JP3860187B2 - 枕カバー - Google Patents

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本発明は、枕の高さを調節することができる枕カバーに関する。
従来、ホテル・旅館等の宿泊施設、或は病院・老人福祉施設等の入院介護施設において使用される枕カバーは、吸水性に優れた亜麻布等からなる布地を袋状に形成すると共に、該枕カバーの中へ枕本体を入れ、余った部分を折り畳んで枕本体の下に配設するようにして、肌が触れる部分を清潔に保つことができ、かつ寝床の準備や片付けをすばやく行なうことができるようにされている。
また、以前より枕が睡眠中の人体へ与える影響は大きく、その中でも枕の高さは体形、或は好み等に大きく左右され、安眠効果を高めるための重要な要素の内の一つであることが知られている。
そこで、枕の最適な高さを得るために、引用文献1に開示されている枕は、枕本体の上面にウレタン樹脂等からなるシートを少なくとも1枚載置し、枕本体とシートを枕カバーで被覆し、枕カバーを面ファスナーで枕本体底面に固定した枕であって、前記シートの枚数を必要枚数だけ増減させて枕の高さが最適に調整されるようにしており、また、引用文献2に開示されている枕は、袋状に形成した枕カバーの袋口へ3条のファスナーを設け、該枕カバーの中に枕本体を収納した枕であって、該ファスナーを順次閉じることで、所定の高さが得られるようにしている。
特開2001−169887号公報 実用新案登録第3065648号公報
しかしながら、従来宿泊施設や入院介護施設で使用されている枕は、袋状の枕カバーに枕本体を収めるので、使用者が枕本体を見ることが容易にできず、汗やよだれ等が染み込んだ汚れ、或は汗臭さやタバコ等の臭いが枕本体に付いていても気付き難く、また本当に清潔な枕本体へカバーがしてあるのか使用者に不安感を抱かせるおそれがある。
さらに、上記の場所で使用される枕は一般的な体格の人に合わせて形成されているので、枕の高さをそれぞれ好みの高さに調整することは困難である。
ここで、特許文献1或は特許文献2に開示される枕は、使用者がそれぞれの好みに合わせて所定の高さに調整することができる枕であって、前記宿泊施設或は入院介護施設で用いれば上記の問題は解決することができる。
しかし、特許文献1に開示される枕は、高さ調整用に必要シートを複数枚用意しておかなければならず、シートを収納しておくスペースが必要である。また高さを調整するたびに枕カバーを外してシートを重ねなければならず、適切な高さを得るために手間が掛かる。
そして、特許文献2に開示される枕は、高さ調節することが容易にできるが、袋状の枕カバーは、使用者の不安感を解消するには至らない。
加えて、両文献に記載の枕は、枕カバーが面ファスナー或はファスナーが用いられるが、上記の宿泊施設や入院介護施設で使用する場合、清潔に保つために枕カバーは頻繁に洗濯される。このとき、面ファスナーは係着面に糸くず・毛髪等が絡まるおそれがあり、ファスナーは寝床の準備や片付けをする際に枕本体や枕カバーを形成する布を挟み込んでしまい破損するおそれがある。
本発明は上記の問題に鑑みなされたものであって、枕の高さを容易に調整することができ、枕カバーの脱着が容易で、かつ枕本体から枕カバーがズレないようにした枕カバーを提供することを目的とする。
上記の課題を解決する本発明は、枕本体に前後方向へ略一巻して枕本体を覆うカバー本体と、該カバー本体の終端から延伸する補助カバーからなる枕カバーであって、前記カバー本体の始端側の左右両縁部に始端側主留具を固着すると共に、前記カバー本体の終端側の左右両縁部に前記始端側主留具に着脱可能に嵌着する終端側主留具を固着し、前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部に前後方向に沿って複数個の本体側調整留具を固着し、前記補助カバーの左右両縁部に前記本体側調整留具に着脱可能に嵌着する補助カバー側調整留具を少なくとも一個固着し、始端側主留具に終端側主留具を嵌着して前記カバー本体を前記枕本体に装着し、前記補助カバー側調整留具を前記本体側調整留具のいずれか一つに嵌着して、前記補助カバーを前記カバー本体に装着するように構成したことを特徴とする。
若しくは、枕本体に前後方向へ略一巻して枕本体を覆うカバー本体と、該カバー本体の終端から延伸する補助カバーからなる枕カバーであって、前記カバー本体の始端側の左右両縁部に始端側主留具を固着すると共に、前記カバー本体の終端側の左右両縁部に前記始端側主留具に着脱可能に嵌着する終端側主留具を固着し、前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部の中間部に少なくとも一個の本体側調整留具を固着し、前記補助カバーの左右両縁部に前後方向に沿って前記本体側調整留具に着脱可能に嵌着する複数個の補助カバー側調整留具を固着し、前記始端側主留具に前記終端側主留具を嵌着して前記カバー本体を前記枕本体に装着し、前記本体側調整留具に前記補助カバー側調整留具のいずれか一つを嵌着して、前記補助カバーを前記カバー本体に装着するように構成したことを特徴とする。
そして好ましくは、前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部の中間部に本体始端側副留具を固着すると共に、前記カバー本体の終端側半分の左右両縁部の中間部に前記本体始端側副留具に着脱可能に嵌着する本体終端側副留具を固着した。
請求項1及び2に記載の本発明に係る枕カバーは、カバー本体を前後方向で折り返して始端側半分と終端側半分に分け、折り返したカバー本体を枕本体に被せて始端側主留具と終端側主留具を嵌着する。両主留具の嵌着により枕カバーを枕本体に迅速、かつ容易に装着することができる。
次に、請求項1に記載の本発明によれば、少なくとも一つの補助カバー側調整留具と前後方向に並設した複数個の本体側調整留具をそれぞれ補助カバーとカバー本体の左右両縁部に固着し、補助カバー側調整留具が本体側調整留具のいずれか一つに嵌着する位置を前後方向に沿って変えることができるようにした。したがって、並設した本体側調整留具の間隔毎に始端側主留具から本体側調整留具までの長さを前後方向に沿って変化させることができる。ここで終端側主留具から補助カバー側調整留具までの長さは一定であるので、始端側主留具から本体側調整留具までの長さを長くすると、補助カバーがカバー本体を引っ張る強さが大きくなるので、カバー本体が前後幅方向に枕本体を押圧する。よって枕本体の内容物は中央部分に集められ、枕の高さを段階的に変えることができる。
また、請求項2に記載の本発明によれば、少なくとも一つの本体側調整留具と前後方向に並設した複数個の補助カバー側調整留具をそれぞれカバー本体と補助カバーの左右両縁部に固着し、本体側調整留具が補助カバー側調整留具のいずれか一つに嵌着する位置が前後方向に沿って変えることができるようにした。したがって、並設した補助カバー側調整留具の間隔毎に終端側主留具から補助カバー側調整留具までの長さを前後方向に沿って変化させることができる。ここで始端側主留具から本体調整留具までの長さは一定であるので、終端側主留具から補助カバー側調整留具までの長さを短くすると、補助カバーがカバー本体を引っ張る強さが大きくなり、カバー本体は前後幅方向に枕本体を押圧する。よって枕本体の内容物は中央部分に集められ、枕の高さを段階的に変えることができる。
さらに、請求項3に記載の本発明によれば、カバー本体の始端側半分と終端側半分の左右両縁部の中間部に本体始端側副留具と本体終端側副留具を固着し、本体始端側副留具と本体終端側副留具は着脱可能に嵌着するようにした。そのため、枕本体に装着した枕カバーが左右方向にズレず、調節時に枕カバーが逃げないので、すばやく枕をセッティングすることができ、睡眠時の寝返りなどでも枕カバーが外れてしまうようなことは無い。
本発明の枕カバーは、枕本体に前後方向へ略一巻して枕本体を覆うカバー本体と、該カバー本体の終端から延伸する補助カバーからなる枕カバーであって、前記カバー本体の始端側と終端側の左右両縁部に始端側主留具と終端側主留具を固着し、前記始端側主留具に着脱可能に前記終端側主留具を嵌着して、前記カバー本体を前記枕本体に装着する。
また、前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部に前後方向に沿って複数個の本体側調整留具を固着し、前記補助カバーの左右両縁部に前記本体側調整留具に着脱可能に嵌着する補助カバー側調整留具を少なくとも一個固着し、前記補助カバー側調整留具を前記本体側調整留具のいずれか一つに嵌着して前記補助カバーを前記カバー本体に装着する。
そして、前記カバー本体の始端側半分と終端側半分の左右両縁部の中間部に本体始端側副留具と本体終端側副留具を固着し、前記本体始端側副留具に着脱可能に本体終端側副留具は嵌着する。
本実施例の枕カバー10は、表面側を図1に示し、裏面側を図2に示す。枕カバー10は長方形状に形成した吸湿性を備えるポリエステル等の合成繊維からなる織布に、複数個の留具13a,13b,14a,14b,15a,15b,15c,15dを織布の長手方向に沿って左右両縁部へ配置してなり、枕本体20を覆うカバー本体11と、カバー本体11の終端から延伸される補助カバー12とから構成される。
カバー本体11と補助カバー12の左右両縁部に配置される留具13a,13b,14a,14b,15a,15b,15c,15dは合成樹脂等からなり、嵌合凹部31と嵌合凸部32の凹凸一対からなる押フック釦30が着脱自在に嵌着するように構成され、左右両縁部の所定位置に配設される留具は、枕カバー10を挟んで対向する面から固着釦33、嵌合凹部31或いは嵌合凸部32を嵌合し、表裏一体に形成して固着する。
カバー本体11は、枕本体20の前後幅方向を略倍にした長さに形成され、左右両縁部に主留具13a,13b、副留具14a,14b、本体側調整留具15a,15b,15cが所定位置に固着され、裏面側の左右両縁部に枕本体位置目印16が所定位置に固着される。
図1に示すカバー本体11の表面側には、始端側半分11aの左右両縁部に本体側調整留具15b,15c,15dの嵌合凹部31が中間部から前後方向に沿って終端側へ向かって一定の間隔で並設される。そして、始端側と終端側の左右両縁部に主留具13a,13bの固着釦33が配設され、終端側半分11bの左右両縁部の中間部には終端側副留具14bの固着釦33が配設される。
対して、図2に示すカバー本体11の裏面側には、表面側に配設した上記の本体側調整留具15bの嵌合凹部31と同位置に始端側副留具14aの嵌合凸部32が配設され、上記の本体調整留具15cの嵌合凹部31と同位置に本体側調整留具15cの固着釦33が配設され、上記の本体調整留具15dの嵌合凹部31と同位置に、着色等して他の固着釦33と差別化した枕本体位置目印16が配設される。そして、表面側に配設した固着釦33とカバー本体11を挟んで対向する位置に、始端側の左右両縁部へ始端側主留具13aの嵌合凸部32が配設され、終端側の左右両縁部へ終端側主留具13bの嵌合凹部31が配設され、さらに、終端側半分の左右両縁部の中間部には終端側副留具14bの嵌合凹部31が配設される。
補助カバー12は、カバー本体11の終端から延伸され、カバー本体11の始端側半分11aを略覆う長さに形成され、左右両縁部に調整目印15A、補助カバー側調整留具15aと止着留具17が所定位置に固着される。
図1に示す補助カバー12の表面側には、左右両縁部の中間部付近に他の固着釦33と着色等して差別化した調整目印15Aが配設され、左右両縁部の終端側付近に端留具17の固着釦33が配設される。
図2に示す補助カバー12の裏面側には、上記調整目印15Aと同位置に補助カバー側調整留具15aの嵌合凸部32が配設され、上記端留具17の固着釦33と同位置に端留具17の嵌合凸部32が配設される。
枕カバー10を装着する枕本体20を図3に示す。
枕本体20は、枕バッグ21の内部に所定分量のパイプ22を充填して構成される。枕バッグ21はポリエステル等からなる合成繊維糸を網状に編んだ編地を長方形状に形成し、該編地を長手方向に沿って半分に折曲して、幅方向で重なり合う両縁部を縫着して袋状に形成すると共に、開口部へ合成樹脂等からなるファスナー23を固着して形成される。そして、パイプ22はポリエチレン等の合成樹脂等からなる直径が約5mm程度の細径管を約5mm程度の長さに切断して形成される。
本実施例の枕カバー10と枕本体20の構成は以上であって、次に本実施例の枕カバー10の使用方法を示す。
まず、枕本体20の左右後端部が図2に示した枕本体位置目印16付近に来るように位置決めして、枕本体20をカバー本体11の裏面側に配置する。
次に、図4に示すように、カバー本体11の始端側半分11aを折り返して、始端側主留具13aと終端側主留具13bを嵌着し、始端側副留具14aと終端側副留具14bを嵌着する。
そして、図5に示すように、補助カバー12がカバー本体11の始端側半分11aを覆うようにカバー本体11側へ折り返して、補助カバー側調整留具15aを本体側調整留具15bに嵌着し、端留具17を本体側調整留具15dに嵌着して、補助カバー12の終端を枕の底面側に巻き込んで、枕はセッティングされる。
枕カバー10を枕本体20に装着した図5を側面から見た図を図6に示す。補助カバー12がカバー本体11の始端側半分11aを覆い、補助カバー側調整留具15aが本体側調整留具15bに嵌着し、端留具17が本体側調整留具15dと嵌着しているとき、終端側主留具13bから補助カバー側調整留具15aまでの幅と、始端側主留具13aから本体側調整留具15bまでの幅は略等しい。そのため、補助カバー12はカバー本体11を締め付けずに装着されている。
次に補助カバー側調整留具15aを本体側調整留具15cに嵌着した図を図7に示す。このとき上記の本体側調整留具15bに嵌着したときと比較すると、カバー本体11では、始端側主留具13aから本体側調整留具15bまでの幅に、本体側調整留具15bから本体側調整留具15cまでの幅が加えられる。一方、補助カバー12では、終端側主留具13bから補助カバー側調整留具15aまでの長さは一定であるので、補助カバー12がカバー本体11の始端側半分11aを引っ張るようになり、カバー本体11は枕本体20を前後幅方向に押圧する。よって枕本体20に充填されるパイプ22は中央部分へ集められ、枕の高さは本体側調整留具15bに補助カバー側調整留具15aを嵌着した場合よりも本体側調整留具15cに嵌着した方が高くなる。
さらに、補助カバー側調整留具15aを本体側調整留具15dに嵌着した図を図8に示す。このとき上記の本体側調整留具15cに嵌着したときと比較すると、カバー本体11では、始端側主留具13aから本体側調整留具15cまでの幅に、本体側調整留具15cから本体側調整留具15dまでの幅が加えられる。一方、補助カバー12では、終端側主留具13bから補助カバー側調整留具15aまでの長さは一定であるので、補助カバー12がカバー本体11の始端側半分11aをさらに引っ張るようになり、カバー本体11は枕本体20を前後幅方向に押圧する。よって枕本体20に充填されるパイプ23は中央部分へ集められ、枕の高さは本体側調整留具15cに補助カバー側調整留具15aを嵌着した場合よりも本体側調整留具15dに嵌着した方が高くなる。
図9に示す実施例2に係る枕カバー10Aは、実施例1に示した調整留具15a,15b,15c,15dの配設個所がカバー本体11側と補助カバー12側で反対になるように本体側調整留具15eと補助カバー側調整留具15f,15g,15hを固着した。
カバー本体11の表面側には、始端側半分11aの左右両縁部の中間部へ本体側調整留具15eの嵌合凹部31或いは嵌合凸部32を配設し、対向する補助カバー12の裏面側には、左右両縁部の中間部から補助カバー12始端に向かって前後方向に沿って一定の間隔を設けて補助カバー側調整留具15f,15g,15hの嵌合凸部32或いは嵌合凹部31を配設して、凹凸一対となるように本体側調整留具15eと補助カバー側調整留具15f,15g,15hは着脱可能に嵌着される。
枕カバー10Aが枕本体20に装着されると実施例1と同様に、補助カバー12がカバー本体11の始端側半分11aを覆い、補助カバー側調整留具15fが本体側調整留具15eに嵌着しているとき、終端側主留具13bから補助カバー側調整留具15fまでの幅と、始端側主留具13aから本体側調整留具15eまでの幅は略等しい。そのため、補助カバー12はカバー本体11を締め付けずに装着されている。
次に補助カバー側調整留具15gを本体側調整留具15eに嵌着したとき、上記の補助カバー側調整留具15fに嵌着したときと比較すると、補助カバー12では、終端側主留具13bと補助カバー側調整留具15fの幅から、補助カバー側調整留具15fと補助カバー側調整留具15gの幅が減ぜられる。一方、カバー本体11では、始端側主留具13aから本体側調整留具15eまでの長さは一定であるので、調整留具を嵌着すると補助カバー12がカバー本体11の始端側半分11aを引っ張るようになり、カバー本体11は枕本体20を前後幅方向に押圧する。よって枕本体20に充填されるパイプ22は中央部分へ集められ、枕の高さは補助カバー側調整留具15fに本体側調整留具15eを嵌着した場合よりも補助カバー側調整留具15gに嵌着した方が高くなる。
実施例1及び2において、枕カバー10,10Aを、合成繊維からなる織布に換えて亜麻布、綿布或は絹布等の天然繊維等からなる吸湿性に優れた布地から形成したり、或は構成する布地に防臭効果、除菌効果等の各種付加効果を持たせ、安眠効果を高めることも可能である。
そして、枕カバー10,10Aに用いた押しフック釦30は、合成樹脂製に換えて防錆加工を施した金属等からなるものを用いたり、凹凸一対からなる押フック釦に換えて、鉤状体と環状体を係合してなるフックを用いることも可能である。
また、左右両縁部で前後方向に沿って複数個並設した側の調整留具の間隔や固着個数、配設位置を変えて枕の高さの変化幅を自在に設定することが可能である。
加えて、枕本体20に充填される内容物を合成樹脂製のパイプ23に換えて、モミ殻や蕎麦殻、羽毛等からなる天然素材を用いたり、吸湿効果や脱臭効果等の各種効果を付加した素材に変えて安眠効果を高めることも可能である。
実施例1によれば、カバー本体11側の本体側調整留具15b,15c,15dのうちの一つと補助カバー12側の補助カバー側調整留具15aを嵌着することで枕の高さが3段階に調節できるようにした。そのため、使用者は好みや体格に合わせて枕の高さを自在に調節することができる。
また、実施例2によれば、補助カバー12側の補助カバー側調整留具15f,15g,15hのうちの一つとカバー本体11側の本体側調整留具15eを嵌着することで枕の高さが3段階に調節できるようにした。そのため、使用者は好みや体格に合わせて枕の高さを自在に調節することができる。
そして、実施例1及び2によれば、カバー本体11に設けた主留具13a,13bと副留具14a,14bが着脱自在に嵌着するようにした。そのため、枕本体20に装着した枕カバー10は寝返り等によって左右方向にズレたりしない。
さらに、実施例1及び2によれば、主留具13a,13b、副留具14a,14b及び調整留具15a,15b,15c,15d,15e,15f,15g,15hを凹凸一対のボタンからなる押しフック釦が着脱自在に嵌着するように構成した。そのため、枕本体20から枕カバー10,10Aを容易に脱着することができる。したがって、宿泊施設等において寝床の準備や片付けをすばやく行なうことが可能になる。
くわえて、実施例1及び2によれば、補助カバー側調整留具15a或いは15fに補助カバー12を挟んで表裏一体となるように調整目印15Aを嵌合して固着し、またカバー本体11の左右両縁部の中間部で本体側調整留具15b或いは15eにカバー本体11を挟んで表裏一体となるように枕配置基準目印16を嵌合して固着した。そのため、補助カバー12による枕の高さの初期設定位置の判別が容易になり、かつ、枕本体20を配置する位置の判別が容易になる。したがって、枕のセッティングがすばやく、かつ確実に行なうことが可能になる。
本発明の実施例1に係る枕カバーの表面側を示す平面図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーの裏面側を示す平面図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーが装着される枕本体を示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーのカバー本体を枕本体に装着したことを示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーを枕本体に装着したことを示す斜視図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーにおいて枕が初期設定高さの場合の側面図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーにおいて枕が図6の高さから一段階高くした場合の側面図である。 本発明の実施例1に係る枕カバーにおいて枕を図7の高さから一段階高くした場合の側面図である。 本発明の実施例2に係る枕カバーのカバー本体を枕本体に装着したことを示す斜視図である。
符号の説明
10…枕カバー、10A…実施例2に係る枕カバー、
11…カバー本体、12…補助カバー、
13a…始端側主留具、13b…終端側主留具、
14a…始端側副留具、14b…終端側副留具、
15a…補助カバー側調整留具、15b,15c,15d…本体側調整留具、
15e…実施例2に係る本体側調整留具、15f,15g,15h…実施例2に係る補助カバー側調整留具、
15A…調整目印、
16…枕本体配置目印、
20…枕本体、21…枕バッグ、22…パイプ、23…ファスナー、
30…押フック釦、31…嵌合凹部、32…嵌合凸部、33…固着釦。

Claims (3)

  1. 枕本体に前後方向へ略一巻して枕本体を覆うカバー本体と、該カバー本体の終端から延伸する補助カバーからなる枕カバーであって、前記カバー本体の始端側の左右両縁部に始端側主留具を固着すると共に、前記カバー本体の終端側の左右両縁部に前記始端側主留具に着脱可能に嵌着する終端側主留具を固着し、前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部に前後方向に沿って複数個の本体側調整留具を固着し、前記補助カバーの左右両縁部に前記本体側調整留具に着脱可能に嵌着する補助カバー側調整留具を少なくとも一個固着し、始端側主留具に終端側主留具を嵌着して前記カバー本体を前記枕本体に装着し、前記補助カバー側調整留具を前記本体側調整留具のいずれか一つに嵌着して、前記補助カバーを前記カバー本体に装着するように構成したことを特徴とする枕カバー。
  2. 枕本体に前後方向へ略一巻して枕本体を覆うカバー本体と、該カバー本体の終端から延伸する補助カバーからなる枕カバーであって、前記カバー本体の始端側の左右両縁部に始端側主留具を固着すると共に、前記カバー本体の終端側の左右両縁部に前記始端側主留具に着脱可能に嵌着する終端側主留具を固着し、前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部の中間部に少なくとも一個の本体側調整留具を固着し、前記補助カバーの左右両縁部に前後方向に沿って前記本体側調整留具に着脱可能に嵌着する複数個の補助カバー側調整留具を固着し、前記始端側主留具に前記終端側主留具を嵌着して前記カバー本体を前記枕本体に装着し、前記本体側調整留具に前記補助カバー側調整留具のいずれか一つを嵌着して、前記補助カバーを前記カバー本体に装着するように構成したことを特徴とする枕カバー。
  3. 前記カバー本体の始端側半分の左右両縁部の中間部に本体始端側副留具を固着すると共に、前記カバー本体の終端側半分の左右両縁部の中間部に前記本体始端側副留具に着脱可能に嵌着する本体終端側副留具を固着したことを特徴とする請求項1又は2に記載の枕カバー。
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