JP2537342Y2 - 防塵防ダニ性ふとん - Google Patents

防塵防ダニ性ふとん

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JP2537342Y2
JP2537342Y2 JP1993024693U JP2469393U JP2537342Y2 JP 2537342 Y2 JP2537342 Y2 JP 2537342Y2 JP 1993024693 U JP1993024693 U JP 1993024693U JP 2469393 U JP2469393 U JP 2469393U JP 2537342 Y2 JP2537342 Y2 JP 2537342Y2
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JP1993024693U
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Inventor
都公 宮坂
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ヤサカ産業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案はふとん、特に防塵防ダ
ニ性を備えた掛ふとんに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のふとんには、表地と裏地との間に
ふとんの長手方向にマチを入れ複数の筒状部を形成しそ
の中に長繊維や短繊維からなる中綿を充填したものがあ
る。
【0003】然しながら中綿の充填はふとんの長手方向
全長にわたって形成された前記筒状部に行なわれるもの
であるために、襟部端及び底部端を直線状にして仕上る
ことが難しく、波状となる現象が認められた。また、ふ
とんわたは使用中にわたを構成する繊維同士が触れ合い
ずれを生じ、繊維が切断し或いはその一部が剥落してほ
こりの原因となり、繊維がふとん側地の微細な間隙から
外部に出、アレルギー疾患の原因ともなっていた。
【0004】これを解決する考案として実開平3−21
253号公報には、表地と裏地との間にふとんの長手方
向に複数の仕切り布を設け、形成された空間部に長繊維
中綿を吹き込み、中綿の両端を襟部,底部の側地に縫い
合せた止め布で縫着固定し中心体を形成した後、襟部,
底部の二方向を縫い合わせ、横の吹き込み口から長繊維
綿を吹き込み充填し、口綴じして形成したふとんが開示
されている。
【0005】然しながらこのような構成ふとんは通常
側地表地,裏地共に織目が比較的粗であり、又縫製も
本縫いのみを主としているために、側地を通してふとん
の内部からフリー状態にある中綿等が所謂綿埃となって
漏洩したり、ふとん内部へのダニや埃などの侵入等がみ
られ、これらを完全に防止することは困難であった。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】この考案は中綿の片寄
りを阻止し、側地や側地の縫い目を通して所謂綿埃りの
漏洩やふとん内部へのダニや埃の侵入などが見られない
衛生的なふとんを得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】側地と裏側地に被われ
た中間部と該中間部の長手方向両端部に形成された襟
側部及び脚側部とからなり、前記中間部には、表側地に
形成されたハギ部と裏側地に形成されたハギ部との間に
マチ布を縫着して、該中間部の長手方向に延びる複数の
筒状空間を形成し、該空間の夫々に少なくとも前記長手
方向空間の長さを有するフィラメントよりなるふとんわ
たを充填すると共に、中間部長手方向に充填されたふと
んわたの先端部,後端部は中間部と襟側部又は脚側部と
を区画する係止布により挾持固定され、前記襟側部及び
脚側部のふとん幅方向に延びる筒状空間内部に少なくと
も前記幅方向空間の長さを有するフィラメントよりなる
ふとんわたを充填し、襟側部及び脚側部のふとん幅方向
に充填されたふとんわたの先端部及び後端部は表裏両側
地により挾持固定されたふとんにおいて、前記表側地と
裏側地とはフィラメントよりなる極細高密度織物とし、
前記ハギ部は玉縁縫いによりテープ状布帛で被覆され、
更に表裏両側地の全周縁をオーバーロック縫いした。
【0008】
【作用】上記構成からなるこの考案のふとんの側地は極
細繊維の高密度織物からなり、表地と裏地に形成された
ハギ部は図1,図2に示すように布地の裁ち目を縫い包
む所謂玉縁縫いによりテープ状布帛で被覆され、ふとん
周縁もオーバーロック縫いされるなどの結果、綿埃りの
漏洩やふとん内部へのダニや埃の侵入等が阻止され、然
ふとん中間部長手方向に延びる複数の筒状空間部、及
びふとんの幅方向に延びる襟側部,脚側部の筒状空間部
に充填したフィラメントよりなるふとんわたはその両
端部を縫着により固定されているため片寄りを起したり
側地を通して外部に漏洩することがなく、ふとんの中間
部に充填された長繊維方向に対し襟側部、脚側部の長繊
維方向が直角方向であるため、ふとんの幅方向両端部は
一直線状に形成される。
【0009】
【実施例】以下図面と共にこの考案の実施例を説明す
る。
【0010】本考案のふとんは中間部1と襟側部2及び
脚側部3からなり、前記各部を構成する側地は表地,裏
地共超極細繊維の高密度織物、例えばポリエステル繊維
75%、ナイロン繊維25%のフィラメントからなる7
5デニールの超極細繊維を用いた、経方向2.54cm
(1インチ)当り143本、横方向2.54cm(1イン
チ)当り106本の打込本数からなる高密度織物が適当
であって、このような織物は帝人株式会社の製造販売に
係る商品名ミクロガードとして得ることができる。
【0011】中間部1は、複数(図においては6枚)の
細幅の前記高密度織物の側縁を互に本縫いにより縫い合
せて所謂ハギ部4を形成し、凹字状に折曲げたテープ
布帛5を用いてハギ部4を内側に挾持し、図1,図2に
示すようにテープ状布帛5とハギ部4とを一体に玉縁
して表地6及び裏地7を形成する。即ち本考案は表
地6及び裏地7に形成したハギ部4に対し折返しにより
凹字状に屈曲したテープ状布帛5を玉縁縫いにより縫着
したものであるからハギ部4の両側面は二重に折曲げら
れたテープ状布帛5が当接し全体として四重に包被され
ている。
【0012】上記ハギ部4の形成は複数の細幅の高密度
織物の側縁を互に本縫いにより縫合せ、ハギ部4を形成
するものとして述べたが、一枚の広幅の高密度織物上に
等間隔でかつ並列状態にV字形の屈曲部を形成し、該部
を縫着することによりハギ部4を形成しても良い。又テ
ープ状布帛はバイヤステープであるとより好適であ
る。
【0013】次いで例えば不織布からなるマチ布8を互
に対向して置かれた表地6,裏地7のハギ部4に順次交
互に縫着して径マチ9及び中マチ10を形成し、かつマ
チ布8の両端部は表地6の左右両側端と、裏地7の左右
両側端との間に挾持して本縫いにより縫い合せ、その結
果中間部1の全長にわたり長手方向に並列し、マチ布8
により区分された複数の筒状空間11を形成する。
【0014】更に該中間部1の襟側部2端には前記表地
6に表側地12が、又裏地7には裏側地13が係止布1
4,15と共に縫着されており、同様にして中間部1の
脚側部3端には前記表地6に表側地16が、裏地7に裏
側地17が係止布18,19と共に縫着されている。
【0015】かくて得られた本考案のふとんの側地に中
綿を充填するに当っては、前記中間部1の全長にわた
り、長手方向に並列しマチ布8により区分された複数の
筒状空間11の一端部、例えば脚側部3から前記長手方
向空間の長さを有するフィラメントよりなるふとんわた
20を、繊維がほぼ長手方向に並置された状態に吹き込
んで前記筒状空間11を充填する。
【0016】次いでフィラメントよりなるふとんわた2
0の先端部を襟側部2のマチ布14,15に挾持して本
縫いにより縫合せ、同様に後端部を脚側部3のマチ布1
8,19に挾持して本縫いにより縫合せ、フィラメント
よりなるふとんわた20の両端を固定してふとんの使用
中にフィラメントよりなるふとんわた20が片寄るのを
防止し、中間部1を形成する。
【0017】次に、襟側部2の表側地12と裏側地13
とをふとんの幅方向先端部のみ本縫いして筒状空間21
を形成し、前記幅方向の長さを有するふとんわた20を
一方の開口から筒状空間21内に吹込み、その先端部と
後端部の夫々を前記表側地12と裏側地13に挾持して
本縫いにより縫合せ、襟側部2を形成する。
【0018】更に、脚側部3の表側地16と裏側地17
とを前記したと同様ふとんの幅方向先端部のみ本縫いし
て筒状空間22を形成し、前記幅方向空間の長さを有す
るフィラメントよりなるふとんわた20を一方の開口か
ら筒状空間22内に吹込み、その先端部と後端部の夫々
を前記表側地16と裏側地17に挾持して本縫いにより
縫合せ、脚側部3を形成する。
【0019】そして、本縫いされたふとんの全周縁は更
にウーリーナイロン糸などによりオーバーロック縫い2
3されて本考案のふとんが完成する。
【0020】本考案において中綿として使用されるフィ
ラメントよりなるふとんわた20としては、複数のトウ
を集合したもの或いはトウを適宜嵩高処理し屈曲を与え
たもの等が用いられ、前記したように少なくとも中間部
の長手方向空間及び襟部,脚部の幅方向空間の夫々の長
さに等しい繊維長を有しており、例えば6デニールのポ
リエス中空繊維を28デニール約47000フィラメ
ントからなる前記繊維長を備えたトウなどが適当であ
る。
【0021】
【考案の効果】以上詳細に述べた通りこの考案のふとん
、表側地と裏側地に被われた中間部と該中間部の長
手方向両端部に形成された襟側部及び脚側部とからな
、前記中間部には、表側地に形成されたハギ部と裏側
地に形成されたハギ部との間にマチ布を縫着して、該中
間部の長手方向に延びる複数の筒状空間を形成し、該空
間の夫々に少なくとも前記長手方向空間の長さを有する
フィラメントよりなるふとんわたを充填すると共に、中
間部長手方向に充填されたふとんわたの先端部,後端部
は中間部と襟側部又は脚側部とを区画する係止布により
挾持固定され、前記襟側部及び脚側部のふとん幅方向に
延びる筒状空間内部に少なくとも前記幅方向空間の長さ
を有するフィラメントよりなるふとんわたを充填し、襟
側部及び脚側部のふとん幅方向に充填されたふとんわた
の先端部及び後端部は表裏両側地により挾持固定された
ふとんにおいて、前記表側地と裏側地とはフィラメント
よりなる極細高密度織物とし、前記ハギ部は玉縁縫いに
よりテープ状布帛で被覆され、更に表裏両側地の全周縁
をオーバーロック縫いしたものであるから、フィラメン
トからなる極細繊維の高密度織物からなる側地、凹字状
に折曲したテープ状布帛を用いて玉縁縫いとしハギ部側
面を四重に被覆したハギ部及びふとん周縁の本縫いと
オーバーロック縫いの併用などによって、側地やハギ部
その他側地の縫い目を通して所謂綿埃りの漏洩やふとん
内部へのダニや埃の侵入等が阻止され、アレルギー疾患
を防止することのできる防塵防ダニ性に優れた衛生的な
ふとんとして広く使用されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のふとんの一部切欠斜視図である。
【図2】図1II−II線面図である。
【図3】図1III−III線面図である。
【符号の説明】
1 中間部 2 襟側部 3 脚側部 4 ハギ部 6 表地 7 裏地 8 マチ部 11,21,22 筒状空間 12,16 表側地 13,17 裏側地 14,15,18,19 係止部 20 フィラメントよりなるふとんわた

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】側地と裏側地に被われた中間部と
    中間部の長手方向両端部に形成された襟側部及び脚側部
    とからなり、前記中間部には、表側地に形成されたハギ
    部と裏側地に形成されたハギ部との間にマチ布を縫着
    、該中間部の長手方向に延びる複数の筒状空間を形成
    し、該空間の夫々に少なくとも前記長手方向空間の長さ
    を有するフィラメントよりなるふとんわたを充填すると
    共に、中間部長手方向に充填されたふとんわたの先端
    部,後端部は中間部と襟側部又は脚側部とを区画する係
    止布により挾持固定され、前記襟側部及び脚側部のふと
    ん幅方向に延びる筒状空間内部に少なくとも前記幅方向
    空間の長さを有するフィラメントよりなるふとんわたを
    充填し、襟側部及び脚側部のふとん幅方向に充填された
    ふとんわたの先端部及び後端部は表裏両側地により挾持
    固定されたふとんにおいて、前記表側地と裏側地とはフ
    ィラメントよりなる極細高密度織物とし、前記ハギ部は
    玉縁縫いによりテープ状布帛で被覆され、更に表裏両側
    地の全周縁をオーバーロック縫いしてなる防塵防ダニ性
    ふとん。
JP1993024693U 1993-04-14 1993-04-14 防塵防ダニ性ふとん Expired - Lifetime JP2537342Y2 (ja)

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JPH0677638U JPH0677638U (ja) 1994-11-01
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