JP2004197246A - 布加工品及び布加工品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】種々の布部材から形成される布加工品を提供する。
【解決手段】布加工品1は、同一面上に配列された複数の布部材2,4と、布部材2,4の隣接する端縁2a,4aどうしが、同一面上で互いに突き合わされて縫合されている縫合部10とを備えている。布加工品1では、縫合部20で布部材2,4の各端縁2a,4aが同一面上に配置されて突き合わされており、布部材2,4どうしが重なっていない。このため、縫合部10の厚みが他の部分に近い厚みになっている。また、布部材2,4は縫いしろを必要としないため、縫いしろを備える場合に比して、布部材2,4の大きさが小さくなっている。これにより、端切れなど大きさや形の制約がより大きい材料によって形成されることが可能であり、また、布加工品1が軽量になっている。
【選択図】図1
【解決手段】布加工品1は、同一面上に配列された複数の布部材2,4と、布部材2,4の隣接する端縁2a,4aどうしが、同一面上で互いに突き合わされて縫合されている縫合部10とを備えている。布加工品1では、縫合部20で布部材2,4の各端縁2a,4aが同一面上に配置されて突き合わされており、布部材2,4どうしが重なっていない。このため、縫合部10の厚みが他の部分に近い厚みになっている。また、布部材2,4は縫いしろを必要としないため、縫いしろを備える場合に比して、布部材2,4の大きさが小さくなっている。これにより、端切れなど大きさや形の制約がより大きい材料によって形成されることが可能であり、また、布加工品1が軽量になっている。
【選択図】図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、布地や服飾、家具調度類などの布加工品及び布加工品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
服飾の工業生産では、所定の大きさの布地を裁断して所望の形状のパーツを作成し、服や、ハンドバッグ、帽子などを作成している。裁断では、型を取った後の布地(端材)は、廃棄されたり、充填材などに利用されたりしている。
なお、このような状況は、出願時における通常の態様であり、文献等によらず、本発明者が日常的に実施又は見聞していることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの端材は、工業生産においては、ある程度の量になるため、廃棄することは、資源の有効利用の点で好ましくない。また、廃棄処理が有料の場合は、服飾製造者の金銭的な負担になっている。
そこで、本発明者は、これらの端材が製品化された布地部分と同じ品質を備える点に着目し、本発明では、形や大きさが制限されている布部材を有効に利用できる布加工品の製造方法、および種々の布部材から形成される布加工品を提供することを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、同一面上に配列された複数の布部材と、前記布部材の隣接する端縁どうしが、同一面上で互いに突き合わされて縫合されている縫合部とを備える布加工品を提供する。
この布加工品では、縫合部で布部材の各端縁が同一面上に配置されて突き合わされており、布部材どうしが重なっていない。このため、縫合部の厚みが他の部分に近い厚みになっている。また、布部材は縫いしろを必要としないため、縫いしろを備える場合に比して、各布部材の大きさが小さくなっている。これにより、端切れなど大きさや形の制約がより大きい材料によって形成されることが可能であり、また、布加工品が軽量になっている。
なお、本明細書において「布部材」とは、織り布、編み物や不織布を含み、また、これらに準じて使用される延伸フィルムなどの柔軟性を有するシート状部材を含むものである。
なお、本明細書において「布加工品」とは、布地の他、被服や帽子、かばん、マフラーなどの服飾全般、あるいは、敷物、暖簾などの家具、カバー類、小物類など、布地および布地を使用した製品全般を言うものである。
【0005】
この布加工品の好ましい形態の一つでは、前記縫合部は、隣接する布部材の端縁の間および各端部上を互いに平行に延びる3本の基本糸と、各基本糸に絡んでいる振り糸とを備えている。
この縫合は、服飾において布部材の端縁や縫い合わせ部分を処理するために用いられている公知の縫い付け形態であり、また、端縁のほつれが良好に抑制されている。また、布部材を押し潰しにくい縫合形態であるため、縫合部においても布部材の風合いや厚みがより良好に保持されている。
特に、本布加工品が布地の場合、縫合部の厚みが他の部分とほぼ均一であるため、従来の布地と同様に裁断、縫製などの加工が可能であり、好ましい。
【0006】
また、本発明では、複数の布部材を同一面上に互いの端縁を突き合わせて隣接させて縫合する工程を備える布加工品製造方法を提供する。
この製造方法では、縫いしろなどを設けず、布部材の端縁を直接突き合わせて縫合するため、縫いしろ分の布部材を必要とせず、より小さい布部材で布加工品を製造することができる。また、縫いしろを必要としないため、縫合部分の厚みの増大を抑制して嵩や突出部が少なく、軽量な布加工品を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に本発明の一実施形態に係わる布加工品である布地の一部を示す。布地1は、複数の布部材2,4から構成されている。
【0008】
布部材2,4は、種々のシート状材料で構成されており、典型的には、織物、編み物、不織布などの布類が好ましい。具体的には、例えば、シーチングなどの平織り物や、天竺編、フライス編などの編み物を用いることができる。布部材2,4の厚みは、特に限定されないが、端縁を折り曲げなくても良い特性上、特に、厚手の布部材を良好に使用できる。また、伸縮性の大きい素材、例えば、ジャージーやメリヤス編などの布部材も好適であり、縫合が後述する3本針偏平縫いである場合に、特に好適である。
【0009】
布部材2,4は、種々の大きさ、形状に形成されている。布部材2,4は、隣接する布部材の端縁2a,4aに、その端縁2a,4aが密接できるように形成されており、同一面上に並列されて、密に詰まった面を形成している。隣接する布部材どうしは、図4に示すように、同一形状に形成されて均一な配列で配置されていても良いし、図5に示すように、異なる大きさ、形状の布部材42〜46が組み合わされて密に配列されていても良い。
【0010】
布部材2,4の形、大きさと、使用される布部材2,4の材質、色、あるいは表裏などを種々に組み合せることによって模様が形成されていても良い。図1に示す布地1では、布地1の端部分に沿って所定の幅の帯状の布部材4と中央部分を構成する布部材2とで材質や色、表裏の向きなどの少なくとも1つが異なっており、縁取りされた布地に形成されている。
【0011】
また、図4に示す布地30では、同一の形状に形成された複数の布部材32,34,36が規則的に配列されて、格子状の模様が形成されている。この布地30は、隣接する布部材の色、または模様が異なるように配置されていることによって、変化に富んだ模様(意匠)が形成されている。図4では、布地30の地色となる色のひし形に形成された布部材32は、各角で隣接するように配置されており、地色と異なる2色の布部材34,36は、地色の布部材32に隣接する部分に交互に配置されている。
また、図5に示す布地40では、異なる大きさ、形状に形成された長方形状の複数の布部材42〜46が組み合わされて、太い線や細い線が組み合わされた模様が形成されている。この布地40では、2種類の色で、種々の長方形状の布部材42〜46が形成されて、密に配列されている。
【0012】
図1〜3に示すように、布部材2,4は、縫合部10で互いに固定されて一体化されている。
縫合部10では、隣接する布部材2,4の端縁2a,4aどうしが、同一面上で突き合わされている。すなわち、各布部材2,4の全体が同一面上に位置しており、その端縁2a,4aで、隣接する布部材2,4の端縁に接している。したがって、隣接する布部材2,4どうしの重なりがない状態で連続して配列されて、帯状の布地1に形成されている。
【0013】
縫合部10は、縫合によって端縁2a,4aどうしを固定している。縫合の糸は、突き合わされた端縁2a,4aが重なり合わない状態で、布部材2,4どうしを固定している。好ましくは、例えば、裾伏せ(端縁を布加工品本体側に沿わせておさえる処理)や衿、裾部分の布部材と本体部分の布部材との継ぎ目のカバーリングなどに用いられる縫合形態とされる。この形態では、布部材2,4の端縁2a,4aが保護されており、かつ、縫合部10において布部材2,4の中央部分に近い厚みが保持されている。中央部分と同様の厚みが確保されていると、縫合部10における保温性や吸湿性、手触り、風合いなどが中央部分により近い状態に維持されているため、好ましい。具体的には、例えば、3本針偏平縫いによって縫合部10が形成されていることが、好ましい。3本針偏平縫いでは、特に、縫合部10において、好ましい引張り強度が得られやすく、例えば衣服を身につけるときにかかる引っ張りなど、使用時の負荷によく耐える布加工品となっている。
【0014】
本実施形態では、図1〜3に示すように、縫合部10は、両面飾り3本針偏平縫いによって形成されている。この3本針偏平縫いは、3つの基本糸12,14,16と、これらの基本糸12,14,16間を往復して交絡する振り糸21,22とを備えている。基本糸12,14,16のうち、1本の基本糸14は布部材2,4の端縁2a,4aの間に位置しており、他の2本の基本糸12,16は、それぞれ各布部材2,4上に、端縁2a,4aから所定の幅のところに位置している。基本糸12,14,16は、それぞれ互いに平行であり、図2に示す表面及び図3に示す裏面の間を波縫い状にわたっており、同一の間隔及び位置で表から裏、裏から表へ行き来している。
【0015】
振り糸21,22は、それぞれ表面(図2)又は裏面(図3)に平行に延びており、各基本糸12,14,16と交絡している。図2に示す表面の振り糸21は、両布部材2,4上の基本糸12,16の下側を通って、この基本糸12,16の裏面にわたる部分を包囲するように絡んでおり、両端縁2a,4a間の基本糸14の下を通って、基本糸12と16とに交互に絡んでいる。図3に示す裏面の振り糸22は、それぞれの基本糸12,14,16の前後の突出部分にそれぞれ絡んでジグザグに進んでいる。すなわち、基本糸16の前後の突出部分から基本糸14の前後の突出部分を経て基本糸12の突出部分まで、順に絡んでいる。そして、縫い線進行方向の前側の基本糸12から14,16の突出部分の下を一直線に通って、基本糸16まで戻っており、次の前後の突出部分の間をジグザグに進んで絡んでいる。
【0016】
両面飾り3本針偏平縫いでは、振り糸21,22が各基本糸12,14,16、特に両外側の基本糸12,16に絡み合うことによって、布部材2,4どうしが結合されている。さらに、中央の基本糸14が設けられることによって、端縁2a,4a方向のずれが抑制されて、布部材2,4どうしが良好に固定されている。
【0017】
縫合部10の基本糸12,14,16及び振り糸21,22は、それぞれ、公知の製糸や糸の代用品である。それぞれについて種々の材質、色を選択することができる。好ましくは、縫合部10の糸、特に振り糸21,22は、布部材2,4より洗濯などによって収縮しやすい材質で形成されている。これにより、布部材2,4の間に隙間ができることを良好に抑制できる。また、縫合部10の糸は、目立たない色が選択されても良いし、目立つ色が選択されて、糸により布地1に模様が付されていても良い。
【0018】
例えば、図5では、縫合部10の糸は、少なくとも一の布部材、例えば、布部材43,44,46と同色に形成されることにより、布部材43,44,46の色が異なる色の布部材42,45に滲み出したような模様に形成することができる。また、図示しないが、縫合部を超えて布部材の中央まで縫い線が進行されることによって、布地1に模様が付されていても良い。
【0019】
本実施形態にかかる布地(1)は、折り曲げられるような縫いしろを設けずに複数の布部材(2,4)が結合されて形成されている。このため、厚みがほぼ均一になり、通常の布地、すなわち一連の織物や編み物よりなる布地と同様に扱うことが可能である。すなわち、布部材2,4どうしの縫合部10について考慮しないで、布地1を裁断して所望の形状のパーツを作成し、縫製などすることが可能である。
【0020】
この布地1は、より小さい布部材2,4が複数組み合わされて布地の大きさに形成されている。したがって、通常の布地を裁断するときにできる端材など、より小さい布部材を利用して形成することが可能である。
また、この布地では、前記複数の布部材の配列及び/または縫い線によって模様を形成することが可能なため、本布地、あるいは布加工品に固有の種々の模様が形成できる。例えば、従来の技法では、染め分けできないような素材を所定の形状に形成して配列させることで、染め分けによって色を付したような布地に形成することが可能である。また、織り物や編み物などを組み合せて形成されている布地を用いることで、織り物や編み物などが組み合わされた服飾品を、単一の布部材を用いて作成する場合と同様の方法で作成することも可能である。
【0021】
この布地1を製造する方法の一実施形態について説明する。
まず、裁断などによって所定の形状に形成した複数の布部材2,4を用意する。布部材2,4は、例えば、端材などの廃棄材料や、通常の布地など所望の布部材を裁断して得ることができる。
次に、これらの布部材2,4を互いの端縁が同一面で突き合うように配置して、この端縁部分を、ミシンなどの公知の縫製装置で縫い合わせる。縫製における縫合形態は、上述の通り、種々に選択できる。
例えば、本実施形態の両面飾り3本針偏平縫いは、従来の装置の下側の送り金具が備える上方への凸部を除去した状態で、縫合することで、縫いしろを備えない布部材2,4どうしを端縁を突き合わせた状態で縫合できる。具体的には、例えば、ペガサスミシン製造(株)製のFW603CEにおいて、布との接触部分が平板状の送り金具を用いることで、図1に示すような布地1を製造することができる。
【0022】
この製造方法では、公知の縫製において利用される従来の装置を利用して、簡単に布地1を製造することができる。したがって、例えば、従来の工場の設備を利用して、裁断でできる端材を所望の形状に裁断し直して、従来の縫製装置を用いて縫合することにより、本実施形態の布地を製造することができる。すなわち、従来と同様の簡単な縫合で製造できるため、高価な装置などを必要としない。また、裁断においては、縫いしろを考慮する必要がなく、より小さな布部材を有効に利用することができる。例えば、工場で出される端材の他、着用しなくなった衣類などの布地を利用して、種々の新しい布加工品に変更することができる。この場合、傷んだ部分や汚れた部分があっても、その部分を除いた布部材を組み合せて、所望の大きさの布地に作成することができ、布部材の品質の低下を防いで布加工品を作成できる。
【0023】
また、この布地1の模様は、布部材2,4の形状、大きさや組み合わせ、縫合部の糸の色や材質などによって形成されているため、これらの少なくとも一つを変更することで簡単に異なる模様や意匠を備える布地を製造することができる。
【0024】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
布地は、帯状に限定されず、筒状など、公知の布地の形状に形成することができる。図6に、筒状に形成した布地50を示す。この布地50は、図4と同様の模様を有しており、複数の布部材32,34,36が、それぞれの端縁を突き合わせた状態で、縫合によって結合されている。帯状の場合は、幅方向の端部(みみ)となる部分どうしが、他の部分と同様に、端縁を突き合わせて縫合されており、連続した模様を有する筒状に形成されている。
【0025】
また、縫合部は、両面飾り3本針偏平縫いに限定されず、片面飾り3本針偏平縫いなど、他の縫合形態でも良い。
【0026】
また、布加工品が、服飾や敷物など種々の物品である場合、以下の態様が考えられる。
(i)複数の布部材が互いの端縁が同一面上で突き合わされて縫合されている布地からパーツを作成し、これらのパーツを縫製、接着、嵌め込みなど公知の方法によって他の布部材や他部材に結合させた布加工品。
(ii)公知の種々の布地および/または本発明に係わる布地からパーツを作成し、これらのパーツの端縁を同一面上で突き合わせて縫合して結合させた部分を備える布加工品。
【0027】
例えば、図7に示すベスト60は、本発明に係る布加工品であり、上記(i)および(ii)の両方の態様を備えているものである。すなわち、図6に示すように筒状に形成された布地50を所定の長さに切断するとともに、襟ぐり、袖ぐりの形状に裁断してパーツの1つである胴体部62が作成されている。この胴体部62の肩部分62aは、公知の方法で縫合され、また、襟ぐり、袖ぐりには、それぞれ公知の方法(例えば、袋縫い)でテープ64,65が縫い付けられている(上述の態様(i))。また、胴体部62の下側端縁には、伸縮性のリブを備える布地68が、互いの端縁が同一面上で突き合わされた状態で縫合されている(上述の態様(ii))。
なお、テープ64,65および布地68は、公知の布地などよりなるパーツである。
このベスト60は、袖ぐり、襟ぐりでは、公知の結合方法が用いられることによって、強度など所望の性質が付与されており、一方、縫いしろによるごろつきやもたつきが気になるウエスト部分では、本発明の縫合形態が用いられてかさばらず、また異物感を生じにくくなっている。このように、本発明にかかる布加工品では、従来の優れている部分を保持させつつ、縫いしろによる不具合を解消した布加工品を得ることができる。
【0028】
これらは、いずれも縫いしろを設けない部分において、縫いしろ分の重量が減少されて軽量化されている。また、縫いしろを設けない部分(折曲げられている端縁)が存在しないため、厚みの増大部分が減少またはなくなっている。これにより、例えば、服飾では、縫いしろによるごろつきなどが低減されて着心地が良くなっており、また、敏感肌の人や乳幼児などの肌への刺激などが抑制されている。また、厚みが小さくなることで、他の服地や体表面の形状に馴染みやすく、より滑らかな曲面を形成することができる。
また、敷物などでは、縫いしろによる凹凸が形成されないため、種々の布部材を組み合せて種々の模様を形成しても、平面状の触り心地、踏み心地を備えている。
また、縫いしろを備えず滑らかであるため、特に、人間が圧縮して使用する物品の表皮やカバーとして好適である。例えば、クッション、座布団、ソファや、車両などの乗り物類のシート、寝具類などの表皮やカバーとして利用すると、人間が圧縮したときに縫合部がごろつくなどの違和感を生じにくく、快適である。
【0029】
【発明の効果】
本発明では、形や大きさが制限されている布部材を有効に利用できる布地の製造方法、および種々の布部材から形成される布地を提供することにより、端切れや古着など従来廃棄されてきた材料を有効利用したり、異なる布部材によって異なる風合い、模様などを施した布地を提供したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である布地の斜視図である。
【図2】図1の表面の拡大図である。
【図3】図1の裏面の拡大図である。
【図4】本発明の一実施形態である模様を備えている布地の平面図である。
【図5】本発明の一実施形態である模様を備えている布地の平面図である。
【図6】本発明の一実施形態である布地の斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態である布加工品の斜視図である。
【符号の説明】
1,30,40,50 布地
2,4,32,34,36,41〜46 布部材
2a,4a 端縁
10,48 縫合部
12,14,16 基本糸
21,22 振り糸
60 ベスト
62 胴体部
64,65 テープ
68 布地
【発明の属する技術分野】
この発明は、布地や服飾、家具調度類などの布加工品及び布加工品の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
服飾の工業生産では、所定の大きさの布地を裁断して所望の形状のパーツを作成し、服や、ハンドバッグ、帽子などを作成している。裁断では、型を取った後の布地(端材)は、廃棄されたり、充填材などに利用されたりしている。
なお、このような状況は、出願時における通常の態様であり、文献等によらず、本発明者が日常的に実施又は見聞していることである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
これらの端材は、工業生産においては、ある程度の量になるため、廃棄することは、資源の有効利用の点で好ましくない。また、廃棄処理が有料の場合は、服飾製造者の金銭的な負担になっている。
そこで、本発明者は、これらの端材が製品化された布地部分と同じ品質を備える点に着目し、本発明では、形や大きさが制限されている布部材を有効に利用できる布加工品の製造方法、および種々の布部材から形成される布加工品を提供することを課題とした。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明では、同一面上に配列された複数の布部材と、前記布部材の隣接する端縁どうしが、同一面上で互いに突き合わされて縫合されている縫合部とを備える布加工品を提供する。
この布加工品では、縫合部で布部材の各端縁が同一面上に配置されて突き合わされており、布部材どうしが重なっていない。このため、縫合部の厚みが他の部分に近い厚みになっている。また、布部材は縫いしろを必要としないため、縫いしろを備える場合に比して、各布部材の大きさが小さくなっている。これにより、端切れなど大きさや形の制約がより大きい材料によって形成されることが可能であり、また、布加工品が軽量になっている。
なお、本明細書において「布部材」とは、織り布、編み物や不織布を含み、また、これらに準じて使用される延伸フィルムなどの柔軟性を有するシート状部材を含むものである。
なお、本明細書において「布加工品」とは、布地の他、被服や帽子、かばん、マフラーなどの服飾全般、あるいは、敷物、暖簾などの家具、カバー類、小物類など、布地および布地を使用した製品全般を言うものである。
【0005】
この布加工品の好ましい形態の一つでは、前記縫合部は、隣接する布部材の端縁の間および各端部上を互いに平行に延びる3本の基本糸と、各基本糸に絡んでいる振り糸とを備えている。
この縫合は、服飾において布部材の端縁や縫い合わせ部分を処理するために用いられている公知の縫い付け形態であり、また、端縁のほつれが良好に抑制されている。また、布部材を押し潰しにくい縫合形態であるため、縫合部においても布部材の風合いや厚みがより良好に保持されている。
特に、本布加工品が布地の場合、縫合部の厚みが他の部分とほぼ均一であるため、従来の布地と同様に裁断、縫製などの加工が可能であり、好ましい。
【0006】
また、本発明では、複数の布部材を同一面上に互いの端縁を突き合わせて隣接させて縫合する工程を備える布加工品製造方法を提供する。
この製造方法では、縫いしろなどを設けず、布部材の端縁を直接突き合わせて縫合するため、縫いしろ分の布部材を必要とせず、より小さい布部材で布加工品を製造することができる。また、縫いしろを必要としないため、縫合部分の厚みの増大を抑制して嵩や突出部が少なく、軽量な布加工品を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1に本発明の一実施形態に係わる布加工品である布地の一部を示す。布地1は、複数の布部材2,4から構成されている。
【0008】
布部材2,4は、種々のシート状材料で構成されており、典型的には、織物、編み物、不織布などの布類が好ましい。具体的には、例えば、シーチングなどの平織り物や、天竺編、フライス編などの編み物を用いることができる。布部材2,4の厚みは、特に限定されないが、端縁を折り曲げなくても良い特性上、特に、厚手の布部材を良好に使用できる。また、伸縮性の大きい素材、例えば、ジャージーやメリヤス編などの布部材も好適であり、縫合が後述する3本針偏平縫いである場合に、特に好適である。
【0009】
布部材2,4は、種々の大きさ、形状に形成されている。布部材2,4は、隣接する布部材の端縁2a,4aに、その端縁2a,4aが密接できるように形成されており、同一面上に並列されて、密に詰まった面を形成している。隣接する布部材どうしは、図4に示すように、同一形状に形成されて均一な配列で配置されていても良いし、図5に示すように、異なる大きさ、形状の布部材42〜46が組み合わされて密に配列されていても良い。
【0010】
布部材2,4の形、大きさと、使用される布部材2,4の材質、色、あるいは表裏などを種々に組み合せることによって模様が形成されていても良い。図1に示す布地1では、布地1の端部分に沿って所定の幅の帯状の布部材4と中央部分を構成する布部材2とで材質や色、表裏の向きなどの少なくとも1つが異なっており、縁取りされた布地に形成されている。
【0011】
また、図4に示す布地30では、同一の形状に形成された複数の布部材32,34,36が規則的に配列されて、格子状の模様が形成されている。この布地30は、隣接する布部材の色、または模様が異なるように配置されていることによって、変化に富んだ模様(意匠)が形成されている。図4では、布地30の地色となる色のひし形に形成された布部材32は、各角で隣接するように配置されており、地色と異なる2色の布部材34,36は、地色の布部材32に隣接する部分に交互に配置されている。
また、図5に示す布地40では、異なる大きさ、形状に形成された長方形状の複数の布部材42〜46が組み合わされて、太い線や細い線が組み合わされた模様が形成されている。この布地40では、2種類の色で、種々の長方形状の布部材42〜46が形成されて、密に配列されている。
【0012】
図1〜3に示すように、布部材2,4は、縫合部10で互いに固定されて一体化されている。
縫合部10では、隣接する布部材2,4の端縁2a,4aどうしが、同一面上で突き合わされている。すなわち、各布部材2,4の全体が同一面上に位置しており、その端縁2a,4aで、隣接する布部材2,4の端縁に接している。したがって、隣接する布部材2,4どうしの重なりがない状態で連続して配列されて、帯状の布地1に形成されている。
【0013】
縫合部10は、縫合によって端縁2a,4aどうしを固定している。縫合の糸は、突き合わされた端縁2a,4aが重なり合わない状態で、布部材2,4どうしを固定している。好ましくは、例えば、裾伏せ(端縁を布加工品本体側に沿わせておさえる処理)や衿、裾部分の布部材と本体部分の布部材との継ぎ目のカバーリングなどに用いられる縫合形態とされる。この形態では、布部材2,4の端縁2a,4aが保護されており、かつ、縫合部10において布部材2,4の中央部分に近い厚みが保持されている。中央部分と同様の厚みが確保されていると、縫合部10における保温性や吸湿性、手触り、風合いなどが中央部分により近い状態に維持されているため、好ましい。具体的には、例えば、3本針偏平縫いによって縫合部10が形成されていることが、好ましい。3本針偏平縫いでは、特に、縫合部10において、好ましい引張り強度が得られやすく、例えば衣服を身につけるときにかかる引っ張りなど、使用時の負荷によく耐える布加工品となっている。
【0014】
本実施形態では、図1〜3に示すように、縫合部10は、両面飾り3本針偏平縫いによって形成されている。この3本針偏平縫いは、3つの基本糸12,14,16と、これらの基本糸12,14,16間を往復して交絡する振り糸21,22とを備えている。基本糸12,14,16のうち、1本の基本糸14は布部材2,4の端縁2a,4aの間に位置しており、他の2本の基本糸12,16は、それぞれ各布部材2,4上に、端縁2a,4aから所定の幅のところに位置している。基本糸12,14,16は、それぞれ互いに平行であり、図2に示す表面及び図3に示す裏面の間を波縫い状にわたっており、同一の間隔及び位置で表から裏、裏から表へ行き来している。
【0015】
振り糸21,22は、それぞれ表面(図2)又は裏面(図3)に平行に延びており、各基本糸12,14,16と交絡している。図2に示す表面の振り糸21は、両布部材2,4上の基本糸12,16の下側を通って、この基本糸12,16の裏面にわたる部分を包囲するように絡んでおり、両端縁2a,4a間の基本糸14の下を通って、基本糸12と16とに交互に絡んでいる。図3に示す裏面の振り糸22は、それぞれの基本糸12,14,16の前後の突出部分にそれぞれ絡んでジグザグに進んでいる。すなわち、基本糸16の前後の突出部分から基本糸14の前後の突出部分を経て基本糸12の突出部分まで、順に絡んでいる。そして、縫い線進行方向の前側の基本糸12から14,16の突出部分の下を一直線に通って、基本糸16まで戻っており、次の前後の突出部分の間をジグザグに進んで絡んでいる。
【0016】
両面飾り3本針偏平縫いでは、振り糸21,22が各基本糸12,14,16、特に両外側の基本糸12,16に絡み合うことによって、布部材2,4どうしが結合されている。さらに、中央の基本糸14が設けられることによって、端縁2a,4a方向のずれが抑制されて、布部材2,4どうしが良好に固定されている。
【0017】
縫合部10の基本糸12,14,16及び振り糸21,22は、それぞれ、公知の製糸や糸の代用品である。それぞれについて種々の材質、色を選択することができる。好ましくは、縫合部10の糸、特に振り糸21,22は、布部材2,4より洗濯などによって収縮しやすい材質で形成されている。これにより、布部材2,4の間に隙間ができることを良好に抑制できる。また、縫合部10の糸は、目立たない色が選択されても良いし、目立つ色が選択されて、糸により布地1に模様が付されていても良い。
【0018】
例えば、図5では、縫合部10の糸は、少なくとも一の布部材、例えば、布部材43,44,46と同色に形成されることにより、布部材43,44,46の色が異なる色の布部材42,45に滲み出したような模様に形成することができる。また、図示しないが、縫合部を超えて布部材の中央まで縫い線が進行されることによって、布地1に模様が付されていても良い。
【0019】
本実施形態にかかる布地(1)は、折り曲げられるような縫いしろを設けずに複数の布部材(2,4)が結合されて形成されている。このため、厚みがほぼ均一になり、通常の布地、すなわち一連の織物や編み物よりなる布地と同様に扱うことが可能である。すなわち、布部材2,4どうしの縫合部10について考慮しないで、布地1を裁断して所望の形状のパーツを作成し、縫製などすることが可能である。
【0020】
この布地1は、より小さい布部材2,4が複数組み合わされて布地の大きさに形成されている。したがって、通常の布地を裁断するときにできる端材など、より小さい布部材を利用して形成することが可能である。
また、この布地では、前記複数の布部材の配列及び/または縫い線によって模様を形成することが可能なため、本布地、あるいは布加工品に固有の種々の模様が形成できる。例えば、従来の技法では、染め分けできないような素材を所定の形状に形成して配列させることで、染め分けによって色を付したような布地に形成することが可能である。また、織り物や編み物などを組み合せて形成されている布地を用いることで、織り物や編み物などが組み合わされた服飾品を、単一の布部材を用いて作成する場合と同様の方法で作成することも可能である。
【0021】
この布地1を製造する方法の一実施形態について説明する。
まず、裁断などによって所定の形状に形成した複数の布部材2,4を用意する。布部材2,4は、例えば、端材などの廃棄材料や、通常の布地など所望の布部材を裁断して得ることができる。
次に、これらの布部材2,4を互いの端縁が同一面で突き合うように配置して、この端縁部分を、ミシンなどの公知の縫製装置で縫い合わせる。縫製における縫合形態は、上述の通り、種々に選択できる。
例えば、本実施形態の両面飾り3本針偏平縫いは、従来の装置の下側の送り金具が備える上方への凸部を除去した状態で、縫合することで、縫いしろを備えない布部材2,4どうしを端縁を突き合わせた状態で縫合できる。具体的には、例えば、ペガサスミシン製造(株)製のFW603CEにおいて、布との接触部分が平板状の送り金具を用いることで、図1に示すような布地1を製造することができる。
【0022】
この製造方法では、公知の縫製において利用される従来の装置を利用して、簡単に布地1を製造することができる。したがって、例えば、従来の工場の設備を利用して、裁断でできる端材を所望の形状に裁断し直して、従来の縫製装置を用いて縫合することにより、本実施形態の布地を製造することができる。すなわち、従来と同様の簡単な縫合で製造できるため、高価な装置などを必要としない。また、裁断においては、縫いしろを考慮する必要がなく、より小さな布部材を有効に利用することができる。例えば、工場で出される端材の他、着用しなくなった衣類などの布地を利用して、種々の新しい布加工品に変更することができる。この場合、傷んだ部分や汚れた部分があっても、その部分を除いた布部材を組み合せて、所望の大きさの布地に作成することができ、布部材の品質の低下を防いで布加工品を作成できる。
【0023】
また、この布地1の模様は、布部材2,4の形状、大きさや組み合わせ、縫合部の糸の色や材質などによって形成されているため、これらの少なくとも一つを変更することで簡単に異なる模様や意匠を備える布地を製造することができる。
【0024】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。
布地は、帯状に限定されず、筒状など、公知の布地の形状に形成することができる。図6に、筒状に形成した布地50を示す。この布地50は、図4と同様の模様を有しており、複数の布部材32,34,36が、それぞれの端縁を突き合わせた状態で、縫合によって結合されている。帯状の場合は、幅方向の端部(みみ)となる部分どうしが、他の部分と同様に、端縁を突き合わせて縫合されており、連続した模様を有する筒状に形成されている。
【0025】
また、縫合部は、両面飾り3本針偏平縫いに限定されず、片面飾り3本針偏平縫いなど、他の縫合形態でも良い。
【0026】
また、布加工品が、服飾や敷物など種々の物品である場合、以下の態様が考えられる。
(i)複数の布部材が互いの端縁が同一面上で突き合わされて縫合されている布地からパーツを作成し、これらのパーツを縫製、接着、嵌め込みなど公知の方法によって他の布部材や他部材に結合させた布加工品。
(ii)公知の種々の布地および/または本発明に係わる布地からパーツを作成し、これらのパーツの端縁を同一面上で突き合わせて縫合して結合させた部分を備える布加工品。
【0027】
例えば、図7に示すベスト60は、本発明に係る布加工品であり、上記(i)および(ii)の両方の態様を備えているものである。すなわち、図6に示すように筒状に形成された布地50を所定の長さに切断するとともに、襟ぐり、袖ぐりの形状に裁断してパーツの1つである胴体部62が作成されている。この胴体部62の肩部分62aは、公知の方法で縫合され、また、襟ぐり、袖ぐりには、それぞれ公知の方法(例えば、袋縫い)でテープ64,65が縫い付けられている(上述の態様(i))。また、胴体部62の下側端縁には、伸縮性のリブを備える布地68が、互いの端縁が同一面上で突き合わされた状態で縫合されている(上述の態様(ii))。
なお、テープ64,65および布地68は、公知の布地などよりなるパーツである。
このベスト60は、袖ぐり、襟ぐりでは、公知の結合方法が用いられることによって、強度など所望の性質が付与されており、一方、縫いしろによるごろつきやもたつきが気になるウエスト部分では、本発明の縫合形態が用いられてかさばらず、また異物感を生じにくくなっている。このように、本発明にかかる布加工品では、従来の優れている部分を保持させつつ、縫いしろによる不具合を解消した布加工品を得ることができる。
【0028】
これらは、いずれも縫いしろを設けない部分において、縫いしろ分の重量が減少されて軽量化されている。また、縫いしろを設けない部分(折曲げられている端縁)が存在しないため、厚みの増大部分が減少またはなくなっている。これにより、例えば、服飾では、縫いしろによるごろつきなどが低減されて着心地が良くなっており、また、敏感肌の人や乳幼児などの肌への刺激などが抑制されている。また、厚みが小さくなることで、他の服地や体表面の形状に馴染みやすく、より滑らかな曲面を形成することができる。
また、敷物などでは、縫いしろによる凹凸が形成されないため、種々の布部材を組み合せて種々の模様を形成しても、平面状の触り心地、踏み心地を備えている。
また、縫いしろを備えず滑らかであるため、特に、人間が圧縮して使用する物品の表皮やカバーとして好適である。例えば、クッション、座布団、ソファや、車両などの乗り物類のシート、寝具類などの表皮やカバーとして利用すると、人間が圧縮したときに縫合部がごろつくなどの違和感を生じにくく、快適である。
【0029】
【発明の効果】
本発明では、形や大きさが制限されている布部材を有効に利用できる布地の製造方法、および種々の布部材から形成される布地を提供することにより、端切れや古着など従来廃棄されてきた材料を有効利用したり、異なる布部材によって異なる風合い、模様などを施した布地を提供したりすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である布地の斜視図である。
【図2】図1の表面の拡大図である。
【図3】図1の裏面の拡大図である。
【図4】本発明の一実施形態である模様を備えている布地の平面図である。
【図5】本発明の一実施形態である模様を備えている布地の平面図である。
【図6】本発明の一実施形態である布地の斜視図である。
【図7】本発明の一実施形態である布加工品の斜視図である。
【符号の説明】
1,30,40,50 布地
2,4,32,34,36,41〜46 布部材
2a,4a 端縁
10,48 縫合部
12,14,16 基本糸
21,22 振り糸
60 ベスト
62 胴体部
64,65 テープ
68 布地
Claims (4)
- 同一面上に配列された複数の布部材と、
前記布部材の隣接する端縁どうしが、同一面上で互いに突き合わされて縫合されている縫合部とを備える、布加工品。 - 前記縫合部は、隣接する布部材の端縁の間および各端部上を互いに平行に延びる3本の基本糸と、各基本糸に絡んでいる振り糸とを備えている、請求項1に記載の布加工品。
- 布地である、請求項1または2に記載の布加工品。
- 複数の布部材を同一面上に互いの端縁を突き合わせて隣接させて縫合する工程を備える、布加工品製造方法。
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