JP6592867B1 - 包布および包布の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1人でも短時間で、かつ少ない労力で綺麗にベッドメイキングすることができ、かつ、クリーニングコストが低い包布を提供することにある。【解決手段】本発明の包布1は、一方の短辺11側に掛布団を挿入するための包布挿入口5を形成してなる長尺な袋状の包布本体2と、包布本体2の裏面の短辺11側に設けられ、ベッドが備えるマットレスの一部を収容可能に形成されたポケット3とを有している。また、包布本体2の短辺12側の両長辺部に、掛布団を包布本体2内に手で引き入れるための2つの手差込み口6、6が形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、ベッドに用いられる掛布団の包布およびその製造方法に関する。
医療施設、福祉施設、ホテル等に設置されるベッドのベッドメイキングでは、掛布団カバー(包布)等の交換が行われる。
包布としては、一般的に、長尺な袋状をなし、一方の長辺部に掛布団挿入用の挿入口と、挿入口を開閉するためのジッパー等を備えた包布が用いられている。このような包布内に掛布団を収容するためには、掛布団の4隅の角部のうち、1つの角部を持って掛布団の一部を挿入口から包布内に押し込み、続いて、他の角部を持って掛布団のその他の部分を挿入口から包布内に押し込み、その後、包布の一部を引張る等して掛布団が包布内に拡がるように調整する必要がある。このように、掛布団の包布を交換する作業は、相当の労力と時間を必要とし、医療施設等のように大量のベッドが使用されるところでは、この作業を行う人にとっては重労働となっていた。
このような問題を解決するため、包布の裾側に掛布団を挿入するための挿入口が設けられ、包布の衿元側の両側部に、両手を差し入れて包布内に挿入した掛布団の一部を引き入れるための手差入れ口が設けられた包布が知られている(例えば、特許文献1参照)。係る包布内に掛布団を収容するには、まず、包布の裾部をその衿元側に捲り上げた(たくり上げた)状態で、掛布団を挿入口から包布内に挿入し、次いで、手差入れ口から両手を入れて、掛布団の一部を掴んで、掛布団を包布内に引き入れる。その後、手差入れ口から両手を出して、掛布団とともに包布の衿元部を掴んで掛布団および包布を持ち上げることにより、捲り上げた包布の裾部が下方にずれ落ちる。その後、包布の裾部に設けられたファスナー等を閉じることにより、包布内に掛布団が収容される。
しかしながら、係る包布の交換作業では、掛布団を持ち上げる必要があり、医療施設等で大量の包布交換をする作業者にとっては、依然として重労働であった。
特開2002−186548号公報
本発明は、上記従来の問題点を鑑みなされたものであり、その目的は、1人でも短時間で、かつ少ない労力で綺麗にベッドメイキングすることができ、かつ、クリーニングコストが低い包布を提供することにある。
このような目的は以下の(1)〜()の本発明により達成される。
(1) マットレスを備えたベッドに用いられる掛布団の包布であって、
前記包布は、一方の短辺側に前記掛布団を挿入するための布団挿入口を形成してなる長尺な袋状の包布本体と、前記包布本体の裏面の前記布団挿入口が形成された短辺側に設けられ、前記マットレスの一部を収容可能に形成されたポケットと、前記包布本体の表面および前記ポケットの表面のそれぞれに、互いに係合可能な留め具とを有し、
前記包布本体の前記布団挿入口反対の短辺側の両長辺部に、前記掛布団を前記包布本体内に手で引き入れるための手差込み口が形成されており、
前記包布本体の前記裏面が前記マットレスと対向するようにして前記包布を前記マットレス上に載置して、前記ポケットを前記マットレスの一部に被せた状態で、前記布団挿入口から前記掛布団を前記包布本体内に挿入し、かつ、前記手差込み口から前記包布本体内に手を入れて前記掛布団を前記包布本体内に引き入れた後、前記ポケットを、前記マットレスから外して、前記布団挿入口を覆うように、前記包布本体の前記表面に裏返して、裏返された前記ポケットの前記表面の前記留め具を、前記包布本体の前記表面の前記留め具に係合することにより前記掛布団が前記包布内に収容されることを特徴とする包布。
) 前記留め具は、前記包布本体の前記表面および前記ポケットの表面のそれぞれに、複数設けられており、
前記ポケットの表面に設けられた複数の前記留め具は、前記ポケットの開口沿いに配列されている上記()に記載の包布。
) 前記留め具は、プラスチック製のスナップボタンである上記()または()に記載の包布。
) 前記包布本体および前記ポケットを構成する生地は、制電糸を含むポリエステル繊維で構成された生地である上記(1)ないし()のいずれかに記載の包布。
) マットレスを備えたベッドに用いられる掛布団の包布の製造方法であって、
ポケット構成部、裏面構成部および表面構成部がこの順に連続して存在する、長尺かつ幅広な1枚の生地を準備する工程と、
前記ポケット構成部を、前記ポケット構成部と前記裏面構成部との境界部で折返して前記裏面構成部に重ねる工程と、
前記ポケット構成部を挟み込むように、前記表面構成部を、前記裏面構成部と前記表面構成部との境界部で折畳んで前記裏面構成部に重ねる工程と、
前記表面構成部、前記ポケット構成部および前記裏面構成部の両側部の前記生地が重なった部分を縫製するとともに、前記表面構成部および前記裏面構成部の両側部の前記生地が重なった部分のうち、前記裏面構成部と前記表面構成部との前記境界部側に設定される手差込み口領域を除いて縫製して、袋状の縫製体を得る工程と、
前記縫製体を裏返すことにより、一方の短辺側に前記掛布団を挿入するための布団挿入口を形成してなる長尺な袋状の包布本体と、前記包布本体の裏面の前記布団挿入口が形成された短辺側に設けられ、前記マットレスの一部を収容可能に形成されたポケットとを有し、前記包布本体の前記布団挿入口反対の短辺側の両長辺部に、前記掛布団を前記包布本体内に手で引き入れるための手差込み口が形成された包布を得る工程と、
前記包布本体の表面および前記ポケットの表面のそれぞれに、前記ポケットを前記包布本体の前記表面に裏返した際に、互いに係合可能な留め具を取り付ける工程と、を有することを特徴とする包布の製造方法。
) 前記ポケット構成部および前記表面構成部は、前記生地の両短辺部を複数回折り込んで形成される短辺折込み部を含む上記()に記載の包布の製造方法。
本発明の包布は以下のようにして使用される。まず、マットレスの一部にポケットを被せた状態で、掛布団を布団挿入口から挿入し、かつ、手差込み口から両手を包布内に入れ、掛布団を掴んで包布内に完全に引き入れる。その後、マットレスからポケットを外して、包布(包布本体)の表面に裏返すことにより、包布内に掛布団を収容する。本発明の包布では、マットレスの一部にポケットを被せることにより、包布の布団挿入口側の短辺部がマットレスに固定されるため、手差込み口から両手を包布内に入れて、掛布団を持ち上げる必要もなく、スムーズに掛布団を包布内に引き入れることができる。そのため、1人でも短時間で、かつ少ない労力でベッドメイキングすることができる。
図1は、本発明の好適な実施形態の包布の斜視図であり、図1(a)は包布の表側の斜視図であり、図1(b)は包布の裏側の斜視図である。 図2は、図1に示す包布内に掛布団を収容した状態を示す斜視図であり、図2(a)はその表側の斜視図であり、図2(b)はその裏側の斜視図である。 図3(a)および(b)は、本発明の好適な実施形態の包布の製造方法を説明するための図である。 図4(a)および(b)は、本発明の好適な実施形態の包布の製造方法を説明するための図である。 図5(a)は、本発明の好適な実施形態の包布の製造方法により製造された包布の裏側の平面図であり、図5(b)は、図5(a)のX−X線断面の模式図である。 図6(a)〜(c)は、図1に示す包布に掛布団を収容する手順を説明するための図である。 図7(a)〜(c)は、図1に示す包布に掛布団を収容する手順を説明するための図である。
以下、本発明の包布および包布の製造方法を添付図面に示す好適な実施形態に基づいて説明する。
まず、本発明の包布の好適な実施形態について説明する。
<包布>
図1は、本発明の好適な実施形態の包布の斜視図であり、図1(a)は包布の表側の斜視図であり、図1(b)は包布の裏側の斜視図である。図2は、図1に示す包布内に掛布団を収容した状態を示す斜視図であり、図2(a)はその表側の斜視図であり、図2(b)はその裏側の斜視図である。
本発明の包布は、医療施設、福祉施設、ホテル等に設置されるマットレスを備えたベッド用の掛布団に用いられる包布(掛布団カバー)として用いられる。
包布1は、図1(a)および(b)に示すように、生地100から形成され、一方の短辺部11側に掛布団を挿入するための布団挿入口5を形成してなる長尺な袋状の包布本体2と、包布本体2の裏面の短辺部11側に設けられ、ベッドが備えるマットレスの一部を収容可能に形成されたポケット3とを有している。また、包布本体2の布団挿入口5反対の短辺部12(他方の短辺部)側の両長辺部に、掛布団を包布本体2内に手で引き入れるための2つの手差込み口6、6が形成されている。
なお、本明細書中において、「包布1(包布本体2)の裏面」とは、包布1(包布本体2)の通常の使用状態で、包布1(包布本体2)のマットレス側に位置する面を意味する。また、「包布1(包布本体2)の表面」とは、包布1(包布本体2)の通常の使用状態で、包布1(包布本体2)のマットレス側に位置する面の反対側の面を意味する。
また、本実施形態の包布1では、包布1の衿元側(短辺部11側)に布団挿入口5が設けられ、包布1の裾側(短辺部12側)に手差込み口6、6が設けられている。
このような包布1は、以下のようにして用いられる。まず、包布本体2の裏面がマットレスと対向するようにして包布1をベッドのマットレス上に載置して、マットレスの一部(マットレスの頭部側の端部)に、ポケット3を被せる。この状態で、布団挿入口5から掛布団の一部を包布本体2内に挿入し、かつ、手差込み口6、6から両手を包布本体2内に入れて掛布団の端部を持ち、掛布団を包布本体2(包布1)内に完全に引き入れる。その後、ポケット3を、マットレスから外して、布団挿入口5を覆うように包布本体2の表面(包布1の表側)に裏返すことにより、包布1内に掛布団が収容される。
マットレスの一部にポケット3を被せた状態では、包布1の衿元側の短辺部11がマットレスに固定されるため、包布1の短辺部11の表側の生地100を一方の片手で上に引張った状態で、掛布団の一部を布団挿入口5から包布1内に他方の片手で簡単に挿入することができる。また、包布1の衿元側の短辺部11がマットレスに固定されることにより、手差込み口6、6から両手を包布本体2内に入れて、掛布団の端部を掴んでベッドの足側に引張るだけで、包布1の裾側の短辺部12および掛布団がマットレスの脚部側に引き伸ばされ、掛布団を包布1内に少ない労力で簡単に引き入れることができる。係る作業では、掛布団を持ち上げる必要もなく、スムーズに掛布団を包布1内に引き入れることができるため、1人でも短時間で、かつ少ない労力でベッドメイキングすることができる。
また、包布1は、包布本体2の表面およびポケット3の表面のそれぞれに、ポケット3を包布本体2の表面に裏返した際に、互いに係合可能な留め具4を有していることが好ましい。本実施形態では、包布本体2表面の2つの留め具41、42が、短辺部11から所定の距離離間した位置に設けられており、包布1の幅方向に配列されている。また、ポケット3の表面(包布1の裏側)の2つの留め具43、44が、ポケット3の開口31沿いに配列されている。ポケット3を包布本体2の表面に裏返した際に、留め具41が留め具44に係合し、留め具42が留め具43に係合する(図2(a)参照)。なお、包布本体2の表面およびポケット3の表面のそれぞれに設けられる留め具4の数は、2つに限られず、1つでもよいし、3つ以上であってもよい。
包布1では、ポケット3を、マットレスから外して包布本体2の表面に裏返すことにより、包布1内に掛布団を収容することができるが、留め具4(41、42、43、44)同士を係合することによって、ポケット3が包布本体2の表面の生地100に固定されるため、包布1に収容された掛布団を使用する際に、包布1から掛布団が外に出ることを確実に防止することができる。
留め具4としては、ボタン、ホック、面ファスナー等を用いることができる。特に、ボタンの中でも、サイズが小さく、かつ優れた固定力を有するスナップボタンを用いることが好ましい。また、プラスチック製のスナップボタンを用いることがより好ましい。医療施設等で使用される多量の包布を洗濯する際には、大型の洗濯機および乾燥機(ロール式乾燥機、タンブラー式乾燥機等)が用いられる。係る洗濯工程では、医療施設で使用される金属(注射針等)が包布内に混入しているかどうかをチェックするため、金属検出機による検査が行われるが、留め具4としてプラスチック製のスナップボタンを使用することにより、留め具4が原因で異常検知されることはない。
包布1(包布本体2)のサイズは、掛布団のサイズによって変更され、特に限定されないが、例えば、幅:1150〜1450mm程度、長さ:1600〜2000mm程度であることが好ましい。
また、ポケット3の長さ(深さ)は、特に限定されないが、200〜400mm程度であることが好ましく、250〜350mm程度であることがより好ましい。ポケット3の長さが上記範囲内であれば、マットレスの一部にポケット3を被せた状態から、ポケット3が不本意にマットレスから外れることを防止することができる。また、ポケット3を包布本体2の表面に裏返した際に、布団挿入口5をポケット3で十分に覆うことができるため、包布1内から掛布団が出てしまうのをより確実に防止することができる。
また、手差込み口6の長さは、作業者の手が包布本体2内に入れることができる長さであれば特に限定されないが、150〜300mm程度であることが好ましく、150〜200mm程度であることがより好ましい。手差込み口6の長さが上記範囲内であれば、作業性が向上するとともに、掛布団収容後の包布1の外観も良好となる。
また、包布本体2の表面およびポケット3の表面のいずれの留め具4も、短辺部11から180〜380mm離間した位置に設けられていることが好ましい。さらに、図1に示すように、包布本体2の表面およびポケット3の表面のそれぞれの留め具4は、包布1の幅方向に略均等な間隔で設けられていることが好ましく、例えば、包布1の各長辺から近接する留め具4までの長さは、350〜450mm程度であることが好ましく、隣接する留め具4間の長さは、450〜550mm程度であることが好ましい。上記条件を満足するように留め具4を配設することにより、留め具4の係合後の状態で、ポケット3にしわが発生し難くなり、より綺麗にベッドメイキングすることができる。
包布1は、長尺かつ幅広な、長方形状の生地100で形成されている。
生地100としては、平坦になるような生地が好ましい。生地としては、例えば、織物、編物、不織布または織物部分と編物部分とを組み合わせた構成の生地を用いることができるが、編物を用いるのが好ましい。また、このような編物としては、各種緯編地および各種経編地を用いることができるが、特に、経編地であるトリコット地を用いるのが好ましい。トリコット地は、適度な収縮性(ストレッチ性)を有しており、しわが目立ちにくい生地である。そのため、生地100としてトリコット地を用いることにより、包布表面にしわが出来難く、また、包布内に掛布団を収容した状態で折畳んでも、しわのない、清潔感のあるベッドメイキングが可能である。さらに、生地100としてトリコット地を用いることにより、包布1の洗濯後にアイロンがけが不要となる。すなわち、包布1を洗濯後、乾燥させてから折り畳むだけで、しわのないクリーニングされた包布1を得ることができる。そのため、包布1のクリーニングコストを抑えることができる。
なお、生地100を構成する繊維としては、例えば、ポリエステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維、綿、綿と各種合成繊維との混紡繊維等を用いることができるが、ポリエステル(ポリエステル100%)繊維がより好ましい。特に、生地100として、ポリエステル繊維で構成された平坦な生地を用いることが好ましい。このような生地100で構成された包布1は、洗濯・乾燥後に折り畳み易くなる。また、ポリエステル繊維としては、包布1に静電気が発生するのを防止する観点から、制電糸を含んでいることが好ましい。
次に、生地100を用いて、包布1を製造する方法について説明する。
<包布の製造方法>
図3(a)、(b)および図4(a)、(b)は、本発明の好適な実施形態の包布の製造方法を説明するための図である。図5(a)は、本発明の好適な実施形態の包布の製造方法により製造された包布の裏側の平面図であり、図5(b)は、図5(a)のX−X線断面の模式図である。
包布1は、上述したような生地100を用いて以下の(I)〜(V)の工程を経て形成される。具体的には、図3、図4および図5(a)に示すように、(I)ポケット構成部C、裏面構成部Aおよび表面構成部Bがこの順に連続して存在する、長尺かつ幅広な生地100を準備する工程と、(II)ポケット構成部Cを、ポケット構成部Cと裏面構成部Aとの境界部で折返して裏面構成部Aに重ねる工程と、(III)ポケット構成部Cを挟み込むように、表面構成部Bを、裏面構成部Aと表面構成部Bとの境界部で折畳んで裏面構成部Aに重ねる工程と、(IV)表面構成部Bおよび裏面構成部Aの両側部の生地100が重なった部分のうち、裏面構成部Aと表面構成部Bとの境界部側に設定される手差込み口領域Fを除いて縫製して、袋状の縫製体10を得る工程と、(V)縫製体10を裏返して包布1を得る工程と、を有する。
なお、生地100を構成するポケット構成部Cは、得られる包布1のポケット3を構成し、同様に、裏面構成部Aは包布1の裏面を構成し、表面構成部Bは包布1の表面を構成する。
以下、各工程について順次説明する。
(I)
まず、前述した、長尺かつ幅広な生地100を準備する(図3(a)参照)。係る生地100は、包布1のポケット3を構成するポケット構成部C、包布1(包布本体2)の裏面を構成する裏面構成部A、および包布1(包布本体2)の表面を構成する表面構成部Bがこの順に連続して存在する生地である。
生地100のサイズは、例えば、幅:1170〜1470mm程度、長さ:3800〜4100mm程度であることが好ましい。
また、本実施形態では、生地100のポケット構成部Cおよび表面構成部Bが、それぞれ、生地100の両短辺部を複数回折り込んで形成される第1の短辺折込み部13および第2の短辺折込み部14を含んでいる(図3(b)参照)。より具体的には、図3(a)中、短辺部Dを13〜17mm幅で生地100の表面側(図3(a)中、紙面手前側)に2回折り込んでポケット構成部Cに重ねて、三巻縫いを行い第1の短辺折込み部13を形成する。また、図3(a)中、短辺部Eを13〜17mm幅で生地100の表面側(図3(a)中、紙面手前側)に2回折り込んで表面構成部Bに重ねて、三巻縫いを行い第2の短辺折込み部14を形成する。これにより、図5(b)に示すような短辺折込み部(三巻部)13、14が形成される。三巻縫いを行うことにより、各短辺折込み部13、14のほつれをより確実に防止することができる。
なお、生地100の伸縮性を妨げない観点から、各三巻縫いはフィラメント糸を用いて行うのが好ましい。また、三巻縫いの代わりに、伸縮性のあるバイアステープで生地100の両短辺部を縫製することにより、各短辺折込み部13、14のほつれを防止することができる。なお、両短辺を折り込む幅は、上記範囲内に限定されない。
(II)
次に、ポケット構成部Cを、ポケット構成部Cと裏面構成部Aとの境界部(折返し部101)で折返して裏面構成部Aに重ねる(図3(b)および図4(a)参照)。このポケット構成部Cの両長辺部の生地100が重なった領域が縫製されることによって、包布1のポケット3が形成される。
また、ポケット構成部Cが裏面構成部Aと重なった状態を維持するように、折返し部101から5〜20mm程度離間した位置を短手方向に本縫いを行って、折返し部101で折返されて重なったポケット構成部Cと裏面構成部Aとを縫製する。これにより、工程(IV)でポケット構成部Cが縫製される前に、ポケット構成部Cが裏返るのを防止することができる。なお、上記本縫いには、適度な伸縮性を有するフィラメント糸を用いて行うのが好ましい。
なお、図3(b)中、ポケット3の深さ(長さ)に相当するC部分の長さは、200〜400mm程度であることが好ましい。
(III)
次に、ポケット構成部Cを挟み込むように、表面構成部Bを、裏面構成部Aと表面構成部Bとの境界部(折畳み部102)で折畳んで裏面構成部Aに重ねる(図4(a)および図4(b)参照)。
なお、図4(a)中、裏面構成部Aおよび表面構成部Bの長さは略同じであり、1600〜2000mm程度であることが好ましい。
(IV)
次に、表面構成部Bおよび裏面構成部Aの両側部(長辺部)の生地100が重なった部分のうち、裏面構成部Aと表面構成部Bとの境界部側に設定される手差込み口領域Fを除いて縫製して、袋状の縫製体10を得る(図4(b))。手差込み口領域Fは包布1の手差込み口6をなす。
図4(b)中、手差込み口領域Fの長さは、150〜300mm程度であることが好ましい。
手差込み口領域Fを除く、表面構成部Bおよび裏面構成部Aの両側部の生地100が重なった部分は、インターロック縫い(ロック縫いと同時に本縫いを行う縫い方)を行う。また、手差込み口領域Fは、オーバーロック縫いを行った後に、10mm程度曲げた際を本縫いする。これにより、手差込み口領域F部分を除く長辺部の生地100が重なった部分が縫製された縫製体10が得られる。なお、上記インターロック縫いおよびオーバーロック縫いは、適度な伸縮性を有するフィラメント糸を用いて行うのが好ましい。
(V)
その後、縫製体10を裏返すことにより、包布1を得る。上記工程(IV)において、縫製体10の長辺部の縫い目(インターロック縫い、オーバーロック縫い、本縫いの縫い目)は、縫製体10を裏返すことによって、外部から見えなくなり、包布1の外観が良好となり、綺麗にベッドメイキングすることができる。
なお、本実施形態では、包布1内に収容した掛布団が、掛布団使用中に包布1の外に出ることを防止するため、縫製体10を裏返した後、裏返された表面構成部Bの表面(包布本体2の表面)および裏返されたポケット構成部Cの短辺折込み部13(ポケット3表面)のそれぞれに、互いに係合可能な留め具4(41、42、43および44)を取り付ける(図5(a)参照)。ポケット3表面の留め具43、44は、ポケット3を包布本体2の表面に裏返した際に、包布本体2の表面の留め具42、41にそれぞれ係合する。
本実施形態の包布の製造方法では、1枚の長方形状の生地100から、布団挿入口5および2つの手差込み口6、6を有する包布本体2と、ポケット3とを有する袋状の包布1が得られる。すなわち、上述した包布の製造方法によれば、複数の生地を用いることなく、包布1を製造することができ、サイズの異なる複数の生地を準備する必要がないため、低コストで包布1を得ることができる。
また、本実施形態の包布の製造方法では、布団挿入口5およびポケット3を形成する縫い目のうち、短辺折込み部13および14、折返し部101から5〜20mm程度離間した位置を短手方向に本縫いする縫製部分の糸は、生地100と同じ色(例えば、白色)以外の色糸を用いることが好ましい。係る色糸で縫製された縫い目は、縫製体10を裏返した際に、包布1の表面に現れる縫い目である。そのため、包布1の布団挿入口5やポケット3の位置を一目瞭然で判別することができ、包布1内に掛布団を収容する際(掛布団に包布1をセッティングする際)、または洗濯・乾燥後に包布1を折り畳む際に、色糸の縫い目を目印とすることができる。
次に、上述した包布1の使用方法について、添付図面を参照して説明する。
<包布の使用方法>
図6(a)〜(c)および図7(a)〜(c)は、図1に示す包布に掛布団を収容する手順を説明するための図である。
まず、図6(a)に示すように、包布1の一方の短辺部11側(衿元側)に設けられたポケット3の角を持つ。
次に、包布本体2の裏面がマットレス20と対向するようにして、包布1をマットレス20上に載置して、マットレス20の一部(マットレス20の頭部側の端部)に、ポケット3を被せる。その後、包布1の他方の短辺部12側(裾側)の生地100をマットレス20の脚部側に軽く引張り、マットレス20上に包布1を全体的に広げる(図6(b)参照)。マットレス20の一部にポケット3を被せた状態では、包布1の衿元側の短辺部11がマットレス20に固定されるため、包布1を容易に広げることができる。
次に、掛布団30を準備し、マットレス20上で一旦広げた後、長手方向に蛇腹折りで畳んだ状態で、掛布団30を布団挿入口5前に置く(図6(c)参照)。
その後、布団挿入口5から掛布団30の一部を包布本体2内に挿入し、かつ、手差込み口6、6から両手を包布本体2内に入れて掛布団30の端部を持ち、掛布団30を包布本体2(包布1)内に完全に引き入れる(図7(a)参照)。その際に、包布1の衿元側の短辺部11がマットレスに固定されるため、掛布団を包布1内に少ない労力で簡単に引き入れることができる。
その後、ポケット3を、マットレス20から外して、布団挿入口5を覆うように包布本体2の表面(包布1の表側)に裏返す(図7(b)参照)。
次に、裏返されたポケット3表面の留め具43、44を、包布本体2の表面の留め具42、41にそれぞれ留める(図7(c)参照)。これにより、包布1内に掛布団30が収容される。
その後、包布1と掛布団30を一旦広げて、包布1表面のしわを伸ばした後、掛布団30をマットレス20の脚部側に折り畳むことにより、ベッドメイキングが完了する。
上記の包布の使用方法では、掛布団30を持ち上げる必要もなく、スムーズに掛布団30を包布1内に引き入れることができるため、1人でも短時間で、かつ少ない労力でベッドメイキングすることができる。
なお、本実施形態の包布1では、包布1の衿元側に布団挿入口5およびポケット3が設けられ、包布1の裾側に手差込み口6、6が設けられているとして説明したが、本発明はこれに限定されない。上記の構成とは逆に、包布の裾側に布団挿入口5およびポケット3が設けられ、包布の衿元側に手差込み口6、6が設けられた包布とすることもできる。係る包布では、ポケット3をマットレス20の脚部側の端部に被せた状態で、上記包布の使用方法と同様の方法で、包布内に掛布団を引き入れる。その後、ポケット3を、マットレス20から外して、布団挿入口5を覆うように包布本体2の表面に裏返し、留め具4を留めた後、掛布団30をマットレス20の脚部側に折り畳むことにより、ベッドメイキングをすることもできる。
以上、本発明のシーツを図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、各構成は、同様の機能を発揮し得る任意のものと置換することができ、あるいは、任意の構成のものを付加することができる。
1…包布 10…縫製体 11、12…短辺部 13…第1の短辺折込み部 14…第2の短辺折込み部 2…包布本体 3…ポケット 31…開口 4、41、42、43、44…留め具 5…布団挿入口 6…手差込み口 100…生地 101…境界部(折返し部) 102…境界部(折畳み部) 20…マットレス 30…掛布団

Claims (6)

  1. マットレスを備えたベッドに用いられる掛布団の包布であって、
    前記包布は、一方の短辺側に前記掛布団を挿入するための布団挿入口を形成してなる長尺な袋状の包布本体と、前記包布本体の裏面の前記布団挿入口が形成された短辺側に設けられ、前記マットレスの一部を収容可能に形成されたポケットと、前記包布本体の表面および前記ポケットの表面のそれぞれに、互いに係合可能な留め具とを有し、
    前記包布本体の前記布団挿入口反対の短辺側の両長辺部に、前記掛布団を前記包布本体内に手で引き入れるための手差込み口が形成されており、
    前記包布本体の前記裏面が前記マットレスと対向するようにして前記包布を前記マットレス上に載置して、前記ポケットを前記マットレスの一部に被せた状態で、前記布団挿入口から前記掛布団を前記包布本体内に挿入し、かつ、前記手差込み口から前記包布本体内に手を入れて前記掛布団を前記包布本体内に引き入れた後、前記ポケットを、前記マットレスから外して、前記布団挿入口を覆うように、前記包布本体の前記表面に裏返して、裏返された前記ポケットの前記表面の前記留め具を、前記包布本体の前記表面の前記留め具に係合することにより前記掛布団が前記包布内に収容されることを特徴とする包布。
  2. 前記留め具は、前記包布本体の前記表面および前記ポケットの表面のそれぞれに、複数設けられており、
    前記ポケットの表面に設けられた複数の前記留め具は、前記ポケットの開口沿いに配列されている請求項に記載の包布。
  3. 前記留め具は、プラスチック製のスナップボタンである請求項またはに記載の包布。
  4. 前記包布本体および前記ポケットを構成する生地は、制電糸を含むポリエステル繊維で構成された生地である請求項1ないしのいずれかに記載の包布。
  5. マットレスを備えたベッドに用いられる掛布団の包布の製造方法であって、
    ポケット構成部、裏面構成部および表面構成部がこの順に連続して存在する、長尺かつ幅広な1枚の生地を準備する工程と、
    前記ポケット構成部を、前記ポケット構成部と前記裏面構成部との境界部で折返して前記裏面構成部に重ねる工程と、
    前記ポケット構成部を挟み込むように、前記表面構成部を、前記裏面構成部と前記表面構成部との境界部で折畳んで前記裏面構成部に重ねる工程と、
    前記表面構成部、前記ポケット構成部および前記裏面構成部の両側部の前記生地が重なった部分を縫製するとともに、前記表面構成部および前記裏面構成部の両側部の前記生地が重なった部分のうち、前記裏面構成部と前記表面構成部との前記境界部側に設定される手差込み口領域を除いて縫製して、袋状の縫製体を得る工程と、
    前記縫製体を裏返すことにより、一方の短辺側に前記掛布団を挿入するための布団挿入口を形成してなる長尺な袋状の包布本体と、前記包布本体の裏面の前記布団挿入口が形成された短辺側に設けられ、前記マットレスの一部を収容可能に形成されたポケットとを有し、前記包布本体の前記布団挿入口反対の短辺側の両長辺部に、前記掛布団を前記包布本体内に手で引き入れるための手差込み口が形成された包布を得る工程と、
    前記包布本体の表面および前記ポケットの表面のそれぞれに、前記ポケットを前記包布本体の前記表面に裏返した際に、互いに係合可能な留め具を取り付ける工程と、を有することを特徴とする包布の製造方法。
  6. 前記ポケット構成部および前記表面構成部は、前記生地の両短辺部を複数回折り込んで形成される短辺折込み部を含む請求項に記載の包布の製造方法。
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