JP5221826B1 - 毛布 - Google Patents

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Abstract

【課題】首口と足カバーを設け、足カバーの腕部をパイル面向かい合わせで縫製して、「毛布全体での保温効果」を高めつつ、更に「感触・風合い」と「商品としての体裁」も向上させる。
【解決手段】略矩形状の毛布原反2を有する。毛布原反2を上端から下内方へ切り込んで形成された首口3と同時に、毛布原反2の下部に設けられた足カバー4を有し、足カバー4は、毛布原反2の上下方向中途における左右の各側端部を切り込むことで毛布原反2の下部で略逆T字状に左右外方向へ突出した腕部5、5が、突出端5a、5a側同士を環状に連結されて設けられ、毛布原反2は、片面パイル経編地の非パイル面2aに起毛処理を施してパイル面2bのパイル繊維の一部が掻き出された両面パイル布帛で構成されていると共に、腕部5、5の突出端5a、5a側同士の連結は、毛布原反2の両面パイル布帛のパイル面2b同士を向かい合わせにしての縫製で行われている。
【選択図】図1

Description

本発明は、後加工する前の毛布原反が略矩形状である毛布に関するものである。
従来、保温性の向上を目的とした保温シート及び毛布が知られている(特許文献1参照)。
この保温シート及び毛布は、基材や毛布本体の表面から保温布を突出させて帯状に設け、この帯状の保温布を複数配列したものである。
特開2002−223915号公報
しかしながら、特許文献1に記載された保温シート及び毛布は、保温布によって、腰から下や足先など下半身などの保温効果を高めるものに過ぎず、その下半身等も、寝返りによって、保温シート及び毛布そのものが、使用者からズレてしまえば、保温できない。
又、特許文献1の保温シート及び毛布は、基材や毛布本体に対して、帯状の保温布を突出させて縫合していることから、その縫合跡が、保温布の表裏何れかの側で必ず露出し、縫合跡を隠す(商品としての体裁を整える)等は出来ない。
更に、特許文献1の保温シート及び毛布は、略矩形状のままの基材や毛布本体に対して、保温布を設けていることから、略矩形状の基材や毛布本体を生かすことなく、別途用意する保温布や、この保温布用のロール等の設備が、必須となる。
本発明は、このような点に鑑み、毛布原反を上端から切り込んだ首口と下部の足カバーを設け、足カバーにおける腕部の突出端の連結を、両面パイル布帛のパイル面同士を向かい合わせにしての縫製で行うことで、「毛布全体での保温効果」を高めつつ、「感触(手触り、肌触り)・風合い」と「商品としての体裁」の向上も実現できる毛布を提供することを目的とする。
本発明に係る毛布1は、略矩形状の毛布原反2を有する毛布であって、前記毛布原反2を上端から下内方へ切り込んで形成された首口3と同時に、前記毛布原反2の下部に設けられた足カバー4を有し、この足カバー4は、前記毛布原反2の上下方向中途における左右の各側端部をそれぞれ切り込むことで前記毛布原反2の下部で略逆T字状に左右外方向へそれぞれ突出した腕部5、5が、これらの突出端5a、5a側同士を環状に連結されて設けられ、前記毛布原反2は、片面パイル経編地の非パイル面2aに起毛処理を施してパイル面2bのパイル繊維の一部が掻き出された両面パイル布帛で構成されていると共に、前記腕部5、5の突出端5a、5a側同士の連結は、前記毛布原反2の両面パイル布帛のパイル面2b同士を向かい合わせにしての縫製で行われていることを第1の特徴とする。
本発明に係る毛布1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記足カバー4は、環状に連結された前記腕部5、5の下開口5b側を閉じて袋状に形成され、前記腕部5、5の下開口5b側の閉じは、前記毛布原反2の両面パイル布帛のパイル面2bを袋内面側としての縫製で行われている点にある。
本発明に係る毛布1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、前記毛布原反2の上下方向の長さLは、140cm以上230cm以下である点にある。
これらの特徴により、毛布原反2を上端から下内方へ切り込んだ首口3と同時に、毛布原反2下部の足カバー4を有し、足カバー4は、毛布原反2の上下方向中途における左右側端部を切り込み略逆T字状に突出した腕部5、5を、突出端5a、5a側同士を環状に連結して設けることで、使用者Sの首元・左右の両肩と同時に足先や脚部も覆いながら、毛布1の全体形状が、上半身側は幅広(幅広部11)で、下半身側はより幅狭の筒様(環状)とした略T字状(生物であれば、マンタ(オニイトマキエイ)状)になる。
このような毛布1のマンタ状の形であれば、寝返りを打っても、使用者Sの首元等を首口3に入れたまま、使用者Sの背中を幅広部11が覆うことができ且つ腕の動きの自由度も広く確保できると共に、筒様の足カバー4が使用者Sの脚部からズレることはなく且つ脚部の動きにあわせて足カバー4全体も動く(曲がる)ことが出来る。
又、本発明に係る毛布1は、略矩形状の毛布原反2自体を利用して形成されていることから、毛布原反2のみを用いてマンタ状としたり、別の布帛14を用いるとしても、その量を必要最小限に抑えて、生産規模や市販するバリエーションに併せて、別の布帛14用のロール等の設備やコストの負担を可及的に低減できる。
尚、このマンタ状の毛布1は、筒様の足カバー4の表裏をリバーシブル可能な構成にもなっている。
更に、毛布原反2を、片面パイル経編地の非パイル面2aに起毛処理を施してパイル面2bのパイル繊維の一部が掻き出された両面パイル布帛で構成すると共に、腕部5、5の突出端5a、5a側同士の連結を、両面パイル布帛のパイル面2b同士を向かい合わせにしての縫製で行うことで、腕部5、5の突出端5a、5a側同士を連結する縫製跡を、あえて非パイル面2a側に残すこととなる。
ここで、非パイル面2aより、パイル面2bの方が「感触・風合い」は良いことから、このパイル面2bを、毛布1(足カバー4)の表側(商品陳列時等に露出する筒外側)にすれば、同時に縫製跡も隠れることとなって、小売店としては、「商品としての体裁」を向上できる。
逆に、「就寝時に実際に使用した際の手触り・肌触り」を重視する消費者に販売する際には、「感触・風合い」の良いパイル面2bを、毛布1(足カバー4)の裏側(商品陳列時等に露出しない筒内側)にすれば、就寝(座位)等で使用する使用者Sに接触するのは、パイル面2bのみとなって、「感触(手触り、肌触り)・風合い」の良さを体感できる。
つまり、「感触(手触り、肌触り)・風合い」と「商品としての体裁」の向上を、消費者や小売業者が、選択的に実現できる。
尚、図7で示したように、この両面パイル布帛におけるパイル面2bは、もともと規則的に編成され、センターカット又はループパイルをシャーリングして、パイルの先端を揃え易い。
一方、図8で示された如く、両面パイル布帛における非パイル面2aは、起毛処理により、パイル面2b側のパイル繊維の一部を掻き出すため、掻き出される繊維にどうしてもバラツキが生じる。
よって、パイル面2bの方が、非パイル面2aより、感触(手触り、肌触り)や、柄出し・染色した際の風合い等が良い。
又、本出願において、「切り込む」とは「『切込み』を入れる」ことだけでなく、「複数の箇所から『切込み』を入れて、所定範囲を切り欠く」ことも意味する。
更に加えて、足カバー4を、腕部5、5の下開口5b側を閉じて袋状に形成すれば、足カバー4内の空気が外へ漏れ難く、脚部の保温性を高めているのに加えて、更に、腕部5、5の下開口5b側の閉じを、両面パイル布帛のパイル面2bを袋内面側としての縫製で行うことで、腕部5、5の下開口5b側を閉じる縫製跡も、やはり非パイル面2a側に残ることとなる。
つまり、たとえ足カバー4を袋状にしても、「感触・風合い」の良いパイル面2bを、毛布1の表側(商品陳列時等に露出する筒外側)にすれば、同時に縫製跡も隠れることに変わりはなく、且つ、毛布1のリバーシブル性にも影響がないため、パイル面2bを毛布1の裏側にすれば、就寝等で使用する使用者Sへの接触は、パイル面2bのみとなって、「感触(手触り、肌触り)・風合い」の良さも維持できる。
そして、毛布原反2の上下方向の長さLを、140cm以上230cm以下とすることで、図6に示す如く、座っている使用者Sの足元から背中、両肩口に亘って覆う使用態様で、毛布1(毛布原反2)の上下長さLが長すぎず、毛布1の上部が、使用者Sの手元に垂れる(作業等に差し支える)ことはない。
本発明に係る毛布によると、毛布原反を上端から切り込んだ首口と同時に、下部の足カバーを設け、足カバーにおける腕部の突出端の連結を、両面パイル布帛のパイル面同士を向かい合わせにしての縫製で行うことによって、「毛布全体の保温効果」と「感触・風合い」と「商品としての体裁」を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る毛布を示す斜視図である。 第1実施形態に係る毛布における縫製前の状態を示す斜視図である。 第1実施形態に係る毛布における縫製後の状態を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態に係る毛布を示す斜視図である。 本発明に係る毛布の使用状態を示す斜視図である。 本発明に係る毛布の別の使用状態を示す斜視図である。 本発明に係る毛布のパイル面を示す図面代用写真である。 本発明に係る毛布の非パイル面を示す図面代用写真である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<第1実施形態>
図1〜3、5〜8には、本発明の第1実施形態に係る毛布1が示されている。
この毛布1は、略矩形状の毛布原反2に、首口3と足カバー4や、幅広部11、縁取部(ヘム)12を設けるなどの後加工を施したものである。
<毛布原反2>
毛布原反2は、略矩形状であって、その上下方向の長さ(上下長さ)Lや、左右方向の長さ(左右幅)Wは、限定されるものではないが、既存のサイズ(シングルサイズ、セミダブルサイズ、ダブルサイズ、クイーンサイズ、キングサイズや、ハーフサイズ、クォーターサイズ等)に合わせたものでも構わない。
上下長さLについては、80cm以上300cm以下(より具体的には、例えば、100cm、140cm、200cm、230cm、250cm)であったり、左右幅Wについては、50cm以上250cm以下(より具体的には、例えば、70cm、100cm、140cm、160cm、180cm、200cm、230cm)であっても良い。
尚、図6のように、使用者Sが座位の状態で、毛布1を使用する際には、上下長さLを140cm以上230cm未満としても良く、このような適度な長さとすることで、使用者Sの足元から背中、両肩口まで覆いつつ、使用者Sの手元に、毛布1の上部が垂れることを押さえ、手元での作業等に差し支えない。
毛布原反2は、アクリル、ポリエステルなどの合成樹脂から成る繊維を、編成・開毛・起毛等の処理を施して作られている。
又、両面パイル布帛を、綿、絹、羊毛、獣毛等から編成できるのであれば、これらの天然素材を用いても良い。
毛布原反2は、片面パイル経編地の非パイル面2aに起毛処理を施してパイル面2bのパイル繊維の一部を掻き出した(ニューマイヤーと称される)両面パイル布帛で構成されている。
この両面パイル布帛の基となる片面パイル経編地は、例えば、ダブルラッシェル経編機によって編成された二重経編地を、表地・裏地の間に亘る糸(連結糸)をセンターカットして作られたり、シングルラッシェル経編機やトリコット経編機によって編成された片面パイル経編地のループパイルをシャーリングすること等で作られる。
この片面パイル経編地の非パイル面2aに対して、針布を巻きつけた起毛ロール等によって起毛処理を施すことで、非パイル面2aにもパイルを起毛させることが出来る。
図7では、この両面パイル布帛におけるパイル面2bが、もともと規則的に編成されたパイル組織であって、開毛等をしても、1本1本が繊維として残っていることが示されており、片面パイル経編地を、センターカット又はループパイルをシャーリングすることによって、パイルの先端を揃え易い。
しかし、図8で示されたような、両面パイル布帛における非パイル面2aは、起毛ロール等で、パイル面2b側のパイル繊維の一部を、強引に掻き出すため、掻き出される繊維の位置や量が揃わず、掻き出された繊維同士も、互いに絡まっている。
従って、非パイル面2aのバラついた起毛繊維をシャーリングしても、もともと規則的に編成されたパイル面2bとは、どうしても表面性情が異なり、パイル面2bの方が、非パイル面2aより、感触(手触り、肌触り)が良くなり、毛布1(毛布原反2)を柄だし・染色した際の風合い(発色)も鮮やかとなる。
この表面性情の異なりと、縫製時の毛布原反2の向きから、非パイル面2aとパイル面2bと縫製部分の見せ方(露出する側の選び方)が、「感触・風合い」と「商品としての体裁」の向上に繋がる。
<首口3>
図1〜3、5、6に示された如く、首口3は、毛布原反2を、上端における左右方向略中央から下内方へ一直線に切り込んで形成されている。
首口3の切込み深さKは、毛布1を被った使用者Sの脚部が足カバー4に入った状態で、使用者Sの頚部前面が首口3の底3aに位置する深さであれば、何れであっても構わないが、例えば、20〜30cmであっても良い。
この首口3は、その底3aから左右切込み上端3b、3b、そして、毛布原反2の上端縁にかけて一続きの縁取部12aが設けられ、首口3において向かい合う左右内端縁からの解れ・毛布原反2の断面の露出、更には、底3aから更に下内方への裂けを防いでいる。
尚、首口3の左右切込み上端3b、3bは、角をとって丸みを付けていても良い。
<足カバー4>
図1〜3、5、6に示されたように、足カバー4は、毛布原反2の下部に筒様(環状)に設けられて、使用者Sの脚部を覆うものである。
足カバー4は、まず、毛布原反2の上下方向中途における左右の各側端部を、それぞれ切り込んで(左右の中途切込み13、13)、毛布原反2の下部において、略逆T字状に左右外方向へ、左右一対の腕部5、5をそれぞれ突出させる。
そして、これら左右の腕部5、5の突出端5a、5a側同士を、環状に連結することで、筒様の足カバー4を形成する。
これらの腕部5、5の突出端5a、5a側同士を連結する際には、腕部5、5(毛布原反2)を構成している両面パイル布帛のパイル面2b同士を、向かい合わせに重ねた状態で、2枚の腕部5、5を縫製している。
この縫製は、2枚の腕部5、5の突出端5a、5a側(端部)における上端から下端までを縫製し、2枚の腕部5、5の突出端5a、5aにおいて、その上端から下端にかけて、上述とはまた別の一続きの縁取部12bが設けられている。
この縁取部12bによって、各腕部5の突出端5aにおける端縁からの解れ・毛布原反2の断面の露出を防いでいる。
更に、足カバー4では、環状に連結された(筒様の)腕部5、5の下開口5b側を閉じて袋状に形成されている。
これらの腕部5、5の下開口5b側を閉じる際には、腕部5、5(毛布原反2)を構成している両面パイル布帛のパイル面2bを袋内面側とし、且つ左右腕部5、5の突出長さ方向における略中央位置で各腕部5を折り曲げて、パイル面2b同士を前後に向かい合わせとした状態で、2枚の腕部5、5を縫製している。
この縫製は、2枚の腕部5、5の下開口5b側(下端部)における左端から右端までを縫製し、2枚の腕部5、5の下端部において、その左端から右端にかけて、上述した2つの縁取部12a、12bとはまた別の一続きの縁取部12cが設けられている。
この縁取部12cによって、各腕部5の下端縁からの解れ・毛布原反2の断面の露出を防いでいる。
尚、足カバー4形成のための左右の中途切込み13における上下方向の高さ位置L1は、使用者Sの上半身(例えば、頭部の耳辺りから腰部まで)を覆う位置であれば良い。具体的には、例えば、毛布原反2の上端から110cmや120cm下方の位置でも構わない。
この中途切込み13の高さ位置L1は、毛布1の幅広部11の上下長さも、当然、同じL1となる。又、足カバー4の上下長さL2は、当然に、毛布原反2の上下長さLから、幅広部11の上下長さL1を引いた長さとなる。
具体的に、例えば、毛布原反2の上下長さLが200cmで、幅広部11の上下長さL1が110cmであれば、足カバー4の上下長さL2は90cmとなる。
一方、左右幅について言及すれば、毛布1の幅広部11の左右幅W1は、当然、毛布原反2の左右幅Wと同じである(例えば、140cm)。
又、足カバー4の左右幅W2は、左右の腕部5、5をそれぞれ内側に折り曲げて環状に連結しているため、当然に、幅広部11の左右幅W1より小さいが、使用者Sの脚部を、筒内に入れられる幅であれば、どのような幅でも構わない。具体的には、例えば、各腕部5、5を折り畳んでパイル面2b同士が接触した状態で、70cmや80cmであっても良い。
尚、毛布1は、足カバー4の表裏をリバーシブル可能な構成になっている。
又、毛布1は、略矩形状の毛布原反2のみを利用して、足カバー4や首口3を形成されていることから、別の布帛を用いる必要がなく、毛布全体の設備やコストの負担を低減できる。
<縁取部12>
上述した3つの縁取部12は、所定幅を有した帯状布帛であって、この幅は、毛布原反2の端縁における断面を覆い隠し、縫い代も確保できる幅である。
3つの縁取部12のうち、縁取部(上縁取部)12aは、それぞれ、首口3から幅広部11、左右の中途切込み13、13までを1本の帯状布帛で覆っている。
又、腕部5、5の突出端5a、5a側同士を連結する縫製部分を覆う縁取部(連結縁取部)12bは、腕部5、5(足カバー4)の上下長さL2と略同じ長さを有し、腕部5、5の下開口5b側同を閉じる縫製部分を覆う縁取部(閉じ縁取部)12cは、足カバー4の左右幅W2と略同じ長さを有している。
<使用態様>
毛布1の使用態様を説明する。
図5に示した如く、使用者Sは、敷布団に横たわる(枕も使用する)際に、敷布団上にある毛布1の足カバー4内へ、毛布原反2の裏側(露出していない側)にある上開口5cから脚部(両脚)を入れる。
脚部を足カバー4に入れた後、使用者Sは、毛布1を、首口3の底3aが頚部前面にくるまで引き上げる。
このとき、毛布1(幅広部11)の上端は、使用者Sの肩よりも上方に位置する。
この状態で寝返りを打って使用者Sが横に向いても、その顎の動きに伴って、首口3も左右方向に動き、横に向いた使用者Sの背中を幅広部11で覆うことが出来る。
尚、横向きになっても、幅広部11の上端は、使用者Sの肩より上方に位置したままであり、使用者Sの腕の動きは制限されることがない。
更に、これと同時に、足カバー4は、使用者Sの寝返り、膝の屈伸等の動きに追従して、捩れたり、屈曲することが可能である。
従って、「毛布1全体の保温効果」を、使用者Sの姿勢を問わず確保できる。
又、図6に示したように、使用者Sは、ソファー等の椅子に腰掛けた状態で、本発明に係る毛布1を使用することも出来る。
つまり、使用者Sは、椅子の前で、毛布1における足カバー4の上開口5c側に立ち、ズボンを穿くように、脚部(両脚)を足カバー4内に入れ、足カバー4の上開口5c縁が腰の前にくるまで引き上げる。
この状態で、使用者Sは、後ろの椅子に、毛布1(幅広部11)越しに腰掛け、背中側から幅広部11の上端を引き上げて、首口3の底3aが、頚部の後面にくるように、幅広部11における左右の上部(肩当部)11a、11aを、それぞれの肩に掛ける。
このように毛布1を使用することで、使用者Sは、座位でありながらも、足先から左右の太腿前面、腰後面、背中、頚部後面、両肩を、毛布1で覆うことが出来ると共に、左右の腕を前に出すことも可能なことから、この使用態様のまま作業もできる。
尚、座位での毛布1の使用は、使用者Sの背中側に幅広部11を羽織るだけでなく、使用者Sの腹側(前身側)に幅広部11を位置させ且つ脚部を足カバー4内に入れることも可能である。
<第2実施形態>
図4には、本発明の第2実施形態に係る毛布1が示されている。
この第2実施形態において第1実施形態と最も異なるのは、足カバー4における左右の腕部5、5の突出端5a、5a側を、別の布帛14を介して、縫製で連結している点である。
このように、左右の突出端5a、5aの間に、別の布帛14を設けることで、足カバー4の左右幅W2が広がり、その中に入れた使用者Sの脚部の自由度が増す。
尚、突出端5a、5a間の別の布帛14は、左右の腕部5、5の突出端5a、5aと、縫製によって連結可能であれば、何れの素材であっても構わないが、毛布原反2と同様で、上述した両面パイル布帛であることが好ましい。
又、このように別の布帛14を用いても、足カバー4は、略矩形状の毛布原反2自体を利用して形成されていることから、別の布帛14を用いる量を必要最小限に抑えることが出来、別の布帛14の運搬や、別の布帛14を製造ラインへ送り出す巻きロール等の設備、コストの負担を可及的に低減できる。
その他の毛布1の構成、作用効果及び使用態様は、第1実施形態と同様である。
<その他>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。毛布1等の各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
首口3(切込み)自体の形状も、下内方への一直線状ではなく、複数の箇所から切込みを入れて、所定範囲(例えば、略U字状や略V字状等)を切り欠いても良い。
又、首口3の切込みを、毛布原反2の上端における左右方向略中央ではなく、あえて中央から左右何れか一方にずれた位置から下内方へ所定距離だけ切り込んだ後、左右方向略中央に向けて略く字状に切り込んでも良い。
更に、首口3の周辺に別布を当てて、使用者Sの首元、両肩を覆う部分(幅広部11における肩当部11a、11a)を二重にしても構わない。
足カバー4は、左右の腕部5、5の下開口5b(下端)側を閉じて袋状に形成したが、腕部5、5の下開口5bを、そのまま開けて、足カバー4を筒様としても良い。
尚、その際、縁取部(閉じ縁取部)12cを、図3のように設けなくも良いが、下開口5bを開いたままで、突出端5a、5a側を連結した腕部5、5の下端縁を、環状に覆うように縁取部12を設けても構わない。
又、いずれの縁取部12も、毛布原反2の端の始末や、腕部5、5における突出端5a、5a側同士の連結、下開口5b側の閉じ等を実現できるのであれば、所定幅を有した帯状布帛を用いずとも、オーバーロック(縁かがり縫い)や、インターロック(安全縫い)などで、それぞれの縫い代の始末(縫製)をしても良い。
1 毛布
2 毛布原反
2a 毛布原反を構成する両面パイル布帛の非パイル面
2b 毛布原反を構成する両面パイル布帛のパイル面
3 首口
4 足カバー
5 足カバーの腕部
5a 足カバーの腕部の突出端
5b 足カバーの腕部の下開口
L 毛布原反の上下方向の長さ

Claims (3)

  1. 略矩形状の毛布原反(2)を有する毛布であって、
    前記毛布原反(2)を上端から下内方へ切り込んで形成された首口(3)と同時に、
    前記毛布原反(2)の下部に設けられた足カバー(4)を有し、
    この足カバー(4)は、前記毛布原反(2)の上下方向中途における左右の各側端部をそれぞれ切り込むことで前記毛布原反(2)の下部で略逆T字状に左右外方向へそれぞれ突出した腕部(5、5)が、これらの突出端(5a、5a)側同士を環状に連結されて設けられ、
    前記毛布原反(2)は、片面パイル経編地の非パイル面(2a)に起毛処理を施してパイル面(2b)のパイル繊維の一部が掻き出された両面パイル布帛で構成されていると共に、
    前記腕部(5、5)の突出端(5a、5a)側同士の連結は、前記毛布原反(2)の両面パイル布帛のパイル面(2b)同士を向かい合わせにしての縫製で行われていることを特徴とする毛布。
  2. 前記足カバー(4)は、環状に連結された前記腕部(5、5)の下開口(5b)側を閉じて袋状に形成され、
    前記腕部(5、5)の下開口(5b)側の閉じは、前記毛布原反(2)の両面パイル布帛のパイル面(2b)を袋内面側としての縫製で行われていることを特徴とする請求項1に記載の毛布。
  3. 前記毛布原反(2)の上下方向の長さ(L)は、140cm以上230cm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の毛布。
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