JP4126676B2 - 布団及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、寝るため又は座るための布団、及び布団の製造方法に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】
従来から、種々の布団が製造され、使用されている。この布団は、表面用生地と裏面用生地とから成る包袋状の布地と、布地に包含されたクッション材とから構成されており、通常は、布地に綿や羽毛等のクッション材が包含されたものが使用されている。
【0003】
一方、このような布団について、湿気の除去又は保温性の向上等の観点から、改良を加えた布団が案出されている。例えば、特開平6−70833において、図6に示すような布団1が開示されている。この布団1は、布団皮2内に詰め物層3及び4を包含したものである。なお、詰め物層3及び4の詰め物としては、ウサギの毛等が使用される。また、実用新案登録第3013594号において、図7に示すような布団5が開示されている。この布団5は、表地6と裏地7とが接合されて接合部がヘムテープ8で覆われ、中に2個の内袋9が包含されている。なお、内袋9には布団わたが包含されている。
【0004】
しかし、このような布団1又は5によっても、詰め物層3及び4又は内袋9が袋状に構成されているため、詰め物や布団わたの湿気を除去する点で、充分ではないと考えられる。また、保温性を更に高めることが好ましい。
【0005】
そこで、本発明者は、このような課題を解決するべく鋭意研究した結果、本発明に到達した。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る布団の要旨とするところは、少なくとも表面用生地と裏面用生地とから成る包袋状の布地と、該布地に包含されたクッション材とから構成される布団において、前記クッション材が2層以上に形成され、1層以上のクッション材が一の面を前記表面用生地に面接させて該表面用生地に固定され、他の1層以上のクッション材が一の面を前記裏面用生地に面接させて該裏面用生地に固定され、前記1層以上のクッション材の他の面と、前記他の1層以上のクッション材の他の面とが面接し、前記クッション材が綿からなることにある。
【0007】
このような本発明の布団は、1層以上のクッション材が表面用生地に固定され、他の1層以上のクッション材が裏面用生地に固定されている。すなわち、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、別個独立に、1層以上のクッション材が固定される。
【0008】
なお、本発明の布団において、クッション材は、内袋に入れられて布地内に固定されるのではなく、剥き出し状態で表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに固定されている。クッション材が剥き出し状態で布団内に固定されているため、透湿性が向上させられる。また、クッション材が周囲の空気に直接的に接触させられることによって、乾燥作業が効率的に行われる。
【0009】
また、本発明に係る布団の要旨とするところは、前記布団において、少なくとも、前記表面用生地に固定されたクッション材と、前記裏面用生地に固定されたクッション材との間に、分け目が形成されることにある。
【0010】
このような本発明の布団は、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、別個独立に、1層以上のクッション材が固定されることにより、表面用生地に固定されたクッション材と、裏面用生地に固定されたクッション材との間に、結果的に、分け目が形成されている。
【0011】
また、本発明に係る布団の要旨とするところは、前記布団において、前記表面用生地と前記裏面用生地とが襠を介して接続され、該襠によって側面が形成されたことにある。
【0012】
このような本発明の布団は、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、別個独立に、1層以上のクッション材が固定される布団において、端部が先へいくに従って薄くなるのではなく、襠によって側面が形成されている。
【0013】
また、本発明に係る布団の要旨とするところは、前記布団において、前記布地の周辺の所定位置に開閉具を備えたことにある。
【0014】
このような本発明の布団は、布団内のクッション材を乾燥させる場合等には、開閉具が開かれ、表面用生地に固定されたクッション材と、裏面用生地に固定されたクッション材とが離隔させられ、又は、開閉具の開口部に全体を入れて折り返すことによって、クッション材が空気に直接的に接触させられて乾燥させられる。
【0015】
次に、本発明に係る布団の製造方法の要旨とするところは、前記布団の製造方法であって、表面用生地の一方の面及び裏面用生地の一方の面に、各々少なくとも1層以上の前記クッション材を固定し、該表面用生地の他方の面と該裏面用生地の他方の面とを合わせ、外周に沿って縫合し、所定位置に設けられた開口部内へ布地全体を入れて折り返して形成することにある。
【0016】
このような本発明の布団の製造方法は、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、別個独立に、1層以上の前記クッション材を固定する方法である。
【0017】
また、本発明に係る布団の製造方法の要旨とするところは、前記布団の製造方法において、前記表面用生地及び前記裏面用生地を一体に形成しておき、該表面用生地と該裏面用生地との境界部付近で折ることにより、該表面用生地の他方の綿と該裏面用生地の他方の面とを合わせることにある。
【0018】
このような本発明の布団の製造方法は、少なくとも表面用生地及び裏面用生地を一体に形成しておいた後、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、別個独立に、1層以上の前記クッション材を固定する方法である。ここに、一体に形成しておいた後とは、表面用生地及び裏面用生地を予め接合した後、及び、表面用生地及び裏面用生地を一枚の布から形成した後をいう。
【0019】
また、本発明に係る布団の製造方法の要旨とするところは、前記布団の製造方法において、前記表面用生地と裏面用生地との境界部、及び、該表面用生地又は該裏面用生地の周囲に襠を設けておき、該襠によって布団の側面を形成することにある。
【0020】
このような本発明の布団の製造方法は、表面用生地、裏面用生地及び襠を一体に形成しておいた後、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、別個独立に、1層以上の前記クッション材を固定し、襠が布団の側面を形成するように布団を製造する方法である。
【0021】
また、本発明に係る布団の製造方法の要旨とするところは、前記布団の製造方法において、前記開口部に開閉具を取り付けることにある。
【0022】
このような本発明の布団の製造方法は、開口部に開閉具を取り付けておき、表面用生地及び裏面用生地のそれぞれに、1層以上の前記クッション材を固定し、開閉具の開口部に全体を入れて折り返した後、開閉具を閉じることにより布団を製造する方法である。
【0023】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る布団及び布団の製造方法の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0024】
図1及び図2において、符号10は本発明に係る布団である。この布団10は、表面用生地12、裏面用生地14及び襠16から成る包袋状の布地18と、布地18に包含された綿(クッション材)20とから構成される布団であり、綿20が8層に形成され、4層の綿20が表面用生地12に固定され、他の4層の綿20が裏面用生地14に固定されている。
【0025】
また、布団10は、表面用生地12に固定された綿20と、裏面用生地14に固定された綿20との間に、分け目22が形成されている。表面用生地12と裏面用生地14とが襠16を介して接続され、襠16によって側面が形成されている。また、布団10の外周辺の側面に沿ってファスナー(開閉具)24を備えている。
【0026】
このような布団10の製造方法について説明すると、まず、図3に示すように、表面用生地12、裏面用生地14、襠16a及び襠16bが一体に縫合されて、布地18が形成される。なお、襠16bは裏面用生地14の周辺3方に渡って接合される。ここで、裏面用生地14の周囲には、二枚の襠16a及び襠16bが形成されることとなり、表面用生地12と裏面用生地14とは一の襠16aを介して連続することとなる。
【0027】
なお、布地18の布地の材質は、綿、絹、ポリエステル、レーヨン等、又はこれらの組合せ等、特に限定されない。また、表面用生地12と裏面用生地14との間の襠16aには、境界線26に沿うようにして、開口部が開けられ、その開口部にはファスナー24が取り付けられている。
【0028】
次に、図4に示すように、表面用生地12の一方の面及び裏面用生地14の一方の面に、各々4層の綿20がキルト28及び30によって、分離独立して固定される。ここで、綿20の材質は、ニードル加工したもの、又は綿をそのまま使用したもの等、特に限定されない。また、キルト28及び30の軌跡も特に限定されず、キルト28とキルト30とで軌跡を変えても良い。また、キルト28及び30を施すミシンの機構は、キルティングミシン、コンフォーターミシン等、特に限定されない。また、ミシンの制御手段も、NC制御装置等、特に限定されない。さらに、キルト28及び30を施す方法は、特にミシンに限定されるわけではない。
【0029】
このようにして綿20が布地18に固定されると、表面用生地12と裏面用生地14との間の襠16aで折られ、表面用生地12の他方の面と裏面用生地14の他方の面とが向かい合わせられる。表面用生地12の他方の面と裏面用生地14の他方の面とが向かい合わせられた状態で、襠16bが表面用生地12の周辺3方と縫合させられるとともに、襠16bの端部が襠16aの端部と縫合させられ、図5に示すように、外面に綿20が固定された包袋形状となる。
【0030】
次に、ファスナー24が開かれ、その開口部内へ布地18全体が入れられて、布地18が折り返され、内面に綿20が固定された包袋形状となる。次に、この包袋形状の布地18のファスナー24が閉められ、図1及び図2に示す布団10が形成される。
【0031】
ここで、表面用生地12の一方の面及び裏面用生地14の一方の面に、各々4層の綿20が分離独立して固定されるため、表面用生地12に固定された4層の綿20と、裏面用生地14に固定された4層の綿20との間に、分け目22が形成される。なお、現実には、表面用生地12に固定された4層の綿20と、裏面用生地14に固定された4層の綿20とは、表面用生地12の質量等によって接触することとなるが、密着することはなく、分け目22にある程度の空気層が形成される。
【0032】
このようにして形成された布団10は、表面用生地12及び裏面用生地14の各々に、4層の綿20が固定された状態となる。また、結果的に、表面用生地12に固定された綿20と、裏面用生地14に固定された綿20との間に、分け目22が形成される。また、襠16a及び16bによって、側面を形成する状態となる。
【0033】
このような布団10は、湿気を除去するために乾燥させる場合には、フアスナー24が開けられた状態で、又は、フアスナー24が開けられるとともに、表面用生地12に固定された綿20と、裏面用生地14に固定された綿20とが離隔させられ、分け目22が広げられた状態で行われることにより、効率的に乾燥させられる。
【0034】
このような本発明の布団10によれば、表面用生地12及び裏面用生地14の各々に綿20が固定されているため、綿の引っ張りや不均一性が無く、綿20の固定状態が安定する。また、表面用生地12及び裏面用生地14の各々に固定された綿20が分離しているため、使用に際して、綿20同志を摺動させるようにして、容易に折り曲げることができる。
【0035】
また、本発明の布団10によれば、表面用生地12に固定された綿20と、裏面用生地14に固定された綿20との間に、分け目22が形成されるため、冬季に使用する場合には、分け目22内の空気層によって保温性を高めることができる。また、夏期に使用する場合には、分け目22の空気層によって透湿性を向上させ、湿気除去を行うことができる。
【0036】
また、布団10内の綿20を、分け目22から表面用生地12側と裏面用生地14側へ、4層ずつに離隔させることができるため、分け目22内へ防湿マット等を挿入することもできる。また、分け目22が密閉しないように、分け目22に挟持部材等を挿入して4層ずつを離隔させ、分け目22に積極的に空気層を形成することもできる。
【0037】
また、本発明の布団10によれば、襠16a及び16bによって、側面を形成することができるため、綿20を布地18の端部まで行き渡らせることができる。このため、布地18の端部まで厚みを有するため、布地18の端部まで保温性を高めることができ、掛け布団として使用した場合には、布団10を身体に掛けた時に、肩等が冷えるのを防止することができる。また、襠16a及び16bを備えることにより、ヘムを施す必要がなくなる。
【0038】
また、本発明の布団10によれば、ファスナー24を開き、中の綿20を、分け目22から表面用生地12側と裏面用生地14側へ、4層ずつ離隔させることができる。このため、乾燥させる必要のある時には、ファスナー24を開けて、綿20を空気に直接的に接触させることにより、容易かつ迅速に干すことができる。特に、乳幼児や身体不自由者用として使用した場合には、容易かつ迅速に干すことができるため、顕著な効果を奏することができる。
【0039】
つぎ、本発明の布団10の製造方法によれば、表面用生地12及び裏面用生地14の各々に綿20を固定するため、製品の品質管理を容易に行うことができる。また、表面用生地12及び裏面用生地14において、表裏独立したキルトを施すことができ、布団10の模様を多様化させることができる。
【0040】
また、本発明の布団10の製造方法によれば、表面用生地12の他方の面と裏面用生地14の他方の面とを合わせ、外周の三方に沿って縫合した後、開口部内へ布地全体を入れて折り返すため、外周の縫合の縫い目が内側に隠すことができる。このため、外から縫合の縫い目が見えることがなく、布団10の外観上も好ましい。
【0041】
また、本発明の布団10の製造方法によれば、表面用生地12及び裏面用生地14が一体である布地18から製造するため、表面用生地12及び裏面用生地14へ、ミシンによって一度にキルト28及び30を施すことができる。このため、迅速かつ容易にキルト28及び30を施すことができる。
【0042】
また、本発明の布団10の製造方法によれば、襠16によって布団10の側面を形成するため、表面用生地12の他方の面と裏面用生地14の他方の面とを合わせ、外周の三方に沿って縫合した後、開口部内へ布地全体を入れて折り返した時に、綿20を容易に端部まで行き渡らせることができる。
【0043】
また、本発明の布団10の製造方法によれば、襠16によって布団10の側面を形成するため、表面用生地12の他方の面と裏面用生地14の他方の面とを合わせ、外周の三方に沿って縫合した後、ファスナー24の開口部内へ布地全体を入れて折り返した後、ファスナー24を閉じることにより、布団10を製造することができる。このため、折り返した後に開口部を縫合して閉じる必要がなく、製造作業の迅速化及び容易化を図ることができる。
【0044】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明に係る布団及びその製造方法はその他の態様でも実施し得るものである。
【0045】
例えば、本発明に係る布団は、図6に示すような布団40であっても良い。この布団40は、綿20が6層に形成され、外側の1層の綿20が表面用生地12にキルト42によって固定され、外側の他の1層の綿20が裏面用生地14にキルト44によって固定されている。一方、内側の2層の綿20は、マジックテープ46によって外側の1層の綿20に固定され、内側の他の2層の綿20は、マジックテープ46によって外側の他の1層の綿20に固定されている。
【0046】
このような布団40によれば、ファスナー24を開け、内側の4層の綿20をマジックテープ46の作用により、容易に剥離することができる。このため、内側の4層の綿20を取り外して、乾燥、交換又は洗浄等を容易に行うことができる。
【0047】
以上、本発明の実施形態について、図面に基づいて説明したが、本発明の実施形態は図示したものには限定されない。
【0048】
例えば、本発明の布団は、主として敷き布団であるが、掛け布団であっても良い。また、本発明の布団は、寝るための布団に限定されず、座るための座布団、クッション等であっても良い。また、本発明の布団の製造方法をぬいぐるみの製造のために使用しても良い。また、本発明の布団を使用する者は、子供、身体不自由者、大人等、特に限定されない。
【0049】
また、本発明の布団において、綿の層の数は、上述のような4層を2対にした合計8層のもの、3層を2対にした合計6層のものに限定されず、2層を2対にした合計4層のもの等であっても良い。また、全体の寸法、綿の厚さ等も特に限定されない。また、本発明の布団において、ボタンやホック等の開閉具をファスナーの代替として用いても良い。
【0050】
その他、本発明の技術的範囲には、その趣旨を逸脱しない範囲内で、当業者の知識に基づき種々なる改良、修正、変形を加えたものも含む。
【0051】
【発明の効果】
本発明の布団によれば、表面用生地及び裏面用生地の各々にクッション材を別個に固定しているため、クッション材の引っ張りや不均一性が無く、クッション材の固定状態を安定化させることができる。また、表面用生地及び裏面用生地の各々に固定されたクッション材が分離しているため、使用に際して容易に折り曲げることができる。
【0052】
また、少なくとも、表面用生地に固定されたクッション材と、裏面用生地に固定されたクッション材との間に、分け目が形成されることを特徴とする本発明の布団によれば、主として冬季に使用する場合には、分け目内の空気層によって保温性を高めることができる。また、主として夏期に使用する場合には、分け目の空気層によって透湿性を向上させ、湿気除去を行うことができる。また、布団内のクッション材を、分け目から表面用生地側と裏面用生地側へ離隔させることができるため、分け目内へ防湿マット等を挿入することにより、防湿性をより高めることができる。
【0053】
また、表面用生地と裏面用生地とが襠を介して接続され、襠によって側面が形成されたことを特徴とする本発明の布団によれば、襠によって側面を形成することができるため、クッション材を布地の端部まで行き渡らせることができる。このため、布地の端部まで厚みを有するため、布地の端部まで保温性を高めることができ、掛け布団として使用した場合には、布団を身体に掛けた時に、肩等が冷えるのを防止することができる。特に、子供や病人用の布団として好ましい。また、襠を備えることにより、ヘムを施す必要がなくなる。
【0054】
前記布地の周辺の所定位置に開閉具を備えたことを特徴とする本発明の布団によれば、開閉具を開き、中のクッション材を、表面用生地側と裏面用生地側へ離隔させることができる。このため、乾燥させる必要のある時には、開閉具を開けて、クッション材を空気に直接的に接触させることにより、容易かつ迅速に干すことができる。特に、乳幼児や身体不自由者用として使用した場合には、容易かつ迅速に干すことができるため、顕著な効果を奏することができる。
【0055】
次に、本発明に係る布団の製造方法によれば、表面用生地及び裏面用生地の各々にクッション材を分離独立して固定するため、製品の品質管理を容易に行うことができる。また、表面用生地及び裏面用生地において、表裏独立したキルトを施すことができ、布団の模様を多様化させることができる。このため、布団の美観的価値を向上させることができる。
【0056】
また、本発明の布団の製造方法によれば、表面用生地の他方の面と裏面用生地の他方の面とを合わせ、外周の三方に沿って縫合した後、開口部内へ布地全体を入れて折り返すため、外周の縫合の縫い目が内側に隠すことができる。このため、外から縫合の縫い目が見えることがなく、布団の外観上、好ましい。
【0057】
表面用生地及び裏面用生地を一体に形成しておき、表面用生地と裏面用生地との境界部付近で折ることにより、表面用生地の他方の綿と裏面用生地の他方の面とを合わせることを特徴とする本発明の布団の製造方法によれば、表面用生地及び裏面用生地が一体である布地から製造するため、表面用生地及び裏面用生地にミシンによって一度にキルトを施すことができる。このため、迅速かつ容易にキルトを施すことができる。
【0058】
また、表面用生地と裏面用生地との境界部、及び、表面用生地又は裏面用生地の周囲に襠を設けておき、襠によって布団の側面を形成することを特徴とする本発明の布団の製造方法によれば、襠によって布団の側面を形成できるため、表面用生地の他方の面と裏面用生地の他方の面とを合わせ、外周の三方に沿って縫合した後、開口部内へ布地全体を入れて折り返した時に、クッション材を容易に端部まで行き渡らせることができる。このため、側面を有する布団を容易に製造することができる。
【0059】
また、開口部に開閉具を取り付けることを特徴とする本発明の布団の製造方法によれば、表面用生地の他方の面と裏面用生地の他方の面とを合わせ、外周の三方に沿って縫合した後、開閉具の開口部内へ布地全体を入れて折り返した後、開閉具を閉じることにより、布団を製造することができる。このため、折り返した後に開口部を縫合して閉じる必要がなく、製造作業の迅速化及び容易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る布団の一の実施形態を示す断面図である。
【図2】図1の布団を示す斜視図である。
【図3】図1に示す布団の製造方法を説明するための斜視図である。
【図4】図1に示す布団の製造方法を説明するための展開図である。
【図5】図1に示す布団の製造方法を説明するための側面図である。
【図6】本発明に係る布団の他の実施形態を示す断面図である。
【図7】従来の布団を示す断面図である。
【図8】従来の布団を示す断面図である。
【符号の説明】
10,40;布団
12;表面用生地
14;裏面用生地
16a,16b;襠
18;布地
20;綿(クッション材)
22;分け目
24;ファスナー(開閉具)
28,30,42,44;キルト
Claims (7)
- 少なくとも表面用生地と裏面用生地とから成る包袋状の布地と、該布地に包含されたクッション材とから構成される布団において、前記クッション材が2層以上に形成され、1層以上のクッション材が一の面を前記表面用生地に面接させて該表面用生地に固定され、他の1層以上のクッション材が一の面を前記裏面用生地に面接させて該裏面用生地に固定され、前記1層以上のクッション材の他の面と、前記他の1層以上のクッション材の他の面とが面接し、前記クッション材が綿からなることを特徴とする布団。
- 前記表面用生地と前記裏面用生地とが襠を介して接続され、該襠によって側面が形成されたことを特徴とする請求項1に記載する布団。
- 前記布地の周辺の所定位置に開閉具を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載する布団。
- 請求項1から3のいずれかに記載の布団の製造方法であって、表面用生地の一方の面及び裏面用生地の一方の面に、各々少なくとも1層以上の前記クッション材を固定し、該表面用生地の他方の面と該裏面用生地の他方の面とを合わせ、外周に沿って縫合し、所定位置に設けられた開口部内へ布地全体を入れて折り返して形成することを特徴とする布団の製造方法。
- 前記表面用生地及び前記裏面用生地を一体に形成しておき、該表面用生地と該裏面用生地との境界部付近で折ることにより、該表面用生地の他方の綿と該裏面用生地の他方の面とを合わせることを特徴とする請求項4に記載する布団の製造方法。
- 前記表面用生地と裏面用生地との境界部、及び、該表面用生地又は該裏面用生地の周囲に襠を設けておき、該襠によって布団の側面を形成することを特徴とする請求項4又は請求項5に記載する布団の製造方法。
- 前記開口部に開閉具を取り付けることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれかに記載する布団の製造方法。
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