JP2000199104A - 装身用成形体 - Google Patents

装身用成形体

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JP2000199104A JP10373142A JP37314298A JP2000199104A JP 2000199104 A JP2000199104 A JP 2000199104A JP 10373142 A JP10373142 A JP 10373142A JP 37314298 A JP37314298 A JP 37314298A JP 2000199104 A JP2000199104 A JP 2000199104A
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Abstract

(57)【要約】 【解決課題】 黄変したりすることなく通気性にも優
れ、かつ所定の形状を長期間維持することができ、保形
性に優れた装身用成形体を提供することを課題とする。 【解決手段】 身体に装着するために用いる装身用成形
体であって、表面層部と裏面層部とを中間中空層部を構
成する連繋糸で互いに接続した立体中空状の布地を、所
定の形状に加熱圧縮成形することにより形成して課題を
解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、衣料用の各種パ
ッドや、ブラジャー・ボデイスーツ等の女性用衣服の一
部又は全部を構成する装身用成形体に関し、特に立体中
空状の編織地布を用い、モールド成型等により成形され
る装身用成形体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装身用成形体は、衣料用
の乳房パッドや肩パッド等の各種のパッド、あるいはブ
ラジャー、ボデイスーツ、ブラスリップ、キャミソー
ル、ガードル、水着などの女性用衣服等において、乳房
や肩などの部位を構成する部品のように、当該女性用衣
服などの一部又は全体を構成するものとして、広く使用
されている。これらの衣料用の各種パッドや女性用衣服
は、乳房や肩などの形を整えたり、プロポーションを美
しく見せるため、ブラジャーやボデイスーツ等の胸部や
肩部等に、モールド成型などにより成形された乳房パッ
ドや肩パッド等を装着したり、乳房受けカップ等を構成
する部品を、モールド成型などにより成形するように構
成されている。
【0003】そして、このような衣料用の各種パッドや
女性用衣服等の一部又は全部を構成する装身用成形体と
しては、例えば、ポリウレタン発泡体、ポリエチレン発
泡体、ポリ塩化ビニル発泡体等の種々の合成樹脂発泡体
をそのまま所定の形状にモールド成型等により成形した
ものや、これらの合成樹脂発泡体で形成した芯体の表面
を適当な不織布や生地等からなる表地で被覆したもの、
あるいはファイバーフィルのシート体を芯体として所定
の形状にモールド成型等により成形したものなどが使用
されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術の場合には、次のような問題点を有している。す
なわち、上述した従来の装身用成形体のうち、前者のポ
リウレタン等の合成樹脂発泡体を用いた装身用成形体の
場合には、合成樹脂発泡体が黄変しやすいばかりか通気
性の点で劣り、長期間白色性を維持するのが困難であっ
たり、高温高湿環境下等において衣服内気候を快適に維
持するのが困難であるという問題点を有していた。
【0005】また、上述した従来の装身用成形体のう
ち、後者のファイバーフィルのシート体を芯体として用
いた装身用成形体の場合には、シート体を構成する繊維
が横に寝てしまうため、保形性の点で劣り、乳房等の形
状を美しく創出するのが困難であるという問題点を有し
ていた。
【0006】そこで、この発明は、上記従来技術の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的とす
るところは、黄変したりすることなく通気性にも優れ、
かつ所定の形状を長期間維持することができ、保形性に
優れた装身用成形体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に記載の発明は、身体に装着するために
用いる装身用成形体であって、表面層部と裏面層部とを
中間中空層部を構成する連繋糸で互いに接続した立体中
空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮成形することによ
り形成されたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載の発明は、身体に装
着するために用いる装身用成形体であって、表面層部と
裏面層部とを中間中空層部を構成するX字形状に交差す
る連繋糸で互いに接続した立体中空状の布地を、所定の
形状に加熱圧縮成形することにより形成されたことを特
徴とするものである。
【0009】さらに、請求項3に記載の発明は、身体に
装着するために用いる装身用成形体であって、表面層部
と裏面層部とを中間中空層部を構成する連繋糸で互いに
接続した立体中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮成
形することにより形成し、且つ表面層部及び裏面層部の
少なくとも一方の一部又は全部を、布地の組織密度又は
糸の種類を他と異ならせたことを特徴とするものであ
る。
【0010】また更に、請求項4に記載の発明は、身体
に装着するために用いる装身用成形体であって、表面層
部と裏面層部とを中間中空層部を構成する連繋糸で互い
に接続した立体中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮
成形することにより形成し、且つ表面層部及び裏面層部
の少なくとも一方の表面を、他の布地で被覆したことを
特徴とするものである。
【0011】又、請求項5に記載の発明は、前記立体中
空状の布地が、2層又は3層以上の多層構造となってい
ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の
装身用成形体である。
【0012】なお、上記立体中空状の布地としては、立
体二重編機等によって編成された編地布が用いられる
が、これに限定されるものではなく、織地布からなるも
のを用いても勿論よい。
【0013】また、この発明に係る装身用成形体は、例
えば、衣料用の乳房パッドや肩パッド等の各種のパッ
ド、あるいはブラジャー、ボデイスーツ、ブラスリッ
プ、キャミソール、ガードル、水着などの女性用衣服等
の製品において、その芯体として用いられるが、これに
限らず、衣料用の乳房パッドや肩パッド等の各種のパッ
ド、あるいはブラジャー、ボデイスーツ、ブラスリッ
プ、キャミソール、ガードル、水着などの女性用衣服等
の製品そのものとして用いても良いことは勿論である。
【0014】
【作用】この発明の装身用成形体によれば、身体に装着
するために用いる装身用成形体であって、表面層部と裏
面層部とを中間中空層部を構成する連繋糸で互いに接続
した立体中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮成形す
ることにより形成されるように構成したので、装身用成
形体を形成する布地自体が立体中空状の布地であるた
め、合成樹脂発泡体を使用した場合のように黄変したり
することがなく、しかも立体中空状の布地は、表面層部
と裏面層部とを連繋糸で互いに接続した中間中空層部を
具えており、通気性にも非常に優れ、更に表面層部や裏
面層部、あるいは中間中空層部を形成する繊維として熱
セット性に優れた繊維を使用することにより、所定の形
状を長期間維持することができ、保形性に優れた装身用
成形体を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下にこの発明を図示の実施の形
態に基づいて説明する。
【0016】実施の形態1 図2はこの発明の実施の形態1に係る装身用成形体を適
用したブラジャーを示すものである。
【0017】図2において、1は女性用下着としてのブ
ラジャーを示すものであり、このブラジャー1は、女性
のバストをそれぞれ覆う装身用成形体としての左右のカ
ップ部2、3を備えている。これらの左右のカップ部
2、3は、当該左右のカップ部2、3の下側に縫着され
た下辺連結布4によって、一体的に連結されており、こ
の下辺連結布4の左右両側には、女性の体の背面側で互
いに係止される図示しない左右の側布がそれぞれ縫着さ
れている。これら左右の側布の先端部には、フックやア
イ等からなる図示しない係止具が、縫着等の手段によっ
て取り付けられている。また、上記左右のカップ部2、
3の三角形状に形成された上端部には、女性の肩に掛け
るストラップ5、6がそれぞれ装着されている。
【0018】上記左右のカップ部2、3は、図3に示す
ように、合成繊維からなる立体中空状の編地布7をモー
ルド成型することによって、女性の体のバストの形状に
合うよう、バストトップ部にかけて略円錐形状に形成さ
れている。また、上記立体中空状の編地布7は、図1及
び図4に示すように、立体二重編機を用いたダブルラッ
セル編等によって3層構造に形成されている。この立体
中空状の編地布7は、カップ部2、3の表面側に位置
し、凸側の面を構成する部分である表面層部8と、カッ
プ部2、3の裏面側に位置し、凹側の面を構成する部分
である裏面層部9と、表面層部8と裏面層部9とをX字
形状の連繋糸10で接続するとともに、カップ部2、3
の空間を構成する部分である中間中空層部11とから構
成されている。なお、上記中間中空層部11を構成する
X字形状の連繋糸10は、図4(a)に示すように直線
状に設けても、図4(b)に示すように曲線状に設けて
もどちらでも良い。また、上記立体中空状の編地布7
は、図4に示すように、2層構造であっても、図5に示
すように、中間中空層部11を仕切り部12によって仕
切り、3層構造またはそれ以上の多層構造としてもよ
い。
【0019】上記立体中空状の編地布7の表面層部8
は、図6に示すように、モールド成型等の熱成形時に、
熱セット性が高い組織及び糸使いとし、少なくとも裏面
層部11より膨出性が高く、製品としてのブラジャー1
の表面を構成するのに相応しい組織及び糸使いとするの
が望ましい。この表面層部8は、例えば、熱セット性が
高いタテ(経)編みのラッセル編やトリコット編等によ
って形成され、当該表面層部8を構成する糸としては、
例えば、ポリエステル系糸やポリアミド系糸等が使用さ
れる。また、裏面層部9は、モールド成型等の熱成形時
の成形性が、表面層部8側に比べて熱量等の点で同じか
又はそれ以上で保形性の高い組織及び糸使いとするとと
もに、着用感を考慮して、綿糸等を交編した組織及び糸
使いとするのが望ましい。この裏面層部9は、例えば、
保形性が高いタテ編のラッセル編やトリコット編等によ
って形成され、当該裏面層部9を構成する糸としては、
例えば、ポリエステル系糸やポリアミド系糸等が使用さ
れると同時に、吸汗性を高めるために綿糸やキュプラ糸
等を混入し、又は交編することが望ましい。また、肌当
たりを良くするために、ウーリー糸等の使用も望まし
い。さらに、中間中空層部11は、少なくとも製品とし
て必要とする立体的な空間を成形時並びに製品として維
持できる構成となっており、表面層部8を支持する張力
及び弾性を高める組織及び糸使いとするのが望ましい。
この中間中空層部11は、例えば、張力や弾性が高いポ
リエステル系のモノフィラメント糸等が使用されるが、
使用糸のデニールによって連繋糸10の密度は当然異な
るため限定できないが、ブラジャー等の製品としての表
裏を構成する密度レベルとすることが望ましい。これら
の中間中空層部11の密度は、通気性を要求するもので
あれば相対的に低く設定され、保温性や成形性を要求す
るものであれば相対的に高く設定される。
【0020】上記中間中空層部11を構成する連繋糸1
0の走りは、表面層部8と裏面層部9を接続するもので
あり、これら表面層部8及び裏面層部9に対して、直角
望ましくは成形時の圧力に当該表面層部8及び裏面層部
9の表層及び直角点がズレを発生しないように、70度
〜90度、90度〜110度の範囲でX字形状に交差す
るように接続するのが望ましい。また、上記中間中空層
部11を構成する連繋糸10は、当該空間の保形性及び
凸形状の弾力性、製品が必要とする体形の補正機能等の
性能を満足するため、ポリエステル等の熱成形性の高い
材質及びデニールを選ぶように設定されている。この連
繋糸10の太さとしては、例えば、50〜700デニー
ルの繊維が使用される。
【0021】さらに、上記中間中空層部11を構成する
連繋糸10の走りは、上述したように、X字形状に交差
するように接続するのが望ましい。これは、図7に示す
ように、中間中空層部11を構成する連繋糸10を表面
層部8及び裏面層部9に対して直交するように配置した
場合には、モールド成型する際に、連繋糸10が押圧力
によって寝てしまい、所定の立体的な形状を維持するの
が困難であるためである。
【0022】また、上記表面層部8、裏面層部9及び中
間中空層部11を構成する編糸の太さは、上述したよう
に、目的とする成形体のソフト性や繊細性、又はハード
性や目粗な状況などの求める条件に合わせて選択設計さ
れ、モノフィラメント糸又はマルチフィラメント糸のい
ずれでも良い。しかしながら、上記中間中空層部11を
構成する連繋糸10には、張力及び弾性が求められるた
め、モノフィラメント糸を使用するのが望ましい。
【0023】このように、上記ブラジャー1のカップ部
2、3等の成形体は、多くが成形部(凸状部)に張力及
び弾性が求められることから、連繋糸10としてより強
度の高いもの又は硬度の高いもの、あるいはモノフィラ
メント糸を使用するのが望ましい。
【0024】そのため、カップ部2、3等の成形体の切
断面から連繋糸10が突出する虞れがある場合には、肌
の刺激を防止する目的で、切断面から連繋糸10が突出
するのを防止できる密度と強度のある素材で縫い包む
か、あるいは図8に示すように、切断面をカバーする包
装帯(パイピング)15を設けるのが望ましい。
【0025】なお、上記表面層部8及び裏面層部9、特
に女性の体に直接接触する裏面層部9には、綿糸等を使
用するのが望ましい。また、上記表面層部8及び裏面層
部9は、ダブルラッセル編でも、トリコット編み等でも
よい。上記X字形状の中間中空層部11の厚みは、例え
ば、1〜10mm程度に設定されるが、これより薄くて
も厚くてもよいことは勿論である。
【0026】このブラジャー1のカップ部2、3の製造
は、先ず、立体中空状の編地布7を所定の大きさ及び形
状にカットする。ここで、上記立体中空状の編地布7を
カットする形状としては、成形形状に合わせてカットす
るのが前提であり、例えば、絞りの深い形状のものは、
成形性を高めると同時に必要とする形状に容易に創出す
るための引込み量を計算して、余裕のある大きさ及び形
状とする。また、プレス成形機の被成形編地の固定方式
(押さえ)にあった形状とすること、さらには成形の製
品形状が例えばブラジャーの身頃を一体とする場合の形
状では、プレス成形機の機能にもよるが、ほぼ製品形状
にカットする。そして、このようにカットされた又はほ
ぼ製品化された立体中空状の編地布7を、図9に示すよ
うにプレス成形機16にセットし、所定の条件で加熱圧
縮成形してカップ部2、3を成形することにより製造す
る。
【0027】以上の構成において、この実施の形態に係
る装身用成形体を適用したブラジャーの場合には、次の
ようにして、黄変したりすることなく通気性にも優れ、
かつ所定の形状を長期間維持することができ、保形性に
優れた装身用成形体を提供することが可能となってい
る。
【0028】すなわち、この実施の形態に係る装身用成
形体を適用したブラジャー1は、図1及び図2に示すよ
うに、左右のカップ部2、3が、表面層部8と裏面層部
9とを中間中空層部11を構成する連繋糸10で互いに
接続した立体中空状の布地7を、所定の形状に加熱圧縮
成形することにより形成されるように構成したので、左
右のカップ部2、3を形成する布地自体が立体中空状の
布地7であるため、非黄変性の高いポリエステル素材等
を適宜に選択して構成できるものであることから、現在
使用されている合成樹脂発泡体(主にポリウレタン)よ
り黄変することも無く、しかも立体中空状の布地7は、
表面層部8と裏面層部9とを連繋糸10で互いに接続し
た中間中空層部11を具えており、通気性にも非常に優
れ、更に表面層部8や裏面層部9、あるいは中間中空層
部11を形成する繊維として熱セット性に優れた繊維を
使用することにより、所定の形状を長期間維持すること
ができ、保形性に優れた左右のカップ部2、3を提供す
ることができる。
【0029】実施の形態2 図10はこの発明の実施の形態2を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態2では、図10に示すよう
に、装身用成形体として、ブラジャー1のカップ部2、
3のみではなく、左右のカップ部2、3及びこれらを互
いに連結する下辺連結布4の部分までが、立体中空状の
布地7によって一体的に形成されている。
【0030】上記ブラジャー1のカップ部2、3を構成
する立体中空状の編地布7は、図11(a)に示すよう
に、モールド成型によって、カップ部2、3の表面側に
位置し、凸側の面を構成する部分である表面層部8と、
カップ部2、3の裏面側に位置し、凹側の面を構成する
部分である裏面層部9と、表面層部8と裏面層部9とを
X字形状の連繋糸10で接続するとともに、カップ部
2、3の空間を構成する部分である中間中空層部11と
から構成されている。また、上記ブラジャー1の下辺連
結布4を構成する立体中空状の編地布7は、図11
(b)に示すように、一定の厚さにカップ部成形時に圧
縮成形するため、原布の厚さそのもので形成されてい
る。なお、図11(a)には、図示しない下辺連結布4
が延設されている。また、図11(a)の断面そのもの
で製品を構成する場合には、同図に示すように、上・下
辺の各縁には仕上テープイ、ロ(加へテープ等)によっ
て仕上げられる。さらに、カップ部2、3の輪郭部に
は、図11(a)に示すように、バスト保形のためのボ
ーン(ハ)がチューブ帯にカバーされた状態で縫い止め
するように構成しても良い。こうすることによって、カ
ップ部2、3の保形性をより一層高めることができる。
【0031】また、この実施の形態の変形例としては、
図12に示すように、左右のカップ部2、3と下辺連結
布4のすべてを一体的に立体中空状の編地布7によって
形成するのではなく、図11の断面形状に類似した断面
形状を有する左右のカップ部2、3の下側の一部と下辺
連結布4の一部を含む部分の成型体20を、立体中空状
の編地布7によって一体的に形成するように構成し、バ
ストの補正効果を高めるようになっている。
【0032】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0033】実施の形態3 図13はこの発明の実施の形態3を示すものであり、前
記実施の形態1と同一の部分には同一の符号を付して説
明すると、この実施の形態3では、身体に装着するため
に用いる装身用成形体であって、表面層部と裏面層部と
を中間中空層部を構成する連繋糸で互いに接続した立体
中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮成形することに
より形成し、且つ表面層部及び裏面層部の少なくとも一
方の一部又は全部を、布地の組織密度又は糸の種類を他
と異ならせるように構成されている。
【0034】すなわち、この実施の形態3では、図13
に示すように、ブラジャー1においてカップ部2、3の
上端部30の表面及び裏面層部共に所定の幅に渡ってメ
ッシュ地の編組織となっており、通気性を更に高めるよ
うに構成されている。その際、上記カップ部2、3の上
端部30をメッシュ地編目とし、それ以外の部分をトリ
コット編目等に設計する等の配設(デザイン)や表裏の
組織の組合せ等は限定するものではなく、高度のそれぞ
れの付加価値を高めるために、弾性的部分と非弾性的部
分の配設、透明的な部分と非透明的な部分の配設、ソフ
トな部分とハードな部分の配設等がされても良く、さら
にこれらの配設(デザイン)は、表面層と裏面層とで適
宜組合せても良いものである。
【0035】また、上記ブラジャー1においてカップ部
2、3の外側の下端部分31は、平編又は平織組織とな
っており、肌当たりが良好となっている。
【0036】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0037】実施の形態4 図14及び図15はこの発明の実施の形態4を示すもの
であり、前記実施の形態1と同一の部分には同一の符号
を付して説明すると、この実施の形態4では、身体に装
着するために用いる装身用成形体であって、表面層部と
裏面層部とを中間中空層部を構成する連繋糸で互いに接
続した立体中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮成形
することにより形成し、且つ表面層部及び裏面層部の少
なくとも一方の表面を、他の布地で被覆するように構成
されている。
【0038】すなわち、この実施の形態4では、図14
に示すように、ブラジャー1のカップ部2、3の表面
が、綿、ナイロン、ポリエステル、アセテート又はこれ
らの混紡等の織編物や不織布等からなる表地40によっ
て覆われている。この表地としては、適宜刺繍等を施し
た布地を使用することにより、装飾性を高めることがで
きる。なお、ブラジャー1のカップ部2、3の裏面のみ
を布地で覆うように構成しても勿論よい。
【0039】また、この実施の形態4では、図15に示
すように、ブラジャー1のカップ部2、3の表面及び裏
面を、綿、ナイロン、ポリエステル、アセテート又はこ
れらの混紡等の織編物や不織布等からなる表地40及び
裏地41によって覆うように構成しても良い。このよう
に、ブラジャー1のカップ部2、3の表面及び裏面を、
表地40及び裏地41で覆うことにより、裏地41とし
て肌当たりがよい素材や吸湿性に優れた素材を使用こと
で、装着感を一層向上させることができる。上記表地4
0や裏地41は、例えば、接着剤等によってカップ部
2、3の表面及び裏面に固着される。
【0040】この実施の形態4については、この立体中
空状の編地布7を成形する時に、表地40及び/又は裏
地41を同時成形する(先にコーテイングしておき)も
のであるが、これに限定されるものではなく、表地40
及び/又は裏地41は先にコーテイングしなくとも良い
し、又、別に成形したものを重ね合わせても良い。
【0041】なお、この実施の形態4では、立体中空状
の編地布7が製品の芯体だけでなく、ブラジャー等の製
品の表面としての役割を持つことを意味するものであ
り、当然芯体とした場合には、全く別にパターン化され
た素材が表面及び/又は裏面に縫い止めされる。
【0042】また、図16に示すように、ブラジャー1
のカップ部2、3の表面及び/又は裏面の外側の下方部
分のみを、綿、ナイロン、ポリエステル、アセテート又
はこれらの混紡等の織編物や不織布等からなる当布42
によって覆うことにより、カップ部2、3の補正(工学
的)力を高めたり、吸汗性を高めることができる。
【0043】その他の構成及び作用は、前記実施の形態
1と同様であるので、その説明を省略する。
【0044】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、身体
に装着するために用いる装身用成形体であって、表面層
部と裏面層部とを中間中空層部を構成する連繋糸で互い
に接続した立体中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮
成形することにより形成されるように構成したので、装
身用成形体を形成する布地自体が立体中空状の布地であ
るため、合成樹脂発泡体を使用した場合のように黄変し
たりすることがなく、しかも立体中空状の布地は、表面
層部と裏面層部とを連繋糸で互いに接続した中間中空層
部を具えており、通気性にも非常に優れ、更に表面層部
や裏面層部、あるいは中間中空層部を形成する繊維とし
て熱セット性に優れた繊維を使用することにより、所定
の形状を長期間維持することができ、保形性に優れた装
身用成形体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1はこの発明の実施の形態1に係る装身用
成型体を適用したブラジャーのカップ部を示す断面図で
ある。
【図2】 図2はこの発明の実施の形態1に係る装身用
成型体を適用したブラジャーを示す構成図である。
【図3】 図3はこの発明の実施の形態1に係る装身用
成型体を適用したブラジャーのカップ部を示す平面図で
ある。
【図4】 図4は立体中空状の布地を示す断面図であ
る。
【図5】 図5は立体中空状の布地を示す断面図であ
る。
【図6】 図6は立体中空状の布地を示す断面図であ
る。
【図7】 図7は立体中空状の布地を示す断面図であ
る。
【図8】 図8はこの発明の実施の形態1に係る装身用
成型体を適用したブラジャーのカップ部の処理例を示す
説明図である。
【図9】 図9はこの発明の実施の形態1に係る装身用
成型体を適用したブラジャーのカップ部の製造装置を示
す断面図である。
【図10】 図10はこの発明の実施の形態2に係る装
身用成型体を適用したブラジャーを示す構成図である。
【図11】 図11はこの発明の実施の形態2に係る装
身用成型体を適用したブラジャーのカップ部を示す断面
図である。
【図12】 図12はこの発明の実施の形態2に係る装
身用成型体を適用したブラジャーのカップ部の変形例を
示す説明図である。
【図13】 図13はこの発明の実施の形態3に係る装
身用成型体を適用したブラジャーのカップ部を示す説明
図である。
【図14】 図14はこの発明の実施の形態4に係る装
身用成型体を適用したブラジャーのカップ部を示す断面
図である。
【図15】 図15はこの発明の実施の形態4に係る装
身用成型体を適用したブラジャーのカップ部を示す断面
図である。
【図16】 図16はこの発明の実施の形態4に係る装
身用成型体を適用したブラジャーのカップ部の変形例を
示す説明図である。
【符号の説明】
1:ブラジャー、2、3 左右のカップ部、4 下辺連
結布、7 立体中空状の編地布、8 表面層部、9 裏
面層部、10 連繋糸、11 中間中空層部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 身体に装着するために用いる装身用成形
    体であって、表面層部と裏面層部とを中間中空層部を構
    成する連繋糸で互いに接続した立体中空状の布地を、所
    定の形状に加熱圧縮成形することにより形成されたこと
    を特徴とする装身用成形体。
  2. 【請求項2】 身体に装着するために用いる装身用成形
    体であって、表面層部と裏面層部とを中間中空層部を構
    成するX字形状に交差する連繋糸で互いに接続した立体
    中空状の布地を、所定の形状に加熱圧縮成形することに
    より形成されたことを特徴とする装身用成形体。
  3. 【請求項3】 身体に装着するために用いる装身用成形
    体であって、表面層部と裏面層部とを中間中空層部を構
    成する連繋糸で互いに接続した立体中空状の布地を、所
    定の形状に加熱圧縮成形することにより形成し、且つ表
    面層部及び裏面層部の少なくとも一方の一部又は全部
    を、布地の組織密度又は糸の種類を他と異ならせたこと
    を特徴とする装身用成形体。
  4. 【請求項4】 身体に装着するために用いる装身用成形
    体であって、表面層部と裏面層部とを中間中空層部を構
    成する連繋糸で互いに接続した立体中空状の布地を、所
    定の形状に加熱圧縮成形することにより形成し、且つ表
    面層部及び裏面層部の少なくとも一方の表面を、他の布
    地で被覆したことを特徴とする装身用成形体。
  5. 【請求項5】 前記立体中空状の布地が、2層又は3層
    以上の多層構造となっていることを特徴とする請求項1
    乃至4のいずれかに記載の装身用成形体。
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