JP2538337B2 - 基板位置決め装置 - Google Patents

基板位置決め装置

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JP2538337B2
JP2538337B2 JP1120916A JP12091689A JP2538337B2 JP 2538337 B2 JP2538337 B2 JP 2538337B2 JP 1120916 A JP1120916 A JP 1120916A JP 12091689 A JP12091689 A JP 12091689A JP 2538337 B2 JP2538337 B2 JP 2538337B2
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賢一 小森
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本発明は、電子回路基板組立工程等で用いる基板位置
決め装置に関する。
(ロ) 従来の技術 電子回路基板組立工程において、電子部品を基板の所
定の位置に装着するには、X−Yテーブルに基板を保持
させ、基板の任意の位置を加工ツール(接着剤ディスペ
ンサ、部品装着コレット等)に対面させる、という構成
をとることが多い。
基板の保持は、基板の互いに直角をなす2辺を基準と
して、その2辺を位置基準となる部材に押し付けること
により行なうことが多い。このような基板位置決め装置
の例は特公昭62−13837号公報、特開昭58−130596号公
報等に見ることができる。
(ハ) 発明が解決しようとする課題 上述特公昭62−13837号公報、特開昭58−130596号公
報の基板位置決め装置では、基板保持のための動力手段
をすべてX−Yテーブルの上に配置しており、X−Yテ
ーブルの重量が増し、軽快な動きを妨げている。また、
基本的に一定サイズの基板の位置決めにしか対応できな
い。
本発明は、上記の点に鑑みなされたもので、X−Yテ
ーブルの重量負担を軽減し、様々なサイズの基板の位置
決めに対応できる基板位置決め装置を提供しようとする
ものである。
(ニ)課題を解決するための手段 そこで本発明は、基板の両側縁を支持する一対のガイ
ドレールと、前記ガイドレールの下に配置されたエレベ
ータと、前記ガイドレール及びエレベータを支持するX
−Yテーブルと、前記エレベータに支持された位置基準
部材と、同じくエレベータに、前記ガイドレールと平行
する方向にスライド可能なる如く支持されたスライドユ
ニットと、前記スライドユニットに支持された押圧部材
と、前記位置基準部材と押圧部材との間で基板の挟みつ
けが行われるよう、スライドユニットを一方向に附勢す
るばねと、前記X−Yテーブルの外に設けられ、X−Y
テーブルが原点に復帰する時、スライドユニットそのも
のあるいはそれに付属する運動伝達部材に干渉し、干渉
量に相応した動きをスライドユニットに与えて基板の挟
みつけを解除する外部操作体とを備えたものである。
また本発明では次の構成をも提案する。すなわち基板
の両側縁を支える一対のガイドレールと、エレベータと
をX−Yテーブルに載置し、エレベータには基板の位置
基準部材と、この位置基準部材に基板を押しつける押圧
部材とを装着する。押圧部材はガイドレールと平行する
方向にスライド可能で、ばねにより位置基準部材の方へ
附勢されている。X−Yテーブルの外には、X−Yテー
ブルがガイドレールの延在方向と直角の方向から原点に
復帰する時、スライドユニットそのものあるいはそれに
付属する運動伝達部材に干渉し、干渉量に相応した動き
をスライドユニットに与えて基板の挾みつけを解除する
外部操作体を設ける。
(ホ) 作用 上記装置において、まずX−Yテーブルを原点に置
き、ガイドレールの間に基板を送り込むとエレベータが
上昇し、位置基準部材と押圧部材が基板搬送平面に姿を
現わす。X−Yテーブルが原点から離脱すると、ばねの
附勢力によりスライドユニットがスライドする。それに
伴ない押圧部材が位置基準部材に接近して基板を挾みつ
ける。X−Yテーブルが再び原点に復帰する時には、外
部操作体により基板の挾みつけが解除される。
(ヘ) 実施例 第1図及び第2図に装置の構造を示す。1は基板、10
は基板位置決め装置、11はこれを支持するX−Yテーブ
ルである。基板位置決め装置10の頂部には一対のガイド
レール12、13が設けられる。ガイドレール12、13は、互
いに向かい合う辺に、基板1の両側縁を支持する段部1
4、15を有する。ガイドレール12、13のうち、一方のガ
イドレール12は位置基準となる固定側レールで、支持壁
16を介して地板17に固定される。他方のガイドレール13
は移動側レールで、スライダ18に支持される。19はスラ
イダ18を支持するレールで、ガイドレール13と交差する
位置に設けられる。図示しない駆動源により、スライダ
18がレール19上をスライドし、移動側レール13を動かし
て、ガイドレール同士の間隔を広げたり、狭めたりす
る。20は加工ツールの一例である真空吸着コレットで、
電子部品21を真空吸着して、基板1に装着するものであ
る。電子部品21の基板1への装着は、後述するローディ
ングブリッジ、アンローディングブリッジにより構成さ
れる基板搬送ラインから外れた位置で行なわれる。これ
は、ローディングブリッジ、アンローディングブリッジ
の間が狭いためX−Yテーブル11が十分に動き回れない
からである。22は未加工の基板1を基板位置決め装置10
へと送り出すローディングブリッジ、23は基板位置決め
装置10から加工済の基板1を受け取るアンローディング
ブリッジである。ローディングブリッジ22は不動であ
り、X−Yテーブル11がこれに接近して基板位置決め装
置10をブリッジ出口に並ばせる。アンローディングブリ
ッジ23は基板搬送方向に一定距離進退可能であって、ロ
ーディングブリッジ22に基板位置決め装置10が並んだ
後、基板位置決め装置10の出口側に接近する。ローディ
ングブリッジ22もアンローディングブリッジ23も、基板
1の側縁を支える基板搬送ベルト24、25を備えている。
26はローディングブリッジに設置されたストッパで、未
加工の基板1を一時的に待機させておくものである。30
はピン状の位置基準部材であり、31は同じピン状の押圧
部材である。位置基準部材30、押圧部材31はエレベータ
35に支持される。
次にエレベータ35の昇降機構について、第2図に基づ
き説明する。36は地板17の上に取り付けられる取付ベー
スである。37はシャフトで、ガイドレール12、13の延在
方向と平行に2本設ける(1本は図示せず)。38は軸受
ブロックで、取付ベース36に装着されると共に、シャフ
ト37の両端を回動自在に支持する。各々のシャフト37に
は第1のレバー39を固着する。第1のレバー39は、1本
のシャフト37に2個ずつ、紙面と直角方向に所定の間隔
を置いて固定される。またシャフト37には、第1のレバ
ー39と所定角度を以って第2のレバー40を固着し、その
ほか一方のシャフト37には第3のレバー41を固着する。
第1のレバー39は各々の先端にローラ42を有する。ロー
ラ42はエレベータ35の主体をなすバックアップピンベー
ス43(以下、単にベースと称す)の下面に接する。ベー
ス43の上面には、多数の穴を格子状に形成し、そこにバ
ックアップピン44を差し込む。45は、ベース43の昇降動
作を案内するガイドロッドで、ベース43の下面に軸ホル
ダ46を介して固着される。ガイドロッド45の下端部は取
付ベース36にこれを貫通して設けられた軸受47に昇降自
在に支持される。第2のレバー40は、取付ベース36に形
成された切抜部(図示せず)を上から下へ通り抜け、先
端同士はリンク48により連結され、同期運動を行う。49
はばねで、取付ベース36の下面に螺合されたボルト491
と、リンク48の端部に螺合されたボルト50に掛け渡さ
れ、第2のレバー40を第2図において反時計回りに附勢
している。このばね49の附勢力により第2のレバー40が
回動すると、ガイドシャフト37を介して連結している第
1のレバー39も回動し、ローラ42でベース43を押し上げ
ることになる。51は、取付ベース36の上面に載置された
カムで、ばね49によりベース43が上昇した時、第3のレ
バー41の先端部のローラ52がこのカム51のカム面に当接
し、ベース43の上限位置を決定する。カム51は取付ベー
ス36に固定されたホルダ53に保持されている。54は、軸
受ブロック38に形成された長穴55内をスライドする指針
ブロックである。カム51と指針ブロック54は連結板56に
より連結される。指針ブロック54を図示しないスケール
の目盛に合わせるとカム51も連結板56に押し引きされて
スライドし、これに伴いベース43の上限位置が調整され
る。57は、ばねの附勢力に抗して、ベース43の下降を行
わせるエアシリンダである。エアシリンダ57の端は、取
付ベース36の底面に固着されたブロック58に枢支されて
いる。エアシリンダ57のロッド59の先端にはジョイント
60を固着する。ジョイント60は、第2のレバー40とリン
ク48の結合部に連結している。
次に基板1の保持機構について、第10図に基づき説明
する。65はベース43に固定された取付板で、側面に上下
一対のレール66を水平に固定している。取付板65の両端
部には軸ホルダ67、68が取り付けられる。これらの軸ホ
ルダは、ロッド69をスライド自在に保持する。70はレー
ル66上をスライドするスライダで、側面にスライドブロ
ック71を固着する。スライドブロック71は押圧部材31を
支持する。72は、スライドブロック71の側面に固着され
たクランプブロックで、ロッド69をスライド自在に通し
ている。これら、スライダ70、スライドブロック71、ク
ランプブロック72がスライドユニット75を構成する。ク
ランプブロック72の締付ボルト73を締付けることにより
スライドユニット75とロッド69の相対位置が固定され
る。76はL字形状をしたローラホルダで、一端はロッド
69に固着され、他端は軸ホルダ68に形成された溝を通過
して張り出し、その張り出し端にローラ77を保持する。
ローラ77は垂直面内で回転する。78は、軸ホルダ68に固
着されたばね受けである。ばね受け78は、ローラ77と反
対の方向に突出し、その先端部をロッド69が通り抜けて
いる。79は、ローラホルダ76と、ばね受け78との間にお
いて、ロッド69の外側に嵌合したばねである。ばね79は
押圧部材31が位置基準部材30に接近する方向、すなわち
第3図において右方にロッド69を附勢している。80は、
運動伝達部材であるレバーで、地板17の側面に固着され
た取付ブロックに植えられた軸82に、垂直面内で回動で
きるよう支持される(第3図)。レバー80の先端はロー
ラ77に向き合う。レバー80が下向きに垂れ下がることの
ないよう、軸82と同心に固定された制限体83がレバー80
の回動範囲を規制している。84は、外部操作体であるロ
ーラで、取付板85を介してローディングブリッジ22の端
に取り付けられる(第4図)。ローラ84は水平面内で回
転する。
次に動作について、第3図乃至第9図に基づき説明す
る。第3図、第6図に示すように、X−Yテーブル11が
原点から離脱して、基板1に電子部品21を装着している
時、基板1は位置基準部材30と押圧部材31により挾みつ
けられている。作業が終了すれば、X−Yテーブル11は
ローディングブリッジ22とアンローディングブリッジ23
の間の原点に復帰して来る。この場合、第6図に示すよ
うにガイドレール12、13の延在方向と直角の方向、すな
わちローディングブリッジ22、アンローディングブリッ
ジ23の延在方向と直角の方向から復帰させることができ
る。復帰過程で、ローラ84がレバー80に干渉し、これを
基板位置決め装置10の内側へ回動させる。するとレバー
80がローラ77を押圧し、ローラホルダ76がばね79の附勢
力に抗してロッド69をスライドさせる。ロッド69がスラ
イドすると、スライドユニット75もスライドし、押圧部
材31は位置基準部材30から離れる方向に動き、基板1の
挾みつけを解除する(第4図、第7図)。同時にガイド
レール13もスライドして基板1の拘束を解く。次に第5
図のようにエレベータ35が下降して、位置基準部材30と
押圧部材31は基板搬送平面から姿を消し(第8図)、同
時にストッパ26も姿を消す。第5図に見られるようにレ
バー80は垂直姿勢を維持しており、ロッド69をばね79に
抗してスライドさせた状態のまま、ローラホルダ76は下
方へ移動する。ここで、アンローディングブリッジ23が
基板位置決め装置10に接近し、基板1の受け渡しが可能
になる。図示しない基板搬送部材により、基板位置決め
装置10からアンローディングブリッジ23へ加工済の基板
1が、またローディングブリッジ22から基板位置決め装
置10へ未加工の基板1が、それぞれ送り込まれる(第9
図)。ローディングブリッジ22においては基板搬送ベル
ト24により、新たな未加工の基板1が搬送されて来て、
ストッパ26に止められる。次に、エレベータ35が上昇し
てバックアップピン44が基板1を下から支え、同時に位
置基準部材30と押圧部材31とが基板搬送平面に姿を現わ
す。この状態でX−Yテーブル11が原点から離脱し、レ
バー80がローラ84から離れると、ロッド69はばね79によ
る附勢方向へ再びスライドする。これにより、押圧部材
31が位置基準部材30との間で基板1を挾む。続いてガイ
ドレール13がガイドレール12に接近して基板1を挾みつ
ける。結局、基板1は四方から挾まれて固定される(第
3図、第6図)。以下、同様に第7図乃至第9図の動作
を繰り返す。
なお、ローラ84をもってレバー80を押す構成のため、
ガイドレール12、13の延在方向と直角の方向からX−Y
テーブル11を原点復帰させることが可能なものではある
が、これは、それ以外の方向からの原点復帰が駄目だと
いうことを意味する訳ではない。ガイドレールの延在方
向から、あるいは延在方向に対し斜めの方向から接近さ
せても構わないものである。要は、原点復帰直前にX−
Yテーブル11がどこにいたか、あるいは原点を出発した
X−Yテーブル11がどこに向かうかによって、任意の方
向をとれば良いのである。
(ト)発明の効果 以上のように本発明によれば、基板の挟みつけを、X
−Yテーブルの外に設けた外部操作体によりX−Yテー
ブルの原点復帰と共に解除するようにしたので、その移
動動作の力を利用でき、X−Yテーブル上に基板保持及
び保持の解除のための動力手段をX−Yテーブルの上に
配置するのに比較してX−Yテーブルの軽量化を図るこ
とができる。
更には、基板を支持するガイドレールの延在方向と直
角の方向からX−Yテーブルを原点に復帰させる動きに
よっても、基板の挾みつけが解除されるようにしたた
め、基板位置決め装置を受け入れるべきラインの切れ目
の幅や、前後の作業の流れに応じて、最も都合の良い方
向からX−Yテーブルを原点復帰させあるいはその逆に
原点を出発させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は基板位置決め装置の概要を示す斜視図、第2図
は基板位置決め装置の部分的に破断した側面図、第3図
乃至第5図は第2図とは異なる角度から見た側面図で一
連の動作を示すもの、第6図乃至第9図は同じく動作を
示す平面図、第10図は基板の保持機構を示す斜視図であ
る。 1……基板、10……基板位置決め装置、11……X−Yテ
ーブル、12、13……ガイドレール、30……位置基準部
材、31……押圧部材、35……エレベータ、69……ロッ
ド、75……スライドユニット、79……ばね、80……レバ
ー(運動伝達部材)、84……ローラ(外部操作体)。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の両側縁を支持する一対のガイドレー
    ルと、前記ガイドレールの下に配置されたエレベータ
    と、前記ガイドレール及びエレベータを支持するX−Y
    テーブルと、前記エレベータに支持された位置基準部材
    と、同じくエレベータに、前記ガイドレールと平行する
    方向にスライド可能なる如く支持されたスライドユニッ
    トと、前記スライドユニットに支持された押圧部材と、
    前記位置基準部材と押圧部材との間で基板の挟みつけが
    行われるよう、スライドユニットを一方向に附勢するば
    ねと、前記X−Yテーブルの外に設けられ、X−Yテー
    ブルが原点に復帰する時、スライドユニットそのものあ
    るいはそれに付属する運動伝達部材に干渉し、干渉量に
    相応した動きをスライドユニットに与えて基板の挟みつ
    けを解除する外部操作体とを備えた基板位置決め装置。
  2. 【請求項2】基板の両側縁を支持する一対のガイドレー
    ルと、前記ガイドレールの下に配置されたエレベータ
    と、前記ガイドレール及びエレベータを支持するX−Y
    テーブルと、前記エレベータに支持された位置基準部材
    と、同じくエレベータに、前記ガイドレールと平行する
    方向にスライド可能なる如く支持されたスライドユニッ
    トと、前記スライドユニットに支持された押圧部材と、
    前記位置基準部材と押圧部材との間で基板の挟みつけが
    行われるよう、スライドユニットを一方向に附勢するば
    ねと、前記X−Yテーブルの外に設けられ、X−Yテー
    ブルがガイドレールの延在方向と直角の方向から原点に
    復帰する時、スライドユニットそのものあるいはそれに
    付属する運動伝達部材に干渉し、干渉量に相応した動き
    をスライドユニットに与えて基板の挟みつけを解除する
    外部操作体とを備えた基板位置決め装置。
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JPH02303734A JPH02303734A (ja) 1990-12-17
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CN104365188A (zh) * 2012-04-19 2015-02-18 株式会社安川电机 机器人系统
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