JP3750116B2 - 二重側地袋型クッション - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、掛布団や座布団等の布団、或は椅子やソファに用いるクッション(本発明におけるクッションには、これら布団及び狭義のクッションを含むものである。)に関し、特に洗濯回数の多い病院、養護施設等における業務用に用いて好適な二重側地袋型クッション及びその製法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、病院や養護施設等で使用しているクッションは、綿や発泡ウレタン等のクッション材を布製側地で覆い、キルティング加工や和綴じ加工した構成のものが殆どであり、洗濯時にはクッション材も含めて丸洗いし、側地が傷んだ場合にはそのまま廃棄しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のクッションにあっては、クッション材に綿を用いると使用に伴って細かい綿ごみが出るという問題があり、発泡ウレタンを用いると使用時に粉塵等を吸い込んだり吐出したりするという問題がある。このため、側地の布目を細かくしたり、表面にコーティングしたりして通気性を抑制することが行われているが、かくしては洗濯後の乾燥に貫通型乾燥機を使用できないという問題がある。
【0004】
他方、現在病院では院内感染が多発していることから、特に寝具類については患者の退院毎に洗濯と消毒を義務付けており、業務用の洗濯機は熱消毒を兼ねて構成してある。このため、洗濯温度は約80℃、乾燥・消毒温度は約120℃と非常に高温であることから、クッションの縫製糸や側地が素材の違いによって縮みの度合いが異なるし、構成素材の収縮率が温度や洗濯回数によって異なることから皺になり易いという問題がある。このため、使用感が悪いし見栄えも悪く、また耐久性に劣るという欠点もある。
【0005】
また、病院で使用する布団には以下の特殊事情がある。病院用の布団は患者の膿、糞尿、血液、その他の分泌液による汚れが多いため、1枚の布団の洗濯回数は約120回に達すると云われている。また、掛け布団にキルティング加工を施してある場合、厚い布団だと揉み洗いができ難いために洗濯をしても汚れが落ち難いという問題があるし、逆に、薄い布団では使用中や洗濯によってクッション材が早期に劣化したり、キルティングの糸が浮いて擦り切れ易いことから長期の使用ができないという欠点がある。
【0006】
本発明は上記した従来技術の諸欠点に鑑みなされたもので、クッション材からの細かいごみが空中に飛散するのを防止できる、キルティング加工の糸が擦れて切れるといった事態を可及的に防止することができる、再三の洗濯による素材の収縮はアウター側地袋で覆うので使用感が損なわれない、汚れたり傷んだアウター側地袋は交換できるのでクッション材は長期間の使用が可能である、保温性に優れているといった幾多の利点がある二重側地袋型クッション及びその製法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために構成された請求項1に係る本発明の手段は、インナー側地袋内にクッション材を収納して構成した中素材パックと、該中素材パックを収納すべく裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合して構成したアウター側地袋とからなり、前記中素材パックは外縁側を前記裏側地の内面側に取付縫着部により結合し、前記アウター側地袋は、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合し、いずれかの1辺に開口部を存する状態で該裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合して構成し、前記開口部を介して前記中素材パックを前記裏側地と表側地の間に引込むことにより被包したものからなる。
【0008】
そして、前記クッション材は綿製クッション材とし、前記インナー側地袋とキルティング加工又は複数の和とじ加工により結合した構成にするとよい。
【0009】
また、前記クッション材は発泡体製クッション材とするとよい。
【0010】
更に、前記中素材パックは外縁側を収縮吸収部とし、該収縮吸収部を緩ませた状態で前記裏側地の内面側に取付縫着部により結合した構成にするとよい。
【0011】
また、前記中素材パックの収縮吸収部は、前記裏側地の外縁側に部分的に設けた複数の取付縫着部により結合した構成にするとよい。
【0012】
また、前記中素材パックの収縮吸収部は、前記アウター側地袋の外縁から外方に突出する大きさに形成した複数の収縮吸収片にするとよい。
【0013】
また、請求項7に係る本発明を構成する手段は、扁平状のクッション材をインナー側地袋に収納することにより中素材パックを形成する工程と、該中素材パックを裏側地の内面側に載置し、外縁側を該裏側地に複数の取付縫着部により結合する工程と、前記裏側地の外面と表側地の内面を衝合し、いずれかの1辺に開口部を存する状態で該裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合してアウター側地袋を形成する工程と、前記開口部を介して前記中素材パックを前記裏側地と表側地との間に引込むことにより被包する工程とからなる。
【0014】
そして、前記中素材パックを前記裏側地に複数の取付縫着部により結合する工程において、該中素材パックの外縁側を収縮吸収部とし、該収縮吸収部を緩ませた状態で前記裏側地に取付縫着部により結合するとよい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳述する。図1乃至図6は第1の実施の形態として掛け布団を例に挙げて説明する。図1において、1は中素材パックを示す。2は該中素材パック1を構成するインナー側地袋で、該インナー側地袋2は縦幅約200cm、横幅約140cmの略長方形に裁断した2枚の内側地2A、2Aの短辺側同士と長辺側同士の各外縁側を縫着部3、3、・・で結合したものからなる。
【0016】
4は中素材パック1を構成し、前記インナー側地袋2内に収納した綿製クッション材で、該綿製クッション材4は扁平状に整形してあり、使用に伴って綿が片寄りするのを防止するために、インナー側地袋2とキルティング加工或は和綴じ加工を施して結合することにより一体化してある(図2参照)。
【0017】
5は前記中素材パック1を収納するアウター側地袋を示す。該アウター側地袋5は例えば綿とポリエスエルの合繊製布を長方形に裁断した裏側地6と表側地7を外縁側で袋体縫着部8、8、・・により結合したものからなり、アウター側地袋5は縦横の寸法を中素材パック1と略同じサイズに設定してある。そして、アウター側地袋5の一辺側の袋体縫着部8は中間を開放することにより、裏側地6と表側地7との間に開口部9が形成してある(図4参照)。
【0018】
本実施の形態からなる二重側地袋型クッションは上述の構成からなるが、次にその製法について説明する。先ず、前述の如く構成した中素材パック1を裏側地6の内面6A上に置き、外縁側を裏側地6に適宜の間隔で取付縫着部10、10、・・・により結合する。次に、裏側地6の外面6B(図示せず。)に表側地7の外面7Aを衝合し、裏側地6と表側地7の外縁側を袋体縫着部8、8、・・・により結合する。この場合、長手方向一側辺の袋体縫着部8は中央を開放させて設けることにより、裏側地6と表側地7との間に開口部9を形成する。しかる後、該開口部9から裏側地6と表側地7との間に手を入れ、裏側地6と表側地7との間に中素材パック1を引込んで被包し整形する(図5及び図6参照)。
【0019】
換言すれば、開口部9から裏側地6と表側地7との間に手を入れ、中素材パック1側を覆うように表側地7を反転させて裏側地6とで中素材パック1を被包した状態にして整形する。最後に、開口部9を封止用縫着部11により閉塞することにより、二重側地袋型クッションが完成する。
【0020】
上述した構成の二重側地袋型クッションによれば、使用により汚れた場合は、中素材パック1をアウター側地袋5に収納した状態で一体に洗濯することができる。また、アウター側地袋5が傷んだり、色落ちしたり、或は擦り切れたために交換する場合は、次のようにしてアウター側地袋5から中素材パック1を分離することができる。即ち、中素材パック1を裏側地6に結合する複数の取付縫着部10、10、・・は裏側地6の外面6Bから糸を切って容易に解くことができるから、各取付縫着部10を解き、封止用縫着部11を解いて開口部9を開口させ、中に手を入れて中素材パック1を引き出すことによりアウター側地袋5から簡単に取り出すことができる。
【0021】
また、新しいアウター側地袋5に中素材パック1を収納して再使用する場合は、前述のように裏側地6の内面6Aに中素材パック1を配置して複数箇所に取付縫着部10、10、・・・を設けて結合すればよい。このように、アウター側地袋5と中素材パック1は部分的に設ける複数の取付縫着部10、10、・・・により結合するようにしたから、アウター側地袋5の交換のための分離及び結合作業を容易に、かつ能率よく行うことができる。
【0022】
また、中素材パック1に設けたキルティング加工の糸や和とじの糸はアウター側地袋5の表側地7で覆ってあるから、これらの糸が擦り切れるのを可及的に防止することができる。また、中素材パック1はアウター側地袋5の裏側地6に取付縫着部10により結合してあるから、中素材パック1の各取付縫着部10が表側地7に表れないし(図5参照)、洗濯によって中素材パック1が縮んだ場合でも表側地7には縮みによる引っ張りが表われることがないので見た目にもよい。
【0023】
次に、図7乃至図11図は第2の実施の形態を示す。図7において、21は中素材パックを示す。22は該中素材パック21を構成するインナー側地袋で、該インナー側地袋22は縦幅約200cm、横幅約140cmの略長方形に裁断した2枚の内側地22A、22Aと、該各内側地22Aの一対の短辺に形成した長さ及び幅を約5cmとする3片の一側収縮吸収片22A1 、22A1 、22A1 と、一対の長辺の略中間に形成した長さ約2,5cm、幅約5cmの他側収縮吸収片22A2 、22A2 とからなり、該2枚の内側地22A、22Aの短辺側同士及び長辺側同士の各外縁側を縫着部23、23、・・で結合したものからなる。
【0024】
そして、上記のインナー側地袋22内に綿製クッション材4と同様の構成からなる綿製クッション材24を図9に示すように収納し、キルティング加工或は和綴じ加工を施して一体化することにより中素材パック21が構成してある。
【0025】
25は前記中素材パック21を収納するアウター側地袋を示す。該アウター側地袋25は例えば綿とポリエスエルの合繊製布を長方形に裁断した裏側地26と表側地27の外縁側を袋体縫着部28、28、・・で結合したものからなり、アウター側地袋25は縦横の四辺を中素材パック21より若干大きなサイズに、即ち各収縮吸収片22A1 、22A2 が各四辺からはみ出す大きさのサイズに設定してある。そして、アウター側地袋25の長手方向一側辺の袋体縫着部28は中央を開放させて設けることにより、裏側地26と表側地27との間に開口部29を形成する。
【0026】
アウター側地袋25は上述の構成からなり、その内に中素材パック21を収納するが、中素材パック21は各収縮吸収片22A1 、22A2 を裏側地26の内面26A側に緩ませた状態、例えば図9に示すように略Z状に折り込んだ状態で取付縫着部30、30、・・・により結合してある。
【0027】
本実施の形態からなる二重側地袋型クッションは上述の構成からなるが、次にその製法について説明する。先ず、中素材パック21を裏側地26の内面26A上に置き、一側及び他側の各収縮吸収片22A1 、22A2 を図9に示すように略Z状に折り込んで弛ませた状態にして裏側地26に取付縫着部30、30、・・・により結合する。次に、裏側地26の外面26Bに表側地27の内面27Aを衝合し、裏側地26と表側地27の外縁側を袋体縫着部28、28、・・により結合するが、長手方向一側辺の外縁側は袋体縫着部28の中央を開放することにより、裏側地26と表側地27との間に開口部29を形成する。しかる後、第1の実施の形態と同様に、開口部29から裏側地26と表側地27との間に手を入れ、裏側地26と表側地27との間に中素材パック21を引き込んで被包し整形する。最後に、開口部29を封止用縫着部31により結合することにより、二重側地袋型クッションが完成する。
【0028】
上述した構成の二重側地袋型クッションによれば、第1の実施の形態と同様に、中素材パック21はアウター側地袋25に収納した状態で一体に洗濯することができる。他方、アウター側地袋25が汚れたり傷んだ場合は、開口部29を閉じている封止用縫着部31を開口させると共に、取付縫着部30、30、・・・を外側から解くことにより中素材パック21は容易に取り出すことができる。また、中素材パック21を再使用する場合は、裏側地26に各収縮吸収片22A1 、22A2 を取付縫着部30、30、・・・により結合すればよい。
【0029】
また、アウター側地袋25は中素材パック21に対して収縮吸収片22A1 、22A2 の長さ分遊びがあるから、アウター側地袋25の一部が汚れた場合には中素材パック21から浮かせた状態にして汚れた部分のみを摘み洗いすることが可能である。しかも、中素材パック21が洗濯によって収縮した場合でも、裏側地26に緩ませて連結してある該各収縮吸収片22A1 、22A2 が伸びることによりアウター側地袋25に無理な引っ張り力が働くことがない。
【0030】
なお、中素材パック21に形成する収縮吸収片22A1 、22A2 の数は、中素材パック21の全体の大きさに応じて適宜決めることができる。
【0031】
次に、図12は第2の実施の形態の変形例を示し、その特徴とするところは中素材パック41を構成するインナー側地袋42の縦横の寸法をアウター側地袋25より若干大きく設定し、上下の内側地42A、42A(但し、一方は図示せず。)を結合する縫着部43、43、・・の外縁側を収縮吸収縁42A1 、42A1 、42A2 、42A2 としたことにある。そして、該各収縮吸収縁42A1 、42A2 を折り込んで緩ませた状態にして裏側地26の内面26Aに取付縫着部30、30、・・・により部分的に結合したことにある。なお、裏側地26と表側地27を袋体縫着部28、28、・・により結合し、また開口部29を形成すると共に、該開口部29を封止用縫着部31で閉塞する工程は第2の実施の形態と異なるところはない。
【0032】
このような変形例によっても、温度や洗濯等による中素材パック41の収縮を各収縮吸収縁42A1 、42A2 が吸収するから、アウター側地袋25が引っ張り力を受けて皺になることがない。また、アウター側地袋25から中素材パック41を取り外す場合にアウター側地袋25の外側から各取付縫着部30を解き、開口部29から取り出すといった作業も、新しいアウター側地袋25に中素材パック41を縫着する作業も第2の実施の形態と同様の手順で容易に行なうことができる。
【0033】
なお、各実施の形態ではクッション材として綿製のものを用いたが、例えば布団、座布団、椅子用クッション等の用途に応じて扁平状に整形した発泡ウレタンを用いてもよい。
【0034】
【発明の効果】
本発明は以上詳述した如く構成したから、下記の諸効果を奏する。
(1)クッション材を収納した中素材パックをアウター側地袋で覆って二重の構成にしたから、従来技術の側地よりも通気性があり貫通型乾燥機の使用も可能な織布を側地に用いることができるから、中素材パックとアウター側地袋を一体に洗濯することができる。しかも、使用時にクッション材から綿ごみその他の微細なごみが放出されて浮遊するといった事態を可及的に防止することができる。
(2)クッション材はインナー側地袋とアウター側地袋で二重に覆ったから、保温性に優れたクッションにできるし、クッション材の耐久性を高めることができる。
(3)中素材パックにキルティングや和とじ加工を施してある場合、アウター側地袋がキルティング加工糸や和とじ糸を保護するから、使用や洗濯によるこれらのほつれや擦り切れを防止することができる。
(4)中素材パックは収縮吸収部を介してアウター側地袋の裏側地に結合したから、高温や再三の洗濯によって中素材パックが収縮した場合でも収縮吸収部が伸長して裏側地に無理な引っ張り力が働くことがないので、裏側地に皺が寄ることがないし、裏側地が早期に傷むことも防止できる。しかも、外観上の見映えを損なうことがない。
(5)中素材パックを裏側地に結合する取付縫着部は部分的に設けてあり、しかも外側から解くことができるから、新しいアウター側地袋と交換する場合にも取外し及び取付けの交換作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1乃至図6は本発明の第1の実施の形態に係り、図1は二重側地袋型クッションを構成する中素材パックの外観斜視図である。
【図2】 中素材パックの内部構造を示す縦断面図である。
【図3】 中素材パックを裏側地に縫着した状態の説明図である。
【図4】 中素材パックとアウター側地袋を結合した状態の斜視図である。
【図5】 二重側地袋型クッションの表面側を示す斜視図である。
【図6】 二重側地袋型クッションの裏面側を示す斜視図である。
【図7】 図7乃至図12は第2の実施の形態に係り、図7は中素材パックの外観斜視図である。
【図8】 中素材パックを裏側地に縫着した状態を示す斜視図である。
【図9】 中素材パックの収縮吸収材片を緩めて裏側地に縫着した状態を示す要部拡大図である。
【図10】 中素材パックとアウター側地袋を結合した状態の斜視図である。
【図11】 二重側地袋型クッションの裏面側を示す斜視図である。
【図12】 第2の実施の形態の変形例に係り、中素材パックの収縮吸収縁を裏側地に縫着した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,21,41 中素材パック
2、22、42 インナー側地袋
4、24 綿製クッション材
5、25 アウター側地袋
6、26 裏側地
6A、26A 内面
6B、26B 外面
7、27 表側地
7A、27A 外面
8、28 袋体縫着部
9、29 開口部
10、30 取付縫着部
22A1、22A2 収縮吸収片
42A1、42A2 収縮吸収縁
Claims (8)
- インナー側地袋内にクッション材を収納して構成した中素材パックと、該中素材パックを収納すべく裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合して構成したアウター側地袋とからなり、前記中素材パックは外縁側を前記裏側地の内面側に取付縫着部により結合し、前記アウター側地袋は、前記裏側地の外面と表側地の外面を衝合し、いずれかの1辺に開口部を存する状態で該裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合して構成し、前記開口部を介して前記中素材パックを前記裏側地と表側地の間に引込むことにより被包してなる二重側地型クッション。
- 前記クッション材は綿製クッション材とし、前記インナー側地袋とキルティング加工又は複数の和とじ加工により結合してあることを特徴とする請求項1記載の二重側地袋型クッション。
- 前記クッション材は発泡体製クッション材としたことを特徴とする請求項1記載の二重側地袋型クッション。
- 前記中素材パックは外縁側を収縮吸収部とし、該収縮吸収部を緩ませた状態で前記裏側地の内面側に取付縫着部により結合したことを特徴とする請求項1記載の二重側地袋型クッション。
- 前記中素材パックの収縮吸収部は、前記裏側地の外縁側に部分的に設けた複数の取付縫着部により結合してあることを特徴とする請求項4記載の二重側地袋型クッション。
- 前記中素材パックの収縮吸収部は、前記アウター側地袋の外縁から外方に突出する大きさに形成した複数の収縮吸収片からなることを特徴とする請求項4記載の二重側地袋型クッション。
- 扁平状のクッション材をインナー側地袋に収納することにより中素材パックを形成する工程と、該中素材パックを裏側地の内面側に載置し、外縁側を該裏側地に複数の取付縫着部により結合する工程と、前記裏側地の外面と表側地の内面を衝合し、いずれかの1辺に開口部を存する状態で該裏側地及び表側地の外縁側を袋体縫着部により結合してアウター側地袋を形成する工程と、前記開口部を介して前記中素材パックを前記裏側地と表側地との間に引込むことにより被包する工程とからなる二重側地袋型クッションの製法。
- 前記中素材パックを前記裏側地に複数の取付縫着部により結合する工程において、該中素材パックの外縁側を収縮吸収部とし、該収縮吸収部を緩ませた状態で前記裏側地に取付縫着部により結合することを特徴とする請求項7記載の二重側地袋型クッションの製法。
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