JP2004115939A - 縫製シート体 - Google Patents

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松本 紘一
Shigetomi Okamoto
岡本 繁富
Masato Mihashi
三橋 正人
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Abstract

【課題】簡単に縫製できるとともに縫製により縫合部の強度を高めた立体構造状シートを備えた縫製シート体を提供するものであり、立体構造状ネットが厚い場合や網目が大きい場合でも確実に縫製することができる。
【解決手段】少なくとも一方が網目構造を有する地組織1及び2の間を連結糸3により所定間隔で連結した立体構造状シートを金型10により基台11上に圧縮して、地組織1及び2を連結糸3を介して圧着することで縫合部6を形成する。縫合部6は、立体構造状シートの厚さが薄くなると共に連結糸3が網目内にループ状に突出することで網目内が連結糸3で埋められて、容易に縫製を行うことができる。
【選択図】    図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、衣料関連用品、寝具等の生活関連用品又は産業資材等に用いられる立体構造状ネットを備えた縫製シート体に関する。
【0002】
【従来の技術】
立体構造状ネットは、剛性及び弾性を有し、通気性及び通水性に優れた素材として様々な分野に用いられている。特に編成方法及び糸によって剛性及び弾性を用途に応じて変更することができ、また、柔軟性を有することから形状も変化させることができる。
【0003】
例えば、特許文献1には、網目孔を画成する紐条部分が通気および透水可能な空隙を有する立体状をなす立体構造状ネットであって、各紐条部分は、1方向に連続状をなし、その連続方向の所要間隔毎に表裏素地部においてそれぞれ表裏で互いに位置をずらせて左右両側に隣接する紐条部分と交互に結節されて、各紐条部分の表裏素地部を連結する連結部分が前記連続方向の所定間隔毎に交互に左右に傾斜してトラス構造をなしていることを特徴とする立体構造状ネットが記載されている。
【0004】
こうした網目状の地組織を備えた立体構造状ネットをスペースファブリックとして用いる場合、用途に応じて所定の形状に切断して、かがり縫いやヘム加工といった縫製を行う必要がある。縫製を行う際に、立体構造ネットの厚さが薄く網目の大きさが小さい場合には縫製可能であるが、厚さが厚くなって網目の大きさが大きくなると縫製を行うミシンの糸が止まらなくなる問題が生じてくる。すなわち、厚さを厚くするためには、連結糸に用いるモノフィラメント糸の太さを太くする必要があり、その分地組織の編目も粗くなってくる。また、地組織の網目の大きさが大きいと、柔軟性が大きくなり、クッション性がよくなる。したがって、編目の粗さと網目の大きさによりミシンで縫製を行うことが困難となってくる。
【0005】
そこで、例えば、特許文献2では、編地において別の布帛を縫製する部分を弾性の少ない編成方法で編成した縫製帯域とした点が記載されている。また、特許文献3には、編布において縫合する部分の厚みを薄くして樹脂層を形成した点が記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特許第2762052号公報
【特許文献2】
特開平5−68757号公報
【特許文献3】
特開2000−15732号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、先行特許文献では、編成方法を変更するための工程が必要になり、縫合パターンが複雑な形状になるとそのための制御も複雑にならざるを得ない。また、縫合部分の厚みを薄くして樹脂層を形成する場合もそのための工程が必要になり、また編布から樹脂層が剥がれるといった問題点も生じてくる。
【0008】
そこで、本発明は、簡単に縫製できるとともに縫製により縫合部の強度を高めた立体構造状シートを備えた縫製シート体を提供するものであり、立体構造状ネットが厚い場合や網目が大きい場合でも確実に縫製することができる。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る縫製シート体は、少なくとも一方が経編により網目状に編成されている2つの地組織とこれらの地組織を所定間隔だけ空けて連結する連結糸と有する立体構造状ネットを備えた縫製シート体であって、立体構造状ネットの一部は、プレス加工により2つの地組織が連結糸を介して圧着されかつ地組織の網目内に連結糸がループ状に突出して形成された縫合部を有することを特徴とする。そして、縫製シート体の立体構造状ネットにおいて、連結糸は、2つの地組織の経方向のほぼ同じ位置の間で経方向に湾曲して連結されており、網目状に編成された一方の地組織の1つの網目を画定する編目列から他方の地組織に延びる連結糸群は、網目の内方に傾斜するように他方の地組織に連結していることを特徴とする。さらに、縫製シート体の立体構造状ネットにおいて、2つの地組織の間隔は、1mm〜150mmの範囲であり、連結糸は、繊度が3デシテックス〜30000デシテックスのモノフィラメント糸であることを特徴とする。また、縁部に縫合部が形成されており、該縁部にヘム加工が施されていることを特徴とする。また、縫製シート体の立体構造ネットの表面に別のシート体がプレス加工により2つの地組織とともに圧着されていることを特徴とする。また、縫製シート体の立体構造ネットには、射出成形により合成樹脂からなる部材が一体成形されていることを特徴とする。そして、表面の一部又は全部がカバーシートにより被覆されており、立体構造状シートの一部が外部より視認可能であることを特徴とする。
【0010】
上記のような構成を有することで、プレス加工により、2つの地組織が連結糸を介して圧着されて厚さが薄くなり、さらに連結糸が地組織の網目内にループ状に突出して網目内の空隙が連結糸により埋められ、縫製を容易にかつ確実に行うことができる縫合部を形成することが可能となる。ここで、「圧着」とは、プレス加工により2つの地組織が連結糸を介して圧縮されて融着されることを意味する。こうした加工の例としては、熱プレス、超音波ウェルダ−又は高周波ウェルダ−による加工が挙げられる。
【0011】
そして、こうして形成された縫合部は、縫製により融着された地組織が剥離するのを防止して、縫合部の強度をさらに高めることができる。
【0012】
そして、立体構造状ネットの連結糸を、2つの地組織の経方向のほぼ同じ位置の間で経方向に湾曲して連結することで、熱プレス加工した際に連結糸が経方向の同じ方向にループ状を描いて圧着されるため、より均等に地組織の網目内を埋めることが可能となる。
【0013】
さらに、網目状に編成された一方の地組織の1つの網目を画定する編目列から他方の地組織に延びる連結糸群が、網目の内方に傾斜するように他方の地組織に連結していることから、プレス加工時に網目を画定する編目列は、緯方向にほとんどぶれることなくそのまま下方に圧着されるとともに、連結糸が網目内にほぼ同じように突出して形成され、各網目内をむらなく連結糸で埋めることが可能となる。
【0014】
そして、2つの地組織の間隔を、1mm〜150mmの範囲とし、連結糸に、繊度が3デシテックス〜30000デシテックスのモノフィラメント糸を用いた場合に、立体構造状ネットの切断部分において、モノフィラメント糸が針状に突出したり、切断された連結糸が外れて分離するといった問題点があるが、切断部分をプレス加工により圧着することでこうした問題点も防止することができる。さらに、縁部をプレス加工により圧着して縫合部としヘム加工を施せば、縁部の圧着部分の強度を高めるともに、切断部分の連結糸の突出や分離といったことも確実に防止することができる。
【0015】
また、プレス加工時に別のシート体、例えば、織布、不織布、メッシュフィルム又は発熱シート等を用途に合わせて立体構造状ネットに圧着すれば、製造工程を簡略化でき、製造時間を短縮することができる。さらに、用途に応じて、立体構造状シートに射出成形により部材を一体成形すれば、例えば、車両、椅子又は家具等へ容易に組み込むことができるようになり、また、プレス加工時に併せて射出成形を行うことで製造工程をより簡略化することが可能となる。
【0016】
また、表面の一部又は全部がカバーシートにより被覆されて、立体構造状シートの一部が外部より視認可能とすることで、通気性を確保するとともに、縫製シート体の網目状の模様が表出することで外部よりその模様が視認可能となり、製品のデザイン効果をさらに高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施形態に基づいて詳しく説明する。図1は、本発明に用いる立体構造状シートの平面図である。図2は、図1の経方向A−Aでの断面図を示し、図3は、図1の緯方向B−Bでの断面図を示している。この例では、上下に位置する2つの地組織1、2は、共に同形状の網目構造となっている。上の地組織1は実線で、下の地組織2は点線で描かれている。その網目構造は、経方向に鎖編により形成した各編目列4,5を隣接した編目列と所定間隔で絡み合わせて結合し、緯方向に引張り、熱セットにより図1に示すようにハニカム状に形成される。そして、地組織1、2は、経方向及び緯方向に半目だけずれることで、図1に示すように、地組織1の網目の空隙に地組織2の結合部が位置するようになっている。連結糸3は、図2に示すように、経方向の同じ方向に湾曲しており、地組織1、2との経方向の連結位置は、ほぼ同じ位置になっている。また、地組織1の網目において、連結糸は、図3に示すように、網目の内方に傾斜するように連結されている。網目の内方に傾斜するようにするためには、1つの網目において経方向の線対称となる位置に地組織1に垂直な対称面Sを想定した場合、網目を画定する編目列で対称面Sに関して対称位置に連結する連結糸を、地組織2の連結位置についても対称面Sに関して対称位置にすればよい。また、図3に示した例以外にも、連結糸同士が網目内でクロスしてX状となるように連結する場合でもよい。連結糸3がこのように網目の内方に傾斜するように連結されることで、後述するように、プレス加工される際に地組織1の緯方向にぶれることなく下方にそのまま圧着される。
【0018】
地組織及び連結糸は、合成繊維からなるモノフィラメント糸、マルチフィラメント糸及び紡績糸を用いることができる。連結糸には、編成後に熱セットを行うことから、形態保持性及び弾力性を有するモノフィラメント糸を用いるのが好ましい。また、圧着することから熱可塑性を有する糸であることが好ましい。本発明の縫製シート体としては、連結糸は、3デシテックス〜30000デシテックスのモノフィラメント糸を用いるのが特に好ましい。そして、地組織の間の間隔は、1mm〜150mmの範囲であれば、縫製シート体として後述する効果を発揮するようになる。1mm未満では、縫製を行う上で特に問題はない。また、地組織の間隔が150mmを超えると、その分連結糸の繊度を大きくする必要があり、そのため連結糸の剛性が大きくなる。したがって、本発明の縫製シート体として構成することが困難になる。
【0019】
図4には、基台11上に上述した立体構造状シートを載置して金型10によりその一部を熱圧着して縫合部6を形成する例を示している。縫合部6において、地組織1は、連結糸3を介して地組織2に熱圧着されてシートの構造は潰れた状態となっている。図5は、潰れた状態の平面図を示している。地組織1の網目内には連結糸3がループ状に形成されて突出している。これは、連結糸3が経方向の同じ方向に湾曲していたため、同じ方向にループを形成するようになり、また、連結糸3が内方に傾斜しているため、網目内は連結糸3で埋められるようになる。そして、連結糸3が対称面Sに関して対称位置にあれば、対称面Sで分けられた網目内の半分の領域内がそれぞれ均等に連結糸3で埋められるようになる。したがって、縫合部6では、立体構造状シートの厚さが薄くなると共に地組織1の網目内も連結糸3でほぼ均等に埋められて圧着されるため、縫製を容易に行うことができるようになる。縫合部6の両側では、図4に示すように、連結糸3が徐々に潰されるようになって地組織1がなだらかに傾斜した状態となる。こうした形状となるのは、地組織1がぶれることなくそのまま下方に圧着されるためである。したがって、縫合部6の中心線に沿って切断すれば、同じような形状の縁部を形成することができる。
【0020】
図4では、金型10により熱プレス加工した例で説明したが、超音波ウェルダ−又は高周波ウェルダ−を用いてプレス加工することで縫合部6を形成することも可能である。
【0021】
図6には、その縫製した一例を示す。この例では、縫合部6で切断して形成された縁部9を細幅状の織布7を当てて縫製糸8によりヘム加工している。この場合、縫合部6は、厚さが薄くまた縫製に支障をきたす大きな空隙もないので、通常のヘム加工を行うことができる。立体構造状シートを切断すると、地組織及び連結糸が切断されてその先端が針状に突出するが、こうしたヘム加工により針状の突出を被覆することができ、人体に接触するようなクッションや敷シートにも用いることが可能となる。また、こうして縫合部6を縫製することで、圧着した地組織1及び2が剥離することがなくなり、その強度が格段に向上する。したがって、別の部材を取り付けるための穴部を形成しても、問題はない。
【0022】
図4の熱プレス加工を行う際に、別のシート体、例えば、織布、不織布又はメッシュフィルムを地組織2の下面に重ねてプレスし一緒に圧着すれば、縫製シート体の表面に別の機能を付加した複合材を作成することができる。また、熱プレス加工を行う際に、射出成形により、例えばポリウレタンフォーム等の合成樹脂を縫製シート体の表面に一体成形すれば、車両用座席、椅子又は家具等に組み込むための形状に合わせて成形することができ、組立作業が容易になる。
【0023】
図7から図9は、図6に示した縫製シート体をカバーシート12により被覆した例を示している。図7は、上面の一部がカバーシート12の開口部13から表出するようにされている。したがって、通気性が十分確保できると共に、開口部13から地組織1の網目構造が表出して製品のデザインの模様としての効果が発揮されて、顧客に対してアピールすることができる。図8は、図7の開口部13がメッシュ14で被覆された例を示している。この例でも同様に通気性が確保できると共に、メッシュ14から地組織1の網目構造が表出して製品のデザインの一部としてその効果が発揮される。同様に図9は、上下にメッシュ14を設けた例を示している。
【0024】
本発明に係る縫製シート体は、縫製を用いて製造される様々な製品に適用することが可能であり、例えば次のような製品に好適に適用できる。
【0025】
すなわち、帯地、バンド、包帯、テープ、サポータ、プロテクタ、帽子、バッグ、アタッシュケース、リュックサック、衣料用スペーサ、肩パッド、アウトウェアその他の衣料品や衣料関連用品として、あるいは、スリッパ、靴、インソール、サンダル等の履物、カーペット、玄関マット、摩擦防止マット、ヘルメット用クッション等のクッション材や芯材として使用できる。また、ベッド用マット、枕、シーツ、カバー、毛布、ソファー、椅子張り等の寝具用や家具用の芯材や表装材、車両用シート地やシートカバー、あるいはソフトクッションおよび通気性内装材として、またオートバイや自転車のサドルカバーとして、あるいは防音、通気、目隠し用のカーテンやパーテーション、遮光ネット、防眩ネット、網戸、あるいは電磁気及び静電気防止ネットや通電ネット、輸送用クッション材等として使用できる。また、不織布用基材、洗濯ネット、滑り止め材、各種フィルタやスペーサ等の工業用資材として、あるいは樹脂や発泡コンクリート用補強材、軽量ボード等の各種ボード用補強材その他の工業用補強材や芯材等として使用できる。また、スポーツ、工業用等各種クッション材として使用できる。さらに、土木、護岸、緑化用の保護材や保水材、農業用ネット、ドレーン材、土木安定シート材、通気性安全ネット等として使用できる。
【0026】
【発明の効果】
以上に説明したとおり、本発明に係る縫製シート体は、プレス加工により、2つの地組織が連結糸を介して圧着されて厚さが薄くなり、さらに連結糸が地組織の網目内にループ状に突出して網目内の空隙が連結糸により埋められ、縫製を容易にかつ確実に行うことができる縫合部を形成することが可能となる。
【0027】
そして、こうして形成された縫合部は、縫製により融着された地組織が剥離するのを防止して、縫合部の強度をさらに高めることができる。
【0028】
そして、立体構造状ネットの連結糸を、2つの地組織の経方向のほぼ同じ位置の間で経方向に湾曲して連結することで、熱プレス加工した際に連結糸が経方向の同じ方向にループ状を描いて圧着されるため、より均等に地組織の網目内を埋めることが可能となる。
【0029】
さらに、網目状に編成された一方の地組織の1つの網目を画定する編目列から他方の地組織に延びる連結糸群が、網目の内方に傾斜するように他方の地組織に連結していることから、プレス加工時に網目を画定する編目列は、緯方向にほとんどぶれることなくそのまま下方に圧着されるとともに、連結糸が網目内にほぼ同じように突出して形成され、各網目内をむらなく連結糸で埋めることが可能となる。
【0030】
そして、2つの地組織の間隔を、1mm〜150mmの範囲とし、連結糸に、繊度が3デシテックス〜30000デシテックスのモノフィラメント糸を用いた場合に、立体構造状ネットの切断部分において、モノフィラメント糸が針状に突出したり、切断された連結糸が外れて分離するといった問題点があるが、切断部分をプレス加工により圧着することでこうした問題点も防止することができる。さらに、縁部をプレス加工により圧着して縫合部としヘム加工を施せば、縁部の圧着部分の強度を高めるともに、切断部分の連結糸の突出や分離といったことも確実に防止することができる。
【0031】
また、プレス加工時に別のシート体、例えば、織布、不織布、メッシュフィルム又は発熱シート等を用途に合わせて立体構造状ネットに圧着すれば、製造工程を簡略化でき、製造時間を短縮することができる。さらに、用途に応じて、立体構造状シートに射出成形により部材を一体成形すれば、例えば、車両、椅子又は家具等へ容易に組み込むことができるようになり、また、プレス加工時に併せて射出成形を行うことで製造工程をより簡略化することが可能となる。
【0032】
また、表面の一部又は全部がカバーシートにより被覆されて、立体構造状シートの一部が外部より視認可能とすることで、通気性を確保するとともに、縫製シート体の網目状の模様が表出することで外部よりその模様が視認可能となり、製品のデザイン効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施形態の立体構造状シートの平面図である。
【図2】図1のA−A断面図である。
【図3】図1のB−B断面図である。
【図4】熱プレス加工時の説明図である。
【図5】熱プレス加工された縫合部の平面図である。
【図6】ヘム加工した例の側面断面図である。
【図7】カバーシートを被覆した例の側面断面図である。
【図8】カバーシートを被覆した別の例の側面断面図である。
【図9】カバーシートを被覆した別の例の側面断面図である。
【符号の説明】
1  上の地組織
2  下の地組織
3  連結糸
4  編目列
5  編目列
6  縫合部
7  織布
8  縫製糸
9  縁部
10  金型
11  基台
12  カバーシート
13  開口部
14  メッシュ

Claims (7)

  1. 少なくとも一方が経編により網目状に編成されている2つの地組織とこれらの地組織を所定間隔だけ空けて連結する連結糸と有する立体構造状ネットを備えた縫製シート体であって、立体構造状ネットの一部は、プレス加工により2つの地組織が連結糸を介して圧着されかつ地組織の網目内に連結糸がループ状に突出して形成された縫合部を有することを特徴とする縫製シート体。
  2. 請求項1に記載の立体構造状ネットにおいて、連結糸は、2つの地組織の経方向のほぼ同じ位置の間で経方向に湾曲して連結されており、網目状に編成された一方の地組織の1つの網目を画定する編目列から他方の地組織に延びる連結糸群は、網目の内方に傾斜するように他方の地組織に連結していることを特徴とする縫製シート体。
  3. 請求項1又は2に記載の立体構造状ネットにおいて、2つの地組織の間隔は、1mm〜150mmの範囲であり、連結糸は、繊度が3デシテックス〜30000デシテックスのモノフィラメント糸であることを特徴とする縫製シート体。
  4. 縁部に縫合部が形成されており、該縁部にヘム加工が施されていることを特徴とする請求項1から3に記載の縫製シート体。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の立体構造ネットの表面に別のシート体がプレス加工により2つの地組織とともに圧着されていることを特徴とする縫製シート体。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の立体構造ネットには、射出成形により合成樹脂からなる部材が一体成形されていることを特徴とする縫製シート体。
  7. 表面の一部又は全部がカバーシートにより被覆されており、立体構造状シートの一部が外部より視認可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の縫製シート体。
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