブロックを連結対象として示したが、左右に
並設される擁壁ブロックや水路ブロック等の他のコンク
リ−ト部品を対象としてもよく、広くは当接状態で連結
を要する部品全体に適用できる。
【0042】
【考案の効果】以上詳述したように、請求項1乃至5記
載の部品連結構造によれば、ナットの締結によって少な
くとも一方の連結杆を継手板の内側に引き込み、部品を
相互に引き寄せて圧接できるので、ナット締めの初期段
階で部品に傾きや隙間がある場合でも、締結と同時にこ
れを矯正して部品を隙間なく当接状態で確実に連結でき
る利点がある。
【0043】請求項2記載の部品連結構造によれば、連
結作業の前段階で各連結杆の頭部にナットを仮止めして
おくことができるので、ナットの取り付けを単独作業と
して効率的に行なえることは勿論、部品の各連結杆にナ
ットを先に取り付けておくことも可能であり、ナット取
り付けに係る作業負担を軽減できる利点がある。
【0044】請求項3記載の部品連結構造によれば、連
結時には一方の連結杆のみにナットを取り付けて締結す
るだけでよいので、ナットの締結数が少なくて済み、現
場での作業時間を短縮できる利点がある。
【0045】請求項4記載の部品連結構造によれば、連
結作業の前段階で一方の連結杆の頭部にナットを仮止め
しておくことができ、しかも連結時には下側の連結杆の
ナットを締結するだけでよいので、現場での作業負担を
より一層軽減して作業コストの削減を図ることができ
る。
【0046】請求項5記載の部品連結構造によれば、ナ
ット締結後の連結杆,継手板及びナットを硬化材料で被
覆することで、これら部品を同状態のままで固定して継
手板のがたつきやナットの緩みを防止できると共に、同
部品への雨水,外気等の接触を絶って錆付きや腐蝕を防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す擁壁の側面図
【図2】図1に示した部品連結構造の構成斜視図
【図3】第1実施例の連結作業の説明図
【図4】同説明図
【図5】同説明図
【図6】同説明図
【図7】同説明図
【図8】従来例を示す部品連結構造の構成斜視図
【図9】本考案の第2実施例を示す部品連結構造の構成
斜視図
【図10】第2実施例の連結作業の説明図
【図11】本考案の第3実施例を示す部品連結構造の構
成側面図
【図12】本考案の第4実施例を示す部品連結構造の構
成側面図
【図13】連結杆の他の実施例を示す側面図
【図14】継手板の他の実施例を示す斜視図
【符号の説明】
1…擁壁ブロック、2…連結杆、2a…ねじ溝、3…継
手板、3a…平坦面、3b…屈曲面、3c…挿通孔、4
…ナット、13…継手板、13a…平坦面、13b…屈
曲面、13c…挿通孔、13d…大幅部、22…連結
杆、22a…拡大係合部、22b…ねじ溝、33…継手
板、33a…平坦面、33b…屈曲面、33c…挿通
孔、33d…大幅部、42…連結杆、42a…拡大係合
部、42b…ねじ溝、53…継手板、53a…平坦面、
53b…屈曲面、53c…挿通孔、53d…大幅部、6
2…連結杆、62a…ねじ溝、71…擁壁ブロック、8
3…継手板、83a…平坦面、83b…屈曲面、83c
…挿通孔。

Claims (5)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 当接状態で連結を要する部品夫々に間隔
    をおいて同軸上に対向して突設され、少なくとも頭部に
    ねじ溝を有する連結杆と、 連結杆の対向間隔よりも長尺の平坦面と該平坦面の両端
    から直角に延設された屈曲面とから断面略コ字形に形成
    され、対向する連結杆を受容可能な挿通孔を平坦面から
    両屈曲面にかけて有する継手板と、 連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとから成り、 対向する連結杆と挿通孔が平行な状態で継手板を連結杆
    に向かって移動させ、連結杆を挿通孔の平坦面部分から
    屈曲面部分に挿入した後、継手板の屈曲面内側に突出す
    る連結杆のねじ溝部分にナットを夫々取り付けて締結し
    た、 ことを特徴とする部品連結構造。
  2. 【請求項2】 当接状態で連結を要する部品夫々に間隔
    をおいて同軸上に対向して突設され、少なくとも頭部に
    ねじ溝を有する連結杆と、 連結杆の対向間隔よりも長尺の平坦面と該平坦面の両端
    から直角に延設された屈曲面とから断面略コ字形に形成
    され、対向する連結杆を受容可能な挿通孔を平坦面から
    両屈曲面にかけて有し、挿通孔の平坦面部分に連結杆の
    頭部に仮止めされたナットを受容可能な大幅部を備えた
    継手板と、 連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとから成り、 連結杆の頭部にナットを仮止めしてから、対向する連結
    杆と挿通孔が平行な状態で継手板を連結杆に向かって移
    動させ、ナットを挿通孔の大幅部に、また連結杆を挿通
    孔の平坦面部分から屈曲面部分に挿入した後、継手板の
    屈曲面内側に突出するナットを夫々締結した、 ことを特徴とする部品連結構造。
  3. 【請求項3】 当接状態で連結を要する部品夫々に間隔
    をおいて同軸上に対向して突設され、一方の少なくとも
    頭部にねじ溝を他方の頭部に拡大係合部を有する連結杆
    と、 連結杆の対向間隔よりも長尺の平坦面と該平坦面の両端
    から直角に延設された屈曲面とから断面略コ字形に形成
    され、対向する連結杆を受容可能な挿通孔を平坦面から
    両屈曲面にかけて有し、挿通孔の平坦面部分に連結杆の
    拡大係合部を受容可能な大幅部を備えた継手板と、 連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとから成り、 対向する連結杆と挿通孔が平行な状態で継手板を連結杆
    に向かって移動させ、拡大係合部を挿通孔の大幅部に、
    また連結杆を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分に挿入
    した後、継手板の屈曲面内側に突出する連結杆のねじ溝
    部分にナットを取り付けて締結した、 ことを特徴とする部品連結構造。
  4. 【請求項4】 当接状態で連結を要する部品夫々に間隔
    をおいて同軸上に対向して突設され、一方の少なくとも
    頭部にねじ溝を他方の頭部に拡大係合部を有する連結杆
    と、 連結杆の対向間隔よりも長尺の平坦面と該平坦面の両端
    から直角に延設された屈曲面とから断面略コ字形に形成
    され、対向する連結杆を受容可能な挿通孔を平坦面から
    両屈曲面にかけて有し、挿通孔の平坦面部分に一方の連
    結杆の頭部に仮止めされたナットと他方の連結杆の拡大
    係合部を受容可能な大幅部を備えた継手板と、 連結杆のねじ溝部分に螺合可能なナットとから成り、 一方の連結杆の頭部にナットを仮止めしてから、対向す
    る連結杆と挿通孔が平行な状態で継手板を連結杆に向か
    って移動させ、ナット及び拡大係合部を挿通孔の大幅部
    に、また連結杆を挿通孔の平坦面部分から屈曲面部分に
    挿入した後、継 手板の屈曲面内側に突出するナットを締結した、ことを
    特徴とする部品連結構造。
  5. 【請求項5】 ナット締結後の連結杆,継手板及びナッ
    トを硬化材料で被覆した、請求項1乃至4何れか1項記
    載の部品連結構造。
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