JP2004105632A - 病院用包布 - Google Patents
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Abstract
【課題】敷布団等の下側寝具と掛け布団等の上側寝具を簡単かつ迅速に一体に組み付けることができ、交換時の作業性が良い。包布本体に形成された三角布が、幅の狭い下側寝具等でも簡単に外れることがなく、上側寝具が就寝中に落ちたりしないので病状に悪影響を与えることなく安心して使用する事ができ、下側寝具に固定しても足に圧迫感を与えない。
【解決手段】包布本体1は長方形の包布生地を折り返し縁2から長手方向一側に折り返す事により、上布部3と下布部4とに画成してある。包布本体1の幅方向両側に上布部3と下布部4を重畳して目印縫い部5、5が設けてある。上布部3と下布部4を重畳して包布本体1の幅方向両側縁を縫着する事により、左右一対の側方開口部6、6と上側寝具挿入部8が設けてある。包布本体1の長手方向他端側には中央から逆八の字状に左右一対の三角布11が縫着されて設けてある。
【選択図】 図2
【解決手段】包布本体1は長方形の包布生地を折り返し縁2から長手方向一側に折り返す事により、上布部3と下布部4とに画成してある。包布本体1の幅方向両側に上布部3と下布部4を重畳して目印縫い部5、5が設けてある。上布部3と下布部4を重畳して包布本体1の幅方向両側縁を縫着する事により、左右一対の側方開口部6、6と上側寝具挿入部8が設けてある。包布本体1の長手方向他端側には中央から逆八の字状に左右一対の三角布11が縫着されて設けてある。
【選択図】 図2
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、病院で使用するマットレスや敷布団等(以下、下側寝具という。)と掛け布団、毛布、タオルケット等(以下、上側寝具という。)をカバーする包布に関し、特に下側寝具と上側寝具を組み合わせた状態に保持して一体に使用する事ができるようにした病院用包布に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院用の寝具で肌に接触する敷布団や掛け布団等は、袋状に形成されており側面の紐を結ぶ形状の包布等によってカバーされているが、近年普及している掛け布団は薄くなって軽量であるし、毛布やタオルケットも軽量であるためこれら掛け布団等は包布の中で片寄り、団子状になってしまうという問題がある。また、病院用の寝具類で肌に接触するものは1週間に1回以上の洗濯が義務付けられているため、従来の包布は掛け布団、毛布ごとに一枚ずつ使用する事からその使用枚数が大量であり、交換作業や洗濯作業が多大となって介護者、看護婦にとって大きな負担になっている。
【0003】
また、病院のベッドは一般のベッドに比較して、幅が狭いために寝返りをした場合に上側寝具がベッドから簡単に落ちてしまうという欠点があり、患者の病状に悪影響を与えるという問題もある。さらに、病院用の寝具類で肌に接触するものは1週間に1回以上の洗濯が義務付けられているので病院内での包布の交換作業は日常的に大量に行なうことになるが、従来の包布は締結作業に手数が掛って面倒であり、毎日大量の包布の交換作業を行なう上では作業性が悪い事が致命的な欠点となっている。
【0004】
そこで本願出願人は、特許第3008113号の病院用包布を先に提案した。この包布は、長方形に裁断した包布生地を全長の約3分の1から4分の1の位置で長手方向一側に折り返す事により、折り返し縁を介して下布部と上布部に画成された包布本体を形成し、前記折り返し縁に沿って該包布本体の幅方向両側縁側を前記下布部及び上布部を重畳した状態で色糸を用いて縫着し、前記下布部と上布部の幅方向両縁を重畳した状態で該上布部の先端から前記各目印縫い部の近傍まで縫着する事により、前記包布本体の左右両縁に開口する一対の側方開口部及び、該下布部と上布部の先端との間に開口する上側寝具挿入部を夫々形成し、前記下布部の長手方向他側の両角隅側Bを前記上布部の反対側に直角三角形状に折り返して直角角隅側を前記下布部に縫着することにより、下側寝具の両角隅を挿入する三角形袋状の下側受け部を左右に形成し、前記包布本体に、前記折り返し縁から約10〜15cm離間した位置に下布部及び上布部を重畳した状態で幅方向に伸長する、めくれ防止縫着部を設けたものからなる。
【0005】
しかし、上記の特許第3008113号の包布は下側寝具の両角隅を挿入する下側受け部の包布本体下側中央部分の三角形先端部分を縫着等していないため、上側寝具と共に包布を引っ張ると三角形袋状の下側受け部の折り返し部にバイヤスが掛ってしまい形状が保持されず広がってしまうため下側寝具から外れる事があり、掛け直す手間が係ってしまう。また下側寝具の幅が狭い場合や、下側寝具が特に厚いものの場合には下側受け部に引っ掛かる部分が少なくなるため、更に外れやすくなってしまう事があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の諸欠点や問題点に鑑みなされたもので、敷布団等の下側寝具と掛け布団等の上側寝具の両者を三角布によって、外れて直す手間が無いよう確実に一体に保持し、上側寝具がベッドから落ちたり中で片寄ったりすることが無いようにしたので患者を確実に覆うことができ、病状に悪影響を与える事なく使用上快適であり、しかも一枚の包布に掛け布団とタオルケット、毛布等を重ねた状態で簡単かつ迅速に一体に組み付ける事ができるので交換や洗濯作業を軽減させる事が出来る病院用包布を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために構成された本発明の手段は、長方形に裁断した包布生地を全長の約5分の1から4分の1の位置で長手方向一側に折り返す事により、折り返し縁(2)を介して上布部(3)と下布部(4)に画成された包布本体(1)を形成し、前記上布部(3)と下布部(4)の幅方向両縁を重畳した状態で該上布部(3)の先端から前記折り返し縁(2)の近傍まで縫着する事により、前記包布本体(1)の左右両縁に開口する一対の側方開口部(6)及び該下布部(4)と上布部(3)の先端との間に開口する上側寝具挿入部(8)を夫々形成し、前記下布部(4)の長手方向他側の裏面側に一対の三角布(11)を底線部(11A)が逆八の字状になるよう設置して短斜線部(11C)を下布部(4)に縫着し、三角布(11)を伸張した状態で、鋭角部(13)を下布部(4)の幅方向両端付近に縫着する事により、下側寝具の両角隅を挿入するよう形成したものからなる。
【0008】
また、前記包布本体(1)に前記折り返し縁(2)から所定の幅だけ離間した位置に上布部(3)及び下布部(4)を重畳した状態で幅方向に伸長する、捲れ防止縫着部(9)を設けるとよい。
【0009】
更に、前記折り返し縁(2)に沿って該包布本体(1)の幅方向両側縁を前記上布部(3)及び下布部(4)を重畳した状態で色糸を用いて縫着し、目印縫い部(5)を形成するとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明実施の形態を図面に基づき詳述する。図において1は包布本体を示す。該包布本体1は縦約273cm、横約150cmの長方形に裁断した包布生地を全体の約5分の1から4分の1の位置で長手方向他側に折り返す事により折り返し縁2を介して、上布部3と下布部4に画成した形状からなっている。
【0011】
5、5は包布本体1の幅方向両端1A、1A側に形成した、一対の目印縫い部を示し、該目印縫い部5、5は前記上布部3と下布部4を重畳した状態で前記折り返し縁2から約1cm内側の位置を折り返し縁に沿って例えば青色や、緑色、赤色等の色糸で約3cm〜5cmの長さに縫着したものからなっている。この目印縫い部5、5は包布を広げたり、畳んだりする作業時や、洗濯後のプレス工程においてロールにセットする作業時に包布本体1の角隅を容易で迅速に確認でき、更に指先で掴みやすいので作業性の向上に有効である。
【0012】
6、6は包布本体1の幅方向両端1A、1A側に形成した一対の側方開口部を示し、該各側方開口部6は上布部3と下布部4の幅方向両縁を上布部3の先端3Aから前記目印縫い部5の近傍に至る間に側方縫着部7、7を設けることによって約25cmの開口を形成したものからなる。また、8は包布本体1に設けた上側寝具挿入部を示し、該上側寝具挿入部8は前記側方縫着部7を設ける事により上布部3の先端3Aと下布部4との間に開口している。
【0013】
更に9は包布本体1に設けた捲れ防止縫着部を示す。該捲れ防止縫着部9は折り返し縁2から約10〜15cm離間し、幅方向両端に夫々約20cm、幅方向中央には約50cmを空けた位置に上布部3及び下布部4を重畳した状態で幅方向に縫着する事によって設けてあり、使用中に上布部3が捲れ上がったりするのを防止すると共に、捲れ防止縫着部9から折り返し縁2までの帯状部分10が患者の肩を覆う肩当てとして機能し、保温上有効である。
【0014】
他方11、11は下側寝具の足側両角隅を挿入するために包布本体1の長手方向他側1Bへ左右一対に設けた扁平状の三角布を示す。該三角布11は図4に図示の如く、生地12において生地の繊維の縦糸12Aと平行に底線部11Aを裁断し、更に該縦糸12A及び横糸12Bに対して傾斜するように長斜線部11B、短斜線部11Cを裁断し、裁断した一対の三角布11の外縁は三つ折り縫いを施す。そして該三角布11は図2に図示の如く下布部4の裏面側に長手方向他端側から約15cm離れた幅方向中央部より三角布11の底線部11Aが逆八の字状になるよう設置して短傾斜部11Cを縫着し、三角布11の底線部11Aと長傾斜部11Bからなる鋭角部13を約4cm三角布11の内側に織り込んだ状態で下布部4に縫着する。更に三角布11と下布部4が重畳し、下布部4の幅方向両端より約19cmにあたる位置には、三角布11と下布部4が重畳した状態で長手方向に縫着する。
【0015】
本実施の形態に係る病院用包布は上述の構成からなるが、次のその使用方法について説明する。まず、敷布団やマットレス等の下側寝具Aの上に既存のシーツを敷く。その上に包布本体1を被せ、左右の三角布11、11に下側寝具Aの長手方向他側の両角隅をシーツと共に挿入して係止した状態にし、包布本体1全体を長手方向の上側に引っ張る事により下側寝具A上に包布を張った状態に被せる。なお、図3においてシーツは図形の混乱を避けるために省略してある。次に、上側寝具挿入部8に掛け布団等の上側寝具Bの長手方向一側を差込み、左右の側方開口部6、6から手を入れて上側寝具Bの一側両角隅を上方に引き上げる。これにより、包布本体1と上側寝具Bは端部に至るまで緊密に組み合わせた状態になる。
【0016】
かくして、病院用包布は下側寝具Aを左右両側の三角布11、11を逆八の字状に角度をつけて設けた事と、袋状に縫着せずに三角のたすき状になるよう縫着した事によってマットレスの幅、厚さが夫々の下側寝具の種類によって異なる場合にも対応して確実に係止されるので、上側寝具挿入部8に挿入された上側寝具Bが寝返り等によってベッドから落ちたりする事が無いし、患者が寒い思いをする事態を防止でき、また逆八の字状に角度をつけて縫着した事で患者の足に対してもゆとりができるため圧迫感を与えて不快にさせる事が無い。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)三角布は下布部の幅方向中央から逆八の字状に設置し、低線部側から長斜線部側へ下側寝具が突き抜けられるよう形成したから、下側寝具が厚い場合や幅が小さい場合にも下側寝具の幅や厚み等に関係なく対応して包布本体を上側へ引っ張っても外れる事がない。
(2)病院用包布によって下側寝具及び上側寝具を一体に保持し、三角布によって下側寝具の角隅に固定する事ができるから使用中に上側寝具がずれたり、ベッドから落ちたりする事態を確実に防止することができ、患者の病状に悪影響を与える事がない。
(3)一枚の病院用包布に掛け布団、毛布、タオルケット等の上側寝具を重ねて使用した状態でも容易に収容する事ができるので交換作業を効率的にし、包布の使用枚数を従来の2分の1以下にする事ができ、交換、洗濯、運搬の作業量を大幅に低減する事が出来る。
(4)三角布を下布部の裏面に逆八の字状に角度をつけて設置し、短斜線部と鋭角部を縫着したので患者の足部にゆとりができ、圧迫感を感じさせる事が無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】病院用包布本体の全体を示す正面図である。
【図2】病院用包布本体の全体を示す裏面図である。
【図3】病院用包布本体の使用状態を示す裏面斜視図である。
【図4】三角布の裁断方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1 包布本体
2 折り返し縁
3 上布部
4 下布部
5 目印縫い部
6 側方開口部
7 側方縫着部
8 上側寝具挿入部
9 捲れ防止縫着部
10 帯状部分
11 三角布
11A 底線部
11B 長斜線部
11C 短斜線部
12 生地
12A 縦糸
12B 横糸
13 鋭角部
【発明が属する技術分野】
本発明は、病院で使用するマットレスや敷布団等(以下、下側寝具という。)と掛け布団、毛布、タオルケット等(以下、上側寝具という。)をカバーする包布に関し、特に下側寝具と上側寝具を組み合わせた状態に保持して一体に使用する事ができるようにした病院用包布に関する。
【0002】
【従来の技術】
病院用の寝具で肌に接触する敷布団や掛け布団等は、袋状に形成されており側面の紐を結ぶ形状の包布等によってカバーされているが、近年普及している掛け布団は薄くなって軽量であるし、毛布やタオルケットも軽量であるためこれら掛け布団等は包布の中で片寄り、団子状になってしまうという問題がある。また、病院用の寝具類で肌に接触するものは1週間に1回以上の洗濯が義務付けられているため、従来の包布は掛け布団、毛布ごとに一枚ずつ使用する事からその使用枚数が大量であり、交換作業や洗濯作業が多大となって介護者、看護婦にとって大きな負担になっている。
【0003】
また、病院のベッドは一般のベッドに比較して、幅が狭いために寝返りをした場合に上側寝具がベッドから簡単に落ちてしまうという欠点があり、患者の病状に悪影響を与えるという問題もある。さらに、病院用の寝具類で肌に接触するものは1週間に1回以上の洗濯が義務付けられているので病院内での包布の交換作業は日常的に大量に行なうことになるが、従来の包布は締結作業に手数が掛って面倒であり、毎日大量の包布の交換作業を行なう上では作業性が悪い事が致命的な欠点となっている。
【0004】
そこで本願出願人は、特許第3008113号の病院用包布を先に提案した。この包布は、長方形に裁断した包布生地を全長の約3分の1から4分の1の位置で長手方向一側に折り返す事により、折り返し縁を介して下布部と上布部に画成された包布本体を形成し、前記折り返し縁に沿って該包布本体の幅方向両側縁側を前記下布部及び上布部を重畳した状態で色糸を用いて縫着し、前記下布部と上布部の幅方向両縁を重畳した状態で該上布部の先端から前記各目印縫い部の近傍まで縫着する事により、前記包布本体の左右両縁に開口する一対の側方開口部及び、該下布部と上布部の先端との間に開口する上側寝具挿入部を夫々形成し、前記下布部の長手方向他側の両角隅側Bを前記上布部の反対側に直角三角形状に折り返して直角角隅側を前記下布部に縫着することにより、下側寝具の両角隅を挿入する三角形袋状の下側受け部を左右に形成し、前記包布本体に、前記折り返し縁から約10〜15cm離間した位置に下布部及び上布部を重畳した状態で幅方向に伸長する、めくれ防止縫着部を設けたものからなる。
【0005】
しかし、上記の特許第3008113号の包布は下側寝具の両角隅を挿入する下側受け部の包布本体下側中央部分の三角形先端部分を縫着等していないため、上側寝具と共に包布を引っ張ると三角形袋状の下側受け部の折り返し部にバイヤスが掛ってしまい形状が保持されず広がってしまうため下側寝具から外れる事があり、掛け直す手間が係ってしまう。また下側寝具の幅が狭い場合や、下側寝具が特に厚いものの場合には下側受け部に引っ掛かる部分が少なくなるため、更に外れやすくなってしまう事があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上述した従来技術の諸欠点や問題点に鑑みなされたもので、敷布団等の下側寝具と掛け布団等の上側寝具の両者を三角布によって、外れて直す手間が無いよう確実に一体に保持し、上側寝具がベッドから落ちたり中で片寄ったりすることが無いようにしたので患者を確実に覆うことができ、病状に悪影響を与える事なく使用上快適であり、しかも一枚の包布に掛け布団とタオルケット、毛布等を重ねた状態で簡単かつ迅速に一体に組み付ける事ができるので交換や洗濯作業を軽減させる事が出来る病院用包布を提供する事を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために構成された本発明の手段は、長方形に裁断した包布生地を全長の約5分の1から4分の1の位置で長手方向一側に折り返す事により、折り返し縁(2)を介して上布部(3)と下布部(4)に画成された包布本体(1)を形成し、前記上布部(3)と下布部(4)の幅方向両縁を重畳した状態で該上布部(3)の先端から前記折り返し縁(2)の近傍まで縫着する事により、前記包布本体(1)の左右両縁に開口する一対の側方開口部(6)及び該下布部(4)と上布部(3)の先端との間に開口する上側寝具挿入部(8)を夫々形成し、前記下布部(4)の長手方向他側の裏面側に一対の三角布(11)を底線部(11A)が逆八の字状になるよう設置して短斜線部(11C)を下布部(4)に縫着し、三角布(11)を伸張した状態で、鋭角部(13)を下布部(4)の幅方向両端付近に縫着する事により、下側寝具の両角隅を挿入するよう形成したものからなる。
【0008】
また、前記包布本体(1)に前記折り返し縁(2)から所定の幅だけ離間した位置に上布部(3)及び下布部(4)を重畳した状態で幅方向に伸長する、捲れ防止縫着部(9)を設けるとよい。
【0009】
更に、前記折り返し縁(2)に沿って該包布本体(1)の幅方向両側縁を前記上布部(3)及び下布部(4)を重畳した状態で色糸を用いて縫着し、目印縫い部(5)を形成するとよい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明実施の形態を図面に基づき詳述する。図において1は包布本体を示す。該包布本体1は縦約273cm、横約150cmの長方形に裁断した包布生地を全体の約5分の1から4分の1の位置で長手方向他側に折り返す事により折り返し縁2を介して、上布部3と下布部4に画成した形状からなっている。
【0011】
5、5は包布本体1の幅方向両端1A、1A側に形成した、一対の目印縫い部を示し、該目印縫い部5、5は前記上布部3と下布部4を重畳した状態で前記折り返し縁2から約1cm内側の位置を折り返し縁に沿って例えば青色や、緑色、赤色等の色糸で約3cm〜5cmの長さに縫着したものからなっている。この目印縫い部5、5は包布を広げたり、畳んだりする作業時や、洗濯後のプレス工程においてロールにセットする作業時に包布本体1の角隅を容易で迅速に確認でき、更に指先で掴みやすいので作業性の向上に有効である。
【0012】
6、6は包布本体1の幅方向両端1A、1A側に形成した一対の側方開口部を示し、該各側方開口部6は上布部3と下布部4の幅方向両縁を上布部3の先端3Aから前記目印縫い部5の近傍に至る間に側方縫着部7、7を設けることによって約25cmの開口を形成したものからなる。また、8は包布本体1に設けた上側寝具挿入部を示し、該上側寝具挿入部8は前記側方縫着部7を設ける事により上布部3の先端3Aと下布部4との間に開口している。
【0013】
更に9は包布本体1に設けた捲れ防止縫着部を示す。該捲れ防止縫着部9は折り返し縁2から約10〜15cm離間し、幅方向両端に夫々約20cm、幅方向中央には約50cmを空けた位置に上布部3及び下布部4を重畳した状態で幅方向に縫着する事によって設けてあり、使用中に上布部3が捲れ上がったりするのを防止すると共に、捲れ防止縫着部9から折り返し縁2までの帯状部分10が患者の肩を覆う肩当てとして機能し、保温上有効である。
【0014】
他方11、11は下側寝具の足側両角隅を挿入するために包布本体1の長手方向他側1Bへ左右一対に設けた扁平状の三角布を示す。該三角布11は図4に図示の如く、生地12において生地の繊維の縦糸12Aと平行に底線部11Aを裁断し、更に該縦糸12A及び横糸12Bに対して傾斜するように長斜線部11B、短斜線部11Cを裁断し、裁断した一対の三角布11の外縁は三つ折り縫いを施す。そして該三角布11は図2に図示の如く下布部4の裏面側に長手方向他端側から約15cm離れた幅方向中央部より三角布11の底線部11Aが逆八の字状になるよう設置して短傾斜部11Cを縫着し、三角布11の底線部11Aと長傾斜部11Bからなる鋭角部13を約4cm三角布11の内側に織り込んだ状態で下布部4に縫着する。更に三角布11と下布部4が重畳し、下布部4の幅方向両端より約19cmにあたる位置には、三角布11と下布部4が重畳した状態で長手方向に縫着する。
【0015】
本実施の形態に係る病院用包布は上述の構成からなるが、次のその使用方法について説明する。まず、敷布団やマットレス等の下側寝具Aの上に既存のシーツを敷く。その上に包布本体1を被せ、左右の三角布11、11に下側寝具Aの長手方向他側の両角隅をシーツと共に挿入して係止した状態にし、包布本体1全体を長手方向の上側に引っ張る事により下側寝具A上に包布を張った状態に被せる。なお、図3においてシーツは図形の混乱を避けるために省略してある。次に、上側寝具挿入部8に掛け布団等の上側寝具Bの長手方向一側を差込み、左右の側方開口部6、6から手を入れて上側寝具Bの一側両角隅を上方に引き上げる。これにより、包布本体1と上側寝具Bは端部に至るまで緊密に組み合わせた状態になる。
【0016】
かくして、病院用包布は下側寝具Aを左右両側の三角布11、11を逆八の字状に角度をつけて設けた事と、袋状に縫着せずに三角のたすき状になるよう縫着した事によってマットレスの幅、厚さが夫々の下側寝具の種類によって異なる場合にも対応して確実に係止されるので、上側寝具挿入部8に挿入された上側寝具Bが寝返り等によってベッドから落ちたりする事が無いし、患者が寒い思いをする事態を防止でき、また逆八の字状に角度をつけて縫着した事で患者の足に対してもゆとりができるため圧迫感を与えて不快にさせる事が無い。
【0017】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)三角布は下布部の幅方向中央から逆八の字状に設置し、低線部側から長斜線部側へ下側寝具が突き抜けられるよう形成したから、下側寝具が厚い場合や幅が小さい場合にも下側寝具の幅や厚み等に関係なく対応して包布本体を上側へ引っ張っても外れる事がない。
(2)病院用包布によって下側寝具及び上側寝具を一体に保持し、三角布によって下側寝具の角隅に固定する事ができるから使用中に上側寝具がずれたり、ベッドから落ちたりする事態を確実に防止することができ、患者の病状に悪影響を与える事がない。
(3)一枚の病院用包布に掛け布団、毛布、タオルケット等の上側寝具を重ねて使用した状態でも容易に収容する事ができるので交換作業を効率的にし、包布の使用枚数を従来の2分の1以下にする事ができ、交換、洗濯、運搬の作業量を大幅に低減する事が出来る。
(4)三角布を下布部の裏面に逆八の字状に角度をつけて設置し、短斜線部と鋭角部を縫着したので患者の足部にゆとりができ、圧迫感を感じさせる事が無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】病院用包布本体の全体を示す正面図である。
【図2】病院用包布本体の全体を示す裏面図である。
【図3】病院用包布本体の使用状態を示す裏面斜視図である。
【図4】三角布の裁断方法を示す正面図である。
【符号の説明】
1 包布本体
2 折り返し縁
3 上布部
4 下布部
5 目印縫い部
6 側方開口部
7 側方縫着部
8 上側寝具挿入部
9 捲れ防止縫着部
10 帯状部分
11 三角布
11A 底線部
11B 長斜線部
11C 短斜線部
12 生地
12A 縦糸
12B 横糸
13 鋭角部
Claims (3)
- 長方形に裁断した包布生地を全長の約5分の1から4分の1の位置で長手方向一側に折り返す事により、折り返し縁(2)を介して上布部(3)と下布部(4)に画成された包布本体(1)を形成し、前記上布部(3)と下布部(4)の幅方向両縁を重畳した状態で該上布部(3)の先端から前記折り返し縁(2)の近傍まで縫着する事により、前記包布本体(1)の左右両縁に開口する一対の側方開口部(6)及び該下布部(4)と上布部(3)の先端との間に開口する上側寝具挿入部(8)を夫々形成し、前記下布部(4)の長手方向他側の裏面側に一対の三角布(11)を底線部(11A)が逆八の字状になるよう設置して短斜線部(11C)を下布部(4)に縫着し、三角布(11)を伸張した状態で、鋭角部(13)を下布部(4)の幅方向両端付近に縫着する事により、下側寝具の両角隅を挿入するよう形成した構成からなる病院用包布。
- 前記包布本体(1)に前記折り返し縁(2)から所定の幅だけ離間した位置に上布部(3)及び下布部(4)を重畳した状態で幅方向に伸長する、捲れ防止縫着部(9)を設けた事を特徴とする請求項1記載の病院用包布。
- 前記折り返し縁(2)に沿って該包布本体(1)の幅方向両側縁を前記上布部(3)及び下布部(4)を重畳した状態で色糸を用いて縫着し、目印縫い部(5)を形成したことを特徴とする請求項1または請求項2記載の病院用包布。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002275481A JP2004105632A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 病院用包布 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002275481A JP2004105632A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 病院用包布 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2004105632A true JP2004105632A (ja) | 2004-04-08 |
Family
ID=32271670
Family Applications (1)
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JP2002275481A Pending JP2004105632A (ja) | 2002-09-20 | 2002-09-20 | 病院用包布 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2004105632A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100396844C (zh) * | 2006-06-27 | 2008-06-25 | 郭玉英 | 多用工艺毯及其制作方法 |
CN100396843C (zh) * | 2006-05-29 | 2008-06-25 | 王香清 | 多用工艺毯及其制作方法 |
RU2552233C2 (ru) * | 2013-02-28 | 2015-06-10 | Анна Сергеевна Раскин | Пододеяльник с отверстиями в боковых швах |
RU197025U1 (ru) * | 2020-01-21 | 2020-03-25 | Евгений Владимирович Кожин | Пододеяльник |
-
2002
- 2002-09-20 JP JP2002275481A patent/JP2004105632A/ja active Pending
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