JP3008078U - 羽毛入りマイヤー毛布布団 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 羽毛入りキルト布団の側面に マイヤー製パ
イル毛布を張り合わし、羽毛布団の軽さを補完すると共
に、パイル毛布の機能を付加し、相乗効果を生み出す。 【構成】 羽毛入りキルト縫製した布団地と、その布団
よりタテ、ヨコ少し大きめサイズのマイヤー製パイル毛
布地を張り合わしたもので、。毛布のパイル面を表に
小幅の縁で折り返した四辺（天地、左右両サイド）先端
部にヘム縫着、四隅を額縁縫い、更に、本布団地を本毛
布の内側に重ね合わし、毛布の四方ヘム縫いの縫目に沿
って、双方の布地を縫い合わす多層構造の 羽毛入りマ
イヤー毛布布団である。

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 軽くて、肌触りのよい羽毛布団の普及に伴い、その本来の軽さを補い、羽毛布 団と、パイル毛布を組合せて、新たな機能を創出する。 （従来の技術） 従来、羽毛布団の上に マイヤー製パイル毛布を重石代わりに乗せて、使用す る生活習慣がある。近年、羽毛布団のかさ、保温性を高め、総重量を重くする為 、その内側の仕切り構造を立体化、多層化する傾向が見られるが、本来、羽毛自 体は軽く、この方法には限度がある。また、羽毛は 細かい布団地の 細かい縫 目からも、羽毛が 容易に外側へ吹き出るので、特に編み目の粗いマイヤー毛布 地などを使った羽毛布団の商品化は困難であった。 （考案が解決しようとする課題） 羽毛布団は本来、軽いことが長所であるが、反対に、その軽さが短所となる。 何故なら、軽さの為、就寝中、容易に布団が体から離れ、睡眠中、体温調整の 不能な体にとり、折角の羽毛布団は益なしとなる。そこで重過ぎず、軽過ぎず、 体から離れず、布団と毛布の一体化が本考案の課題である。 （課題を解決するための手段） 本案は 上記課題を解決する為、布団より少し大きめのマイヤー製パイル毛布 地を使用、パイル面を表に、適宜の幅に 布団の側面に折り返し、四隅を額縁縫 い、その四辺先端をヘム縫着、続いて本毛布地の内側に布団を重ね合わし、最後 にヘムの縫目に沿って 布団と毛布を縫い合わす。 （作用） 本案は がちょう（グース）や、あひる（ダック）等の 水鳥の羽毛を適宜、ダ ンプルフ（目詰め）加工したコットンや、シルク製１００％や、混紡品の織布で キルト縫製した側地の中に詰め込む一方、他方、アクリル、コットン製のマイヤ ー製のパイル毛布地と重ねて、張り合わすことにより、それぞれ違った心地よい 肌触りを、表と裏に適宜、使い分け、四季、ますます その利用範囲を広げるこ とができる。 （実施例） 本案は 種々のデザインに、キルト縫製した内部構造の羽毛布団と、マイヤー製 パイル毛布地を重ねて使用し、張り合わしたもので、特に、布団地より少し大き めサイズの本案毛布地の四方（先端）を 布団側へ小幅に折り返し、四隅を額縁 縫い、四方先端をヘム縫い、本毛布の内側へ本布団地を挿入し、ぴったり重ね、 毛布先端の四辺ヘム縫いのミシン目に沿って、双方を縫い合わす。約１５０ｘ２ ００ｃｍのシングル羽毛布団の内部構造の内 一つ目は 表と裏の側地を重ね合 わし、周囲を本縫いミシンで閉じ、内側に羽毛を吹き込み、均等にならした上、 表から適宜の間隔でタテ、ヨコ、一直線にキルト縫製したもの。二つ目は 表と 裏の側地に適宜の間隔で タテ、ヨコに、適宜な幅の羽毛用間仕切りテープ（ナ イロンタフタ製）を縫いつけ、同じ位置関係のテープ同士、その端を縫い合わし 、側地の周囲をミシンで閉じ縫いした上、羽毛を吹き込んだもの。三つ目は 表 地と、裏地の間に、中地を入れ、表地と中地、中地と裏地のそれぞれに 小幅の 羽毛用間仕切りテープをタテ、ヨコ（生地の端から端まで）に縫いつけ、それぞ れ同じ位置のテープ同士（端）を縫い合わし、側地の周囲をミシンで閉じ縫いし 、羽毛を吹き込んだものである。以上、これらの羽毛入りキルト縫製の布団と、 それよりタテ、ヨコ寸法の少し大き目のマイヤー製パイル毛布地 約１７０ｃｍ ｘ約２３０ｃｍを重ねるが、四辺 約１０ｃｍの小幅の縁回りを布団側に折り返 し、四隅を額縁縫い、毛布先端の縁回りをヘム縫い、本案の毛布地と布団地を重 ね合わし、毛布先端のヘムの縫目に沿って、縫い合わし、一体化する。この場合 、本案毛布先端のヘムが 布団の縫目にたいして、パッキングの役割を果たし、 羽毛の吹き出しを抑制する効果がある。また、別な方法で、羽毛の吹き出し防止 例として、折り返し部分の布団と毛布の重合箇所が 羽毛の入らない内部構造で 、毛布先端のヘムの縫目に沿って、縫い合わせしても 別段、その縫目から羽毛 が吹き出る心配はない。 これが 羽毛入りマイヤー毛布布団である。また、反対に、布団地の方を丈方 向に 毛布地より少し大きめサイズにし、天部（衿部）のみ、パイル毛布地の方 に折り返し、ヘム縫いし、合わせ縫いすると共に、三方をヘム縫いし、双方を張 り合わす。本案は 以上のような構造からなり、これを使用する時は、マイヤー 製パイル毛布が 本案布団の全体重量を決定するので、本案の人体への理想的な 重量選定が自在となる。ところで、この考案を実施するに当り、第１は 羽毛入 りキルト布団のタテ、ヨコ寸法と、マイヤー製パイル毛布地のタテ、ヨコ寸法を 全く同じにして、周囲縁回りをミシンで、ヘム縫いする。また、第２実施例とし て マイヤー毛布地のタテ寸法を 羽毛布団のタテ寸法より適宜、長くして布団 側（衿部）に折り返し、その先端をレースや、ヘム、テープで押え縫いし、残り 三方をヘム縫いする。反対に、布団地のタテ寸法を 毛布地のそれより若干、長 くして衿返し、先端をヘムテープで押え縫い、三方をヘム縫いする。 （考案の効果） 本案は 羽毛布団独特の軽さ、手触り、柔らかさ、吸湿、保温性と、更には、 マイヤー毛布独特の重さ、肌触り、柔らかさ、吸湿、保温性により、その双方の もつ優れた機能性が 相乗効果を生み、今までにない効果を考案する。

【図面の簡単な説明】 【図１】 図１は斜視図 【図２】 図２は断面図

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 （イ）羽毛入りキルト縫製の布団地と、マイヤー製のパ
   イル毛布地をそれぞれ、寸法を変え、一辺、二辺、四辺
   を適宜、反対側に折り返し、その先端をヘム縫いした
   上、重ね合わし、縫製し、張り合わす。 （ロ）本案毛布地の四方先端は パイル側を表に適宜の
   幅で 布団側に折り返し、四隅を額縁縫い、四辺先端を
   ヘム縫いし、本案布団地を本毛布地の内側に装着、上記
   四方ヘムの縫目に沿い 双方の生地を縫い合わし、張り
   合わした多層構造の毛布布団 以上の構成よりなる羽毛入りマイヤー毛布布団。